説明

フラッシュ装置付きカメラ

【課題】 平板型コンデンサを備えるフラッシュ装置付きカメラを小型・薄型化する。
【解決手段】 いずれもが平板ブロック形状をした、フラッシュ用平板コンデンサ20、記録媒体読み書き装置30及び電池40の三つの構成要素を少なくとも内蔵するフラッシュ装置付きカメラ1であって、前記三つの構成要素の中から選択されたいずれか二つをカメラ1の厚み方向に重ねて配置し、且つ、前記厚み方向に重ねられたいずれか二つに対して残りの一つを厚み直交方向に重ねて配置したときに、重ねて配置された三つの構成要素が全体としてブロック形状をしてなる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュ装置付きカメラに関し、詳細には、フラッシュ発光用のコンデンサとして平板型コンデンサが用いられたカメラに関する。また、本発明は、フラッシュ装置付きカメラが組み込まれた携帯機器に関する。
【0002】
【従来の技術】フラッシュ装置付きカメラのフラッシュ発光用コンデンサとしては、一般に、円筒型アルミ電解コンデンサが用いられている。円筒型アルミ電解コンデンサは、陰極箔と陽極箔とを一体にした状態で円筒状に巻き取られたものであるので、同じ充電容量を有する平板型コンデンサよりも大きな収納空間、特に厚みを必要とする。
【0003】円筒型アルミ電解コンデンサをカメラ内にできるだけ効率よく収納するために、様々な工夫がなされている。円筒型のアルミ電解コンデンサは、例えば、カメラのグリップ部やフィルム給送スプールの中空部に収納される。しかしながら、このような収納方法では、小型で薄型のカメラに対しては適用することが難しい、あるいは、他のカメラ部品の配置が制約される等の問題がある。
【0004】上記問題を解決するために、円筒型アルミ電解コンデンサの代りに、平板型アルミ電解コンデンサを使用したカメラが特開平13−183724号公報に開示されている。しかしながら、このカメラでは、フラッシュ発光部の背後に駆動回路基板及び平板型アルミ電解コンデンサがカメラの厚み方向に重ねて配置されているので、カメラの肉厚が依然として厚い。
【0005】また、特開2001−345899号公報には、回路基板、平板型コンデンサ及び電池の三者が携帯電話の厚み方向に配置された非折畳型のカメラ付き携帯電話が開示されている。非折畳型筐体内に、回路基板、平板型コンデンサ及び電池の三者が積層配置されているので、カメラの薄型化が十分には達成されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の解決すべき技術的課題は、平板型コンデンサを備えるフラッシュ装置付きカメラを小型・薄型化することである。
【0007】本発明の解決すべき技術的課題は、平板型コンデンサを備えるフラッシュ装置付きカメラの組込まれた携帯機器を小型・薄型化することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記技術的課題を解決するために、本発明によれば、以下のカメラ及び携帯機器が提供される。
【0009】いずれもが平板ブロック形状をした、フラッシュ用平板コンデンサ、記録媒体読み書き装置及び電池の三つの構成要素を少なくとも内蔵するフラッシュ装置付きカメラであって、前記三つの構成要素の中から選択されたいずれか二つをカメラの厚み方向に重ねて配置し、且つ、前記厚み方向に重ねられたいずれか二つに対して残りの一つを厚み直交方向に重ねて配置したときに、重ねて配置された三つの構成要素が全体としてブロック形状をしてなる。
【0010】カメラの筐体内において、カメラの構成要素が収納される収納空間は、一般に、ある大きさに限られている。カメラにおいて比較的大きな空間を占める構成要素、すなわち、フラッシュ用平板コンデンサ、記録媒体読み書き装置及び電池の三つの構成要素のいずれもが、本発明では平板ブロック形状をしている。これらの三つの構成要素が、限られた大きさの収納空間に応じて、全体としてブロック形状で収納空間の中に収納される。つまり、三つの構成要素が側面視「コ」の字形状に配置されている。ブロック状の各構成要素は、いわば積木のように取扱うことができるので、限られた大きさの収納空間内に三つの構成要素を積木のように収納することができる。その結果、三つの構成要素がコンパクトに収納されて、いわゆるデッドスペースが少なくなり、他のカメラ構成要素のレイアウトの自由度が高くなる。
【0011】好ましくは、厚み方向に重ねられたいずれか二つが記録媒体読み書き装置及び電池であって、残りの一つがフラッシュ用コンデンサである。
【0012】フラッシュ用コンデンサーは固定的に配設されるが、記録媒体読み書き装置の記録媒体及び電池は、交換のために出し入れ可能に配設される。出し入れ可能に配設された記録媒体及び電池が不用意に外方に出てこないように、記録媒体及び電池を覆う蓋や開閉カバー等の閉止部材が設けられている。したがって、蓋や開閉カバー等の閉止部材を必要とする記録媒体読み書き装置及び電池をまとめて配置した方が、閉止構造が簡単になる。
【0013】平板表示装置を有する上筐体と本体操作部を有する下筐体とを備えてなる折畳式携帯機器であって、前記上筐体には、少なくともカメラ及びフラッシュ装置が組み込まれており、平板ブロック形状のフラッシュ用コンデンサが前記平板表示装置の背後に並列配置されている。
【0014】上記構成によれば、折畳式携帯機器の上筐体において、平板表示装置、カメラ、フラッシュ装置及び平板ブロック形状のフラッシュ用コンデンサが設けられている。そして、フラッシュ用コンデンサ及び平板表示装置が並列配置されているので、円筒型アルミ電解コンデンサを用いた場合より、折畳式携帯機器の上筐体の厚みが薄くなる。また、平板表示装置が平板コンデンサにより安定的に支持される。
【0015】その両端にアノード電極及びカソード電極を有する発光管と、フラッシュ回路に対して電気的に接続された少なくとも二つのスルーホールを有するフラッシュ回路基板と、その一端から二本のリード線が伸長する平板ブロック形状のフラッシュ用コンデンサとを備え、前記コンデンサの各リード線は、対応するスルーホールを貫通してフラッシュ回路に電気的に接続されるとともに、発光管のアノード電極及びカソード電極に電気的に接続される。
【0016】上記構成によれば、フラッシュ用コンデンサの各リード線が、対応する二つのスルーホールを貫通してフラッシュ回路に電気的に接続されるとともに、発光管のアノード電極及びカソード電極に電気的に接続されるので、フラッシュ装置の構成がコンパクトになる。また、コンデンサの各リード線が発光管の各電極に対して直接的に接続されるので、リード線の長さが短くなる。したがって、放電ループの抵抗成分が減少するためにエネルギーロスが少なくなる。そして、被覆されたリード線を使用する必要がないので、被覆破れによるショートや半田不良による断線が起こらなくなる。
【0017】好ましくは、平板ブロック形状のフラッシュ用コンデンサと、コンデンサに電気を供給する平板ブロック形状の電池とを備えてなるフラッシュ装置において、前記フラッシュ用コンデンサが前記電池に対して密着して並列配置されている。
【0018】アルミ電解コンデンサ等のフラッシュ用コンデンサは、一般に、低温時にはtanδが増加するために十分な放電特性を発揮することが難しい。しかしながら、上記構成にすることで、電池の発熱によって電池の温度が上昇するので、昇温した電池に密着したフラッシュ用コンデンサの温度も上昇する。したがって、昇温したフラッシュ用コンデンサは、十分な放電特性を発揮する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の各実施形態に係るフラッシュ装置付きカメラについて、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0020】図1は、本発明に係る第1実施形態を示している。図2は、フラッシュ装置付きカメラの側面図である。図2(A)は、図1に示したフラッシュ装置付きカメラの側面図である。
【0021】図1に示したフラッシュ装置付きカメラ1においては、フラッシュ装置10、光学系50、平板コンデンサ20、記録媒体読み書き装置30及び電池40が、ボックス状筐体3の中に収納されている。
【0022】プリズムを利用した屈曲ズーム光学系を有する光学系50が、筐体3の右端に配置されている。光学系50の撮影レンズ51の近傍にフラッシュ装置10が配置されている。筐体3の下部には、平板コンデンサ20、記録媒体読み書き装置30及び電池40が配置されている。平板コンデンサ20、記録媒体読み書き装置30及び電池40は、いずれも、平板形状をしている。平板コンデンサ20、記録媒体読み書き装置30及び電池40が、筐体3の内部に収まるように寸法構成されている。
【0023】フラッシュ発光用の平板コンデンサ20は、セパレータを挟んでアルミ陽極箔及びアルミ陰極箔を交互に積層したものを電解液とともに平板状ケースの中に密封したアルミ電解コンデンサである。平板コンデンサ20の一端面には、二本のリード線22が離間しながら伸長している。
【0024】記録媒体読み書き装置30は、スマートメディアやメモリースティックやSDメ モリーカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)等の各種IC記録メディアを可逆的に読み書きするための読み書き装置であり、上記メディアを交換するための蓋やシャッタ等の閉止部材(不図示)を備えている。
【0025】電池40は、一次電池又は二次電池であり、電池が消耗して使用不可になったときには交換される。したがって、電池40を収納する電池収納室には、電池を交換するための蓋やシャッタ等の閉止部材(不図示)を備えている。
【0026】図1及び図2(A)に示すように、記録媒体読み書き装置30及び電池40が、カメラの筐体3の厚み方向に重ねて配置されている。それとともに、厚み方向に重ねられた記録媒体読み書き装置30及び電池40の上に、平板コンデンサ20が厚み直交方向に重ねて配置されている。その結果、重ねて配置された三つの構成要素、すなわち、平板コンデンサ20、記録媒体読み書き装置30及び電池40が、全体としてブロック形状をしている。つまり、三つの構成要素が側面視「コ」の字形状に配置されている。このように、蓋や開閉カバー等の閉止部材を必要とする記録媒体読み書き装置30及び電池40を下端部にまとめて配置した方が、閉止構造が簡単になる。
【0027】また、図2(B)に示すように、平板コンデンサ20及び電池40を筐体3の厚み方向に重ねて配置し、且つ、厚み方向に重ねられた平板コンデンサ20及び電池40の上に、記録媒体読み書き装置30を厚み直交方向に重ねて配置することもできる。その結果、重ねて配置された三つの構成要素、すなわち、平板コンデンサ20、記録媒体読み書き装置30及び電池40が、全体としてブロック形状をしている。つまり、三つの構成要素が側面視「コ」の字形状に配置されている。
【0028】さらに、図2(C)に示すように、電池40を筐体3の厚み直交方向に筐体3の底部に配置し、且つ、電池40の上に平板コンデンサ20及び記録媒体読み書き装置30を筐体3の厚み方向に重ねて配置することもできる。その結果、重ねて配置された三つの構成要素、すなわち、平板コンデンサ20、記録媒体読み書き装置30及び電池40が、全体としてブロック形状をしている。つまり、三つの構成要素が側面視「コ」の字形状に配置されている。
【0029】いずれの場合も、フラッシュ装置付きカメラ1の筐体3内の限られた大きさの収納空間において、比較的大きな空間を占めるカメラ構成要素、すなわち、フラッシュ用平板コンデンサ20、記録媒体読み書き装置30及び電池40の三つの構成要素が、積木を積み重ねるようにコンパクトに収納されている。したがって、収納空間におけるデッドスペースが少なくなって、他のカメラ構成要素のレイアウトの自由度が高くなる。
【0030】次に、本発明の第2実施形態に係るフラッシュ装置付きカメラを有する携帯電話機2について、図3を参照しながら説明する。図3は、フラッシュ装置付きカメラを有する携帯電話機2の側断面図である。
【0031】折畳式携帯電話機2は、液晶表示デバイスやEL表示デバイス等の小型で薄型の平板表示装置4を有する上筐体3aと、操作ボタン7を有する下筐体3bと、上筐体3a及び下筐体3bをヒンジ運動させるヒンジ部3cとを備えている。カメラ(不図示)、キセノン発光管12及び反射鏡14を含むフラッシュ装置10、平板ブロック形状の平板コンデンサ20及びフラッシュ用回路基板5が、折畳式携帯機器2の上筐体3aの中に組み込まれている。
【0032】フラッシュ用コンデンサ20及びフラッシュ用回路基板5が、平板表示装置4の背後に並列配置されている。可撓性を有するフラッシュ用回路基板5の上端部が折り曲げられて、折り曲げられた上端部には、二つのスルーホール5aが離間して設けられている。フラッシュ用コンデンサ20の上端面には、キセノン発光管12に向かって伸長する二つのリード線22が離間して設けられている。各リード線22は、対応するスルーホール5aに挿通されてフラッシュ用回路基板5のフラッシュ回路に半田等によって電気的に接続されている。それとともに、各リード線22は、キセノン発光管12のアノード電極16及びカソード電極16のそれぞれに半田等によって電気的に接続されている。下筐体3bの内部には、携帯電話機本体やフラッシュ装置付きカメラを作動させるための電池40が配設されている。
【0033】上記構成においては、平板コンデンサ20及び平板表示装置4が並列配置されているので、円筒型アルミ電解コンデンサを用いた場合より、折畳式携帯電話機2の上筐体3aの厚みが薄くなる。また、平板コンデンサ20で平板表示装置4を背後から保持することにより、平板表示装置4の支持が安定する。
【0034】次に、本発明の第3実施形態に係るフラッシュ装置付きカメラについて、図4を参照しながら説明する。図4は、フラッシュ装置付きカメラ1の側断面図である。
【0035】図4に示したカメラ1において、キセノン発光管12及び反射鏡14を含むフラッシュ装置10が筐体3の上部に配設されている。フラッシュ装置10の下方には、フラッシュ用コンデンサ20及びフラッシュ用回路基板5が、並列配置されている。フラッシュ用回路基板5は、可撓性を有するフレキシブル基板であり、その上端部が後方に折り曲げられている。そして、フラッシュ用回路基板5の上端部には、二つのスルーホール5aが離間して設けられている。また、平板コンデンサ20の背後には、回路基板6が配設されている。フラッシュ用コンデンサ20の上端面には、キセノン発光管12に向かって伸長する二つのリード線22が離間して設けられている。二本のリード線22の間隔は、キセノン発光管12の全長に大略等しい。各リード線22は、対応する各スルーホール5aに挿通されてフラッシュ用回路基板5のフラッシュ回路に半田等によって電気的に接続されている。それとともに、二本のリード線22は、キセノン発光管12のアノード電極16及びカソード電極16のそれぞれに対して半田等によって電気的に接続されている。したがって、フラッシュ用コンデンサ20がキセノン発光管12の電極16に対して直接的に接続された構造をしている。
【0036】平板コンデンサの各リード線22が、対応するスルーホール5aに挿通されてフラッシュ回路に電気的に接続されるとともに、キセノン発光管12のアノード電極16及びカソード電極16に電気的に接続されるので、フラッシュ装置10の構成がコンパクトになる。また、平板コンデンサ20のリード線22がキセノン発光管12の各電極16に対して直接的に接続されているために、リード線22の長さが短くなる。したがって、放電ループの抵抗成分が減少してエネルギーロスが小さくなる。そして、被覆されたリード線を使用する必要がないので、被覆破れによるショートや半田不良による断線が起こらなくなる。
【0037】本発明の第4実施形態に係るフラッシュ装置付きカメラを有する折畳式携帯電話機2について、図5を参照しながら説明する。図5は、フラッシュ装置付きカメラを有する折畳式携帯電話機2の側断面図である。
【0038】折畳式携帯電話機2は、液晶表示デバイスやEL表示デバイス等の平板表示装置4を有する上筐体3aと、操作ボタン7を有する下筐体3bと、上筐体3a及び下筐体3bをヒンジ運動させるヒンジ部3cとを備えている。カメラ(不図示)、キセノン発光管12及び反射鏡14を含むフラッシュ装置10、平板ブロック形状の平板コンデンサ20、電池40及びフラッシュ用回路基板5が、折畳式携帯機器2の下筐体3cに組み込まれている。不図示のカメラ及びフラッシュ装置10は、操作ボタン7の反対側の面に向かって並べて配設されている。
【0039】フラッシュ用コンデンサ20及びフラッシュ用回路基板5が、操作ボタン7の背後に並列配置されている。フラッシュ用回路基板5の右端部には、スルーホール5aが設けられている。フラッシュ用コンデンサ20の右端面には、キセノン発光管12に向かって屈曲して伸長するリード線22が設けられている。二本のリード線22の間隔は、キセノン発光管12の全長に大略等しい。各リード線22は、対応するスルーホール5aに挿通されてフラッシュ用回路基板5のフラッシュ回路に半田等によって電気的に接続されている。それとともに、各リード線22は、キセノン発光管12のアノード電極16及びカソード電極16のそれぞれに半田等によって電気的に接続されている。
【0040】平板コンデンサ20の二つのリード線22が、対応するスルーホール5aに挿通されてフラッシュ回路に電気的に接続されるとともに、キセノン発光管12のアノード電極16及びカソード電極16に電気的に接続されるので、フラッシュ装置10がコンパクトに構成される。また、平板コンデンサ20の各リード線22がキセノン発光管12の各電極16に対して直接的に接続されてリード線22の長さが短くなる。したがって、放電ループの抵抗成分が減少してエネルギーロスが少なくなる。そして、被覆されたリード線を使用する必要がないので、被覆破れによるショートや半田不良による断線が起こらなくなる。
【0041】本発明の第5実施形態に係るフラッシュ装置付きカメラ1について、図6及び7を参照しながら説明する。図6は、平板コンデンサ20及び電池40の熱伝導構造を示す斜視図である。図7は、図6に示した熱伝導構造を有するフラッシュ装置付きカメラ1を示す説明図である。
【0042】図6において、平板ブロック形状のコンデンサ20は、コンデンサ20に電気を供給する平板ブロック形状の電池40に対して熱伝導体60を介して密着して一体化されている。
【0043】図6に示した、電池40の一体化したコンデンサ20は、図7に示す形態で使用される。
【0044】図7に示すカメラ1は、左側に光学系50が配置され、右側にフラッシュ装置10及び、電池40の一体化したコンデンサ20が配置されている。コンデンサ20から発光管12に向かうように折り曲げられた二本のリード線22は、発光管12のアノード電極16及びカソード電極16に合うように変形されている。
【0045】電池40の一体化したコンデンサ20では、電池40の発熱によって電池40の温度が上昇する。そして、昇温した電池40に密着した平板フラッシュ用コンデンサ20の温度も上昇する。したがって、昇温したフラッシュ用コンデンサ20は、十分な放電特性を発揮することができる。
【0046】なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態では、折畳式携帯機器について例示したが、フラッシュ装置付きカメラは、非折畳式携帯電話機やPDAにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るフラッシュ装置付きカメラの斜視図である。
【図2】 フラッシュ装置付きカメラの側面図である。(A)は図1に示したカメラの側面図である。(B)は別の配置を有するカメラの側面図である。(C)はさらに別の配置を有するカメラの側面図である。
【図3】 本発明の第2実施形態に係るフラッシュ装置付きカメラを有する携帯電話機の側断面図である。
【図4】 本発明の第3実施形態に係るフラッシュ装置付きカメラの側断面図である。
【図5】 本発明の第4実施形態に係る、フラッシュ装置付きカメラを有する携帯電話機の側断面図である。
【図6】 本発明の第5実施形態に係る平板コンデンサ及び電池の熱伝導構造を示す斜視図である。
【図7】 図6に示した熱伝導構造を有する、フラッシュ装置付きカメラを示す図である。(A)は側面図である。(B)は正面図である。
【符号の説明】
1 フラッシュ装置付きカメラ
2 折畳式携帯電話機
3 筐体
3a 上筐体
3b 下筐体
3c ヒンジ部
4 表示装置
5 フラッシュ用回路基板
5a スルーホール
6 回路基板
7 操作ボタン
10 フラッシュ装置
12 発光管
14 反射鏡
16 電極
20 平板コンデンサ
22 リード線
30 記録媒体読み書き装置
40 電池
50 光学系
51 撮影レンズ
60 熱伝導体

【特許請求の範囲】
【請求項1】 いずれもが平板ブロック形状をした、フラッシュ用平板コンデンサ、記録媒体読み書き装置及び電池の三つの構成要素を少なくとも内蔵するフラッシュ装置付きカメラであって、前記三つの構成要素の中から選択されたいずれか二つをカメラの厚み方向に重ねて配置し、且つ、前記厚み方向に重ねられたいずれか二つに対して残りの一つを厚み直交方向に重ねて配置したときに、重ねて配置された三つの構成要素が全体としてブロック形状をしてなることを特徴とするフラッシュ装置付きカメラ。
【請求項2】 前記厚み方向に重ねられたいずれか二つが記録媒体読み書き装置及び電池であって、残りの一つがフラッシュ用コンデンサであることを特徴とする、請求項1記載のフラッシュ装置付きカメラ。
【請求項3】 平板表示装置を有する上筐体と本体操作部を有する下筐体とを備えてなる折畳式携帯機器であって、前記上筐体には、少なくともカメラ及びフラッシュ装置が組み込まれており、平板ブロック形状のフラッシュ用コンデンサが前記平板表示装置の背後に並列配置されていることを特徴とする、折畳式携帯機器。
【請求項4】 その両端にアノード電極及びカソード電極を有する発光管と、フラッシュ回路に対して電気的に接続された少なくとも二つのスルーホールを有するフラッシュ回路基板と、その一端から二本のリード線が伸長する平板ブロック形状のフラッシュ用コンデンサとを備え、前記コンデンサの各リード線は、対応するスルーホールを貫通してフラッシュ回路に電気的に接続されるとともに、発光管のアノード電極及びカソード電極に電気的に接続されることを特徴とするフラッシュ装置。
【請求項5】 平板ブロック形状のフラッシュ用コンデンサと、コンデンサに電気を供給する平板ブロック形状の電池とを備えてなるフラッシュ装置において、前記フラッシュ用コンデンサが前記電池に対して密着して並列配置されていることを特徴とする、請求項4記載のフラッシュ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2003−287787(P2003−287787A)
【公開日】平成15年10月10日(2003.10.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−88262(P2002−88262)
【出願日】平成14年3月27日(2002.3.27)
【出願人】(000006079)ミノルタ株式会社 (155)
【Fターム(参考)】