説明

プレキャストコンクリート騒音防止蓋

【課題】製造と施工を容易としてなるプレキャストコンクリート騒音防止蓋製品を提供する。
【解決手段】プレキャストコンクリート蓋製造時、多重製造方式の仕切鉄板の4隅にドリルで円錐状の凹部(大きくて3〜5mm程度)を設け、ここにコンクリートを流し込み、円錐状凸部1−1を構築する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製造と施工を容易としてなる騒音防止蓋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
これまでの騒音防止技術には次の様なものがあった。
【0003】
【特許文献1】特願平11−347093号(1)側溝本体の支台と蓋版との間に緩衝材(ゴム板が普通)を設けて騒音を緩衝させる方法。
【0004】
【特許文献2】特願2001−197852号(2)これも側溝本体の支台と蓋版との間に緩衝材(ゴム板が一般的)を設けて騒音を緩衝させる方法。
【0005】
【特許文献3】特願2001−105317号(3)支台を傾斜させ蓋も傾斜させて蓋が上載荷重によって本体支台に食い込む様にし、騒音を防止する方法。
【0006】
【特許文献4】特願2000−319582号(4)側溝本体の支台を凹部湾曲とし、蓋本体も湾曲させ騒音を防止させる方法。
【0007】
【特許文献5】特願平09−325231号(5)これも、基本的には「特許文献3」同様に支台を傾斜させ蓋も傾斜させて蓋が上載荷重によって本体支台に食い込む様にし、騒音を防止する方法である。
【0008】
しかし、上記方法には、次の様な課題と欠点があった。
【0009】
(1)の方法では、側溝本体の支台と蓋版との間に緩衝材を設けて騒音を緩衝させるにも、維持管理のために蓋を一旦はぎとると、緩衝材が外れたり、緩衝材の耐用年数か過ぎ劣化し再使用は困難であった。
【0010】
(2)これも(1)同様な課題と欠点があった。
【0011】
(3)の方法の支台及び蓋を傾斜させ、蓋が上載荷重(後輪荷重8.0〜10.0ton程度)によって本体支台に食い込む様にし、騒音を防止する方法では、型枠が新しい内は良いが、経年後に傾斜面に狂いが生じ、施工した際に歪みを生じてガタツキが現れ本来の騒音防止効果が薄れる難題があり、蓋にひび割れが生じ破損する心配があった。
【0012】
(4)の方法は、型枠の維持管理が大変であり、蓋も専用設計の型枠となるため他に応用が利かなかった。
【0013】
ここで、この出願発明者は、従来のプレキャスト製品の製造と豊富な体験実績から、これらの製品の問題点を熟知して本発明の課題を解決するためにいろいろ試作研究を重ねこの出願発明を完成したものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
(1)コンクリートの円錐凸部は上載荷重により、つぶれる事によって騒音防止効果を生ずる事に着眼し、支台との接点が2〜3mm程度であればコンクリートの撓みの範囲であり、蓋本体にひび割れが発生する事もない。また、製造するための型枠を余り改良する事なく、従来製品の型枠をそのまま使用できる事に課題を設ける。
【0015】
(2)製造も施工も容易にできる様にする。
【0016】
(3)蓋を維持管理のために取り外ししても音の騒音防止効果が失う事がない様にする。
【0017】
(4)本体側溝は、他にも応用できる様にする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
多重製造方式の仕切鉄板(一定の厚さ6〜9mm程度)の4隅にドリルで円錐状の凹部(高さ3〜5mm程度)を設ける。できた製品は4隅の円錐状凸部構成製品とする。
【発明の効果】
【0019】
(1)製品を製造時、多重製造する仕切鉄板の4隅にドリル孔を設けるだけなので型枠に特段のコストがかからないうえ、従来の型枠の仕切鉄板の4隅にドリル孔を設けるだけなので、従来の型枠を十分に利用できる。
【0020】
(2)製造も容易で施工も容易にできる。
【0021】
(3)蓋を維持管理のために取り外ししても特段部品もないので作業が容易である、また音の騒音防止効果が失う事が無いものである。
【0022】
(4)複雑な細工を加工を必要しないため本体側溝は、簡単に他の用途にも応用できるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
(1)製品を製造するための型枠を余り改良する事なく、製品が容易にできる事が望ましい。
【0024】
(2)製造も施工も容易である事が望ましい。
【0025】
(3)蓋を維持管理のために取り外ししても音の騒音防止効果が失う事が無いようにする事が望ましい。
【0026】
(4)本体側溝は、他にも容易に応用できる事が望ましい。
【実施例】
【0027】
次に、この発明を実施例により説明するが、この出願発明は実施例に限定されるものではない。
【0028】
図1は本発明の側溝支台に蓋版を取り付けた状態の斜視図であり、図2は蓋版の背面図であり、図3は蓋版の断面図であり、図4は側溝支台の断面概要図であり、図5は他の実施例の蓋版の背面図であり、図6は蓋版の断面図であり、7図は側溝支台の断面概要図である。Aは側溝支台を、Bは蓋版を、A−1は他の実施例の側溝本体の支台を、A−2は他の実施例の側溝本体の支台を、B−1は
他の実施例の蓋版を、1−1は円錐状凸部をそれぞれ示す。
【0029】
コンクリート製品の蓋版の製造で多重製造方式の仕切鉄板の4隅にドリルで円錐状の凹部(3〜5mm程度)を設ける、できた製品は、円錐状凸部構成製品1−1として設ける。
これを、側溝支台Aに蓋版Bの円錐状凸部1−1の4個を下して嵌設施工するものである。
これは、実施例図4の断面概要図の支台A−1、実施例図7の側溝支台の断面概要図のA−2も同様で騒音防止蓋として使用するものである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】側溝支台に蓋版を取り付けた状態の斜視図
【図2】蓋版の背面図
【図3】蓋版の断面図
【図4】側溝支台の断面概要図
【図5】他の実施例の蓋版の背面図
【図6】蓋版の断面図
【図7】側溝支台の断面概要図
【符号の説明】
【0031】
Aは側溝支台
Bは蓋版
A−1は他の実施例の側溝本体の支台
A−2は他の実施例の側溝本体の支台
B−1は他の実施例の蓋版
1−1は円錐状凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
仕切鉄板を設けて多重製造されるコンクリート蓋に於いて仕切鉄板の4隅にドリルで円錐状に凹部を設けコンクリートを流し込みできた円錐状の4点凸部突出蓋を側溝本体の支台に嵌設して施工してなるコンクリートプレキャスト騒音防止蓋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−85045(P2007−85045A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−273555(P2005−273555)
【出願日】平成17年9月21日(2005.9.21)
【出願人】(391006588)東北石材ブロック株式会社 (4)
【Fターム(参考)】