プログラム、プログラムを記憶した情報記憶媒体、並びに、電子機器
【課題】電子機器のユーザビリティを向上させることが可能なプログラム、及び、情報記憶媒体、並びに、電子機器を提供することにある。
【解決手段】電子機器1は、メニュー項目の被利用履歴情報を取得して保持する被利用履歴情報取得部12と、被利用履歴情報に基づいて、被利用履歴が所定の条件を満たすメニュー項目を抽出し、抽出された前記メニュー項目のみが含まれるカスタムメニュー画面600を表示する処理を行うメニュー画面表示処理部14を含む。
【解決手段】電子機器1は、メニュー項目の被利用履歴情報を取得して保持する被利用履歴情報取得部12と、被利用履歴情報に基づいて、被利用履歴が所定の条件を満たすメニュー項目を抽出し、抽出された前記メニュー項目のみが含まれるカスタムメニュー画面600を表示する処理を行うメニュー画面表示処理部14を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、プログラムを記憶した情報記憶媒体、並びに、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器において、表示画面にメニュー項目を表示させる技術が知られている。メニュー項目を表示させることで、ユーザがメニュー項目を視認しやすくなるため、電子機器の利便性を高めることができる。
【特許文献1】特開2001−326909号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在、電子機器の高機能化が進んでおり、メニュー項目の数も増加している。電子機器の利便性を高めるためには、メニュー項目数が増加した場合であっても、ユーザが、所望のメニュー項目を見つけやすくすることが重要である。
【0004】
本発明の目的は、電子機器の利便性を高めることが可能なプログラム、及び、情報記憶媒体、並びに、電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明に係るプログラムは、
電子機器のメニュー項目の表示処理を行うプログラムであって、
前記メニュー項目毎の被利用履歴情報を取得して保持する被利用履歴情報取得部と、
前記被利用履歴情報に基づいて、被利用履歴が所定の条件を満たすメニュー項目を抽出し、抽出された前記メニュー項目のみが含まれるカスタムメニュー画面を表示する処理を行うメニュー画面表示処理部と、
してコンピュータを機能させる。
【0006】
本発明によると、所定の条件を満たすメニュー項目のみを含むカスタムメニュー画面を表示させることができる。すなわち、本発明によると、表示される項目数が少ないメニュー画面を表示することができるため、ユーザが所望のメニュー項目を認識しやすくなる。また、ユーザは、より少ない操作回数で、所望のメニュー項目を選択することが可能になる。
【0007】
特に、本発明では、カスタムメニュー画面に含まれるメニュー項目が、メニュー項目の被利用履歴情報に基づいて決定される。そのため、カスタムメニュー画面に、ユーザが利用する可能性の高いメニュー項目のみを含ませることが可能になる。
【0008】
このことから、本発明によると、電子機器の利便性を高めることができる。
【0009】
(2)このプログラムにおいて、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記被利用履歴情報に基づいて前記メニュー項目の配列順序を決定し、決定された配列順序に従って前記メニュー項目が配列された前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。
【0010】
これによると、電子機器の利便性をさらに高めることができる。
【0011】
(3)本発明に係るプログラムは、
電子機器のメニュー項目の表示処理を行うプログラムであって、
前記メニュー項目毎の被利用履歴情報を取得して保持する被利用履歴情報取得部と、
前記被利用履歴情報に基づいて前記メニュー項目の配列順序を決定し、決定された配列順序に従って前記メニュー項目が配列されたカスタムメニュー画面を表示する処理を行うメニュー画面表示処理部と、
してコンピュータを機能させる。
【0012】
本発明によると、所定の配列順序に従ってメニュー項目が配列されたカスタムメニュー画面が表示される。そして、カスタムメニュー画面のメニュー項目の配列順序は、メニュー項目の被利用履歴情報に基づいて決定される。そのため、本発明によると、ユーザが利用する可能性の高い順にメニュー項目を配列することができ、ユーザにとって必要なメニュー項目が認識しやすくなる。また、本発明によると、ユーザは、より少ない操作回数で所望のメニューを選択することが可能になる。
【0013】
このことから、本発明によると、電子機器の利便性を高めることができる。
【0014】
(4)このプログラムにおいて、
前記電子機器にデータを入力する入力機器を識別するための入力機器識別情報を取得する入力機器識別情報取得部として前記コンピュータを機能させ、
前記被利用履歴情報取得部は、
前記被利用履歴情報を、前記入力機器識別情報に関連付けて保持し、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記入力機器識別情報に基づいて、前記入力機器に対応した前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。
【0015】
電子機器(プロジェクタ)では、入力機器に応じて、頻繁に利用されるメニュー項目が異なることがある。そのため、入力機器毎に被利用履歴情報を取得しておき、入力機器に対応した被利用履歴情報に基づいてカスタムメニュー画面を表示する処理を行うことで、電子機器の利便性を高めることができる。
【0016】
(5)このプログラムにおいて、
前記電子機器を利用するユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部として前記コンピュータを機能させ、
前記被利用履歴情報取得部は、
前記被利用履歴情報を、前記ユーザ識別情報に関連付けて保持し、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザに対応した前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。
【0017】
電子機器(プロジェクタ)では、利用するユーザに応じて、頻繁に利用されるメニュー項目が異なることがある。そのため、ユーザ毎に被利用履歴情報を取得しておき、ユーザに対応した被利用履歴情報に基づいてカスタムメニュー画面を表示する処理を行うことで、電子機器の利便性を高めることができる。
【0018】
(6)このプログラムにおいて、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記被利用履歴情報に基づいて、前記被利用履歴が所定の強調表示条件を満たすメニュー項目を検出し、前記強調表示条件を満たすメニュー項目が強調表示された前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。
【0019】
(7)本発明に係るプログラムは、
電子機器のメニュー項目の表示処理を行うプログラムであって、
メニュー項目及びメニュー項目の配列順序の少なくとも一方が異なる複数のカスタムメニュー画面を表示するための複数のカスタムメニュー画面情報を記憶する記憶部と、
前記電子機器にデータを入力する入力機器を識別する入力機器識別情報に基づいていずれかの前記カスタムメニュー画面情報を選択し、選択された前記カスタムメニュー画面情報に基づいて前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行うメニュー画面表示処理部と、
してコンピュータを機能させる。
【0020】
電子機器(プロジェクタ)では、入力機器に応じて、頻繁に利用されるメニュー項目が異なることがある。そのため、入力機器毎にカスタムメニュー画面情報を用意しておき、入力機器を識別する入力機器識別情報に基づいてカスタムメニュー画面情報を選択し、カスタムメニュー画面を表示することで、利用される可能性の高いメニュー項目を含むメニュー画面を表示することができる。また、ユーザは、より少ない操作回数で、所望のメニュー項目を選択することが可能になる。
【0021】
そのため、本発明によると、電子機器の利便性を高めることができる。
【0022】
なお、カスタムメニュー画面情報とは、表示されるメニュー項目と、当該メニュー項目の配列順序を示す情報であってもよい。あるいは、カスタムメニュー画面情報とは、カスタムメニュー画面を表示するための画像データ(圧縮された画像データ)であってもよい。
【0023】
(8)このプログラムにおいて、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記電子機器に入力されるデータのフォーマットに基づいて取得された前記入力機器識別情報に基づいて、前記カスタムメニュー画面情報を選択する処理を行ってもよい。
【0024】
(9)このプログラムにおいて、
前記メニュー画面表示処理部は、
外部から入力された前記入力機器の選択情報に基づいて取得された前記入力機器識別情報に基づいて、前記カスタムメニュー画面情報を選択する処理を行ってもよい。
【0025】
(10)このプログラムにおいて、
前記メニュー項目は、前記電子機器の設定を調整するための調整メニュー項目であってもよい。
【0026】
(11)本発明に係るコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体には、上記いずれかのプログラムが記憶されている。
【0027】
(12)本発明に係る電子機器には、上記いずれかのプログラムが記憶されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明を適用した実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。また、本発明は、以下の実施の形態及び変形例を自由に組み合わせたものを含むものとする。
【0029】
(第1の実施の形態)
以下、本発明を適用した第1の実施の形態に係る電子機器1について説明する。図1〜図13は、電子機器1について説明するための図である。
【0030】
本実施の形態では、電子機器1は、図1に示すようにプロジェクタとして構成されている。なお、図1は、プロジェクタとして構成された電子機器1が、入力機器3からの信号を受け付けて、スクリーン2に画像を投射している様子を示す模式図である。以下、プロジェクタとして構成された電子機器1について説明する。ただし、本発明に係る電子機器は、プロジェクタに限られるものではなく、テレビなどの種々の電子機器に適用することができる。また、入力機器3についても特に限定されるものではなく、例えば、パーソナルコンピュータやDVDプレーヤー、デジタルカメラ、デジタルビデオ、ゲーム機等の電子機器を適用することができる。
【0031】
1.構成
電子機器1は、図2に示すように、処理部10及び記憶部20を含む。処理部10は、記憶部20をワーク領域として使用し、種々の処理を行う。処理部10の機能は、CPU等のプロセッサで所定のプログラム(例えば、情報記憶媒体200から読み出したプログラム)を実行することによって実現することができる。また、記憶部20は、既に公知となっているいずれかの記憶装置によって実現してもよい。
【0032】
処理部10は、図2に示すように、調整処理部11を含む。調整処理部11は、電子機器1の各種の設定を調整する処理を行う。調整処理部11は、例えば、画質や投射光(光学系)等の各項目の設定を調整する処理を行う。そして、電子機器1(プロジェクタ)では、調整処理部11でなされた設定に従い、画像を投射する処理が行われる。
【0033】
処理部10は、被利用履歴情報取得部12を含む。被利用履歴情報取得部12は、各メニュー項目が利用された履歴を示す被利用履歴情報を取得して保持する処理を行う。被利用履歴情報取得部12は、操作部100に入力された操作信号(メニュー項目決定信号)に基づいて、被利用履歴情報を取得する処理を行ってもよい。被利用履歴情報取得部12は、被利用履歴情報を、各メニュー項目を識別するためのメニュー項目識別情報と、各メニュー項目が利用された日時を示す日時情報とが関連付けられた情報として保持してもよい。各メニュー項目識別情報と日時情報とを関連付けて保持することで、各メニュー項目が利用される頻度を示す被利用頻度情報や、各メニュー項目が利用される回数を示す被利用回数情報を取得することが可能になる。ただし変形例として、被利用履歴情報取得部12は、各メニュー項目が利用された日時情報を取得せず、各メニュー項目が利用された回数情報のみを取得するように構成されていてもよい。
【0034】
処理部10は、メニュー画面表示処理部14を含む。メニュー画面表示処理部14は、メニュー画面を表示する処理を行う。図3〜図7は、メニュー画面表示処理部14が表示するメニュー画面(プロジェクタとして構成された電子機器1のメニュー画面)の具体例を示す図である。
【0035】
メニュー画面表示処理部14は、図3に示すように、複数のメニュー項目を含むメニュー画面500を表示する。なお、メニュー画面表示処理部14は、図3に示すように、大項目510と小項目520とを含むメニュー画面500を表示してもよい。
【0036】
そして、ユーザは、操作部100を操作することによって、大項目510及び小項目520のいずれかのメニュー項目を選択する。ユーザは、例えば上項目又は下項目選択操作と、項目決定操作とによって、いずれかのメニュー項目を選択してもよい。
【0037】
ユーザが操作部100を操作して、大項目510の所与の項目を選択する選択信号を入力すると、メニュー画面表示処理部14は、選択信号に基づいて、選択された大項目510に対応する小項目520を含むメニュー画像を表示する処理を行ってもよい。図4には、大項目510の「設定」項目が選択されたときの、メニュー画像の一例を示す。
【0038】
そして、小項目520のいずれかのメニュー項目が選択されると、メニュー画面表示処理部14は、選択されたメニュー項目に対応する設定画面を表示する。例えば図5に示すように、ユーザが小項目520の「台形補正」を選択すると、メニュー画面表示処理部14は、選択信号に基づいて、図6に示す、台形補正を調整するための調整項目530を表示する。そして、ユーザは、台形補正を調整するための設定画面(調整項目530)を参照しながら、台形補正処理を行うことができる。
【0039】
本実施の形態に係る電子機器1では、メニュー画面表示処理部14は、図7に示す、カスタムメニュー画面600を表示する処理を行う。メニュー画面表示処理部14は、メニュー項目の被利用履歴情報に基づいて、カスタムメニュー画面600を表示する処理を行う。すなわち、メニュー画面表示処理部14は、被利用履歴情報取得部12で取得された被利用履歴情報に基づいて、被利用履歴が所定の条件を満たすメニュー項目を抽出し、図7に示す、抽出されたメニュー項目のみが含まれるメニュー画面(カスタムメニュー画面600)を表示する処理を行う。
【0040】
メニュー画面表示処理部14は、所定の個数のメニュー項目が含まれるカスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。メニュー画面表示処理部14は、例えば、被利用回数が多い順に、所定の個数のメニュー項目を表示してもよい。あるいは、メニュー画面表示処理部14は、所定の個数のメニュー項目が、直前に利用されたメニュー項目が先頭に配置されるように配列されたカスタムメニュー画面を表示してもよい。
【0041】
メニュー画面表示処理部14は、例えば、ユーザが入力した、カスタムメニュー表示を選択する信号に基づいて、カスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。
【0042】
メニュー画面表示処理部14は、被利用履歴が所定の強調表示条件を満たすメニュー項目を検出し、強調表示条件を満たすメニュー項目が強調表示されたカスタムメニュー画面を表示してもよい。メニュー画面表示処理部14は、例えば、利用頻度が所定の条件を満たしているメニュー項目があるときに、当該メニュー項目を強調表示する処理を行ってもよい。メニュー画面表示処理部14は、例えば、強調表示条件を満たすメニュー項目の色や文字サイズを変更して表示する処理を行ってもよい。
【0043】
処理部10は、入力機器識別情報取得部50を含んで構成されていてもよい。入力機器識別情報取得部50は、電子機器1にデータを入力する入力機器3を識別するための情報(入力機器識別情報)を取得する。入力機器識別情報取得部50は、例えば、画像インターフェース40を介して入力されたデータ(例えば画像データの形式を示すフォーマット)に基づいて、入力機器識別情報を取得してもよい。あるいは、入力機器識別情報取得部50は、ユーザが入力した、入力機器選択情報(ソース選択情報)に基づいて、入力機器識別情報を取得してもよい。
【0044】
そして、電子機器1が入力機器識別情報取得部50を含んで構成されている場合には、被利用履歴情報取得部12は、被利用履歴情報を、入力機器識別情報に関連付けて取得してもよい。例えば、被利用履歴情報取得部12は、図8に示すように、メニュー項目が利用された回数と、入力機器(入力種別)とが関連付けられた被利用履歴情報120を取得してもよい。そして、メニュー画面表示処理部14は、入力機器識別情報(入力機器識別情報及び被利用履歴情報)に基づいて、カスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。すなわち、メニュー画面表示処理部14は、図9(A)及び図9(B)に示すように、電子機器1にデータを入力する入力機器3(電子機器1が表示する画像データを入力する入力機器)に対応したカスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。ここで、図9(A)は、第1種別に分類される入力機器3がデータを入力するときの、カスタムメニュー画面600−1を示す。また、図9(B)は、第2種別に分類される入力機器3がデータを入力するときの、カスタムメニュー画面600−2を示す。
【0045】
ただし、本発明に係る電子機器1では、処理部10は、入力機器識別情報取得部50を含まないで構成されていてもよい。
【0046】
本実施の形態に係る電子機器1は、画像を投射する投射処理部30を含む。投射処理部30は、所与の画像データに基づいて、画像を投射する処理を行う。投射処理部30は、画像インターフェース40を介して取得された画像データに基づいて、所望の画像を投射して表示する処理を行ってもよい。投射処理部30は、また、メニュー画面表示処理部14からの制御信号に基づいて、メニュー画面(カスタムメニュー画面)を投射する処理を行ってもよい。投射処理部30の構成は特に限られず、既に公知となっているいずれかの画像投射機構を適用することができる。図10には、本実施の形態に係る電子機器1に適用可能な、投射処理部30の一例を説明するためのブロック図を示す。
【0047】
投射処理部30は、図10に示すように、放電灯装置32を含む。放電灯装置32は、放電灯と、放電灯を制御する放電灯制御部とを含んでいてもよい。
【0048】
そして、投射処理部30は、放電灯からの出射光を変調する変調部34と、変調部34を駆動する駆動制御部36とを含む。駆動制御部36によって駆動された変調部34で、放電灯からの出射光を変調させることによって、所望の画像を生成し、スクリーン2に投射することができる。変調部34は光の透過量を調整する液晶パネルを含んで構成されていてもよく、駆動制御部36は液晶パネルを駆動させるLCDドライバであってもよい。
【0049】
そして、投射処理部30は、画像処理部38を含む。画像処理部38は、画像インターフェース40を介して取得された画像データに種々の処理を行い、駆動制御部36に入力される画像データを生成する。
【0050】
投射処理部30は、以上のように構成されていてもよい。なお、投射処理部30の各機能は、専用のハードウエアで実現してもよく、CPUとメモリとを含むマイクロコンピュータで所定のプログラムを実行することによって実現してもよい。
【0051】
2.電子機器1の動作
次に、プロジェクタとして構成された電子機器1の動作について説明する。図11〜図13は、電子機器1の動作を説明するためのフローチャート図である。
【0052】
電子機器1は、図11に示すように、メニュー項目が利用された履歴を示す被利用履歴情報を取得する手順(ステップS10)と、取得された被利用履歴情報に基づいて、所与のメニュー項目を含むメニュー画面(カスタムメニュー画面)を表示する手順(ステップS20)とを含む。以下、それぞれの手順について詳述する。
【0053】
図12は、被利用履歴情報を取得するステップ(ステップS10)の詳細について説明するための図である。
【0054】
はじめに、電子機器1にデータを入力する入力機器3を識別するための入力機器識別情報を取得する(ステップS12)。
【0055】
そして、メニュー項目が利用されるたびに、利用されたメニュー項目を識別するためのメニュー項目識別情報と、当該メニュー項目が利用された日時を示す日時情報とを取得し(ステップS14,16)、メニュー項目識別情報と日時情報とを関連付けて保存する(ステップS18)。これにより、被利用履歴情報を取得することができる。
【0056】
なお、本実施の形態では、被利用履歴情報を、入力機器識別情報に関連付けて取得してもよい。すなわち、本実施の形態では、入力機器3毎に、メニュー項目識別情報及び日時情報を取得して、保存してもよい。
【0057】
次に、カスタムメニュー画面を表示する手順について説明する。図13は、カスタムメニュー画面を表示する手順(ステップS20)の詳細について説明するための図である。
【0058】
はじめに、電子機器1にデータを入力する入力機器3を識別するための入力機器識別情報を取得する(ステップS22)。
【0059】
そして、入力機器識別情報に対応した被利用履歴情報を特定し(ステップS24)、特定された被利用履歴情報に基づいて、被利用履歴が所定の条件を満たすメニュー項目を抽出し(ステップS26)、抽出されたメニュー項目のみが含まれるメニュー画面(カスタムメニュー画面)を表示する(ステップS28)。なお、カスタムメニュー画面を表示するステップでは、表示するメニュー項目の配列順序を決定し、決定された配列順序にメニュー項目が配列されたカスタムメニュー画面を表示してもよい。例えば、メニュー項目が、利用された回数が多い順に配列されたカスタムメニュー画面を表示してもよい。
【0060】
3.効果
本発明に係る電子機器1によると、図7、図9(A)及び図9(B)に示すように、特定のメニュー項目のみが含まれるカスタムメニュー画面を表示することができる。すなわち、本発明によると、ユーザが目的のメニュー項目を見つけやすいメニュー画面を表示することが可能で、かつ、少ない操作回数で所望のメニュー項目を選択することが可能な、利便性に優れた電子機器を提供することができる。
【0061】
なお、本発明によると、カスタムメニュー画面600で表示されるメニュー項目は、メニュー項目の被利用履歴に基づいて決定される。すなわち、本発明では、電子機器1(各メニュー項目)の利用状況にあわせて、カスタムメニュー画面に表示されるメニュー項目が決定される。このことから、本発明によると、頻繁に利用されるメニュー項目、すなわち、利用される可能性の高いメニュー項目のみを含むカスタムメニュー画面を表示することが可能になる。
【0062】
さらに、電子機器1が入力機器識別情報取得部50を含んで構成されている場合、被利用履歴情報取得部12は入力機器毎にメニュー項目の被利用履歴情報を取得し、メニュー画面表示処理部14は、入力機器毎にカスタムメニュー画面を表示することができる。電子機器(プロジェクタ)では、入力機器毎に、頻繁に利用されるメニュー項目が異なることがあるため、入力機器毎にカスタムメニュー画面を表示することで、より利用される可能性の高いメニュー項目を表示することが可能になる。
【0063】
なお、本発明によると、被利用履歴情報取得部12で被利用履歴情報を取得する処理が行われ、メニュー画面表示処理部14で、取得された被利用履歴情報に基づいて表示項目を抽出する処理が行われる。すなわち、本発明によると、ユーザが表示項目を選択する処理を行うことなく、カスタムメニュー画面で表示されるメニュー項目が抽出される。そのため、ユーザがメニュー項目を選択する処理を行う必要がない、利便性の高い電子機器を提供することができる。
【0064】
4.変形例
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。以下、本実施の形態の変形例について説明する。
【0065】
(第1の変形例)
図14は、本実施の形態の第1の変形例に係る電子機器4について説明するための図である。
【0066】
電子機器4では、処理部10は、図14に示すように、ユーザ識別情報取得部60を含む。ユーザ識別情報取得部60は、電子機器4を利用するユーザを識別するための情報(ユーザ識別情報)を取得する処理を行う。ユーザ識別情報取得部60は、操作部100にユーザが入力したユーザ特定情報に基づいて、ユーザ識別情報を取得してもよい。
【0067】
そして、本実施の形態に係る電子機器4では、被利用履歴情報取得部12は、被利用履歴情報を、ユーザ識別情報に関連付けて保持する。すなわち、被利用履歴情報取得部12は、ユーザ毎に、メニュー項目の被利用履歴情報(回数情報や頻度情報)を保持してもよい。そして、メニュー画面表示処理部14は、ユーザ識別情報に基づいて、カスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。
【0068】
これによると、メニュー画面表示処理部14は、電子機器4を操作するユーザに対応したカスタムメニューを表示することができる。電子機器(プロジェクタ)では、ユーザ毎に、利用頻度の高いメニュー項目が異なることがあるため、ユーザ毎に(ユーザ識別情報に基づいて)カスタムメニュー画面を表示することで、より利用される可能性の高いメニュー項目を表示することが可能になる。
【0069】
(第2の変形例)
本変形例に係る電子機器では、メニュー画面表示処理部14は、被利用履歴情報取得部12で取得された被利用履歴情報に基づいて、表示するメニュー項目の配列順序を決定し、決定した配列順序に従ってメニュー項目が配列されたカスタムメニュー画面を表示する処理を行う。すなわち、本変形例に係る電子機器では、メニュー画面表示処理部14は、特定のメニュー項目を抽出することなく、メニュー項目の配列順序のみが変更されたメニュー画面を表示してもよい。
【0070】
メニュー画面表示処理部14は、例えば、直前に利用されたメニュー項目が表示項目の先頭に配置されるように、メニュー項目の配列順序を決定してもよい。メニュー画面表示処理部14は、例えば図4に示すように、大項目510の「設定」メニューが選択された後には、図15に示すように、「設定」メニューが大項目510の先頭に配置されたカスタムメニュー画面601を表示してもよい。あるいは、メニュー画面表示処理部14は、所定の期間内に使用された回数が多い順にメニュー項目が配列されるように、メニュー項目の配列順序を決定してもよい。
【0071】
この電子機器によると、ユーザに利用される可能性が高い順に、メニュー項目が配列されたカスタムメニュー画面を表示することができる。そのため、ユーザが所望のメニュー項目を認識しやすい、利便性の高い電子機器を提供することができる。特に、この電子機器によると、カスタムメニュー画面に、利用頻度の低いメニュー項目も表示される。そのため、利用頻度の低いメニュー項目も選択することが可能な、利便性の高い電子機器を提供することができる。
【0072】
(第2の実施の形態)
以下、本発明を適用した第2の実施の形態に係る電子機器について説明する。図16〜図19は、電子機器について説明するための図である。
【0073】
本実施の形態に係る電子機器では、記憶部20には、メニュー項目及びメニュー項目の配列順序の少なくとも一方が異なる複数のカスタムメニュー画面を表示するための複数のカスタムメニュー画面情報が記憶される。すなわち、記憶部20には、第1〜第Nのカスタムメニュー画面情報が記憶されていてもよい。ここで、Nは2以上の整数であり、第1〜第Nのカスタムメニュー画面情報とは、それぞれ、第1〜第Nのカスタムメニュー画面を表示するための情報である。そして、第1〜第Nのカスタムメニュー画面とは、それぞれ、表示されるメニュー項目及びメニュー項目の表示順序の少なくとも一方が異なるメニュー画面である。
【0074】
本実施の形態では、複数のカスタムメニュー画面情報は、それぞれ、メニュー項目情報と配列順序情報とを含む情報であってもよい。図16には、カスタムメニュー画面情報130の一例を示す。なお、図16に示す例では、表内の数字が、メニュー項目の配列順序を示す。また、本実施の形態では、複数のカスタムメニュー画面情報は、それぞれ、入力種別(入力機器3)に関連付けられていてもよい。すなわち、各入力種別に関連付けられた配列順序情報130−1,130−2を、それぞれ、カスタムメニュー画面情報とみなしてもよい。
【0075】
本実施の形態に係る電子機器では、メニュー画面表示処理部14は、入力機器識別情報に基づいて、記憶部20に記憶されたいずれかのカスタムメニュー画面情報を選択し、選択されたカスタムメニュー画面情報に基づいて、カスタムメニュー画面を表示する処理を行う。なお、入力機器識別情報とは、電子機器にデータを入力する入力機器を識別する情報であり、電子機器に入力されるデータの種類を示す情報や、ユーザが入力した選択信号に基づいて取得することができる。
【0076】
図17及び図18には、本実施の形態に係る電子機器が表示するカスタムメニュー画面の具体例を示す。図17は、電子機器への入力信号が第1種別に分類される端子(D−Sub15ピンやRCA端子)を介して入力される信号である場合の、画質調整メニューのカスタムメニュー画面602を示す図である。そして、図18は、電子機器への入力信号が第2種別に分類される端子(D端子やビデオ端子又はS端子)を介して入力される信号である場合の、カスタムメニュー画面604を示す図である。
【0077】
本実施の形態に係る電子機器は以上のように構成されていてもよい。次に、本実施の形態に係る電子機器の動作を説明する。図19は、本実施の形態に係る電子機器の動作を説明するための図である。
【0078】
はじめに、入力機器を識別する入力機器識別情報を取得する(ステップS30)。そして、入力機器識別情報に基づいて、カスタムメニュー画面情報を選択する(ステップS32)。そして、選択されたカスタムメニュー画面情報に基づいて、カスタムメニュー画面を表示する処理を行う(ステップS34)。
【0079】
本実施の形態に係る電子機器によると、入力機器識別情報に基づいて、表示されるカスタムメニュー画面が決定される。すなわち、この電子機器によると、電子機器にデータを入力する機器に適したカスタムメニュー画面を表示することができる。電子機器(プロジェクタ)では、データを入力する入力機器毎に、頻繁に利用されるメニュー項目が異なることがある。そのため、入力機器に適したカスタムメニュー画面を表示することで、ユーザが、所望のメニュー項目を容易に認識することが可能なメニュー画面を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】電子機器の構成について説明するための図。
【図2】電子機器の構成について説明するための図。
【図3】メニュー画面の一例を示す図。
【図4】メニュー画面の一例を示す図。
【図5】メニュー画面の一例を示す図。
【図6】メニュー画面の一例を示す図。
【図7】カスタムメニュー画面の一例を示す図。
【図8】被利用履歴情報の一例を示す図。
【図9】カスタムメニュー画面の一例を示す図。
【図10】電子機器について説明するための図。
【図11】電子機器の動作を説明するためのフローチャート図。
【図12】電子機器の動作を説明するためのフローチャート図。
【図13】電子機器の動作を説明するためのフローチャート図。
【図14】電子機器の構成について説明するための図。
【図15】カスタムメニュー画面の一例を示す図。
【図16】カスタムメニュー画面情報の一例を示す図。
【図17】カスタムメニュー画面の一例を示す図。
【図18】カスタムメニュー画面の一例を示す図。
【図19】電子機器の動作を説明するためのフローチャート図。
【符号の説明】
【0081】
1…電子機器、 2…スクリーン、 3…入力機器、 4…電子機器、 10…処理部、 11…調整処理部、 12…被利用履歴情報取得部、 14…メニュー画面表示処理部、 20…記憶部、 30…投射処理部、 32…放電灯装置、 34…変調部、 36…駆動制御部、 38…画像処理部、 40…画像インターフェース、 50…入力機器識別情報取得部、 60…ユーザ識別情報取得部、 100…操作部、 120…被利用履歴情報、 130…カスタムメニュー画面情報、 200…情報記憶媒体、 500…メニュー画面、 510…大項目、 520…小項目、 530…調整項目、 600…カスタムメニュー画面、 600−1…カスタムメニュー画面、 600−2…カスタムメニュー画面、 601…カスタムメニュー画面、 602…カスタムメニュー画面、 604…カスタムメニュー画面
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、プログラムを記憶した情報記憶媒体、並びに、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器において、表示画面にメニュー項目を表示させる技術が知られている。メニュー項目を表示させることで、ユーザがメニュー項目を視認しやすくなるため、電子機器の利便性を高めることができる。
【特許文献1】特開2001−326909号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在、電子機器の高機能化が進んでおり、メニュー項目の数も増加している。電子機器の利便性を高めるためには、メニュー項目数が増加した場合であっても、ユーザが、所望のメニュー項目を見つけやすくすることが重要である。
【0004】
本発明の目的は、電子機器の利便性を高めることが可能なプログラム、及び、情報記憶媒体、並びに、電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明に係るプログラムは、
電子機器のメニュー項目の表示処理を行うプログラムであって、
前記メニュー項目毎の被利用履歴情報を取得して保持する被利用履歴情報取得部と、
前記被利用履歴情報に基づいて、被利用履歴が所定の条件を満たすメニュー項目を抽出し、抽出された前記メニュー項目のみが含まれるカスタムメニュー画面を表示する処理を行うメニュー画面表示処理部と、
してコンピュータを機能させる。
【0006】
本発明によると、所定の条件を満たすメニュー項目のみを含むカスタムメニュー画面を表示させることができる。すなわち、本発明によると、表示される項目数が少ないメニュー画面を表示することができるため、ユーザが所望のメニュー項目を認識しやすくなる。また、ユーザは、より少ない操作回数で、所望のメニュー項目を選択することが可能になる。
【0007】
特に、本発明では、カスタムメニュー画面に含まれるメニュー項目が、メニュー項目の被利用履歴情報に基づいて決定される。そのため、カスタムメニュー画面に、ユーザが利用する可能性の高いメニュー項目のみを含ませることが可能になる。
【0008】
このことから、本発明によると、電子機器の利便性を高めることができる。
【0009】
(2)このプログラムにおいて、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記被利用履歴情報に基づいて前記メニュー項目の配列順序を決定し、決定された配列順序に従って前記メニュー項目が配列された前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。
【0010】
これによると、電子機器の利便性をさらに高めることができる。
【0011】
(3)本発明に係るプログラムは、
電子機器のメニュー項目の表示処理を行うプログラムであって、
前記メニュー項目毎の被利用履歴情報を取得して保持する被利用履歴情報取得部と、
前記被利用履歴情報に基づいて前記メニュー項目の配列順序を決定し、決定された配列順序に従って前記メニュー項目が配列されたカスタムメニュー画面を表示する処理を行うメニュー画面表示処理部と、
してコンピュータを機能させる。
【0012】
本発明によると、所定の配列順序に従ってメニュー項目が配列されたカスタムメニュー画面が表示される。そして、カスタムメニュー画面のメニュー項目の配列順序は、メニュー項目の被利用履歴情報に基づいて決定される。そのため、本発明によると、ユーザが利用する可能性の高い順にメニュー項目を配列することができ、ユーザにとって必要なメニュー項目が認識しやすくなる。また、本発明によると、ユーザは、より少ない操作回数で所望のメニューを選択することが可能になる。
【0013】
このことから、本発明によると、電子機器の利便性を高めることができる。
【0014】
(4)このプログラムにおいて、
前記電子機器にデータを入力する入力機器を識別するための入力機器識別情報を取得する入力機器識別情報取得部として前記コンピュータを機能させ、
前記被利用履歴情報取得部は、
前記被利用履歴情報を、前記入力機器識別情報に関連付けて保持し、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記入力機器識別情報に基づいて、前記入力機器に対応した前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。
【0015】
電子機器(プロジェクタ)では、入力機器に応じて、頻繁に利用されるメニュー項目が異なることがある。そのため、入力機器毎に被利用履歴情報を取得しておき、入力機器に対応した被利用履歴情報に基づいてカスタムメニュー画面を表示する処理を行うことで、電子機器の利便性を高めることができる。
【0016】
(5)このプログラムにおいて、
前記電子機器を利用するユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部として前記コンピュータを機能させ、
前記被利用履歴情報取得部は、
前記被利用履歴情報を、前記ユーザ識別情報に関連付けて保持し、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザに対応した前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。
【0017】
電子機器(プロジェクタ)では、利用するユーザに応じて、頻繁に利用されるメニュー項目が異なることがある。そのため、ユーザ毎に被利用履歴情報を取得しておき、ユーザに対応した被利用履歴情報に基づいてカスタムメニュー画面を表示する処理を行うことで、電子機器の利便性を高めることができる。
【0018】
(6)このプログラムにおいて、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記被利用履歴情報に基づいて、前記被利用履歴が所定の強調表示条件を満たすメニュー項目を検出し、前記強調表示条件を満たすメニュー項目が強調表示された前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。
【0019】
(7)本発明に係るプログラムは、
電子機器のメニュー項目の表示処理を行うプログラムであって、
メニュー項目及びメニュー項目の配列順序の少なくとも一方が異なる複数のカスタムメニュー画面を表示するための複数のカスタムメニュー画面情報を記憶する記憶部と、
前記電子機器にデータを入力する入力機器を識別する入力機器識別情報に基づいていずれかの前記カスタムメニュー画面情報を選択し、選択された前記カスタムメニュー画面情報に基づいて前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行うメニュー画面表示処理部と、
してコンピュータを機能させる。
【0020】
電子機器(プロジェクタ)では、入力機器に応じて、頻繁に利用されるメニュー項目が異なることがある。そのため、入力機器毎にカスタムメニュー画面情報を用意しておき、入力機器を識別する入力機器識別情報に基づいてカスタムメニュー画面情報を選択し、カスタムメニュー画面を表示することで、利用される可能性の高いメニュー項目を含むメニュー画面を表示することができる。また、ユーザは、より少ない操作回数で、所望のメニュー項目を選択することが可能になる。
【0021】
そのため、本発明によると、電子機器の利便性を高めることができる。
【0022】
なお、カスタムメニュー画面情報とは、表示されるメニュー項目と、当該メニュー項目の配列順序を示す情報であってもよい。あるいは、カスタムメニュー画面情報とは、カスタムメニュー画面を表示するための画像データ(圧縮された画像データ)であってもよい。
【0023】
(8)このプログラムにおいて、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記電子機器に入力されるデータのフォーマットに基づいて取得された前記入力機器識別情報に基づいて、前記カスタムメニュー画面情報を選択する処理を行ってもよい。
【0024】
(9)このプログラムにおいて、
前記メニュー画面表示処理部は、
外部から入力された前記入力機器の選択情報に基づいて取得された前記入力機器識別情報に基づいて、前記カスタムメニュー画面情報を選択する処理を行ってもよい。
【0025】
(10)このプログラムにおいて、
前記メニュー項目は、前記電子機器の設定を調整するための調整メニュー項目であってもよい。
【0026】
(11)本発明に係るコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体には、上記いずれかのプログラムが記憶されている。
【0027】
(12)本発明に係る電子機器には、上記いずれかのプログラムが記憶されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明を適用した実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。また、本発明は、以下の実施の形態及び変形例を自由に組み合わせたものを含むものとする。
【0029】
(第1の実施の形態)
以下、本発明を適用した第1の実施の形態に係る電子機器1について説明する。図1〜図13は、電子機器1について説明するための図である。
【0030】
本実施の形態では、電子機器1は、図1に示すようにプロジェクタとして構成されている。なお、図1は、プロジェクタとして構成された電子機器1が、入力機器3からの信号を受け付けて、スクリーン2に画像を投射している様子を示す模式図である。以下、プロジェクタとして構成された電子機器1について説明する。ただし、本発明に係る電子機器は、プロジェクタに限られるものではなく、テレビなどの種々の電子機器に適用することができる。また、入力機器3についても特に限定されるものではなく、例えば、パーソナルコンピュータやDVDプレーヤー、デジタルカメラ、デジタルビデオ、ゲーム機等の電子機器を適用することができる。
【0031】
1.構成
電子機器1は、図2に示すように、処理部10及び記憶部20を含む。処理部10は、記憶部20をワーク領域として使用し、種々の処理を行う。処理部10の機能は、CPU等のプロセッサで所定のプログラム(例えば、情報記憶媒体200から読み出したプログラム)を実行することによって実現することができる。また、記憶部20は、既に公知となっているいずれかの記憶装置によって実現してもよい。
【0032】
処理部10は、図2に示すように、調整処理部11を含む。調整処理部11は、電子機器1の各種の設定を調整する処理を行う。調整処理部11は、例えば、画質や投射光(光学系)等の各項目の設定を調整する処理を行う。そして、電子機器1(プロジェクタ)では、調整処理部11でなされた設定に従い、画像を投射する処理が行われる。
【0033】
処理部10は、被利用履歴情報取得部12を含む。被利用履歴情報取得部12は、各メニュー項目が利用された履歴を示す被利用履歴情報を取得して保持する処理を行う。被利用履歴情報取得部12は、操作部100に入力された操作信号(メニュー項目決定信号)に基づいて、被利用履歴情報を取得する処理を行ってもよい。被利用履歴情報取得部12は、被利用履歴情報を、各メニュー項目を識別するためのメニュー項目識別情報と、各メニュー項目が利用された日時を示す日時情報とが関連付けられた情報として保持してもよい。各メニュー項目識別情報と日時情報とを関連付けて保持することで、各メニュー項目が利用される頻度を示す被利用頻度情報や、各メニュー項目が利用される回数を示す被利用回数情報を取得することが可能になる。ただし変形例として、被利用履歴情報取得部12は、各メニュー項目が利用された日時情報を取得せず、各メニュー項目が利用された回数情報のみを取得するように構成されていてもよい。
【0034】
処理部10は、メニュー画面表示処理部14を含む。メニュー画面表示処理部14は、メニュー画面を表示する処理を行う。図3〜図7は、メニュー画面表示処理部14が表示するメニュー画面(プロジェクタとして構成された電子機器1のメニュー画面)の具体例を示す図である。
【0035】
メニュー画面表示処理部14は、図3に示すように、複数のメニュー項目を含むメニュー画面500を表示する。なお、メニュー画面表示処理部14は、図3に示すように、大項目510と小項目520とを含むメニュー画面500を表示してもよい。
【0036】
そして、ユーザは、操作部100を操作することによって、大項目510及び小項目520のいずれかのメニュー項目を選択する。ユーザは、例えば上項目又は下項目選択操作と、項目決定操作とによって、いずれかのメニュー項目を選択してもよい。
【0037】
ユーザが操作部100を操作して、大項目510の所与の項目を選択する選択信号を入力すると、メニュー画面表示処理部14は、選択信号に基づいて、選択された大項目510に対応する小項目520を含むメニュー画像を表示する処理を行ってもよい。図4には、大項目510の「設定」項目が選択されたときの、メニュー画像の一例を示す。
【0038】
そして、小項目520のいずれかのメニュー項目が選択されると、メニュー画面表示処理部14は、選択されたメニュー項目に対応する設定画面を表示する。例えば図5に示すように、ユーザが小項目520の「台形補正」を選択すると、メニュー画面表示処理部14は、選択信号に基づいて、図6に示す、台形補正を調整するための調整項目530を表示する。そして、ユーザは、台形補正を調整するための設定画面(調整項目530)を参照しながら、台形補正処理を行うことができる。
【0039】
本実施の形態に係る電子機器1では、メニュー画面表示処理部14は、図7に示す、カスタムメニュー画面600を表示する処理を行う。メニュー画面表示処理部14は、メニュー項目の被利用履歴情報に基づいて、カスタムメニュー画面600を表示する処理を行う。すなわち、メニュー画面表示処理部14は、被利用履歴情報取得部12で取得された被利用履歴情報に基づいて、被利用履歴が所定の条件を満たすメニュー項目を抽出し、図7に示す、抽出されたメニュー項目のみが含まれるメニュー画面(カスタムメニュー画面600)を表示する処理を行う。
【0040】
メニュー画面表示処理部14は、所定の個数のメニュー項目が含まれるカスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。メニュー画面表示処理部14は、例えば、被利用回数が多い順に、所定の個数のメニュー項目を表示してもよい。あるいは、メニュー画面表示処理部14は、所定の個数のメニュー項目が、直前に利用されたメニュー項目が先頭に配置されるように配列されたカスタムメニュー画面を表示してもよい。
【0041】
メニュー画面表示処理部14は、例えば、ユーザが入力した、カスタムメニュー表示を選択する信号に基づいて、カスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。
【0042】
メニュー画面表示処理部14は、被利用履歴が所定の強調表示条件を満たすメニュー項目を検出し、強調表示条件を満たすメニュー項目が強調表示されたカスタムメニュー画面を表示してもよい。メニュー画面表示処理部14は、例えば、利用頻度が所定の条件を満たしているメニュー項目があるときに、当該メニュー項目を強調表示する処理を行ってもよい。メニュー画面表示処理部14は、例えば、強調表示条件を満たすメニュー項目の色や文字サイズを変更して表示する処理を行ってもよい。
【0043】
処理部10は、入力機器識別情報取得部50を含んで構成されていてもよい。入力機器識別情報取得部50は、電子機器1にデータを入力する入力機器3を識別するための情報(入力機器識別情報)を取得する。入力機器識別情報取得部50は、例えば、画像インターフェース40を介して入力されたデータ(例えば画像データの形式を示すフォーマット)に基づいて、入力機器識別情報を取得してもよい。あるいは、入力機器識別情報取得部50は、ユーザが入力した、入力機器選択情報(ソース選択情報)に基づいて、入力機器識別情報を取得してもよい。
【0044】
そして、電子機器1が入力機器識別情報取得部50を含んで構成されている場合には、被利用履歴情報取得部12は、被利用履歴情報を、入力機器識別情報に関連付けて取得してもよい。例えば、被利用履歴情報取得部12は、図8に示すように、メニュー項目が利用された回数と、入力機器(入力種別)とが関連付けられた被利用履歴情報120を取得してもよい。そして、メニュー画面表示処理部14は、入力機器識別情報(入力機器識別情報及び被利用履歴情報)に基づいて、カスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。すなわち、メニュー画面表示処理部14は、図9(A)及び図9(B)に示すように、電子機器1にデータを入力する入力機器3(電子機器1が表示する画像データを入力する入力機器)に対応したカスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。ここで、図9(A)は、第1種別に分類される入力機器3がデータを入力するときの、カスタムメニュー画面600−1を示す。また、図9(B)は、第2種別に分類される入力機器3がデータを入力するときの、カスタムメニュー画面600−2を示す。
【0045】
ただし、本発明に係る電子機器1では、処理部10は、入力機器識別情報取得部50を含まないで構成されていてもよい。
【0046】
本実施の形態に係る電子機器1は、画像を投射する投射処理部30を含む。投射処理部30は、所与の画像データに基づいて、画像を投射する処理を行う。投射処理部30は、画像インターフェース40を介して取得された画像データに基づいて、所望の画像を投射して表示する処理を行ってもよい。投射処理部30は、また、メニュー画面表示処理部14からの制御信号に基づいて、メニュー画面(カスタムメニュー画面)を投射する処理を行ってもよい。投射処理部30の構成は特に限られず、既に公知となっているいずれかの画像投射機構を適用することができる。図10には、本実施の形態に係る電子機器1に適用可能な、投射処理部30の一例を説明するためのブロック図を示す。
【0047】
投射処理部30は、図10に示すように、放電灯装置32を含む。放電灯装置32は、放電灯と、放電灯を制御する放電灯制御部とを含んでいてもよい。
【0048】
そして、投射処理部30は、放電灯からの出射光を変調する変調部34と、変調部34を駆動する駆動制御部36とを含む。駆動制御部36によって駆動された変調部34で、放電灯からの出射光を変調させることによって、所望の画像を生成し、スクリーン2に投射することができる。変調部34は光の透過量を調整する液晶パネルを含んで構成されていてもよく、駆動制御部36は液晶パネルを駆動させるLCDドライバであってもよい。
【0049】
そして、投射処理部30は、画像処理部38を含む。画像処理部38は、画像インターフェース40を介して取得された画像データに種々の処理を行い、駆動制御部36に入力される画像データを生成する。
【0050】
投射処理部30は、以上のように構成されていてもよい。なお、投射処理部30の各機能は、専用のハードウエアで実現してもよく、CPUとメモリとを含むマイクロコンピュータで所定のプログラムを実行することによって実現してもよい。
【0051】
2.電子機器1の動作
次に、プロジェクタとして構成された電子機器1の動作について説明する。図11〜図13は、電子機器1の動作を説明するためのフローチャート図である。
【0052】
電子機器1は、図11に示すように、メニュー項目が利用された履歴を示す被利用履歴情報を取得する手順(ステップS10)と、取得された被利用履歴情報に基づいて、所与のメニュー項目を含むメニュー画面(カスタムメニュー画面)を表示する手順(ステップS20)とを含む。以下、それぞれの手順について詳述する。
【0053】
図12は、被利用履歴情報を取得するステップ(ステップS10)の詳細について説明するための図である。
【0054】
はじめに、電子機器1にデータを入力する入力機器3を識別するための入力機器識別情報を取得する(ステップS12)。
【0055】
そして、メニュー項目が利用されるたびに、利用されたメニュー項目を識別するためのメニュー項目識別情報と、当該メニュー項目が利用された日時を示す日時情報とを取得し(ステップS14,16)、メニュー項目識別情報と日時情報とを関連付けて保存する(ステップS18)。これにより、被利用履歴情報を取得することができる。
【0056】
なお、本実施の形態では、被利用履歴情報を、入力機器識別情報に関連付けて取得してもよい。すなわち、本実施の形態では、入力機器3毎に、メニュー項目識別情報及び日時情報を取得して、保存してもよい。
【0057】
次に、カスタムメニュー画面を表示する手順について説明する。図13は、カスタムメニュー画面を表示する手順(ステップS20)の詳細について説明するための図である。
【0058】
はじめに、電子機器1にデータを入力する入力機器3を識別するための入力機器識別情報を取得する(ステップS22)。
【0059】
そして、入力機器識別情報に対応した被利用履歴情報を特定し(ステップS24)、特定された被利用履歴情報に基づいて、被利用履歴が所定の条件を満たすメニュー項目を抽出し(ステップS26)、抽出されたメニュー項目のみが含まれるメニュー画面(カスタムメニュー画面)を表示する(ステップS28)。なお、カスタムメニュー画面を表示するステップでは、表示するメニュー項目の配列順序を決定し、決定された配列順序にメニュー項目が配列されたカスタムメニュー画面を表示してもよい。例えば、メニュー項目が、利用された回数が多い順に配列されたカスタムメニュー画面を表示してもよい。
【0060】
3.効果
本発明に係る電子機器1によると、図7、図9(A)及び図9(B)に示すように、特定のメニュー項目のみが含まれるカスタムメニュー画面を表示することができる。すなわち、本発明によると、ユーザが目的のメニュー項目を見つけやすいメニュー画面を表示することが可能で、かつ、少ない操作回数で所望のメニュー項目を選択することが可能な、利便性に優れた電子機器を提供することができる。
【0061】
なお、本発明によると、カスタムメニュー画面600で表示されるメニュー項目は、メニュー項目の被利用履歴に基づいて決定される。すなわち、本発明では、電子機器1(各メニュー項目)の利用状況にあわせて、カスタムメニュー画面に表示されるメニュー項目が決定される。このことから、本発明によると、頻繁に利用されるメニュー項目、すなわち、利用される可能性の高いメニュー項目のみを含むカスタムメニュー画面を表示することが可能になる。
【0062】
さらに、電子機器1が入力機器識別情報取得部50を含んで構成されている場合、被利用履歴情報取得部12は入力機器毎にメニュー項目の被利用履歴情報を取得し、メニュー画面表示処理部14は、入力機器毎にカスタムメニュー画面を表示することができる。電子機器(プロジェクタ)では、入力機器毎に、頻繁に利用されるメニュー項目が異なることがあるため、入力機器毎にカスタムメニュー画面を表示することで、より利用される可能性の高いメニュー項目を表示することが可能になる。
【0063】
なお、本発明によると、被利用履歴情報取得部12で被利用履歴情報を取得する処理が行われ、メニュー画面表示処理部14で、取得された被利用履歴情報に基づいて表示項目を抽出する処理が行われる。すなわち、本発明によると、ユーザが表示項目を選択する処理を行うことなく、カスタムメニュー画面で表示されるメニュー項目が抽出される。そのため、ユーザがメニュー項目を選択する処理を行う必要がない、利便性の高い電子機器を提供することができる。
【0064】
4.変形例
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。以下、本実施の形態の変形例について説明する。
【0065】
(第1の変形例)
図14は、本実施の形態の第1の変形例に係る電子機器4について説明するための図である。
【0066】
電子機器4では、処理部10は、図14に示すように、ユーザ識別情報取得部60を含む。ユーザ識別情報取得部60は、電子機器4を利用するユーザを識別するための情報(ユーザ識別情報)を取得する処理を行う。ユーザ識別情報取得部60は、操作部100にユーザが入力したユーザ特定情報に基づいて、ユーザ識別情報を取得してもよい。
【0067】
そして、本実施の形態に係る電子機器4では、被利用履歴情報取得部12は、被利用履歴情報を、ユーザ識別情報に関連付けて保持する。すなわち、被利用履歴情報取得部12は、ユーザ毎に、メニュー項目の被利用履歴情報(回数情報や頻度情報)を保持してもよい。そして、メニュー画面表示処理部14は、ユーザ識別情報に基づいて、カスタムメニュー画面を表示する処理を行ってもよい。
【0068】
これによると、メニュー画面表示処理部14は、電子機器4を操作するユーザに対応したカスタムメニューを表示することができる。電子機器(プロジェクタ)では、ユーザ毎に、利用頻度の高いメニュー項目が異なることがあるため、ユーザ毎に(ユーザ識別情報に基づいて)カスタムメニュー画面を表示することで、より利用される可能性の高いメニュー項目を表示することが可能になる。
【0069】
(第2の変形例)
本変形例に係る電子機器では、メニュー画面表示処理部14は、被利用履歴情報取得部12で取得された被利用履歴情報に基づいて、表示するメニュー項目の配列順序を決定し、決定した配列順序に従ってメニュー項目が配列されたカスタムメニュー画面を表示する処理を行う。すなわち、本変形例に係る電子機器では、メニュー画面表示処理部14は、特定のメニュー項目を抽出することなく、メニュー項目の配列順序のみが変更されたメニュー画面を表示してもよい。
【0070】
メニュー画面表示処理部14は、例えば、直前に利用されたメニュー項目が表示項目の先頭に配置されるように、メニュー項目の配列順序を決定してもよい。メニュー画面表示処理部14は、例えば図4に示すように、大項目510の「設定」メニューが選択された後には、図15に示すように、「設定」メニューが大項目510の先頭に配置されたカスタムメニュー画面601を表示してもよい。あるいは、メニュー画面表示処理部14は、所定の期間内に使用された回数が多い順にメニュー項目が配列されるように、メニュー項目の配列順序を決定してもよい。
【0071】
この電子機器によると、ユーザに利用される可能性が高い順に、メニュー項目が配列されたカスタムメニュー画面を表示することができる。そのため、ユーザが所望のメニュー項目を認識しやすい、利便性の高い電子機器を提供することができる。特に、この電子機器によると、カスタムメニュー画面に、利用頻度の低いメニュー項目も表示される。そのため、利用頻度の低いメニュー項目も選択することが可能な、利便性の高い電子機器を提供することができる。
【0072】
(第2の実施の形態)
以下、本発明を適用した第2の実施の形態に係る電子機器について説明する。図16〜図19は、電子機器について説明するための図である。
【0073】
本実施の形態に係る電子機器では、記憶部20には、メニュー項目及びメニュー項目の配列順序の少なくとも一方が異なる複数のカスタムメニュー画面を表示するための複数のカスタムメニュー画面情報が記憶される。すなわち、記憶部20には、第1〜第Nのカスタムメニュー画面情報が記憶されていてもよい。ここで、Nは2以上の整数であり、第1〜第Nのカスタムメニュー画面情報とは、それぞれ、第1〜第Nのカスタムメニュー画面を表示するための情報である。そして、第1〜第Nのカスタムメニュー画面とは、それぞれ、表示されるメニュー項目及びメニュー項目の表示順序の少なくとも一方が異なるメニュー画面である。
【0074】
本実施の形態では、複数のカスタムメニュー画面情報は、それぞれ、メニュー項目情報と配列順序情報とを含む情報であってもよい。図16には、カスタムメニュー画面情報130の一例を示す。なお、図16に示す例では、表内の数字が、メニュー項目の配列順序を示す。また、本実施の形態では、複数のカスタムメニュー画面情報は、それぞれ、入力種別(入力機器3)に関連付けられていてもよい。すなわち、各入力種別に関連付けられた配列順序情報130−1,130−2を、それぞれ、カスタムメニュー画面情報とみなしてもよい。
【0075】
本実施の形態に係る電子機器では、メニュー画面表示処理部14は、入力機器識別情報に基づいて、記憶部20に記憶されたいずれかのカスタムメニュー画面情報を選択し、選択されたカスタムメニュー画面情報に基づいて、カスタムメニュー画面を表示する処理を行う。なお、入力機器識別情報とは、電子機器にデータを入力する入力機器を識別する情報であり、電子機器に入力されるデータの種類を示す情報や、ユーザが入力した選択信号に基づいて取得することができる。
【0076】
図17及び図18には、本実施の形態に係る電子機器が表示するカスタムメニュー画面の具体例を示す。図17は、電子機器への入力信号が第1種別に分類される端子(D−Sub15ピンやRCA端子)を介して入力される信号である場合の、画質調整メニューのカスタムメニュー画面602を示す図である。そして、図18は、電子機器への入力信号が第2種別に分類される端子(D端子やビデオ端子又はS端子)を介して入力される信号である場合の、カスタムメニュー画面604を示す図である。
【0077】
本実施の形態に係る電子機器は以上のように構成されていてもよい。次に、本実施の形態に係る電子機器の動作を説明する。図19は、本実施の形態に係る電子機器の動作を説明するための図である。
【0078】
はじめに、入力機器を識別する入力機器識別情報を取得する(ステップS30)。そして、入力機器識別情報に基づいて、カスタムメニュー画面情報を選択する(ステップS32)。そして、選択されたカスタムメニュー画面情報に基づいて、カスタムメニュー画面を表示する処理を行う(ステップS34)。
【0079】
本実施の形態に係る電子機器によると、入力機器識別情報に基づいて、表示されるカスタムメニュー画面が決定される。すなわち、この電子機器によると、電子機器にデータを入力する機器に適したカスタムメニュー画面を表示することができる。電子機器(プロジェクタ)では、データを入力する入力機器毎に、頻繁に利用されるメニュー項目が異なることがある。そのため、入力機器に適したカスタムメニュー画面を表示することで、ユーザが、所望のメニュー項目を容易に認識することが可能なメニュー画面を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】電子機器の構成について説明するための図。
【図2】電子機器の構成について説明するための図。
【図3】メニュー画面の一例を示す図。
【図4】メニュー画面の一例を示す図。
【図5】メニュー画面の一例を示す図。
【図6】メニュー画面の一例を示す図。
【図7】カスタムメニュー画面の一例を示す図。
【図8】被利用履歴情報の一例を示す図。
【図9】カスタムメニュー画面の一例を示す図。
【図10】電子機器について説明するための図。
【図11】電子機器の動作を説明するためのフローチャート図。
【図12】電子機器の動作を説明するためのフローチャート図。
【図13】電子機器の動作を説明するためのフローチャート図。
【図14】電子機器の構成について説明するための図。
【図15】カスタムメニュー画面の一例を示す図。
【図16】カスタムメニュー画面情報の一例を示す図。
【図17】カスタムメニュー画面の一例を示す図。
【図18】カスタムメニュー画面の一例を示す図。
【図19】電子機器の動作を説明するためのフローチャート図。
【符号の説明】
【0081】
1…電子機器、 2…スクリーン、 3…入力機器、 4…電子機器、 10…処理部、 11…調整処理部、 12…被利用履歴情報取得部、 14…メニュー画面表示処理部、 20…記憶部、 30…投射処理部、 32…放電灯装置、 34…変調部、 36…駆動制御部、 38…画像処理部、 40…画像インターフェース、 50…入力機器識別情報取得部、 60…ユーザ識別情報取得部、 100…操作部、 120…被利用履歴情報、 130…カスタムメニュー画面情報、 200…情報記憶媒体、 500…メニュー画面、 510…大項目、 520…小項目、 530…調整項目、 600…カスタムメニュー画面、 600−1…カスタムメニュー画面、 600−2…カスタムメニュー画面、 601…カスタムメニュー画面、 602…カスタムメニュー画面、 604…カスタムメニュー画面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器のメニュー項目の表示処理を行うプログラムであって、
前記メニュー項目毎の被利用履歴情報を取得して保持する被利用履歴情報取得部と、
前記被利用履歴情報に基づいて、被利用履歴が所定の条件を満たすメニュー項目を抽出し、抽出された前記メニュー項目のみが含まれるカスタムメニュー画面を表示する処理を行うメニュー画面表示処理部と、
してコンピュータを機能させるプログラム。
【請求項2】
請求項1記載のプログラムにおいて、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記被利用履歴情報に基づいて前記メニュー項目の配列順序を決定し、決定された配列順序に従って前記メニュー項目が配列された前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行うプログラム。
【請求項3】
電子機器のメニュー項目の表示処理を行うプログラムであって、
前記メニュー項目毎の被利用履歴情報を取得して保持する被利用履歴情報取得部と、
前記被利用履歴情報に基づいて前記メニュー項目の配列順序を決定し、決定された配列順序に従って前記メニュー項目が配列されたカスタムメニュー画面を表示する処理を行うメニュー画面表示処理部と、
してコンピュータを機能させるプログラム。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記電子機器にデータを入力する入力機器を識別するための入力機器識別情報を取得する入力機器識別情報取得部として前記コンピュータを機能させ、
前記被利用履歴情報取得部は、
前記被利用履歴情報を、前記入力機器識別情報に関連付けて保持し、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記入力機器識別情報に基づいて、前記入力機器に対応した前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行うプログラム。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記電子機器を利用するユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部として前記コンピュータを機能させ、
前記被利用履歴情報取得部は、
前記被利用履歴情報を、前記ユーザ識別情報に関連付けて保持し、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザに対応した前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行うプログラム。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記被利用履歴情報に基づいて、前記被利用履歴が所定の強調表示条件を満たすメニュー項目を検出し、前記強調表示条件を満たすメニュー項目が強調表示された前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行うプログラム。
【請求項7】
電子機器のメニュー項目の表示処理を行うプログラムであって、
メニュー項目及びメニュー項目の配列順序の少なくとも一方が異なる複数のカスタムメニュー画面を表示するための複数のカスタムメニュー画面情報を記憶する記憶部と、
前記電子機器にデータを入力する入力機器を識別する入力機器識別情報に基づいていずれかの前記カスタムメニュー画面情報を選択し、選択された前記カスタムメニュー画面情報に基づいて前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行うメニュー画面表示処理部と、
してコンピュータを機能させるプログラム。
【請求項8】
請求項7記載のプログラムにおいて、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記電子機器に入力されるデータのフォーマットに基づいて取得された前記入力機器識別情報に基づいて、前記カスタムメニュー画面情報を選択する処理を行うプログラム。
【請求項9】
請求項7記載のプログラムにおいて、
前記メニュー画面表示処理部は、
外部から入力された前記入力機器の選択情報に基づいて取得された前記入力機器識別情報に基づいて、前記カスタムメニュー画面情報を選択する処理を行うプログラム。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記メニュー項目は、前記電子機器の設定を調整するための調整メニュー項目であるプログラム。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれかに記載のプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体。
【請求項12】
請求項1から請求項10のいずれかに記載のプログラムを記憶した電子機器。
【請求項1】
電子機器のメニュー項目の表示処理を行うプログラムであって、
前記メニュー項目毎の被利用履歴情報を取得して保持する被利用履歴情報取得部と、
前記被利用履歴情報に基づいて、被利用履歴が所定の条件を満たすメニュー項目を抽出し、抽出された前記メニュー項目のみが含まれるカスタムメニュー画面を表示する処理を行うメニュー画面表示処理部と、
してコンピュータを機能させるプログラム。
【請求項2】
請求項1記載のプログラムにおいて、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記被利用履歴情報に基づいて前記メニュー項目の配列順序を決定し、決定された配列順序に従って前記メニュー項目が配列された前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行うプログラム。
【請求項3】
電子機器のメニュー項目の表示処理を行うプログラムであって、
前記メニュー項目毎の被利用履歴情報を取得して保持する被利用履歴情報取得部と、
前記被利用履歴情報に基づいて前記メニュー項目の配列順序を決定し、決定された配列順序に従って前記メニュー項目が配列されたカスタムメニュー画面を表示する処理を行うメニュー画面表示処理部と、
してコンピュータを機能させるプログラム。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記電子機器にデータを入力する入力機器を識別するための入力機器識別情報を取得する入力機器識別情報取得部として前記コンピュータを機能させ、
前記被利用履歴情報取得部は、
前記被利用履歴情報を、前記入力機器識別情報に関連付けて保持し、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記入力機器識別情報に基づいて、前記入力機器に対応した前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行うプログラム。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記電子機器を利用するユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部として前記コンピュータを機能させ、
前記被利用履歴情報取得部は、
前記被利用履歴情報を、前記ユーザ識別情報に関連付けて保持し、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザに対応した前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行うプログラム。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記被利用履歴情報に基づいて、前記被利用履歴が所定の強調表示条件を満たすメニュー項目を検出し、前記強調表示条件を満たすメニュー項目が強調表示された前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行うプログラム。
【請求項7】
電子機器のメニュー項目の表示処理を行うプログラムであって、
メニュー項目及びメニュー項目の配列順序の少なくとも一方が異なる複数のカスタムメニュー画面を表示するための複数のカスタムメニュー画面情報を記憶する記憶部と、
前記電子機器にデータを入力する入力機器を識別する入力機器識別情報に基づいていずれかの前記カスタムメニュー画面情報を選択し、選択された前記カスタムメニュー画面情報に基づいて前記カスタムメニュー画面を表示する処理を行うメニュー画面表示処理部と、
してコンピュータを機能させるプログラム。
【請求項8】
請求項7記載のプログラムにおいて、
前記メニュー画面表示処理部は、
前記電子機器に入力されるデータのフォーマットに基づいて取得された前記入力機器識別情報に基づいて、前記カスタムメニュー画面情報を選択する処理を行うプログラム。
【請求項9】
請求項7記載のプログラムにおいて、
前記メニュー画面表示処理部は、
外部から入力された前記入力機器の選択情報に基づいて取得された前記入力機器識別情報に基づいて、前記カスタムメニュー画面情報を選択する処理を行うプログラム。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記メニュー項目は、前記電子機器の設定を調整するための調整メニュー項目であるプログラム。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれかに記載のプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体。
【請求項12】
請求項1から請求項10のいずれかに記載のプログラムを記憶した電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2008−257455(P2008−257455A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−98496(P2007−98496)
【出願日】平成19年4月4日(2007.4.4)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月4日(2007.4.4)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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