説明

ペット用の食器

【課題】ペットの日々の給餌において、ペットフードの給与量を簡単に計量する事ができて、肥満予防の為の正確な給与量を計量する事はもちろんの事、食事制限にも役に立ち、加えて早く食べることでの消化器系への負担や、のどに詰まらせると云うような問題を軽減することを課題とする、ペット用の食器を提供する。
【解決手段】ペット用の食器において、ペットフードを入れる凹収容部分を予め設定した容量で、段差を一段から複数段設けて、容量の目印としている構造で、更に段差から段差の側壁には、容量が分かるメモリや目印が記されている、また凹収容部の底部には、凹凸を付けた図柄を入れて、ペットフードが動きづらい構造を持たせたペット用の食器

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットの給餌において、ペットフードの給与量を簡単に計量する事ができる、ペット用の食器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ペットブームで、ペットを飼う人が増えている。しかし必要以上に食事を与えてペットが肥満になりやすい傾向にある。ペットフードは各メーカーがそれぞれに給与量を定めていて、日々それに沿って与えるようになっている。そこでペットフードの給与量を計量する手段として、自宅にあるキッチン秤を使って計量して、ペット用の食器に入れて与える方法がある。しかし、その都度の計量は非常に面倒であり飼い主の負担にもなっている為、使用している食器の大きさを目安に、給与量を感覚で入れる場合も多い。又、お年寄りなどには、秤での計量は困難である。
【0003】
また、ペット用の食器でペットフード凹収容部分にメモリを記して、ペットフードの給与量が分かるようにしたペット用の食器が提案されている。(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−300552号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載の提案は、凹収容部分が一箇所で大きい為に少量の容量調節は困難である。特に超小型犬種や猫、幼犬、幼猫などは、一回の給与量も少ない。例えば体重3kgの超小型犬種のチワワでは、ドライフードの場合、一日の給与量は約70g程度であるが、10gなどの少量の容量調節は困難であり、お年寄りなどには不向きである。
【0006】
そこで本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ペット用の食器の凹収容部分は、予め設定した容量で、段差を一段から複数段設けてあり、段差毎に、容量が決められていて、段差に従って計量する事が可能で、給与量の誤差が少なく精度良く計量する事ができて、肥満予防など日々のペットの食事量の制限を、スムーズに行う事ができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1にかかる発明は、ペット用の食器において、ペットフードを入れる凹収容部分を予め設定した容量で、段差を一段から複数段設けて、容量の目印としている構造を特徴とするペット用の食器。
【0008】
請求項2にかかる発明は、段差から段差の側壁には、容量が分かるメモリや目印が記されている、請求項1に記載のペット用食器
【0009】
請求項3にかかる発明は、凹収容部の底部には、凹凸を付けた図柄を入れて、ペットフードが動きづらい構造になるのと同時に食べ終わりのサインにもなる構造の、請求項1または2に記載のペット用の食器
【0010】
本発明は、一例としてペットの大型犬種から超小型犬種、猫などの大きさに合わせて食器の種類があり、それぞれの食器の凹収容部分には、予め設定した容量で、段差を一段から複数段設けられた構造をしている。又、その段差から段差の側壁には更にメモリや印を設けている。体重3kgの超小型犬種のチワワでは、ドライフードで一日の給与量は約70g程度であるが、例えば凹収容部分の1段にドライフード20gの容量が入る設定にして、3段と4段目の半分で70gの計量が可能となる。
【0011】
本発明は、陶磁器やプラスチックや木材、ガラス材料、あるいは金属材料などを用いても良く、原材料は限定するものでは無い。
【0012】
本発明は、食器の外形及び段差の形状や数は、限定するものでは無い。
【0013】
本発明は、予め容量を設定する段差を、一段から複数段備えているが、個々の段差は同じ容量でも、容量でも良く、限定するものでは無い。
【0014】
本発明は、段差から段差の側壁部分に容量の目印を備えるが、点線や絵柄、マークやポイントなど、様々な態様の物が存在する。又、その目印の数も一個でも複数個でも良く、限定するものでは無い。
【発明の効果】
【0015】
本発明において、ペット用の食器に予め設定した容量で、段差を一段から複数段設けていて、更に段差から段差の側壁に容量が分かる目印が記されている構造をしている。計量の時にはまず、凹収容部分の段差の数を決めて計量するが、更に細かい少量の計量が必要な場合には、段差と段差の側壁の容量の目印に沿って増減する事で凹収容部分の一段以下の少量の計量も可能となる。特に超小型犬種や猫、幼犬、幼猫は少量の給与量であるが、それらに対しても精度良く計量する事が可能となり、キッチン秤を使うような煩わしい計量から開放される。特に目の不自由なお年寄りでも簡単に計量が可能となる。
【0016】
本発明によれば、複数の段差により、通常の食器に比べて、早く食べる事が出来にくい構造をしている。それにより、従来のように早く食べる事での消化器系の負担や、のどに詰まらせるというような問題も軽減する効果を併せ持つペット用の食器である。
【0017】
本発明の食器の、凹収容部の底部には、食べ終わりのサインとなる図柄を備えているが、凹凸が無くても良く、又、図柄も絵柄以外にマークやポイント等様々な態様の物が存在する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係るペット用の食器の上方斜視図を示す。図に示すように、一例として、段差1を4段設けて1段を20gに設定している。
【0019】
図1において、それぞれの段差1の側壁4には10gの所に、目印3を備えて少量の細かな計量にも対応している。
【0020】
以上の構成とする事で、給与量の計量は、まずペットフードを入れる凹収容部分の段差1の数で調節して、さらに段差と段差の側壁4に記されている目印3に沿って増減する事で段差1段分以下の少量の計量も可能となる。図で分かるように、底部にある図柄2の魚の骨が描かれていて、食べ終わると現れてくるので、食ぺ終わりのサインにもなる。また、実施例では、肴の骨が凹凸を付けているのでペットフードが動きづらい構造になっている。
【0021】
図2は本発明のペット用の食器の断面図であるが、計量の機能を持つ複数の段差1は、同時に、通常の食器に比べて、段差がある為に早く食べる事ができない構造をしている。早く食べる事で消化器系への負担や、のどに詰まらせるというような問題も軽減する効果を併せ持つペット用食器である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の斜視図である。
【図2】本発明の断面図である。
【符号の説明】
【0023】
1・・・・段差
2・・・・凹収容部底部の図柄
3・・・・側壁の計量目印
4・・・・側壁
5・・・・外周

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペット用の食器において、ペットフードを入れる凹収容部分を予め設定した容量で、段差を一段から複数段設けて、容量の目印としている構造を特徴とするペット用の食器。
【請求項2】
段差から段差の側壁には、容量が分かるメモリや目印が記されている、請求項1に記載のペット用食器
【請求項3】
凹収容部の底部には、凹凸を付けた図柄を入れて、ペットフードが動きづらい構造になるのと同時に食べ終わりのサインにもなる構造の、請求項1または2に記載のペット用の食器

【図1】
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【図2】
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