説明

ホース、ケーブル、またはその他を巻き取り、また解き放つための装置

ホース、ケーブル、またはその他を巻き取り、また解き放つための装置であって、該装置(1)が、主要素として、支持体(6)を有する車輪付きの台(2)を有し、ここで、少なくとも二つの固定ガイド(10および11)の形の懸架手段(9)が、前記支持体(6)上に備えられ、これらのガイドの各々が湾曲要素(12)の形に作られ、またここで、これらの湾曲要素(12)が、そのへこんだ側を向い合わせて配置してあり、また前記湾曲要素(12)が、支持体(6)に実質的に平行な少なくとも一つの上向きまたは下向きの隔壁(13)によって限られており、さらにまた、中間隔壁(14)がこれらの要素(12)上に備えられることを特徴とする装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホース、ケーブル、またはその他を巻き取り、また解き放つための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
建築現場その他において実際によく見られるように、ホース、ケーブル、その他が地面上に放置され、人がそれにつまづくというかなり大きな危険がある。やはりよく知られているように、たるんだ、しばしば非常に重いホースまたはケーブルを集めることは難しく、背骨に大きな負担がかかる。
【0003】
いわゆるリールの形の装置がすでに公知であり、該装置は、主要素として、車輪付きの台を有し、この台には、ガーデンホースその他を巻き取り、また解き放つための回転自在のドラムが備えられている。
【0004】
そのような公知のリールの欠点は、前記ドラムの存在のために割合にかさばるということであり、また前記リールの構造が割合に複雑であるためにその組み立てに長い時間がかかるということである。
【0005】
前記公知リールのもう一つの欠点は、非常に長く、かつ/または太いホースその他の巻き取りには適さない、ということである。というのは、その場合、前記ドラムの寸法が非常に大きくなり、そのためこのリールは扱いきれないほどに大きく、重くなり、片づけにくくなる。
【0006】
前記公知リールのもう一つの欠点は、前記ドラムの製造にかなり大量の材料が必要であるため、前記リールの原価が割合に大きくなる、ということである。
【0007】
公知リールのさらなる欠点は、前記ドラムが小さい場合、電気ケーブルその他を解き放ったときにループが残ったままとなることがあるので、不便であり、また結節することがある、ということである。
【0008】
公知の車輪付きリールのもう一つの欠点は、ホースまたはケーブルを、正しく巻き取り、ホースまたはケーブルがもつれないように、まっすぐに配置しなければならない、ということである。
【0009】
電気ケーブルのための公知リールのもう一つの欠点は、使用中に、かなりの量のケーブルがドラムに巻き取られたとき、このケーブルが非常に高温になることがあるということである。それは、ケーブルのドラムに巻き取られた部分が、十分な熱を周囲に放出することができないからであり、そのため過熱により、ケーブルまたはリールが損傷することがある。
【0010】
公知リールのもう一つの欠点は、摩耗しやすい動く部分を備えているということである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、前記その他の欠点のうちの一つ以上に対する克服策を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的に応じて、本発明は、
ホース、ケーブル、またはその他を巻き取り、また解き放つための装置であって、
該装置が主要素として車輪付きの台を有し、この台上には、上向きの支持体が備えられ、ここで、少なくとも二つの固定ガイドの形の懸架手段が、前記支持体上に備えられ、これらのガイドの各々が湾曲要素の形に作られ、またここで、これらの湾曲要素が、そのへこんだ側を向い合わせて、前記支持体上にある距離だけ相互に離して配置してあり、またこれらの湾曲要素が、前記ホースおよび/またはケーブルを、相互にある距離だけ離れた少なくとも二つの位置で支持することができる装置において、
前記湾曲要素が、前記支持体に平行または実質的に平行な一つまたは二つの上向きまたは下向きの隔壁によって限られており、さらにまた、中間隔壁がこれらの要素上に備えられる、
ことを特徴とする装置、
に関する。
【0013】
本発明の利点は、構造が非常に簡単かつコンパクトで、迅速に組み立てられる装置が得られる、ということである。
【0014】
本発明による前記装置のもう一つの利点は、非常に長いケーブルの巻き取りに非常に適している、ということである。なぜならば、前記懸架手段の寸法は小さくすることができ、そのため、本発明による前記装置は、取り扱いが簡単で、かつ軽量であり、また、前記装置は簡単に保管することができるからである。
【0015】
本発明による前記装置のもう一つの利点は、前記懸架手段の製造のためには少量の材料しか必要でなく、したがって本発明による前記装置の原価が小さくなる。
【0016】
もう一つの利点は、電気ケーブルその他を大きな周長となるように巻くことができ、したがって、解き放ったときに、ループとなることがなく、その結果、結節その他による支障発生の危険が小さくなる。
【0017】
ホース、ケーブル、その他を巻き取り、または解き放つための装置のもう一つの利点は、ホースまたはケーブルが、正しく巻き取るためにまっすぐになっていなければならないということはない、ということである。ホースまたはケーブルは手操作で巻き取ることができるからである。
【0018】
もう一つの利点は、本発明による装置により、非常に重いケーブルおよび/またはホースを簡単なやり方で巻き取ることもできる、ということである。
【0019】
本発明による前記装置のもう一つの利点は、該装置によって巻き取られるホースその他を、上部および下部ガイドのまわりにぴんと張ることができ、したがってホースその他を非常に密に巻くことができ、ドラムを有する公知の装置に比して、厚さ方向の(widthwise)スペースを節約することができる、ということである。
【0020】
前記隔壁の存在により、ケーブル、ホース、その他を固定的に保持することができ、したがってはずれて落下したり、まとまりがなくなったりすることが避けられ、もつれの危険がなくなる。
【0021】
また、前記中間隔壁により、複数のケーブルその他を、本発明の装置に巻き取ることができ、その場合、必要であれば、異なるケーブルの間に隔壁を備えることができる。
【0022】
本発明は、また、
ホース、ケーブル、またはその他を巻き取り、また解き放つための装置であって、
該装置が主要素として車輪付きの台を有し、この台上には、上向きの支持体が備えられ、ここで、少なくとも二つのガイドの形の懸架手段が、前記支持体上に備えられ、これらのガイドの各々が一つの要素の形に作られ、ここで、これらの要素が、前記支持体上にある距離だけ相互に離して配置してあり、またこれらの要素が、前記ホースおよび/またはケーブルを、相互にある距離だけ離れた少なくとも二つの位置で支持することができる装置において、
前記要素が、支持体に平行または実質的に平行な一つまたは二つの隔壁によって限られており、さらにまた、中間隔壁がこれらの要素上に備えられる、
ことを特徴とする装置、
にも関する。
【0023】
前記隔壁が存在するため、この場合にも、前記装置により、ケーブル、ホース、その他を固定的に保持することができ、したがってはずれて落下したり、まとまりがなくなったりすることが避けられ、もつれの危険がなくなる。
【0024】
また、前記中間隔壁により、複数のケーブルその他を、本発明の装置に巻き取ることができ、その場合、必要であれば、異なるケーブルの間に隔壁を備えることができる。
【0025】
また、前記装置は非常に簡単かつコンパクトな構造を有し、迅速に組み立てることができる。
【0026】
たとえば、前記ガイドを回転自在に作ることにより、ホース、ケーブル、その他を簡単なやり方で巻き取ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の特徴をさらに十分に説明するために、ホース、ケーブル、またはその他を巻き取り、また解き放つための本発明による装置の好ましい実施形態について、添付の図面を参照しつつ説明する。これらの実施形態は単なる例であり、本発明を限定するものではない。
【0028】
図1は、本発明の装置1を示し、該装置は、主要素として台2を有し、この台は、ベース3から成り、ここでは、該ベースには、二つの車輪4と支持脚5とが備えられている。
【0029】
前記ベース3には、上方に向いた支持体6をも備えられており、該支持体は、この場合、平行に走る二本のパイプ7から成り、これらのパイプは、その自由端において、連結棒8によって連結されている。ここでは、この連結棒は取っ手を兼ねている。
【0030】
前記支持体6には、前記パイプ7の間に、上部固定ガイド10および下部固定ガイド11の形の懸架手段9が上下に備えられている。
【0031】
明らかに、前記懸架手段9は、前記支持体6上に、取りはずし・再取りつけ自在に備えることもできる。
【0032】
この場合、前記ガイド10、11の各々は、湾曲要素12から成り、該要素は、それぞれ、二つの上向き、二つの下向き隔壁13によって拘束されている。これらの隔壁は、支持体6に平行または実質的に平行である。
【0033】
前記隔壁13の間には、本発明により、中間隔壁14を備えることもでき、これらの隔壁は、好ましくは、図には示さないがそれ自体は公知の調節手段によって間隔が調節できるように、前記ガイド10、11上に備えることができる。しかし、このように間隔調節ができることは、必ずしも必要ではない。
【0034】
前記隔壁13および/または中間隔壁14は、好ましくは、たとえばスナップばめ結合その他によって、前記ガイド10、11に対して取りはずし・再取りつけすることができる。
【0035】
前記湾曲要素12は、前記支持体6に対して横向きに取りつけられ、これらの湾曲要素12のへこんだ側が向かい合うように配置される。
【0036】
湾曲要素12には、また、1つ以上の空所15を備えることができる。明らかに、そのような空所は前記隔壁13にも備えることができる。
【0037】
本発明による前記装置の使用の仕方は、非常に簡単であり、図2に示すようである。
【0038】
ホース16その他を装置1に巻き取り、また解き放つ場合に、ホース16は、前記上部および下部ガイド10、11のまわりに手操作で巻かなければならない。ここで、前記隔壁13は、ホース16が確実にガイド10、11上に保持されるようにする役目を果す。
【0039】
いくつかのケーブル、ホース、その他を、装置1に巻き取らなければならない場合、図2に示すように、これらは前記中間隔壁14によって分離状態に保たれるようにすることができる。ここで、各ケーブル17はガイド10、11のまわりに個別に巻くことができる。
【0040】
必要であれば、本発明においては、たとえば、1つ以上の前記中間隔壁14を取りはずすことができ、あるいは各中間隔壁14間の相互距離を調節することができる。
【0041】
非常に長いケーブル17その他を巻き取り、また解き放つために、本発明の装置1は、取っ手となる連結棒8を使用し、車輪を転がして運ぶことができる。このとき、装置1は、後方に傾けた状態に保ち、前記支持脚5が持ち上げられたままになるようにする。ここで、前記装置1は、解き放たれたケーブル17その他の経路に沿って動かすことができ、このとき、ケーブル17は手操作で前記ガイド10、11のまわりに巻き取られるかまたは解き放たれる。
【0042】
前記湾曲要素9の空所15により、巻き取られるケーブル17またはホース16に付着しているほこりその他が、前記空所15を通って落下することができるようになる。前記空所15により、また、たとえば電気ケーブル17の熱を周囲に確実に放出することが容易になる。
【0043】
図3は、ホース16その他を巻き取り、また解き放つための本発明の装置1の変形を示す。
【0044】
この変形は、図1の装置と異なり、前記車輪4がいわゆるステップホイール(step wheel)の形に作られている。このステップホイールは、それぞれ三つの車輪から成り、これらはそれぞれ、回転自在にベース3に固定された板上の三角ブレーシング(bracing)に備えられている。前記支持脚5は旋回キャスター18に置き換えられている。
【0045】
ここでは、前記支持体6は伸縮式に作られており、下部パイプ19、20にかぶさるように二つの上部パイプ21、22が摺動自在に備えられている。また、前記支持体6には、固定手段23が備えてある。
【0046】
この実施形態は、取っ手24も備えており、該取っ手は、前記上部パイプ21、22のそれぞれに備えられ、前記支持体6に対して傾けて配置されている。
【0047】
前記連結棒8には、たとえば金属リングその他の形のクレーンフック25が備えられる。
【0048】
懸架手段9の上部ガイド10の高さには、一つまたは複数のホース16、ケーブル17、その他のための接続手段(connecting means)26が備えられ、この接続手段26は、好ましくは、取りはずし・再取りつけ自在であるように作られる。
【0049】
このような変形実施形態の使用の仕方は、前記のものの場合と同様であるが、本発明によるデバイス1のこのような変形実施形態は、前記ステップホイールにより、階段、段差、その他を乗り越えて移動することもできる。
【0050】
本発明による装置1の前記変形は、旋回キャスター18の存在により、最初に述べた実施形態よりも扱いやすい。
【0051】
この場合、前記上部ガイド10は、高さ調節できるパイプ19、20、21、22により、高さを調節することができ、したがって、ガイド10、11の相互距離を調節することにより、装置1を、いろいろな長さと直径のケーブル17に適するようにすることができる。
【0052】
前記接続手段は、公知のやり方により、たとえば電気、空気圧、および/または水圧接続のために、分配板(distributing board)または二つ以上の分配板の組合せの形に作ることができ、また、必要であれば、前記接続手段は、いくつかの用途たとえば高電圧および低電圧用途のために使用できるモジュール式システムとして構成されるようにして、取りはずしができ、かつ/または他の接続手段26によって置き換えられるようにすることができる。
【0053】
前記クレーンフック25により、本発明の装置1は、クレーンその他によって、公知のやり方で吊り上げることができる。
【0054】
図4は、本発明の装置1のもう一つの変形を示し、ここでは、前記支持体6が単一の中央直立(standing)パイプの形に作られ、該パイプにはガイド10、11が備えられている。これらのガイドは、たとえば、上下に配置された二対のフック27から成り、またここで、フックの下部対とフックの上部対とは互いに逆向きになっている。
【0055】
この実施形態の利点は、割合に厚みのある(wide)ガイドを非常に少ない材料で作ることができるということであり、したがって、本発明のこの装置1は安価であるが、それにもかかわらず、懸架手段9の位置における巻取りホースその他の急な曲がりによる該ホースその他の局所的圧迫が避けられる、ということである。
【0056】
この場合、取りはずしおよび再取りつけができるかまたはそうではなく、かつ/または調節ができる中間フック28も、前記フック27に備えられ、したがって、ケーブル、ホース、その他をこの装置1に巻き取ることができる。
【0057】
当然のことながら、必要であれば、取りつけまたは再取りつけができるか、またはそうではない隔壁13および/または中間隔壁14も、前記フック27に備えることができる。
【0058】
本発明の装置1の前記変形の使用の仕方は、前記実施形態の場合と同様である。
【0059】
図5は、本発明の装置1のもう一つの変形を示す。
【0060】
この装置1の変形実施形態の取っ手は、連結棒8から成り、この場合、支持体6の頂部が曲げられて、装置1が横に寝かせて置かれたとき、前記取っ手が地面に対する支持点となるようになっており、したがって、ホース16、ケーブル17、その他をより簡単に巻き取り、また解き放つことができる。
【0061】
この場合、前部隔壁13は、また必要であれば中間隔壁14も、蝶ナット29により、前記湾曲要素12に対して取りはずし・再取りつけすることができる。
【0062】
明らかに、これらの隔壁13および中間隔壁14に対しては、数多くの他の固定のやり方、たとえば通常のボルト連結、クリップ固着、その他が可能である。
【0063】
この場合、前記ガイド10、11は、二本の棒30によって連結できる。これらの棒は、これらのガイド10、11に、簡単に取りはずせるかまたはそうでないように備えられる。棒30は、この場合、伸縮式に調節できる。
【0064】
ガイド10、11は、前記支持体6から取りはずすこともできる。そのために、この場合、また、取っ手31が、二つの隔壁13に備えられている。
【0065】
明らかに、本発明におけるこの取っ手31の存在は、絶対に必要というわけではないが、しかしまた、取っ手31は、前記ガイド10、11の一つもしくは複数、または中間隔壁14に備えることもできる。
【0066】
この場合、前記ベース3は、たとえば大きな、かつ/または重い物体の運搬のために使用できる平坦支持板の形に作ることができる。
【0067】
ガイド10、11および/または隔壁13には、図には示さない懸架手段も備えられる。
【0068】
本発明の装置1のこの実施形態においては、図6に示すように、支持体6から棒30とガイド10、11との全体を取りはずすことができ、前記懸架手段により、たとえば壁その他につるすことができる。
【0069】
必要であれば、ホース、ケーブル、その他をしまうときに、前記全体を積み重ねて、スペースを接約することができる。
【0070】
必要であれば、また、前記懸架手段は、棒30とガイド10、11とを全体として支持体6に、これらが取りはずし・再取りつけできるように、固定するのにも使用できるように作ることができる。
【0071】
図7は、本発明の装置1のもう一つの実施形態を示し、ここでは、前記ガイドは厚みのある回転自在車輪32の形に作られ、これらの車輪は隔壁33によって限られ、またこの実施形態は車輪32に備えることのできる中間隔壁34をも備えており、必要であれば、この中間隔壁は、取りはずし・再取りつけ自在なように備えつけられる。
【0072】
この場合、前記車輪32は、それぞれ、支持体6に、軸35のまわりに回転でき、たとえばベルト36、チェーン、その他によって互いに連結されるように、備えられる。
【0073】
この場合、少なくとも一つの前記車輪32には、クランク37が備えられ、このクランクにより、ホース16その他の巻き取りと解き放ちがかなり容易になる。
【0074】
図には示さない本発明の装置の変形においては、棒30とガイド10、11との全体を、前記支持体6の好ましくは中央に配置された軸によって回転できるように装置1に備えることができる。このとき、ホース、ケーブル、その他を巻き取り、また解き放つときに、これらのガイドを、前記軸のまわりに回して、巻き取りと解き放ちの操作が容易になるようにすることができる。
【0075】
明らかに、車輪4は空気圧タイヤと中実(full)タイヤのどちらでも備えることができる。
【0076】
やはり明らかに、本発明の装置に巻き取られたホースその他のものを縛るための手段を備えることもできる。この手段は、装置を動かすときに、ホースがはずれたり、もつれたりしないようにするものである。
【0077】
当然、1つ以上の前記ガイド10、11を、高さが調節できるように、支持体6に備えることができる。
【0078】
本発明においては、前記支持体6を車輪付きの台2に対していろいろな角度に調節できるようにすることは、排除されない。
【0079】
本発明の装置1は、また、自作用パッケージの形で作ることもできる。
【0080】
本発明においてやはり可能なことは、工具その他をしまうための保管箱を装置1に備えるということであり、この保管箱は、取りはずし、再取りつけできるようにするか、またはそうしないようにすることができる。
【0081】
本発明は、例として添付の図面に示し、上で説明した実施形態のみに限定されるものではない。逆に、ホース16、ケーブル、またはその他を巻き取り、また解き放つための、本発明の前記装置1は、本発明の範囲を逸脱することのない、あらゆる種類の形状と寸法とで作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明による装置の模式斜視図である。
【図2】図1の装置の使用の仕方を示す図である。
【図3】図1の装置の変形を示す図である。
【図4】図1の装置の変形を示す図である。
【図5】図1の装置の変形を異なる配置で示す図である。
【図6】図5の装置1の使用の仕方を示す図である。
【図7】図1の本発明の装置の別の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
【0083】
1 本発明の装置
2 台
3 ベース
4 車輪
5 支持脚
6 支持体
7 パイプ
8 連結棒
9 懸架手段
10 上部固定ガイド
11 下部固定ガイド
12 湾曲要素
13 隔壁
14 中間隔壁
15 空所
16 ホース
17 ケーブル
18 旋回キャスター
19 下部パイプ
20 下部パイプ
21 上部パイプ
22 上部パイプ
23 固定手段
24 取っ手
25 クレーンフック
26 接続手段
27 二対のフック
28 中間フック
29 蝶ナット
30 二本の棒
31 取っ手
32 回転自在車輪
33 隔壁
34 中間隔壁
35 軸
36 ベルト
37 クランク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホース、ケーブル、またはその他を巻き取り、また解き放つための装置であって、
該装置(1)が主要素として車輪付きの台(2)を有し、台(2)上には、上向きの支持体(6)が備えられ、ここで、少なくとも二つの固定ガイド(10および11)の形の懸架手段(9)が、前記支持体(6)上に備えられ、これらのガイドの各々が湾曲要素(12)の形に作られ、またここで、これらの湾曲要素(12)が、そのへこんだ側を向い合わせて、支持体(6)上にある距離だけ相互に離して配置してあり、またこれらの湾曲要素が、前記ホース(16)および/またはケーブルを、相互にある距離だけ離れた少なくとも二つの位置で支持することができる装置において、
前記湾曲要素(12)が、支持体(6)に平行または実質的に平行な一つまたは二つの上向きまたは下向きの隔壁(13)によって限られており、さらにまた、中間隔壁(14)がこれらの要素(12)上に備えられる、
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
当該二つのガイド(10および11)が上下に備えられることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
一つまたは複数の当該隔壁(13)および/または中間隔壁(14)が、取りはずし・再取りつけ自在に、当該ガイド(10または11)に備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
当該中間隔壁(14)を、中間距離が変えられる調節手段によって、当該ガイド(10および11)に備えることができることを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
当該隔壁(13)および/または中間隔壁(14)が、スナップばめ結合によって、当該ガイド(10または11)に備えられることを特徴とする請求項3または4に記載の装置。
【請求項6】
当該ガイド(10または11)に空所(15)が備えられることを特徴とする請求項1から5の中の1つに記載の装置。
【請求項7】
当該ガイド(10および11)が、取りはずし・再取りつけ自在に、当該支持体(6)上に備えられることを特徴とする請求項1から6の中の1つに記載の装置。
【請求項8】
当該ガイド(10および11)が一つまたは複数の棒(30)によって連結されていることを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
当該ガイド(10および11)が相互調節できることを特徴とする請求項1から8の中の1つに記載の装置。
【請求項10】
当該棒(30)が、ガイド(10および11)間の相互距離を調節するために、伸縮式に作られていることを特徴とする請求項8または9に記載の装置。
【請求項11】
当該棒(30)が、取りはずし・再取りつけ自在に、当該ガイド(10および11)に備えられることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項12】
一つまたは複数の当該ガイド(10および/または11)および/または隔壁(13または14)が少なくとも1つの取っ手(31)を備えていることを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項13】
少なくとも1つの当該ガイド(10および/または11)に、該ガイド(10および/または11)に吊るすための手段が備えられる請求項7に記載の装置。
【請求項14】
当該ガイド(10および11)を積み重ねることができることを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項15】
一つまたは複数の当該ガイド(10および/または11)が、高さが調節できるように、当該支持体(6)上に備えられることを特徴とする請求項1から14の中の1つに記載の装置。
【請求項16】
1つまたは複数のホース、ケーブル、もしくはその他、またはこれらの組合せのための接続手段(26)が備えられていることを特徴とする請求項1から15の中の1つに記載の装置。
【請求項17】
当該接続手段(26)が取りはずし・再取りつけ自在であることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項18】
当該支持体(6)に対して傾斜している少なくとも1つの取っ手をも備えていることを特徴とする請求項1から17の中の1つに記載の装置。
【請求項19】
当該支持体(6)が伸縮式に高さ調節できることを特徴とする請求項1から18の中の1つに記載の装置。
【請求項20】
当該車輪付きの台(2)が支持板を備えていることを特徴とする請求項1から19の中の1つに記載の装置。
【請求項21】
クレーンフック(25)を備えていることを特徴とする請求項1から20の中の1つに記載の装置。
【請求項22】
二つ以上のケーブルのためにいくつかの懸架手段(9)が備えられていることを特徴とする請求項1から21の中の1つに記載の装置。
【請求項23】
当該支持体(6)が車輪付きの台(2)に対していろいろな角度に調節できることを特徴とする請求項1から22の中の1つに記載の装置。
【請求項24】
自作用のパッケージとして作られることを特徴とする請求項1から23の中の1つに記載の装置。
【請求項25】
当該ガイド(10および11)がフック(27)の形に作られることを特徴とする請求項1から24の中の1つに記載の装置。
【請求項26】
中間フック(28)が、当該フック(27)上に、取りはずし・再取りつけできるかまたはできないように備えられることを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項27】
ホース、ケーブル、またはその他を巻き取り、また解き放つための装置であって、
該装置(1)が主要素として車輪付きの台(2)を有し、台(2)上には、上向きの支持体(6)が備えられ、ここで、少なくとも二つのガイド(10および11)の形の懸架手段(9)が、前記支持体(6)上に備えられ、これらのガイドの各々が一つの要素(12)の形に作られ、またここで、これらの要素(12)が、支持体(6)上にある距離だけ相互に離して配置してあり、またこれらの要素が、前記ホース(16)および/またはケーブルを、相互にある距離だけ離れた少なくとも二つの位置で支持することができる装置において、
前記要素(12)が、支持体(6)に平行または実質的に平行な一つまたは二つの隔壁(13または33)によって限られており、さらにまた、中間隔壁(14または34)がこれらの要素(12)上に備えられる、
ことを特徴とする装置。
【請求項28】
当該二つのガイド(10および11)が上下に備えられることを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項29】
一つまたは複数の当該隔壁(13または33)および/または中間隔壁(14または34)が、取りはずし・再取りつけ自在に、当該ガイド(10または11)に備えられていることを特徴とする請求項27または28に記載の装置。
【請求項30】
当該ガイド(10および11)が厚みのある回転自在の車輪(32)の形を有することを特徴とする請求項27から29の中の1つに記載の装置。
【請求項31】
当該回転自在の車輪(32)がベルト(36)、チェーン、またはその他によって相互連結されることを特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項32】
当該ガイド(10および11)が1つまたは複数の棒(30)によって相互連結されることを特徴とする請求項27から29の中の1つに記載の装置。
【請求項33】
棒(30)およびガイド(10および11)が、軸によって支持体(6)上に全体として回転できるように備えられることを特徴とする請求項32に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−536179(P2007−536179A)
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−511782(P2007−511782)
【出願日】平成17年5月3日(2005.5.3)
【国際出願番号】PCT/BE2005/000067
【国際公開番号】WO2005/108268
【国際公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(506377031)
【Fターム(参考)】