説明

ボタン組立装置及びボタン組立方法

【課題】ボディ部材とインサート部材とシェル部材の三つの部品から構成されるボタンを連続的に組み立てることができるボタン組立装置を提供する。
【解決手段】ボタン組立装置(10)を、ボディ部材(2)とインサート部材(3)が供給される第1ユニット(21)と、ボディ部材(2)とインサート部材(3)を組み合わせて中間組立体(1d)とすると共に、シェル部材(4)が供給される第2ユニット(22)と、中間組立体(1d)にシェル部材(4)を加締めてボタン(1)とする第3ユニット(23)と、引っ込み位置と突出位置との間を連続的に往復運動するプッシャ(30)とから構成する。プッシャ(30)は、引っ込み位置から突出位置への移動により、第1ユニット(21)におけるボディ部材(2)とインサート部材(3)を第2ユニット(22)に移動させ、第2ユニット(22)における中間組立体(1d)及びシェル部材(4)を第3ユニット(23)に移動させ、かつ、第3ユニット(23)におけるボタン(1)を外部に排出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボタン組立装置及びボタン組立方法に関し、更に詳しくは、ボディ部材とインサート部材とシェル部材の三つの部品から構成されるボタンを連続的に組み立てるためのボタン組立装置及びボタン組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばジーンズのフロントボタン等として用いられるボタンは、ボディ部材とインサート部材とシェル部材の三つの部品から構成される(図2〜4参照)。これらボディ部材、インサート部材及びシェル部材からボタンを組み立てる場合、まず、ボディ部材にインサート部材を圧入して中間組立体を組み立て、この中間組立体にシェル部材を加締めることによってボタンが得られる。従来、ボディ部材に対しインサート部材を押圧して中間組立体を得るための装置と、中間組立体にシェル部材を加締めるための装置は別々であった。そのため、前者の装置から後者の装置に中間組立体を手動で移動させる必要があった。二つの部品を連続的に組み立てるボタン組立装置は、特開昭58−23908号公報等に例示される。しかしながら、このボタン組立装置では、上述した三つの部品から成るボタンを連続的に組み立てることはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭58−23908号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、その目的は、三つの部品から構成されるボタンを連続的に組み立てることができるボタン組立装置及びボタン組立方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明によれば、ボディ部材とインサート部材とシェル部材の三つの部品から構成されるボタンを連続的に組み立てるためのボタン組立装置であって、ボディ部材とインサート部材が供給される第1ユニットと、ボディ部材とインサート部材を組み合わせて中間組立体とすると共に、シェル部材が供給される、第1ユニットに隣接する第2ユニットと、中間組立体にシェル部材を加締めてボタンとする、第2ユニットの第1ユニットとは反対側に隣接する第3ユニットと、引っ込み位置と突出位置との間を連続的に往復運動するプッシャにして、引っ込み位置から突出位置への移動により、第1ユニットにおけるボディ部材とインサート部材を第2ユニットに移動させ、第2ユニットにおける中間組立体及びシェル部材を第3ユニットに移動させ、かつ、第3ユニットにおけるボタンを外部に排出するプッシャとを備えるボタン組立装置が提供される。
【0006】
本発明では、ボディ部材及びインサート部材を第1ユニットに一つずつ供給し、第1ユニットにおけるボディ部材及びインサート部材を、引っ込み位置と突出位置間を連続して直線的に往復運動するプッシャによって第2ユニットに移動させ、第2ユニットにシェル部材を一つずつ供給し、第2ユニットにおいてシェル部材上でボディ部材内にインサート部材を圧入して中間組立体を形成し、第2ユニットにおけるシェル部材及び中間組立体をプッシャにより第3ユニットに移動させ、第3ユニットにおいて中間組立体にシェル部材を加締めてボタンを形成し、第3ユニットからボタンをプッシャにより外部に排出することにより、ボタンを連続的に製造することができる。ボディ部材及びインサート部材の第1ユニットへの供給と、シェル部材の第2ユニットへの供給は、プッシャの突出位置から引っ込み位置に移動した時点において同時に行われる。第1ユニットにおけるボディ部材及びインサート部材の第2ユニットへの移動と、第2ユニットにおけるシェル部材及び中間組立体の第3ユニットへの移動と、第3ユニットからのボタンの外部への排出とは、プッシャの引っ込み位置から突出位置への移動時に同時に行われる。更に、第2ユニットにおけるボディ部材内へのインサート部材の圧入と、第3ユニットにおける中間組立体へのシェル部材の加締めとは、プッシャの突出位置から引っ込み位置への移動時に同時に行われる。
【0007】
本発明の一実施形態において、前記プッシャは、引っ込み位置から突出位置への移動により、第1ユニットにおけるボディ部材を第2ユニットに押しやる第1押出面と、第1ユニットにおけるインサート部材を第2ユニットに押しやる第2押出面と、第2ユニットにおけるシェル部材及び中間組立体を第3ユニットに押しやる第3押出面とを有する。第1押出面と第2押出面は面一とすることができる。更に、本発明の一実施形態において、前記プッシャは、第1ユニットに供給されたボディ部材が載置される第1テーブルと、第1ユニットに供給されたインサート部材が載置される第2テーブルと、第2ユニットに供給されたシェル部材が載置されると共に、シェル部材上に中間組立体が配置される第3テーブルと、第3ユニットにおけるボタンを外部に押し出す第4押出面とを有する。ここで、第1テーブルは第1押出面の下端部からプッシャの突出方向に突出し、第2テーブルは第2押出面の下端部からプッシャの突出方向に突出し、第3押出面は第2テーブルの突出側端面に設定され、第3テーブルは第3押出面の下端部からプッシャの突出方向に突出し、第4押出面は第3テーブルの突出側端面に設定され得る。本発明では更に、前記プッシャの第3押出面は、第1及び第2押出面よりもプッシャの突出方向に位置し、第4押出面は第3押出面よりもプッシャの突出方向に位置することができる。
【0008】
本発明の一実施形態において、前記第2ユニットはボディ部材内にインサート部材を圧入するための押圧体を含む。押圧体は、プッシャが突出位置から引っ込み位置に移動する際にボディ部材に対しインサート部材を押圧し得る。
【0009】
本発明の一実施形態において、前記第3ユニットは中間組立体にシェル部材を加締めるためのパンチを含む。パンチは、プッシャが突出位置から引っ込み位置に移動する際に中間組立体に対しシェル部材を加締め付け得る。
【0010】
本発明の一実施形態において、前記第1〜第3ユニットは個別に交換可能である。この場合、第1〜第3ユニットの任意の一つもしくは二つのユニット又は全ユニットを、ボタンの種類、寸法等に応じて別の単位ユニットに交換することができる。
【0011】
別の本発明によれば、ボディ部材とインサート部材とシェル部材の三つの部品から構成されるボタンを連続的に組み立てるためのボタン組立装置であって、シェル部材とインサート部材が供給される第1ユニットと、ボディ部材が供給されると共に、ボディ部材内にインサート部材が収容される、第1ユニットに隣接する第2ユニットと、インサート部材が収容されたボディ部材にシェル部材を加締めてボタンとする、第2ユニットの第1ユニットとは反対側に隣接する第3ユニットと、引っ込み位置と突出位置との間を連続的に往復運動するプッシャにして、引っ込み位置から突出位置への移動により、第1ユニットにおけるシェル部材とインサート部材を第2ユニットに移動させ、第2ユニットにおけるインサート部材が収容されたボディ部材及びシェル部材を第3ユニットに移動させ、かつ、第3ユニットにおけるボタンを外部に排出するプッシャとを備えるボタン組立装置が提供される。
【0012】
本発明では、シェル部材及びインサート部材を第1ユニットに一つずつ供給し、第1ユニットにおけるシェル部材及びインサート部材を、引っ込み位置と突出位置間を連続して直線的に往復運動するプッシャによって第2ユニットに移動させ、第2ユニットにボディ部材を一つずつ供給し、第2ユニットにおいてボディ部材にインサート部材を収容し、その上にシェル部材を被せ、これらボディ部材、インサート部材及びシェル部材をプッシャにより第3ユニットに移動させ、第3ユニットにおいて、インサート部材を収容したボディ部材にシェル部材を加締めてボタンを形成し、第3ユニットからボタンをプッシャにより外部に排出することにより、ボタンを連続的に製造することができる。シェル部材及びインサート部材の第1ユニットへの供給と、ボディ部材の第2ユニットへの供給は、プッシャの突出位置から引っ込み位置に移動した時点において同時に行われる。第1ユニットにおけるシェル部材及びインサート部材の第2ユニットへの移動と、第2ユニットにおけるボディ部材、インサート部材及びシェル部材の第3ユニットへの移動と、第3ユニットからのボタンの外部への排出とは、プッシャの引っ込み位置から突出位置への移動時に同時に行われる。
【0013】
更に別の本発明によれば、ボディ部材とインサート部材とシェル部材の三つの部品から構成されるボタンを第1〜第3ユニット内で連続的に組み立てるためのボタン組立方法あって、ボディ部材及びインサート部材を第1ユニットに供給する工程Aと、第1ユニットにおけるボディ部材及びインサート部材を第2ユニットに移動させる工程Bと、第2ユニットにシェル部材を供給する工程Cと、第2ユニットにおいてシェル部材上でボディ部材内にインサート部材を圧入して中間組立体を形成する工程Dと、第2ユニットにおけるシェル部材及び中間組立体を第3ユニットに移動させる工程Eと、第3ユニットにおいて中間組立体にシェル部材を加締めてボタンを形成する工程Fと、第3ユニットからボタンを外部に排出する工程Gとを含むボタン組立方法が提供される。本発明により、上述した本発明に係るボタンが形成される。
【0014】
本発明の一実施形態において、前記工程Aと工程Cを同時に行い、工程Bと工程Eと工程Gを同時に行い、かつ、工程Dと工程Fとを同時に行う。
【発明の効果】
【0015】
本発明では、ボディ部材とインサート部材とシェル部材の三つの部品から構成されるボタンを連続的に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るボタン組立装置の全体を概略的に示す斜視図である。
【図2】図2は、ボタン組立装置によって組み立てられるボタンの斜視図である。
【図3】図3は、図2のボタンを三つの構成部品に分解した斜視説明図である。
【図4】図4は、図2のボタンを固定具で生地に固定した状態を示す縦断面説明図である。
【図5】図5は、ボタン組立装置の要部を破断して示す斜視図である。
【図6】図6は、ボディ部材を通す第1シュートの断面図である。
【図7】図7は、インサート部材を通す第2シュートの断面図である。
【図8】図8は、シェル部材を通す第3シュートの断面図である。
【図9】図9は、部品組立部の第1〜第3ユニット内部を概略的に示す断面説明図であり、プッシャは引っ込み位置にある。
【図10】図10は、プッシャが図9の状態から突出位置に移動した状態を示す断面説明図である。
【図11】図11は、プッシャが図10の状態から引っ込み位置に戻った状態を示す断面説明図である。
【図12】図12は、図10のA−A線断面説明図である。
【図13】図13は、図1のボタン組立装置で組み立て可能なボタンの別の例を示す縦断面図である。
【図14】図14は、図13のボタンを三つの構成部品に分解した縦断面説明図である。
【図15】図15は、図13のボタンを生地に固定した状態を示す縦断面説明図である。
【図16】図16は、ボタンの更に別の例を示す分解断面説明図である。
【図17】図17は、図16のボタンを生地に固定した状態を示す縦断面説明図である。
【図18】図18は、図16のボタンを組み立てるための第1〜第3ユニット内部を概略的に示す断面説明図であり、プッシャは引っ込み位置にある。
【図19】図19は、交換時の第1〜第3ユニットを概略的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係るボタン組立装置10を概略的に示す全体斜視図である。図2は、ボタン組立装置10によって組み立てられるボタンの一例であるボタン1の斜視図であり、図3はボタン1を構成部品に分解して示す斜視図である。図4は、ボタン1を固定具8で生地9に固定した状態を示す縦断面図である。ボタン1は、ジーンズ等のフロントボタン等に用いられるもので、円筒状の胴部1aと、胴部1aの軸方向一端側(図2において下方)にて径が拡大する円板状の頭部1bとを有する。胴部1aの内部には軸線に沿って延びる円柱状の内腔1cが設けられる。内腔1cは、頭部1bの表面では後述するシェル部材4によって閉じられ、頭部1bとは軸方向反対側の底面では開口する。ボタン1は、図4に示すように、生地9を貫通した固定具8の軸部8aを底面の開口から内腔1cに受け入れて係止することにより、生地9に固定される。頭部1bは、生地9の相手側の生地のボタン穴(図示せず)に出し入れされる。以下、ボタンについて軸方向の頭部側を上方、頭部とは軸方向反対側(底面側)を下方という。ボタン1はまた、三つの部品、すなわち、ボディ部材2とインサート部材3とシェル部材4とから構成される。ボディ部材2及びシェル部材4は、金属板を絞り加工して形成され、ボタン1の外殻を成す。インサート部材3は合成樹脂製の成形品であり、ボディ部材2及びシェル部材4の内部に収容され、ボタン1の芯材となる。ボディ部材2は、ボタン1の胴部1aの外周壁を成すボディ胴部2aと、頭部1bの裏面側壁を成すボディ頭部2bとを有し、ボディ胴部2aの底面には開口2cが設けられている。インサート部材3は、円筒状のインサート胴部3aと、インサート胴部3aの上方で円板状に拡径するインサート頭部3bとを有し、インサート胴部3aの内部に軸方向に貫通する、ボタン1の内腔1cが形成される。インサート胴部3aの下端部(図3において上方)には、外径が縮小する縮径部3cが設けられている。シェル部材4は、ボタン1の頭部1bの表面側壁を成す円板部4aと、円板部4aの周縁から下方に延びる周側部4bとから成る。ボタン1を組み立てる場合、まず、インサート部材3をボディ部材2に挿入し、インサート部材3の縮径部3cがボディ部材2の開口2cからボディ部材2外に突き出るようにする。なお、インサート胴部3aの外径は、ボディ胴部2aの内径よりもわずかに大きく設定され、インサート胴部3aをボディ胴部2aに挿入して縮径部3cを開口2cから突出させるためには、かなりの押圧力が必要であり、一旦縮径部3cが開口2cから突出すると、ボディ部材2とインサート部材3が一体化した中間組立体1dが得られる。次いで、中間組立体1dの頭部(1b)にシェル部材4の周側部4bを加締め付けることにより、ボタン1が得られる。
【0018】
ボタン組立装置10は、ボディ部材2の供給源である第1供給部11と、インサート部材3の供給源である第2供給部12と、シェル部材4の供給源である第3供給部13と、これら第1供給部11、第2供給部12及び第3供給部13からボディ部材2、インサート部材3及びシェル部材4を受け取り、ボタンに組み立てるための部品組立部20と、部品組立部20内でボディ部材2、インサート部材3及びシェル部材4を移動させるためのプッシャ30と、プッシャ30を駆動するためのプッシャ駆動部40とを備える。プッシャ駆動部40は、プッシャを往復直線運動させるためのシリンダあるいはモータ等を有する。図5は、ボタン組立装置10の主要部を示す破断斜視図である。第1供給部11は、部品組立部20よりも上方に位置し、多数のボディ部材2が収容される第1ホッパー11aと、第1ホッパー11aからボディ部材2を重力落下によって一つずつ部品組立部20に送る第1シュート11bとを有する。第2供給部12及び第3供給部13それぞれも第1供給部11と同様に、第2及び第3ホッパー12a、13aと、第2及び第3シュート12b、13bとを有する。図6〜8は、第1〜第3シュート11b、12b、13bそれぞれの横断面図である。第1シュート11bは、図6に示すように、単一のボディ部材2のみが通過可能な断面を有する矩形パイプであり、ボディ頭部2bを通す内部通路11baと、ボディ胴部2aをその底部を外部に突出させたまま通すスリット11bb(図1等においてスリット11bbは省略される)とを含む。第2シュート12bは、図7に示すように、第1シュート11bとほぼ同様の矩形パイプであり、インサート頭部3bを通す内部通路12baと、インサート胴部3aをその縮径部3cを外部に突出させたまま通すスリット12bb(図1等においてスリット12bbは省略される)とを含む。第3シュート13bは、図8に示すように、シェル部材4を一つずつ通す内部通路13baを有する、スリットのない矩形パイプである。なお、第1ホッパー11a、第2ホッパー12a、第3ホッパー13aは、適宜、振動式パーツフィーダとすることもできる。
【0019】
部品組立部20は、第1シュート11b及び第2シュート12bそれぞれの下端部が接続する第1ユニット21と、第1ユニット21に隣接し、第3シュート13bの下端部が接続する第2ユニット22と、第2ユニット22の第1ユニット21とは反対側に隣接する第3ユニット23とを備える。第1〜第3ユニット21、22、23は、組立て対象のボタンに応じて別のユニットと個別に交換可能であるが、この点についは後述する。第1〜第3ユニット21、22、23は同じ直方体状の外観を有する。以下、第1〜第3ユニットが並ぶ方向を左右方向といい、第1ユニット21から第3ユニット23への向きを右方、第3ユニット23から第1ユニット21への向きを左方という。第1〜第3ユニット21、22、23は、それぞれの前面、上面及び後面が左右方向に並び、第1ユニット21の後面に第1シュート11bが連結し、第1ユニット21の前面に第2シュート12bが連結し、更に、第2ユニット22の前面に第3シュート13bが連結する。第3ユニット23の右側面には、完成品であるボタン1を部品組立部20外に排出するための排出口23aが設けられる。排出口23aから排出されたボタン1は排出シュートを介して収納箱53(図1参照)に集められる。
【0020】
図9〜11は、第1〜第3ユニット21、22、23の内部を概略的に示す一部断面説明図である。プッシャ30は、プッシャ駆動装置40によって駆動されて、ベース50の上面である水平なベース面51上を左右方向に往復運動を連続的に行う(一例として毎分150往復)。図9においてプッシャ30は左方の引っ込み位置にある。図10は、プッシャ30が図9の引っ込み位置から右方の突出位置に移動した状態を示す。図11は、プッシャ30が図10の突出位置から左方の引っ込み位置に戻った状態を示す。プッシャ30は、左方の、ベース面51に対し垂直な右側面を有するブロック状のプッシャ本体31と、プッシャ本体31の右側面から右方にほぼ1ユニットの左右方向長さ分突出する、上方の板状の第1テーブル32a、及び第1テーブル32aより厚肉な台状の第2テーブル32bと、第2テーブル32bの、ベース面51に対し垂直な右側面の下端部から更に右方にほぼ1ユニット分延びる、第1テーブル32aと同様の板状の第3テーブル32cとを備える。プッシャ本体31、第2テーブル32b及び第3テーブル32cそれぞれの底面は面一であり、ベース面51上をスライドする。第1〜第3テーブル32a、32b、32cそれぞれの上面はベース面51と平行である。プッシャ本体31の右側面の、第1テーブル32aよりも上方の領域は第1押出面33aとなり、プッシャ本体31の右側面の、第1テーブル32aと第2テーブル32bとの間の領域は第2押出面33bとなる。また、第2テーブル32bの右側面の第3テーブル32cよりも上方の領域は第3押出面33cとなる。更に、第3テーブル32cの、ベース面51に垂直な右側面は第4押出面33dとなる。なお、第1〜第3ユニット21、22、23の内部空間の前後方向(ベース面51に平行で左右方向に直交する方向であり、図9等の紙面表裏方向)の間隔は、ボタン1の頭部1bの直径をわずかに上回る程度であるため、各部品(ボディ部材2、インサート部材3及びシェル部材4)は、第1〜第3ユニット21、22、23内において前後方向にずれることはない。
【0021】
第2ユニット22は、ボディ部材2にインサート部材3を圧入して中間組立体1dとするための昇降可能な円柱状の押圧体24を備える。押圧体24の底面には、インサート部材3の縮径部3cを受け入れる窪み24aが設けらている。第3ユニット23は、中間組立体1dにシェル部材4を加締め付けるための昇降可能な円柱状のパンチ25を備える。パンチ25の底部には、加締め時に中間組立体1dの胴部1a(ボタン1の胴部1aと実質的に同じであるため同じ参照番号を付す)を受け入れる円柱空間状の凹部25aと、凹部25aの開放端側周囲における、シェル部材4の周側部4bを加締めるための凹環状の湾曲部25bとが設けられている。
【0022】
次に、ボタン組立装置10の使用状態を説明する。ボタン組立装置10を作動させると、プッシャ30が図9に示す引っ込み位置にある時点において、第1供給部11から第1シュート11bを通って最初のボディ部材2が第1ユニット21内の第1テーブル32a上に導入されると共に、第2供給部12から第2シュート12bを通って最初のインサート部材3が第1ユニット21内の第2テーブル32b上に導入される。ボディ部材2及びインサート部材3は第1及び第2テーブル32a、32b上にボディ頭部2b及びインサート頭部3bを下にして載置される。この作動開始直後の時点において、第2及び第3ユニット22、23内には部品(ボディ部材2、インサート部材3又はシェル部材4)は未だ存在しないが、作動開始から時間が経った状態を示す図9では第2及び第3ユニット22、23内にも部品が存在しており、これについては後述する。次いで、プッシャ駆動部40がプッシャ30を図9の引っ込み位置から右方の突出位置へと移動させる(図10参照)。この際、慣性により第1テーブル32a上を滑って第1ユニット21内に留まろうとするボディ部材2を第1押出面33aが第2ユニット22内に押しやる。同様に第2押出面33bが第2テーブル32b上のインサート部材3を第2ユニット22内に押しやる。これにより、ボディ部材2及びインサート部材3は、図10に示すように、第1及び第2テーブル32a、32b上の左側端に寄った状態で第2ユニット22に移動する。この時、ボディ部材2及びインサート部材3は、前後方向(図10の紙面表裏方向)において、図12に示す、ばね27によって互いに近く付くように付勢されている前後二つのブロック部材26間に弾性的に挟まれて保持される。この第2ユニット22内でのボディ部材2及びインサート部材3の停止位置は押圧体24と同心である。
【0023】
次いで、プッシャ30は突出位置から左方の引っ込み位置に戻される。このプッシャ30の左方への移動開始と同時に第2ユニット22内において押圧体24が降下し始める。押圧体24は、その底面の窪み24aの周囲部分でボディ部材2をボディ胴部2aの底面周縁(開口2cの周囲部分)から前後のブロック部材26間において押し下げ、ブロック部材26間に保持されているインサート部材3にボディ部材2を被せる(図11参照)。この時点でプッシャ30は、引っ込み位置に戻り、第2ユニット22内の下端部に第3テーブル32cが来る。この第2ユニット内の第3テーブル32c上に第3供給部13から第3シュート13bを通って最初のシェル部材4が投入される。シェル部材4は、第3テーブル32cの上面に円板部4aが接するようにして、押圧体24と同心状に載置される。この第3テーブル32c上のシェル部材4の円板部4aに対し、上方から押圧体24が重なった状態のボディ部材2及びインサート部材3を押し付ける。これにより、インサート胴部3aがボディ胴部2aに圧入され、インサート部材3の縮径部3cがボディ部材2の開口2cから突き出て中間組立体1dが形成される。ボディ部材2の開口2cから突出したインサート部材3の縮径部3cは押圧体24の窪み24aに入り込む。この時点で押圧体24は降下を停止し、上昇に転じる。第2ユニット22の第3テーブル32c上には、シェル部材4と、シェル部材4の円板部4aに単に置かれた状態の中間組立体1dが残る。次いで、引っ込み位置のプッシャ30が再度突出位置に移動すると、第3テーブル32c上のシェル部材4及び中間組立体1dを、第3押出面33cが第2ユニット22から第3ユニット23へと押しやる(図10参照)。このシェル部材4及び中間組立体1dの第2ユニット22から第3ユニット23への移動中に、第3ユニット23内のパンチ25が降下し始める。そして、第3ユニット23内でシェル部材4及び中間組立体1dが停止するやいなや、パンチ25が、その凹部25aに中間組立体1dの胴部1aを受け入れつつ、凹環状の湾曲部25bによってシェル部材4の周側部4bを中間組立体1dのボディ頭部2bの裏面側に対し加締め付ける(図11参照)。このパンチ25の凹環状の湾曲部25bによる実質的な加締め作業が始まる直前にプッシャ30は再び引っ込み位置に戻る。そのため、第3テーブル32cは第3ユニット23から第2ユニット22に移動し、パンチ25による中間組立体1dに対するシェル部材4の加締め作業は、第3ユニット23内のベース面51上で行われる。これにより、第3ユニット23内のベース面51上に完成したボタン1が残る(図9参照)。このボタン1は、次のプッシャ30の突出位置への移動により、第3テーブル32cの第4押出面33dによって右方に押しやられ、排出口23aから部品組立部20外に出て、図10に示すように排出シュート52を通って収納箱53(図1参照)に収容される。なお、ボディ部材2及びインサート部材3の第1ユニット21への供給と、シェル部材4の第2ユニット22への供給は、ボディ部材2及びインサート部材3の最初の供給を除き、プッシャ30の突出位置から引っ込み位置に移動した時点において同時に行われる。また、第1ユニット21におけるボディ部材2及びインサート部材3の第2ユニット22への移動と、第2ユニット22におけるシェル部材4及び中間組立体1dの第3ユニット23への移動と、第3ユニット23からのボタン1の外部への排出とは、プッシャ30の引っ込み位置から突出位置への移動時に同時に行われる。更に、第2ユニット22におけるボディ部材2内へのインサート部材3の圧入と、第3ユニット23における中間組立体1dへのシェル部材4の加締めとは、プッシャ30の突出位置から引っ込み位置への移動時に同時に行われる。以上のようにして、ボタン1はボタン組立装置10によって連続的に製造される(一例として600個/分)。
【0024】
図13は、ボタン組立装置1によって組み立てられるボタンの別の例のボタン61を示す縦断面図である。図14は、ボタン61を構成部品に分解した縦断面図である。図15は、ボタン61を固定具70で生地9(図4の生地9と実質的に同じものであるため同じ参照番号を付す)に固定した状態を示す縦断面図である。ボタン61は、ボディ部材62とインサート部材63とシェル部材64の三つの部品から構成される。シェル部材64は既述したボタン1のシェル部材4と実質的に同じものである。ボタン61は、略円柱状の胴部61aと、胴部61aの上端部(図13において下方)にて拡径する円板状の頭部61bとを有する。頭部61bは、ボディ頭部62b、インサート頭部63b及びシェル部材64とから成り、ボタン1の頭部1bと実質的に同じ形態である。ボタン61を生地9に固定するための固定具70は、二本のピン71を有するタイプのものである。ボディ部材62のボディ胴部62aの底面には、ボタン61の生地9への固定時に固定具70のピン71を貫通させる部分に該底面から僅かに窪む環状溝62c(図14参照)が設けられている。インサート部材63のインサート胴部63aの底面には、ボタン61の固定時に固定具70のピン71を受け入れて湾曲させるための、上方(図14において下方)に窪む凹部63cが形成される。ボタン61は、固定具70のピン71が生地9を貫通し、次いでボディ部材62の環状溝62cを部分的に貫通した後、インサート部材63の凹部63cに入り、略J字状に湾曲させられることにより、生地9に固定される。ボタン61がボタン組立装置10によって組み立てられる工程は、ボタン1とほぼ同様であるため、説明を省略する。
【0025】
図16は、ボタン組立装置10によって組み立てられるボタンの更に別の例であるボタン81を構成部品に分解した縦断面図である。図17は、ボタン81を固定具90で生地9(図4の生地9と実質的に同じものであるため同じ参照番号を付す)に固定した状態を示す縦断面図である。ボタン81は、ボディ部材82と金属製で円板状のインサート部材83とシェル部材84の三つの部品から構成される。シェル部材84は既述したボタン1のシェル部材4と実質的に同じものである。ボタン81は、略円筒状の胴部81aと、胴部81aの上端部にて拡径する円板状の頭部81bとを有する。インサート部材83は、ボディ部材82のボディ頭部82b内に収容される。ボディ部材82は、ボディ胴部82aの内部に、ボディ部材82の底壁から軸方向上方に縮径しつつ延びる内筒部82cを有する。内筒部82cは、ボディ部材82の底面に開口している。ボタン81は、固定具90の軸部91が生地9を貫通し、次いでボディ部材82の内筒部82cを通った後、軸部91の先端部がインサート部材83に突き当たって軸方向に潰れ、内筒部82c上方で半径方向に膨張することにより、生地9に固定される。
【0026】
図18は、ボタン81を組み立てる場合の第1ユニット101、第2ユニット102及び第3ユニット103の内部を概略的に示す図9と同様の一部断面説明図である。ボタン81の組み立てに当たり、既述したボタン組立装置10において、第1〜第3ユニット21、22、23が第1〜第3ユニット101、102、103にそれぞれ交換されると共に、プッシャ30がプッシャ110に交換される。更に、図示はしないが、第1〜第3供給部11、12、13それぞれが、シェル部材84、インサート部材83及びボディ部材82を供給するためのシュートを含む供給部に変更される。図19は、交換時の第1〜第3ユニット21、22、23を示す。なお、第1ユニット101は、シェル部材84及びインサート部材83用のシュートが接続される以外、第1ユニット21と実質的に同じものである。プッシャ110は、プッシャ30とほぼ同様に、第1〜第3テーブル112a、112b、112c、及び第1〜第4押出面113a、113b、113c、113dを有するが、プッシャ30と比べ、第2テーブル112bが第2テーブル32bより厚く、そのため第2テーブル112bの上面の位置がより高く、また、第2押出面113bが第1押出面113aよりも右方に若干突出している。第2ユニット102は、第2ユニット102内に移されたシェル部材84及びインサート部材83を押し下げるための押下体28を備える。第3ユニット103は、ボタン1において中間組立体1dにシェル部材4を加締める際に使用したパンチ25と同じパンチ25(便宜的に同じ参照番号を用いる)がベース面51の下方から上昇するように設けられており、図示はしないが、ベース50の一部はパンチ25の取り外し可能なハウジングを構成する。第3ユニット103はまた、下方からのパンチ25による加締め時に上方から降下してシェル部材84の表面を支持するための支持体29を備える。ボタン81の組み立て工程は次のようになる。図18を参照して、第1ユニット101において、第1テーブル112a上にシェル部材84が円板部の表面を上にして導入され、第2テーブル112b上にインサート部材83が導入される。これらシェル部材84及びインサート部材83は、引っ込み位置から突出位置に移動するプッシャ110の第1及び第2押出面113a、113bによって第2ユニット102に移され、前後のブロック部材26(図12参照)間に保持される。次いで、第2ユニット102において押下体28が降下して、シェル部材84及びインサート部材83を押し下げ始める。この時、プッシャ30は引っ込み位置に戻り、第2ユニット102における第3テーブル112c上にボディ部材82がボディ頭部82bを上にして導入される。そして、ボディ部材82のボディ頭部82bに押下体28によって押し下げられたインサート部材83が収容され、その上にシェル部材84が被せられる。次のプッシャ30の突出位置への移動により、第2ユニット102におけるボディ部材82、インサート部材83及びシェル部材84が第3押出面113cによって第3ユニット103に移される。第3ユニット103では、下方からパンチ25が上昇すると共に上方から支持体29が降下し、支持体29がシェル部材84の円板部の表面を支持しながらパンチ25がシェル部材84の周側部を、インサート部材83を収容したボディ部材82のボディ頭部82bに対して加締める。これにより、ボタン81が形成される。このボタン81はプッシャ110の第4押出面113dによって外部に排出される。
【符号の説明】
【0027】
10 ボタン組立装置
1、61、81 ボタン
1d 中間組立体
2、62、82 ボディ部材
3、63、83 インサート部材
4、64、84 シェル部材
21、101 第1ユニット
22、102 第2ユニット
23、103 第3ユニット
24 押圧体
25 パンチ
30、110 プッシャ
32a、112a 第1テーブル
32b、112b 第2テーブル
32c、112c 第3テーブル
33a、113a 第1押出面
33b、113b 第2押出面
33c、113c 第3押出面
33d、113d 第4押出面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボディ部材(2、62)とインサート部材(3、63)とシェル部材(4、64)の三つの部品から構成されるボタン(1、61)を連続的に組み立てるためのボタン組立装置(10)であって、
ボディ部材(2、62)とインサート部材(3、63)が供給される第1ユニット(21)と、
ボディ部材(2、62)とインサート部材(3、63)を組み合わせて中間組立体(1d)とすると共に、シェル部材(4、64)が供給される、第1ユニット(21)に隣接する第2ユニット(22)と、
中間組立体(1d)にシェル部材(4、64)を加締めてボタン(1、61)とする、第2ユニット(22)の第1ユニット(21)とは反対側に隣接する第3ユニット(23)と、
引っ込み位置と突出位置との間を連続的に往復運動するプッシャ(30)にして、引っ込み位置から突出位置への移動により、第1ユニット(21)におけるボディ部材(2、62)とインサート部材(3、63)を第2ユニット(22)に移動させ、第2ユニット(22)における中間組立体(1d)及びシェル部材(4、64)を第3ユニット(23)に移動させ、かつ、第3ユニット(23)におけるボタン(1、61)を外部に排出するプッシャ(30)とを備えるボタン組立装置。
【請求項2】
前記プッシャ(30)は、引っ込み位置から突出位置への移動により、第1ユニット(21)におけるボディ部材(2、62)を第2ユニット(22)に押しやる第1押出面(33a)と、第1ユニット(21)におけるインサート部材(3、63)を第2ユニット(22)に押しやる第2押出面(33b)と、第2ユニット(22)におけるシェル部材(4、64)及び中間組立体(1d)を第3ユニット(23)に押しやる第3押出面(33c)とを有する請求項1のボタン組立装置。
【請求項3】
前記プッシャ(30)は、第1ユニット(21)に供給されたボディ部材(2、62)が載置される第1テーブル(32a)と、第1ユニット(21)に供給されたインサート部材(3、63)が載置される第2テーブル(32b)と、第2ユニット(22)に供給されたシェル部材(4、64)が載置されると共に、シェル部材(4、64)上に中間組立体(1d)が配置される第3テーブル(32c)と、第3ユニット(23)におけるボタン(1、61)を外部に押し出す第4押出面(33d)とを有する請求項2のボタン組立装置。
【請求項4】
前記プッシャ(30)の第3押出面(33c)は、第1及び第2押出面(33a、33b)よりもプッシャ(30)の突出方向に位置し、第4押出面(33d)は第3押出面(33c)よりもプッシャ(30)の突出方向に位置する請求項3のボタン組立装置。
【請求項5】
前記第2ユニット(22)はボディ部材(2、62)内にインサート部材(3、63)を圧入するための押圧体(24)を含む請求項1〜4のいずれか一つのボタン組立装置。
【請求項6】
前記第3ユニット(23)は中間組立体(1d)にシェル部材(4、64)を加締めるためのパンチ(25)を含む請求項1〜5のいずれか一つのボタン組立装置。
【請求項7】
前記第1〜第3ユニット(21、22、23)は個別に交換可能である請求項1〜6のいずれか一つのボタン組立装置。
【請求項8】
ボディ部材(82)とインサート部材(83)とシェル部材(84)の三つの部品から構成されるボタン(81)を連続的に組み立てるためのボタン組立装置(10)であって、
シェル部材(84)とインサート部材(83)が供給される第1ユニット(101)と、
ボディ部材(82)が供給されると共に、ボディ部材(82)内にインサート部材(83)が収容される、第1ユニット(101)に隣接する第2ユニット(102)と、
インサート部材(83)が収容されたボディ部材(82)にシェル部材(84)を加締めてボタン(81)とする、第2ユニット(102)の第1ユニット(101)とは反対側に隣接する第3ユニット(103)と、
引っ込み位置と突出位置との間を連続的に往復運動するプッシャ(110)にして、引っ込み位置から突出位置への移動により、第1ユニット(101)におけるシェル部材(84)とインサート部材(83)を第2ユニット(102)に移動させ、第2ユニット(102)におけるインサート部材(83)が収容されたボディ部材(82)及びシェル部材(84)を第3ユニット(103)に移動させ、かつ、第3ユニット(103)におけるボタン(81)を外部に排出するプッシャ(110)とを備えるボタン組立装置。
【請求項9】
ボディ部材(2、62)とインサート部材(3、63)とシェル部材(4、64)の三つの部品から構成されるボタン(1、61)を第1〜第3ユニット(21、22、23)内で連続的に組み立てるためのボタン組立方法であって、
ボディ部材(2、62)及びインサート部材(3、63)を第1ユニット(21)に供給する工程Aと、
第1ユニット(21)におけるボディ部材(2、62)及びインサート部材(3、63)を第2ユニット(22)に移動させる工程Bと、
第2ユニット(22)にシェル部材(4、64)を供給する工程Cと、
第2ユニット(22)においてシェル部材(4、64)上でボディ部材(2、62)内にインサート部材(3、63)を圧入して中間組立体(1d)を形成する工程Dと、
第2ユニット(22)におけるシェル部材(4、64)及び中間組立体(1d)を第3ユニット(23)に移動させる工程Eと、
第3ユニット(23)において中間組立体(1d)にシェル部材(4、64)を加締めてボタン(1、61)を形成する工程Fと、
第3ユニット(23)からボタン(1、61)を外部に排出する工程Gとを含むボタン組立方法。
【請求項10】
前記工程Aと工程Cを同時に行い、工程Bと工程Eと工程Gを同時に行い、かつ、工程Dと工程Fとを同時に行う請求項9のボタン組立方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−90804(P2012−90804A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−241096(P2010−241096)
【出願日】平成22年10月27日(2010.10.27)
【出願人】(000006828)YKK株式会社 (263)