説明

ボタン

【課題】ボタン本体を絞込み加工等の二次加工が不要なダイキャスト製品として得ることができ、ボタン本体の上面中央部に対するデザインの自由度を高めることができるボタンを提供することにある。
【解決手段】留め部材20のシャンク部22に、小径のシャンク先端部22aと、大径のシャンク基端部22bと、シャンク段部22cとを設け、ボタン本体10におけるシャンク部を受け入れるシャンク受入部13に、シャンク先端部を受け入れる、該先端部よりも軸方向長さが長いシャンク受入小径部13aと、シャンク基端部の先端側部分を受け入れるシャンク受入大径部13b、13b’と、シャンク受入段部13cとを設け、シャンク受入段部における小径部との境界に段部エッジ13dを形成し、生地f、Fへの取付け時に、シャンク受入段部とシャンク段部とが突き当たり、段部エッジがシャンク基端部に食い込むようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主にデニム製品や皮革製品等の飾りボタンとして使用されるボタンに関する。
【背景技術】
【0002】
ジーンズ等には、生地を挟んでバー(ボタン本体)をリベットで留める形式の飾りボタンが多用されている。飾りボタンのバーとしては、金属板を絞り加工等して成るものも知られているが、中実なダイキャスト製品の方が大量生産が容易であり、また、衝撃に強く、変形し難い他、金型によりバーの外形を多様に設計できるといった利点もある。特開昭63−303642号公報には、そのようなダイキャストバーの一例が開示されている。
【0003】
上記文献のダイキャストバー30は、生地を貫通したリベット部材10の脚部16を軸方向孔36内に受け入れ、この脚部16の受入部分を上下方向押圧(プレス)によって半径方向外側に膨張するように潰すことにより、生地に固定される(第5図等参照)。このダイキャストバー30では、押圧後の脚部16の膨張部分が軸方向孔36から離脱しないように、バー30の中央突出部34を、ダイキャスト後に絞込み加工する必要があり(第3、4図等参照)、その分、バーの製造が面倒でコスト増ともなる。更に、押圧時に脚部16を変形する力が、軸方向孔36の閉底(上端)からバー30の上面中央に伝わるため、この上面中央に施すデザインに制限を受け、例えば、この上面中央部を薄肉にしたり、ここに衝撃に弱いガラス等を埋め込むといったことは困難であった。
【0004】
【特許文献1】特開昭63−303642号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、ボタン本体を絞込み加工等の二次加工が不要なダイキャスト製品として得ることができ、ボタン本体の上面中央部に対するデザインの自由度を高めることができるボタンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、生地を挟んで互いに連結されるボタン本体と留め部材とから成るボタンであって、留め部材はベース部とベース部から伸長するシャンク部とを含み、シャンク部は、比較的小径のシャンク先端部と、該先端部に比べ大径のシャンク基端部と、該先端部と基端部との間のシャンク段部とを有し、ボタン本体は、生地を貫通したシャンク部を受け入れるシャンク受入部を有し、シャンク受入部は、前記シャンク先端部を受け入れる、該先端部よりも軸方向長さが長いシャンク受入小径部と、前記シャンク基端部の少なくとも一部を受け入れるシャンク受入大径部と、該小径部と大径部との間のシャンク受入段部とを含み、シャンク受入段部における小径部との境界周囲に段部エッジが設けられたボンが提供される。
【0007】
本発明によればまた、生地を挟んで互いに連結されるボタン本体と留め部材とから成るボタンであって、留め部材はベース部とベース部から伸長するシャンク部とを含み、シャンク部は、比較的小径のシャンク先端部と、該先端部に比べ大径のシャンク基端部と、該先端部と基端部との間のシャンク段部とを有し、ボタン本体は、生地を貫通したシャンク部を受け入れるシャンク受入部を有し、シャンク受入部は、前記シャンク先端部を受け入れる、該先端部よりも軸方向長さが長いシャンク受入小径部と、前記シャンク基端部の少なくとも一部を受け入れるシャンク受入大径部と、該小径部と大径部との間のシャンク受入段部とを含み、シャンク受入段部における小径部との境界周囲に段部エッジが設けられ、前記シャンク受入段部とシャンク段部とが突き当たり、前記段部エッジがシャンク基端部に食い込むことにより、ボタン本体と留め部材が連結されるボタンが提供される。
【0008】
本発明では、ボタン本体を留め部材によって生地へ取り付ける際の押圧(プレス)時に、生地を貫通したシャンク先端部がシャンク受入小径部に入り込むが、シャンク受入小径部の軸方向長さがシャンク先端部のそれよりも長いため、シャンク先端部の先端がシャンク受入小径部の閉底(シャンク受入部の開放端とは反対側の端)に到達する前に、シャンク段部がシャンク受入段部に突き当たり、シャンク先端部のシャンク受入小径部内へのそれ以上の進入が阻止される。この際また、シャンク受入段部からシャンク段部へと力がかかり、この力が、シャンク受入段部の段部エッジをシャンク段部からシャンク基端部側へと食い込ませることで、ボタン本体と留め部材が生地を挟んで連結される。
【0009】
本発明ではまた、ボタン本体と留め部材の連結が、上述したように前者の段部エッジを後者のシャンク基端部に食い込ませることによって基本的に行われるため、本発明におけるボタン本体には、背景技術欄で述べた特開昭63−303642号公報が開示するダイキャストバー30の軸方向孔36のような、留め部材の変形膨張部分を離脱不能に保持するために孔径がシャンク受入開放端側へと次第に縮小する孔部分を設ける必要がない。そのため、ボタン本体をダイキャスト成形した場合、ダイキャスト後の絞込み加工等の二次加工は不要である。そのため、本発明において、前記ボタン本体は中実なダイキャスト成形品とすることができる。
【0010】
更に、ボタン本体のシャンク受入段部と留め部材のシャンク段部とが当接して段部エッジをシャフト基端部に食い込ませる際、シャンク先端部の先端は、シャンク受入小径部内においてその閉底に接触していないため、段部エッジをシャフト基端部に食い込ませる力は、シャンク先端部の先端からシャンク受入小径部と同心のボタン本体表面部分へは伝わらない。そのため、このボタン本体表面部分に施すデザインに、ここに力を受けることによる制限が無くなる。また、このように連結時の力を上記ボタン本体表面部分が受けないため、本発明において、シャンク受入小径部をボタン本体表面まで貫通させることができる。
【0011】
ボタン本体(及び留め部材)の材質として、アルミニウムや亜鉛等の金属又は合金を好ましく挙げることができる。
【0012】
本発明において、前記シャンク受入大径部は、シャンク基端部の先端側部分を受け入れ、該大径部から外れたシャンク基端部の基端側部分が半径方向外側に膨張しつつ潰れるようにすることができる。ボタン本体の取付押圧時に、生地を貫通したシャンク先端部がシャンク受入小径部に入り込むが、シャンク受入小径部の軸方向長さがシャンク先端部のそれよりも長いため、シャンク先端部の先端がシャンク受入小径部の閉底に到達する前に、シャンク段部がシャンク受入段部に突き当たり、シャンク先端部のシャンク受入小径部内へのそれ以上の進入が阻止される。この際また、シャンク受入段部からシャンク段部へと力がかかり、この力が、シャンク受入大径部から外れたシャンク基端部基端側部分を半径方向外側に膨張させつつ潰すことにより、ボタン本体の一部と留め部材のこの膨張変形部分との間に生地が挟み付けられ、ボタン本体と留め部材が生地を挟んで連結される。シャンク基端部を変形させることによって、ボタン本体と留め部材との間に挟むべき生地の厚みが異なっても、生地厚に応じてボタン本体と留め部材との間の間隔を変化させることができる。
【0013】
本発明では、前記シャンク先端部の先端周囲に、縦断面90度未満の先端エッジを設けることができる。このシャンク先端エッジは、シャンク先端部が生地を貫通する際にボタン本体のシャンク受入段部エッジとの間で生地を挟んで切断する。
【0014】
本発明では、前記段部エッジを、縦断面90度未満で大径部側へ突出させることができる。この段部エッジは、シャンク基端部が大径部に受け入れられた際、シャンク段部からシャンク基端部へ向けて食い込んで、ボタン本体と留め部材との連結を強固にする。
【発明の効果】
【0015】
本発明では、ボタン本体のシャンク受入部の段部エッジを、留め部材のシャンク段部からシャンク基端部にシャンク基端部に食い込ませることにより、ボタン本体と留め部材とを生地を挟んで連結することができるため、ボタン本体に、ダイキャスト後に絞込み加工等の二次加工が必要な部分が無く、ダイキャスト工程のみからボタン本体を得ることができる。また、ボタン本体の取付時に、ボタン本体表面におけるシャンク受入小径部と同心の部分に力を受けないため、この表面部分に対するデザインの自由度を高めることができ、例えば、この表面部分を薄肉にしたり、ここに衝撃に弱いガラス等を埋め込むといったことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るボタンを構成する、ボタン本体としてのバー10と留め部材としてのリベット20を示す縦断面図である。バー10は、中実の亜鉛合金製ダイキャスト成形品であり、ボタンの外観となる上面11a及び側面11bを有する比較的厚い円板状のバー本体部11と、バー本体部11の底面11cから下方に突出する突出底部12と、突出底部12の下端面(12a)から上方へとバー本体部11の中心軸線に沿って凹状に設けられた、後述するリベット20のシャンク部22を受け入れるためのシャンク受入部13とを含む。
【0017】
シャンク受入部13は、比較的径が小さい上方のシャンク受入小径部13aと、小径部13aよりも径が大きい下方のシャンク受入大拡部13bとに区分され、小径部13aと大径部13bとの境界にはシャンク受入段部13cが形成される。更に、この段部13cにおける小径部13aとの境目周囲に、段部13cを成す面が小径部13aを成す面に対し縦断面90度未満(本実施形態において約30度)で交差するように下向きに突出する段部エッジ13dが設けられる。小径部13aの軸方向長さは、後述するリベット20のシャンク先端部22aの軸方向長さよりも若干長く設定され、また、小径部13aの閉底(上端)13a’は、バー本体部11の上下方向中間よりやや下方に位置する。大径部13bの軸方向長さは、小径部13aのそれよりも短く、本実施形態において約1/2程度である。更に、突出底部12は、大径部13bの開口周囲の下端部12aと、下端部12aから半径方向外側へと底面11cからの高さが次第に低くなる傾斜部12bとを有し、段部13cの上下方向位置は、傾斜部12bの中間付近にある。
【0018】
リベット20は、比較的薄い円板状のベース部21と、ベース部21の上面からその中心軸線に沿って上方に延びるシャンク部22とを含む。シャンク部22は、バー10のシャンク受入部13の小径部13a内へと入り込ませる比較的小径のシャンク先端部22aと、先端部22aの下方で、先端部22aに比べ大径のシャンク基端部22bとを有し、先端部22aと基端部22bの間にはシャンク段部22cが形成される。この段部22cにおける先端部22aとの境目周囲には、上述したバー10側の段部エッジ13dを受けるわずかな窪み22dが設けられる。シャンク先端部22aの外径は、シャンク受入小径部13aの内径よりもわずかに小さく、先端部22aの軸方向長さは小径部13aの軸方向長さよりも短くなるように設定される。また、シャンク基端部22bの外径は、シャンク受入大径部13bの内径よりも若干小さく、基端部22bの軸方向長さは大径部13bのそれよりもずっと長い。更に、シャンク先端部22aの上端には、ほぼすり鉢状の凹部22eが設けられ、先端部22aの上端周囲に、先端部22aの外周面に対し凹部22eを成す面が縦断面90度未満(本実施形態において約45度)で交差する上向きの先端エッジ22fが形成される。
【0019】
次に、以上のように構成されたボタンを生地に固定する状態を図2〜4を参照して説明する。バー10を生地fの所定箇所に取り付けるに当たり、バー10は、周知のように、プレス装置の上方の取付ダイ(図示せず)に、リベット20は取付ダイと同心で下方の支持ダイ(図示せず)上にそれぞれ保持され、その間に生地fが置かれる。この状態から取付ダイを降下させると、図2に示すように、生地fがリベット20のシャンク先端エッジ22fとバー10の段部エッジ13dとの間で挟まれて切断される。なお、このような上下のエッジ13d、22fのない従来のボタンでは、シャンクを生地に貫通させる際、生地がシャンク側に引っ張られて生地にしわがより易かったが、本実施形態のボタンでは、上下エッジ13d、22fで生地を切断することができるため、生地にしわがより難くなる。
【0020】
図2の状態から、シャンク先端部22aは、図3に示すように、生地fを貫通し、切断された生地部分f’をシャンク先端凹部22eに引き連れてシャンク受入小径部13a内に入り込むが、このシャンク先端部22aの小径部13a内への突入は、先端部22aの軸方向長さが小径部13aのそれよりも短いため、先端部22aの先端が小径部13aの閉底13a’に達する前に、シャンク段部22cがシャンク受入段部13cに突き当たることによって制限される。なお、上記のように生地fの円形切断部分f’がシャンク受入小径部13a内に収容されるため、この生地部分f’を別途処分する必要はない。上下段部13c、22cは、この間に生地を挟み込んで当接し、これに続いて、段部エッジ13dがリベット20側のシャンク段部22cの窪み22dに突き刺さり、ここから、図4に示すように、エッジ13dが下方かつ半径方向内側に向かってシャンク基端部22bに食い込む。このエッジ13dの基端部22bへの食い込みと同時平行に、シャンク受入段部13cがシャンク段部22cを下方に押圧するため、シャンク基端部22bは、半径方向外側に膨張するように潰れるが、この際、基端部22bにおけるシャンク受入大径部13bに入り込んでいた先端側部分は、半径方向外側への変形が大径部13bの壁面によって阻止されるため、結局、大径部13bから外れたシャンク基端部22bの基端側部分が大径部13bの直径よりも大きく半径方向外側に膨張しつつ潰れる。なお、図4の符合22b’は、変形後のシャンク基端部22bの基端側部分を示す。この際、シャンク基端部22bの先端側部分がシャンク受入大径部13b内に保持されていることにより、シャンク基端部22bの基端側部分の半径方向外側への変形が均等となり、また、バー10とリベット20の芯ずれが防止される。この変形時においては更に、バー10の突出底部12が生地fを押し付け、その下端部12aと半径方向外側に膨張して潰れるシャンク大径部部分22b’との間に生地が挟み込まれて、リベットベース21とバー本体部底面11c及び突出底部12との間に生地fがしっかりと挟み付けられる。
【0021】
図5は、上述したバー10及びリベット20を、上記生地fよりも厚い生地Fに同様に適用した場合の取付け最終段階を示す縦断面説明図である。この場合も、シャンク先端部22aの先端はシャンク受入小径部13aの閉底13a’には到達せず、シャンク段部22cがシャンク受入段部13cに当接してここから力を受け、段部エッジ13dがシャンク基端部22bに食い込む。この食い込みの効果は薄手の生地fの場合と変わりない。その一方、シャンク基端部22bの、シャンク受入大径部13bから外れる基端側部分22b”の変形量、すなわち、その潰れの程度及び半径方向外側への膨張の程度は、薄手の生地fに比べ低減する。このように、本実施形態に係るボタンでは、生地の薄手、厚手に対し、シャンク基端部22bの基端側部分22’、22”の変形量を変化させて対応することができる。
【0022】
図6は、バー10の変形例を示す縦断面図である。バー10のシャンク受入大径部13b’(他の部分は図1等と共通するため同じ参照番号を用いる。)は、その内周面が下端開口に向かって半径方向外側へと傾斜するように、大径部13bの内径を下方へと次第に拡大させることにより、取付け時のシャンク基端部22bの半径方向外側への変形をより一層均等にすることができる。上述した段部エッジ13dのシャンク基端部22への食い込みと、シャンク基端部22bの変形により、生地fを挟んでバー10とリベット20が確実に連結される。
【0023】
以上に述べたように、本発明の実施形態に係るボタンでは、バー10に、ダイキャスト後に絞込み加工等の二次加工を要する部分がないため、製造が簡単で、コストダウンを図ることができる。また、シャンク受入段部13cがシャンク段部22cを押圧してシャンク基端部22bを変形させる際、シャンク先端部22aの先端は、シャンク受入小径部13aの閉底13a’に接していないため、シャンク先端部22aから閉底13a’へは力が伝わらず、従って、バー本体部11における小径部13aの延長部分には力を受けない。そのため、該延長部分に対応するバー上面11aの中央部分に、ここに取付け工程時に力を受けた従来のバーでは設けることができなかったデザイン、例えば、上面11aの中央部分を薄肉にしたり、ここに衝撃に弱いガラス等を埋め込むようなものを施すことができ、あるいは、小径部13aをバー正面11aまで貫通させるような設計も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施形態に係るボタンを成すバーとリベットを示す縦断面図である。
【図2】ボタンの生地への取付け工程の初期段階を示す縦断面説明図である。
【図3】ボタンの生地への取付け工程の途中段階を示す縦断面説明図である。
【図4】ボタンの生地への取付け工程の最終段階を示す縦断面説明図である。
【図5】厚手の生地に対するボタンの取付け工程の最終段階を示す縦断面説明図である。
【図6】本発明のボタンのバーに関する変形例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0025】
10 バー
11 バー本体部
12 突出底部
13 シャンク受入部
13a シャンク受入小径部
13b、13b’ シャンク受入大径部
13c シャンク受入段部
13d 段部エッジ
20 リベット
21 ベース部
22 シャンク部
22a シャンク先端部
22b シャンク基端部
22c シャンク段部
22f 先端エッジ
f、F 生地

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生地(f、F)を挟んで互いに連結されるボタン本体(10)と留め部材(20)とから成るボタンであって、
留め部材(20)はベース部(21)とベース部(21)から伸長するシャンク部(22)とを含み、シャンク部(22)は、比較的小径のシャンク先端部(22a)と、該先端部(22a)に比べ大径のシャンク基端部(22b)と、該先端部(22a)と基端部(22b)との間のシャンク段部(22c)とを有し、
ボタン本体(10)は、生地(f、F)を貫通したシャンク部(22)を受け入れるシャンク受入部(13)を有し、シャンク受入部(13)は、前記シャンク先端部(22a)を受け入れる、該先端部(22a)よりも軸方向長さが長いシャンク受入小径部(13a)と、前記シャンク基端部(22b)の少なくとも一部を受け入れるシャンク受入大径部(13b、13b’)と、該小径部(13a)と大径部(13b、13b’)との間のシャンク受入段部(13c)とを含み、シャンク受入段部(13c)における小径部(13a)との境界周囲に段部エッジ(13d)が設けられたボタン。
【請求項2】
生地(f、F)を挟んで互いに連結されるボタン本体(10)と留め部材(20)とから成るボタンであって、
留め部材(20)はベース部(21)とベース部(21)から伸長するシャンク部(22)とを含み、シャンク部(22)は、比較的小径のシャンク先端部(22a)と、該先端部(22a)に比べ大径のシャンク基端部(22b)と、該先端部(22a)と基端部(22b)との間のシャンク段部(22c)とを有し、
ボタン本体(10)は、生地(f、F)を貫通したシャンク部(22)を受け入れるシャンク受入部(13)を有し、シャンク受入部(13)は、前記シャンク先端部(22a)を受け入れる、該先端部(22a)よりも軸方向長さが長いシャンク受入小径部(13a)と、前記シャンク基端部(22b)の少なくとも一部を受け入れるシャンク受入大径部(13b、13b’)と、該小径部(13a)と大径部(13b、13b’)との間のシャンク受入段部(13c)とを含み、シャンク受入段部(13c)における小径部(13a)との境界周囲に段部エッジ(13d)が設けられ、
前記シャンク受入段部(13c)とシャンク段部(22c)とが突き当たり、前記段部エッジ(13d)がシャンク基端部(22b)に食い込むことにより、ボタン本体(10)と留め部材(20)が連結されるボタン。
【請求項3】
前記シャンク受入大径部(13b、13b’)は、シャンク基端部(22b)の先端側部分を受け入れ、該大径部(13b、13b’)から外れたシャンク基端部(22b)の基端側部分が半径方向外側に膨張しつつ潰れるようにした請求項2のボタン。
【請求項4】
前記シャンク先端部(22a)の先端周囲に、縦断面90度未満の先端エッジ(22f)を設けた請求項1又は2のボタン。
【請求項5】
前記段部エッジ(13d)は、縦断面90度未満で大径部(13b、13b')側へ突出した請求項1又は2のボタン。
【請求項6】
前記ボタン本体(10)は中実なダイキャスト成形品である請求項1又は2のボタン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−82563(P2009−82563A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−257679(P2007−257679)
【出願日】平成19年10月1日(2007.10.1)
【出願人】(000006828)YKK株式会社 (263)