ポンプキット
【課題】油圧ポンプ及び油圧タンクを取り付けたボディの外壁面以外にガスケット取付面を設けて複数の油圧機器を取り付け可能にしたポンプキット。
【解決手段】ポンプキット10は、矩形状のボディ11と、該ボディ11の外壁、例えば外壁面11a,11bにそれぞれ取り付けられた油圧ポンプ12、油圧タンク13とを備える。油圧ポンプ12及び油圧ポンプ13は同一軸心状に設けられている。
【解決手段】ポンプキット10は、矩形状のボディ11と、該ボディ11の外壁、例えば外壁面11a,11bにそれぞれ取り付けられた油圧ポンプ12、油圧タンク13とを備える。油圧ポンプ12及び油圧ポンプ13は同一軸心状に設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボディと、該ボディの両側壁面に取り付けた油圧ポンプと、油圧タンクとを設けて一体にしたポンプキットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、小型アクチュエータの油圧駆動源として、ポンプ、タンク、制御弁で構成される油圧パッケージ、さらに電動機を取り付けた油圧パッケージされた油圧発生装置が種々提案されている。
例えば、図11に示すようにタンク一体型ピストンポンプ40がベースプレート41に取り付けられ、該タンク一体型ピストンポンプ40の接続口(図示しない)の両端に配管42乃至45を接続する。接続口に螺着した配管42には、ベースプレート41に配設された潤滑ポンプ46が接続されている。さらに、潤滑ポンプ46は配管43を介してベースプレート41に配設されたフィルター47に接続され、該フィルター47が配管44を介してベースプレート42に設けられたファンクーラー48の入口側に連通している。ファンクーラー48の出口側が配管45により接続口に取り付けられた開閉弁49に接続されている技術が本出願人によって提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−107445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は前記本出願人に係る油圧発生装置に関連してなされたもので、ボディと、該ボディの外壁面に取り付けた油圧ポンプと、前記油圧ポンプに対向して前記ボディの外壁面に取り付けた油圧タンクを設けると共に、油圧ポンプ及び油圧タンクを取り付けたボディの外壁面以外にガスケット取付面を設けて複数の油圧機器を取り付け可能にしたポンプキットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記の課題を解決するため請求項1記載の発明は、
ボディと、該ボディに取り付けた油圧ポンプと、前記ボディに取り付けた油圧タンクとを備えるポンプキットにおいて、
前記油圧ポンプ及び前記油圧タンクが互いに対向して前記ボディの外壁面に取り付けられ、前記油圧ポンプ及び前記油圧タンクを取り付けた前記ボディの外壁面の以外の上下の外壁面に油圧機器が取り付けることができるガスケット取付面を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、油圧タンク及び油圧ポンプを取り付けたボディの他の外壁面以外に油圧機器を取り付けるガスケット取付面を設けることにより油圧機器を集合して取り付けが可能でポンプキットの小型化を図ることができ、付加価値の高いポプキッドにすることができる。
【0006】
請求項2記載の発明によれば、前記ガスケット取付面は前記油圧機器の向きを同方向または正反対に取り付けることができので、油圧機器の向きを適宜調整することができるので好適である。
【発明の効果】
【0007】
本発明は油圧機器を集合して取り付けることが可能で小型化を図ったポンプキットにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係るポンプキットの概略構造を示す正面図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図2の右側面図である。
【図4】図3のX矢視の外形図である。
【図5】図3のY矢視の外形図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態に係るポンプキットの概略構造を示す外形図である。
【図7】本発明の第三の実施の形態に係るポンプキットの概略構造を示す外形図である。
【図8】本発明の第二の実施の形態に係るポンプキットの変形例を示す外形図である。
【図9】本発明の第二の実施の形態に係るポンプキットの変形例を示す外形図である。
【図10】本発明の第二の実施の形態に係るポンプキットの変形例を示す外形図である。
【図11】従来の油圧発生装置の外形図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のポンプキットにつき好適の実施の形態を挙げ、添付図面を参照して詳細に説明する。図1乃至図5は本発明の第一の実施の形態に係るポンプキット10の概略構造を示す外形図を示す。
ポンプキット10は、矩形状のボディ11と、該ボディ11の外壁、例えば外壁面11a,11bにそれぞれ取り付けられた油圧ポンプ12、油圧タンク13とを備える。
油圧ポンプ12及び油圧ポンプ13は同一軸心状に設けられている。
ボディ11は、油圧ポンプ12及び油圧タンク13が取り付けられる他の外該壁面11c、11dにチェック弁またはパイロットチェック弁14が内蔵されている。
【0010】
このため、ボディ11の外壁面に取り付けた油圧ポンプ12及び油圧タンク13以外の他の油圧機器を取り付けることが可能な外壁面は、例えば外壁面11e,11fになる。すなわち、図1乃至図5において、油圧ポンプ12及び油圧タンク13が取り付けられたボディ11の上下の外壁面11e,11fに油圧ポンプ12及び油圧タンク13以外の油圧機器を取り付けることができる。
さらに、ボディ11の上下の外壁面11e,11fには、前記油圧ポンプ及び前記油圧タンクの取付方向に対して取り付ける油圧機器を同方向または正反対に取り付けるガスケット取付面を設けることにより、油圧機器の向きを油圧ポンプ及び油圧タンクと同じまたは反対に取り付けることができるので、ポンプキット10をコンパクトにすることができる。
【0011】
これにより、ポンプキット10はボディ11に油圧ポンプ12及び油圧タンク13の他に他の油圧機器を取り付けることができ、付加価値の高いポプキッドにすることができる。
【0012】
図6は、本発明の第二の実施の形態に係るポンプキット20の概略構造を示す外形図である。このポンプキット20では、ボディ11の外壁面11eに設けたガスケット取付面15に他の油圧機器、例えばリリーフバルブ21が油圧タンク13側に指向するように取り付けている。
【0013】
図7は、本発明の第三の実施の形態に係るポンプキット30の概略構造を示す外形図である。このポンプキット30では、ボディ11の外壁面11eに設けたガスケット取付面15に他の油圧機器、例えばリリーフバルブ21が油圧ポンプ12側に指向するように取り付けている。
【0014】
図8は、本発明の第2の実施の形態に係るポンプキット20の変形例を示すポンプキット20Aの外形図を示す。このポンプキット20Aでは、ボディ11の外壁面11fに設けたガスケット取付面16のねじ穴を利用して該ガスケット取付面16に取付足22を設け、ポンプキット20Aを他の部材に容易に取り付けることができるようにしたものである。ガスケット取付面16の配管ポートは取付足22により閉止し、ガスケット取付面15と連通しリリーフバルブ21の側面に設けられた配管ポート21aから外部へ接続する。
【0015】
図9は、ポンプキット20Aの他の実施の形態を示すポンプキット20Bの外形図を示す。このポンプキット20Bでは、ボディ11の外壁面11eのガスケット取付面15にシャットオフバルブ23を取り付け、該シャットオフバルブ23の上部にリリーフバルブ21を設け、リリーフバルブ21及びシャットオフバルブ23を積層した他の実施例である。
【0016】
図10は、ポンプキット20Aの他の実施の形態を示すポンプキット20Cの外形図を示す。このポンプキット20Cでは、ボディ11の外壁面11fのガスケット取付面16にシャットオフバルブ23を取り付け、該シャットオフバルブ23の下部に取付足22を設け、ポンプキット20Cを他の部材に取り付けることができる。
本発明の実施の形態を示すポンプキット10、20、20A、20B、20C、30は略水平状態に設置した状態を示しているが、これらのポンプキット. キッド10、20、20A、20B、20C、30は、油圧タンク13を上にして上下方向に設置することも可能である。
【符号の説明】
【0017】
10、20、20A,20B、20C、30 ポンプキット
11 ボディ 12 油圧ポンプ
13 油圧タンク 14 チェック弁またはパイロットチェック弁
15、16 ガスケット取付面 21 リリーフバルブ
22 取付足
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボディと、該ボディの両側壁面に取り付けた油圧ポンプと、油圧タンクとを設けて一体にしたポンプキットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、小型アクチュエータの油圧駆動源として、ポンプ、タンク、制御弁で構成される油圧パッケージ、さらに電動機を取り付けた油圧パッケージされた油圧発生装置が種々提案されている。
例えば、図11に示すようにタンク一体型ピストンポンプ40がベースプレート41に取り付けられ、該タンク一体型ピストンポンプ40の接続口(図示しない)の両端に配管42乃至45を接続する。接続口に螺着した配管42には、ベースプレート41に配設された潤滑ポンプ46が接続されている。さらに、潤滑ポンプ46は配管43を介してベースプレート41に配設されたフィルター47に接続され、該フィルター47が配管44を介してベースプレート42に設けられたファンクーラー48の入口側に連通している。ファンクーラー48の出口側が配管45により接続口に取り付けられた開閉弁49に接続されている技術が本出願人によって提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−107445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は前記本出願人に係る油圧発生装置に関連してなされたもので、ボディと、該ボディの外壁面に取り付けた油圧ポンプと、前記油圧ポンプに対向して前記ボディの外壁面に取り付けた油圧タンクを設けると共に、油圧ポンプ及び油圧タンクを取り付けたボディの外壁面以外にガスケット取付面を設けて複数の油圧機器を取り付け可能にしたポンプキットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記の課題を解決するため請求項1記載の発明は、
ボディと、該ボディに取り付けた油圧ポンプと、前記ボディに取り付けた油圧タンクとを備えるポンプキットにおいて、
前記油圧ポンプ及び前記油圧タンクが互いに対向して前記ボディの外壁面に取り付けられ、前記油圧ポンプ及び前記油圧タンクを取り付けた前記ボディの外壁面の以外の上下の外壁面に油圧機器が取り付けることができるガスケット取付面を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、油圧タンク及び油圧ポンプを取り付けたボディの他の外壁面以外に油圧機器を取り付けるガスケット取付面を設けることにより油圧機器を集合して取り付けが可能でポンプキットの小型化を図ることができ、付加価値の高いポプキッドにすることができる。
【0006】
請求項2記載の発明によれば、前記ガスケット取付面は前記油圧機器の向きを同方向または正反対に取り付けることができので、油圧機器の向きを適宜調整することができるので好適である。
【発明の効果】
【0007】
本発明は油圧機器を集合して取り付けることが可能で小型化を図ったポンプキットにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係るポンプキットの概略構造を示す正面図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図2の右側面図である。
【図4】図3のX矢視の外形図である。
【図5】図3のY矢視の外形図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態に係るポンプキットの概略構造を示す外形図である。
【図7】本発明の第三の実施の形態に係るポンプキットの概略構造を示す外形図である。
【図8】本発明の第二の実施の形態に係るポンプキットの変形例を示す外形図である。
【図9】本発明の第二の実施の形態に係るポンプキットの変形例を示す外形図である。
【図10】本発明の第二の実施の形態に係るポンプキットの変形例を示す外形図である。
【図11】従来の油圧発生装置の外形図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のポンプキットにつき好適の実施の形態を挙げ、添付図面を参照して詳細に説明する。図1乃至図5は本発明の第一の実施の形態に係るポンプキット10の概略構造を示す外形図を示す。
ポンプキット10は、矩形状のボディ11と、該ボディ11の外壁、例えば外壁面11a,11bにそれぞれ取り付けられた油圧ポンプ12、油圧タンク13とを備える。
油圧ポンプ12及び油圧ポンプ13は同一軸心状に設けられている。
ボディ11は、油圧ポンプ12及び油圧タンク13が取り付けられる他の外該壁面11c、11dにチェック弁またはパイロットチェック弁14が内蔵されている。
【0010】
このため、ボディ11の外壁面に取り付けた油圧ポンプ12及び油圧タンク13以外の他の油圧機器を取り付けることが可能な外壁面は、例えば外壁面11e,11fになる。すなわち、図1乃至図5において、油圧ポンプ12及び油圧タンク13が取り付けられたボディ11の上下の外壁面11e,11fに油圧ポンプ12及び油圧タンク13以外の油圧機器を取り付けることができる。
さらに、ボディ11の上下の外壁面11e,11fには、前記油圧ポンプ及び前記油圧タンクの取付方向に対して取り付ける油圧機器を同方向または正反対に取り付けるガスケット取付面を設けることにより、油圧機器の向きを油圧ポンプ及び油圧タンクと同じまたは反対に取り付けることができるので、ポンプキット10をコンパクトにすることができる。
【0011】
これにより、ポンプキット10はボディ11に油圧ポンプ12及び油圧タンク13の他に他の油圧機器を取り付けることができ、付加価値の高いポプキッドにすることができる。
【0012】
図6は、本発明の第二の実施の形態に係るポンプキット20の概略構造を示す外形図である。このポンプキット20では、ボディ11の外壁面11eに設けたガスケット取付面15に他の油圧機器、例えばリリーフバルブ21が油圧タンク13側に指向するように取り付けている。
【0013】
図7は、本発明の第三の実施の形態に係るポンプキット30の概略構造を示す外形図である。このポンプキット30では、ボディ11の外壁面11eに設けたガスケット取付面15に他の油圧機器、例えばリリーフバルブ21が油圧ポンプ12側に指向するように取り付けている。
【0014】
図8は、本発明の第2の実施の形態に係るポンプキット20の変形例を示すポンプキット20Aの外形図を示す。このポンプキット20Aでは、ボディ11の外壁面11fに設けたガスケット取付面16のねじ穴を利用して該ガスケット取付面16に取付足22を設け、ポンプキット20Aを他の部材に容易に取り付けることができるようにしたものである。ガスケット取付面16の配管ポートは取付足22により閉止し、ガスケット取付面15と連通しリリーフバルブ21の側面に設けられた配管ポート21aから外部へ接続する。
【0015】
図9は、ポンプキット20Aの他の実施の形態を示すポンプキット20Bの外形図を示す。このポンプキット20Bでは、ボディ11の外壁面11eのガスケット取付面15にシャットオフバルブ23を取り付け、該シャットオフバルブ23の上部にリリーフバルブ21を設け、リリーフバルブ21及びシャットオフバルブ23を積層した他の実施例である。
【0016】
図10は、ポンプキット20Aの他の実施の形態を示すポンプキット20Cの外形図を示す。このポンプキット20Cでは、ボディ11の外壁面11fのガスケット取付面16にシャットオフバルブ23を取り付け、該シャットオフバルブ23の下部に取付足22を設け、ポンプキット20Cを他の部材に取り付けることができる。
本発明の実施の形態を示すポンプキット10、20、20A、20B、20C、30は略水平状態に設置した状態を示しているが、これらのポンプキット. キッド10、20、20A、20B、20C、30は、油圧タンク13を上にして上下方向に設置することも可能である。
【符号の説明】
【0017】
10、20、20A,20B、20C、30 ポンプキット
11 ボディ 12 油圧ポンプ
13 油圧タンク 14 チェック弁またはパイロットチェック弁
15、16 ガスケット取付面 21 リリーフバルブ
22 取付足
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボディと、該ボディの取り付けた油圧ポンプと、前記ボディに取り付けた油圧タンクとを備えたポンプキットにおいて、
前記油圧ポンプ及び前記油圧タンクが互いに対向して前記ボディの外壁面に取り付けられ、前記油圧ポンプ及び前記油圧タンクを取り付けた前記ボディの外壁面の以外の上下の外壁面に油圧機器が取り付けることができるガスケット取付面を設けたことを特徴とするポンプキット。
【請求項2】
請求項1記載のポンプキットにおいて、
前記ガスケット取付面は前記油圧機器の向きを同方向または正反対に取り付けることができることを特徴とするポンプキット。
【請求項1】
ボディと、該ボディの取り付けた油圧ポンプと、前記ボディに取り付けた油圧タンクとを備えたポンプキットにおいて、
前記油圧ポンプ及び前記油圧タンクが互いに対向して前記ボディの外壁面に取り付けられ、前記油圧ポンプ及び前記油圧タンクを取り付けた前記ボディの外壁面の以外の上下の外壁面に油圧機器が取り付けることができるガスケット取付面を設けたことを特徴とするポンプキット。
【請求項2】
請求項1記載のポンプキットにおいて、
前記ガスケット取付面は前記油圧機器の向きを同方向または正反対に取り付けることができることを特徴とするポンプキット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−43073(P2011−43073A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−189820(P2009−189820)
【出願日】平成21年8月19日(2009.8.19)
【出願人】(000005197)株式会社不二越 (625)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月19日(2009.8.19)
【出願人】(000005197)株式会社不二越 (625)
【Fターム(参考)】
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