説明

マッサージ器具

【課題】従来の手持ち型のマッサージ器具は持ち手部分が作用点より施術者側にあるものがほとんどであり、器具を押す形となり指圧を行おうとする者の手元が安定せず長時間の指圧やマッサージが困難であった。また被施術者の患部に当たる作用点も点状のものがほとんどで、器具が安定せず施術者が長時間マッサージを行うことが困難であった。
【解決手段】持ち手1を車のシフトレバーの様な形状にし、マッサージの方向を自在にコントロールできる形状とした。力点3を手のひらに合った浅いおう面上にして楽に力を入れるような形状とした。作用点2を線状にした事により施術時マッサージ器具が安定し、またわずかな力で十分な効果が得られる。形状を持ち手1、作用点2、力点3の順に配して器具を自在に楽に使用する事が出来るような形状にした。また従来の指圧も器具内に鋭角の部分を設ける事により、器具形状を利用して楽に施術できるものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマッサージを行おうとする者の手の平に密着し右手・左手を選ばず、楽に力を入れることが出来、長時間のマッサージ施術を無理なく行う事が出来る様にしたマッサージ器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の手持ち型のマッサージ器具は持ち手部分から伸びた突起により指圧を行うもの、持ち手に指を入れて力を入れる物など、持ち手が作用点より施術者側にあるものがほとんどであった。また作用点も点が主で、線状の作用点を有するものは無かった。
【特許文献1】特表2007−537774
【特許文献2】実用新案登録第3129267号
【特許文献3】実用新案登録第3060817号
【特許文献4】公開実用新案公報昭61−191044
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の手持ち型のマッサージ器具は持ち手部分が作用点より施術者側にあるものがほとんどであり、施術を行う時には器具を押す形となり指圧を行おうとする者の手元が安定せず長時間の指圧やマッサージが困難であった。また被施術者の患部に当たる作用点も点状のものがほとんどで、そのために器具が安定せず施術者が長時間マッサージを行うことが困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
姿図の図1、図2、図5の様に、持ち手1の下部に手のひらを当てる浅く凹状の力点3を有し、施術する場合患部に当てる作用点2を線状にし、持ち手1、作用点2、凹状の力点3の順に配した形状とした。持ち手1によりマッサージを行う方向が自在となり安定した。
【0005】
図4の様に、マッサージを行おうとする者の手の平が器具の凹面部分である3の力点に密着し、楽に力を入れることが出来る形状にした。
【0006】
マッサージを受ける人に器具が接する作用点2も従来の器具では点であったものを線状にした事から安定し、楽にマッサージ施術を行える。
【0007】
図5の向きの器具を図6の様に、同一器具を持ち方を替えて指圧点4で指圧する事も出来、ツボ指圧も楽に行える形状とした。
【0008】
手のひらに馴染む大きさとした。
【0009】
器具に肩5を設けることにより手のひらの滑り止めが出来、持ち手1の握りとともに器具の取り扱いが簡易で手に馴染むことにより、長時間のマッサージも可能となった。
【0010】
器具全体を滑りの良い仕上げとし、マッサージ時には抵抗無く滑るようにマッサージが出来る物とした。また力点3を頬に当ててリフトアップを行う事により美容マッサージにも簡単で効果のある形状とした。
【発明の効果】
【0011】
図4の様にマッサージを行おうとする者の手の平に密着し右手・左手を選ばず、楽に力を入れることが出来、また持ち手1によりマッサージする方向を自在にコントロール出来、長時間のマッサージ施術を無理なく行う事が出来る。またオイルマッサージを行う場合など器具を持つ手が滑るなどの欠点を補うことが出来る。
【0012】
マッサージを受ける人に器具が接する作用点2も従来の器具では点であったものを線状にした事から器具が安定し、楽に施術を行え、マッサージ効果も減衰しない。
【0013】
図6の様に同一器具を持ち方を替えて、指圧点4でツボ指圧する事も出来、ツボ指圧も楽に着実に行える。
【0014】
手のひらに馴染む大きさと柔和な形状が視覚的にも安らぎを与える。ストレス解消や指圧を業とする者にとっては単純な形状で複雑な機構も無く至極便利な器具である。故障も考えられない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】 本発明器具の全体姿図
【図2】 器具の横面姿図
【図3】 標準的な器具の握り方姿図
【図4】 標準的な器具の握り方横面姿図
【図5】 指圧時の全体姿図
【図6】 指圧時の器具の握り方姿図
【発明を実施するための形態】
【0016】
有機的な形状なのでこれまで存在しなかったが、単純さを生かして安価に生産が出来る形状について図1〜6を基に説明する。
【0017】
図においては、1は持ち手部分で、あたかも自動車のシフトレバーの様な形状でマッサージの方向を自在にコントロールするためのものである。作用点2は被施術者に接する部分で柔らかな湾曲を持つ線状である。力点3は手のひらで力を入れる部分で浅く凹面になっており、作用点2に楽に力を入れることが出来る。
【0018】
指圧点4は唯一鋭角になっており、点に集中した指圧を行う為のもので、図6の様に持ち楽に施術できる。
【0019】
肩5は器具を持つ時に手が滑らぬようにストッパーの役目をする部分である。
【産業上の利用可能性】
【0020】
ストレス社会の今、簡単にマッサージ・指圧等を行う業態は増加傾向にあるが、使用方法が単純でしかも長時間の使用が可能なマッサージ補助器具は至極有効である。単純な形状の為安価に生産が出来、簡単にマッサージ効果を得られるこの器具の特徴を生かして、健康器具の生産、国民の健康維持・自己管理、ストレス解消業の普及に貢献大である。
【符号の説明】
1 持ち手
2 作用点
3 力点
4 指圧点
5 肩

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージを行おうとする者の手の平に密着し右手・左手を選ばず、楽に力を入れることが出来、長時間のマッサージ施術を無理なく行う事が出来る様にした持ち手1の下部に手のひらを当てる浅く凹状の力点3を有し、施術する場合患部に当てる作用点2を線状にしたマッサージ器具。
【請求項2】
持ち手1が作用点2の前に位置し、力を入れる力点3をその後ろに位置させた請求項1に記載のマッサージ器具。
【請求項3】
力点3の後部に指圧用の作用点4を有し、持ち手の持ち方を替えることにより楽に指圧が出来る様にした請求項1に記載のマッサージ器具。
【請求項4】
持ち手1の下部にストッパーの役割をする肩5を設けた請求項1に記載のマッサージ器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−31003(P2011−31003A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−194765(P2009−194765)
【出願日】平成21年8月5日(2009.8.5)
【出願人】(509239093)
【Fターム(参考)】