説明

マット用無動力温水ボイラ

【課題】一回の循環サイクルにより二回の温水を供給することができ、温水循環量を増加させることができるマット用無動力温水ボイラを提供する。
【解決手段】本発明は、加熱装置110が設けられた加熱槽100、水を貯留する排出槽200、吸収槽300及び貯留槽400と、加熱槽と排出槽を連結する第1バルブ10と、加熱槽と吸収槽を連結する第3バルブ30と、吸収槽と貯留槽を連結する第2バルブ20と、排出槽と貯留槽を連結する第4バルブ40と、を含み、マットAを通過する管の一側が排出槽に連結され、他側が吸収槽に連結される。加熱装置が作動する時は、加熱槽によって加熱された水が第1バルブを通じてマットに移動した後、第2バルブを通じて貯留槽に回収され、加熱装置の作動が止まった時は、加熱槽によって間接的に加熱された貯留槽の水が第4バルブを通じてマットに移動した後、第3バルブを通じて加熱槽に再び回収される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マット用無動力温水ボイラに関し、詳細にはマットの温度維持性能を向上させるための無動力温水ボイラに関する。
【背景技術】
【0002】
マット用無動力温水ボイラは、一般的に加熱された水をマットに循環させるための別の動力源を含まないものを称し、韓国登録特許第10−0918522号公報には、従来のマット用無動力温水ボイラが開示されている。従来のマット用無動力温水ボイラは、図1に図示されたように、加熱装置の作動により加熱槽1の水が加熱されると、加熱時に発生した膨脹圧力によって第2チェックバルブbが閉じ、第1チェックバルブaが開いて、加熱された水が第1チェックバルブaを通過して貯留槽2に移動する。その後、加熱装置の作動が止まると加熱槽の内部が徐々に冷えて(冷却されて)、その加熱槽1の内部が凝縮されると同時に第1チェックバルブaが閉じ、第2チェックバルブbが開いて、マットAの内部の水を吸い込んで、貯留槽2内の加熱された温水をマットAに移動させるように構成されている。従って、従来技術によれば、前記加熱装置の作動ストローク中、加熱装置の作動が止まり凝縮圧力が発生する瞬間から次の作動ストロークの加熱装置の作動が始まる前までにのみ貯留槽2の加熱された水がマットAに移動する。
【0003】
このような従来技術は、マットAへの温水循環量が少ないためマットAの温度反応時間が遅いという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国登録特許第10−0918522号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、一回の循環サイクルにより二回の温水を供給することができ、温水循環量を増加させることができるマット用無動力温水ボイラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、加熱装置の作動により膨脹圧力と凝縮圧力が発生する加熱槽、水を貯留する排出槽、吸収槽及び貯留槽を含むマット用無動力温水ボイラが提供される。この温水ボイラは、前記加熱槽と排出槽を連結し、加熱槽の膨脹圧力がある時にのみ開く第1バルブと、前記加熱槽と吸収槽を連結し、加熱槽の凝縮圧力がある時にのみ開く第3バルブと、前記吸収槽と貯留槽を連結し、加熱槽の膨脹圧力がある時にのみ開く第2バルブと、前記排出槽と貯留槽を連結し、加熱槽の凝縮圧力がある時にのみ開く第4バルブと、を含み、マットを通過する管の一側が前記排出槽に連結され、前記管の他側は前記吸収槽に連結される。一実施形態によれば、前記吸収槽に設けられ、前記吸収槽内の水を水蒸気を発生させない温度に加熱する補助加熱装置をさらに含む。一実施形態によれば、前記排出槽に設けられ、前記排出槽内の水を水蒸気を発生させない温度に加熱する補助加熱装置をさらに含む。前記排出槽に他の加熱装置を補助的にさらに設け、加熱槽の加熱装置が止まった時、一実施形態によれば、前記貯留槽の水が排出槽に吸収されて混合される時に損失される温度を補償される。
【0007】
一実施形態によれば、吸収槽は、第2バルブ、第3バルブ及びマットと夫々連結されるT字状の配管を有するように構成できる。
【0008】
一実施形態によれば、前記第1バルブと前記第2バルブは前記加熱槽に膨脹圧力が発生した時にのみ開き、前記第3バルブと前記第4バルブは前記加熱槽に凝縮圧力が発生した時にのみ開くように構成される。
【0009】
一実施形態によれば、前記第1バルブと前記第2バルブ、前記第3バルブ及び前記第4バルブはチェックバルブであることが好ましい。
【0010】
本発明の他の態様によれば、マット用無動力温水ボイラは、マットを通過する管の水流入側と連結される排出槽と、加熱装置の作動または中止によって膨脹圧力と凝縮圧力が発生し、前記膨脹圧力が発生する時に第1バルブを通じて前記排出槽に水を送る加熱槽と、前記マットを通過する管の水排出側と連結され、前記凝縮圧力が発生する時に第3バルブを通じて前記加熱槽に水を送る吸収槽と、前記膨脹圧力が発生する時に第2バルブを通じて前記吸収槽から水を受けて、前記凝縮圧力が発生する時に第4バルブを通じて前記排出槽に水を送る貯水槽と、を含む。
【0011】
本発明の他の態様によれば、加熱装置が設けられた加熱槽と、前記加熱槽と接して水を貯留する貯留槽と、前記加熱槽に夫々連結された第1バルブ及び第3バルブと、前記貯留槽に夫々連結された第2バルブ及び第4バルブと、を含み、マットを通過する管の一側は第1バルブと第4バルブに連結され、マットを通過する管の他側は第2バルブと第3バルブに連結される。
【0012】
本発明のさらに他の側面によれば、加熱装置が設けられた加熱槽と、前記加熱槽と接して水を貯留する貯留槽と、前記加熱槽の膨脹圧力によって開き、前記加熱槽から前記マットに、そして前記マットから前記貯留槽に、水の流れを許容する第1バルブ及び第2バルブと、前記加熱槽の凝縮圧力によって開き、前記マットから前記加熱槽に、そして前記貯留槽から前記マットに、水の流れを許容する第3バルブ及び第4バルブと、を含む温水ボイラが提供される。
【0013】
この際、前記第1バルブと前記第4バルブは、前記マットを通過する管の一側から分岐されて前記加熱槽と前記貯留槽に連結された夫々の管に設けられ、前記第2バルブと前記第3バルブは、前記マットを通過する管の他側から分岐されて前記貯留槽と前記加熱槽に連結された夫々の管に設けられることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、加熱装置が作動する時は、加熱槽によって加熱された水が第1バルブを通じてマットに移動した後、第2バルブを通じて貯留槽に回収され、加熱装置の作動が止まった時は、加熱槽によって間接的に加熱された貯留槽の水が第4バルブを通じてマットに移動した後、第3バルブを通じて加熱槽に再び回収されるため、一回の循環サイクルにより二回の温水を供給することにより、温水循環量が増大され、温度維持効率が増大できる効果がある。
【0015】
また、排出槽及び吸収槽を含む本発明は、加熱装置が作動する時は、加熱槽内の水が排出槽を通じてマットに移動した後、吸収槽を通過して貯留槽に移動し、加熱装置が止まった時は、吸収槽の水が加熱槽に吸い込まれて貯留槽の水が排出槽に移動し、その排出槽の温水と混合された後、再びマットに循環されることにより、温水循環量が増大され、温度維持効率が増大できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】従来技術による無動力温水ボイラの水循環サイクルを示した図面である。
【図2】本発明の第1実施形態によるマット用無動力温水ボイラを示した模式図である。
【図3】図2に図示されたマット用無動力温水ボイラの水循環サイクルを示した図面である。
【図4】本発明の第2実施形態によるマット用無動力温水ボイラを示した模式図である。
【図5】図4に図示されたマット用無動力温水ボイラの作動時における水の移動関係を説明するための図面である。
【図6】図4に図示されたマット用無動力温水ボイラに適用されるボイラ構造の一例を部分切開して示した図面である。
【図7】図6に図示されたマット用無動力温水ボイラの構成要素間の結合関係を図示した図面である。
【図8】本発明の第3実施形態によるマット用無動力温水ボイラを説明するための図面である。
【図9】本発明の第4実施形態によるマット用無動力温水ボイラを説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して本発明の構成及び実施形態を詳細に説明する。
【0018】
図2と図3は本発明の第1実施形態によるマット用無動力温水ボイラを説明するための図面である。
【0019】
図2に図示されたように、本発明の第1実施形態による無動力温水ボイラは、加熱装置110が設けられた加熱槽100と、前記加熱槽100と接して水が貯留される貯留槽400と、前記加熱槽100に夫々連結された第1バルブ10及び第3バルブ30と、前記貯留槽400に夫々連結された第2バルブ20及び第4バルブ40と、を含む。
【0020】
このような本発明は、マットAを通過する管の一側が分岐されて第1バルブ10と第4バルブ40に連結され、前記管の他側も分岐されて第2バルブ20と第3バルブ30に連結される。前記管としては、フレキシブルな管、さらに好ましくはホース(hose)を用いることができる。
【0021】
前記第1バルブ10と第2バルブ20は加熱装置110が作動する時にのみ開くものであり、図2及び図3に図示されたように、加熱装置110が作動して加熱槽100内の水が加熱されると、その加熱槽100内の膨脹圧力によって加熱された水(以下、「温水」)が第1バルブ10を通じて排出されてマットAに移動し、マットAに滞留中の水は第2バルブ20を通じて貯留槽400に回収されることにより、1次循環がなされる。貯留槽400に移動した水は、第4バルブ40と第3バルブ30が閉じているため貯留槽400内に滞留するようになり、滞留する間に加熱槽100によって間接的に暖められる。
【0022】
そして、加熱装置110が止まって加熱槽100の内部が冷えると、その加熱槽100内の凝縮圧力によって第3バルブ30が開いてマットAに滞留中の水が加熱槽100内に回収され、貯留槽400の水は第4バルブ40が開いてマットAに移動することにより、2次循環がなされる。加熱槽100内に移動した水は加熱装置110によって再び加熱され、循環が繰り返される。
【0023】
上述したように、本発明の一実施形態によれば、加熱装置110の1回の作動サイクルの間に2回の水循環がなされるため、温水循環量が増加され、マットAの温度偏差が小さくなり、反応時間が短くなる。
【0024】
前記第1バルブ10と第2バルブ20は加熱槽100で膨脹圧力が発生した時にのみ開き、第3バルブ30と第4バルブ40は加熱槽100で凝縮圧力が発生した時にのみ開くようにセッティングされている。
【0025】
また、加熱装置110はPCB制御回路によってON/OFFが制御されるように構成され、一定時間毎に作動と中止を繰り返すことができる。さらに、加熱槽100と貯留槽400の内部に水位センサを設けることにより、前記PCB制御回路が加熱槽100と貯留槽400内の水位に応じて前記加熱装置110の作動を制御することができる。
【0026】
一方、前記第1から第4バルブ10、20、30、40としては、水が一側方向にのみ流れるように構成された通常のチェックバルブを用いることができる。
【0027】
前記第1から第4バルブ10、20、30、40がチェックバルブで構成された場合の作動関係を詳細に説明すると、加熱槽100に膨脹圧力が発生する場合は、その膨脹圧力によって第1バルブ10と第2バルブ20は開き、その第1バルブ10と連結された第4バルブ40及び第2バルブ20と連結された第3バルブ30は閉じて、加熱槽100の温水がマットAを通過して貯留槽400に移動する。そして、加熱槽100に凝縮圧力が発生する場合は、その凝縮圧力によって第3バルブ30と第4バルブ40は開き、第2バルブ20及び第1バルブ10は閉じて、貯留槽400の温められた水がマットAを通過して加熱槽100に移動する。この際、前記第2バルブ20と前記第3バルブ30は、マットAを通過した一側管から分岐されて前記貯留槽400と前記加熱槽100に連結された二つの夫々の管に位置し、前記第1バルブ10と前記第4バルブ40は、マットAを通過した他側管から分岐されて前記加熱槽100と前記貯留槽400に連結された二つの夫々の管に位置する。
【0028】
以下、本発明の他の実施形態について説明するが、以下の実施形態を説明するにあたり、上述の実施形態と同一または類似の構成についての説明は重複を避けるために省略する。従って、以下で具体的に説明されなくても、上述の実施形態で説明された構成を以下の実施形態に適用することができれば、その構成は以下説明する実施形態にも含まれるとみなされる。
【0029】
図4から図7は本発明の第2実施形態を説明するための図面である。図示されたように、本発明の第2実施形態によるマット用無動力温水ボイラは、貯留槽400で温められた水の温度と加熱槽100で加熱された温水との温度差により生ずる小幅の温度偏差をより減らすために、上述の実施形態と同一の構成の加熱槽100と貯留槽400の他にも、水が排出される排出孔210が形成された排出槽200と、水が吸収される吸収孔310が形成された吸収槽300と、をさらに含む。
【0030】
また、前記無動力温水ボイラは、加熱槽100を排出槽200に連結する第1バルブ10と、吸収槽300を加熱槽100に連結する第3バルブ30と、吸収槽300を貯留槽400に連結する第2バルブ20と、貯留槽400を排出槽200に連結する第4バルブ40と、を含む。ここで、バルブは連結しようとする槽から連結の対象となる槽への水の流れを許容するために構成されるものであり、例えば、第1バルブ10によって加熱槽100から排出槽200への水の流れを許容することができる。
【0031】
マットAを通過する管(好ましくはホース)の一側が排出槽200と連結されており、マットAを通過する管(好ましくはホース)の他側が吸収槽300と連結されている。
【0032】
本実施形態において、貯留槽400は、図2に図示されたような上述の実施形態と異なり、加熱槽100から離隔されていてもよく、第1から第4バルブ10、20、30、40は図2に図示された上述の実施形態と同様に、ソレノイドバルブまたはチェックバルブで構成することができ、その作動順序または作動時点は上述の実施形態と同様に構成することができる。
【0033】
本実施形態によれば、加熱装置110の作動により加熱槽100内の水が加熱されて膨脹圧力が発生すると、加熱槽100内の温水が第1バルブ10を通じて排出槽200に移動し、排出孔210を通じてマットAに移動した後、マットAに滞留していた水が吸収孔310を通じて吸収槽300に移動し、第2バルブ20を通じて貯留槽400に移動する。即ち、膨脹圧力が発生する時、加熱槽100内の温水の1次循環がなされる。
【0034】
そして、加熱装置110の作動が止まって加熱槽100内に凝縮圧力が発生すると、第3バルブ30を通じて吸収槽300の水が加熱槽100に吸収されながらマットA内に滞留中の水が吸収孔310を通じて吸収槽300に吸収され、そのマットA内の水が吸収されながら排出槽200の水がマットAに吸収されることにより2次循環がなされる。排出槽200の水が吸収される時、貯留槽400の水が第4バルブ40を通じて排出槽200に吸収されて排出槽の温水と混合される。
【0035】
前記貯留槽400の水が排出槽200にある温水と混合されて加熱槽100の膨脹圧力と凝縮圧力が発生する度にマットAに移動するため、殆ど一定の温度を有する水がマットAに移動することにより、マットAの温度偏差をより減らすことができる。
【0036】
一方、吸収槽300の形態をT字状の配管を有するように構成して、この配管の一側は第2バルブ20と連結し、他側は第3バルブ30と連結し、残り一側はマットと連結することができる。
【0037】
一方、貯留槽400には加熱槽100と連結される通路と水を補充するための補充孔をさらに形成した後、その通路と補充孔を開閉することができる開閉手段410をさらに含むように構成することができる。
【0038】
図8は本発明の第3実施形態によるマット用無動力温水ボイラを説明するための図面である。本実施形態の無動力温水ボイラは、上述の第2実施形態の構成と殆ど同様に構成されるが、排出槽200に設けられた補助加熱装置、即ち、排出槽加熱装置201をさらに含む。この排出槽加熱装置201は、前記加熱槽100の加熱装置110が止まった時または作動不調である時、貯留槽400の水が排出槽200に吸収されて排出槽200内の水と混合される時に損失される温度を補償し、マットに供給される温水の温度偏差をさらに減らすようにする。この際、前記排出槽加熱装置201は、排出槽200内に水蒸気を発生させない程度の温度、即ち、水蒸気発生温度未満の温度で作動する。前記排出槽加熱装置201の作動温度は、無動力温水ボイラが利用される通常または極限の環境を考慮して、水蒸気を発生させない温度に設定することができる。また、前記排出槽加熱装置201は、図示されていない温度センサを利用して制御することにより、自動でオン/オフされることが好ましい。
【0039】
図9は本発明の第4実施形態によるマット用無動力温水ボイラを説明するための図面である。本実施形態の無動力温水ボイラは、上述の第2実施形態の構成と殆ど同様に構成されるが、吸収槽300に設けられる補助加熱装置、即ち、吸収槽加熱装置301をさらに含む。前記吸収槽加熱装置301は、マットに吸収される水の予熱のために利用され、加熱槽100内の加熱装置110より低い作動温度、より好ましくは、吸収槽300に水蒸気を発生させない温度で作動するように構成される。前記吸収槽加熱装置301の作動温度は、無動力温水ボイラが利用される通常または極限の環境を考慮して、水蒸気を発生させない温度に設定することができる。また、前記吸収槽加熱装置301は、図示されていない温度センサを利用して制御することにより、自動でオン/オフされることが好ましい。
【0040】
本実施形態によれば、マット(不図示)から吸収された吸収槽300の水は、加熱槽100の凝縮圧力によって前記加熱槽100に吸収される前に吸収槽加熱装置301によって加熱される。この際、吸収槽加熱装置301によって水が予熱される温度は、加熱槽100内の加熱装置110の設定温度より低く設定される。排出槽200の水をマットに押し出すための膨脹圧力を発生させるために加熱槽100の水が加熱されなければならないが、吸収槽加熱装置301を利用すると、そのような加熱時間を短縮させることができ、結果的に、使用者の所望のマット設定温度に迅速に到逹することができ、設定温度に加熱された水がより早く循環されて、マットの温度偏差をさらに減らすことができる。
【0041】
好ましい一適用例として、吸収槽300内に隔壁を設けて二つの空間に区画することができる。この際、一側の空間に吸収孔310と第2バルブ20を配置し、他側の空間に第3バルブ30を配置し、前記隔壁に水が移動するように孔を形成すると、加熱装置によって発生する微細膨脹圧力が第2バルブ20及び吸収孔310に作用することによる誤作動を防止することができる。
【符号の説明】
【0042】
A…マット、10…第1バルブ、20…第2バルブ、30…第3バルブ、40…第4バルブ、100…加熱槽、110…加熱装置、200…排出槽、210…排出孔、300…吸収槽、310…吸収孔、400…貯留槽。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱装置の作動により膨脹圧力と凝縮圧力が発生する加熱槽、水が貯留される排出槽、吸収槽及び貯留槽と、
前記加熱槽と排出槽を連結し、加熱槽の膨脹圧力がある時にのみ開く第1バルブと、
前記加熱槽と吸収槽を連結し、加熱槽の凝縮圧力がある時にのみ開く第3バルブと、
前記吸収槽と貯留槽を連結し、加熱槽の膨脹圧力がある時にのみ開く第2バルブと、
前記排出槽と貯留槽を連結し、加熱槽の凝縮圧力がある時にのみ開く第4バルブと、を含み、
マットを通過する管の一側が前記排出槽に連結され、前記管の他側は前記吸収槽に連結されることを特徴とするマット用無動力温水ボイラ。
【請求項2】
吸収槽は前記第2バルブと前記第3バルブ及び前記マットと夫々連結されるT字状の配管を有することを特徴とする請求項1に記載のマット用無動力温水ボイラ。
【請求項3】
前記第1バルブ、前記第2バルブ、前記第3バルブ及び前記第4バルブはチェックバルブであることを特徴とする請求項1に記載のマット用無動力温水ボイラ。
【請求項4】
マットを通過する管の水流入側と連結される排出槽と、
加熱装置の作動または中止によって膨脹圧力と凝縮圧力が発生し、前記膨脹圧力が発生する時に第1バルブを通じて前記排出槽に水を送る加熱槽と、
前記マットを通過する管の水排出側と連結され、前記凝縮圧力が発生する時に第3バルブを通じて前記加熱槽に水を送る吸収槽と、
前記膨脹圧力が発生する時に第2バルブを通じて前記吸収槽から水を受け、前記凝縮圧力が発生する時に第4バルブを通じて前記排出槽に水を送る貯水槽と、を含むマット用無動力温水ボイラ。
【請求項5】
前記吸収槽に設けられ、前記吸収槽内の水を水蒸気を発生させない温度に加熱する補助加熱装置をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のマット用無動力温水ボイラ。
【請求項6】
前記排出槽に設けられ、前記排出槽内の水を水蒸気を発生させない温度に加熱する補助加熱装置をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のマット用無動力温水ボイラ。
【請求項7】
前記排出槽に他の加熱装置を補助的にさらに設け、加熱槽の加熱装置が止まった時、前記貯留槽の水が排出槽に吸収されて混合される時に損失される温度を補償することを特徴とする請求項6に記載のマット用無動力温水ボイラ。
【請求項8】
加熱装置が設けられた加熱槽と、
前記加熱槽と接して水を貯留する貯留槽と、
前記加熱槽に夫々連結された第1バルブ及び第3バルブと、
前記貯留槽に夫々連結された第2バルブ及び第4バルブと、を含み、マットを通過する管の一側は前記第1バルブと前記第4バルブに連結され、前記マットを通過する管の他側は前記第2バルブと前記第3バルブに連結されることを特徴とするマット用無動力温水ボイラ。
【請求項9】
加熱装置が設けられた加熱槽と、
前記加熱槽と接して水が貯留される貯留槽と、
前記加熱槽の膨脹圧力によって開き、前記加熱槽から前記マットに、そして前記マットから前記貯留槽に、水の流れを許容する第1バルブ及び第2バルブと、
前記加熱槽の凝縮圧力によって開き、前記マットから前記加熱槽に、そして前記貯留槽から前記マットに、水の流れを許容する第3バルブ及び第4バルブと、を含むマット用無動力温水ボイラ。
【請求項10】
前記第1バルブ及び前記第4バルブは、前記マットを通過する管の一側から分岐されて前記加熱槽と前記貯留槽に連結された夫々の管に設けられ、
前記第2バルブ及び前記第3バルブは、前記マットを通過する管の他側から分岐されて前記貯留槽と前記加熱槽に連結された夫々の管に設けられることを特徴とする請求項9に記載のマット用無動力温水ボイラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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