説明

ライトシェルフおよびライトシェルフを用いた自然光導入構造

【課題】ライトシェルフ上面への入射自然光に対する室内奥などへの広拡散放光化を図る。
【解決手段】自然光を側窓2から屋内に導入するライトシェルフ5の上面部分に左右傾斜面6a,6bからなる三角錐二側面タイプの傾き反射平面6を複数設ける。これら複数の左右傾斜面6a,6bそれぞれのライトシェルフ上面に対する立ち上がり角度は異なっている。屋内光反射板10は、室外のライトシェルフ5のからの自然反射光を屋内に拡散させる。この傾き反射平面6と同様に、長方形屋根タイプの傾き反射平面,円錐一部周面タイプの傾き反射曲面や反射平板のそれぞれを、異なる立ち上がり角度でライトシェルフ上面に複数設ける場合や、傾き反射平面6などを設けたライトシェルフ5を屋内のみに設ける場合も開示している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物側窓の外側,内側に取り付けられるライトシェルフおよび当該ライトシェルフを用いた屋内への自然光導入構造に関する。
【0002】
特に、ライトシェルフ上面の光反射部を、ライトシェルフ基部に対する傾斜状態が異なる複数の反射法面により形成して、ライトシェルフ上面で反射する自然光の上下,左右,奥方向などの各反射範囲を広げることにより、できるだけ均斉化された柔らかな拡散光を屋内側に導き、かつ、奥深くまで到達させるためのライトシェルフおよび自然光導入構造に関する。
【0003】
本明細書においては、必要に応じて、ライトシェルフ長手方向を「縦」,「左右」と記し、またライトシェルフ幅方向を必要に応じて「横」,「内外」と記す。
【0004】
また、後述の傾き反射平面(図3,図4など参照),傾き反射曲面(図5参照)および反射平板(図6参照)の各光反射部要素を包括する語として、「反射法面」を用いる。
【背景技術】
【0005】
従来、建物側窓にその上部分と下部分とを分ける形でライトシェルフを設けて、ライトシェルフ上面で反射した自然光が当該上部分から屋内に取り込まれるようにすることが広くおこなわれている(例えば後述の特許文献1参照)。
【0006】
これらのライトシェルフ上面は光反射性状を備えた略平坦形状にすぎない。すなわち、屋内への反射自然光のいわば拡散範囲を広げるため、ライトシェルフ上面の反射部形状についての特段の工夫を施したものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000−228107号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は少なくとも、ライトシェルフ基部上面の反射部形状として、傾斜角度の異なる複数反射法面といった特徴を持たせることにより、当該基部上面で反射して屋内へ入射する自然光ができるだけ均斉化された柔らかな拡散光に設定されて、かつ、奥深くまで到達することを志向している。
【0009】
ここで、ライトシェルフ基部上面の反射部形状に関しては、
(11)この基部上面からライトシェルフ長手方向の端部の方に異なる傾斜で立ち上がる複数の反射法面を設けた反射部形状、
(12)さらには、この反射法面として、ライトシェルフ長手方向の一方の端部の方に傾斜する第一反射面および、これとは反対側の他方の端部の方に傾斜する第二反射面を設けた反射部形状,
(13)さらには、この反射法面をライトシェルフ基部の内外方向に設けた反射部形状、
(14)さらには、この内外方向の反射法面を、その外側部分から内側部分への下り傾斜の態様で設けた反射部形状、
などからなっている。
【0010】
また、上記(11)〜(14)の反射部形状からなるライトシェルフを用いた自然光屋内導入構造に関しては、
(21)ライトシェルフを側窓の屋外部分に設置しただけの自然光屋内導入構造,
(22)ライトシェルフを側窓の屋外部分に設置し、かつ、屋外からの入射自然光(反射自然光,直射自然光)に対する反射,遮蔽用の光反射部を側窓の屋内部分に設置した自然光屋内導入構造,
(23)ライトシェルフを側窓の屋内部分に設置しただけの自然光屋内導入構造,
などからなっている。
【0011】
本発明は、このようなライトシェルフ基部上面の反射部形状および、ライトシェルフからなる自然光屋内導入構造を用いることにより、
(31)屋内入射自然光の拡散範囲を広げる、
(32)屋内入射自然光を奥深くまで到達させる、
(33)朝陽や夕陽などのように側窓への入射方向が異なる自然光全体についての屋内広拡散化を実現する、
などを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、以上の課題を次のようにして解決する。
(1)側窓(例えば後述の側窓2)の幅方向部分に対応した基部(例えば後述の板状基部5a)の上面に、当該上面への入射自然光を当該側窓から続く屋内空間に導くための光反射部が設けられたライトシェルフにおいて、
前記光反射部は、
前記上面から、異なる角度で、前記基部の長手方向の端部(例えば後述の端部5d,5e)の方に立ち上がる複数の反射法面(例えば後述の傾き反射平面6,7,傾き反射曲面8,反射平板9)を有し、
前記複数の反射法面へ入射する自然光が当該反射法面で別々の角度方向に反射される、
ものを用いる。
(2)上記(1)において、
前記反射法面は、
前記基部の長手方向の第一の端部(例えば後述の端部5d)の方に立ち上がる第一の反射法面要素(例えば後述の左三角形面6a,左長方形面7a,左円錐一部周面8a,右傾き平面部9a)と、当該長手方向における当該第一の端部とは反対側の第二の端部(例えば後述の端部5e)の方に立ち上がる第二の反射法面要素(例えば後述の右三角形面6b,右長方形面7b,右円錐一部周面8b,左傾き平面部9b)と、を有している、
ものを用いる。
(3)上記(2)において、
前記反射法面は、
前記第一の反射法面要素およびこれに続く前記第二の反射法面をそれぞれ前記長手方向に備え、かつ、その全体が前記基部の内外方向に延びる態様で形成された傾き反射面(例えば後述の傾き反射平面6,7,傾き反射曲面8)からなる、
ものを用いる。
(4)上記(3)において、
前記傾き反射面は、
前記基部の上面の外側から内側への下り傾斜面(例えば後述の傾き反射平面6,傾き反射曲面8)でもある、
ものを用いる。
(5)上記(3),(4)において、
前記光反射部は、
前記傾き反射面を基本単位とし、
当該基本単位それぞれの前記長手方向の最大長(例えば後述の最大長L10,L30)が同じで、最大高さ(例えば後述の最大高さH11〜H13,H31〜H34)が異なっている、
ものを用いる。
(6)上記(3),(4)において、
前記光反射部は、
前記傾き反射面を基本単位とし、
当該基本単位それぞれの最大高さ(例えば後述の最大高さH20)が同じで、前記長手方向の最大長(例えば後述の最大長L21〜L23)が異なっている、
ものを用いる。
(7)上記(1),(2)において、
前記反射法面は、
前記長手方向に順次設けられた複数の平板状面部分(例えば後述の反射平板9)である、
ものを用いる。
(8)上記1乃至7のいずれかに記載のライトシェルフと、
前記ライトシェルフの前記反射法面からの自然反射光を屋内空間に広げるために設けられた屋内光反射部(例えば後述の屋内光反射板10,屋内ミラー格子11)と、
を備えた自然光屋内導入構造を用いる。
(9)上記1乃至7のいずれかに記載のライトシェルフが、
前記側窓の内側の屋内空間域に設けられた、
自然光屋内導入構造を用いる。
【0013】
本発明は、以上の構成からなるライトシェルフおよび当該ライトシェルフを用いた自然光屋内導入構造を対象としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明は以上の課題解決手段により、
(41)屋内入射自然光の拡散範囲を広げる、
(42)屋内入射自然光を奥深くまで到達させる、
(43)朝陽や夕陽などのように側窓への入射方向が異なる自然光全体についての屋内広拡散化を実現する、
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】三角錐二側面タイプの傾き反射平面からなるライトシェルフを側壁の屋外部分に略水平状態で取り付け、屋内光反射板を用いない場合の自然光屋内導入構造を示す説明図である。
【図2】図1の自然光屋内導入構造の断面状態を示す説明図である。
【図3】三角錐二側面タイプの複数の傾き反射平面からなるライトシェルフを示す説明図である。
【図4】長方形屋根タイプの複数の傾き反射平面からなるライトシェルフを示す説明図である。
【図5】円錐一部周面タイプの複数の傾き反射曲面からなるライトシェルフを示す説明図である。
【図6】複数の反射平板からなるライトシェルフを示す説明図である。
【図7】図3の三角錐二側面タイプの傾き反射平面からなるライトシェルフを傾斜状態で屋外部分に取り付け、かつ、屋内光反射板(その1)を用いる場合の自然光屋内導入構造を示す説明図である。
【図8】図7の自然光屋内導入構造の断面状態を示す説明図である。
【図9】図3の三角錐二側面タイプの傾き反射平面からなるライトシェルフを傾斜状態で屋外部分に取り付け、かつ、屋内光反射板(その2,その3)を用いる場合の自然光屋内導入構造の断面状態を示す説明図である。
【図10】図3の三角錐二側面タイプの傾き反射平面からなるライトシェルフを傾斜状態で屋外部分に取り付け、かつ、屋内光反射板(その4)を用いる場合の自然光屋内導入構造の断面状態などを示す説明図である。
【図11】図7〜図10の屋内光反射部に代えて側窓上部分2aの全体にミラー格子11を取り付けた自然光屋内導入構造を示している。
【図12】図3の三角錐二側面タイプの傾き反射平面からなる一段のライトシェルフを屋内部分に傾斜状態で取り付けた場合の自然光屋内導入構造を示している。
【図13】図12の自然光屋内導入構造の断面状態を示す説明図である。
【図14】図3の三角錐二側面タイプの傾き反射平面からなる三段のライトシェルフを屋内部分に略水平状態で取り付けた場合の自然光屋内導入構造を示している。
【図15】図14の自然光屋内導入構造の断面状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1〜図15により本発明の実施形態を説明する。
【0017】
図1〜図15において、
1は建屋の側壁,
2は側壁部分に設けられた側窓,
2aは当該側窓における後述の屋外のライトシェルフ5より上方の側窓上部分,
3は屋内の天井部分,
4は屋内の床部分,
をそれぞれ示している。
【0018】
また、
5は側窓2の幅方向両側の側壁屋外部分または側壁屋内部分に取り付けられたライトシェルフ(図1〜図13参照)
5'は側窓2の幅方向両側の側壁屋内部分に取り付けられたライトシェルフ(図14,図15参照)
5aは長方形横断面からなる板状基部,
5bは板状基部5aの上面長手方向の内辺(屋外設置時の側窓2に近い方、また屋内設置時の側窓2から遠い方の各長手方向の辺),
5cは板状基部5aの上面長手方向の外辺(内辺5bと対向反対側の長手方向の辺),
5dは板状基部5aの一方の端部(図1などにおいて内辺5bおよび外辺5cと直交する右端部),
5eは板状基部5aの他方の端部(図1などにおいて内辺5bおよび外辺5cと直交する左端部),
をそれぞれ示している。
【0019】
また、
6はライトシェルフ長手方向の縦断面が逆V字状の略二等辺三角形であって、その形状が板状基部5aの内辺5bのいわば点部分から外辺5cに向かって順次大きくなる三角錐二側面タイプの傾き反射平面(反射法面)〔板状基部5aの上面に形成された光反射部(その1)の基本単位:図1〜図3,図7〜図15参照〕,
6aは傾き反射平面6の構成要素であって、板状基部5aの上面から一方の端部5dの方に立ち上がった形の左三角形面,
6bは傾き反射平面6の構成要素であって、板状基部5aの上面から他方の端部5eの方に立ち上がった形の右三角形面,
6cは左三角形面6aおよび右三角形面6bに共通する傾斜稜線,
6dは板状基部5aの内辺5bと傾き反射平面6(傾斜稜線6c)とのいわば交点に相当する、当該傾き反射平面の内側最下部(当該傾き反射平面の基本単位あたり一個の内側最下点),
6eは板状基部5aの外辺5cと傾き反射平面6とのいわば交点に相当する、当該傾き反射平面の外側最下部(当該傾き反射平面の基本単位あたり二個の外側最下点),
をそれぞれ示している。
【0020】
また、
7は板状基部5aの内辺5bから外辺5cまでの内外方向の全範囲にわたり、ライトシェルフ長手方向の縦断面が、逆V字状の略二等辺三角形で同一形状からなる長方形屋根タイプの傾き反射平面(反射法面)〔板状基部5aの上面に形成された光反射部(その2)の基本単位:図4参照〕,
7aは傾き反射平面7の構成要素であって、板状基部5aの上面から一方の端部5dの方に立ち上がった形の左長方形面,
7bは傾き反射平面7の構成要素であって、板状基部5aの上面から他方の端部5eの方に立ち上がった形の右長方形面,
7cは左長方形7aおよび右長方形7bに共通する稜線,
7dは板状基部5aの内辺5bと傾き反射平面7とのいわば交点に相当する、当該傾き反射平面の内側最下部(当該傾き反射平面の基本単位あたり二個の内側最下点),
7eは板状基部5aの外辺5cと傾き反射平面7とのいわば交点に相当する、当該傾き反射平面の外側最下部(当該傾き反射平面の基本単位あたり二個の外側最下点),
をそれぞれ示している。
【0021】
また、
8はライトシェルフ長手方向の縦断面が円弧状であって、その形状が板状基部5aの内辺5bのいわば点部分から外辺5cに向かって順次大きくなる円錐一部周面タイプの傾き反射曲面(反射法面)〔板状基部5aの上面に形成された光反射部(その3)の基本単位:図5参照〕,
8aは傾き反射曲面8の構成要素であって、板状基部5aの上面から一方の端部5dの方に立ち上がった形の左円錐一部周面,
8bは傾き反射曲面8の構成要素であって、板状基部5aの上面から他方の端部5eの方に立ち上がった形の右円錐一部周面,
8cは左円錐一部周面8aおよび右円錐一部周面8bに共通するいわば仮想の傾斜稜線,
8dは板状基部5aの内辺5bと傾き反射曲面8(仮想傾斜稜線8c)とのいわば交点に相当する、当該傾き反射曲面の内側最下部(当該傾き反射曲面の基本単位あたり一個の内側最下点),
8eは板状基部5aの外辺5cと傾き反射曲面8とのいわば交点に相当する、当該傾き反射曲面の外側最下部(当該傾き反射曲面の基本単位あたり二個の外側最下点),
をそれぞれ示している。
【0022】
また、
9は板状基部5aの上面内外方向に形成された複数の反射平板(反射法面)〔板状基部5aの上面に形成された光反射部(その4):図6参照〕
9aは反射平板9の構成要素であって、板状基部5aの上面長手方向右側の各内外方向線部分から一方の端部5dの方に立ち上がった形の計四個の右傾き平面部,
9bは反射平板9の構成要素であって、板状基部5aの上面長手方向左側の各内外方向線部分から他方の端部5eの方に立ち上がった形の計四個の左傾き平面部,
9cは反射平板9の構成要素であって、板状基部5aの上面長手方向中間の内外方向線部分から略垂直方向に立ち上がった形の単一起立平面部,
をそれぞれ示している。
【0023】
また、
10は側窓上部分2aから入射する自然光を屋内空間に反射拡散させるため、当該側窓上部分の上端および下端のそれぞれに対応する側窓幅方向両側の側壁屋内部分に、取り付けられた屋内光反射板(屋内光反射部(その1):図7〜図10参照),
10aは側窓上部分2aの上端に対応する側壁屋内部分に奥側への昇り傾斜態様で取り付けられた下方反射性状の屋内光反射平板(図7,図8参照),
10bは側窓上部分2aの下端に対応する側壁屋内部分に奥側への降り傾斜態様で取り付けられた上方反射性状の屋内光反射平板(図7,図8参照),
10cは側窓上部分2aの上端に対応する側壁屋内部分に奥側への昇り傾斜態様で取り付けられた下方反射性状の屋内単曲折光反射平板(図9(a)参照),
10dは側窓上部分2aの下端に対応する側壁屋内部分に奥側への降り傾斜態様で取り付けられた上方反射性状の屋内単曲折光反射平板(図9(a)参照),
10eは側窓上部分2aの上端に対応する側壁屋内部分に奥側への昇り傾斜態様で取り付けられた下方反射性状の屋内二曲折光反射平板(図9(b)参照),
10fは側窓上部分2aの下端に対応する側壁屋内部分に奥側への降り傾斜態様で取り付けられた上方反射性状の屋内二曲折光反射平板(図9(b)参照),
10gは側窓上部分2aの上端に対応する側壁屋内部分に奥側への昇り傾斜態様で取り付けられた下方反射性状の屋内光反射曲板(図10参照),
10hは側窓上部分2aの下端に対応する側壁屋内部分に奥側への降り傾斜態様で取り付けられた上方反射性状の屋内光反射曲板(図10参照),
をそれぞれ示している。
【0024】
また、
11は側窓上部分2aから入射する自然光を屋内空間に反射拡散させるため、当該側窓上部分の全体をいわばカバーするかたちで、側窓幅方向両側の側壁屋内部分にネジ止め,リベット止め,ボルト止め,接着剤などの各種固定手段によって取り付けられた屋内ミラー格子(屋内光反射部(その2):図11参照),
11aは当該屋内ミラー格子の構成要素であって、それぞれ縦横方向に対し略45度傾斜した片面ミラー,
をそれぞれ示している。
【0025】
また、
12はライトシェルフ5や屋内光反射板10(10a〜10h)を側壁1に取り付けるための各種形状からなる周知のブラケット,
13はブラケット12に対する周知の各種固定ツールの一つとしてのアンカーボルト,
をそれぞれ示している。
【0026】
また、
L10,L21〜L23,L30は、図3の三角錐二側面タイプの傾き反射平面6,図4の長方形屋根タイプの傾き反射平面7および図5の円錐一部周面タイプの傾き反射曲面8それぞれの、ライトシェルフ長手方向の最大長(=外側最下部6e,6e間などの長さ),
H11〜H13,H20,H31〜H34は、図3の三角錐二側面タイプの傾き反射平面6,図4の長方形屋根タイプの傾き反射平面7および図5の円錐一部周面タイプの傾き反射曲面8それぞれの、板状基部5aからの最大高さ(=傾斜稜線6c,稜線7cおよび仮想傾斜稜線8cの外端部の高さ),
θ0〜θ4は、図6の反射平板9それぞれの板状基部5aに対する立ち上がり角度(傾斜鋭角),
をそれぞれ示している。
【0027】
ここで図3〜図6の、ライトシェルフ5の上面にそれぞれ複数形成された傾き反射平面6,7,傾き反射曲面8および反射平板9からなる光反射部の場合、概略、
(51)光反射部の全体形状が、ライトシェルフ長手方向中央部の傾斜稜線6c,稜線7c,仮想傾斜稜線8cおよび単一起立平面部9cを含むライトシェルフ垂直面(ライトシェルフ5の上面に対する垂直面)を基準とした、対称形状になっており(図3〜図6参照)、
(52)複数の傾き反射平面6,7のそれぞれ、および複数の傾き反射曲面8のそれぞれが、ライトシェルフ上面に、ライトシェルフ長手方向中央部分から板状基部5aの端部5d,5eの方に向かって順次大きくなる立ち上がり角度(鋭角)で、連続形成されており(図3〜図5参照)、
(53)複数の右傾き平面部9aのそれぞれ、および複数の左傾き平面部9bのそれぞれが、ライトシェルフ上面に、単一起立平面部9cから板状基部5aの端部5d,5eの方に向かって順次小さくなる立ち上がり角度(鋭角)で、いわば間歇的に形成されている(図6参照)。
【0028】
傾き反射平面6,7,傾き反射曲面8および反射平板9それぞれのライトシェルフ長手方向の最大長やライトシェルフ上面からの最大高さの大小関係は次のように設定されている。
【0029】
図3(a),(c),図4(a),(c)および図5(a),(c)の各ライトシェルフ5における五個または七個の傾き反射平面6,7および傾き反射曲面8の場合、
(61)それぞれのライトシェルフ長手方向の最大長L10,L30は、個々の当該傾き反射平面,当該傾き反射曲面ごとの一定値に設定され、
(62)それぞれのライトシェルフ上面から傾斜稜線6c,稜線7cおよび仮想傾斜稜線8cの外端部分までの高さ(H11〜H13,H31〜H34)は、ライトシェルフ長手方向中央の傾き反射平面および傾き反射曲面が最小となって板状基部5aの端部5d,5eの方ほど大きく、例えば「H11<H12<H13」の関係に設定されている。
【0030】
図3(b),図4(b)および図5(b)の各ライトシェルフ5における五個の傾き反射平面6,7および傾き反射曲面8の場合、
(71)それぞれのライトシェルフ上面から傾斜稜線6c,稜線7cおよび仮想傾斜稜線8cの外端部分までの高さH20は、個々の当該傾き反射平面,当該傾き反射曲面ごとの一定値に設定され、
(72)それぞれのライトシェルフ長手方向の最大長(L21〜L23)は、その中央の傾き反射平面および傾き反射曲面が最大となって板状基部5aの端部5d,5eの方ほど小さく、例えば「L21>L22>L23」の関係に設定されている。
【0031】
図6のライトシェルフ5における複数の反射平板9はそれぞれの板状基部5aに対する傾斜鋭角が「θ0>θ1>θ2>θ3>θ4」の大小関係で設定されている。
【0032】
また、図6の隣同士の右傾き平面部9aの立ち上がり部分それぞれの間隔および隣同士の左傾き平面部9bの立ち上がり部分それぞれの第一の間隔はすべて同一であり、反射平板それぞれの高さも同一である。なお、単一起立平面部9cの立ち上がり部分と、その両隣の右傾き平面部9aおよび左傾き平面部9bそれぞれの立ち上がり部分との第二の間隔は第一の間隔よりも短く設定されている。
【0033】
このような各種構造の光反射部を上面に備えたライトシェルフ5の基本的特徴は、
(81)板状基部5aの上面から、異なる角度で、当該板状基部の一方の端部5dの方に立ち上がる複数の反射法面(左三角形面6a,左長方形面7a,左円錐一部周面8a,右傾き平面部9a)を備え、
(82)また、板状基部5aの上面から、異なる角度で、当該板状基部の他方の端部5eの方に立ち上がる複数の反射法面(右三角形面6b,右長方形面7b,右円錐一部周面8b,左傾き平面部9b)を備えている、
ことである。
【0034】
これら立ち上がり角度の異なる複数の反射法面を設けることにより、ライトシェルフ5の上面に入射して反射する自然光は側窓上部分2aから屋内の奥方向へ、また上下左右方向へと進み、屋内空間域全体への効率的な自然光拡散が可能となる。
【0035】
図1および図2は、図3(a)の三角錐二側面タイプの傾き反射平面6からなるライトシェルフ5を側壁1の屋外部分に略水平状態で取り付け、屋内光反射板10を用いない場合を示している。
【0036】
この場合、上述のように左三角形面6aおよび右三角形面6bで反射された自然光が側窓上部分2aから屋内空間域へと入射する。なお、板状基部5aの上面自体(傾き反射平面6が形成されていないいわば露出上面部分)で反射して屋内へ入射する自然光もある。
【0037】
この左三角形面6aおよび右三角形面6bはともに板状基部5aの外側から内側への下り傾斜、すなわち側窓2に遠い方から近い方への下り傾斜となっている。
【0038】
そのため、大きな仰角方向からの自然光も左三角形面6aや右三角形面6bで反射して屋内空間域へと入射しえる。
【0039】
図7〜図10は、図3(a)の三角錐二側面タイプの傾き反射平面6からなるライトシェルフ5を、側窓2に近いほど下側となる傾斜状態で側壁1の屋外部分に取り付け、かつ、各種形状の屋内光反射板10を用いる場合を示している。
【0040】
ここで、上記〔0036〕〜〔0038〕と同様のことがいえるのは勿論であり、さらにはライトシェルフ5自体の内外方向への傾斜(内側への下り傾斜)にともない、図1,図2の場合よりも大きな仰角方向からの自然光が屋内空間域へと入射しえる。
【0041】
図7〜図10の屋内光反射板10の上側要素である、屋内光反射平板10a,屋内単曲折光反射平板10c,屋内二曲折光反射平板10eおよび屋内光反射曲板10gはそれぞれ、ライトシェルフ5で反射した自然光を屋内空間域の下方奥へと導いている。
【0042】
また、屋内光反射板10の下側要素である、屋内光反射平板10b,屋内単曲折光反射平板10d,屋内二曲折光反射平板10fおよび屋内光反射曲板10hはそれぞれ、側窓上部分2aから入射する直接自然光や、屋内光反射板10の上側要素からの反射自然光などを屋内空間域の上方奥へと導いている。
【0043】
このように、屋内光反射平板10b,屋内単曲折光反射平板10d,屋内二曲折光反射平板10fおよび屋内光反射曲板10hは、側窓上部分2aから入射する下方への直接自然光が屋内下方向に直接導かれるのを阻止している。これにより上記(33)のグレア発生の防止および夏季の空調負荷増加の抑止を図ることができる。
【0044】
ここで、屋内光反射平板10aおよび屋内光反射平板10b以外のこれら上側要素および下側要素(図9および図10参照)はそれぞれ、側窓2から離れた奥端部側の対水平面傾斜角度(屋内光反射曲板10g,10hについてはそれぞれの対向面側の接線角度)が側窓近くよりも大きく設定されている。
【0045】
このような図9および図10の屋内光反射板10における傾斜角度の拡大化により、屋内空間域奥側への自然光反射が効率的に行われる。
【0046】
なお、屋内光反射板10の下側要素それぞれの少なくとも側壁側の傾斜開始部分はライトシェルフ5との同一傾斜状態や近似傾斜状態に設定されている。
【0047】
図11は、図7〜図10の屋内光反射板10に代えて側窓上部分2aの全体に相当する屋内部分にミラー格子11を取り付けた場合を示している。
【0048】
ここで、屋外の側窓上部分2aへ直接入射する自然光および、ライトシェルフ5の三角錐二側面タイプの傾き反射平面6およびそれ以外の上面部分で反射して入射する自然光はそれぞれ、屋内ミラー格子11の片面ミラー11aの作用により屋内空間域の広範囲にわたって拡散する。
【0049】
片面ミラー11aは、上側が鏡面で下側が白色面のものを用いて、当該白色面で反射して屋内の下側に拡散する自然光を減衰均一化してまぶしさを低減している。
【0050】
また、屋内ミラー格子11を用いることにより、その片面ミラー11aの作用に基づく模様投影も可能となる。
【0051】
図12および図13は、図3(a)の三角錐二側面タイプの傾き反射平面6からなるライトシェルフ5を、側窓2の横側に相当する側壁1の屋内部分に傾斜状態で取り付けた場合を示している。
【0052】
なお、このライトシェルフ5の傾斜状態は、
(91)傾き反射平面6の内側最下部6dが側窓2から遠くて、外側最下部6eの方が側窓2に近く、
(92)ライトシェルフ5が、側窓2に近い方から遠い方(屋内奥側)への下り傾斜に設定される、
かたちになっている。
【0053】
すなわち、図7の屋内への自然光導入構造において、屋内光反射平板10a,10bをそれぞれ捨象し、ライトシェルフ5のみをそのまま側窓2の屋内側にいわばスライドさせた形になっている。
【0054】
側窓上部分2aからの入射自然光は、屋内のライトシェルフ5の傾き反射平面6およびそれ以外のライトシェルフ上面で反射して、奥側などへ拡散する。
【0055】
このとき、ライトシェルフ5は、側窓上部分2aから入射する下方への直接自然光が屋内下方向に直接導かれるのを阻止する。これにより上記(33)のグレア発生の防止および夏季の空調負荷増加の抑止を図ることができる。
【0056】
図14および図15は、それぞれ九個の三角錐二側面タイプの傾き反射平面6からなる三個のライトシェルフ5'を、側窓2の横側に相当する側壁1の屋内部分の異なる上下位置に略水平状態で取り付けた場合を示している。三個のライトシェルフ5'の全体は上下三段に配設されている。
【0057】
このライトシェルフ5'はそれぞれ、
(101)傾き反射平面6がライトシェルフ上面に、連続設定されているのではなく、いわば飛び飛びに設けられており、
(102)ライトシェルフ自体の内外方向長さ(幅)が、図3(a)などのライトシェルフ5の内外方向長さよりも小さい、
かたちになっている。
【0058】
このように図14,図15の屋内への自然光導入構造の場合、上下三段からなる複数のライトシェルフ5'を用いているため、当該ライトシェルフの幅を狭く設定しているにもかかわらず、側窓上部分2aの上側域から下方への入射自然光が屋内下方空間域へ進むのを効率的に阻止して、天井部分3の方に反射させることができる。
【0059】
図14,図15のように多段のライトシェルフ5'を用いることによる最大の利点はライトシェルフの幅を短くできることである。
【0060】
すなわち、側窓上部分2aの上側域から下方への入射自然光に対して、中段および上段のライトシェルフ5'を捨象した上で最下段のライトシェルフ5'の幅を屋内奥の方へ長くした場合と同様の、反射作用を呈するといえる。
【0061】
以上の傾き反射平面6,7,傾き反射曲面8それぞれの最大長,最大高さ、および反射平板9の立ち上がり角度などの、試作品における単なる一例は、
L10:350mm
L21:500mm
L22:375mm
L23:250mm
L30:250mm
H11:25mm
H12:50mm
H13:80mm
H20:80mm
H31:20mm
H32:40mm
H33:60mm
H34:80mm
θ0:90度
θ1:50度
θ2:40度
θ3:30度
θ4:20度
である。
【0062】
また、試作品における反射平板9の設置状況の単なる一例は、
高さ:60mm
隣同士の右傾き平面部9aおよび隣同士の左傾き平面部9bそれぞれの立ち上がり部分の間隔:140mm
単一起立平面部9cとその両隣の右傾き平面部9a,左傾き平面部9bとの立ち上がり部分の間隔:100mm
である。
【0063】
また、試作品におけるライトシェルフ自体の大きさ,設置状況などの単なる一例は、
図1〜図11のライトシェルフ5の幅:70cm
図12,図13のライトシェルフ5の幅:50cm
図14,図15のライトシェルフ5'の幅:10cm
図1〜図15のライトシェルフ5,5'の縦方向(長手方向)の長さ:210cm
図7〜図13のライトシェルフ5の水平面に対する傾き(鋭角):20度
である。
【0064】
なお、図14および図15の三角錐二側面タイプの傾き反射平面6の形状は、図3で示した傾き反射平面の略相似形になっている。相似比は、ライトシェルフ5の幅とライトシェルフ5'の幅との比率である。
【0065】
図1〜図15の、ライトシェルフ5,5'の板状基部5aおよび屋内光反射板10はそれぞれ、例えばアルミ板,アルミ反射板,アルミハニカムコア,アルミハニカムパネル,反射膜付樹脂板などからなっている。
【0066】
その加工に際しては、例えばアルミハニカムコアの上面にアルミ反射板を接着し、当該アルミハニカムコアの側面および下面にアルミ板を接着する。
【0067】
なお、ライトシェルフ5,5'の板状基部5aとして単板を用いる場合もある。
【0068】
傾き反射平面6,7,傾き反射曲面8および反射平板9はそれぞれ、例えば薄板状のアルミ反射板からなっている。
【0069】
傾き反射平面6,7および傾き反射曲面8の加工に際しては、例えばアルミ反射板を折り曲げて形成した傾き反射平面および傾き反射曲面の基本単位を、板状基部5aに、連続的(図3〜図5参照)または飛び飛び(図14参照)の形で接着する。
【0070】
なお、図4の五個または七個の基本単位(傾き反射平面7)の全体を一体物として加工し、この一体物を板状基部5aに接着してもよい。
【0071】
図11の屋内ミラー格子11は、切り込みを入れて格子に組んだアルミ反射板を、アルミ板の枠に接着したものである。
【0072】
本発明が図示の実施形態に限定されないことは勿論であり例えば、
(111)ライトシェルフ5,5',傾き反射平面6,7,傾き反射曲面8,反射平板9および屋内光反射板10の反射部分を白色面とする、
(112)図示の傾斜設置のライトシェルフ5を水平設置する、
(113)図示の水平設置のライトシェルフ5,5'を図7〜図13のように傾斜設置する、
(114)ライトシェルフ5'の傾き反射平面6の代わりに、傾き反射平面7,傾き反射曲面8,反射平板9の形状のものを用いる、
(115)傾き反射平面6,7および傾き反射曲面8として、その縦方向断面形状が(図示以外の)逆U字状,逆V字状,円弧状,多角形状などの各種任意形状のものを用いる、
(116)傾き反射平面6,7および傾き反射曲面8それぞれの外端側部分とライトシェルフ上面部分との間の開口部を塞ぐ、
(117)図3〜図5の傾き反射平面6,7および傾き反射曲面8をライトシェルフ5の上面に飛び飛びに設ける、
(118)傾き反射平面6,7,傾き反射曲面8および反射平板9を、ライトシェルフ5,5'の幅方向(内外方向)の全体ではなくその一部に設ける、
(119)傾き反射平面6,7および傾き反射曲面8を左右非対称形状にする、
(120)傾き反射平面6,7および傾き反射曲面8を光反射部の基本単位とするのではなく、それぞれの構成要素(左三角形面6a,右三角形面6b,左長方形面7a,右長方形面7b,左円錐一部周面8a,右円錐一部周面8b)を任意の順番で、すなわち板状基部5aからの立ち上がり角度の大小とは無関係に設ける、
(121)複数の反射平板9を、その立ち上がり部分がライトシェルフ5の長手方向と直交以外の角度で交差する斜め方向の状態に、また、当該立ち上がり部分が平行でない状態に設定する、
(122)一個のライトシェルフ5に設けられる傾き反射平面6,7,傾き反射曲面8および反射平板9を図示以外の任意の個数設ける、
(123)ライトシェルフ5'を図示以外の任意の段数設ける、
(124)片面ミラー11aの代わりに両面ミラーを用いる、
ようにしてもよい。
【符号の説明】
【0073】
1:建屋の側壁
2:側窓
2a:側窓上部分
3:天井部分
4:床部分
【0074】
5:ライトシェルフ(図1〜図13)
5'ライトシェルフ(図14,図15)
5a:板状基部
5b:上面長手方向の内辺
5c:上面長手方向の外辺
5d:板状基部の一方の端部(右端部)
5e:板状基部の他方の端部(左端部)
【0075】
6:三角錐二側面タイプの傾き反射平面(反射法面)〔図1〜図3,図7〜図15〕
6a:左三角形面
6b:右三角形面
6c:傾斜稜線
6d:内側最下部
6e:外側最下部
【0076】
7:長方形屋根タイプの傾き反射平面(反射法面)〔図4〕
7a:左長方形面
7b:右長方形面
7c:稜線
7d:内側最下部
7e:外側最下部
【0077】
8:円錐一部周面タイプの傾き反射曲面(反射法面)〔図5〕
8a:左円錐一部周面
8b:右円錐一部周面
8c:仮想の傾斜稜線
8d:内側最下部
【0078】
9:複数の反射平板(反射法面)〔図6〕
9a:右傾き平面部
9b:左傾き平面部
9c:単一起立平面部
【0079】
10:屋内光反射板(図7〜図10)
10a:下方反射性状の屋内光反射平板(図7,図8)
10b:上方反射性状の屋内光反射平板(図7,図8)
10c:下方反射性状の屋内単曲折光反射平板(図9(a))
10d:上方反射性状の屋内単曲折光反射平板(図9(a))
10e:下方反射性状の屋内二曲折光反射平板(図9(b))
10f:上方反射性状の屋内二曲折光反射平板(図9(b))
10g:下方反射性状の屋内光反射曲板(図10)
10h:上方反射性状の屋内光反射曲板(図10)
【0080】
11:屋内ミラー格子(図11)
11a:片面ミラー
12:ブラケット
13:アンカーボルト
【0081】
L10,L21〜L23,L30:
傾き反射平面および傾き反射曲面のライトシェルフ縦方向の最大長(図3〜図5)
H11〜H13,H20,H31〜H34:
傾き反射平面および傾き反射曲面の板状基部からの最大高さ(図3〜図5)
θ0〜θ4:
反射平板の板状基部に対する立ち上がり角度(図6)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
側窓の幅方向部分に対応した基部の上面に、当該上面への入射自然光を当該側窓から続く屋内空間に導くための光反射部が設けられたライトシェルフにおいて、
前記光反射部は、
前記上面から、異なる角度で、前記基部の長手方向の端部の方に立ち上がる複数の反射法面を有し、
前記複数の反射法面へ入射する自然光が当該反射法面で別々の角度方向に反射される、
ことを特徴とするライトシェルフ。
【請求項2】
前記反射法面は、
前記基部の長手方向の第一の端部の方に立ち上がる第一の反射法面要素と、当該長手方向における当該第一の端部とは反対側の第二の端部の方に立ち上がる第二の反射法面要素と、を有している、
ことを特徴とする請求項1記載のライトシェルフ。
【請求項3】
前記反射法面は、
前記第一の反射法面要素およびこれに続く前記第二の反射法面をそれぞれ前記長手方向に備え、かつ、その全体が前記基部の内外方向に延びる態様で形成された傾き反射面からなる、
ことを特徴とする請求項2記載のライトシェルフ。
【請求項4】
前記傾き反射面は、
前記基部の上面の外側から内側への下り傾斜面でもある、
ことを特徴とする請求項3記載のライトシェルフ。
【請求項5】
前記光反射部は、
前記傾き反射面を基本単位とし、
当該基本単位それぞれの前記長手方向の最大長が同じで、最大高さが異なっている、
ことを特徴とする請求項3または4記載のライトシェルフ。
【請求項6】
前記光反射部は、
前記傾き反射面を基本単位とし、
当該基本単位それぞれの最大高さが同じで、前記長手方向の最大長が異なっている、
ことを特徴とする請求項3または4記載のライトシェルフ。
【請求項7】
前記反射法面は、
前記長手方向に順次設けられた複数の平板状面部分である、
ことを特徴とする請求項1または2記載のライトシェルフ。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載のライトシェルフと、
前記ライトシェルフの前記反射法面からの自然反射光を屋内空間に広げるために設けられた屋内光反射部と、を備えている、
ことを特徴とするライトシェルフを用いた自然光屋内導入構造
【請求項9】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載のライトシェルフが、
前記側窓の内側の屋内空間域に設けられている、
ことを特徴とするライトシェルフを用いた自然光屋内導入構造

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2013−38013(P2013−38013A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−175179(P2011−175179)
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(596056678)株式会社 マテリアルハウス (19)
【出願人】(500538715)株式会社住軽日軽エンジニアリング (58)
【Fターム(参考)】