説明

ラフィングエンドミル

【課題】切刃に欠けが生じるのを防ぎつつ、切屑をより細かく分断することができて、被削材の粗加工や中仕上げ加工における確実かつ円滑な深切込み、高送り切削を可能とすることができるラフィングエンドミルを提供することを目的としている。
【解決手段】軸線回りに回転されるエンドミル本体1の先端部外周に、軸線方向に沿って波形に凹凸する形状を有する複数の切刃5が、軸線回りの回転軌跡において互いの波形の位相をずらすようにして形成されてなるラフィングエンドミルにあって、切刃5がなす波形には、その凸部5Aの頂点Pから凹部5Bの底までの間に、曲折角度θをもって曲折する角部Cを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被削材の粗加工や中仕上げ加工に用いられるラフィングエンドミルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
被削材の粗加工や中仕上げ加工に用いられるエンドミルとして、例えば特許文献1に記載されているようにエンドミル本体の先端部外周の切刃を波形に凹凸させたラフィングエンドミルが知られている。このようなラフィングエンドミルでは、複数の切刃間でエンドミル回転軸線回りの回転軌跡における上記波形の位相をずらして、切刃に切屑を細かく分散させる作用をもたせることにより、粗加工や中仕上げ加工における深切込み、高送り切削を可能とするものである。また、同様に切屑の分断を目的とするものとして、やはり位相をずらして切刃に凹溝(ニック)を形成したニック付きエンドミルも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4211655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このようなラフィングエンドミルやニック付きエンドミルにおいて、切屑をより細かく分断するには、切削に関与する波形の凸部の山を小さくしたりニックのピッチを小さくしたりすればよいが、こうして凸部やニックのピッチを小さくすると切刃に欠けが生じ易くなる。その一方で、切刃を欠けにくくするために凸部の山やニックのピッチを大きくすると、切屑が分断されずに大きくなって、深切込みや高送り切削の際に切屑排出性が低下し、切屑詰まりを生じることになる。
【0005】
本発明は、このような背景の下になされたもので、切刃に欠けが生じるのを防ぎつつ、切屑をより細かく分断することができて、被削材の粗加工や中仕上げ加工における確実かつ円滑な深切込み、高送り切削を可能とすることができるラフィングエンドミルを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部外周に、上記軸線方向に沿って波形に凹凸する形状を有する複数の切刃が、該軸線回りの回転軌跡において互いの波形の位相をずらすようにして形成されてなるラフィングエンドミルであって、上記切刃がなす波形は、その凸部の頂点から凹部の底までの間に、角度をもって曲折する角部を有していることを特徴とする。
【0007】
このように構成されたラフィングエンドミルでは、波形に凹凸する切刃の凸部の頂点から凹部の底までの切削に関与する部分に、切刃が角度をもって曲折する角部が形成されているので、波形の切刃によって分断されて生成される切屑は、さらにこの角部を起点として分断されるように生成されることになる。このため、切刃の凸部を小さくしたりせずに切屑をより細かく分断することができ、深切込み、高送り切削においても切刃の欠けを防ぐとともに円滑かつ確実な切屑排出を促すことが可能となる。
【0008】
ここで、上記切刃がなす波形の角部における曲折角度は、これが大きすぎると角部による切屑の分断が不十分となるおそれがある一方、逆にこの曲折角度が小さすぎると角部に切削時の負荷による応力が集中してしまって欠けが生じやすくなるおそれがある。このため、上記曲折角度は、該切刃の上記軸線回りの回転軌跡を該軸線を含む平面に投影した投影図において、130°〜160°の範囲とされるのが望ましい。
【0009】
また、上記切刃がなす波形を、上記頂点の周辺で凸曲線状であり、上記角部から上記凹部の底に向けては直線状または凹曲線状であるような形状とすれば、凸部の頂点においては切刃の強度を確保して欠けを一層確実に防ぎつつ、切屑の分断を促すことができる。なお、こうして凸曲線や凹曲線が角部に交差する場合には、上記曲折角度はこの角部における凹凸曲線の接線がなす角度とすればよい。一方、上記切刃がなす波形は、上記角部で2つの直線が交差する折れ線状であってもよく、この場合には角部を起点として切屑を一層確実に分断することが可能となる。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、本発明によれば、波形に凹凸する切刃において、その凸部の山を小さくせずとも切屑をより細かく分断して生成することができ、深切込み、高送り切削において切刃の欠けを防ぎつつ良好な切屑排出性を確保して、円滑かつ確実で効率的な被削材の粗加工、中仕上げ加工を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態を示す側面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における切刃の軸線回りの回転軌跡を該軸線を含む平面に投影した投影図である。
【図3】図2に示す投影図を複数の切刃で1刃当たりの送りごとに重ね合わせた投影図である。
【図4】本発明の第2の実施形態における切刃の軸線回りの回転軌跡を該軸線を含む平面に投影した投影図である。
【図5】図4に示す投影図を複数の切刃で1刃当たりの送りごとに重ね合わせた投影図である。
【図6】本発明の第3の実施形態における切刃の軸線回りの回転軌跡を該軸線を含む平面に投影した投影図である。
【図7】図6に示す投影図を複数の切刃で1刃当たりの送りごとに重ね合わせた投影図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係わるラフィングエンドミルの概略を示すものである。すなわち、このラフィングエンドミルは、そのエンドミル本体1が超硬合金等の硬質材料により軸線Oを中心とした外形略円柱状に形成され、このエンドミル本体1の後端部(図1における右側部分)は円柱状のままのシャンク部2とされるとともに、先端部(図1における左側部分)には切刃部3が形成され、シャンク部2が工作機械の主軸に把持されて軸線O回りにエンドミル回転方向Tに回転されつつ該軸線Oに交差する方向に送り出されることにより、切刃部3によって被削材に粗加工や中仕上げ加工を施してゆく。
【0013】
ここで、エンドミル本体1先端部の切刃部3においては、その外周に、エンドミル本体1の先端から後端側に向けてエンドミル回転方向Tの後方側に向かうように捩れる複数条(実施形態では4条)の切屑排出溝4が周方向に等間隔に形成され、これらの切屑排出溝4のエンドミル回転方向T側を向く壁面の外周側辺稜部に、切屑排出溝4と同様に先端から後端側に向けてエンドミル回転方向Tの後方側に向かうように捩れる複数(4つ)の切刃(外周刃)5が形成される。
【0014】
なお、切屑排出溝4のエンドミル回転方向T側を向く壁面の先端側部分には、この壁面を切り欠くようにしてギャッシュ6が形成され、このギャッシュ6の先端側辺稜部には、上記切刃5の先端から内周側に延びる底刃7が形成されている。ここで、図1に示す底刃7は内周側に向けて直線状に延びているが、軸線O回りの回転軌跡が半球状をなすボールエンドミルの底刃とされていてもよく、また切刃5との交差稜線部に凸円弧状のコーナ刃が形成されたラジアスエンドミルの底刃とされていてもよい。
【0015】
さらに、上記切刃5のエンドミル回転方向T後方側に連なる外周逃げ面8は軸線Oに沿った断面においてエンドミル本体1の内外周に波形に凹凸する形状に形成されており、これに伴い、この外周逃げ面8と、すくい面とされる上記切屑排出溝4のエンドミル回転方向T側を向く壁面との交差稜線部に形成される切刃5も、軸線O方向に沿って波形に凹凸する形状に形成されている。また、この切刃5がなす波形は、上記複数の切刃5同士で、軸線O回りの回転軌跡において互いの波形の位相がずらされるようにされている。
【0016】
そして、本発明の実施の形態においては、この切刃5がなす波形が、図2、図4、図6に示すようにその凹凸の凸部5Aの頂点Pから凹部5Bの底までの間に、該切刃5が角度をもって曲折する角部Cを有するように形成されている。ここで、この角部Cにおいて曲折する切刃5の曲折角度θは、切刃5の軸線O回りの回転軌跡を該軸線Oを含む平面に投影した投影図において、望ましくは130°〜160°の範囲内とされ、本実施形態では147°とされている。
【0017】
このうち、図2に示す本発明の第1の実施形態では、凸部5Aの頂点P周辺において切刃5は凸曲線状をなすとともに、角部Cから凹部5Bの底に向けては直線状をなすように形成されて、角部Cにおいてこの直線と頂点Pから延びる凸曲線とが角度をもって交差するようにされている。
【0018】
より詳しくは、この第1の実施形態における切刃5は、図2に示すようにその軸線O回りの回転軌跡を該軸線Oを含む平面に投影した投影図において、凹部5Bの底が凹円弧等の凹曲線をなし、この凹部5Bの底から軸線O方向後端側(図2〜図7において右側)の凸部5Aに向けては、この凹曲線に滑らかに接する直線をなしてエンドミル本体1の径方向外周側(図2〜図7において上側)に突出するように延びて上記角部Cに達するように形成される。
【0019】
さらに、この角部Cから軸線O方向後端側に向けて切刃5は、該角部Cにおける接線が上記直線に曲折角度θをもって交差する凸円弧等の凸曲線をなして、僅かにエンドミル本体1外周側に突出して切刃5上における最外周の凸部5Aの上記頂点Pに至り、しかる後この凸曲線をなしたままエンドミル本体1の内周側に凹んでいって、軸線O方向後端側の次の波の凹部5Bの底がなす凹曲線に滑らかに接するように形成されている。なお、この凸部5Aの凸曲線がなす曲率半径は、上記凹部5Bの凹曲線がなす曲率半径よりも大きくされている。そして、同形同大のこのような波を一定の周期で繰り返すように連続させて1つの切刃5が形成される。
【0020】
また、図3に示すように上記複数の切刃5の間では、切刃5がなす波形の波長や振幅は互いに等しくされており、ただし軸線O方向における位相は、周方向に隣接する切刃5ごとに1波長を切刃5の数で除した分だけ、本実施形態ではエンドミル回転方向T側に向かうに従い軸線O方向先端側に向かうように順次ずらされている。
【0021】
このようなラフィングエンドミルによって、エンドミル本体1の1刃当たりの送り量を切刃5がなす波形の振幅の範囲内として被削材の粗加工や中仕上げ加工を行うと、この切刃5の凸部5Aによって被削材が切削されることになって切屑が軸線O方向に分断されて生成されるとともに、図3に示したように複数の切刃5がその位相をずらして配置されているため、エンドミル回転方向T側の切刃5の凹部5Bによって削り残された部分を、この切刃5のエンドミル回転方向T後方側に隣接する切刃5が削り取ってゆくような切削形態を繰り返すことになる。
【0022】
そして、上記構成のラフィングエンドミルでは、この切刃5がなす波形が、上記凸部5Aの頂点Pから凹部5Bの底に至るまでの間に、曲折角度θをもって曲折する角部Cを備えているので、上述のように切刃5の1つずつの凸部5Aにより軸線O方向に分断されて生成される切屑は、さらにこの角部Cを境に断面V字状をなすように生成されて、このV字の突端から角部Cを起点にして引き裂かれるように分断されることになる。このため、切屑をより細かく分断してその排出性を向上させることができ、切り込みや送りを大きくしても切屑詰まりが生じるのを防いで、効率的で安定した粗加工や中仕上げ加工を確実かつ円滑に行うことが可能となる。
【0023】
また、本実施形態では、上記角部Cにおいて曲折する切刃5の曲折角度θが130°〜160°の範囲とされており、これにより確実に切屑を分断しつつも、切刃5の損傷等を防止することができる。すなわち、曲折角度θが160°を上回るほど大きいと、角部Cにおいて切刃5が滑らかに連なる状態に近くなって上述のような分断効果を期待できなくなるおそれがあり、逆に130°を下回るほど小さいと、角部Cが鋭利になりすぎて切削時の負荷により応力が集中し、欠けによる損傷を生じやすくなるおそれがある。
【0024】
なお、本実施形態のように角部Cのいずれか一方の側で切刃5が曲線状をなしている場合には、上記曲折角度θは角部Cにおけるこの曲線の接線の角度とすればよい。また、角部Cでは、切刃5が厳密に角度をもって曲折するように形成するのは実際には不可能であるので、微視的に見た場合には多少の丸みが付けられていてもよい。
【0025】
さらに、本実施形態では、こうして角部Cを有する切刃5がなす波形が、凸部5Aの頂点Pの周辺では凸曲線状であるとともに、角部Cから凹部5Bの底に向けては直線状をなしており、このため切刃5において径方向外周側に最も突出して被削材に食い付く頂点Pの周辺では強度を確保して、欠け等の発生を一層確実に防止することができる。また、上述のように断面V字状に生成される切屑において、角部Cを境にした一方は断面が真っ直ぐに、他方は湾曲して生成されるので、切屑が生成される際にこれらの部分に作用する応力を異なるものとすることができ、これによっても確実な切屑の分断を促すことが可能となる。
【0026】
なお、本実施形態では、このように角部Cから凹部5Bの底に向けて切刃5が直線状をなすように形成されているが、図4および図5に示す第2の実施形態のように、この角部Cから凹部5Bの底に向かう部分が上記投影図において凹曲線をなすように形成されていてもよい。すなわち、この第2の実施形態では、切刃5が、第1の実施形態と同様に凹部5Bでは凹曲線をなしていて、そのまま軸線O方向後端側に向かうに従い径方向外周に突出するように延びて角部Cに達し、凸部5Aの頂点Pから延びる凸曲線に曲折角度θをもって交差するようにされている。
【0027】
従って、この第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に凸部5Aにより生成される切屑をさらに分断させることができ、しかもこうして分断される切屑の断面が、角部Cを境にして互いに異なる向きに湾曲したV字状となるので、これらの部分で応力の作用を一層異なるものとしてさらに確実な分断を促すことが可能となる。
【0028】
また、これら第1、第2の実施形態のように凸部5Aが凹凸曲線状をなす部分を有することなく、図6および図7に示す第3の実施形態のように角部Cおよび凸部5Aの頂点Pにおいても直線同士を角度をもって曲折するようにした、多角形状をなす切刃5としてもよい。すなわち、この第3の実施形態では、切刃5の凸部5Aが、上記投影図において軸線O方向先端側と後端側から上記頂点Pに向かうに従い互いに等しい一定の傾斜でエンドミル本体1の径方向外周側に突出して角部Cにおいて曲折角度θで曲折し、さらに頂点Pに向けて上記傾斜よりも緩やかな互いに等しい一定傾斜で延びて該頂点Pにおいても角度をもって曲折して交差するように形成されている。
【0029】
従って、本実施形態では、切刃5の1つの凸部5Aに複数(2つ)の角部Cが頂点Pを挟んで軸線O方向の両側に形成されることになる。また、この第3の実施形態では、凹部5Bの底は上記投影図において軸線Oに平行に延びるようにされている。このような第3の実施形態のラフィングエンドミルにおいても、角部Cにおいて切屑の分断を図ることができる上、切刃5の凸部5Aがその頂点Pでも角度をもって曲折させられているので、この頂点Pにおいても切屑の分断を図ることができる。このため、本実施形態によれば、切屑排出性をさらに向上して、一層円滑かつ確実な粗加工や中仕上げ加工を図ることが可能となる。
【0030】
なお、上記角部Cが形成される位置は、切刃5の凹部5Bの底側は切削に関与しないので、エンドミル本体1の送り量にもよるが、例えば切刃5がなす波形の振幅の1/2よりも凸部5Aの頂点P側に配されるのが望ましく、また図3、図5、図7に示した複数の切刃5の回転軌跡を1刃当たりの送りごとに重ね合わせた投影図において、例えば図3に示すように、1つの切刃5における他の切刃5との回転軌跡が重ならない部分で角部Cを挟む両側の部分の長さA、Bの比A:Bが2/3〜3/2の範囲となるようにするのが望ましい。
【0031】
すなわち、これらの長さA、Bは、切刃5の1つの凸部5Aにおいてさらに分断される切屑のそれぞれの幅と略等しくなるので、その比A:Bが上記範囲を超えて、いずれか一方の分断された切屑の幅が他方の切屑の幅より大きくなりすぎると、こうして切屑がさらに分断されて生成されても、幅の大きな方の切屑によって切屑排出性が損なわれて詰まりを生じたりするおそれがある。
【符号の説明】
【0032】
1 エンドミル本体
5 切刃(外周刃)
5A 切刃5の凸部
5B 切刃5の凹部
O エンドミル本体1の軸線
T エンドミル回転方向
P 切刃5の凸部の頂点
C 角部
θ 曲折角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部外周に、上記軸線方向に沿って波形に凹凸する形状を有する複数の切刃が、該軸線回りの回転軌跡において互いの波形の位相をずらすようにして形成されてなるラフィングエンドミルであって、上記切刃がなす波形は、その凸部の頂点から凹部の底までの間に、角度をもって曲折する角部を有していることを特徴とするラフィングエンドミル。
【請求項2】
上記切刃がなす波形の上記角部における曲折角度は、該切刃の上記軸線回りの回転軌跡を該軸線を含む平面に投影した投影図において130°〜160°の範囲とされていることを特徴とする請求項1に記載のラフィングエンドミル。
【請求項3】
上記切刃がなす波形は、上記頂点の周辺で凸曲線状であり、上記角部から上記凹部の底に向けては直線状または凹曲線状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラフィングエンドミル。
【請求項4】
上記切刃がなす波形は、上記角部で2つの直線が交差する折れ線状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラフィングエンドミル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−161555(P2011−161555A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−25936(P2010−25936)
【出願日】平成22年2月8日(2010.2.8)
【出願人】(000006264)三菱マテリアル株式会社 (4,417)
【Fターム(参考)】