説明

ラミネートチューブ容器用の積層材料

【課題】美粧性、装飾性あるいは意匠性等、外観性に優れ、且つ、差別化が図れるだけでなく、ガスバリア性があり、そして、公知のラミネートチューブ容器用の製造、加工機械等で作製できるラミネートチューブ容器用の積層材料を提供することである。
【解決手段】
少なくとも表面基材層と内面基材層が積層してなるラミネートチューブ容器用の積層材料であって、前記積層材料の層間にテープ基材が積層されていることを特徴とするラミネートチューブ容器用の積層材料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラミネートチューブ容器用の積層材料に関する。詳しくは、美粧性、装飾性、意匠性等、外観性に優れていることはもとより、酸素ガス、水蒸気等に対するバリア性、耐内容物性等にも優れているラミネートチューブ容器用の積層材料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ラミネートチューブ容器は、通常、少なくとも、表面樹脂層、中間層、および、内面樹脂層を順次に積層した積層材が用いられている。そして、その積層材を使用し、その積層材の両端部の表面樹脂層と内面樹脂層との面を重ね合わせてその対向面をヒ−トシ−ルして筒状胴部が製造されている。
【0003】
次に、当該筒状胴部の一方の開口部に口部、肩部等からなる頭部を形成し、更に、これにキャップを螺合させる。そして、他方、上記の筒状胴部の他方の開口部から収納物を充填し、しかる後、その開口部を密閉シールして底部シール部を形成して、ラミネートチューブ容器からなる包装製品を製造している。
【0004】
前記ラミネートチューブ容器において、ラミネートチューブ容器を構成する表面樹脂
層を形成する樹脂は、ー般に、ポリエチレン系樹脂で構成されている。また、ラミネートチューブ容器において、通常、その胴部外周表面に、所望の絵柄模様と共に、品名、製造者、販売者、製造年月日、その他等の所定の事項を表示する印刷絵柄層が形成されている。
【0005】
そして、上記の印刷絵柄層は、一般的に、ラミネートチューブ容器を構成する表面樹脂層を形成する樹脂フィルムや中間層を形成する樹脂フィルムの原反フィルムの裏面等に、予め、グラビア印刷方式等により印刷層を形成する。
【0006】
前記印刷層を形成した、しかる後、中間層、内面樹脂層等を構成する材料とを、上述したように積層して積層材を製造し、次いで、当該積層材を使用して、ラミネートチューブ容器を製造している。
【0007】
そして、ラミネートチューブ容器の普及によって、消費者が、日常生活において類似した形状のチューブ容器が多く使われるようになってきた。このため、ラミネートチューブ容器に対する美粧性や装飾性あるいは意匠性、または機能性等の差別化、識別化等が多く要望され、且つ、提案されている。
【0008】
例えば、手触りや質感の改善を図り、他のチューブ容器との識別化を図るのに有利なチューブ容器(例えば、特許文献1参照。)が知られている。
【0009】
このチューブ容器は内容物を充填する本体部分と、この本体部分に一体的に連結し本体部分に充填された内容物を排出する排出口を備えたヘッドからなっている。そして、チューブ容器の本体部分に、少なくとも外層にエンボス加工が施された合成紙製層が設けられている。
【0010】
また、収納物の漏出を防止すると共に、文字や図形等の表示が限定されないようにしたフィルムを巻着した金属製チューブ(例えば、特許文献2参照。)も知られている。
【0011】
この金属製チューブは金属製チューブ容器の外周にフィルムを巻着し、該フィルムの貼
り初め位置をチューブ容器のサイト端から少なくとも1mmからチューブの全外周長の8分1を越えない範囲としている。
【0012】
また、容器外観のデザインを損なうことなく、優れた遮光性を有する遮光性チューブ容器(例えば、特許文献3参照。)も知られている。
【0013】
この遮光性チューブ容器は少なくとも内外2層の樹脂材料から成り、外層を除く層の少なくとも一つが遮光性の高い濃色に着色されている。
【0014】
以下に先行技術文献を示す。
【特許文献1】特開2003−72783号公報
【特許文献2】特開平7−329992号公報
【特許文献3】特開平7−11554号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
ところで、特許文献1のチューブ容器は、外層に合成紙製層が設けられている。そして、その合成紙製層はエンボス加工が施されている。このために、光沢性が無くなり、店頭等で、見栄えがよくないという問題がある。
【0016】
さらに、外層にエンボス加工が施されているため、店頭等で、エンボス加工が施されている溝部分等にほこりやごみなどが入り易く、また取り難いという問題もある。
【0017】
また、エンボス加工を施すためのエンボッサー(エンボス加工機械)等の設備が必要となる。そして、作業工程が多くなる。そして、製造コストが上昇する問題がある。
【0018】
さらに、エンボス加工を施すことによりチューブ容器になる前の材料が収縮する。そして、エンボス加工の深さによって外形寸法が変化する。このため、チューブ容器を安定して、且つ、精度よく製造することができないという問題がある。
【0019】
また、特許文献2の金属製チューブ容器は金属製チューブ容器の外周に文字や図形などを表示した、フィルムの全面が密着した状態で接着される。そして、密着するフィルムの裏面全体に接着剤等が塗布されている。
【0020】
このため、金属製チューブ容器にフィルムを巻着する際、金属製チューブ容器とフィルムの間に気泡ができる。このため、外観が悪く、見栄えも悪くなるという問題がある。
【0021】
また、フィルムの外側面に文字や図形などをの示が施されている。このため、表示部分が剥がれ易く、且つ、マット状に形成される。そして、店頭等で、見栄えがよくないという問題がある。
【0022】
さらに、金属製チューブ容器にフィルムを巻着する特殊の機械が必要となる。そして、作業工程が多くなり、製造コストが上昇する問題がある。
【0023】
また、特許文献3の遮光性チューブ容器は外層の着色により容器の外観のデザインが任意に選択されると記載されている。しかし外層の着色で差別化等を図ることは困難である。また、内層にカーボンブラック等を含有させて外からの光りを遮光することはできるが収納物を保護する酸素ガス、水蒸気等に対するバリア性等に欠けるという問題がある。
【0024】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、美粧性、装飾性あるいは意匠性等、外観性に優れ、且つ、ガスバリア性があり、そして、公知の製造、加工機械等で作製できるラミネートチューブ容器用の積層材料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0025】
上記問題点を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、
少なくとも表面基材層と内面基材層が積層してなるラミネートチューブ容器用の積層材料であって、
前記積層材料の層間にテープ基材が積層されていることを特徴とするラミネートチューブ容器用の積層材料である。
【0026】
次に、本発明の請求項2に係る発明は、
表面基材層と中間層とバリア層と内面基材層を順次積層しなるラミネートチューブ容器用の積層材料であって、
前記積層材料の中間層とバリア層の層間または中間層の層内にテープ基材が積層または挿入されていることを特徴とするラミネートチューブ容器用の積層材料である。
【0027】
次に、本発明の請求項3に係る発明は、
前記テープ基材がプラスチックまたは金属箔、アルミニウム、金属蒸着基材のフィルムないしシート単体または積層フィルムないしシートであることを特徴とする請求項1または2に記載のラミネートチューブ容器用の積層材料である。
【0028】
次に、本発明の請求項4に係る発明は、
前記テープ基材の一部若しくは全面にホログラムが形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のラミネートチューブ容器用の積層材料である。
【0029】
次に、本発明の請求項5に係る発明は、
前記テープ基材の一部若しくは全面に凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のラミネートチューブ容器用の積層材料である。
【発明の効果】
【0030】
本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料は以上の構成からなるので美粧性、装飾性、意匠性、デザイン等の自由度に優れている。
【0031】
また、ラミネートチューブ容器用の積層材料は外観性に優れ、且つ、差別化を図ることができる。
【0032】
さらに、ラミネートチューブ容器用の積層材料は外側面に凹凸部を自由に形成できる。そして、ほこりやごみが付き難い。さらに、手触りや質感にも優れているので、他の容器との識別が容易にできる。
【0033】
また、ラミネートチューブ容器用の積層材料は収納する収納物によって、バリア性のある材料および構成等を自由に変えることが出来る。また、テープ基材にも美粧性、意匠性装飾性など外観性に富んだものが使用できる。そして、差別化が図れることはもとより、模造品を防止することができる。
【0034】
さらに、ラミネートチューブ容器用の積層材料は特殊の加工機械を用いることなく公知
の製造機械と作業工程で容易に製造することができる。そして、安価で、差別化ができる容器を製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料を実施の形態に沿って以下に図面を参照にしながら詳細に説明する。
【0036】
本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料はラミネートチューブ容器に製造され、その容器に充填収納される収納物によって積層材料の材質および構成等が適宜選択される。
【0037】
例えば、容器に充填収納された収納物にガスバリア性が要求される場合や、あるいは収納物が充填収納されている容器の保存条件、流通条件、用途等によって、ボイル殺菌や加熱殺菌あるいは加熱加圧殺菌等をする必要がある場合等、前記材質および構成等が適宜選択される。
【0038】
前記収納物がガスバリア性を必要とする場合の構成として、例えば、表面基材層とバリア層と内面基材層、あるいは、ガスバリア性の他に耐突き刺し強度等が要求される場合には、表面基材層と中間層とバリア層と内面基材層等が例示できる。そして、いずれかの層間あるいは層内にテープ基材が積層または挿入される。
【0039】
前記表面基材層と内面基材層は、容器を形成するために接着層として積層されているものである。そして、表面基材層と内面基材層としては、熱融着可能な接着性熱可塑樹脂であり、熱によって溶融し相互に融着し得るものであればよく、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレ、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリエチレンもしくはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、その他等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂その他等の樹脂を使用することができる。
【0040】
また、前記中間層に用いられる材質としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレートPBT)などのポリエステル、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、などのポリオレフィン、ナイロン−6、ナイロン−66などのポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリビニルアルコール(PVA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などの延伸または無延伸フィルムを使用することができる。
【0041】
また、中間層は上記の中でも延伸ポリエステル系フィルムまたは延伸ナイロン系フィルムが好ましく用いられる。
【0042】
前記延伸ポリエステル系フィルムとしての樹脂材料としては、ホモポリエステル樹脂のポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、以下の共重合ポリエステル樹脂、例えばテレフタル酸、とエチレングリコールを基体とするポリエチレンテレフタレート構造のポリエステル樹脂に、2塩基酸としてイソフタル酸、フタル酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、などをグリコールとしてジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポロピレングリコール、ポリポロピ
レングリコール、ポリブチレングリコール、ビスフェノール誘導体のエチレンオキサイド付加体を共重合したもの、例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂やポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂などを挙げることができる。
【0043】
延伸ナイロン系フィルムとしての樹脂材料としては、具体例としては、ポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリ−ω−アミノヘプタン酸(ナイロン7)、ポリ−9−アミノノナン酸(ナイロン9)、ポリウンデカンアミド(ナイロン11)、ポリラウリンラクタム(ナイロン12)、ポリエチレンジアミンアジパミド(ナイロン2,6)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン4,6)、ポリヘキサメチレンジアジパミド(ナイロン6,6)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン6,10)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン6,12)、ポリオクタメチレンアジパミド(ナイロン8,6)、ポリデカメチレンアジパミド(ナイロン10,6)、ポリデカメチレンセバカミド(ナイロン10,10)、ポリドデカメチレンドデカミド(ナイロン12,12)、メタキシレンジアミン−6ナイロン(MXD6)等を挙げることができる。
【0044】
また、中間層は上記ポリエステル系樹脂フィルム単体または延伸ナイロン系フィルム単体を用いることができるが、ポリエステル系樹脂フィルムと延伸ナイロン系フィルムとを積層して用いてもよい。さらに、ポリエステル系樹脂フィルムまたは延伸ナイロン系フィルムどうしの積層フィルムも用いることができる。
【0045】
また、上記樹脂を用いてフィルムを形成する際には、一般的な添加剤として、例えば、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤、耐火剤、防かび剤、顔料、充填剤、その他等を使用することができる。その添加量としては、極微量から数10%まで、その目的に応じて任意に添加することができる。
【0046】
また、本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料にバリア層を設ける際には、フィルム基材にアルミニウム箔あるいは蒸着薄膜もしくはコーティング被膜等によってバリア層を形成する。
【0047】
前記バリア層を形成するフィルム基材としては、アルミニウム箔あるいは蒸着薄膜の透明性を生かすために透明なフィルムが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリルニトリルフィルム、ポリイミドフィルム等が用いられ、延伸、未延伸のどちらでも良く、また機械的強度や寸法安定性を有するものが良い。これらをフィルム状に加工して用いられる。特に二軸方向に任意に延伸されたポリエチレンテレフタレートが好ましく用いられる。
【0048】
上記フィルム基材のなかでも蒸着薄膜もしくはコーティング被膜を形成するフィルム基材の樹脂としては、蒸着薄膜を形成する基材の場合は、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなど)、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66など)等、あるいはこれら高分子の共重合体などの材料が用いられる。
【0049】
また、コーティング被覆を形成するフィルム基材の場合は、延伸ポリプロピレンが好ましく用いられる。ポリプロピレンとしては、例えば、プロピレン単独重合体によるポリプロピレンホモポリマー、プロピレンを主成分とするα−オレフィンをランダム、あるいは、ブロック共重合させたプロピレン−α−オレフィン共重合体等によるポリプロピレン系樹脂のフィルムないしシートを使用することができる。上記において、α−オレフィンとしては、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−オクテン、5−エチリデン−2−ノルボネン、5−メチル−2−ノルボネン、1.4−ヘキサジエン等のオレフィン系モノマーを使用することができる。
【0050】
さらに、前記α−オレフィンとしては、例えば、無水マレイン酸等のカルボン酸でグラフト変性させたものを使用することができる。上記の2軸延伸ポリプロピレンフィルムの膜厚としては20〜40μm、密度としては0.89〜0.91g/cm3の範囲が望ましい。
【0051】
上記の蒸着薄膜もしくはコーティング被覆を形成する側のフィルム基材のフィルム表面上に、コロナ処理、低温プラズマ処理、リアクティブイオンエッチング(RIE)を利用したプラズマ処理、イオンボンバード処理、薬品処理、溶剤処理などのいずれかの処理を施してもよい。
【0052】
また、本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料の、バリア層4における蒸着薄膜を構成する金属酸化物としては、珪素、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、錫などの酸化物の単体、あるいはそれらの複合物からなる金属酸化物が挙げられる。そして、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウムの単体、あるいはそれらの複合物が好ましく用いられる。
【0053】
蒸着薄膜の厚さは、用いられる金属酸化物の種類・構成により最適条件が異なるが、一般的には5〜300nmの範囲内が望ましく、その値は適宜選択される。ただし膜厚が5nm未満であると均一な膜が得られないことや膜厚が十分ではないことがあり、ガスバリア材としての機能を十分に果たすことができない場合がある。
【0054】
また膜厚が300nmを越える場合は薄膜にフレキシビリティを保持させることができず、成膜後に折り曲げ、引っ張りなどの外的要因により、薄膜に亀裂を生じるおそれがあるので問題がある。より好ましくは、10〜150nmの範囲内にあることである。
【0055】
金属酸化物からなる蒸着薄膜層をプラスチック基材上に形成する方法としては種々在り、通常の真空蒸着法により形成することができる。
【0056】
また、その他の薄膜形成方法であるスパッタリング法やイオンプレーティング法、プラズマ気相成長法(CVD)などを用いることも可能である。但し生産性を考慮すれば、現時点では真空蒸着法が最も優れている。
【0057】
上記真空蒸着法の加熱手段としては電子線加熱方式や抵抗加熱方式、誘導加熱方式のいずれかの方式を用いることが好ましいが、蒸発材料の選択性の幅広さを考慮すると電子線加熱方式を用いることがより好ましい。
【0058】
また蒸着薄膜と基材の密着性および蒸着薄膜の緻密性を向上させるために、プラズマアシスト法やイオンビームアシスト法を用いて蒸着することも可能である。また、蒸着膜の透明性を上げるために蒸着の際、酸素等の各種ガスなど吹き込む反応蒸着を用いてもよい。
【0059】
上記の金属酸化物からなる蒸着薄膜以外にも、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で、金属薄膜を形成したバリア層を用いることもできる。
【0060】
また、金属蒸着材料としては、アルミニウム、コバルト、ニッケル、鉛、銅、銀、あるいはそれらの混合物など特に限定するものではない。
【0061】
次に、前記コーティング被覆は、基本的には無機層状化合物と樹脂からなり、無機層状化合物の種類、粒径、アスペクト比等は適宜選択され、特に限定されるものではないが、モンモリロナイトが好適である。
【0062】
前記モンモリロナイトは、その無機層状化合物の層間に樹脂を取り込み、複合体を形成し易く、溶融状態での安定性、塗工性が優れている。
【0063】
また、使用される樹脂は、上記の無機層状化合物に樹脂を取り込み、複合体を形成し易いものであれば、特に限定されないが、水溶性高分子を用いることが好ましい。
【0064】
上記水溶性高分子として、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム等が挙げられる。特にポリビニルアルコールを用いた場合にガスバリア性が最も優れるので好ましい。
【0065】
ここでいう、ポリビニルアルコールは、一般に、ポリ酢酸ビニルをけん化して得られるものである。
【0066】
前記ポリビニルアルコールとしては、例えば、酢酸基が数十%残存している、いわゆる部分けん化PVAから酢酸基が数%しか残存していない完全PVA等用いることができ、これ以外のものを用いてもよく、特に限定されるものではない。
【0067】
次に、本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料に用いるテープ基材5はフィルム基材に蒸着薄膜あるいはホログラムまたは金属光沢印刷膜、特殊印刷インキ膜、機能性インキ膜等を形成する。そして、積層材料の層間にテープ基材が積層または中間層3等内に挿入されることでより、他のラミネートチューブ容器との差別化をはかり、且つ、美粧性、装飾性、意匠性等外観に優れたラミネートチューブ容器が作製される。
【0068】
前記テープ基材5のフィルム基材の樹脂としては特に限定されるものではない。例えが。低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレ、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリエチレンもしくはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、その他等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂その他等の樹脂を使用することができる。
【0069】
また、前記中間層3内等に挿入される場合には、中間層3と同様の上述した樹脂のフィルムが好ましい。
【0070】
また、テープ基材5に形成されるホログラムの代表例として、表面レリーフ型のホログラム(または回析格子)が挙げられる。特に、光学効果を高める反射性薄膜が設けてあるものが好ましい。これら以外にも例えば、光学薄膜による光干渉を応用して観察する角度によって色が変化する多層薄膜とか、金属材料を用いた反射膜等が挙げられる。
【0071】
例えば、反射性薄膜が設けてある表面レリーフ型のホログラム(または回析格子)の場合は、回析構造に係る微細な凹凸と反射性薄膜の組み合わせによる光学作用が形成されている。
【0072】
ホログラムの形成は、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン
(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレートなどの熱硬化性樹脂或いはこれらの混合物、さらにはラジカル重合性不飽和基を有する熱成形性物質などが挙げられる。そして、ホログラム画像が形成することが可能な安定性を有するものであれば、いずれのものであっても良い。ホログラム画像はとくに限定されないが、例えば0.5〜2μm程度の微小な凹凸により像を表現するレリーフ型ホログラムなどがある。
【0073】
また、ホログラムを形成した上に、透過性薄膜層を形成しても良い。透過性薄膜層は、ホログラムの使用条件を左右する重要な構成要素であり、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等により形成できる。
【0074】
そして、フィルム基材の全面または一部にホログラムあるいは、金属光沢等を形成することによって、テープ基材5の強度を強くすることができる。
【0075】
また、金属光沢印刷膜の形成は金属光沢などが形成できるインキを用いてオフセット印刷方法、グラビア印刷方法、フレキソ印刷方法あるいはダイレクトグラビアロールコート方法、グラビアロールコート方法、リバースロールコート方法、フォンテン方法、トランスファーロールコート方法等で形成しても良い。
【0076】
前記機能性インキ膜を形成するインキは、例えば、赤外吸収インキ、蛍光インキ、膨張インキ、燐光インキ、蓄光インキ、フォトクロミックインキ、エレクトロルミネッセントインキ、メタメリックインキ、カラーシフトインキ、パールインキ、磁気インキ、導電インキ、絶縁インキ、バイオコードインキ、放射線インキ、撥水撥油インキ、発泡インキ、香料インキ、インク消し反応インキ等が挙げられる。そして、そのインキを単独あるいは複数併用することで多種、多機能のテープ基材を作製することができる。
【0077】
また、特殊印刷インキ膜を形成するインキは、例えば、感熱インキ、示温インキ等が挙げられる。そして、特殊印刷インキ膜の形成は、これらのインキを用いて、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、インキジェット方式、フレキソ印刷方式、スクリーン印刷方式等の何れかの印刷方式が適宜選択されてなされる。
【0078】
さらに、テープ基材5は、上述したフィルム基材の全面または一部に凹凸を形成することによって、差別化をはかり、且つ、美粧性、装飾性、意匠性等外観に優れたラミネートチューブ容器を作製することができる。
【0079】
前記凹凸の形成は公知のエンボッサーを用いることができる。また、加熱等によるエンボス加工機等を用いることもできる。そして、ラミネートチューブ容器用の積層材料を積層する際に、テープ基材5は円滑に、且つ、所定の位置に挿入することができる。さらに、テープ基材5はラミネートチューブ容器用の積層材料の僅かの幅に挿入されているため、ラミネートチューブ容器の接着強度等を低下させることなく、且つ、差別化や、美粧性、装飾性、意匠性等を図ることができる。
【0080】
また、本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料を構成する上記の各々の層を積層する方法は、2液硬化型ウレタン樹脂などの接着剤を用いて貼り合わせるドライラミネーション法、無溶剤接着剤を用いて貼り合わせるノンソルベントラミネーション法により積層する方法、樹脂を加熱溶融させてカーテン状に押し出し貼り合わせる押し出しラミネーション法などいずれも公知の方法により積層して本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料を得ることができる。
【0081】
特に、本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料における各層の貼り合わせにおいては、ドライラミネーション用接着剤を用いて貼り合わせるドライラミネーション法を適用するのが好ましい。
【0082】
前記ドライラミネーション用接着剤としては、2液型の硬化タイプのビニル系、(メタ)アクリル系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリエ−テル系、ポリウレタン系、エポキシ系等の接着剤を使用することができるが、2液硬化型ウレタン系接着剤が好ましく使用される。
【0083】
上記の接着剤のコ−ティング法としては、例えば、ダイレクトグラビアロールコート法、グラビアロールコート法、キスコート法、リバースロ−ルコート法、フォンテン法、トランスファーロールコート法、その他等の方法で塗布することができる。
【0084】
そして、そのコーティング量としては、0.1〜10g/m2(乾燥状態)位、より好ましくは、1〜5g/m2(乾燥状態)位が望ましい。
【0085】
図1は、本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料の一実施例の断面を示す断面図である。
【0086】
図1に示すように、本実施例のラミネートチューブ容器用の積層材料20は表面基材層1に直鎖低密度ポリエチレンフィルム(L−LDPE)と中間層3に接着剤7を介してポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)が低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)で押出しラミネーション方法により積層されている。前記低密度ポリエチレン樹脂の厚みは30μmに形成されている。そして、中間層のポリエチレンテレフタレートの内面には、印刷層6が形成されている。
【0087】
さらに、ポリエチレンテレフタレートの印刷層6が形成されている面とバリア層4の間にテープ基材5が積層されている。そして、印刷層6とバリア層4の外側面が接着剤8を用いてドライラミネーション方法で積層されている。また、バリア層4の内面は接着剤8を用いてドライラミネーション方法で内面基材層2の直鎖低密度ポリエチレン(L−LDPE)と積層されている。
【0088】
前記表面基材層1の直鎖低密度ポリエチレンの厚さは160μmで、中間層3のポリエチレンテレフタレートの厚さは12μm、内面基材層2の直鎖低密度ポリエチレンの厚さは130μmに形成されている。
【0089】
前記印刷層6はラミネートチューブ容器の外観性あるいは差別化を図るために形成される。そして、印刷層6としては、例えば、上記の中間層3あるいはバリア層4の上に、通常のグラビアインキ組成物、フレキソインキ組成物、インクジェットインキ組成物、スクリ−ンインキ組成物、その他等のインキ組成物を使用し、例えば、グラビア印刷方式、フレキソ印刷方式、インクジェット印刷方式、シルクスクリーン印刷方式、その他等の印刷方式を使用する。
【0090】
そして、例えば、文字、図形、絵柄、記号、その他等からなる所望の印刷絵柄を形成することにより構成することができる。
【0091】
上記において、各種のインキ組成物は、例えば、インキ組成物を構成するビヒクルとしては、例えば、ポリエチレン系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、
フッ化ビニリデン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、ポリブタジエン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アルキッド系樹脂等の天然樹脂、アマニ油、大豆油等の油脂類、その他等の樹脂の1種ないし2種以上の混合物を使用することができる。
【0092】
そして、上記のようなビヒクルの1種ないし2種以上を主成分とし、これに、染料・顔料等の着色剤の1種ないし2種以上を加え、さらに、必要ならば、例えば、充填剤、安定剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の光安定剤、分散剤、増粘剤、乾燥剤、滑剤、帯電防止剤、架橋剤、その他等の添加剤を任意に添加し、溶剤、希釈剤等で充分に混練した、各種の形態からなるインキ組成物を使用することができる。
【0093】
次に、図2は、本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料の他の一実施例の断面を示す断面図である
図2に示すように、本実施例のラミネートチューブ容器用の積層材料30は表面基材層1に厚さ160μmの直鎖低密度ポリエチレンフィルムと中間層3に接着剤7を介して厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムが低密度ポリエチレン樹脂で押出しラミネーション方法により積層されている。前記低密度ポリエチレン樹脂の厚みは30μmに形成されている。
【0094】
また、ポリエチレンテレフタレートの内面と印刷層6が形成されているバリア層4の間にテープ基材5が積層されている。そして、中間層3のポリエチレンテレフタレートの内面と印刷層6が接着剤8を用いてドライラミネーション方法で積層されている。
【0095】
さらに、バリア層4の内面と内面基材層2の厚さ130μmの直鎖低密度ポリエチレンが接着剤8を用いてドライラミネーション方法で積層されている。
【0096】
次に、図3は、本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料のまた他の一実施例の断面を示す断面図である。
【0097】
図3に示すように、本実施例のラミネートチューブ容器用の積層材料40は表面基材層1に厚さ160μmの直鎖低密度ポリエチレンフィルムと中間層3に接着剤7を介して厚さ12μmの内面に印刷層が形成しているポリエチレンテレフタレートフィルムが低密度ポリエチレン樹脂で押出しラミネーション方法により積層されている。
【0098】
前記積層する際には、ポリエチレンテレフタレートフィルムの内側面の下方方向に複数のテープ基材5がドライブロール方向に走行している。また、走行しているテープ基材5の幅にポリエチレンテレフタレートフィルムがドライブロールに入る直前にスリット部9でスリット加工が施される。そして、スリット加工が施された部分にテープ基材5が挿入され、表面基材層1の直鎖低密度ポリエチレンフィルムとテープ基材5が挿入されているポリエチレンテレフタレートフィルムが積層される。
【0099】
前記低密度ポリエチレン樹脂の厚みは30μmに形成されている。また、ポリエチレンテレフタレートの内面の印刷層6とバリア層4が接着剤8を用いてドライラミネーション方法で積層されている。さらに、バリア層4の内面と内面基材層2の厚さ130μmの直鎖低密度ポリエチレンフィルムが接着剤8を用いてドライラミネーション方法で積層されている。
【0100】
次に、図4は、本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料のさらに、また他の一実施例の断面を示す断面図である。
【0101】
図4に示すように、本実施例のラミネートチューブ容器用の積層材料40は表面基材層1に厚さ160μmの直鎖低密度ポリエチレンフィルムと中間層3に接着剤7を介して厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムが低密度ポリエチレン樹脂で押出しラミネーション方法により積層されている。
【0102】
前記積層する際には、ポリエチレンテレフタレートフィルムの内側面の下方方向に複数のテープ基材5がドライブロール方向に走行する。また、走行するテープ基材5の幅にポリエチレンテレフタレートフィルムがドライブロールに入る直前にスリット加工が施される。そして、スリット加工が施された部分にテープ基材5が挿入され、表面基材層1の直鎖低密度ポリエチレンフィルムとテープ基材5が挿入されているポリエチレンテレフタレートフィルムが積層される。
【0103】
さらに、テープ基材5が挿入されているポリエチレンテレフタレートフィルムの内面と印刷層6が形成されているバリア層4が接着剤8を用いてドライラミネーション方法で積層されている。そして、バリア層4の内面と内面基材層2の厚さ130μmの直鎖低密度ポリエチレンが接着剤8を用いてドライラミネーション方法で積層されている。
【0104】
次に、図5(a)は本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料のテープ基材を積層する一実施例の概略を説明するための斜視図である。また、(b)は図5(a)におけるテープ基材と積層される一方の基材と他方の基材の関係を示す説明図である。
【0105】
本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料は図5(a)(b)に示すように積層する基材11、12の層間に複数のテープ基材5が積層される。前記積層は積層される一方の基材11の内面と他方の基材12の外面がドライブロール等により走行する層間に複数のテープ基材5が一方の基材11と他方の基材12と同じ速度で走行して積層される。
【0106】
前記テープ基材5は図5(b)に示すように複数のテープ基材5が層間に積層される一方の基材11と他方の基材12の、積層面の表面状態あるいは積層方法等によりテープ基材5の片側面あるいは両側面等に粘着材14やホットメルト材あるいは感熱材またはヒートシール材等が設けられる。
【0107】
次に、図6(a)は本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料のテープ基材を他の基材に挿入する一実施例の概略を説明するための斜視図である。また、(b)は図6(a)におけるテープ基材と積層される一方の基材と他方の基材の関係を示す説明図である。
【0108】
本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料は図6(a)(b)に示すように積層する基材11、12の他方の基材12に複数のテープ基材5を挿入し、テープ基材5が挿入された他方の基材12の内面に図には示していないが、また他の基材が積層される。
【0109】
前記積層は積層される一方の基材11の内面と他方の基材12の外面がドライブロール等により走行する層間に複数のテープ基材5が一方の基材11と他方の基材12と同じ速度で走行する。また、複数のテープ基材5が挿入される他方の基材12は複数のテープ基材5が走行している幅方向の同じ位置、該テープ基材5の幅と同じ幅にドライブロールに入る直前でスリット加工9が施される。
【0110】
さらに、スリット加工9が施された他方の基材12は複数のテープ基材5の幅と同じ幅で、他方の基材12の、ミミ(スリットカス)が複数、ドライブロールの回転方向後方の下方方向に排出する。そして、図6(b)に示すように複数のテープ基材5が他方の基材12内に挿入される。
【0111】
また、他方の基材12内に複数のテープ基材5が挿入された後、図には示していないが、複数のテープ基材5が挿入されている他方の基材12の内面に、また他の基材が積層される。
【産業上の利用可能性】
【0112】
本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料はラミネートチューブ容器の積層材料として優れていることはもとより、製菓・製パン分野の生産ライン等にも応用できる素晴らしい発明である。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料の一実施例の断面を示す断面図である。
【図2】本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料の他の一実施例の断面を示す断面図である。
【図3】本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料のまた他の一実施例の断面を示す断面
【図4】本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料のさらにまた他の一実施例の断面を示す断面図である。
【図5】(a)は本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料のテープ基材を積層する一実施例の概略を説明するための斜視図である。また、(b)は図5(a)におけるテープ基材と積層される一方の基材と他方の基材の関係を示す説明図である。
【図6】(a)は本発明のラミネートチューブ容器用の積層材料のテープ基材を他の基材に挿入する一実施例の概略を説明するための斜視図である。また、(b)は図6(a)におけるテープ基材と積層される一方の基材と他方の基材の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
【0114】
1…表面基材層
2…内面基材層
3…中間層
4…バリア層
5…テープ基材層
6…印刷層
7…接着剤
8…接着剤
9…スリット部
10…ドライブロール
11…一方の基材
12…他方の基材
13…ミミ(スリッターの切れカス)
14…粘着剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも表面基材層と内面基材層が積層してなるラミネートチューブ容器用の積層材料であって、
前記積層材料の層間にテープ基材が積層されていることを特徴とするラミネートチューブ容器用の積層材料。
【請求項2】
表面基材層と中間層とバリア層と内面基材層を順次積層しなるラミネートチューブ容器用の積層材料であって、
前記積層材料の中間層とバリア層の層間または中間層の層内にテープ基材が積層または挿入されていることを特徴とするラミネートチューブ容器用の積層材料。
【請求項3】
前記テープ基材がプラスチックまたは金属箔、アルミニウム、金属蒸着基材のフィルムないしシート単体または積層フィルムないしシートであることを特徴とする請求項1または2に記載のラミネートチューブ容器用の積層材料。
【請求項4】
前記テープ基材の一部若しくは全面にホログラムが形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のラミネートチューブ容器用の積層材料。
【請求項5】
前記テープ基材の一部若しくは全面に凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のラミネートチューブ容器用の積層材料。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−296969(P2008−296969A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−145030(P2007−145030)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】