説明

リブを有するゴルフクラブヘッド及び関連方法

【課題】リブを有するゴルフクラブヘッドを提供する。
【解決手段】ゴルフクラブヘッド140は、ヒール端1411、トウ端1412、ソール1413、前表面1416、及び後表面1517を有するボディ1410と、ボディ1410のリブ表面1415から突出する複数のリブと、を備えている。複数のリブは、第1長手軸1521を有する第1リブ1421と、第2長手軸1522を有する第2リブ1422と、第3長手軸1533を有する第3リブ1423と、を含む。第1長手軸1521、第2長手軸1522、及び第3長手軸1523は、ボディ1410の外部にある共通点1550で交差する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主としてゴルフ道具に関し、特に、ゴルフクラブヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
現在のウッドタイプのゴルフクラブヘッドは、クラブの名前にもなっているパーシモンウッドではなく、例外なく金属で作られている。一般的に、これらのクラブヘッドは、中空の金属シェルで構成されており、ボールのインパクトに耐えるために比較的厚いフェースを有しており、さらに、地面へのインパクトに耐えるとともにクラブヘッドの重心を低くするために比較的厚いソールを有している。ゴルフクラブヘッドの他の部分は、可能な限り薄く製造され、材料の最大量をフェースとソースに分配する。現在のクラブヘッドのクラウン及びスカートは極めて薄いものとなっているが、クラブヘッドのフェースを支持するために、最大のストレスの方向において十分に硬くなければならない。
【0003】
リブは、クラブヘッドのクラウンに一般に採用されており、前後方向に十分な剛性を与えながら、クラウンを可能な限り軽くすることができる。Zobeleanの米国特許4,214,754は、クラウンを備えた中空のクラブヘッドを開示しており、そのクラウンはクラブヘッドのフェースに対して垂直に伸びている平行なリブを含む。平行なリブは、内部を伸びており、クラウンの薄い推移を架橋する。同様に、Sanoの米国特許6,595,871は、独立して取付けられるフェースと、フェースに対して直交して伸びている複数の平行なリブを含むクラウンと、を有する中空のクラブヘッドを開示する。Schmidtらの米国特許5,067,715は、クラブフェースに溶け込むとともにクラブヘッドフェースに対して垂直に伸びている複数の平行なリブ、同様に、クラブヘッドの後壁に溶け込むとともにクラブヘッドの後壁に対して垂直に伸びている複数のリブ、を含むクラウンを有する中空のクラブヘッドを開示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、クラブヘッドのフェースを一様に補強する平行なリブを有するクラウンを備えたクラブヘッドが有効な構成でないことが認識されていない。なぜなら、クラブヘッドのフェースには均一な荷重が加わらず、本質的には中心近くのインパクト点に加わるからである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の例では、ゴルフクラブヘッドは、ボディ、及びボディのリブ表面から突出する複数のリブを備えることができる。ボディは、ヒール端、トウ端、ソール、前面、及び後面を有することができる。複数のリブは、第1長手軸を有する第1リブ、第2長手軸を有する第2リブ、及び第3長手軸を有する第3リブを備えることができる。第1長手軸、第2長手軸、及び第3長手軸は、ボディの外部にある共通点で交差することができる。
【0006】
第2の例では、ゴルフクラブヘッドは、ボディ、及びボディのリブ表面から突出する複数のリブを備えることができる。ボディは、ヒール端、トウ端、ソール、前面、及び後面を有することができる。複数のリブは、略直線であるとともに交差しないものとすることができ、及び/又は、複数のリブは、ボディのヒール端に最も近い第1リブ、及びボディのトウ端に最も近い第2リブを有してもよい。複数のリブはまた、実質的に放射状であり、第1リブと第2リブの間で扇状を形成してもよい。
【0007】
第3の例では、方法は、(a)ヒール端、トウ端、ソール、前面、及び後面を有するゴルフクラブのボディを準備する工程、及び(b)ボディのリブ表面から突出する複数のリブを準備する工程を備えることができる。複数のリブは、共通点を通過して伸びている第1長手軸を有する第1リブ、共通点を通過して伸びている第2長手軸を有する第2リブ、及び共通点を通過して伸びている第3長手軸を有する第3リブを有することができる。共通点は、ボディの外部に位置している。
【0008】
他の例及び実施形態が本願においてさらに開示される。そのような例及び実施形態が、図面、特許請求の範囲、及び/又は本開示で見られるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】ゴルフクラブヘッドの正面図である。
【図2】図1のクラブヘッドを下方から観測した断面図である。
【図3】図1のクラブヘッドを前方から観測した部分断面図である。
【図4】第2実施例のゴルフクラブヘッドの上面図である。
【図5】図4のクラブヘッドを前方から観測した断面図である。
【図6】第3実施例のゴルフクラブヘッドの上面図である。
【図7】図6のクラブヘッドを側方から観測した断面図である。
【図8】第4実施例のゴルフクラブヘッドの上面図である。
【図9】図8のクラブヘッドを側面から観測した断面図である。
【図10】第5実施例のゴルフクラブヘッドの上面図である。
【図11】図10のクラブヘッドを前方から観測した断面図である。
【図12】第6実施例のゴルフクラブヘッドの上面図である。
【図13】図12のクラブヘッドを前方から観測した断面図である。
【図14】他の実施例のゴルフクラブヘッドの部分前面断面図である。
【図15】図14のゴルフクラブヘッドのXV-XV線に対応した上面断面図である。
【図16】本開示の例に基づいてゴルフクラブヘッドを準備する方法のフローチャートである。
【図17】ゴルフクラブヘッドの上面断面図である。
【実施例】
【0010】
図1−3を参照すると、ゴルフクラブは、クラブヘッド12、ホーゼル14、シャフト16を備える。クラブヘッド12は、一般的にステンレス鋼、チタン、又は高ずれせん断率と高強度対重量比を有する他の材料で作られた中空のボディ18で構成されている。中空のボディ18は、ゴルフボールをインパクトするための前壁又はフェース20を備える。中空のボディ18はさらに、上壁又はクラウン22、底壁又はソール24、及びフェース20をクラウン22とソール24に接続させる横壁又はスカート26を備える。クラブヘッド12はさらに、ヒール端30とトウ端32を含む。スカート26は、ヒール端30とトウ端32の間のクラブヘッド12周囲を取り囲み、後壁28を形成する。ゴルフクラブヘッド12は、ドライバータイプのクラブ、フェアウェイウッド、又はハイブリッドクラブのゴルフクラブヘッドとなり得る。
【0011】
クラウン22は、好ましくは鋳造物である薄い壁構造を中空のボディ18の一部として備えている。クラウン22は、0.076センチメートル(cm)±0.013cmの比較的薄い厚み寸法のチタンであるのが望ましい。クラウン22は、クラウン22の下表面36から下方へ伸びている複数のリブによって補強されている。各リブ34は、前壁20から離れている第1端部近傍から、後壁28から離れている第2端部近傍にまで伸びている。リブ34は、第1端部よりも第2端部においてより離れており、好ましくは20%を越えて離れている。隣り合うリブ34は、少なくとも5度の角度によって、第1端部から第2端部に向けて広がっている。リブ34は、狭く、長く、概ね直線であり、金属であり、衝撃波分配要素であり、厚み寸法が0.051cm±0.013cmであり、幅寸法が0.178±0.013cmである。リブ34は、断面で観測したときに概ね下方に向けて凸であり、クラウン22の下表面36に滑らかに一体化する。クラウン22にはリブ34間を横方向に伸びるリブがないことが分かる。
【0012】
クラウン22の下表面36は、前側部分及び後側部分を備える。前側部分及び後側部分は、前壁20の最も前方となる点と後壁28の最も後方となる点の間の距離に対して略半分において、前壁20に対して概ね平行な中間線によって定義される。リブ34の第1端部はクラウン22の前側部分で終結し、リブ34の第2端部はクラウン22の後側部分で終結する。
【0013】
図2において明確に示されるように、リブ34は、リブ34の長手軸38が前壁20の前方に位置するポイント40から放射状に広がり及びポイント40で交差するようなパターンで配列されている。ポイント40は、前壁20の幅の3分の1(W/3)の中央内に位置するのが望ましく、前壁20の中心線の実質的に前方に位置するのが望ましい。ここで用いられるクラブヘッド12は3次元体であるので、図2で平面視したときに、ポイント40は単一点である。代替として、ポイント40は、リブ34の中心線を通過する垂直面の交差点で構成される垂直線と考えられる。
【0014】
リブ34は、前壁20の後表面44とクラウン22の下表面36の交差点42に近接する第1位置を起源とし、後壁28に近接する第2位置にまで伸びている。実施態様では、少なくとも半分、好ましくは全てのリブ34が、前壁20からクラブヘッド12の半分のポイント(L/2)を越えており、いずれの横断リブによって交差されていない。加えて、各リブ34は、クラウン22の薄い部分によってのみ他のリブ34と連結されており、他のリブ34から独立している。好ましくは、ポイント40もまた、前壁20からL/2よりも前方ではない。これにより、10個のリブ34が約60度の角度で広がるパターンとなり、又は、隣り合うリブ34間では4〜8度、好ましくは約6度で発散するパターンとなる。
【0015】
リブ34のこの配列による驚くべき結果は、0.051cmの厚みと0.178cmの幅の垂直リブのアレイでは、何も補強していないクラウン領域と比較して最大ストレスが9%だけ減少するのに対し、放射状の扇パターンで配列されたリブ34はクラウン領域の最大ストレスを約36%減少させる。特定の動作理論に固辞するわけではないが、フェース20が打撃点から外側に向けて不均一に変形し、同様に打撃点から外側に向けて放射状の不均一な形で、荷重がクラウンに伝達されると思われる。したがって、打撃点近くから外側に放射状で伸びるようにリブ34が配列されると、クラウン22がインパクト中にフェース20をより効果的に支持することとなる。
【0016】
図1−3に示されるように、実質的に一定の幅と厚みの直線リブに加えて、リブを備えたゴルフクラブヘッドの他の代替の実施形態も可能である。例えば、リブが曲がっていてもよく、リブの厚み及び/又は幅が変化してもよい。
【0017】
例として、図4にゴルフクラブヘッドの他の実施形態を示す。図5は、図4の実施形態の「5」が付された線に対応する断面図を示す。ゴルフクラブヘッド412(図4)は、前壁420を有する中空のボディ418(図4)、クラウン422(図4)、ソール524(図5)、クラウン422とソール524を接続する横壁526(図5)、ヒール端430(図4)、トウ端432(図4)、及び前壁420の反対側の後側428(図4)を含む。加えて、ゴルフクラブヘッド412はクラウン422の下表面から下方に伸びるリブ440(図4)を含むことができる。図4に示される実施形態の例では、リブ440は、前壁420近傍にある第1端及び後側428近傍にある第2端を有するリブ441、442、443、444、445、446を備える。
【0018】
1つ又は複数のリブ440が曲がる例もある。一例では、図4の例のように、リブ441、442、443、444、455、446の各々が曲がっている。しかしながら、他の例では、リブ440のいくつかが曲がっていなくてもよい。例えば、リブ441が直線とすることができる。リブ440が曲がっていると、リブ440の長さが増加する。リブの長さが長いほど、多くのリブが振動を吸収することができる。
【0019】
図4のリブ440の各々は曲がっている。リブ440が異なる方向に曲がる例もある。例えば、リブ441、442、443がある一つの方向に曲がり、リブ444、445、446がそれの反対方向に曲がってもよい。リブ441、442、443は、トウ端432に対して凸状に曲がることができる。したがって、リブ441、442、443の第1及び第2端はトウ端432から離れてヒール端430に向けて曲がる。一方、リブ444、445、446はヒール端430に対して凸状に曲がる。したがって、リブ444、445、446の第1及び第2端はヒール端430から離れてトウ端432に向けて曲がる。一例では、リブ440の少なくとも2つが前壁420に向けて直線又は湾曲の形状で前方に伸びたとすれば、交差することとなる。例えば、リブ442の直線状の延長は、リブ444の直線状の延長と前壁420の近くで交差し、他の実施形態では、前壁420の前で交差するだろう。リブ440の他の湾曲配列が存在し得ることに留意されたい。例えば、リブ440のうち他の方向よりも一方の方向へ曲がるリブを多くしてもよく、又は、全てのリブを同一方向に曲げてもよい。さらに、6つのリブ440よりも少ない又は多くてもよい。
【0020】
リブ440の各々が曲率半径を有してもよい。曲率半径とは、外挿リブによって作られる円の半径である。ある例では、リブ440の各々が異なる曲率半径を持つ。他の例では、いくつかの半径が略同一であってもよい。
【0021】
図4に示されるゴルフクラブヘッド412の例では、リブ441が最大の曲率半径を有する。リブがリブ441に対してヒール端430又はトウ端432に近づくと、リブの曲率半径が減少する。例えば、リブ442の曲率半径がリブ441よりも小さく、リブ443の曲率半径はリブ442よりも小さい。さらに、リブ444の曲率半径はリブ441よりも小さく、リブ445の曲率半径がリブ444よりも小さく、リブ446の曲率半径がリブ445よりも小さい。他の例では、リブがリブ441に対してヒール端430又はトウ端432に近づくと、リブ440の曲率半径が増加することができる。さらに他の例では、リブ440の曲率半径は、リブ441に対する位置とは関係ないものとすることができる。
【0022】
同一又は他の例では、リブの曲率半径が、リブ441に対する位置に応じて対称とすることができる。例えば、リブ442の曲率半径が、リブ444の曲率半径と略同一とすることができ、リブ443の曲率半径がリブ445の曲率半径と同一とすることができる。他の例では、リブ440の曲率半径が相互に非対称である。
【0023】
リブ440の各々は、幅寸法を有する。図4の例では、リブ440の各々が、他のリブと略同一の幅を有することができる。他の例では、リブ440が他の全てのリブと同一ではない幅を有することができる。ある例では、リブ440の各々は、テーパ状の第1端とテーパ状の第2端を有する。他の例では、第1端及び/又は第2端がテーパ状ではない。
【0024】
さらに、リブ440の各々は、厚み寸法を有する。厚み寸法は、リブがクラウン422から中空のボディ418内へ伸びる距離として測定される。図5の例では、リブ440の各々が、他のリブの各々の厚みと略同一である厚みを有する。他の例では、リブ440が他のリブとは同一ではない厚みを有することができる。
【0025】
リブ440の各々は長さ寸法も有する。長さ寸法は、リブの第1端と第2端の間の(湾曲する)距離として測定される。図4の例では、トウ端432とヒール端430の間の中間点寄りのリブが最大の長さを有する。さらに、リブの長さは、リブがトウ端432又はヒール端430に近づくと減少する。一例では、リブ441が最大の長さを有しており、リブ442の長さがリブ443よりも長く、リブ444の長さがリブ445よりも長く、リブ445の長さがリブ446よりも長い。他の例では、全てのリブ440が略同一の長さを有する。
【0026】
図6は、ゴルフクラブヘッドの他の実施形態を示す。図7は、図6の実施形態において「7」と付された線に対応する断面図を示す。ゴルフクラブヘッド612(図6)は、前壁620(図6)を有する中空のボディ618(図6)、クラウン622(図6)、ソール724(図7)、クラウン622とソール624を接続する横壁726(図7)、ヒール端630(図6)、トウ端632(図6)、及び後側628(図6)を備えている。さらに、ゴルフクラブヘッド612はまた、クラウン622の下表面から下方に向けて伸びるリブ640(図6)を含むことができる。図6に示される実施形態の例では、リブ640は、トウ端632近傍にある第1端及びヒール端630近傍にある第2端を有するリブ641、642、643、644、645、646を備える。
【0027】
1つ又は複数のリブ640が曲がる例もある。一例では、図6の例のように、リブ641、642、643、644、645、646の各々が曲がる。しかしながら、他の例では、リブ640のいつくかが曲がっていなくてもよい。例えば、リブ641を直線とすることができる。
【0028】
図6のリブ640の各々は曲がっている。ある例では、リブ640の全てが同一方向に曲がっている。例えば、リブ641、642、643、644、645、646が前壁620に対して凸状に曲がる。したがって、リブ640の第1及び第2端が前壁620から離れるように曲がる。リブ640の他の湾曲配列があることに留意されたい。例えば、ゴルフクラブヘッドの寸法が前壁620に対して後側628において急激に減少すると、リブ640のいくつかは前壁602に対して凸状に湾曲してもよい。他の実施形態では、リブ640のいくつかは、前壁620近傍にある第1端及び後側628近傍にある第2端を有してもよい。加えて、6つのリブ440よりも少なく又は多くてもよい。
【0029】
リブ640の各々は曲率半径を有することができる。リブ640の各々が異なる曲率半径を有する例もある。他の例では、曲率半径のいくつかが略同一とすることができる。
【0030】
図6に示されるゴルフクラブヘッド612の例では、リブ641が最大の曲率半径を有する。リブが後端628に近づくと、リブの曲率半径が減少する。例えば、リブ642の曲率半径はリブ641よりも小さく、リブ643の曲率半径はリブ642よりも小さく、リブ644の曲率半径はリブ643よりも小さく、リブ645の曲率半径はリブ644よりも小さく、リブ646の曲率半径はリブ645よりも小さい。他の例では、後端628により近いリブ640の曲率半径を大きくすることができる。さらに他の例では、リブ640の曲率半径は、後端628に対するリブの位置とは関係がない。
【0031】
リブ640の各々は幅寸法を有する。図6の例では、リブ640の各々は他のリブと略同一の幅を有する。他の例では、リブ640は他のリブと同一ではない幅を有することができる。リブ640の各々がテーパ状の第1端及びテーパ状の第2端を有する例もある。他の例では、第1端及び/又は第2端がテーパ状ではない。
【0032】
さらに、リブ640の各々が厚み寸法を有する。厚み寸法は、リブがクラウン622から中空のボディ618内に伸びる距離として測定される。図7の例では、リブ640の各々は、他のリブの各々の厚みと略同一の厚みである。他の例では、リブ640は他のリブと同一でない厚みを有することができる。
【0033】
リブ640の各々はまた長さ寸法を有する。長さ寸法は、リブの第1端と第2端の間の(湾曲する)距離として測定される。図6の例では、前壁620により近いリブが後側628により近いリブよりも大きい長さを概ね有する。一例では、リブ642の長さがリブ643よりも長く、リブ643の長さがリブ644よりも長く、リブ644の長さはリブ645よりも長く、リブ645の長さはリブ646よりも長い。しかしながら、リブ642の長さはリブ641よりも長い。他の例では、リブ640の全ては略同一の長さを有する。
【0034】
図8は、ゴルフクラブヘッドの他の実施形態を示す。図9は、図8の実施形態において「9」と付された線に対応する断面図を示す。ゴルフクラブヘッド812(図8)は、前壁820(図8)を有する中空のボディ818(図8)、クラウン822(図8)、ソール924(図9)、クラウン422とソール524を接合する横壁926、ヒール端830(図8)、トウ端832(図8)、及び前壁820の反対側の後側828(図8)を含む。さらに、ゴルフクラブヘッド812はまた、クラウン822の下表面から下方に伸びるリブ840(図8)を含むことができる。図8に示される実施形態の例では、リブ840は、トウ端832近傍にある第1端及びヒール端830近傍にある第2端を有してもよい。
【0035】
1つ又は複数のリブ840が曲がる例もある。一例では、図8の例のように、リブ841、842、843、844、845が曲がる。しかしながら、他の例では、リブ840のいくつかは曲がらなくてもよい。例えば、リブ841を直線とすることができる。
【0036】
図8のリブ840の各々は曲がっている。リブ840の全てが同一方向に曲がる例もある。例えば、リブ841、842、843、844、845は、前壁820に対して凹状に曲がる。したがって、リブ840の第1端及び第2端は前壁820に向けて曲がる。リブ840の他の湾曲配列があり得ることに留意されたい。例えば、リブ840のいくつかは、前壁820近傍にある第1端及び後側828近傍にある第2端を有していてもよい。さらに、6つのリブ840よりも少ない又は多くてもよい。
【0037】
リブ840の各々は曲率半径を有する。リブ840の各々が異なる曲率半径を有する例もある。他の例では、いくつかの曲率半径は略同一である。
【0038】
図8に示されるゴルフクラブヘッド812の例では、リブ841が最小の曲率半径を有する。リブの曲率半径は、リブが後端828に近づくと増加する。例えば、リブ842の曲率半径は、リブ841よりも大きく、リブ843の曲率半径はリブ842よりも大きく、リブ844の曲率半径はリブ843よりも大きく、リブ845の曲率半径はリブ844よりも大きい。他の例では、リブ840の曲率半径は、後端828に対するリブの位置に関係しない。
【0039】
いくつかの又は他の例では、リブの曲率半径は、リブが同心となるようにすることができる。リブ840の各々が完全な円となるように外挿すると、結果の円は同心となる。他の例では、リブ840の曲率半径は同心ではない。
【0040】
リブ840の各々は、幅寸法を有する。図8の例では、リブ840の各々は、他のリブと略同一の幅を有する。他の例では、リブ840は、他のリブと同一ではない幅を有することができる。リブ840の各々がテーパ状の第1端とテーパ状の第2端を有する例もある。他の例では、第1端及び/又は第2端がテーパ状ではない。
【0041】
さらに、リブ840の各々は、厚み寸法を有する。厚み寸法は、リブがクラウンから中空のボディ818内に伸びる(湾曲する)距離として測定される。図9の例では、リブ840の各々は、他のリブの厚みと略同一の厚みを有する。他の例では、リブ840は、他のリブと同一でない厚みを有する。
【0042】
リブ840の各々はまた、長さ寸法を有する。長さ寸法は、リブの第1端と第2端の間の距離として測定される。図8の例では、後側828により近いリブは、前壁820により近いリブよりも長い。一例では、リブ845が最大の長さを有する。リブ844の長さはリブ843よりも長く、リブ843の長さはリブ842よりも長く、リブ842の長さはリブ841よりも長い。他の例では、リブ840の全てが略同一の長さを有する。
【0043】
湾曲するリブに加えて、ゴルフクラブヘッドは、変化する幅を有するリブを備えていてもよい。例えば、図10は、ゴルフクラブヘッドの他の例を示す。図11は、図10の実施形態において「11」と付された線に対応する断面図を示す。ゴルフクラブヘッド1012(図10)は、前壁1020(図10)を有する中空のボディ1018(図10)、クラウン1022(図10)、ソール1124(図11)、クラウン1022とソール1124を接続する横壁1126(図11)、ヒール端1030(図10)、トウ端1032(図10)、及び前壁1020とは反対側の後側1028(図10)を含む。さらに、ゴルフクラブヘッド1012はまた、クラウン1022の下表面から下方に伸びるリブ1040(図10)を含むことができる。図10に示される実施形態の例では、リブ1040は、前壁1020近傍にある第1端及び後端1028近傍にある第2端を有するリブ1041、1042,1043、1044、1045を備える。
【0044】
1つ又は複数のリブ1040が直線状の例もある。一例としては、図10の例のように、リブ1041、1042,1043、1044、1045の各々は直線である。しかしながら、他の例では、リブ1040のいくつかが直線でなくてもよい。例えば、1つ又は複数のリブ1040が曲がることができる。リブ1040が配列され、それにより、リブ1040の軸の各々が共通点で収束する例もある。他の例では、リブ1040の軸の各々が共通点で収束しない。
【0045】
リブの各々は幅寸法を有する。図10の例では、リブ1040の各々がテーパ状の幅を有する。例えば、リブ1040の各々の幅は、中間点から第1端及び第2端に向けて幅が減少する。図10に示されるように、リブ1040の各々の中間点の幅が他のリブのそれぞれの中間点での幅に略等しいとすることができる。他の例では、リブ1040は、他のリブのそれぞれの中間点での幅とは異なる幅を中間点において有することができる。
【0046】
リブ1040の幅は任意の率でテーパすることができる。例えば、図10に示されるように、幅は、円滑であり、非一定のテーパであり、これにより、リブ1040が長く伸びた楕円形となる。他の例では、幅は直線状又は一定にテーパすることができ、これにより、リブ1040がダイヤモンドのような形態を有する。
【0047】
さらに、リブ1040の各々は、厚み寸法を有する。厚み寸法は、リブがクラウン1022から中空のボディ1018内に伸びる距離として測定される。図11の例では、リブ1040の各々がテーパ状の厚みを有する。例えば、リブ1040の各々の厚みは、中間点から第1端及び第2端に向けて減少する。図11で示されるように、リブ1040の各々は、他のリブのそれぞれの中間点での厚みに略等しいと厚みを有することができる。他の例では、リブ1040は、他のリブのそれぞれの中間点での厚みとは異なる厚みを有することができる。
【0048】
リブ1040の厚みは、任意の率でテーパすることができる。例えば、図11に示されるように、厚みは、円滑であり、非一定のテーパであり、これにより、リブ1040が円滑な輪郭となる。他の例では、厚みはより急激に、直線状又は一定にテーパすることができ、これにより、リブ1040がリブ1040の中間点でより尖った高さを持つ形態となる。
【0049】
リブ1040の各々はまた、長さ寸法を有する。長さ寸法は、リブの第1端と第2端の間の距離として測定される。図10の例では、トウ端1032とヒール端1030の間の中間点により近いリブが、トウ端1032又はヒール端1030により近いリブよりも長い。一例では、リブ1041が最大の長さを有する。リブ1042の長さがリブ1043よりも長く、リブ1044の長さがリブ1045よりも長い。他の例では、リブ1040の全てが略同一の長さを有する。
【0050】
図12は、ゴルフクラブヘッドの他の実施形態を示す。図13は、図12の実施形態の「13」と付された線に対応する断面図を示す。ゴルフクラブヘッド1212(図12)は、前壁1220(図12)を有する中空のボディ1218(図12)、クラウン1222(図12)、ソール1324(図13)、クラウン1222とソール1324を接続する横壁1326(図13)、ヒール端1230(図12)、トウ端1232(図12)、及び前壁1220に対して反対側の後側1228(図12)を備える。さらに、ゴルフクラブヘッド1212はまた、クラウン1222の下表面から下方に向けて伸びるリブ1240(図12)を含むことができる。図12に示される実施形態の例では、リブ1240は、前壁1240近傍にある第1端及び後端1228近傍にある第2端を有するリブ1241、1242、1243、1244、1245を備える。
【0051】
1つ又は複数のリブが直線の例もある。一例では、図12の例にあるように、リブ1241、1242、1243、1244、1245が直線である。しかしながら、他の例では、リブ1240のいくつかが直線でなくてもよい。例えば、1つ又は複数のリブ1240が曲がることができる。リブ1240が配列され、これにより、リブ1240の軸の各々が共通点で収束する例もある。共通点は前壁よりも前方にある例もある。他の例では、リブ1240の軸の各々が共通点で収束しない。
【0052】
リブ1240の各々が幅寸法を有する。図12の例では、リブ1240の各々が、実質的に一定の幅を有する。リブ1240の幅が第1端及び第2端でテーパする例もある。他の例では、リブ1240の各々の幅を変えることができる。例えば、リブがトウ端1232とヒール端1230の間の中間点に近づくと、特定のリブの幅が大きくなる。図12に示されるように、リブ1241が最大の幅を有し、リブ1242の幅がリブ1243の幅よりも大きく、リブ1244の幅がリブ1245の幅よりも大きい。ゴルフクラブヘッド1212では、リブ1240の幅が対称となる例もある。例えば、リブ1243の幅がリブ1245の幅と略等しく、リブ1242の幅がリブ1244の幅と略等しい。他の例では、ゴルフクラブヘッド1212において、リブ1240の幅が非対称である。他の例では、リブ1240の幅が、例えば、リブがトウ端1232又はヒール端1230に近づくと増加するように変化することができる。さらに他の例では、リブ1240の幅が、トウ端1232及び/又はヒール端1230に対するリブの位置とは無関係である。リブ1240は、より大きな幅を有するリブがより大きな振動領域に位置することができるように配置することができる。
【0053】
さらに、リブ1240の各々が厚み寸法を有する。厚み寸法は、リブがクラウン1222から中空のボディ内に伸びる距離として測定される。図13の例では、リブ1240の各々が実質的に一定の厚みを有する。また、図13に示されるように、リブ1240の各々が、他のリブの少なくとも1つの厚みと異なる厚みを有することができる。リブ1240の厚みは、リブがトウ端1232とヒール端1230の間の中間点に近づくと増加する例もある。図12に示されるように、リブ1241が最大の厚みを有することができ、リブ1242の厚みがリブ1243の厚みよりも大きく、リブ1244の厚みがリブ1245の厚みよりも大きい。ゴルフクラブヘッド1212では、リブ1240の厚みが対称となる例もある。例えば、リブ1243の厚みがリブ1245の厚みと略等しく、リブ1242の厚みがリブ1244の厚みと略等しい。他の例では、ゴルフクラブヘッド1212において、リブ1240の厚みが非対称である。他の例では、リブ1240の厚みが、例えば、リブがトウ端1232又はヒール端1230に近づくと増加するように変化することができる。さらに他の例では、リブ1240の厚みが、トウ端1232及び/又はヒール端1230に対するリブの位置とは無関係である。リブ1240は、より大きな厚みを有するリブがより大きな振動領域に位置することができるように配置することができる。
【0054】
リブ1240の各々はまた、長さ寸法を有する。長さ寸法は、リブの第1端と第2端の間の距離として測定される。図12の例では、トウ端1232とヒール端1230の間の中間点により近いリブが、トウ端1232又はヒール端1230により近いリブよりも長い。一例では、リブ1241が最大の長さを有する。リブ1242の長さがリブ1243よりも長く、リブ1244の長さがリブ1245よりも長い。他の例では、リブ1240の全てが略同一の長さを有する。
【0055】
他の例では、リブは、リブ毎にテーパするとともに変化する幅及び/又は高さを有することができる。例えば、リブは、図10のリブ1040によって示されるテーパ状の幅を有することができ、図12のリブ1240によって示される変化する幅を有することができる。さらに、リブは、図11のリブ1040によって示されるテーパする厚みを有することができ、図13のリブ1240によって示される変化する厚みを有することができる。
【0056】
他の実施形態では、ゴルフクラブヘッドを提供する方法が提供される。ゴルフクラブヘッドを提供する方法は、ヒール端、トウ端、上表面と下表面を有するクラウン、ソール、前壁、後側、及び第1端から第2端まで伸びるとともにクラウンの下表面から下方に伸びるリブを有するボディを提供する工程を含むことができる。さらに、リブは、第1リブと、湾曲する少なくとも1つの第2リブと、を備えることができる。一例では、ヒール端が、ヒール端430(図4)、ヒール端630(図6)、又はヒール端830(図8)とすることができる。トウ端が、トウ端432(図4)、トウ端632(図6)、又はトウ端832(図8)とすることができる。クラウンが、クラウン422(図4)、クラウン622(図6)、クラウン822(図8)とすることができる。ソールが、ソール524(図5)、ソール724(図7)、ソール924(図9)とすることができる。前壁が、前壁420(図4)、前壁620(図6)、前壁820(図8)とすることができる。後側が、後側428(図4)、後側628(図6)、後側828(図8)とすることができる。リブが、リブ440(図4)、リブ640(図6)、リブ840(図8)とすることができる。
【0057】
一例では、リブは、ボディと一体で設けられてもよい。他の例では、リブは、ボディから最初は分離されて設けられてもよい。その後、リブは、ろう付け技術、はんだ付け技術、又は接着剤によってボディに結合させることができる。
【0058】
他の実施形態では、ゴルフクラブヘッドを提供する方法が提供される。ゴルフクラブヘッドを提供する方法は、ヒール端、トウ端、上表面と下表面を有するクラウン、ソール、前壁、後側、及びクラウンの下表面から下方に伸びるとともに前壁近傍の第1端から後側近傍の第2端まで伸びる略直線のリブを有するボディを提供する工程を含むことができる。さらに、リブは、その中間点から端部までテーパする幅を有することができる例もある。同一の又は他の例では、少なくとも2つのリブの幅が異なる。一例では、ヒール端が、ヒール端1030(図10)、ヒール端1230(図12)とすることができる。トウ端が、トウ端1032(図10)、トウ端1232(図12)とすることができる。クラウンが、クラウン1022(図10)、クラウン1222(図12)とすることができる。ソールが、ソール1124(図11)、ソール1324(図13)とすることができる。前壁が、前壁1020(図10)、前壁1220(図12)とすることができる。後側が、後側1028(図10)、後側1228(図12)とすることができる。リブが、リブ1040(図10)、リブ1240(図12)とすることができる。
【0059】
一例では、リブは、ボディと一体で設けられてもよい。他の例では、リブは、ボディから最初は分離されて設けられてもよい。その後、リブは、ろう付け技術、はんだ付け技術、又は接着剤によってボディに結合させることができる。
【0060】
続いて図面を参照すると、図14は、クラブヘッド140の正面の一部断面図を示す。図15は、図14のXV−XV線に対応するゴルフクラブヘッド140の上部断面図を示す。ゴルフクラブヘッド140は、本願で開示される他のゴルフクラブヘッド(ゴルフクラブヘッド12(図1−4)など)に類似しているが、リブ表面1415に位置するリブ1420を備えている点で相違している。ここで、リブ表面1415とはリブ1420の伸張及びそれらの間のスペースによって定義される。本実施例では、リブ1420はリブ表面1415とともに単一材料を有するが、リブ1420がリブ表面1415と一体でなく、1つ又は複数の機械的又は化学的な留め具を介して固定される例であってもよい。また、本実施例では、リブ表面1415がゴルフクラブヘッド140のソール1413に位置している。
【0061】
プレイヤー又はゴルフクラブヘッドの使用者は、ゴルフクラブヘッドでゴルフゴールをインパクトしたときの音に基づいて、打撃の質を評価することが多い。一貫したインパクト時の音を維持することは、プレイヤー又は使用者がコンフォートゾーンを維持し、及び/又はそのような音/質の関係に係る予想を維持するためには有利なものとなり得る。このことを考慮すると、ゴルフクラブヘッド140がゴルフボール1570(図15)のようなゴルフボールをインパクトしたときに、リブ1420は、ストレス及び/又は振動を通して所望のインパクト音を達成するように構成されていてもよい。そのような特性は、より良いパフォーマンスの研究に基づいてゴルフクラブヘッドの形態に対して他の変更又は改良が行われた結果として所望の音特性が変化するような場合でも、ゴルフクラブヘッドのデザインにおいて所望の音特性を維持し及び/又は回復させるためには価値があるだろう。さらに、本願に開示される他のゴルフクラブヘッドに関して既に記述されているように、リブ1420は、リブ表面1415が位置するゴルフクラブヘッドの一部の特性を補強して、ストレス又はインパクト力をより消散又は通過させる。
【0062】
クラブヘッドのソールは、そのようなクラブヘッドのクラウンには一般的に存在しない窪み、突出、及び/又はウェイトといったソール特性を有することが多い。加えて、リブ1420(図14)は、ストレス又はインパクト力をそのようなソール特徴に向けて又は離れるように分散又は消散させ、所望のインパクト音を達成又は維持するために構成されてもよい。例えば、リブ1420は、そのようなソール特徴において又はその周囲においてストレスの集中を避けるように、インパクト力を分散又は消散させてもよい。同一の又は他の例において、リブ1420は、ソールのウェイト1590(図15)又は1つ以上のウェイトのようなソール特徴に向けてインパクト力を案内又は送ってもよい。その結果、ストレスをソール以外の他の弱い場所で緩和又は消散するのではなく、当該ソール特徴において適切に緩和又は消散される。クラブヘッドのソールのそのようなリブの配置によって、ソールの一部が改良され又は薄くされ、クラブヘッドの至る所において、重量を除去又は再配置することが可能となる。一例では、ソール1413は、クラブヘッド140の前に向けて薄くなるように構成されてもよく、クラブヘッド140の後ろに向けて少なくともいくつかの部分では厚く構成されてもよい。したがって、リブ1420は、パフォーマンスの利点を得るために重量をソールから至る所に再配置させながら、ゴルフクラブヘッド140がゴルフボールをインパクトしたときに、インパクトストレスを適切に抵抗するために、ソール1413を補強することができる。同一の又は他の例では、リブ1420は、ゴルフクラブヘッド140がスイングされたときにソール1413が地面を叩いたとしても、その地面インパクト力に対してソール1413を補強するように構成されてもよい。
【0063】
リブ1420は、インパクト音を調整及び/又はクラブヘッド140のインパクト構造的補強を提供するために、クラウン1414ではなくソール1413に設けられてもよく、同時に、ゴルフクラブヘッド140の重心を上げるのではなく下げている。リブ1420における図14−16に示される以外の配置もまた、他の実施形態で可能である。例えば、クラブヘッドは、図1−13の1つ以上の配置に類似する配置のリブを備えてもよい。ただし、そのようなリブは、ゴルフクラブヘッドのクラウンではなくソールに配置される。ゴルフクラブヘッドのソールのそのようなリブの他の配置は、クラウンではなくクラブヘッドのソールに配置されることで、ソール1413に配置されたリブ1420に関する上述のような更なる利点が提供され得る。
【0064】
ゴルフクラブヘッド140は、ヒール端1411、トウ端1412、ソール1413、クラウン1414、前表面1416(打撃面1430及びターゲット打撃範囲1431を含む)、後表面1517(図15)及びスカート部1418を有するボディ1410を備える。ボディ1410はまた、リブ1420が突出するリブ表面1415を備える。本実施例では、リブ1420はリブ長手軸1521(図15)を有するリブ1421、リブ長手軸1522(図15)を有するリブ1422、リブ長手軸1523(図15)を有するリブ1423を備えており、リブ長手軸1521−1523はボディ1410の外部の共通点1550(図15)で交差する。リブ1421はヒール端1411に最も近い位置にあり、リブ1422はボディ1410のトウ端1412に最も近い位置にあり、リブ1423はリブ1411と1412の間に位置している。本実施例では、リブ1420は、実質的に放射状のパターンでリブ表面1415上に配列され、リブ1421とリブ1422の間に扇状の形を形成する。本実施例では、共通点1550は前表面1416の前方に位置している。しかしながら、共通点1550がボディ1410の外部のどこかに位置している例があってもよい。一例では、リブ1420に類似するリブを有するが、後表面1517の後方に位置する共通点で交差するように構成される異なる例があってもよい。
【0065】
リブ1420は、長手軸1524を有するリブ1424、及び長手軸1525を有するリブ1425を備えている。本実施例では、長手軸1524及び1525はまた、長手軸1521−1523とともに共通点1550で交差する。しかしながら、リブ1420の長手軸の全てが共通点1550で交差する必要がない例もある。一例では、長手軸1524及び1525が共通点1550以外のどこかでボディ1410の外部で交差してもよい例がある。他の例では、異なる数のリブを備えることがある。一例では、リブ1420がたった2つのリブを備えるように、リブ1423−25がない例がある。他の例では、ソール24(図3)のリブではあるが、図1−3に記載されるのに類似した10個のリブを有する実施形態のように、5つよりも多いリブを備える例があってもよい。そのような実施形態では、他のリブの全てと交差しないリブを備えていてもよい。
【0066】
図15の本実施例では、リブ表面1415が、ボディ1410において内側のソール1413に位置しており、そのため、リブ1420もボディにおいて内側に位置しており、リブ表面1415の反対のソール1413では視認できない。しかしながら、他の例では、リブ1420はボディ1410の外側であってもよい。すなわち、リブ表面がクラウン1414の外部表面又はソール1413の外部表面に位置してもよい。本実施例では、リブ1420はクラウン1414に対して凹状であり、リブ表面1415はソール1413を越えてボディ1410のスカート部1418の一部に伸びている。しかしながら、リブ1420がスカート部1418に伸びる必要がない例もある。スカート部1418に伸びているリブ1420がスカート部1418の1つ又は複数の部分を補強し、及び/又はゴルフクラブヘッド140のインパクト音を調整する点で有用であり得るという例もある。
【0067】
図15に見られるように、リブ1420の各々は前表面1416及び後表面1517から離れている。そのような特徴は、例えば、ゴルフボールをインパクトしたときに前表面1416とボディ1410の残りの部分の間の推移領域の曲げ又は変形に干渉しないという点で有用であり得る。また、本実施例では、リブ1420の各々は、それらの長手リブ軸に沿って前表面1416から異なる距離だけ離れている。一例では、リブ1423がリブ長手軸1523に沿って前表面1416から離れている距離は、リブ1421及び/又はリブ1422がリブ長手軸1521及び/又は1522のそれぞれに沿って前表面1416から離れている距離よりも長い。本実施例では、リブ1421は前表面1416から約1.732cm離れており、リブ1422は前表面1416から約1.638cm離れており、リブ1423は前表面1416から約1.742cm離れており、リブ1424は前表面1416から約1.737cm離れており、リブ1425は前表面1416から約1.709cm離れている。そのような異なるスペースは、打撃面1430とソール1413の間の推移領域の剛性に影響を与え又は調整することで、ゴルフクラブヘッドの1つ又は複数の特質(特性時間、反発係数、インパクト音、及び/又は感触など)を調整するという点で意味があり得る。他の実施例では、リブ1420が前表面1416から同じ距離だけ離れていてもよい。
【0068】
本実施形態では、リブ1421は約4.1cmの長さを有しており、リブ1422は約7.3cmの長さを有しており、リブ1423は約8.6cmの長さを有しており、リブ1424は約6.5cmの長さを有しており、リブ1425は約8.8cmの長さを有している。リブ1420の長さは、窪み1581−1583を含む窪み1580のように、リブ表面1415の窪み又は他の特徴を通過及び/又はその上を伸びることができる。したがって、図15の例に見られるように、窪み1580は1つ又は複数のリブ1420の1つ又は複数の一部を部分的に覆っていてもよい。一例では、リブ1422及び1425の上部の一部が窪み1581上で突出しているのが見られ、リブ1421、1424、1423の上部の一部が窪み1582上で突出しているのが見られる。より具体的には、窪み1581の厚みがリブ1422,1425の厚みよりも小さく、このため、リブ1422,1425の上部の一部が窪み1581から突出する。また、窪み1582の厚みがリブ1421,1424,1423の厚みよりも小さく、このため、リブ1421,1424,1423の上部の一部が窪み1582から突出する。他の例では、リブ1422−1425の一部が窪み1583上で突出しているのが見られる。窪み1581−1583の全ては、リブ表面1415から図14−15の実施形態のゴルフクラブヘッド140の内部に突出しており、窪み1581−1582は外部ウェイトがゴルフクラブヘッド140の外表面に取り付けられることができる窪みを形成しており、窪み1583はリブ表面1415に位置する又は型押しされたロゴ又は他のデザインに対応することができる。しかしながら、1つ又は複数のリブ1420が1つ又は複数の窪み1580上で突出しない例があってもよい。一例では、リブ1420が窪み1583上で突出し、1つ又は複数のリブ1420が1つ又は複数の窪み1581−1582の接触面で終わってもよい。同一又は他の実施形態では、1つ又は複数の窪み1580が1つ又は複数のリブ1420の少なくとも一部を完全に覆っていてもよい。
【0069】
リブ1420は、約4.5ミリメータ(mm)から約5mmの最大幅、及び/又は約0.5から約1.0mmの最大厚みを備えて構成されてもよい。より具体的には、図14−15の例では、リブ1420の最大幅が約4.8mmであり、リブ1420の最大厚みが約0.76mmとすることができる。
【0070】
本実施形態では、リブ1420がどのリブとも交差しない。さらに、リブ1420の厚み及び幅が前表面1416近傍のリブ表面1415に一体化する。より具体的には、リブ1420の各々が、前面1416に向けてテーパする前端と後面1517に向けてテーパする後端を有する。リブ1420の前端と後端の各々では、リブ表面1415に一体化するために、厚みと幅が徐々に減少する。このような特性によって、リブ1420がその長さに沿ってストレス及び/又は振動をより受け取り又は通過させて、交差するリブによるそのような通過の遮断又は脱線されることなく、ボディ1410の所望の部分に向けて又は通過して消散させる。リブ1420がリブ表面1415に一体化することは、リブ1420が前表面1416近傍で突然に突出する以上にストレスの集中を減少させることができる。しかしながら、他の実施形態では、1つ又は複数のリブがリブ1420の全てと交差する又はしない例があってもよく、及び/又は1つ又は複数のリブ1420がリブ表面1415に一体化しない例があってもよい。
【0071】
図15で見られるように、本実施例では、リブ1420のうちの隣り合うリブが後表面1517に向けて発散しており、前表面1416に向けて収束する。また、ボディ1410は、中間線1563で分けられる前側部分1561と後側部分1562を備えている。ここで、中間線1563は、前表面1416の最も前方の点と後表面1517の最も後方の点の間の距離の実質的に半分の位置で前表面1416に対して略平行である。本実施例では、各リブ1422−1425の前端が前側部分1561にあり、各リブ1422−1425の後端が後側部分1562にある。リブ1420の全てが前側部分1561にある前端及び後側部分1562にある後端を備える例があってもよい。また、本実施例では、リブ1420は、それらの集合体の重心がゴルフクラブヘッド140の重心と後表面1517の間に位置するように配置されている。同一又は他の例では、リブ1420の各々の重心が、ゴルフクラブヘッド140の重心と後表面1517の間に位置してもよい。この結果、リブ1420は、より好ましいインパクト及び打撃特性を得るために、もとの位置から後方に、ゴルフクラブヘッド140の重心を好適に移動させ得る。
【0072】
図14−15の実施形態はまた、前表面1416にターゲット打撃範囲1431を示す。ターゲット打撃範囲1431は、ほとんどの状況下でゴルフボールをインパクトする所望のポイントとして構成されている。本実施例では、リブ1423の長手軸1523は打撃面1430に対して実質的に垂直であり、ターゲット打撃範囲1431に一致している。ターゲット打撃軸1533は、ターゲット打撃範囲1431の中心から打撃面1430に対して実質的に垂直に伸びている。ここで、本実施形態では、共通点1550は、ターゲット打撃軸1533上に位置しており、リブ1421−1425のリブ長手軸1521−1525はターゲット打撃軸1533上で交差する。リブ長手軸1523はターゲット打撃軸1533と同一線上であり得る。
【0073】
図15に見られるように、共通点1550はターゲット打撃範囲1431から距離1571だけ離れている。距離1571は、ゴルフボール1570の約半径を含む。距離1571は約21.3mmであってもよく、及び/又は全米ゴルフ協会(USGA)の規則に適合したゴルフボールの半径に合致してもよい。現在、全米ゴルフ協会は、ゴルフボールの直径が1.680インチ(42.67mm)を下回らないことに適合することを要求している。他の例では、共通点はターゲット打撃範囲1431から、例えばゴルフボールの直径などのように、異なる距離だけ離れていてもよい。
【0074】
本実施例では、ゴルフクラブヘッド140は、ソール1413の少なくとも一部に位置するソールウェイト1590を備えていてもよい。ソールウェイト1590は、ソール1413の最下点に位置しており、ゴルフクラブヘッド140の重心を効果的に低くし、ソールウェイト1590はソール1413のそのような最下点を埋めるために成形されてもよい。本実施例ではソールウェイト1590がソール1413と同一材料を備えているが、同一又は他の例では、ソールウェイト1590がソール1413と異なる材料又は部品を備えている例であってもよく、及び/又はソールウェイト1590が、接着剤、1つ又は複数のねじ、溶接、及び/又はろう付け等のような機械的又は化学的留め具を介してソール1413に固定される例であってもよい。図15に示されるように、ソールウェイト1590は、リブ1423−1424のようなリブ1420のうちの1つ又は複数のリブを少なくとも部分的に覆っていてもよい。同一又は他の例では、ソールウェイト1590の厚みは、ソールウェイト1590の厚みに包含されるリブ1423−1424の一部に見られるように、覆われたリブの1つ又は複数の一部の厚みを吸収してもよい。
【0075】
図をスキップして前に進むと、図17はゴルフクラブヘッド170の上部断面図を示す。本実施例では、クラブヘッド170はゴルフクラブヘッド140(図14−15)に類似しており、リブ1421−1425(図14−15)に類似したリブ1721−1725を備えている。リブ1721−1725はリブ表面1715に位置している。リブ表面1715は、リブ1721−1725の1つ又は複数の一部を覆うウェイト1590及び窪み1581−1583の特徴を欠いている。しかしながら、窪み1581−1583のような1つ又は複数の窪み、及び/又はウェイト1590のような1つ又は複数のウェイトがリブ表面1715に位置する例であってもよい。
【0076】
図を引き返すと、図16はゴルフクラブヘッドを提供するための方法1600のフローチャートを示す。ゴルフクラブヘッド12(図1−3)、ゴルフクラブヘッド412(図4−5)、ゴルフクラブヘッド1012(図10−11)、ゴルフクラブヘッド1212(図12−13)、ゴルフクラブヘッド140(図14−15)及び/又はそれらの変形例のように、既に記載した1つ又は複数のゴルフクラブヘッドに類似したゴルフクラブヘッドの例であってもよい。
【0077】
方法1600のブロック1610は、ヒール端、トウ端、ソール、前表面及び後表面を有するゴルフクラブヘッドのボディを提供することを備える。一例では、図14−15の実施形態に関しては、ボディがボディ1410に類似してもよく、トウ端がトウ端1412に類似してもよく、ヒール端がヒール端1411に類似してもよく、ソールがソール1413に類似してもよく、前表面が前表面1416に類似してもよく、後表面が後表面1517に類似してもよい。対応する関連性は、本願で教示される他のゴルフクラブヘッド又はその変形例にも想定される。
【0078】
方法1600のブロック1620は、ボディのリブ表面から突出する複数のリブを提供することを備えている。一例では、図14−15の実施形態に関しては、リブ表面はリブ表面1415に類似してもよく、複数のリブは複数のリブ1420に類似してもよい。例えば、複数のリブはリブ1421−1425の一部を備えていてもよい。対応する関連性は、本願で教示される他のゴルフクラブヘッド又はその変形例のリブにも想定される。複数のリブの少なくとも一部は、例えば図15の前表面1416の前方に位置する共通点1550に関して示されるように、ボディの外部の共通点で交差してもよい。しかしながら、共通点がボディの前表面の前方に位置する必要がない例であってもよい。加えて、複数のリブがリブ表面と同一材料を備えていてもよく、又は、複数のリブが機械的又は化学的留め具を介して固定されていてもよい。
【0079】
ブロック1620で複数のリブを提供することは、ボディの内部にリブ表面及び複数のリブを提供することを備えていてもよく、及び/又はボディのソールに複数のリブを提供することを備えていてもよい。他の例では、複数のリブは、ボディの外部であってもよく、及び/又はボディのクラウン及び/又はボディのスカート部のような任意の場所に複数のリブが提供されてもよい。
【0080】
方法1600の異なるブロックが単一ブロックとして又は他のブロックと同時に実行されるものとして付加されてもよく、及び/又はそのようなブロックの順序が変更されてもよい。例えば、リブ表面と一体の複数のリブを形成することで、ブロック1610−1620を同時に実施してもよい。ここで、リブ表面は、クラブヘッドのボディの1つ又は複数の部分の1つ又は複数の部分を備えている。方法1600がさらに又は異なるブロックを備える例であってもよい。一例では、方法1600が、ソールウェイト1590(図15)に類似したウェイトを提供するブロックを備えていてもよい。ここで、そのようなウェイトは、ブロック1620の1つ又は複数の複数のリブの1つ又は複数の部分を覆っていてもよい。本願の開示範囲から逸脱せずに、方法1600に他の変形例が実装されてもよい。
【0081】
ゴルフの規則は時々変更されることがあり(例えば、ゴルフの標準団体及び/又は全米ゴルフ協会(USGA)、英国ゴルフ協会(R&A)等の統治体によって、新しい規則が適用され、又は古い規則が撤廃又は改変されることがある)、本願に開示される装置、方法及び/又は製造品に関するゴルフ道具は、どのような時もゴルフの規則に適合してもよく、適合しなくてもよい。加えて、本願に開示される装置、方法及び/又は製造品に関するゴルフ道具は、広告、販売の申し出、及び/又はゴルフ道具に適合する又は適合しない販売であってもよい。本願に開示される装置、方法及び/又は製造品がこの点において限定されるものではない。
【0082】
少なくとも上記例のいくつかは、フェアウェイウッド型ゴルフクラブヘッドに関して描写又は記述されているが、本願に開示される装置、方法、製造品は、ドライバー型ゴルフクラブ、アイアン型ゴルフクラブ、ウェッヂ型のゴルフクラブ、及び/又はパター型のゴルフクラブのような、他のタイプのゴルフクラブヘッドにも適用可能である。代替として、本願に開示される装置、方法、製造品は、ホッケースティック、テニスラケット、釣り竿、スキー板等の他のスポーツ道具に適用可能である。
【0083】
以上、特定の実施形態が例示及び説明されたが、当業者にとって明らかであるように、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、特定の実施形態を様々に変更したものが含まれることが理解されるべきである。そのような変形や変更は本明細書に添付された特許請求の範囲に規定される本発明の範囲及び教示内に属する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒール端、トウ端、ソール、前表面、及び後表面を有するボディと、
前記ボディのリブ表面から突出する複数のリブと、を備えており、
前記複数のリブは、
第1長手軸を有する第1リブと、
第2長手軸を有する第2リブと、
第3長手軸を有する第3リブと、を含み、
前記第1長手軸、前記第2長手軸、及び第3長手軸は、前記ボディの外部にある共通点で交差するゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
前記共通点は、前記前表面の前方に位置している請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
前記リブ表面と前記複数のリブは、前記ボディの内部にある請求項1又は2に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
前記リブ表面、前記第1リブ、前記第2リブ、及び前記第3リブは、前記ボディの前記ソールに位置している請求項1〜3のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
前記ボディは、スカート部を有しており、
前記リブ表面、前記第1リブ、前記第2リブ、及び前記第3リブは、前記ボディの前記スカート部に位置している請求項4に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
前記複数のリブの各々は、前記前表面及び前記後表面から離れている請求項1〜5のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
前記第1リブ、前記第2リブ、及び前記第3リブは、いずれのリブとも交差していない請求項1〜6のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項8】
前記ボディは、前側部分と後側部分を有しており、
前記前側部分と前記後側部分の間の中間線は、前記前表面の最も前方となる点と前記後表面の最も後方となる点の間の距離に対して略半分において、前記ボディの前記前面に対して略平行であり、
前記第1リブ、前記第2リブ、及び前記第3リブの各々の前端部が前記前側部分にあり、
前記第1リブ、前記第2リブ、及び前記第3リブの各々の後端部が前記後側部分にある請求項1〜7のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項9】
前記第1リブ、前記第2リブ、及び前記第3リブの各々の厚みは、前記前表面の近傍で前記リブ表面に一体化する請求項1〜8のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項10】
前記複数のリブの隣り合うリブは、前記後表面に向けて相互に離れていき、前記前表面に向けて相互に近寄る請求項1〜9のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項11】
前記複数のリブは、ゴルフクラブヘッドのクラウンに対して凹状である請求項1〜10のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項12】
前記ボディの前記前表面は、ターゲット打撃範囲を有する打撃面を備えており、
前記第3リブの長手軸が前記打撃面に略直交するとともに前記ターゲット打撃範囲に一致している請求項1〜11のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項13】
前記ボディの前記前表面は、ターゲット打撃範囲を有する打撃面を備えており、
ターゲット打撃軸がターゲット打撃範囲の中心から伸びているとともに前記打撃面に略直交しており、
前記共通点が前記ターゲット打撃軸上に位置している請求項1〜11のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項14】
前記ボディの前記前表面は、ターゲット打撃範囲を有する打撃面を備えており、
前記共通点は、前記ターゲット打撃範囲からゴルフボールの略半径の長さ離れている請求項1〜11のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項15】
前記複数のリブの重心は、前記ゴルフクラブヘッドの重心と前記ボディの前記後表面の間に位置している請求項1〜14のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項16】
前記ソールの少なくとも一部に位置するソールウェイトをさらに備えており、
前記ソールウェイトは、前記複数のリブのうちの1つ又は複数の覆われたリブを部分的に覆っている請求項1〜15のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項17】
前記ソールウェイトの厚みは、1つ又は複数の覆われたリブの1つ又は複数の部分の厚みを完全に吸収している請求項16に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項18】
前記リブ表面の1つ又は複数の窪みをさらに備えており、
前記1つ又は複数の窪みは、前記複数のリブのうちの1つ又は複数の部分を部分的に覆っている請求項1〜17のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項19】
前記リブ表面と前記複数のリブは、単一の材料を含む請求項1〜18のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項20】
ヒール端、トウ端、ソール、前表面、及び後表面を有するボディと、
前記ボディのリブ表面から突出する複数とリブと、を備えており、
前記複数のリブは、略直線であるとともに交差しておらず、
前記複数のリブは、前記ボディの前記ヒール端に最も近い第1リブと、前記ボディのトウ端に最も近い第2リブと、を有しており、
前記複数のリブは、実質的に放射状であり、前記第1リブと前記第2リブの間で扇状を形成するゴルフクラブヘッド。
【請求項21】
前記第1リブが第1長手軸を有しており、
前記第2リブが第2長手軸を有しており、
前記第1長手軸と前記第2長手軸が前記ゴルフクラブヘッドの前記ボディの外部の共通点で交差しており、
前記複数のリブが、いずれのリブとも交差しない請求項20に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項22】
前記共通点は、前記ボディの前記前表面の前方に位置している請求項21に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項23】
前記複数のリブは、
前記第1リブと前記第2リブの間に位置しており、第3長手軸を有する第3リブと、
前記第1リブと前記第3リブの間に位置しており、第4長手軸を有する第4リブと、
前記第2リブと前記第3リブの間に位置しており、第5長手軸を有する第5リブと、をさらに備えており、
前記第1長手軸、前記第2長手軸、前記第3長手軸、前記第4長手軸、及び前記第5長手軸のうちの少なくとも3つが前記ゴルフクラブヘッドの外部の共通点で交差している請求項20〜22のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項24】
前記共通点は、前記ボディの前記前表面の前方に位置しており、
前記リブ表面と前記複数のリブは、前記ボディの内部にあり、
前記複数のリブと前記リブ表面は、前記ボディのソールに位置しており、
前記複数のリブの各々が前記前表面と前記後表面から離れており、
前記複数のリブのうちの少なくとも3つは、いずれのリブとも交差しておらず、
前記ボディは前側部分と後側部分を有しており、
前記前側部分と前記後側部分の間の中間線は、前記前表面の最も前方となる点と前記後表面の最も後方となる点の間の距離に対して略半分において、前記ボディの前記前表面に対して略平行であり、
前記複数のリブの各リブの前端部が前記前側部分にあり、
前記複数のリブの各リブの後端部が前記後側部分にあり、
前記複数のリブの各々は前記クラウンに対して凹状であり、
前記ボディの前記前表面は、ターゲット打撃範囲を有する打撃面を備えており、
前記第3リブの長手軸が、前記打撃面に略直交するとともに前記ターゲット打撃範囲に一致しており、
ターゲット打撃軸が、ターゲット打撃範囲の中心から伸びているとともに前記打撃面に略直交しているとともに同一線上にあり、
前記共通点が前記ターゲット打撃軸上に位置しており、
前記共通点は、前記ターゲット打撃範囲からゴルフボールの略半径の長さ離れており、
前記複数のリブの重心は、前記ゴルフクラブヘッドの重心と前記ボディの前記後表面の間に位置しており、
前記リブ表面と前記複数のリブは、単一の材料を含んでおり、
前記複数のリブは、前記リブ表面とは反対側のソールにおいて視認できない請求項23に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項25】
ヒール端、トウ端、ソール、前表面、及び後表面を有するゴルフクラブのボディを準備する工程と、
前記ボディのリブ表面から突出する複数のリブを準備する工程と、を備えており、
前記複数のリブは、
共通点を通過して伸びている第1長手軸を有する第1リブと、
前記共通点を通過して伸びている第2長手軸を有する第2リブと、
前記共通点を通過して伸びている第3長手軸を有する第3リブと、を有しており、
前記共通点は、前記ボディの外部に位置している方法。
【請求項26】
複数のリブを準備する工程は、
前記ボディの内部に前記リブ表面と前記複数のリブを準備する工程と、
前記ボディの前記ソールに前記複数のリブと前記リブ表面を準備する工程と、を有する請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記共通点は、前記前表面の前方に位置しており、
前記複数のリブを準備する工程は、
前記複数のリブを実質的に放射状に配置して、前記第1リブと前記第2リブの間で扇状を形成することと、
前記リブ表面、前記第1リブ、前記第2リブ、及び前記第3リブを前記ボディのスカート部に準備することと、
前記前表面と前記後表面から離れている前記複数のリブを配置することと、
いずれのリブとも交差しない前記第1リブと前記第2リブと前記第3リブを準備することと、
前記前表面に近接するリブ表面で調和する前記第1リブと前記第2リブと前記第3リブの厚みを準備することと、
前記ゴルフクラブヘッドのクラウンに対して凹状である前記複数のリブを準備することと、を有しており、
前記ゴルフクラブの前記ボディを準備する工程は、
前記ボディの前記前表面の打撃面を準備することを有しており、それは、ターゲット打撃範囲と、前記共通点を通過するとともにターゲット打撃範囲の中心から前記打撃面に対して実質的に垂直に伸びるターゲット打撃軸と、を含み、
前記リブ表面及び前記複数のリブが単一の材料を含む請求項25に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−31656(P2013−31656A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−157842(P2012−157842)
【出願日】平成24年7月13日(2012.7.13)
【出願人】(591086452)カーステン マニュファクチュアリング コーポレーション (31)
【Fターム(参考)】