説明

リール固定装置および釣竿

【課題】本発明は、ナット部材を締め込んだり、緩める際の操作性が良好となり、リール脚の固定および固定解除を確実に行えるリール固定装置を得ることにある。
【解決手段】リール固定装置(4)は、リール脚(8)を受けるリールシート本体(10)と、リールシート本体(10)に設けられ、リール脚(8)を間に挟んで向かい合う第1および第2のフード(14, 17)と、少なくともいずれか一方のフード(14, 17)に設けられ、リールシート本体(10)にねじ込むことで、第1および第2のフード(14, 17)を相対的に近づく方向に移動させてリール脚(8)をリールシート本体(10)に固定する筒状のナット部材(23)とを備えている。ナット部材(23)は、その外周面に周方向に沿う指掛け用の凹部(34)を有する。この凹部(34)の少なくともナット部材(23)の移動方向に沿う一端に、ナット部材(23)の径方向外側に進むに従い凹部(34)の幅を広げる方向に傾斜する傾斜面(36, 37)が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚釣用リールを釣竿に固定するためのリール固定装置およびリール固定装置を備えた釣竿に関する。
【背景技術】
【0002】
釣竿は、元竿管の手元側に魚釣用リールを固定するためのリール固定装置を備えている。この種のリール固定装置は、魚釣用リールのリール脚が載置されるリールシート本体と、リールシート本体にリール脚を固定する第1のフードおよび第2のフードとを有している。
【0003】
第1および第2のフードは、リール脚を間に挟んで互いに向かい合うようにリールシート本体に設けられている。第1のフードは、リールシート本体に一体に形成されている。第2のフードは、ナット部材と一体化されており、このナット部材をリールシート本体にねじ込むことで、第1のフード体に近づいたり遠ざかる方向に移動可能となっている。
【0004】
すなわち、魚釣用リールをリールシート本体に固定するには、まず、リール脚をリールシート本体の上に載置し、このリール脚の一端を第1のフードに挿入する。次に、ナットを締め付けることで第2のフードを第1のフードに向けて動かし、この第2のフードをリール脚の他端に外側から被せる。ナット部材を締め込んでいくと、リール脚が第1のフードと第2のフードとの間で挟み込まれ、これら第1および第2のフードを介してリール脚がリールシート本体の上に固定される。
【0005】
一方、魚釣用リールをリールシート本体から取り外すには、ナット部材を緩めて第2のフードを第1のフードから遠ざかる方向に移動させる。この移動により、第2のフードがリール脚の他端から離脱し、第1のフードと第2のフードとの間でのリール脚の挟み込みが解除される。よって、リール脚をリールシート本体から取り外すことができる。
【0006】
このようなリール固定装置では、第2のフードを移動させる際には、ナット部材を手の指先で掴んで回転させる必要がある。そのため、従来のナット部材は、手の指先で掴めるだけの長さを有する中空の円筒状をなすとともに、その外周面が手の指先で容易に掴めるように、凹凸のないなだらかな曲面に仕上げられている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−342123号公報 (段落番号0014,0015、図1および図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のリール固定装置によると、ナット部材の外周面には、滑り止め用の細かな模様が存在するものの、ナット部材を回転させる際に、指先を掛けられるような部分を欠いている。そのため、例えばナット部材を強固に締め付ける時、あるいは強固に締め込まれたナット部材を緩める時に、指先が滑ってナット部材をうまく回すことができない場合があり、このナット部材の円滑な操作が妨げられてしまう。
【0008】
本発明の目的は、ナット部材を締め付けたり、逆に緩める際の操作性が良好となり、リール脚の固定および固定解除を確実に行えるリール固定装置を得ることにある。
【0009】
本発明の他の目的は、操作性に優れたリール固定装置を有する釣竿を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係るリール固定装置は、
魚釣用リールのリール脚を受けるリールシート本体と、
上記リールシート本体に設けられ、上記リール脚の一端を上記リールシート本体との間で保持する第1のフードと、
上記第1のフードと向かい合うとともに、上記リール脚の他端を上記リールシート本体との間で保持する第2のフードと、
上記第1のフードおよび上記第2のフードの少なくともいずれか一方に設けられ、上記リールシート本体に回転可能にねじ込まれる筒状のナット部材と、を備え、
上記ナット部材を介して上記第1および第2のフードを相対的に近づく方向に移動させることにより、上記リール脚を上記リールシート本体に固定するリール固定装置であって、
上記ナット部材の外周面に指掛け用の凹部を形成し、この凹部は、上記ナット部材の周方向に沿うとともに、少なくとも上記ナット部材の移動方向に沿う一端に、上記ナット部材の径方向外側に進むに従い上記凹部の幅を広げる方向に傾斜する傾斜面を有することを特徴としている。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る釣竿は、
リール脚を有する魚釣用リールを固定するためのリール固定装置を備えている。
上記リール固定装置は、
上記リール脚を受けるリールシート本体と、
上記リールシート本体に設けられ、上記リール脚の一端を上記リールシート本体との間で保持する第1のフードと、
上記第1のフードと向かい合うとともに、上記リール脚の他端を上記リールシート本体との間で保持する第2のフードと、
上記第1のフードおよび上記第2のフードの少なくともいずれか一方に設けられ、上記リールシート本体にねじ込むことで、上記第1および第2のフードを相対的に近づく方向に移動させて上記リール脚を上記リールシート本体に固定する筒状のナット部材と、を備え、
上記ナット部材の外周面に指掛け用の凹部を形成し、この凹部は、上記ナット部材の周方向に沿うとともに、少なくとも上記ナット部材の移動方向に沿う一端に、上記ナット部材の径方向外側に進むに従い上記凹部の幅を広げる方向に傾斜する傾斜面を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ナット部材の凹部に対応する箇所を手の指先で掴むことで、指先がナット部材に食い込んだ状態となり、指先とナット部材との接触範囲が広がる。そのため、ナット部材を指先でしっかりと掴んで容易に回転させることができる。
【0013】
加えて、凹部の傾斜面に指先が引っ掛かるので、ナット部材を回転させつつ、このナット部材を指先で移動方向に押圧することができる。したがって、ナット部材を締め付けたり、逆に緩める作業を確実に行うことができ、ナット部材の操作性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図7に基づいて説明する。
【0015】
図1は、例えばルアーフィシングに用いる釣竿1を開示している。この釣竿1は、元竿管2を有している。元竿管2にグリップ3とリール固定装置4が取り付けられている。グリップ3は、例えば柔軟な発泡性樹脂材料やコルクで造られており、手で把持し易いような円筒状をなしている。
【0016】
リール固定装置4は、例えば魚釣用の両軸リール5を取り外し可能に固定するためのものであり、グリップ3の前端に連なっている。両軸リール5は、スプール軸6を支持するボディ7を備えている。スプール軸6は、ボディ7の略中央部において元竿管2と直交する方向に延びるとともに、その両端が軸受を介してボディ7に支持されている。
【0017】
ボディ7の下端にリール脚8が一体に形成されている。リール脚8は、ボディ7の前後方向に延びている。このため、リール脚8は、ボディ7の後端に位置する第1の端部8aと、ボディ7の前端に位置する第2の端部8bとを有している。
【0018】
図1ないし図3に示すように、リール固定装置4は、合成樹脂製のリールシート本体10を備えている。リールシート本体10は、元竿管2に固定されている。リールシート本体10は、両軸リール5のリール脚8を受け止める平坦なシート部11と、このシート部11の後端に位置する円筒状の基部12と、上記シート部11の前端に位置する雄ねじ部13とを有している。シート部11、基部12および雄ねじ部13は、元竿管2の軸方向に一列に並んでいる。
【0019】
シート部11は、リールシート本体10の上面に露出するとともに、元竿管2の軸方向に沿って延びている。基部12は、グリップ3の前端に滑らかに連続するような外周面を有している。基部12の外周面の上部に第1のフードとしての固定フード14が一体に形成されている。固定フード14は、シート部11の後端に向けて開口するスリット状の第1の開口部15を有している。
【0020】
さらに、リールシート本体10は、トリガー16を有している。トリガー16は、リールシート本体10の基部12からシート部11とは反対側に向けて突出しており、グリップ3の直前に位置している。トリガー16は、釣竿1のグリップ3を片手で握った時に、このグリップ3を握った手の中指と薬指とで挟み込むためのものである。このトリガー16の存在により、グリップ3に対する手のずれを防止することができ、釣竿1のキャスティング操作を確実に行えるようになっている。
【0021】
リールシート本体10の雄ねじ部13は、シート部11の前端から前方に向けて突出しており、この雄ねじ部13を元竿管2が同軸状に貫通している。シート部11の前端部に第2のフードとしての可動フード17が取り付けられている。可動フード17は、例えばナイロンのような樹脂材料で造られており、雄ねじ部13が貫通する中空の円筒状をなしている。可動フード17は、シート部11を間に挟んで固定フード14と向かい合っている。
【0022】
図4に示すように、可動フード17は、大径部18と小径部19とを有している。大径部18は、シート部11の前端部を外側から覆うような大きさを有している。大径部18の内面は、シート部11の方向に進むに従い大径部18の径方向外側に向けて傾斜している。このため、大径部10の内面の一部は、シート部11の前端部との間にスリット状の第2の開口部20を形成している。この第2の開口部20は、シート部11の前端に向けて開口している。
【0023】
可動フード17の小径部19は、大径部18からシート部11とは反対側を向くように突出している。小径部19は大径部18と同軸状をなしており、この小径部19の先端に径方向外側に張り出す第1の係合爪部21が形成されている。
【0024】
図3に示すように、可動フード17は、ナット部材23を介してリールシート本体10に保持されている。ナット部材23は、手の指先で掴めるだけの長さを有する中空の円筒状をなしており、その内面に雌ねじ部24が形成されている。ナット部材23は、可動フード17に同軸状に連結されて、この可動フード17と一体化されている。ナット部材23の雌ねじ部24は、リールシート本体10の雄ねじ部13にねじ込まれている。このねじ込みにより、可動フード17が固定フード14に近づいたり遠ざかる方向に移動可能となっている。
【0025】
両軸リール5をリールシート本体10に固定するには、まず、両軸リール5のリール脚8をシート部11の上に載置し、このリール脚8の第1の端部8aを固定フード14の第1の開口部15に挿入する。次に、ナット部材23を手の指先で掴んで締め付け方向に回転させる。この回転により、可動フード17がナット部材23と一緒にシート部11に向けて移動し、この可動フード17がリール脚8の第2の端部8bの上に被さる。
【0026】
言い換えると、可動フード17とシート部11との間の第2の開口部20にリール脚8の第2の端部8bが入り込む。この状態でさらにナット部材23を締め付けると、リール脚8の第1および第2の端部8a,8bが固定フード14と可動フード17との間で挟み込まれるとともに、これら両フード14,17を介してシート部11に押し付けられる。この結果、リール脚8がシート部11に保持され、両軸リール5がリールシート本体10の定位置に固定される。
【0027】
両軸リール5をリールシート本体10から取り外すには、ナット部材23を手の指先で掴んで緩める方向に回転させる。この回転により、可動フード17がナット部材23と一緒にシート部11から遠ざかる方向に移動し、可動フード17がリール脚8の第2の端部8bから離脱する。これにより、固定フード14と可動フード17との間でのリール脚8の挟み込みが解除される。よって、両軸リール5をリールシート本体10から取り外すことができる。
【0028】
次に、可動フード17を移動させるナット部材23の詳細について説明する。
【0029】
図4および図5に示すように、ナット部材23は、ナット本体25、ナットカバー部材26、第1のリング27、第2のリング28および補強部材29を備えている。ナット本体25は、例えばナイロンのような樹脂材料で造られている。ナット本体25は、元竿管2および雄ねじ部13が挿通可能な中空の円筒状をなしており、このナット本体25の内面に上記雌ねじ部24が形成されている。
【0030】
ナット本体25は、上記雌ねじ部24を有する第1の筒部30と、この第1の筒部30と同軸状をなす第2の筒部31とを備えている。第2の筒部31は、第1の筒部30よりも大きな外径を有し、この第2の筒部31と第1の筒部30との境界部分に段付き部32が形成されている。
【0031】
第2の筒部31は、第1の筒部30から可動フード17の小径部19に向けて延びている。小径部19は、第2の筒部31の内側に摺動可能に嵌め込まれている。これにより、第2の筒部31の先端が大径部18の端面に突き当たっている。
【0032】
第2の筒部31の先端の内面に内向きに張り出す第2の係合爪部33が形成されている。第2の係合爪部33は、第2の筒部31の内側で第1の係合爪部21に引っ掛かっている。この第2の係合爪部33と小径部19との間には、可動フード17とナット本体25との相対的な回転を許容する遊びが存在する。言い換えると、第1および第2の係合爪部21,33は、可動フード17とナット本体25とを周方向に相対的に回転可能に連結している。
【0033】
ナットカバー部材26は、ナット本体25の第1の筒部30を外側から覆っている。ナットカバー部材26は、例えばEVA樹脂のような手触りがよく、しかも滑り難い柔軟な材料で造られており、第1の筒部30の外周面に接着のような手段で固定されている。このナットカバー部材26を構成する材料としては、EVA樹脂の代わりに例えばコルクを用いてもよい。
【0034】
ナットカバー部材26は、中空の円筒状をなしており、ナット部材23の最大外径を規定している。そのため、ナットカバー部材26から外れたナット本体25の第2の筒部31は、ナットカバー部材26よりも径が小さい。
【0035】
言い換えると、ナットカバー部材26の存在により、ナット部材23の外周面のうち第2の筒部31に対応する部分に凹部34が形成されている。凹部34は、ナット部材23の周方向に連続するとともに、ナット部材23の軸方向に沿う中間部よりも可動フード17の方向にずれた位置に設けられている。そして、凹部34は、ナット部材23の軸方向に沿う幅寸法を有し、この凹部34の幅寸法は、手の指先を差し入れることができるような大きさに規定されている。この凹部34の箇所では、ナット部材23の肉厚が局部的に薄くなっている。
【0036】
第1および第2のリング27,28は、例えばアルミニウム合金のような金属材料で造られている。第1のリング27は、ナット本体25の段付き部32とナットカバー部材26との間で挟み込まれている。第1のリング27は、凹部34の幅方向に沿う一端に位置するとともに、その外周部が凹部34内に張り出している。第1のリング27の外周部は、凹部34に露出する第1の傾斜面36を有している。第1の傾斜面36は、凹部34の底の方からナットカバー部材26の外周面に向けて傾斜している。
【0037】
第2のリング28は、ナット本体25の第2の筒部31の後端外周部に嵌め込まれている。第2のリング28は、凹部34の幅方向に沿う他端に位置するとともに、この凹部34内で第1のリング27の外周部と向かい合っている。この第2のリング28は、凹部34に露出する第2の傾斜面37を有している。第2の傾斜面37は、凹部34の底の方から上記可動フード17に向けて傾斜している。
【0038】
したがって、第1および第2の傾斜面36,37は、凹部34内で互いに向かい合うとともに、ナット部材23の径方向外側に進むに従い凹部34の幅を広げる方向に傾斜している。
【0039】
補強部材29は、中空の円筒状をなしており、凹部34の底を覆うように第2の筒部31の外側に嵌合されている。補強部材29は、ナット本体25よりも硬質な繊維強化樹脂で造られている。この繊維強化樹脂は、繊維強化型材料の一例である。本実施形態の繊維強化樹脂は、その内層および外層に補強部材29の周方向に沿うように配向された繊維を含んでおり、例えば補強部材29の周方向の繊維目付が補強部材29の軸方向の繊維目付の約20%となっている。
【0040】
このような繊維強化樹脂製の補強部材29は、特に径方向に潰れ難くなり、ナット本体25のうち凹部34に対応する薄肉の部分を外側から補強している。この補強部材29は、例えば肉厚が1mm未満であり、上記凹部34の底を構成する第2の筒部31よりも薄肉となっている。
【0041】
さらに、補強部材29は、凹部34内に露出して指先が触れる部分でもあるため、その表面に滑り止め用の凹凸を設けることが望ましい。
【0042】
補強部材29を構成する材料としては、上記繊維強化樹脂に限らず、例えば繊維強化セラミックス、繊維強化金属のような軽くて硬いその他の繊維強化型材料あるいはステンレス、アルミニウム合金、チタンのような軽量な金属材料を用いてもよい。
【0043】
図4に示すように、可動フード17の大径部18とナット本体25の第2の筒部31との境界部分は、外側から化粧リング38によって覆われている。化粧リング38は、例えばアルミニウム合金のような金属材料で造られており、大径部18の外周面に接着等の手段により固定されている。そのため、化粧リング38とナット本体25とは、周方向に相対的に回転可能となっている。
【0044】
さらに、化粧リング38の外周面には、意匠的な視覚効果を高めるためにアルマイト加工が施されている。この化粧リング38の外周面は、第2のリング28の外周面に連続しており、この第2のリング28との一体感が確保されている。
【0045】
ナット本体25の第1の筒部30の先端は、トリムリング39によって覆われている。トリムリング39は、例えばアルミニウム合金のような金属材料で造られている。トリムリング39は、第1の筒部30の外周面とナットカバー部材26との間に介在される円筒部40を有している。トリムリング39は、円筒部40を第1の筒部30およびナットカバー部材26に接着することでナット部材23に同軸状に固定されており、このトリムリング39の内側を元竿管2が貫通している。
【0046】
図4に示すように、ナット部材23は、リング状のクリック機構43を内蔵している。クリック機構43は、ナット部材23を回転させた時にクリック音を発生させるためのものであり、本実施形態の場合は、ナット本体25の第1の筒部30と可動フード17の小径部19との間に組み込まれている。そのため、クリック機構43は、ナット本体25の凹部34によって取り囲まれており、ナット本体25の中で最も薄肉な領域の内側に位置している。
【0047】
図6に示すように、クリック機構43は、第2の筒部31の内周面に形成された複数の係合凹部44と、スプリングユニット45とを備えている。係合凹部44は、第2の筒部31の周方向に所定のピッチで並んでいる。
【0048】
図7に示すように、スプリングユニット45は、リング状のホルダ46と略U字形のスプリング47とを備えている。ホルダ46は、リールシート本体10の雄ねじ部13とナット本体25の第2の筒部31との間に同軸状に保持されている。
【0049】
ホルダ46は、径方向内側に向けて突出する凸部48と、周方向に沿う挟持溝49とを有している。凸部48は、雄ねじ部13の外周面と向かい合っている。この雄ねじ部13の外周面に係合溝50が形成されている。係合溝50は、雄ねじ部13の軸方向に延びるとともに、雄ねじ部13の先端縁に開口している。凸部48は、係合溝50に係合することで、雄ねじ部13に対するホルダ46の回り止めをなしている。
【0050】
スプリング47は、ホルダ46の挟持溝49に挿入するとともに、その両端をホルダ46に引っ掛けることでホルダ46に保持されている。スプリング47は、その中間部に突起部51を有している。突起部51は、ホルダ46の外周面から突出するとともに、このホルダ46の径方向に弾性変形が可能となっている。突起部51の先端は、いずれか一つの係合凹部44に弾性的に引っ掛かっている。
【0051】
このようなクリック機構43では、ナット部材23を回転させると、係合凹部44とスプリングユニット45との間に相対的な回転運動が生じる。これにより、スプリング47の突起部51が複数の係合凹部44を一つ一つ乗り越えるとともに、係合凹部44に繰り返し引っ掛かる。
【0052】
したがって、スプリング47の突起部51が係合凹部44を乗り越える時にクリック音が発生し、かつスプリング44の突起部51が係合凹部44に引っ掛かる時の振動がクリック感としてナット部材23に伝わるようになっている。
【0053】
このような本発明の第1の実施の形態によると、両軸リール5のリール脚8をリールシート本体10のシート部11に固定したり、リール脚8の固定を解除するに当たっては、可動フード17と一体化されたナット部材23を手の指先で掴んで締め付け方向あるいは緩める方向に回転させる。
【0054】
ナット部材23は、その外周面に周方向に連続する凹部34を有するので、ナット部材23を回転させる時に、例えば親指の腹および人指し指の腹を凹部34に当てるようにすれば、これら指がナット部材23に食い込むような状態となる。このため、手の指とナット部材23との接触範囲が広がり、このナット部材23を指先でしっかりと掴んで容易に回転させることができる。
【0055】
さらに、上記構成によると、指掛け用の凹部34は、第1および第2の傾斜面36,37を有している。第1の傾斜面36は、ナット部材23を緩める時のナット部材23の移動方向に沿う先端側に位置している。逆に第2の傾斜面37は、ナット部材23を締め付ける時のナット部材23の移動方向に沿う先端側に位置している。
【0056】
このため、ナット部材23を締め付ける方向に回転させる時には、主に親指の腹を第2の傾斜面37に引っ掛けることができる。逆にナット部材23を緩める方向に回転させる時には、主に親指の腹を第1の傾斜面36に引っ掛けることができる。
【0057】
したがって、ナット部材23を回転させつつ、その移動方向に沿うように雄ねじ部13の軸方向に押圧することができ、ナット部材23を締め付けたり、緩める作業を容易に行うことができる。よって、ナット部材23の操作性が向上し、リール脚8の固定および固定解除を確実に行うことができる。
【0058】
図1および図3に示すように、ナット部材23を完全に締め付けてリール脚8をリールシート本体10のシート部11に固定した状態では、可動フード17がシート部11の前端部に被さるとともに、ナット部材23の凹部34が両軸リール5のボディ7の前端部に隣接する。
【0059】
この際、ナット部材23の外周面が凹みのないなだらかな形状であると、ナット部材23とボディ7の前端部との間のクリアランスが少なくなる。そのため、ナット部材23を指先で掴んで回転させる時に、指がボディ7の前端部に干渉することがあり得る。
【0060】
しかるに、本実施の形態によると、ナット部材23の外周面に設けた凹部34は、ナット部材23を完全に締め付けた時に、ボディ7の前端部に隣接する。そのため、凹部34の深さに相当する分だけ、ナット部材23とボディ7の前端部との間のクリアランスが広がる。
【0061】
この結果、ナット部材23を締め付けたり緩める時に、手の指がボディ7の前端部とナット部材23との間に入り易くなる。よって、ナット部材23を操作する際にボディ7が邪魔とならず、ナット部材23の操作性が良好となる。
【0062】
さらに、ナット部材23と可動フード17とは、相対的に回転可能に連結されている。この構成によれば、ナット部材23を締め付け方向に回転させて可動フード17をシート部11の方向に移動させた場合、可動フード17は、その大径部18がリール脚8の第2の端部8bに接した以降、その接触部分に生じる摩擦抵抗により回転することなく軸方向にのみ移動する。
【0063】
この結果、ナット部材23を締め付け方向又は緩める方向に回転させた時に、ナット部材23は可動フード17に対し空転することになる。よって、可動フード17の大径部18とリール脚8の第2の端部8bとが互いに擦れ合うことはなく、可動フード17の内面およびリール脚8の双方に傷が付き難くなる。それとともに、ナット部材23の回転を妨げようとする抵抗を小さく抑えることができ、ナット部材23を回転させる際のトルクが小さくて済む。
【0064】
一方、釣竿1のグリップ3を手で握ってキャスティング操作をする時、釣人によっては図1に示すようにトリガー16を中指と薬指とで挟み込むとともに、親指で両軸リール5を上から押さえ、さらに人指し指をリールシート本体10の側面に沿わせて前に延ばすことがあり得る。この状態では、手の大きさにもよるが、通常は人指し指の指先に対応する箇所に丁度凹部34が位置するようになる。このため、人指し指の指先を凹部34に添えることができ、リールシート本体10に対する人指し指の収まりが良好となる。
【0065】
よって、釣竿1をキャスティング操作する時に、手の指の位置および向きが的確に定まり、キャスティング操作を確実に行うことができる。
【0066】
本実施の形態に係るナット部材23によると、その凹部34の底が補強部材29で覆われている。このため、上記のように人指し指の指先を凹部34に添わせた場合、この指先が補強部材29に接することになる。補強部材29は、繊維強化樹脂のような硬質な材料で造られており、この種の硬質材料は一般に振動を伝え易く、感度がよい。そのため、ルアーフィシングの最中に人指し指の指先を凹部34に添わせておけば、例えばルアーをリトリーブする際に、ルアーの動きに伴う振動が元竿管2からナット部材23を経由して手に伝わり易くなる。したがって、ルアーの動きを容易に知ることができる。
【0067】
加えて、本実施の形態に係るナット部材23では、クリック音を発生させるクリック機構43がナット本体25のうち凹部34で囲まれた領域に組み込まれている。言い換えると、クリック機構43がナット本体25の中で最も薄肉となる領域の内側に位置している。このため、ナット部材23を回転させた時、スプリング47の突起部51が複数の係合凹部44を一つ一つ乗り越える際に生じる振動がナット本体25に吸収される割合が少なくなる。
【0068】
しかも、指先が触れる凹部34の底は、振動を伝え易い繊維強化樹脂製の補強部材29で覆われているから、スプリング47の突起部51からナット本体25に伝わる振動が、そのまま補強部材29を介して手に伝わる。
【0069】
よって、ナット部材23の回転時にクリック感を容易に得ることができ、ナット部材23から手に伝わる感触により、ナット部材23の締め付け状態を確認することができる。
【0070】
その上、硬質な補強部材29の存在により、ナット部材23の凹部34を強い力で掴んだとしても、この力に補強部材29が対抗する。特に本実施形態で用いる繊維強化樹脂は、補強部材29の周方向に沿うように配向された繊維を含んでおり、径方向に潰れ難いといった特性を有している。
【0071】
このため、ナット部材23の凹部34を掴んだ時に、ナット本体25の薄肉な部分の変形を防止することができ、この薄肉な部分に位置するクリック機構43を保護できる。言い換えると、ナット本体25が径方向に潰れるように変形した場合、このナット本体25の内面に形成された係合凹部44とスプリング47の突起部51との接触状態がナット本体25の周方向に沿って変化する。これにより、ナット部材23の回転時に、スプリング47の突起部51が係合凹部44に強く当る箇所と弱く当る箇所とが生じ、クリック音およびクリック感にばらつきが生じてくる。
【0072】
しかるに、補強部材29によってナット本体25の変形を防止することで、スプリング47の突起部51は、ナット部材23の回転時に全ての係合凹部44に対し均等の弾力で接触する。この結果、ナット部材23の回転が円滑となるのは勿論のこと、安定したクリック音およびクリック感を得ることができる。
【0073】
なお、本発明は上記第1の実施の形態に特定されるものではない。図8および図9は、本発明の第2の実施の形態を開示している。この第2の実施の形態は、ナット部材61の構成が上記第1の実施の形態と相違しており、それ以外の釣竿1の構成は第1の実施の形態と同様である。そのため、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
【0074】
図8に示すように、ナット部材61は、元竿管2およびリールシート本体10の雄ねじ部13が貫通する中空円筒状のナット本体62を備えている。ナット本体62は、例えばナイロンのような樹脂材料で造られており、ナット部材61の最大外径を規定する外周面63を有している。この外周面63には、例えば機械的又は化学的処理によって滑り止め用の微細な凹凸を形成することが望ましい。ナット本体62は、その内周面の中間部に雌ねじ部24を有するとともに、内周面の後端部に第2の係合爪部33を有している。
【0075】
このナット部材62の外形状は円筒形に限らず、例えばトリムリング39の方向に進むに従い径を減じる方向に傾斜させる、いわゆる先細り状に形成してもよい。
【0076】
可動フード17の小径部19は、ナット本体62の後端部の内側に摺動可能に嵌め込まれており、これによりナット本体62の後端面が大径部18の端面に突き当たっている。小径部19の先端に位置する第1の係合爪部21は、ナット本体62の後端部の内側で第2の係合爪部33に引っ掛かっている。この第2の係合爪部33と小径部19の外周面との間には、可動フード17とナット本体62との相対的な回転を許容する遊びが存在する。言い換えると、第1および第2の係合爪部21,33は、可動フード17とナット本体62とを相対的に回転可能に連結している。
【0077】
この第2の実施の形態においては、ナット本体62の後端面と大径部18の端面との間に例えば樹脂製の平滑なリングを介在させても良い。このことにより、ナット本体62と大径部18との接触部分の摩擦抵抗を軽減することができ、ナット部材61を回転させる際のトルクを小さくできる。
【0078】
図9に示すように、ナット本体62の外周面に凹部65が形成されている。凹部65は、ナット本体62の周方向に連続するとともに、ナット本体62の軸方向に沿う中間部よりも可動フード17の方向にずれた位置に設けられている。この凹部65の位置でのナット本体62の肉厚は、ナット本体62の後端部の肉厚の略半分にまで減じられている。そのため、ナット本体62は、凹部65の位置で最も薄肉となっている。
【0079】
凹部65は、ナット本体62の軸方向に沿う幅寸法を有している。凹部65の幅寸法は、手の指先を差し入れることができるような大きさに規定されている。さらに、凹部65は、第1および第2の傾斜面66,67を有している。第1の傾斜面66は、凹部65の前端に位置し、この凹部65の底からナット本体62の径方向外側に進むに従い前方に向って傾斜している。第2の傾斜面67は、凹部65の後端に位置し、この凹部65の底からナット本体62の径方向外側に進むに従い後方に向って傾斜している。
【0080】
したがって、第1および第2の傾斜面66,67は、凹部65内で互いに向かい合うとともに、ナット部材61の径方向外側に進むに従い凹部65の幅を広げる方向に傾斜している。
【0081】
図9に示すように、ナット部材61は、クリック機構43を内蔵している。クリック機構43は、ナット本体62の雌ねじ部24と可動フード17の小径部19との間に組み込まれている。そのため、クリック機構43は、ナット本体62の凹部65によって取り囲まれており、ナット本体62の中で最も薄肉な領域の内側に位置している。
【0082】
このような構成によると、ナット部材61の外周面63に第1および第2の傾斜面66,67を有する凹部65が形成されている。このため、ナット部材61を回転させる時に、親指の腹および人指し指の腹を凹部65に当てるようにすれば、これらの指がナット部材61に食い込むような状態となる。このため、手の指とナット部材61との接触範囲が広がり、このナット部材61を指先でしっかりと掴んで容易に回転させることができる。
【0083】
さらに、ナット部材61を締め付ける方向および緩める方向に回転させる時に、主に親指の腹を第1および第2の傾斜面66,67に引っ掛けることができる。したがって、上記第1の実施の形態と同様に、ナット部材61を回転させつつ、その移動方向に沿うように雄ねじ部13の軸方向に押圧することができる。よって、ナット部材61の操作性が向上し、リール脚8の固定および固定解除を確実に行うことができる。
【0084】
加えて、クリック音およびクリック感を発生させるクリック機構43は、ナット本体62の中で最も薄肉となる領域の内側に位置している。このため、ナット部材61を回転させた時に、スプリング47の突起部51が複数の係合凹部44を一つ一つ乗り越える際に生じるクリック音および振動がナット本体62に吸収される割合が少なくなる。
【0085】
よって、ナット部材61の回転時に発生するクリック音を聞き取り易くなるとともに、クリック感が手に伝わり易くなる。
【0086】
なお、上記第1および第2の実施の形態では、リールシート本体のシート部の前端に位置する第2のフードを移動可能な可動フードとしたが、本発明はこれに制約されない。
【0087】
例えば、シート部の後端に位置する第1のフードを移動可能な可動フードとするとともに、シート部の前端に位置する第2のフードを固定フードとしたり、第1および第2のフードの双方を可動フードとしてもよい。第1および第2のフードを可動フードとする場合、各フードにナット部材を設ける必要があることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の第1の実施の形態において、リール固定装置に両軸リールを固定した状態を示す釣竿の側面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るリール固定装置の斜視図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るリール固定装置の断面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るナット部材を一部断面で示す側面図。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るナット部材の斜視図。
【図6】本発明の第1の実施の形態において、ナット本体の内部に組み込まれるクリック機構の断面図。
【図7】(A)は、本発明の第1の実施の形態において、クリック機構のスプリングユニットを示す断面図。(B)は、本発明の第1の実施の形態において、クリック機構のスプリングユニットを示す側面図。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るリール固定装置の断面図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るナット部材を一部断面で示す側面図。
【符号の説明】
【0089】
1…釣竿、4…リール固定装置、5…リール(両軸リール)、8…リール脚、10…リールシート本体、14…第1のフード(固定フード)、17…第2のフード(可動フード)、23,61…ナット部材、34,65…凹部、36,37,66,67…傾斜面(第1の傾斜面、第2の傾斜面)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
魚釣用リールのリール脚を受けるリールシート本体と、
上記リールシート本体に設けられ、上記リール脚の一端を上記リールシート本体との間で保持する第1のフードと、
上記第1のフードと向かい合うとともに、上記リール脚の他端を上記リールシート本体との間で保持する第2のフードと、
上記第1のフードおよび上記第2のフードの少なくともいずれか一方に設けられ、上記リールシート本体に回転可能にねじ込まれる筒状のナット部材と、を具備し、
上記ナット部材を介して上記第1および第2のフードを相対的に近づく方向に移動させることにより、上記リール脚を上記リールシート本体に固定するリール固定装置において、
上記ナット部材の外周面に指掛け用の凹部を形成し、この凹部は、上記ナット部材の周方向に沿うとともに、少なくとも上記ナット部材の移動方向に沿う一端に、上記ナット部材の径方向外側に進むに従い上記凹部の幅を広げる方向に傾斜する傾斜面を有することを特徴とするリール固定装置。
【請求項2】
請求項1の記載において、上記凹部は、上記ナット部材の移動方向に沿う他端に、上記ナット部材の径方向外側に進むに従い上記凹部の幅を広げる方向に傾斜する他の傾斜面を有することを特徴とするリール固定装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2の記載において、上記ナット部材は、上記第1のフードおよび第2のフードの少なくともいずれか一方に相対的に回転可能に連結されていることを特徴とするリール固定装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかの記載において、上記ナット部材は、このナット部材を回転させた時にクリック音を発生させるリング状のクリック機構を含み、
このクリック機構は、上記ナット部材の周方向に間隔を存して配置された複数の係合凹部と、上記係合凹部に弾性的に離脱可能に引っ掛かる突起部とを有し、これら係合凹部および突起部は、上記ナット部材の内部において上記凹部で囲まれた領域に配置されていることを特徴とするリール固定装置。
【請求項5】
請求項4の記載において、上記ナット部材は合成樹脂製であり、このナット部材の凹部の少なくとも底は、上記ナット部材よりも硬質な補強部材で覆われていることを特徴とするリール固定装置。
【請求項6】
請求項5の記載において、上記補強部材は、繊維強化型材料で造られており、この繊維強化型材料は、少なくとも補強部材の周方向に沿うように配向された繊維を含むことを特徴とするリール固定装置。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のいずれかの記載において、上記リールシート本体は、両軸リール用であるとともに、上記両軸リールとは反対側に向けて突出するトリガーを有することを特徴とするリール固定装置。
【請求項8】
リール脚を有する魚釣用リールを固定するためのリール固定装置を備えた釣竿であって、
上記リール固定装置は、
上記リール脚を受けるリールシート本体と、
上記リールシート本体に設けられ、上記リール脚の一端を上記リールシート本体との間で保持する第1のフードと、
上記第1のフードと向かい合うとともに、上記リール脚の他端を上記リールシート本体との間で保持する第2のフードと、
上記第1のフードおよび上記第2のフードの少なくともいずれか一方に設けられ、上記リールシート本体にねじ込むことで、上記第1および第2のフードを相対的に近づく方向に移動させて上記リール脚を上記リールシート本体に固定する筒状のナット部材と、を具備し、
上記ナット部材の外周面に指掛け用の凹部を形成し、この凹部は、上記ナット部材の周方向に沿うとともに、少なくとも上記ナット部材の移動方向に沿う一端に、上記ナット部材の径方向外側に進むに従い上記凹部の幅を広げる方向に傾斜する傾斜面を有することを特徴とする釣竿。
【請求項9】
請求項8の記載において、上記凹部は、上記ナット部材の移動方向に沿う他端に、上記ナット部材の径方向外側に進むに従い上記凹部の幅を広げる方向に傾斜する他の傾斜面を有することを特徴とする釣竿。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−333726(P2006−333726A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−159233(P2005−159233)
【出願日】平成17年5月31日(2005.5.31)
【出願人】(000002495)ダイワ精工株式会社 (1,394)
【Fターム(参考)】