説明

レンズ機構

【課題】大型化することなく、かつコストを増加させずに、どのズーム領域であっても、カメラ本体に入射されるフレア成分光を除去することができるレンズ機構を提供すること。
【解決手段】制御回路201は、たとえば、カメラ本体から送信された情報に基づいて、ズーム駆動モータ202の駆動を制御する。その結果、ズーム位置センサ203から送信された第二レンズ群位置を示す情報を受信する。そして、制御回路201は、第二レンズ群の位置を示す情報に基づいて、絞り機構(絞り羽根)の最大絞り口径を算出、または、設定テーブルから取得する。そのうえ、制御回路201は、絞り機構(絞り羽根)の絞り径が、算出または取得された最大絞り口径を超えない範囲で、絞り開閉モータ204の駆動を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、入射光をカメラ本体に入射させるレンズ機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、絞り羽根を開閉させることによって絞り径を変化させ、カメラ本体への入射光の光量を調整する絞り機構と、この絞り機構の絞り径を自動的に制御する制御手段とが備えられているカメラまたはレンズが多く存在する。そして、このようなカメラまたはレンズを用いることにより、撮影時における入射光の光量を常に最適に保つことができるとされている。
【0003】
しかしながら、上記従来技術、特に、高倍率のズームレンズにあっては、絞り径が最大となったとき(開放時)に、絞りと軸上光線束との隙間からフレアの原因となる余分な軸外光線(以下、「フレア成分光」という)がカメラ本体に入射されてしまうズーム領域が発生するといった問題が生じていた。そこで、上記問題を解決するため、たとえば、従来の絞り機構に加えて、フレア成分光を除去するフレアカッターを備えたレンズ機構が考案されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開平07−294814号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来技術にあっては、従来のレンズ機構に加えて、フレアカッターを駆動させるための駆動モータなどを別途設ける必要があるため、大型化する、開発・製造・保守などにかかるコストが増加する、電力消費が増加するなど、多くの問題が生じていた。そこで、多くのユーザからは、上記問題を生じさせることなく、どのズーム領域であっても、カメラ本体に入射されるフレア成分光を除去することができるレンズ機構が望まれていた。
【0006】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、大型化することなく、かつコストを増加させずに、どのズーム領域であっても、カメラ本体に入射されるフレア成分光を除去することができるレンズ機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるレンズ機構は、レンズ鏡筒の内部に、光軸方向に往復移動する変倍レンズ群と、前記変倍レンズ群の像面側において、絞りを開閉する絞り機構と、前記絞り機構を制御し、絞り径を調整する制御手段と、前記変倍レンズ群の位置を検出する検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記検出手段によって検出された前記変倍レンズ群の位置が、所定のズーム位置にあるときに、前記絞り機構の最大絞り口径が軸上光線束と略同一径となるように、前記絞り機構を制御することを特徴とする。
【0008】
また、この発明にかかるレンズ機構は、上記に記載の発明において、前記制御手段は、前記検出手段によって検出された前記変倍レンズ群の位置が、軸上光線束径よりも最大軸外光線の下光線が大きくなるズーム位置にあるときに、前記絞り機構の最大絞り口径が軸上光線束と略同一径となるように、前記絞り機構を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、大型化することなく、かつコストを増加させずに、どのズーム領域であっても、カメラ本体に入射されるフレア成分光を除去することができるレンズ機構を提供することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるレンズ機構の好適な実施の形態をビデオカメラ用の四群ズームレンズを一例に詳細に説明する。なお、この発明にかかるレンズ機構は、四群ズームレンズへの適用に限らず、たとえば、二群、三群、五群ズームレンズなどにも適用することができる。また、カメラ本体と別体式のズームレンズへの適用に限らず、カメラ本体と一体式のズームレンズにも適用することができる。また、ビデオカメラ用に限らず、デジタルカメラ、フィルムカメラなど、種々のカメラ用のズームレンズにも適用することができる。
【0011】
(実施の形態)
(ズームレンズの構成)
まず、本実施の形態にかかるズームレンズの構成について説明する。図1は、本実施の形態にかかるズームレンズの光学系の構成を示す説明図である。図2は、本実施の形態にかかるズームレンズの制御系の構成を示す説明図である。
【0012】
図1は、ズームレンズ100を構成するレンズ鏡筒に形成された開口部(図示省略)の内部構成を示したものであり、図1に示すように、ズームレンズ100は、光軸101方向の物体側(被写体)から順に、第一レンズ群111、第二レンズ群112、絞り機構115、第三レンズ群113、第四レンズ群114、を備えて構成されている。また、図1において、符号102は軸上光線束を、符号103は、最大軸外光線を示す。そして、図1において、符号Nはフレアが生じやすいズーム領域を、符号N1はそのWide側の境界線を、符号N2はTele側の境界線を示す。さらに、D1は絞り機構115の最大絞り口径を示す。
【0013】
第一レンズ群111は、正屈折力を有し、図示を省略する駆動モータの駆動により、光軸101方向に移動することによって、写体に対する焦点位置を決定するいわゆるフォーカスレンズ群(フォーカス系)である。
【0014】
第二レンズ群112は、負屈折力を有し、図2を用いて後述するズーム駆動モータ202の駆動により、図示を省略するドライブギヤ、ドライブベルト、ドライブシャフトなどを介して、光軸101方向に往復移動することによって、焦点距離を変えるいわゆる変倍レンズ群(バリエータ)である。
【0015】
第三レンズ群113は、正屈折力を有し、図示を省略する駆動モータの駆動により、光軸101方向に移動することによって、第二レンズ群112の移動によって生じた焦点位置のズレを補正するいわゆる補正レンズ群(コンペンセータ)である。第四レンズ群114は、正屈折力を有し、前群の虚像を実像に戻すいわゆるマスターレンズ群(リレー系)である。
【0016】
絞り機構115は、第二レンズ群112と第三レンズ群113との間に設けられ、レンズ鏡筒に形成された開口部を光軸101から周方向に向かって開閉する複数枚の絞り羽根を備える。この絞り羽根が、図2を用いて後述する絞り開閉モータ204の駆動によって、上記開口部を開閉することにより、上記開口部を通過してカメラ本体に入射される入射光の光量を調整する。
【0017】
図2は、ズームレンズ100の各部を制御する制御系の構成を示したものであり、図2に示すように、ズームレンズ100は、制御回路(制御手段)201、ズーム駆動モータ202、ズーム位置センサ203、絞り開閉モータ204、絞り開度センサ205、を備えて構成されている。
【0018】
制御回路201は、ズームレンズ100の制御系の全体を司るCPU、各種処理プログラムや各種設定情報などを記憶するROMやRAMなどのメモリ、ズーム駆動モータ202や絞り開閉モータ204を作動させるための各種ドライバ、カメラ本体やズームレンズ100を構成する各構成部(ズーム駆動モータ202、ズーム位置センサ203、絞り開閉モータ204、および絞り開度センサ205)とのデータの入出力を制御する各種I/F(インターフェース)などを備えて構成される。
【0019】
このように構成された制御回路201は、たとえば、カメラ本体から送信された情報に基づいて、ズーム駆動モータ202の駆動を制御する。その結果、ズーム位置センサ203から送信された第二レンズ群112の位置を示す情報を受信する。
【0020】
そして、制御回路201は、第二レンズ群112の位置を示す情報に基づいて、絞り機構115(絞り羽根)の最大絞り口径を算出、または、設定テーブルから取得する。そのうえ、制御回路201は、絞り機構115(絞り羽根)の絞り径が、算出または取得された最大絞り口径を超えない範囲で、絞り開閉モータ204の駆動を制御する。
【0021】
ズーム駆動モータ202は、制御回路201の制御によって作動し、ドライブギヤ、ドライブベルト、ドライブシャフトなどを介して、第二レンズ群112を光軸101方向に往復移動させる。このズーム駆動モータ202には、たとえば、DCサーボモータ、ステッピングモータ、超音波モータなどを採用することができる。
【0022】
ズーム位置センサ203は、検出手段として機能し、第二レンズ群112の位置を検出する。そして、ズーム位置センサ203は、検出した第二レンズ群112の位置を示す情報を、制御回路201へ送信する。このズーム位置センサ203には、たとえば、光センサ、赤外線センサ、測距センサ、ホールセンサなどを採用することができる。
【0023】
絞り開閉モータ204は、制御回路201の制御によって作動し、ドライブギヤ、ドライブベルト、ドライブシャフトなどを介して、絞り機構115に備えられた絞り羽根を駆動し、レンズ鏡筒に形成された開口部を開閉する。この絞り開閉モータ204には、たとえば、ズーム駆動モータ202と同様に、DCサーボモータ、ステッピングモータ、超音波モータなどを採用することができる。
【0024】
絞り開度センサ205は、絞り機構115(絞り羽根)の開度、すなわち、絞り径を検出する。そして、絞り開度センサ205は、検出した絞り機構115(絞り羽根)の開度を示す情報を、制御回路201へ送信する。この絞り開度センサ205には、たとえば、ズーム位置センサ203と同様に、光センサ、赤外線センサ、測距センサ、ホールセンサなどを採用することができる。
【0025】
(制御回路201による設定初期化処理の手順)
つぎに、制御回路201による設定初期化処理の手順について説明する。図3は、制御回路201による設定初期化処理の手順を示すフローチャートである。
【0026】
まず、フレアが生じやすいズーム領域(N)のWide側の境界位置(N1)を取得する(ステップS301)。つぎに、フレアが生じやすいズーム領域(N)のTele側の境界位置(N2)を取得する(ステップS302)。そして、フレアが生じやすいズーム領域(N)以外の領域に第二レンズ群112が位置したときの絞り機構115(絞り羽根)の最大絞り口径(D1)を取得する(ステップS303)。さらに、フレアが生じやすいズーム領域(N)に第二レンズ群112が位置したときの絞り機構115(絞り羽根)の最大絞り口径(D2)を取得して(ステップS304)、一連の処理を終了する。
【0027】
ここで、上述した設定初期化処理によって取得される各種設定値は、たとえば制御回路201に備えられたメモリなどにあらかじめ記録されており、ズームレンズ100固有の値を有する。なお、上記各種設定値は、カメラ本体や、カメラ本体に挿入されたメモリーカードなどから取得するようにしてもよい。さらに、フレアが生じやすいズーム領域(N)が複数の区間に分割されていてもよく、この場合、区間ごとに、最大絞り口径(D2)を取得するようにしてもよい。
【0028】
(制御回路201による絞り機構115の制御処理の手順)
つぎに、制御回路201による絞り機構115の最大絞り口径の制御処理の手順について説明する。図4は、制御回路201による絞り機構115の最大絞り口径の制御処理の手順を示すフローチャートである。
【0029】
まず、カメラ本体から送信された情報などに基づいて、ズーム操作がおこなわれたか否かを判断する(ステップS401)。ステップS401において、ズーム操作がおこなわれていないと判断した場合(ステップS401:No)は、繰り返しステップS401をおこなう。
【0030】
一方、ステップS401において、ズーム操作がおこなわれたと判断した場合は、カメラ本体から送信された情報などに基づいて、ズーム操作に応じた方向に第二レンズ群112が移動するように、ズーム駆動モータ202の駆動を制御して(ステップS402)、その結果、ズーム位置センサ203から送信された第二レンズ群112の位置を示す情報を受信する(ステップS403)。
【0031】
続いて、図3を用いて上述した設定初期化処理によって取得されたN1(フレアが生じやすいズーム領域(N)のWide側の境界位置)およびN2(フレアが生じやすいズーム領域(N)のTele側の境界位置)と、ステップS403で受信された第二レンズ群112の位置を示す情報と、に基づいて、フレアが生じやすいズーム領域(N)に第二レンズ群112が位置したか否かを判断する(ステップS404)。
【0032】
ステップS404において、フレアが生じやすいズーム領域(N)に第二レンズ群112が位置していないと判断した場合(ステップS404:No)は、絞り機構115(絞り羽根)の開度<=D1(フレアが生じやすいズーム領域(N)以外の領域に第二レンズ群112が位置したときの絞り機構115(絞り羽根)の最大絞り口径)となるように、絞り開閉モータ204の駆動を制御して(ステップS405)、ステップS401へ戻り、ステップS401〜ステップS406を繰り返しおこなう。
【0033】
一方、ステップS404において、フレアが生じやすいズーム領域(N)に第二レンズ群112が位置したと判断した場合(ステップS404:Yes)は、絞り機構115(絞り羽根)の開度<=D2(フレアが生じやすいズーム領域(N)に第二レンズ群112が位置したときの絞り機構115(絞り羽根)の最大絞り口径)となるように、絞り開閉モータ204の駆動を制御して(ステップS406)、ステップS401へ戻り、ステップS401〜ステップS406を繰り返しおこなう。
【0034】
(ズーム操作後のズームレンズ100の状態)
つぎに、ズーム操作後のズームレンズ100の状態について説明する。図5および図6は、フレアが生じやすいズーム領域(N)に第二レンズ群112が位置したときのズームレンズ100の状態を示す説明図である。
【0035】
このうち、図5は、第二レンズ群112がN1(フレアが生じやすいズーム領域(N)のWide側の境界位置)に位置し、かつ、絞り機構115の最大絞り口径の制御がおこなわれる前のズームレンズ100の状態を示す。一方、図6は第二レンズ群112がN2(フレアが生じやすいズーム領域(N)のTele側の境界位置)に位置し、かつ、絞り機構115の最大絞り口径の制御がおこなわれる前のズームレンズ100の状態を示す。
【0036】
図5および図6に示すように、第二レンズ群112が、フレアが生じやすいズーム領域(N)に位置しているときは、最大軸外光線103が、軸上光線束102外部に位置しており、この差分から領域Fが生じている。この場合、図5および図6に示すように、絞り機構115(絞り羽根)の最大絞り口径がD1のままであると、フレアの原因となるフレア成分光が領域Fを通過して、カメラ本体に入射されてしまう。
【0037】
一方、図7は、フレアが生じやすいズーム領域(N)以外の領域に第二レンズ群112が位置したときのズームレンズ100の状態を示す説明図である。図7に示すように、第二レンズ群112が、フレアが生じやすいズーム領域(N)以外の領域に位置しているときは、最大軸外光線103が、第三レンズ群113の位置において軸上光線束102内に収束する方向に向かっている。この場合は、図7に示すように、絞り機構115(絞り羽根)の最大絞り口径がD1のままであっても、フレアの原因となるフレア成分光がカメラ本体に入射されるようなことはない。
【0038】
そして、図8は、図5に示したズームレンズ100の状態から、絞り機構115(絞り羽根)の最大絞り口径が制御された後のズームレンズ100の状態を示す説明図である。図8に示すように、絞り機構115(絞り羽根)の最大絞り口径が制御されたことによって、絞り機構115(絞り羽根)の最大絞り口径=D2となっている。これにより、絞り位置における最大軸外光線103と軸上光線束102との差分から生じていた領域Fが解消され、この結果、軸上光線束102よりも外部を通過するフレア成分光を除去しつつ、撮影を継続することができる。
【0039】
以上説明したように、この実施の形態にかかるズームレンズ100によれば、第二レンズ群112の位置が、フレアが発生する(軸上光線束径よりも最大軸外光線の下光線が大きくなる)ズーム位置にあるときに、絞り機構115(絞り羽根)の最大絞り口径が軸上光線束と略同一径となるように、絞り機構115(絞り羽根)を制御する構成とした。
【0040】
これにより、カメラ本体に入射されるフレア成分光を常に除去しつつ撮影を継続させることができる。また、フレア成分光を除去するための駆動モータなどの特別な機構を必要としないため、ズームレンズ100が大型化するようなことや、電力消費が増加するようなことがないうえ、ズームレンズ100の開発・製造・保守などにかかるコストを抑えることができる。そのうえ、絞り機構115(絞り羽根)によって軸上光線束がカットされることがないため、最大絞り口径時(開放時)のF値に悪影響を及ぼすこともない。
【0041】
なお、本実施の形態においては、制御回路201をズームレンズ100側に設けられている例を用いて説明したが、これに限らず、たとえば、制御回路201が、ズームレンズ100が装着されたカメラ本体側に設けられていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0042】
以上のように、本発明にかかるレンズ機構は、ズーム機能および絞り機構を備えたあらゆるカメラ・レンズへの利用が可能であり、特に、高倍率・高精度のズームレンズやこれを備えたカメラ本体への利用に適している。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本実施の形態にかかるズームレンズの光学系の構成を示す説明図である。
【図2】本実施の形態にかかるズームレンズの制御系の構成を示す説明図である。
【図3】制御回路による設定初期化処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】制御回路による絞り機構の最大絞り口径の制御処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】フレアが生じやすいズーム領域(N)に第二レンズ群が位置したときのズームレンズの状態を示す説明図である。
【図6】フレアが生じやすいズーム領域(N)に第二レンズ群が位置したときのズームレンズの状態を示す説明図である。
【図7】フレアが生じやすいズーム領域(N)以外の領域に第二レンズ群が位置したときのズームレンズの状態を示す説明図である。
【図8】絞り機構(絞り羽根)の最大絞り口径が制御された後のズームレンズの状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0044】
100 ズームレンズ
101 光軸
102 軸上光線束
103 最大軸外光線
111 第一レンズ群
112 第二レンズ群
113 第三レンズ群
114 第四レンズ群
115 絞り機構
201 制御回路
202 ズーム駆動モータ
203 ズーム位置センサ
204 絞り開閉モータ
205 絞り開度センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズ鏡筒の内部に、光軸方向に往復移動する変倍レンズ群と、前記変倍レンズ群の像面側において、絞りを開閉する絞り機構と、前記絞り機構を制御し、絞り径を調整する制御手段と、前記変倍レンズ群の位置を検出する検出手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記検出手段によって検出された前記変倍レンズ群の位置が、所定のズーム位置にあるときに、前記絞り機構の最大絞り口径が軸上光線束と略同一径となるように、前記絞り機構を制御することを特徴とするレンズ機構。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記検出手段によって検出された前記変倍レンズ群の位置が、軸上光線束径よりも最大軸外光線の下光線が大きくなるズーム位置にあるときに、前記絞り機構の最大絞り口径が軸上光線束と略同一径となるように、前記絞り機構を制御することを特徴とする請求項1に記載のレンズ機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−164661(P2008−164661A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−350892(P2006−350892)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(000133227)株式会社タムロン (355)
【Fターム(参考)】