説明

レンズ駆動装置

【課題】板バネと給電端子との半田付けを容易に行うことが可能なレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】レンズ駆動装置1では、可動体2と固定体とを繋ぐ板バネ6は、互いに電気的に分離された複数のバネ片15、16によって構成され、駆動用コイル20の両端部のそれぞれは、バネ片15、16のそれぞれに電気的に接続されている。駆動用コイル20へ電流を供給するための一対の給電端子13、14は、平板状に形成されるとともに、同形状に形成されており、バネ片15、16に半田付けされて固定される半田付け部13a、14aと、外部コネクタや外部基板等の外部機器に接続される端子部13b、14bとを備えている。光軸方向から見たときに、一対の給電端子13、14は、レンズ駆動装置1の一辺の両隅側に半田付け部13a、14aが配置され、かつ、レンズ駆動装置1の一辺の中心側に端子部13b、14bが配置されるように、対称に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話等で使用される比較的小型のカメラに搭載されるレンズ駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話等に搭載されるカメラの撮影用レンズを駆動するレンズ駆動装置として、レンズを保持して光軸方向へ移動する移動体と、移動体を光軸方向へ移動可能に保持する支持体と、移動体を光軸方向へ駆動する駆動用コイルおよび駆動用磁石とを備えるレンズ駆動装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のレンズ駆動装置では、移動体の光軸方向の両端側に配置される板バネによって、移動体と支持体とが繋がれている。移動体の光軸方向の両端側に配置される板バネのうち、反被写体側に配置される板バネは、分割された2個のバネ片によって構成されている。このバネ片は、移動体に固定される移動側の固定部と、支持体に固定される支持側の固定部と、移動側の固定部と支持側の固定部とを繋ぐ腕部とを備えている。2個のバネ片のそれぞれには、駆動用コイルの両端部のそれぞれが電気的に接続されている。
【0003】
また、特許文献1に記載のレンズ駆動装置は、駆動用コイルへ電流を供給するための一対の給電端子を備えている。給電端子は、光軸方向から見たときの形状が略L形状となるように、平板状の金属部材が折り曲げられて形成されている。一対の給電端子は、光軸方向から見たときの形状が略正方形状となるレンズ駆動装置の四隅のうちの隣り合う2つの隅にその折り曲げ部分が配置されるように、支持体を構成するホルダに固定されている。また、給電端子は、外部のコネクタに接続される外部接続用端子と、バネ片に接続される内部接続用端子とを備えており、一対の給電端子は、外部接続用端子同士が隣り合うように、ホルダに固定されている。
【0004】
一対の給電端子のそれぞれは、2個のバネ片のそれぞれに電気的に接続されている。具体的には、バネ片には、バネ片の腕部の外周側に配置される被接続部が支持側の固定部に繋がるように形成されており、このバネ片の被接続部に内部接続用端子が半田付けされることで、一対の給電端子のそれぞれは、2個のバネ片のそれぞれに電気的に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−66286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のレンズ駆動装置では、バネ片の腕部の外周側に配置される被接続部に、給電端子の内部接続用端子が半田付けされており、被接続部と内部接続用端子とが半田付けされる部分と、バネ片の腕部との距離が近い。また、被接続部と内部接続用端子とが半田付けされる部分と、移動体との距離も近い。被接続部や内部接続用端子に腕部が一緒に半田付けされると、所望のバネ特性を得ることができなくなる。また、被接続部や内部接続用端子に移動体が一緒に半田付けされると、移動体が適切に動作しなくなる。
【0007】
そのため、特許文献1に記載のレンズ駆動装置では、被接続部と内部接続用端子とを半田付けする際に、被接続部や内部接続用端子に腕部や移動体が一緒に半田付けされないように、慎重に半田付け作業を行う必要がある。すなわち、このレンズ駆動装置では、板バネと給電端子との半田付け作業が煩雑になるおそれがある。
【0008】
そこで、本発明の課題は、板バネと給電端子との半田付けを容易に行うことが可能なレンズ駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明のレンズ駆動装置は、レンズの光軸方向から見たときの形状が略四角形状となるレンズ駆動装置であって、レンズを保持し光軸方向へ移動可能な可動体と、可動体を光軸方向へ移動可能に保持する固定体と、駆動用磁石と駆動用コイルとを有し可動体を光軸方向へ駆動する駆動機構と、可動体と固定体とを繋ぐ板バネと、駆動用コイルへ電流を供給するための一対の給電端子とを備え、板バネは、互いに電気的に分離された複数のバネ片によって構成され、駆動用コイルの両端部のそれぞれは、複数のバネ片のうちの異なるバネ片に電気的に接続され、一対の給電端子は、平板状に形成されるとともに、同形状に形成され、給電端子は、駆動用コイルの両端部のそれぞれが電気的に接続されるバネ片に半田付けされて固定される半田付け部と、駆動用コイルに電流を供給するための外部機器に接続される端子部とを備え、一対の給電端子は、光軸方向から見たときに、レンズ駆動装置の一辺の両隅側に半田付け部が配置され、かつ、レンズ駆動装置の一辺の中心側に端子部が配置されるように、対称に配置されていることを特徴とする。
【0010】
本発明のレンズ駆動装置では、光軸方向から見たときに、駆動用コイルの両端部のそれぞれが電気的に接続されるバネ片に半田付けされて固定される給電端子の半田付け部がレンズ駆動装置の一辺の両隅側に配置されている。そのため、板バネの腕部や可動体から離れたレンズ駆動装置の四隅のうちの隣り合う2つの隅において、半田付け部とバネ片とを半田付けして固定することが可能になる。したがって、半田付け部とバネ片との半田付け作業をそれほど慎重に行わなくても、半田付け部とバネ片との接続部分に板バネの腕部や可動体が一緒に半田付けされるのを防止することが可能になる。また、板バネの腕部や可動体から離れたレンズ駆動装置の四隅のうちの隣り合う2つの隅において、半田付け部とバネ片とを半田付けして固定することが可能になるため、半田付け部とバネ片との半田付けの面積を大きくすることが可能になる。その結果、本発明では、板バネと給電端子との半田付けを容易に行うことが可能になる。
【0011】
また、本発明では、一対の給電端子が、平板状に形成されるとともに、同形状に形成されているため、給電端子が略L形状等に折り曲げられて形成されている場合と比較して、また、一対の給電端子が互いに異なる形状に形成されている場合と比較して、給電端子の製造コストを低減することが可能になる。また、本発明では、給電端子が平板状に形成されているため、給電端子が略L形状等に折り曲げられて形成されている場合と比較して、レンズ駆動装置に組み込まれる前の給電端子が変形しにくくなる。
【0012】
本発明において、固定体は、給電端子を保持する保持部材を備え、保持部材には、光軸方向から見たときに略四角形の枠状に形成される外周壁が形成され、外周壁は、給電端子よりも外周側に配置され給電端子に略平行な第1外周壁部と、第1外周壁部に略直交する第2外周壁部とを備え、第2外周壁部の、半田付け部の近傍には、切欠き部が形成されていることが好ましい。このように構成すると、切欠き部を利用して、半田付け部とバネ片とが半田付けされる部分に半田ごてを容易に近づけることが可能になる。したがって、板バネと給電端子との半田付けをより容易に行うことが可能になる。
【0013】
本発明において、固定体は、給電端子を保持する保持部材を備え、保持部材には、光軸方向から見たときに略四角形の枠状に形成される外周壁が形成されるとともに、外周壁を構成する4つの外周壁部のうちの1つである第1外周壁部に沿って、給電端子が圧入されて固定される圧入部が形成されていることが好ましい。このように構成すると、圧入部に圧入された給電端子を第1外周壁部によって保護することが可能になるため、レンズ駆動装置に組み込まれた後の給電端子の変形を防止することが可能になる。
【0014】
本発明において、給電端子は、圧入部に給電端子を圧入する際に加圧される加圧部を備え、加圧部は、半田付け部と端子部との間に形成されていることが好ましい。このように構成すると、圧入部に給電端子を圧入する際に、半田付け部や端子部を加圧する必要がなくなる。したがって、圧入部に給電端子を圧入する際の半田付け部や端子部の変形を防止することが可能になる。また、このように構成すると、半田付け部と端子部との間に加圧部が形成されているため、給電端子を圧入部に均等に圧入することが可能になる。また、このように構成すると、加圧部を摘んで給電端子を取り扱うことが可能になるため、レンズ駆動装置に組み込まれる前の給電端子の半田付け部や端子部の変形を防止しつつ、レンズ駆動装置に組み込まれる前の給電端子を容易に取り扱うことが可能になる。
【0015】
本発明において、第1外周壁部の、加圧部の近傍には、第2の切欠き部が形成されていることが好ましい。このように構成すると、第1外周壁部に邪魔されることなく、加圧部を加圧して圧入部に給電端子を圧入することが可能になる。
【0016】
本発明において、給電端子は、エッチング加工によって形成されていることが好ましい。このように構成すると、給電端子がプレスの抜き加工によって形成される場合と比較して、給電端子を形成するための原材料となる板状部材の板厚を薄くしても(すなわち、給電端子を薄くしても)、この板状部材の面積を大きくすることが可能になり、その結果、1枚の板状部材からより多くの給電端子を形成することが可能になる。すなわち、プレス加工時の板状部材の変形を考慮すると、板厚が薄くかつ面積の大きな板状部材からプレスの抜き加工によって数多くの給電端子を形成することは困難であるが、板厚が薄くかつ面積の大きな板状部材からエッチング加工によって数多くの給電端子を形成することは比較的容易である。したがって、このように構成すると、給電端子を薄くしても1枚の板状部材からより多くの給電端子を形成することが可能になる。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明のレンズ駆動装置では、板バネと給電端子との半田付けを容易に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置の斜視図である。
【図2】図1のE−E断面の断面図である。
【図3】図1に示すレンズ駆動装置の分解斜視図である。
【図4】図3に示すベース部材、給電端子およびバネ片の斜視図である。
【図5】図3に示すベース部材の平面図である。
【図6】図3に示す給電端子の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0020】
(レンズ駆動装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置1の斜視図である。図2は、図1のE−E断面の断面図である。図3は、図1に示すレンズ駆動装置1の分解斜視図である。なお、以下の説明では、図1等に示すように、互いに直交する3方向のそれぞれをX方向、Y方向およびZ方向とする。また、X方向を左右方向、Y方向を前後方向、Z方向を上下方向とする。また、X1方向側を「右」側、X2方向側を「左」側、Y1方向側を「前」側、Y2方向側を「後(後ろ)」側、Z1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。
【0021】
本形態のレンズ駆動装置1は、携帯電話、ドライブレコーダあるいは監視カメラシステム等で使用される比較的小型のカメラに搭載されるものであり、図1に示すように、全体として略四角柱状に形成されている。具体的には、レンズ駆動装置1は、撮影用のレンズの光軸Lの方向(光軸方向)から見たときの形状が略正方形状となるように形成されている。また、レンズ駆動装置1の4つの側面は、左右方向または前後方向と略平行になっている。
【0022】
本形態では、Z方向(上下方向)が光軸方向とほぼ一致している。また、本形態のレンズ駆動装置1が搭載されるカメラでは、下側に図示を省略する撮像素子が配置されており、上側に配置される被写体が撮影される。すなわち、本形態では、上側(Z1方向側)は被写体側(物体側)であり、下側(Z2方向側)は反被写体側(撮像素子側、像側)である。
【0023】
レンズ駆動装置1は、図1、図2に示すように、撮影用のレンズを保持し光軸方向へ移動可能な可動体2と、可動体2を光軸方向へ移動可能に保持する固定体3と、可動体2を光軸方向へ駆動するための駆動機構4とを備えている。また、レンズ駆動装置1は、図2、図3に示すように、可動体2と固定体3とを繋ぐ板バネ5、6を備えている。すなわち、可動体2は、板バネ5、6を介して固定体3に移動可能に保持されている。本形態では、板バネ5が可動体2の上端側に配置され、板バネ6が可動体2の下端側に配置されている。
【0024】
可動体2は、複数のレンズが固定されたレンズホルダ7を保持するスリーブ8を備えている。固定体3は、レンズ駆動装置1の側面の上端側部分を構成するカバー部材10と、レンズ駆動装置1の側面の下端側部分およびレンズ駆動装置1の下端面を構成するベース部材11と、板バネ5の一部が固定されるスペーサ12とを備えている。ベース部材11には、駆動機構4を構成する後述の駆動用コイル20に電流を供給するための一対の給電端子13、14が固定されている。
【0025】
レンズホルダ7は、略円筒状に形成されている。このレンズホルダ7の内周側には、複数のレンズが固定されている。スリーブ8は、たとえば、樹脂材料で形成されるとともに、略筒状に形成されている。具体的には、スリーブ8は、上下方向から見たときの内周面の形状が略円形状となり、上下方向から見たときの外周面の形状が略四角形状となる略筒状に形成されている。このスリーブ8は、その内周側でレンズホルダ7を保持している。
【0026】
カバー部材10は、磁性を有する金属材料で形成されている。また、カバー部材10は、底部10aと筒部10bとを有する底付きの略四角筒状に形成されている。上側に配置される底部10aの中心には、貫通孔10cが形成されている。このカバー部材10は、移動体2および駆動機構4の外周側を覆っている。
【0027】
ベース部材11は、絶縁性を有する樹脂材料で形成されている。また、ベース部材11は、光軸方向から見たときの形状が略正方形となるブロック状に形成されている。このベース部材11は、カバー部材10の下端側に取り付けられている。ベース部材11の詳細な構成については後述する。
【0028】
スペーサ12は、たとえば、樹脂材料で形成されるとともに、略正方形の扁平なブロック状に形成されている。また、スペーサ12は、枠状に形成されており、その中心には、貫通孔が形成されている。このスペーサ12は、カバー部材10の底部10aの下面に固定されている。
【0029】
板バネ5は、スリーブ8の上端側に固定される円環状の可動体固定部と、スペーサ12に固定される4個の固定体固定部と、可動体固定部と固定体固定部とを繋ぐ4本の腕部とを備えている。この板バネ5は、その厚さ方向と上下方向とが略一致するように、スリーブ8およびスペーサ12に固定されている。
【0030】
板バネ6は、互いに電気的に分離された2個のバネ片15、16によって構成されている。給電端子13、14は、導電性を有する金属材料によって形成されている。板バネ6および給電端子13、14の詳細な構成については後述する。
【0031】
駆動機構4は、スリーブ8の外周側に巻回される2個の駆動用コイル20と、レンズ駆動装置1の4つの側面のそれぞれに沿って配置される駆動用磁石21とを備えている。2個の駆動用コイル20は、上下方向に所定の間隔をあけた状態で、スリーブ8の外周面に巻回されている。本形態では、1本の導線がスリーブ8の外周面に巻回されることで2個の駆動用コイル20が形成されている。駆動用磁石21は、略矩形の板状に形成されている。駆動用磁石21は、駆動用コイル20の外周面に対向するようにカバー部材10の筒部10bの内側面に固定されている。なお、本形態のカバー部材10は、磁気回路を形成するためのヨークの機能を果たしている。
【0032】
(ベース部材、板バネおよび給電端子の構成)
図4は、図3に示すベース部材11、給電端子13、14およびバネ片15、16の斜視図である。図5は、図3に示すベース部材11の平面図である。図6は、図3に示す給電端子13、14の斜視図である。
【0033】
ベース部材11は、上述のように、光軸方向から見たときの形状が略正方形となるブロック状に形成されている。ベース部材11の中心には、貫通孔11aが形成されている。ベース部材11の四隅には、バネ片15、16を構成する後述の固定体固定部15b、16bが固定されるバネ固定面11bが形成されている(図5参照)。ベース部材11の外周側部分には、上方向に向かって立ち上る外周壁11cが形成されている。また、ベース部材11には、給電端子13、14が圧入されて固定される2個の圧入部11dが形成されている(図5参照)。本形態のベース部材11は、給電端子13、14を保持する保持部材である。
【0034】
バネ固定面11bは、上下方向に直交する平面状に形成されている。バネ固定面11bには、後述の固定体固定部15b、16bを位置決めして固定するための突起11eが形成されている。突起11eは、略円柱状に形成されており、バネ固定面11bから上側へ突出している。この突起11eは、ベース部材11の四隅から若干、ずれた位置に配置されている。具体的には、図5に示すように、右前側に配置される突起11eは、ベース部材11の右前の隅から左側へずれた位置に配置され、左前側に配置される突起11eは、ベース部材11の左前の隅から右側へずれた位置に配置され、右後ろ側に配置される突起11eは、ベース部材11の右後ろの隅から前側へずれた位置に配置され、左後ろ側に配置される突起11eは、ベース部材11の左後ろの隅から前側へずれた位置に配置されている。
【0035】
外周壁11cは、光軸方向から見たときの形状が略正方形の枠状となるように形成されている。この外周壁11cは、図2に示すように、カバー部材10の下端側部分の内周側に配置されている。また、外周壁11cは、Z方向とX方向とによって形成されるZX平面に平行な2個の外周壁部11fと、Y方向とZ方向とによって形成されるYZ平面に平行な2個の外周壁部11gとから構成されている。
【0036】
外周壁部11gの前端側には、前後方向の所定の範囲で外周壁部11gの一部が切り欠かれた切欠き部11hが形成されている。切欠き部11hは、外周壁部11gの前端から後ろ側に向かって所定の範囲に形成されている。外周壁部11gの後端側には、前後方向の所定の範囲で外周壁部11gの一部が切り欠かれた切欠き部11jが形成されている。切欠き部11jは、外周壁部11gの後端よりもわずかに前側にずれた位置から前側に向かって所定の範囲に形成されている。切欠き部11h、11jは、その底面がバネ固定面11bよりも下側に配置されるように形成されている。また、切欠き部11hが形成される範囲は、切欠き部11jが形成される範囲よりも広くなっている。
【0037】
前側に配置される外周壁部11fには、この外周壁部11fの一部が左右方向の所定の範囲で切り欠かれた2個の切欠き部11kが形成されている。切欠き部11kは、前側に配置される外周壁部11fの左右両端よりも左右方向の内側へずれた位置から左右方向の内側に向かって所定の範囲に形成されている。切欠き部11kは、その底面がバネ固定面11bよりも上側に配置されるように形成されている。
【0038】
2個の圧入部11dは、前側に配置される外周壁部11fに沿うように、外周壁部11fの後ろ側に形成されている。また、2個の圧入部11dは、光軸Lを通過するYZ平面に対して対称に形成されている。圧入部11dは、バネ固定面11bよりも下側へ窪む凹部によって構成されており、その一部は、細い溝状に形成された溝部11mとなっている。本形態では、前側に配置される外周壁部11fの後面が溝部11mの前側面となっている。また、圧入部11dの左右方向の内側端には、上下方向へ貫通する貫通孔11nが形成されている。
【0039】
バネ片15は、図4に示すように、スリーブ8の下端側に固定される可動体固定部15aと、ベース部材11に固定される2個の固定体固定部15bと、可動体固定部15aと固定体固定部15bとを繋ぐ2本の腕部15cとを備えている。同様に、バネ片16は、スリーブ8の下端側に固定される可動体固定部16aと、ベース部材11に固定される2個の固定体固定部16bと、可動体固定部16aと固定体固定部16bとを繋ぐ2本の腕部16cとを備えている。また、バネ片15、16は、給電端子13、14が半田付けされて電気的に接続される接続部15d、16dを備えている。バネ片15、16は、その厚さ方向と上下方向とが略一致するように、スリーブ8およびベース部材11に固定されている。すなわち、バネ片15、16は、X方向とY方向とから形成されるXY平面に平行に配置されている。
【0040】
可動体固定部15a、16aは、略円弧状に形成されている。可動体固定部15a、16aには、駆動用コイル20の両端部のそれぞれが接続されるコイル接続部15e、16eが形成されている。駆動用コイル20の一端側は、コイル接続部15eに半田付け等されて電気的に接続され、駆動用コイル20の他端側は、コイル接続部16eに半田付け等されて電気的に接続されている。
【0041】
固定体固定部15b、16bは、バネ固定面11bに載置されている。固定体固定部15b、16bには、突起11eが挿通される挿通孔が形成されている。固定体固定部15b、16bは、突起11eに接着剤を塗布する接着によって、あるいは、突起11eを利用した溶着によって、バネ固定面11bに固定されている。腕部15c、16cは、バネ片15、16の所望のバネ特性を得ることができるように形成されている。具体的には、腕部15c、16cは、細長く形成されるとともに緩やかに湾曲している。
【0042】
接続部15dは、略長方形状に形成されている。この接続部15dは、左前側でバネ固定面11bに固定される固定体固定部15bの左側に繋がるように形成されており、ベース部材11の左前の隅に配置されている。図4に示すように、左前側でバネ固定面11bに固定される固定体固定部15bには、腕部15cが後ろ側から繋がっており、この腕部15cは、右方向へ延びている。
【0043】
接続部16dは、略長方形状に形成されている。この接続部16dは、右前側でバネ固定面11bに固定される固定体固定部16bの右側に繋がるように形成されており、ベース部材11の右前の隅に配置されている。図4に示すように、右前側でバネ固定面11bに固定される固定体固定部16bには、腕部16cが左後ろ側から繋がっており、この腕部16cは、後ろ方向へ延びている。
【0044】
給電端子13、14は、図6に示すように、平板状に形成されている。また、給電端子13、14は、同形状に形成されている。本形態では、エッチング加工によって給電端子13、14が形成されている。給電端子13、14は、バネ片15、16が半田付けされて固定される半田付け部13a、14aと、外部コネクタや外部基板等の外部から駆動用コイル20に電流を供給するための外部機器(図示省略)に接続される端子部13b、14bと、半田付け部13a、14aと端子部13b、14bとを繋ぐ基部13c、14cと、給電端子13、14を圧入部11dに圧入する際に加圧される加圧部13d、14dとを備えている。
【0045】
基部13c、14cは、細長い略長方形状に形成されている。半田付け部13a、14aは、略長方形状に形成され、基部13c、14cの長手方向の一端から基部13cの長手方向に直交する方向の一方へ突出している。端子部13b、14bは、略長方形状に形成され、基部13c、14cの長手方向の他端から基部13cの長手方向に直交する方向の他方へ突出している。加圧部13d、14dは、略長方形状に形成され、基部13c、14cの長手方向の略中心位置から基部13cの長手方向に直交する方向の一方へ突出している。加圧部13d、14dの幅(基部13cの長手方向の幅)は、半田付け部13a、14aの幅よりも広く、かつ、端子部13b、14bの幅よりも狭くなっている。また、加圧部13d、14dの高さ(基部13cの長手方向に直交する方向の高さ)は、半田付け部13a、14aの高さと略等しくなっている。
【0046】
給電端子13、14は、2個の圧入部11dのそれぞれに圧入されて固定されている。具体的には、給電端子13、14とZX平面とが平行になるように、かつ、左右方向の外側に半田付け部13a、14aが配置され、左右方向の内側に端子部13b、14bが配置されるように、給電端子13、14は、圧入部11dの溝部11mに圧入されて固定されており、給電端子13、14は、光軸Lを通過するYZ平面に対して対称に配置されている。すなわち、給電端子13、14は、上下方向から見たときに、レンズ駆動装置1の前辺の両隅側に半田付け部13a、14aが配置され、レンズ駆動装置1の前辺の中心側に端子部13b、14bが配置されるように、対称に配置されている。
【0047】
また、給電端子13、14は、半田付け部13a、14aおよび加圧部13d、14dが上側に配置され、端子部13b、14bが下側に配置されるように、圧入部11dに固定されている。端子部13b、14bは、貫通孔11nに挿通されており、図1に示すように、端子部13b、14bの下端側は、レンズ駆動装置1の前面側で外部に露出している。
【0048】
半田付け部13aは、ベース部材11の左前の隅に配置されている。半田付け部13aの後面の下端側には、バネ片15の接続部15dの前端が当接した状態で、あるいは、やや隙間をあけた状態で、接続部15dが半田付けされて固定されている。半田付け部14aは、ベース部材11の右前の隅に配置されている。半田付け部14aの後面の下端側には、バネ片16の接続部16dの前端が当接した状態で、あるいは、やや隙間をあけた状態で、接続部16dが半田付けされて固定されている。なお、半田付け部13a、14aは、ZX平面と平行に配置され、接続部15d、16dは、XY平面と平行に配置されているため、半田付け部13a、14aと接続部15d、16dとがなす角度は、略直角になっている。
【0049】
上述のように、外周壁部11gの前端側には、切欠き部11hが形成されている。すなわち、半田付け部13aと接続部15dとの接続部分、および、半田付け部14aと接続部16dとの接続部分の近傍には、切欠き部11hが形成されている。本形態では、切欠き部11hを利用して、半田付け部13aと接続部15dとの半田付け作業、および、半田付け部14aと接続部16dとの半田付け作業が行われる。なお、本形態では、切欠き部11h、11jを利用して、バネ固定面11bへの固定体固定部15b、16bの接着作業または溶着作業が行われる。
【0050】
加圧部13d、14dは、左右方向において、半田付け部13a、14aと端子部13b、14bとの間に配置されている。また、加圧部13d、14dは、左右方向において、前側に配置される外周壁部11fの切欠き部11kと同じ位置に配置されている。すなわち、前側に配置される外周壁部11fの、加圧部13d、14dの近傍には、切欠き部11kが形成されている。圧入部11dに給電端子13、14を圧入する際には、加圧部13d、14dの上端が上側から加圧される。
【0051】
給電端子13、14の、レンズ駆動装置1の前面側で外部に露出する端子部13b、14bの下端側と加圧部13d、14dの上端側とを除いた部分の前面は、図4に示すように、前側に配置される外周壁部11fによって覆われている。なお、本形態では、前側に配置される外周壁部11fは、給電端子13、14に略平行な第1外周壁部であり、外周壁部11gは、第1外周壁部である外周壁部11fに略直交する第2外周壁部である。また、本形態の切欠き部11kは、第2の切欠き部である。
【0052】
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、給電端子13の半田付け部13aとバネ片15の接続部15dとの接続部分は、ベース部材11の左前の隅に配置されており、左前側でバネ固定面11bに固定される固定体固定部15bに繋がる腕部15cから離れた位置に配置されている。また、給電端子14の半田付け部14aとバネ片16の接続部16dとの接続部分は、ベース部材11の右前の隅に配置されており、右前側でバネ固定面11bに固定される固定体固定部16bに繋がる腕部16cから離れた位置に配置されている。また、半田付け部13aと接続部15dとの接続部分、および、半田付け部14aと接続部16dとの接続部分は、可動体2から離れた位置に配置されている。
【0053】
そのため、半田付け部13a、14aと接続部15d、16dとの半田付け作業をそれほど慎重に行わなくても、半田付け部13a、14aや接続部15d、16dに腕部15c、16cや可動体2が一緒に半田付けされるおそれはない。また、本形態では、腕部15c、16cや可動体2から離れたベース部材11の2つの隅において、半田付け部13a、14aと接続部15d、16dとを半田付けして固定しているため、半田付け部13a、14aと接続部15d、16dとの半田付けの面積を大きくすることができる。したがって、本形態では、給電端子13、14とバネ片15、16との半田付けを容易に行うことが可能になる。
【0054】
また、本形態では、半田付け部13aと接続部15dとの接続部分の近傍、および、半田付け部14aと接続部16dとの接続部分の近傍に、切欠き部11hが形成されている。そのため、半田付け部13aと接続部15dとの半田付け作業、および、半田付け部14aと接続部16dとの半田付け作業を行う際に、切欠き部11hを利用して、半田付け部13a、14aと接続部15d、16dとの接続部分に半田ごてを容易に近づけることが可能になる。したがって、本形態では、給電端子13、14とバネ片15、16との半田付けをより容易に行うことが可能になる。
【0055】
本形態では、一対の給電端子13、14が、平板状に形成されるとともに、同形状に形成されている。そのため、給電端子13、14が略L形状等に折り曲げられて形成されている場合と比較して、また、給電端子13、14が互いに異なる形状に形成されている場合と比較して、給電端子13、14の製造コストを低減することが可能になる。また、本形態では、給電端子13、14が平板状に形成されているため、給電端子13、14が略L形状等に折り曲げられて形成されている場合と比較して、ベース部材11に組み込まれる前の給電端子13、14が変形しにくくなる。
【0056】
本形態では、前側に配置される外周壁部11fに沿うように形成された圧入部11dに給電端子13、14が圧入されて固定されている。また、本形態では、圧入部11dに圧入された給電端子13、14の、端子部13b、14bの下端側および加圧部13d、14dの上端側を除いた部分の前面は、前側に配置される外周壁部11fによって覆われており、この外周壁部11fによって保護されている。そのため、本形態では、ベース部材11に組み込まれた後の給電端子13、14が変形しにくくなる。また、本形態では、半田付け部13a、14aの前面が前側に配置される外周壁部11fによって覆われているため、金属材料で形成されるカバー部材10の下端側に半田付け部13a、14aが接触するのを防止することができる。
【0057】
本形態では、圧入部11dに給電端子13、14を圧入する際に加圧される加圧部13d、14dが給電端子13、14に形成されている。そのため、圧入部11dに給電端子13、14を圧入する際に、半田付け部13a、14aを加圧する必要がない。したがって、本形態では、圧入部11dに給電端子13、14を圧入する際の半田付け部13a、14aの変形を防止することが可能になる。また、本形態では、半田付け部13a、14aと端子部13b、14bとの間に加圧部13d、14dが形成されているため、給電端子13、14を圧入部11dに均等に圧入することが可能になる。したがって、左右方向における給電端子13、14の圧入量を均等にすることが可能になる。さらに、本形態では、加圧部13d、14dを摘んで給電端子13、14を取り扱うことが可能になるため、ベース部材11に組み込まれる前の給電端子13、14の半田付け部13a、14aや端子部13b、14bの変形を防止しつつ、ベース部材11に組み込まれる前の給電端子13、14を容易に取り扱うことが可能になる。
【0058】
本形態では、前側に配置される外周壁部11fの、加圧部13d、14dの近傍に、切欠き部11kが形成されている。そのため、前側に配置される外周壁部11fに沿うように圧入部11dが形成されていても、外周壁部11fに邪魔されることなく、加圧部13d、14dを加圧して圧入部11dに給電端子13、14を圧入することが可能になる。
【0059】
本形態では、給電端子13、14は、エッチング加工によって形成されている。そのため、給電端子13、14がプレスの抜き加工によって形成される場合と比較して、給電端子13、14を形成するための原材料となる板状部材の板厚を薄くしても(すなわち、給電端子13、14を薄くしても)、この板状部材の面積を大きくすることが可能になり、その結果、1枚の板状部材からより多くの給電端子13、14を形成することが可能になる。すなわち、プレス加工時の板状部材の変形を考慮すると、板厚が薄くかつ面積の大きな板状部材からプレスの抜き加工によって数多くの給電端子13、14を形成することは困難であるが、板厚が薄くかつ面積の大きな板状部材からエッチング加工によって数多くの給電端子13、14を形成することは比較的容易である。したがって、本形態では、給電端子13、14を薄くしても、1枚の板状部材からより多くの給電端子を形成することが可能になる。
【0060】
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
【0061】
上述した形態では、給電端子13、14の半田付け部13a、14aおよび加圧部13d、14dは、略長方形状に形成されているが、半田付け部13a、14aおよび加圧部13d、14dの形状は、略長方形状に限定されない。たとえば、半田付け部13a、14aや加圧部13d、14dは、略長方形以外の四角形状、四角形以外の多角形状、あるいは、長円形状に形成されても良い。また、上述した形態では、給電端子13、14に、1個の半田付け部13a、14aと1個の加圧部13d、14dとが形成されているが、給電端子13、14に形成される半田付け部13a、14aや加圧部13d、14dの数は2個以上であっても良い。
【0062】
上述した形態では、加圧部13d、14dは、半田付け部13a、14aと端子部13b、14bとの間に形成されている。この他にもたとえば、加圧部13d、14dと端子部13b、14bとが上下方向で重なるように、端子部13b、14bの上側に加圧部13d、14dが形成されても良い。また、上述した形態では、給電端子13、14に加圧部13d、14dが形成されているが、給電端子13、14に加圧部13d、14dが形成されていなくても良い。
【0063】
上述した形態では、加圧部13d、14dの幅は、半田付け部13a、14aの幅よりも広く、かつ、端子部13b、14bの幅よりも狭くなっている。この他にもたとえば、加圧部13d、14dの幅は、端子部13b、14bの幅よりも広くなっていても良い。この場合には、加圧部13d、14dの幅が広くなって、加圧部13d、14dの強度が高くなるため、圧入部11dに給電端子13、14を圧入する際の加圧部13d、14dの変形を効果的に防止することが可能になる。
【0064】
上述した形態では、板バネ6は、2個のバネ片15、16によって構成されている。この他にもたとえば、板バネ6は、互いに電気的に分離された3個以上のバネ片によって構成されても良い。この場合には、駆動用コイル20の両端部のそれぞれは、3個以上のバネ片のうちの異なる2個のバネ片のそれぞれに電気的に接続される。
【0065】
上述した形態では、給電端子13、14は、エッチング加工によって形成されている。この他にもたとえば、給電端子13、14は、プレスの抜き加工によって形成されても良い。また、上述した形態では、レンズ駆動装置1は、光軸方向から見たときの形状が略正方形状となるように形成されているが、レンズ駆動装置1は、光軸方向から見たときの形状が略長方形状となるように形成されても良い。
【符号の説明】
【0066】
1 レンズ駆動装置
2 可動体
3 固定体
4 駆動機構
6 板バネ
11 ベース部材(保持部材)
11c 外周壁
11d 圧入部
11f 外周壁部(第1外周壁部)
11g 外周壁部(第2外周壁部)
11h 切欠き部
11k 切欠き部(第2の切欠き部)
13、14 給電端子
13a、14a 半田付け部
13b、14b 端子部
13d、14d 加圧部
15、16 バネ片
20 駆動用コイル
21 駆動用磁石
L 光軸
Z 光軸方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズの光軸方向から見たときの形状が略四角形状となるレンズ駆動装置であって、
前記レンズを保持し前記光軸方向へ移動可能な可動体と、前記可動体を前記光軸方向へ移動可能に保持する固定体と、駆動用磁石と駆動用コイルとを有し前記可動体を前記光軸方向へ駆動する駆動機構と、前記可動体と前記固定体とを繋ぐ板バネと、前記駆動用コイルへ電流を供給するための一対の給電端子とを備え、
前記板バネは、互いに電気的に分離された複数のバネ片によって構成され、
前記駆動用コイルの両端部のそれぞれは、複数の前記バネ片のうちの異なる前記バネ片に電気的に接続され、
一対の前記給電端子は、平板状に形成されるとともに、同形状に形成され、
前記給電端子は、前記駆動用コイルの両端部のそれぞれが電気的に接続される前記バネ片に半田付けされて固定される半田付け部と、前記駆動用コイルに電流を供給するための外部機器に接続される端子部とを備え、
一対の前記給電端子は、前記光軸方向から見たときに、前記レンズ駆動装置の一辺の両隅側に前記半田付け部が配置され、かつ、前記レンズ駆動装置の一辺の中心側に前記端子部が配置されるように、対称に配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
【請求項2】
前記固定体は、前記給電端子を保持する保持部材を備え、
前記保持部材には、前記光軸方向から見たときに略四角形の枠状に形成される外周壁が形成され、
前記外周壁は、前記給電端子よりも外周側に配置され前記給電端子に略平行な第1外周壁部と、前記第1外周壁部に略直交する第2外周壁部とを備え、
前記第2外周壁部の、前記半田付け部の近傍には、切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
【請求項3】
前記固定体は、前記給電端子を保持する保持部材を備え、
前記保持部材には、前記光軸方向から見たときに略四角形の枠状に形成される外周壁が形成されるとともに、前記外周壁を構成する4つの外周壁部のうちの1つである第1外周壁部に沿って、前記給電端子が圧入されて固定される圧入部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のレンズ駆動装置。
【請求項4】
前記給電端子は、前記圧入部に前記給電端子を圧入する際に加圧される加圧部を備え、
前記加圧部は、前記半田付け部と前記端子部との間に形成されていることを特徴とする請求項3記載のレンズ駆動装置。
【請求項5】
前記第1外周壁部の、前記加圧部の近傍には、第2の切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項4記載のレンズ駆動装置。
【請求項6】
前記給電端子は、エッチング加工によって形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のレンズ駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−61373(P2013−61373A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−197893(P2011−197893)
【出願日】平成23年9月12日(2011.9.12)
【出願人】(000002233)日本電産サンキョー株式会社 (1,337)
【Fターム(参考)】