説明

レール締結装置および可変パッドの製造方法

【課題】軌道パッドがレールの伸長方向にずれにくいレール締結装置および可変パッドの製造方法を提供する。
【解決手段】軌道パッド13が、底面13aに、レール1の伸長方向に対して垂直方向に伸び、所定の間隔をあけて互いに平行に設けられた複数の溝13bを有する。鋼板14が、軌道パッド13の上面を覆うよう設けられ、レール1の伸長方向の両端に軌道パッド13の外側で下方に湾曲して折り曲げられた湾曲部14aを有する。鋼板14は、湾曲部14aの肩から下方に向かって、断面がV字状からU字状を成して伸びる複数の補強溝14bを有する。鋼板14は、タイプレート11より突出するレール1の伸長方向の両端部に、レール1の幅方向に突出した1対の突出部14cを有する。鋼板14は、レール1の伸長方向の両端縁に沿って、下方に折れ曲がった1対の折曲部14eを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レール締結装置およびそれに使用される可変パッドの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のレール締結装置として、軟質ゴムにより薄板状に形成された基板部の上に、硬質ゴムにより薄板状に形成された表層板部とからなる軌道パッド(例えば、特許文献1参照)を用いるものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−265841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の軌道パッドでは、レール上を走行する車両の走行状態によって、レールの伸長方向に沿って引っ張られたり押されたりしたときに、レールの伸長方向にずれやすいという課題があった。
【0005】
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、軌道パッドがレールの伸長方向にずれにくいレール締結装置および可変パッドの製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るレール締結装置は、タイプレートとレール底面との間に軌道パッドが設けられたレール締結装置であって、前記軌道パッドは、ゴム板から成り、底面に、前記レールの伸長方向に対して垂直方向に伸び、所定の間隔をあけて互いに平行に設けられた複数の溝を有することを、特徴とする。
【0007】
本発明に係るレール締結装置は、ゴム板から成る軌道パッドが、底面に、レールの伸長方向に対して垂直方向に伸び、所定の間隔をあけて互いに平行に設けられた複数の溝を有しているため、レール上を走行する車両の走行状態によって、レールの伸長方向に沿って引っ張られたり押されたりしても、軌道パッドがタイプレートに対してレールの伸長方向にずれにくい。溝は、いくつあってもよいが、軌道パッドの強度等を考慮して、軌道パッドのレールの伸長方向の両端部に1本ずつ、全部で2本設けられていることが好ましい。
【0008】
本発明に係るレール締結装置は、前記軌道パッドと前記レール底面との間に鋼板を有し、前記鋼板は、前記軌道パッドの上面を覆うよう設けられ、前記レールの伸長方向の両端に前記軌道パッドの外側で下方に湾曲して折り曲げられた湾曲部を有し、前記湾曲部の肩から下方に向かって、断面がV字状からU字状を成して伸びる複数の補強溝を有することが好ましい。この場合、鋼板の各湾曲部がレールの伸長方向で軌道パッドを挟むため、軌道パッドがレールの伸長方向にずれるのをより効果的に防止することができる。湾曲部の肩に断面がV字状の深い補強溝を複数有しているため、U字状の溝の場合に比べて、湾曲部を上方に曲げる力に対する強度が大きい。
【0009】
また、本発明に係るレール締結装置で、前記鋼板は、前記タイプレートよりも前記レールの伸長方向に長く形成され、前記タイプレートより突出する前記レールの伸長方向の両端部に、それぞれ両側縁から前記レールの幅方向に突出した1対の突出部を有し、各突出部の先端が下方に折れ曲がっており、各突出部の付け根の上面に補強用の凹部を有していることが好ましい。この場合、鋼板の各突出部がレールの伸長方向でタイプレートを挟むため、軌道パッドがレールの伸長方向にずれるのをさらに効果的に防止することができる。各突出部の先端が下方に折れ曲がっているため、各突出部が変形しにくい。補強用の凹部により、各突出部をレールの伸長方向に沿って曲げる力に対する強度が大きく、軌道パッドのずれをさらに効果的に防止することができる。
【0010】
さらに、本発明に係るレール締結装置で、前記鋼板は、前記レールの伸長方向の両端縁に沿って、それぞれ各突出部の先端から前記湾曲部にかけて下方に折れ曲がった1対の折曲部を有することが好ましい。この場合、各突出部や鋼板の両端が、さらに変形しにくく、強度が大きい。
【0011】
本発明に係るレール締結装置は、前記軌道パッドと前記レール底面との間に鋼板を有し、前記鋼板は、前記タイプレートよりも前記レールの伸長方向に長く形成されて、前記軌道パッドの上面を覆うよう設けられ、前記タイプレートより突出する前記レールの伸長方向の両端部に、それぞれ両側縁から前記レールの幅方向に突出した1対の突出部を有し、各突出部の先端が下方に折れ曲がっており、各突出部の付け根の上面に補強用の凹部を有していてもよい。この場合、鋼板の各突出部がレールの伸長方向でタイプレートを挟むため、軌道パッドがレールの伸長方向にずれるのをさらに効果的に防止することができる。各突出部の先端が下方に折れ曲がっているため、各突出部が変形しにくい。補強用の凹部により、各突出部をレールの伸長方向に沿って曲げる力に対する強度が大きく、軌道パッドのずれをさらに効果的に防止することができる。
【0012】
また、本発明に係るレール締結装置で、前記鋼板は、前記レールの伸長方向の両端縁に沿って、それぞれ一方の突出部の先端から他方の突出部の先端にかけて下方に折れ曲がった折曲部を有していてもよい。この場合、各突出部や鋼板の両端が、さらに変形しにくく、強度が大きい。
【0013】
本発明に係るレール締結装置は、前記軌道パッドと前記タイプレートとの間に可変パッドを有し、前記可変パッドは、透明シートを二つ折りにした矩形の薄い袋状を成し、対角の位置にそれぞれ注入口と排出口とを有し、内部に樹脂繊維シートを収納しており、前記軌道パッドと前記タイプレートとの間に挟んだ状態で、前記注入口から内部に樹脂を注入して形成されていることが好ましい。この場合、可変パッドの内部に注入した樹脂により、可変パッドが軌道パッドの底面の複数の溝の形状に対応した形状で固まるため、軌道パッドがレールの伸長方向にずれるのをさらに効果的に防止することができる。可変パッドが、透明シートを二つ折りにした矩形の薄い袋状を成しているため、折り目の部分にシール加工による加工縁が発生しない。このため、折り目をレールの伸長方向に沿わせ、折り目の反対側の加工縁のみを折り返して、タイプレートの上に配置することができる。これにより、両側の加工縁を折り返して配置する従来の可変パッドに比べて、タイプレートに設置しやすく、安定した状態で設置することができる。また、可変パッドの内部に樹脂繊維シートを収納しているため、内部にガラス繊維シートを収納した従来の可変パッドと比べて、繊維シートの加工性がよく、作業性を高めることができる。
【0014】
本発明に係るレール締結装置で、前記可変パッドは、縁辺部に、袋を貫通して内部から外部に伸びる複数の糸体を有することが好ましい。この場合、可変パッドの内部に樹脂を注入したときに縁辺部に溜まる空気を、糸体を通して外部に排出することができ、バランス良く樹脂を注入することができる。糸体としては、綿糸が好ましい。
【0015】
本発明に係る可変パッドの製造方法は、透明シートを二つ折りにして矩形状にし、内部に樹脂繊維シートを収納し、対角の位置にそれぞれ注入口と排出口とを確保して、重ね合わせた三辺をシール加工し、袋状に形成することを、特徴とする。
【0016】
本発明に係る可変パッドの製造方法は、本発明に係るレール締結装置の可変パッドを製造することができる。本発明に係る可変パッドの製造方法は、透明シートを二つ折りにして矩形状にし、重ね合わせた三辺をシール加工するため、折り目の部分にシール加工による加工縁が発生しない。このため、製造された可変パッドの折り目をレールの伸長方向に沿わせ、折り目の反対側の加工縁のみを折り返して、タイプレートの上に配置することができる。これにより、両側の加工縁を折り返して配置する従来の可変パッドに比べて、タイプレートに設置しやすく、安定した状態で設置することができる。また、内部に樹脂繊維シートを収納するため、内部にガラス繊維シートを収納する場合に比べて、繊維シートの加工性がよく、作業性を高めることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、軌道パッドがレールの伸長方向にずれにくいレール締結装置および可変パッドの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態のレール締結装置を示す横断面図である。
【図2】図1に示すレール締結装置の斜視図である。
【図3】図1に示すレール締結装置の可変パッドを示す平面図である。
【図4】図1に示すレール締結装置の軌道パッドを示す底面図である。
【図5】図1に示すレール締結装置の鋼板および軌道パッドを示す(a)平面図、(b)正面図、(c)左側面図である。
【図6】図1に示すレール締結装置の軌道パッドの変形例を示す(a)平面図、(b)正面図、(c)左側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図6は、本発明の実施の形態のレール締結装置および可変パッドの製造方法を示している。
図1乃至図5に示すように、レール締結装置10は、軌道の長さ方向に沿って設けられたレール1を固定するものであり、タイプレート11と可変パッド12と軌道パッド13と鋼板14と1対の板バネ15とを有している。
【0020】
図1および図2に示すように、タイプレート11は、鉄製で、ほぼ矩形状の基板11aと、基板11aの上面に対してほぼ垂直上方に突出して一体的に設けられた1対のショルダー11bとを有している。各ショルダー11bは、基板11aの幅方向に沿って伸びており、所定の間隔を開けて互いに平行に設けられている。タイプレート11は、基板11aの幅方向を軌道の長さ方向に合わせて、枕木(図示せず)の上に設けられている。
【0021】
図3に示すように、可変パッド12は、透明シートを二つ折りにした矩形の薄い袋状を成している。可変パッド12は、対角の位置にそれぞれ注入口12aと排出口12bとを有し、注入口12aには逆止弁21が溶着されている。可変パッド12は、内部に樹脂繊維シート22を収納し、縁辺部に、袋を貫通して内部から外部に伸びる複数の糸体23を有している。糸体23は、綿糸から成っている。図1および図2に示すように、可変パッド12は、タイプレート11の上に配置されている。可変パッド12は、注入口12aから内部に樹脂を注入し、固化させることにより形成されている。
【0022】
なお、可変パッド12は、本発明の実施の形態の可変パッドの製造方法により製造されている。すなわち、まず、透明シートを二つ折りにして矩形状にし、内部に樹脂繊維シート22を収納する。対角の位置にそれぞれ注入口12aと排出口12bとを確保して、重ね合わせた三辺12cをシール加工し、袋状に形成する。注入口12aに逆止弁21を溶着し、縁辺部に糸体23を取り付ける。なお、樹脂繊維シート22は、ガラス繊維シートよりも強度が大きい強化ポリエステルシートやビニロンシート等から成ることが好ましい。
【0023】
図4に示すように、軌道パッド13は、矩形のゴム板から成り、底面13aに、所定の間隔をあけて互いに平行に設けられた2本の溝13bを有している。図1および図2に示すように、軌道パッド13は、底面13aを下にして、2本の溝13bがレール1の伸長方向に対して垂直方向に伸びるよう可変パッド12の上に配置されている。
【0024】
図1、図2および図5に示すように、鋼板14は、軌道パッド13の上面を覆うよう、軌道パッド13の上に貼り付けられている。鋼板14は、タイプレート11よりもレール1の伸長方向に長く形成され、レール1の伸長方向の両端に、軌道パッド13の外側で下方に湾曲して折り曲げられた湾曲部14aを有している。また、鋼板14は、各湾曲部14aの肩から下方に向かって伸びる、それぞれ3本の補強溝14bを有している。各補強溝14bは、断面が、湾曲部14aの肩でV字状を成し、湾曲部14aの下方でU字状を成している。
【0025】
鋼板14は、タイプレート11より突出するレール1の伸長方向の両端部に、それぞれ両側縁からレール1の幅方向に突出した1対の突出部14cを有している。各突出部14cは、先端が下方に折れ曲がっている。鋼板14は、各突出部14cの付け根の上面に補強用の凹部14dを有している。さらに、鋼板14は、レール1の伸長方向の両端縁に沿って、それぞれ各突出部14cの先端から湾曲部14aにかけて下方に折れ曲がった1対の折曲部14eを有している。
【0026】
図1および図2に示すように、可変パッド12、軌道パッド13および鋼板14は、長さ方向を軌道の長さ方向に合わせて、タイプレート11の各ショルダー11bの間に設けられている。レール1は、タイプレート11の各ショルダー11bの間で、鋼板14の上に配置されている。レール1は、軌道の長さ方向に沿って設けられている。
【0027】
図1に示すように、各板バネ15は、それぞれレール1の両側に配置されている。各板バネ15は、一端15aの上に他端15bが重ねられた形状を有し、一端15aでレール1の底部1aを上から押え、一端15aの取付孔および他端15bの取付孔にショルダー11bから上方に突出するボルト2を挿入させ、ショルダー11bを覆った状態で、ボルト2にナット3を取り付けてショルダー11bに固定されている。板バネ15は、基板11aの突起11cにより中間折曲部が保持されている。
【0028】
次に、作用について説明する。
レール締結装置10は、ゴム板から成る軌道パッド13が、底面13aに、レール1の伸長方向に対して垂直方向に伸び、所定の間隔をあけて互いに平行に設けられた2本の溝13bを有しているため、レール1の上を走行する車両の走行状態によって、レール1の伸長方向に沿って引っ張られたり押されたりしても、軌道パッド13がタイプレート11に対してレール1の伸長方向にずれにくい。また、可変パッド12の内部に注入した樹脂により、可変パッド12が軌道パッド13の底面13aの溝13bの形状に対応した形状で固まるため、軌道パッド13がレール1の伸長方向にずれるのをより効果的に防止することができる。鋼板14の各湾曲部14aがレール1の伸長方向で軌道パッド13を挟み、鋼板14の各突出部14cがレール1の伸長方向でタイプレート11を挟むため、軌道パッド13がレール1の伸長方向にずれるのをさらに効果的に防止することができる。
【0029】
レール締結装置10は、湾曲部14aの肩に断面がV字状の深い補強溝14bを複数有しているため、溝がU字状の場合に比べて、湾曲部14aを上方に曲げる力に対する強度が大きい。また、各突出部14cの先端が下方に折れ曲がっているため、各突出部14cが変形しにくい。補強用の凹部14dにより、各突出部14cをレール1の伸長方向に沿って曲げる力に対する強度も大きい。各折曲部14eにより、各突出部14cや鋼板14の両端が、さらに変形しにくく、強度が大きい。これらにより、軌道パッド13のずれを、より一層効果的に防止することができる。
【0030】
レール締結装置10で、可変パッド12を製造するとき、透明シートを二つ折りにして矩形状にし、重ね合わせた三辺12cをシール加工するため、折り目12dの部分にシール加工による加工縁が発生しない。このため、製造された可変パッド12の折り目12dをレール1の伸長方向に沿わせ、折り目12dの反対側の加工縁のみを折り返して、タイプレート11の上に配置することができる。これにより、両側の加工縁を折り返して配置する従来の可変パッド12に比べて、タイプレート11に設置しやすく、安定した状態で設置することができる。また、可変パッド12は、内部に、従来のガラス繊維シートではなく、樹脂繊維シート22を収納するため、繊維シートの加工性がよく、作業性を高めることができる。可変パッド12は、内部に樹脂を注入したときに縁辺部に溜まる空気を、糸体23を通して外部に排出することができ、バランス良く樹脂を注入することができる。
【0031】
なお、図6に示すように、鋼板14が湾曲部14aを有さず、折曲部14eが、レール1の伸長方向の両端縁に沿って、それぞれ一方の突出部14cの先端から他方の突出部14cの先端にかけて下方に折れ曲がって形成されていてもよい。この場合にも、鋼板14の各突出部14cがレール1の伸長方向でタイプレート11を挟むため、軌道パッド13がレール1の伸長方向にずれるのを効果的に防止することができる。また、各突出部14cの先端が下方に折れ曲がっているため、各突出部14cが変形しにくい。補強用の凹部14dにより、各突出部14cをレール1の伸長方向に沿って曲げる力に対する強度も大きい。各折曲部14eにより、各突出部14cや鋼板14の両端が、さらに変形しにくく、強度が大きい。これらにより、軌道パッド13のずれを、より一層効果的に防止することができる。
【符号の説明】
【0032】
1 レール
2 ボルト
3 ナット
10 レール締結装置
11 タイプレート
11a 基板
11b ショルダー
11c 突起
12 可変パッド
12a 注入口
12b 排出口
13 軌道パッド
13a 底面
13b 溝
14 鋼板
14a 湾曲部
14b 補強溝
14c 突出部
14d 凹部
14e 折曲部
15 板バネ
21 逆止弁
22 樹脂繊維シート
23 糸体


【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイプレートとレール底面との間に軌道パッドが設けられたレール締結装置であって、
前記軌道パッドは、ゴム板から成り、底面に、前記レールの伸長方向に対して垂直方向に伸び、所定の間隔をあけて互いに平行に設けられた複数の溝を有することを、
特徴とするレール締結装置。
【請求項2】
前記軌道パッドと前記レール底面との間に鋼板を有し、
前記鋼板は、前記軌道パッドの上面を覆うよう設けられ、前記レールの伸長方向の両端に前記軌道パッドの外側で下方に湾曲して折り曲げられた湾曲部を有し、前記湾曲部の肩から下方に向かって、断面がV字状からU字状を成して伸びる複数の補強溝を有することを、
特徴とする請求項1記載のレール締結装置。
【請求項3】
前記鋼板は、前記タイプレートよりも前記レールの伸長方向に長く形成され、前記タイプレートより突出する前記レールの伸長方向の両端部に、それぞれ両側縁から前記レールの幅方向に突出した1対の突出部を有し、各突出部の先端が下方に折れ曲がっており、各突出部の付け根の上面に補強用の凹部を有していることを、
特徴とする請求項2記載のレール締結装置。
【請求項4】
前記鋼板は、前記レールの伸長方向の両端縁に沿って、それぞれ各突出部の先端から前記湾曲部にかけて下方に折れ曲がった1対の折曲部を有することを、特徴とする請求項3記載のレール締結装置。
【請求項5】
前記軌道パッドと前記レール底面との間に鋼板を有し、
前記鋼板は、前記タイプレートよりも前記レールの伸長方向に長く形成されて、前記軌道パッドの上面を覆うよう設けられ、前記タイプレートより突出する前記レールの伸長方向の両端部に、それぞれ両側縁から前記レールの幅方向に突出した1対の突出部を有し、各突出部の先端が下方に折れ曲がっており、各突出部の付け根の上面に補強用の凹部を有していることを、
特徴とする請求項1記載のレール締結装置。
【請求項6】
前記鋼板は、前記レールの伸長方向の両端縁に沿って、それぞれ一方の突出部の先端から他方の突出部の先端にかけて下方に折れ曲がった折曲部を有することを、特徴とする請求項5記載のレール締結装置。
【請求項7】
前記軌道パッドと前記タイプレートとの間に可変パッドを有し、
前記可変パッドは、透明シートを二つ折りにした矩形の薄い袋状を成し、対角の位置にそれぞれ注入口と排出口とを有し、内部に樹脂繊維シートを収納しており、前記軌道パッドと前記タイプレートとの間に挟んだ状態で、前記注入口から内部に樹脂を注入して形成されていることを、
特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載のレール締結装置。
【請求項8】
前記可変パッドは、縁辺部に、袋を貫通して内部から外部に伸びる複数の糸体を有することを特徴とする請求項7記載のレール締結装置。
【請求項9】
透明シートを二つ折りにして矩形状にし、内部に樹脂繊維シートを収納し、対角の位置にそれぞれ注入口と排出口とを確保して、重ね合わせた三辺をシール加工し、袋状に形成することを、特徴とする可変パッドの製造方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−174299(P2011−174299A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−39444(P2010−39444)
【出願日】平成22年2月24日(2010.2.24)
【出願人】(596147976)
【出願人】(508264243)
【Fターム(参考)】