説明

ロール紙ホルダ及び記録装置

【課題】ロール紙ホルダの軸部の軸芯方向とロール紙のロール芯の中心線方向とが一致しない場合であっても容易に前記軸部を前記ロール芯の芯口に挿入することができ、もってロール紙の装着作業を簡単に行えるようにすることにある。
【解決手段】本発明のロール紙ホルダ3は、ロール紙Rのロール芯11の芯口12内にその一部が挿入される軸部13を備えており、前記軸部13は球面形状であり、該軸部13の最大径Dは、前記芯口12の内径dより大きく形成され、該軸部13の先端側の一部が前記芯口12内に挿入され、前記ロール芯11の側端面11aは前記軸部13の球面14に押し付けられて位置決めされるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸部の一部をロール紙のロール芯の芯口内に挿入させてロール紙を保持するロール紙ホルダ及び該ロール紙ホルダを備えた記録装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
大型インクジェットプリンター等の記録装置では、下記の特許文献1に示すようにロール紙の重量が重い。
そのためロール紙を一旦、記録装置の仮置き台に置いてから、該記録装置に取り付けられているロール紙ホルダに装着することが行われている。前記ロール紙ホルダには円板状のフランジ部から軸部が水平に突設されており、該軸部がロール紙のロール芯の芯口に挿入されることで当該ロール紙は前記ロール紙ホルダに装着される。その際、前記ロール紙の側端面が前記フランジ部に接触することで当該ロール紙の軸方向の位置決めが行われるようになっている。
【0003】
従来は、前記ロール紙を仮置き台に置いてから、ロール紙ホルダの軸部の高さ位置まで、ユーザーが手でロール紙の一端部を約2〜5cm程度持ち上げてロール芯の芯口と前記軸部との位置合わせをロール紙を傾けた姿勢で行っていた。
そして、その後ロール紙或はロール紙ホルダを水平方向にスライドさせて前記軸部を前記芯口に挿入して当該ロール紙をロール紙ホルダに装着していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−23171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前記のようにロール紙は傾斜姿勢であり、ロール紙ホルダの軸部は水平姿勢であると、ロール紙ホルダの軸部の軸芯方向とロール紙のロール芯の中心線方向とが一致しないため前記装着作業が簡単ではなかった。
【0006】
本発明の課題は、ロール紙ホルダの軸部の軸芯方向とロール紙のロール芯の中心線方向とが一致しない場合であっても容易に前記軸部を前記ロール芯の芯口に挿入することができ、もってロール紙の装着作業を簡単に行えるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明の第1の態様は、ロール紙使用装置に取り付けられているロール紙ホルダであって、前記ロール紙ホルダにはロール紙のロール芯の芯口内に挿入される軸部が備えられており、前記軸部は球面形状であり、該軸部の最大径は前記芯口の内径より大きく形成され、該軸部の先端側の一部が前記芯口内に挿入され、前記ロール芯の側端面は前記軸部の球面に押し付けられて位置決めされるように構成されていることを特徴とするものである。
ここで、前記軸部は、その少なくとも先端が球面形状であればよい。また、軸部の最大径は、前記球面形状部分の最大径を言う。
【0008】
ここで、「ロール紙」とは、ロール芯の周りにロール状に巻かれた用紙のことを一般に意味するが、本明細書では、前記ロール状に巻かれた用紙とロール芯とを明確に区別し、両者を含めたものを「ロール紙」と定義することにする。
また、ロール紙を構成する前記「用紙」は、本明細書においては普通紙、専用紙、写真用の光沢紙の他、ポリエステルフィルム等の樹脂フィルムを含み、更に紙の範囲を越えて布等も含む意味で用いている。これにより表現の複雑化を避けている。
また、「ロール芯」には、大型インクジェットプリンター等で一般的に使用されている2インチ紙管と3インチ紙管が含まれる。
【0009】
本態様によれば、ロール紙ホルダの軸部が球面形状であるので、ロール紙ホルダの水平姿勢の軸部の軸心方向と前記ロール芯の中心線方向とが一致しなくても前記ロール芯の芯口内に前記軸部を容易に挿入することができる。よってロール紙の装着作業を簡単に行うことができる。
また、前記ロール芯の側端面は、前記軸部の球面に押し付けられることによって位置決めされるので、該軸部の球面が、従来構造における前記フランジ部としての役割を兼ねることができる。従って、従来のロール紙ホルダに備えられていた一例として円板状のフランジ部を省略することが可能となる。
【0010】
更に、前記軸部の球面からの押付け力は、前記ロール芯には作用するがロール状に巻かれた用紙には作用しない。従って、前記軸部に強い押付け力を付与しても用紙には何らダメージを与えることはなく、強い押付け力を付与することが可能となる。そして、強い押付け力を付与した場合には、前記軸部の球面とロール芯の芯口との間の摩擦力が大きくなって、前記押付け部分における安定した動力伝達作用が実現できる。
【0011】
本発明の第2の態様は、前記第1の態様に係るロール紙ホルダにおいて、前記芯口に当接する前記軸部の少なくとも表面はゴム材によって形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
本態様によれば、前記軸部の球面を前記ロール芯の側端面に押し付けた時、軸部の少なくとも表面がゴム材の有する弾性力によって弾性変形するようになる。従って、前記ゴム材の弾性変形によってロール紙とロール紙ホルダとの一体化が強化され、更にゴム材の大きな摩擦力によってロール紙ホルダからの回転力がロスなくロール紙に伝達されるようになる。
【0013】
本発明の第3の態様は、前記第1の態様または第2の態様に係るロール紙ホルダにおいて、前記軸部には大径球部と、該大径球部の同心先端位置に設けられる小径球部とが備えられていることを特徴とするものである。
【0014】
本態様によれば、2インチ紙管と3インチ紙管のようにロール芯の内径が異なる2種類のロール紙に対して一種類のロール紙ホルダで対応できるようになる。従って、ロール芯の内径の異なる2種類のロール紙を使用しているユーザーは、ロール紙ホルダを交換することなく、そのまま現在のロール紙ホルダを使用してロール芯の内径の異なる他のロール紙を装着することが可能になる。
【0015】
本発明の第4の態様は、軸部の一部をロール紙におけるロール芯の芯口内に挿入させてロール紙を保持するロール紙ホルダを備えた記録装置であって、前記ロール紙ホルダは前記第1の態様から第3の態様のいずれか一つの態様に記載されたロール紙ホルダであることを特徴とするものである。
【0016】
本態様によれば、前記第1の態様〜第3の態様の作用、効果を記録装置に適用することが可能となり、円滑なロール紙の交換により速やかな記録の実行が開始される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係るロール紙ホルダを適用した記録装置の概略を示す側断面図。
【図2】ロール紙ホルダの第1の実施例を示す斜視図。
【図3】ロール紙ホルダの第1の実施例を示す正面図。
【図4】ロール紙ホルダの第2の実施例を示す大径球部使用時の正面図。
【図5】ロール紙ホルダの第2の実施例を示す小径球部使用時の正面図。
【図6】軸部の構成を異ならせた他の2種の実施例を示す側面図(A)と正面図(B)。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図1から図3に示す第1の実施例と、図4及び図5に示す第2の実施例を例にとって、本発明のロール紙ホルダ3の構造とロール紙Rを装着する場合の作動態様について説明する。また、該ロール紙ホルダ3の説明に先立って当該ロール紙ホルダ3を備えた本発明のロール紙使用装置の一例である記録装置1の概略構成を図1に基づいて簡単に説明する。
尚、本実施例のロール紙ホルダ3は、軸部13の一部をロール紙Rのロール芯11の芯口12内に挿入させてロール紙Rを保持する部材で、図1に示したように大型インクジェットプリンター1の一例として後部上方位置に設けられている。
【0019】
図1に示したように、本実施例に係る大型のインクジェットプリンター1は、下端部に移動用のキャスター15を有する側面視逆T字形の支持フレーム17を対向するように左右両端部に備えている。
前記支持フレーム17の上部には、プリンター本体19が設けられており、該プリンター本体19の内部には、キャリッジガイド軸21に沿って主走査方向となる用紙幅方向Bに往復移動可能なキャリッジ23が配設されている。
【0020】
また、前記キャリッジ23の一例として下面には、用紙Pの被記録面に各色のインクを吐出して記録を実行する記録ヘッド25が設けられており、該記録ヘッド25の下方には所定のギャップPGを隔てて用紙Pの下面を支持して用紙Pの搬送を案内する支持部材27が設けられている。
また、前記記録ヘッド25と支持部材27の用紙搬送方向Aの上流位置には、一対のニップローラーによって構成されている搬送用ローラー29が設けられており、後述する本発明の一実施例のロール紙ホルダ3から繰り出された用紙Pは、前記搬送用ローラー29に挟持されることで用紙Pに搬送力が付与されるようになっている。
【0021】
また、前記プリンター本体19の用紙搬送方向Aの上流位置となる後方位置には、予備加熱用のプレヒーター31が設けられており、前記プリンター本体19の用紙搬送方向Aの下流位置となる前方位置には、インク乾燥用のアフターヒーター33が設けられている。
そして、前記プレヒーター31の用紙搬送方向Aの上流位置に本発明のロール紙ホルダ3が設けられており、該ロール紙ホルダ3の下方に支持フレーム17から延びるサブフレーム35によって支持されているロール紙Rの仮置き台5が設けられている。
【0022】
前記仮置き台5は、図1、図2に示すように、ロール紙Rを仮置きした時にロール紙Rが落下しない間隙を隔てて平行に配設されている2本のシャフト7A、7Bを備えることによって基本的に構成されている。
また、前記アフターヒーター33の用紙搬送方向Aの下流位置には、巻取り装置37が設けられており、巻き取られるロール紙は用紙支持構造39に支持されている。
【0023】
ロール紙ホルダ3は、ロール紙Rの両端部を保持する向い合わせで一対配設されている保持部材である。そして、少なくとも一方のロール紙ホルダ3がロール紙Rの幅寸法の違いに対応して用紙幅方向Bにスライドできるように構成されている。
また、前記ロール紙ホルダ3は、ロール紙Rのロール芯11の芯口12にその一部が挿入される軸部13を備えている。そして、該軸部13は球面形状であり、該軸部13の最大径Dは前記芯口12の内径dより大きく形成されている。
【0024】
そして、図3に示したように、前記軸部13の先端側の一部がロール芯11の前記芯口12内に挿入され、更に該ロール芯11の側端面11aは前記軸部13の球面14に押し付けられて位置決めされるように構成されている。
以下、下記に述べる第1の実施例と第2の実施例に分けて本発明のロール紙ホルダ3の構造と作動態様を図面に基づいて具体的に説明する。
【0025】
[第1の実施例](図1〜図3参照)
第1の実施例に係るロール紙ホルダ3Aは、軸部13Aのすべてが球体14によって構成されている。また、前記軸部13Aが図示しない駆動装置の出力軸に接続される回転軸41の先端部に設けられており、該軸部13Aの最大径Dは使用が想定されるロール芯11のうち最大のもの(例えば3インチ紙管)の芯口12における内径dよりも図3に示した如く大きめに形成されている。
【0026】
また、前記ロール芯11の芯口12に当接する前記軸部13Aの少なくとも表面は、弾性変形が可能なゴム材によって形成されている。尚、ゴム材としては合成ゴムやポリウレタンエラストマー等の合成樹脂弾性材が一例として使用可能である。
尚、このようなゴム材を軸部13Aの表面素材として使用した場合には、素材の持つ大きな摩擦係数と、ゴム材の弾性変形作用によりロール紙Rにはロール紙ホルダ3Aからの回転がロスなく伝達されるようになる。
【0027】
また、このような構造の第1の実施例に係るロール紙ホルダ3Aにロール紙Rを装着する場合には、図2に示すように、ロール紙Rの一端部を約2〜5cm程度持ち上げてロール紙Rの中心線L2が傾斜している傾斜姿勢にする。
一方、ロール紙ホルダ3Aは、支持フレーム17によって当初から軸部13Aの軸芯線L1が水平に保たれているから、前記ロール紙Rの中心線L2とロール紙ホルダ3Aの前記軸芯線L1は一致していない。
【0028】
次に、傾斜姿勢のロール紙Rを移動させて、図3に示したように、前記ロール芯11の側端面11aを前記軸部13Aの球面14に押し付ける。これにより、ロール紙Rの中心線L2がロール紙ホルダ3Aの軸部13Aにおける球面14の中心Oを通る相対配置となり、ロール紙Rのロール紙ホルダ3Aに対する第一段階の位置決めが完了する。
【0029】
次に、ロール紙Rの他端部を同様にして約2〜5cm程度持ち上げて、該他端部におけるロール芯11の芯口12に、他方のロール紙ホルダ3Aにおける軸部13Aを対向させる。この持ち上げ動作の際、ロール紙Rの前記一端部側は、前記ロール芯11の側端面11aが前記軸部13Aの球面14に一様に押し付けられた状態のまま、滑らかに接触位置をスライドして移動することができる。次いで、他方のロール紙ホルダ3Aをスライドさせて他方の軸部13Aを、該他端部におけるロール芯11の芯口12に所定量挿入する。
【0030】
これにより、ロール紙Rの一対のロール紙ホルダ3A、3Aに対する最終的な位置決めが完了する。この状態では、前記ロール芯11の左右の側端面11a、11aは、左右のロール紙ホルダ3A、3Aにおけるそれぞれの軸部13A、13Aの球面14、14に押し付けられて確実に保持されるようになる。すなわち、図示を省略するが、最終的にロール紙Rの中心線L2がロール紙ホルダ3Aの軸部13Aの軸芯線L1と一致して一直線上になる水平姿勢でロール紙Rは保持されることになる。
【0031】
[第2の実施例](図4、図5参照)
第2の実施例に係るロール紙ホルダ3Bは、軸部13Bの構成を除いて前記第1の実施例に係るロール紙ホルダ3Aと基本的に同様の構成を有している。従って、ここでは前記第1の実施例と相違する軸部13Bの構成を中心にして説明する。
本実施例では、前記軸部13Bは、大きさの異なる2つの球体を軸芯線L1が一致するように一部オーバーラップさせて一体化させて配置することによって構成されている。
【0032】
具体的には、前記軸部13Bは、回転軸41に直接、接続される基端側に設けられる大径球部43と、該大径球部43の軸芯線L1上の先端位置に設けられる小径球部45と、を備えることによって構成されている。
そして、上記大径球部43の最大径D1は、使用が想定されるロール芯11のうち最大のもの(例えば3インチ紙管)の芯口12における内径d1よりも大きめに形成されている。
一方、前記小径球部45の最大径D2は、使用が想定されるロール芯11のうち最小のもの(例えば2インチ紙管)の芯口12における内径d2よりも大きめに形成されており、これより大きなロール芯11の芯口12における内径dよりも小さめに形成されている。
【0033】
このような構成の第2の実施例に係るロール紙ホルダ3Bにロール紙Rを装着する場合をせつめいする。
図4に示すように、当該ロール紙Rの芯口12における内径dが前記最小内径d2よりも大きい時には、前記大径球部43の球面14Aに当該ロール紙Rのロール芯11の側端面11aを押し付けてロール紙Rの位置決めを行う。尚、このとき小径球部45は当該ロール紙Rのロール芯11における芯口12の内方に位置している。
【0034】
一方、図5に示すように、当該ロール紙Rの芯口12における内径dが前記最小内径d2である時には、前記小径球部45の球面14Bに当該ロール紙Rのロール芯11の側端面11aを押し付けてロール紙Rの位置決めを行う。尚、このとき大径球部43は当該ロール紙Rのロール芯11における芯口12の外方に位置している。
【0035】
そして、このような構造の第2の実施例に係るロール紙ホルダ3Bによっても、前記第1の実施例と同様の作用、効果が得られ、更にロール紙Rのロール芯11における芯口12の内径dの違いに応じてロール紙ホルダ3Bを交換する必要がないから、ロール紙Rの交換がより速やかに容易に実施できるようになる。
【0036】
[他の実施例]
本発明に係るロール紙ホルダ3及び該ロール紙ホルダ3を備えた記録装置1は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
例えば、図6(A)に示すように、軸部13に形成される球面14は、軸部13の全体に形成されている構造に限らず、例えば丸棒状の軸部13Cの先端部のみに球面14Cが形成されてる構造であってもよい。
【0037】
また、図6(B)に示すように、軸部13Dを合成樹脂材で成形し、周方向の一部がスリット47等によって分断された状態で球面14Dが配置されている構造であってもよい。該スリット47によって、合成樹脂材を用いてもロール芯の側端面11aとの動力伝達のための摩擦力を確保することが可能になる。それでいて、前記持ち上げ動作の際における、ロール紙Rの前記一端部側において、前記ロール芯11の側端面11aが前記軸部13Aの球面14に一様に押し付けられた状態のまま接触位置をスライドして移動する際のその移動を滑らかにすることができる。
【0038】
また、本発明のロール紙ホルダ3は、記録装置1用のロール紙Rに限らずカッティングマシン用のロール状に巻かれたカッティングシート等、種々のロール紙Rの保持部材として使用することが可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 インクジェットプリンター(記録装置)、3 ロール紙ホルダ、5 仮置き台、7A シャフト、7B シャフト、11 ロール芯、11a 側端面、12 芯口、13 軸部、14 球面、15 キャスター、17 支持フレーム、19 プリンター本体、21 キャリッジガイド軸、23 キャリッジ、25 記録ヘッド、27 支承部材、29 搬送用ローラー、31 プレヒーター、33 アフターヒーター、35 サブフレーム、37 巻取り装置、39 用紙支持構造、41 回転軸、43 大径球部、45 小径球部、47 スリット、R ロール紙、P 用紙、A 用紙搬送方向、B 用紙幅方向、L1 軸芯、L2 中心線、PG ギャップ、D 最大径、d 内径、O 中心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール紙使用装置に取り付けられているロール紙ホルダであって、
前記ロール紙ホルダにはロール紙のロール芯の芯口内に挿入される軸部が備えられており、
前記軸部は球面形状であり、該軸部の最大径は前記芯口の内径より大きく形成され、該軸部の先端側の一部が前記芯口内に挿入され、前記ロール芯の側端面は前記軸部の球面に押し付けられて位置決めされるように構成されていることを特徴とするロール紙ホルダ。
【請求項2】
請求項1に記載されたロール紙ホルダにおいて、
前記芯口に当接する前記軸部の少なくとも表面はゴム材によって形成されていることを特徴とするロール紙ホルダ。
【請求項3】
請求項1または2に記載されたロール紙ホルダにおいて、
前記軸部には大径球部と、該大径球部の軸芯線上の先端位置に設けられる小径球部とが備えられていることを特徴とするロール紙ホルダ。
【請求項4】
軸部の一部をロール紙におけるロール芯の芯口内に挿入させてロール紙を保持するロール紙ホルダを備えた記録装置であって、
前記ロール紙ホルダは請求項1〜3のいずれか1項に記載されたロール紙ホルダであることを特徴とする記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−76835(P2012−76835A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−220802(P2010−220802)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】