説明

不織シートによる水、肥料等の供給システム

【課題】従来のアンプル形栄養剤・活力剤・肥料及び保水剤は樹脂で成型している為、環境に悪影響を及ぼし、また、一度限りの使用の為、繰返し再利用することが出来ない。
また、毎日の水遣りも行わなければならなく、外出・出張等で家を留守にする時は、植物への水遣りに支障をきたす。
【解決手段】本発明は、上記目的を達成する為に、不織シートを使用しそれを袋状に形成し、中に吸収ポリマーを挿入し利用する。
その不織シートの中に栄養剤・活力剤・肥料・消臭剤のいずれか一点以上を挿入し利用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は園芸・農業における水、肥料等の供給システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の水、肥料等の供給システムに使用されている容器は、樹脂にて成型されていた。
【0003】
従来の水、肥料等の供給システムは、使用に限り一回だけしか使えなかった。
【0004】
花・植物に対し、毎日の水遣りの手間が非常にかかっていた。
【0005】
外出・出張等で家を留守にする時、植物への水遣りが出来なかった。
【0006】
【非特許文献1】「ヨーキ産業株式会社 製品案内」ヨーキ産業株式会社 1998年9月 p.1・p.2・p.3
【非特許文献2】「伝説 NEW BLEED 新世代」大原種苗株式会社 2003年 p.506・p.527
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の水、肥料等の供給システムは、樹脂で成型しているため、環境に悪影響を及ぼす。
【0008】
従来の水、肥料等の供給システムは、一度限りの使用のため、繰返し再利用することが出来ない。
【0009】
花・植物に対し、毎日水遣りを行わなければならない。
【0010】
外出・出張等で家を留守にする時、植物への水遣りが出来ない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記目的を達成するために、不織シートを使用する。
【0012】
不織シートを袋状に形成し、中に吸収ポリマーを挿入し利用する。
【0013】
また、その不織シートを袋状に形成し、中に吸収ポリマーと栄養剤・活力剤・肥料・消臭剤のいずれか一点以上を挿入し利用する。
【0014】
上記吸収ポリマー等挿入した不織シートに水を含ませ、植物の培養土の上に置き、徐々に水・肥料等を供給する。
【0015】
水・肥料等給水後の、しぼんだ不織シートは、再度水を含ませ、繰返し利用する。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、不織シートを使用することで、従来の樹脂等とは異なり、環境への影響を与えない。
【0017】
本発明は、不織シートと給水ポリマーを使用することで、従来一度限りしかで使用できなかったものが、繰返し再利用が可能となる。
【0018】
本発明は、不織シートを使用することで、植物に対して、一度に多くの栄養剤・活力剤・肥料及び保水剤が供給されることなく、徐々に時間をかけ、供給することが可能となる。
【0019】
本発明は、不織シートに吸収ポリマーを挿入することで、水遣りの手間が減少され、外出・出張の不在時においても、水遣りが軽減される。
【発明の実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
【0021】
不織シートに吸収ポリマーと栄養剤・活力剤・肥料・消臭剤のいずれか一点以上を挿入する。(図1)
【0022】
その不織シートを容器に入れた水の中へ浸し、十分に水分を吸収させる。(図2)
【0023】
十分に水分を吸収させた不織シートを植物の培養土の上に置く。(図4)
【0024】
栄養剤・活力剤・肥料及び保水剤が無くなってくると、徐々に膨らみが減少する。(図5)
【0025】
再度、その不織シートを容器に入れた水の中へ浸し、十分に水分を吸収させる。(図6)
【0026】
上記の工程を繰り返す。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】 袋状にした不織シートに吸収ポリマーと栄養剤・活力剤・肥料・消臭剤のいずれか一点以上を挿入した状態
【図2】 不織シートを容器に入れた水の中へ浸し、十分に水分を吸収させている状態
【図3】 その不織シートが十分に水分を吸収した状態
【図4】 十分に水分を吸収させた不織シートを植物の培養士の上に置いた状態
【図5】 袋状にした不織シートの中の栄養剤・活力剤・肥料及び保水剤が無くなり、膨らみが減少した状態
【図6】 再度、その不織シートを容器に入れた水の中へ浸し、再利用する為、十分に水分を吸収させている状態
【符号の説明】
【0028】
1 袋状にした不織シート
2 吸収ポリマーと栄養剤・活力剤・肥料・消臭剤
3 不織シートに水分を吸収させる器
4 吸収ポリマーと栄養剤・活力剤・肥料・消臭剤のいずれか一点以上を挿入し袋状にした不織シート
5 水
6 膨張した不織シート
7 植物
8 培養土
9 植木鉢
10 膨らみが減少した不織シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋状に形成された不織シートの中に、吸収ポリマーと肥料・活力剤・消臭剤のいずれか一点以上挿入し、水を含ませ、植物の培養土の上に置いて、徐々に水・肥料等を供給するシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−158369(P2006−158369A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−382366(P2004−382366)
【出願日】平成16年12月7日(2004.12.7)
【出願人】(596135571)
【Fターム(参考)】