説明

両面発光面状光源装置およびそれを含む電子機器

【課題】両面の発光量を互いに独立して調整可能にする。
【解決手段】光反射板9を挟んで第1導光板1と第2導光板4とを積層し、導光方向同一側に光入射面3,6を配置し、第1,第2導光板1,4の光入射面3,6に対向して第1,第2光源7,8を配置する。さらに、第1導光板1の光入射面3を第2導光板4の光入射面6に対して距離Aだけずらして突出させて配置する。こうして、第1光源7から出射されて第2導光板4に入射され、第2導光板4の光出射面5から出射される不要な光量(クロストーク)を大幅に削減する。その結果、薄型で両面からの発光が可能であり、且つ両面からの発光量を互いに独立に調整することが可能な両面発光面状光源装置を提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、両面の発光量を互いに独立して調整可能な両面発光面状光源装置、及び、それを含む電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、導光板を用いて両面からの発光が可能な薄型の面状光源装置が種々提案されている。このような面状光源装置として、特開2001‐290445号公報(特許文献1)に開示された平面表示装置がある。
【0003】
上記特許文献1に開示された平面表示装置では、矩形の板状の導光板の側方に直管状のランプを配置し、このランプの周囲にはリフレクタを配置して、上記ランプからの光が上記導光板の側方から入射して導光板の表面と裏面とから面状発光する。さらに、上記導光板の表面と裏面との夫々には、光学シートを介して液晶セルを配置している。そして、上記各光学シートによって上記導光板からの面状光を上記各液晶セルに均一に送り、上記各液晶セルは、上記各光学シートから入射される光によって表示するようにしている。
【0004】
さらに、上記面状光源装置として、特開2005‐50630号公報(特許文献2)に開示された両面発光面状光源がある。
【0005】
上記特許文献2に開示された両面発光面状光源では、第1導光板と第2導光板とを光反射板を挟んで積層し、この積層板の一端部に光源としてLED(発光ダイオード)を配置している。上記LEDは、上記積層板に固定された筐体に収納されており、上記筐体内において弾性体とLED移動部材とによって挟持されている。そして、例えばネジ機構を有する上記LED移動部材を操作することによって、上記LEDを上記積層板の対向面に沿って移動可能にしている。
【0006】
このような構成を取ることによって、上記第1導光板と上記第2導光板とに入射する光量を調整し、上記第1導光板の表面からの発光量と上記第2導光板の表面からの発光量とを調整することができる。
【0007】
しかしながら、上記従来の面状光源装置には、以下のような問題がある。
【0008】
先ず、上記特許文献1に開示された平面表示装置においては、上記導光板の両面から面状発光することは可能であるが、光源は上記ランプが1つであるため、上記導光板の各面からの光量を互いに独立して調整することはできないという問題がある。
【0009】
次に、上記特許文献2に開示された両面発光面状光源においては、積層された第1導光板と第2導光板との一端面とこの端面に対向して配置されたLEDとの相対位置を変更することによって、各導光板に入射される光量を調整している。ところが、このような構成では、上記第1導光板の表面からの発光量と上記第2導光板の表面からの発光量とを互いに独立して調整することはできないという問題がある。
【0010】
これは、上記LEDを上記第1導光板の端面のみに対向するように移動させても、上記第2導光板の端面に上記LEDからの出射光が結合され、導光されてしまうことに起因する。特に、装置の薄型化を目的として上記第1,第2導光板を薄くしていくと、上記第2導光板の端面に結合される光量の増加が顕著になる。つまり、上記第1,第2導光板が薄くなると上記第1導光板の光入射面の面積が小さくなるため上記第1導光板に入射される光量が減少し、上記第2導光板の端面に入射される光束が増加することになる。
【0011】
そのため、上記第1,第2導光板のうち片側の導光板からの出射光を0にできないことになる。つまり、出射光を0にしたい方の導光板に入射してしまう光束は、不要な光(以下、クロストークと言う)となる。仮に、光源の大きさと上記第1,第2導光板夫々の厚さを略同一とした場合でも、光源に対向させた一方の導光板に結合される光量を100%としても、他方の導光板に入射される光量は14%にもなる。したがって、上記他方の導光板を発光させないようにしたくても、一方の導光板に結合される光量の14%の光量が出射されることになるのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2001‐290445号公報
【特許文献2】特開2005‐50630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
そこで、この発明の課題は、両面の発光量を互いに独立して調整可能な薄型の両面発光面状光源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するため、第1の発明の両面発光面状光源装置は、
少なくとも1つの光入射面とこの光入射面に略垂直な面で成る光出射面とを有する第1導光板と、
少なくとも1つの光入射面とこの光入射面に略垂直な面で成る光出射面とを有すると共に、この光出射面に対向する面を上記第1導光板の光出射面に対向する面に対向させて、上記第1導光板に積層された第2導光板と、
上記第1導光板の光入射面に対向して配置された第1光源と、
上記第2導光板の光入射面に対向して配置された第2光源と、
積層されている上記第1導光板と上記第2導光板とにおける上記光出射面に対向する面の間に狭持された光反射面状体と
を備え、
上記第1導光板の導光方向と上記第2導光板の導光方向とは、互いに平行であり、且つ同じ向きに設定されており、
上記第1導光板の光入射面と上記第2導光板の光入射面とは、上記第1導光板の導光方向に対して同じ側に位置しており、
上記第1導光板の光入射面の位置は、上記第2導光板の光入射面の位置に対して上記第1導光板の導光方向とは逆方向にずれている
ことを特徴としている。
【0015】
上記構成によれば、上記第1導光板の光入射面と上記第2導光板の光入射面とは同じ側に位置しており、上記第1導光板の光入射面の位置は、上記第2導光板の光入射面の位置に対して上記第1導光板の導光方向とは逆方向にずれている。つまり、上記第1導光板の光入射面は、上記第2導光板の光入射面よりも突出している。したがって、上記第1光源から出射されて上記第2導光板に入射される光量(クロストーク量)、および、上記第2光源から出射されて上記第1導光板に入射される光量(クロストーク量)を、抑制することが可能になる。その結果、両面からの発光量を互いに独立して調整することが可能な両面発光面状光源装置を提供することができる。
【0016】
さらに、上記クロストーク量を抑制することが可能であるため、上記第1,第2導光板の厚みを上記第1,第2光源の大きさまで薄くすることができる。その結果、両面からの発光量を互いに独立して調整可能な両面発光面状光源装置の薄型化を図ることができる。
【0017】
さらに、上記第1,第2導光板の光入射面は同じ側に位置しているので、上記第1,第2光源も同じ側に位置させることができる。したがって、上記第1光源と上記第2光源とを同一基板に搭載することができ、部品点数を減らしてコストダウンを図ることが可能になる。
【0018】
また、1実施の形態の両面発光面状光源装置では、
上記第1光源からの出射光束を、上記第2光源からの出射光束よりも小さく設定している。
【0019】
この実施の形態によれば、上記第1光源からの出射光束を上記第2光源よりも小さく設定しているので、上記第2導光板に対する上記第1光源からのクロストークの絶対量を小さくできる。したがって、上記第2導光板に対するクロストーク量を、さらに小さくできるのである。
【0020】
また、1実施の形態の両面発光面状光源装置では、
上記第1光源と上記第2光源とは、同一の基板に実装されており、
上記第2光源における光出射位置の上記基板からの高さは、上記第1光源における光出射位置の上記基板からの高さよりも高く設定されている。
【0021】
この実施の形態によれば、上記第2光源における光出射位置の上記基板からの高さを、上記第1光源よりも高く設定している。したがって、上記第1光源の光出射位置と上記第1導光板の光入射面との距離、および、上記第2光源の光出射位置と上記第2導光板の光入射面との距離を近くすることができ、上記第1,第2光源から上記第1,第2導光板への光結合効率を高くして、消費電力が小さくすると共に上記第2,第1導光板へのクロストークをさらに削減することができる。
【0022】
また、1実施の形態の両面発光面状光源装置では、
上記第1導光板の上記光入射面に対向する面の位置は、上記第2導光板の上記光入射面に対向する面の位置に一致しており、
上記第1導光板の上記光入射面に対向する面と上記第2導光板の上記光入射面に対向する面とに対向して、上記2つの面から漏れる光を上記第1導光板および上記第2導光板に向けて反射させて戻す光反射部材を設置している。
【0023】
この実施の形態によれば、上記第1,第2導光板の上記光入射面に対向する面に対向して、光反射部材を設置している。したがって、上記第1,第2導光板の上記光入射面に対向する面から出力される光束を再び上記第1,第2導光板に戻すことができ、上記第1,第2光源からの出射光をより有効活用することができる。したがって、消費電力をさらに小さくすることが可能になる。
【0024】
また、第2の発明の両面発光面状光源装置は、
少なくとも1つの光入射面とこの光入射面に略垂直な面で成る光出射面とを有する第1導光板と、
少なくとも1つの光入射面とこの光入射面に略垂直な面で成る光出射面とを有すると共に、この光出射面に対向する面を上記第1導光板の光出射面に対向する面に対向させて、上記第1導光板に積層された第2導光板と、
上記第1導光板の光入射面に対向して配置された第1光源と、
上記第2導光板の光入射面に対向して配置された第2光源と、
積層されている上記第1導光板と上記第2導光板とにおける上記光出射面に対向する面の間に狭持された光反射面状体と
を備え、
上記第1導光板の導光方向と上記第2導光板の導光方向とは、互いに平行であり、且つ逆向きに設定されており、
上記第1導光板の光入射面と上記第2導光板の光入射面とは、上記第1導光板の導光方向に対して互いに反対側に位置しており、
上記第1導光板の光入射面の位置は、上記第2導光板の光入射面に対向する面の位置に対して上記第1導光板の導光方向にずれており、
上記第2導光板の光入射面の位置は、上記第1導光板の光入射面に対向する面の位置に対して上記第2導光板の導光方向にずれている
ことを特徴としている。
【0025】
上記構成によれば、上記第1導光板の光入射面と上記第2導光板の光入射面とは互いに反対側に位置しており、上記第1導光板の光入射面の位置は、上記第2導光板の光入射面に対向する面の位置に対して上記第1導光板の導光方向にずれている。つまり、上記第2導光板の光入射面に対向する面は、上記第1導光板の光入射面よりも突出している。同様に、上記第1導光板の光入射面に対向する面は、上記第2導光板の光入射面よりも突出している。したがって、上記第1光源から出射されて上記第2導光板に入射される光量(クロストーク量)、および、上記第2光源から出射されて上記第1導光板に入射される光量(クロストーク量)を、抑制することが可能になる。その結果、両面からの発光量を互いに独立して調整することが可能な両面発光面状光源装置を提供することができる。
【0026】
さらに、上記クロストーク量を抑制することが可能であるため、上記第1,第2導光板の厚みを上記第1,第2光源の大きさまで薄くすることができる。その結果、両面からの発光量を互いに独立して調整可能な両面発光面状光源装置の薄型化を図ることができる。
【0027】
また、第3の発明の電子機器は、
上記第1の発明あるいは上記第2の発明の両面発光面状光源装置と、
上記両面発光面状光源装置を発光原として用いる光学装置と
を備えたことを特徴としている。
【0028】
上記構成によれば、上記光学装置は、上記第1,第2導光板に対するクロストークを抑制することができ、両面からの発光量を互いに独立して調整することが可能な両面発光面状光源装置を発光原として用いている。したがって、上記光学装置における2つの照射部分のうちの必要な照射部分のみを必要な光量で照射することが可能になる。
【発明の効果】
【0029】
以上より明らかなように、第1の発明の両面発光面状光源装置は、第1,第2導光板の光入射面を同じ側に位置させ、上記第1導光板の光入射面を、上記第2導光板の光入射面に対して導光方向とは逆方向にずらして、上記第2導光板の光入射面よりも突出させているので、上記第1,第2導光板に対する上記第2,第1光源からのクロストークを抑制することが可能になる。したがって、両面からの発光量を互いに独立して調整することが可能な両面発光面状光源装置を提供することができる。
【0030】
さらに、上記クロストークを抑制可能であるため、上記第1,第2導光板の厚みを上記第1,第2光源の略大きさまで薄くして、両面からの発光量を互いに独立して調整可能な両面発光面状光源装置の薄型化を図ることができる。
【0031】
さらに、上記第1,第2導光板の光入射面を同じ側に位置させて上記第1,第2光源も同じ側に位置させたので、上記第1,第2光源を同一基板に搭載することができ、部品点数を減らしてコストダウンを図ることが可能になる。
【0032】
また、第2の発明の両面発光面状光源装置は、第1,第2導光板の光入射面を互いに反対側に位置させ、上記第1導光板の光入射面を上記第2導光板の光入射面に対向する面に対して上記第1導光板の導光方向にずらして、上記第2導光板の光入射面に対向する面を上記第1導光板の光入射面よりも突出させる一方、上記第2導光板の光入射面を上記第1導光板の光入射面に対向する面に対して上記第2導光板の導光方向にずらして、上記第1導光板の光入射面に対向する面を上記第2導光板の光入射面よりも突出させている。したがって、上記第1,第2導光板に対する上記第2,第1光源からのクロストークを抑制することが可能になる。その結果、両面からの発光量を互いに独立して調整することが可能な両面発光面状光源装置を提供することができる。
【0033】
さらに、上記クロストークを抑制可能であるため、上記第1,第2導光板の厚みを上記第1,第2光源の略大きさまで薄くして、両面からの発光量を互いに独立して調整可能な両面発光面状光源装置の薄型化を図ることができる。
【0034】
また、第3の発明の電子機器では、光学装置は、上記第1,第2導光板に対するクロストークを抑制することができ、両面からの発光量を互いに独立して調整することが可能な両面発光面状光源装置を発光原として用いているので、上記光学装置における2つの照射部分のうちの必要な照射部分のみを必要な光量で照射することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】この発明の両面発光面状光源装置における側面図である。
【図2】図1における光入射面のずれ量とクロストーク量との関係を示す図である。
【図3】図1とは異なる両面発光面状光源装置における側面図である。
【図4】図1および図3とは異なる両面発光面状光源装置における側面図である。
【図5】図1,図3および図4とは異なる両面発光面状光源装置における側面図である。
【図6】図1,図3,図4および図5とは異なる両面発光面状光源装置における構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0037】
・第1実施の形態
図1は、本実施の形態の両面発光面状光源装置における概略構成を示す側面図である。図1において、1は、一定の厚みを有する矩形の板状を成す第1導光板である。この第1導光板1は、互いに対向している2つの側面のうちの一方である光出射面2と、上記側面に対して略垂直な面であって互いに対向している2つの端面のうちの一方である光入射面3とを有している。4は、一定の厚みを有する矩形の板状を成す第2導光板である。この第2導光板4は、第1導光板1の場合と同様に、互いに対向している2つの側面のうちの一方の側面である光出射面5と、上記側面に対して略垂直な面であって互いに対向している2つの端面のうちの一方の端面である光入射面6とを有している。
【0038】
7は第1光源である。この第1光源7は、第1導光板1に光を入射する光源であり、第1導光板1の光入射面3に対向して配置されている。8は第2光源である。この第2光源8は、第2導光板4に光を入射する光源であり、第2導光板4の光入射面6に対向して配置されている。尚、本実施の形態においては、第1光源7および第2光源8はLEDで構成されており、その個数は1個でも複数でも構わない。
【0039】
9は上記光反射面状体としての光反射板であり、上記第1導光板1の他方の側面と第2導光板4の他方の側面とで挟まれて配置されている。この光反射板9は、第1導光板1および第2導光板4からの出射光をより有効に利用するためのものである。尚、この光反射板9は、両面が反射面である構成か、あるいは、片面のみが反射面である光反射板を2枚貼り合わせた構成を有している。光反射板9は、両面が反射面である反射膜、あるいは、片面のみが反射面である反射膜を2枚貼り合わせてなる反射膜に置き換えることも可能である。
【0040】
また、上記第1,第2導光板1,4の光出射面2,5に対向している面(上記他方の側面)には、拡散印刷,プリズム,マイクロレンズ等の拡散パターン(図示せず)が施されている。上記拡散パターンは、第1,第2導光板1,4の光入射面3,6から入射され、光反射板9で反射された第1,第2光源7,8からの出射光を、第1,第2導光板1,4の光出射面2,5側に送り出す機能を有している。上記拡散パターンは、第1,第2光源7,8から離れるほど、密度,形状,占有面積等を大きくすることによって、第1,第2導光板1,4から略一定の出射光を得ることができる。あるいは、上記密度,形状,占有面積等のサイズのパターンを設定することによって、所望の照度パターンの出射光を得ることができる。
【0041】
また、上記第1導光板1と第2導光板4とは光反射板9を挟んで積層されており、さらに、各光入射面3,6は導光方向(矢印方向)に対して同一側に配置されている。そして、第1,第2光源7,8は、第1,第2導光板1,4の光入射面3,6に対向して配置されるため、第1,第2光源7,8も上記導光方向に対して同一側に配置されることになる。
【0042】
次に、上記第1,第2導光板1,4における光入射面3,6の位置について説明する。図1に示すように、第2導光板4の光入射面6は、第1導光手段1の光入射面3に対して、上記導光方向に距離Aだけずれて配置されている。このように、第1導光手段1の光入射面3を第2導光板4の光入射面6よりも突出させて配置することによって、第1光源7からの出射光が第2導光板4に入射される光量(クロストーク)を削減することができるのである。
【0043】
以下、上記構成を有する両面発光面状光源装置において、上記第1,第2導光板1,4のうちの一方の導光板の光入射面における他方の導光板の光入射面に対するずれ量Aと、クロストーク量との関係について説明する。
【0044】
図2は、上記光入射面のずれ量Aとクロストーク量との関係を示す。図2において、横軸は、第1導光板1の光入射面3と第2導光板4の光入射面6とのずれ量Aを示し、縦軸は、第2導光板4に入射される第1光源7からの出射光量(クロストーク)を示している。この場合、第1導光板1の厚さは2mm、第1光源7のサイズは2.1mm、第2導光板4の厚さは2mmである。
【0045】
図2に示すように、上記ずれ量Aが0の場合、つまり第1導光板1の光入射面3と第2導光板4の光入射面6とが同一位置にある場合には、第1光源7の出射光が第2導光板4に入射される光量は、第1光源7側の第1導光板1に入射される光量(100%)の14%にもなる。その結果、第2光源8の出力を0にしても、第2導光板4からは全点灯時の14%の光束が出力されることになる。このように、第1,第2導光板1,4の厚みを薄くして第1,第2光源7,8のサイズと略同じ厚さにすると、第1光源7あるいは第2光源8からの出射光は対向していない第2導光板4あるいは第1導光板1にも入射されることになる。そのため、光出射面2と光出射面5との出射光を互いに独立して調整することはできないのである。
【0046】
これに対し、上記ずれ量Aを大きくするとクロストーク量が減少する。例えば、ずれ量Aを2mmに設定した場合には、クロストーク量を1%以下に抑えることができ、略無視することができるのである。
【0047】
その場合、上記光反射板9の大きさを、上記第1導光板1の大きさと略同一に設定すること、つまり第2導光板4の光入射面6から距離Aだけ突出させることが望ましい。こうすることによって、第1導光板1の光出射面2に対向する面における第2導光板4の光入射面6から突出している箇所に入射する第2光源8からの不要光を削減し、第1導光板1に入射される第2光源8からの出射光量(クロストーク)をさらに削減することができる。
【0048】
以上のように、本実施の形態における両面発光面状光源装置においては、上記光反射板9を挟んで第1導光板1と第2導光板4とを積層し、上記導光方向に対して同一側に光入射面3,6を配置し、第1,第2導光板1,4の光入射面3,6に対向して第1,第2光源7,8を配置している。そして、第1導光板1の光入射面3を第2導光板4の光入射面6よりも距離Aだけ突出させて光入射面3と光入射面6との位置をずらして配置している。
【0049】
したがって、上記第1光源7から出射されて第2導光板4に入射され、第2導光板4の光出射面5から出射される不要な光量(クロストーク)を大幅に削減することが可能になるのである。この場合、第2光源8から出射されて第1導光板1に入射され、第1導光板1の光出射面2から出射されるクロストークも、同様に大幅に削減することが可能になる。
【0050】
すなわち、本実施の形態によれば、薄型で両面からの発光が可能であり、且つ両面からの発光量を互いに独立に調整することが可能な両面発光面状光源装置を得ることができるのである。さらに、第1,第2光源7,8を第1,第2導光板1,4の同一側に配置することができ、第1,第2光源7,8を実装する基板を共通とすることができる。したがって、部品点数を削減することができ、結果としてコストダウンが可能になる。
【0051】
尚、本実施の形態においては、上記第1導光板1の光入射面3の方を第2導光板4の光入射面6よりも突出させているが、第2導光板4の光入射面6の方を突出させても同様の効果が得られることは言うまでもない。また、本実施の形態においては、第1,第2光源7,8を上記導光方向に同じ位置に配置しているが、第1導光板1の光入射面3および第2導光板4の光入射面6から同じ距離の位置に配置しても同様の効果が得られる。
【0052】
上記構成を有する両面発光面状光源装置は、液晶表示装置のバックライトを始めとする種々の電子機器や照明機器に搭載すれば、上記電子機器および上記照明機器における2つの照射部分のうちの必要な方の照射部分のみを必要な光量で照射することが可能になる。
【0053】
尚、本実施の形態においては、上記第1,第2光源7,8をLEDで構成している。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、有機EL(Electro-Luminescence:エレクトロルミネセンス)等で構成しても構わない。
【0054】
また、本実施の形態においては、上記第1,第2導光板1,4の形状を矩形にしている。しかしながら、この発明は矩形に限定されるものではない。例えば、円形あるいは円形に近い形状にしてもよい。さらに、外形が円形あるいは円形に近い形状であって、中心部分に円形あるいは八角形等のくり抜き部を有する形状にしてもよい。
【0055】
また、本実施の形態においては、上記第1,第2導光板1,4の上記導光方向への大きさを異ならせると共に、第1導光板1の光入射面3を第2導光板4の光入射面6よりも突出させるようにしている。しかしながら、上記第1,第2導光板の上記導光方向への大きさを同一にし、上記第1,第2導光板の光入射面の位置を上記導光方向へずらして配置しても同様の効果を得ることができる。
【0056】
・第2実施の形態
図3は、本実施の形態の両面発光面状光源装置における概略構成を示す側面図である。本実施の形態の両面発光面状光源装置は、上記第1実施の形態の場合とは異なり、第1導光板11の導光方向(第1導光方向)への長さを、第2導光板14の導光方向(第2導光方向)への長さと同じ長さにしている。そして、第1導光板11の光入射面12と第2導光板14の光入射面15とを、上記第1導光方向に対して互いに反対側に配置している。したがって、第1導光板11用の光源である第1光源17と、第2導光板14用の光源である第2光源18とは、上記第1導光方向に対して互いに反対側に配置される。
【0057】
そのため、上記第2導光板14の光入射面15に対向する端面19は、第1導光板11の光入射面12に対して、第2導光板14の第2導光方向に距離Bだけずらして突出して配置されている。同様に、第1導光板11の光入射面12に対向する端面20は、第2導光板14の光入射面15に対して上記第1導光方向に距離Bだけずらして突出して配置されている。尚、第1導光板11と第2導光板14とに挟持される光反射板21における上記第1導光方向への大きさは、第1導光板11および第2導光板14よりも大きく設定されており、第1導光板11の端面20から第2導光板14の端面19に至る大きさを有している。
【0058】
上記構成を有することによって、上記第1光源17からの出射光が第2導光板14に入射する光量(クロストーク)を削減することができる。同様に、第2光源18からの出射光が第1導光板11に入射される光量を削減することができる。
【0059】
尚、13は、上記第1導光板11の光出射面である。また、16は、第2導光板14の光出射面である。
【0060】
以上のように、本実施の形態の両面発光面状光源装置においては、上記光反射板21を挟んで第1導光板11と第2導光板14とを積層し、光入射面12,15を上記第1導光方向に対して互いに反対側に配置し、第1,第2導光板11,14の光入射面12,15に対向して第1,第2光源17,18を配置している。そして、第2導光板14の光入射面15に対向する端面19を、第1導光板11の光入射面12よりも距離Bだけ突出させて配置している。同様に、第1導光板11の光入射面12に対向する端面20を第2導光板14の光入射面15よりも距離Bだけ突出させて配置している。
【0061】
したがって、上記第1光源17からの出射光が第2導光板14に入射する光量(クロストーク)、および、第2光源18からの出射光が第1導光板11に入射される光量(クロストーク)を、大幅に削減することが可能になる。
【0062】
すなわち、本実施の形態によれば、薄型で両面からの発光が可能であり、且つ両面からの発光量を互いに独立に調整することが可能な両面発光面状光源装置を得ることができるのである。
【0063】
上記構成を有する両面発光面状光源装置は、液晶表示装置のバックライトを始めとする種々の電子機器や照明機器に搭載すれば、上記電子機器および上記照明機器における2つの照射部分のうちの必要な方の照射部分のみを必要な光量で照射することが可能になる。
【0064】
尚、本実施の形態においては、上記第1導光板11の第1導光方向への長さと第2導光板14の第2導光方向への長さとを同じにして、第1,第2導光板11,14の光入射面12,15に対向する端面20,19の何れもが、第2,第1導光板14,11の光入射面15,12よりも距離Bだけ突出するようにしている。しかしながら、第1導光板11の上記長さと第2導光板14の上記長さとを異なるようにして、第1導光板11の端面20の突出量と第2導光板14の端面19の突出量とが異なるようにしても差し支えない。
【0065】
・第3実施の形態
本実施の形態の両面発光面状光源装置における基本構成は、上記第1実施の形態の両面発光面状光源装置の場合と同様であり、以下の説明には図1を用いることにする。
【0066】
本実施の形態の両面発光面状光源装置においては、第1光源7からの出射光束を、第2光源8からの出射光束に比較して小さくすることによって、第1導光板1の光出射面2からの出射光量の方が、第2導光板4の光出射面5からの出射光量よりも小さくなるように設定されている。
【0067】
本実施の形態の両面発光面状光源装置においては、上記第1光源7からの出射光束を第2光源8からの出射光束よりも小さくしている。このように、第1導光手段1の光入射面3を第2導光板4の光入射面6よりも突出させて第1光源7に近い位置に配置して第2導光板4に対する第1光源7からのクロストークを削減することに加えて、第1光源7からの出射光束を第2光源8からの出射光束よりも小さくして、第2導光板4に対する第1光源7からのクロストークの絶対量を小さくしている。したがって、第2導光板4は第1光源7からのクロストークの影響を殆ど受けないようすることができる。
【0068】
以上のごとく上記第1光源7からの出射光束を第2光源8からの出射光束よりも少なく設定することによって、第1導光板1と第2導光板4とは互いに他方からのクロストークの影響を殆ど受けることがなく、第1導光板1と第2導光板4とからの出射光量を互いに独立に調整可能な両面発光面状光源装置を得ることができる。
【0069】
・第4実施の形態
図4は、本実施の形態の両面発光面状光源装置における概略構成を示す側面図である。図4において、第1導光板31,第2導光板32および光反射板33は、上記第1実施の形態の両面発光面状光源装置における第1導光板1,第2導光板4および光反射板9と同様の構成を有しているので、詳細な説明は省略する。
【0070】
本実施の形態の両面発光面状光源装置においては、第1光源34と第2光源35とを同一の基板36に実装している。ここで、第1光源34と第2光源35との光束出射方向のパッケージ高さを異ならせている。つまり、第1光源34のパッケージを、第1光源34の光出射位置の基板36からの高さが第2光源35の光出射位置の基板36からの高さに比較して低いパッケージとするのである。
【0071】
例えば、第2光源35として、レンズ37が付いているレンズ付パッケージを有する大きな光束の出力が可能なLEDを用いる。これに対し、第1光源34として、レンズなしで発光エリアのサイズ(光源サイズ)が小さいLEDを用いるのである。
【0072】
上記構成によれば、上記第1光源34の光出射位置と第1導光板31の光入射面38との距離、および、第2光源35の光出射位置と第2導光板32の光入射面39との距離を近くできるので、第1,第2光源34,35から第1,第2導光板31,32への光結合効率を上記第1実施の形態の場合に比較して高くすることができる。したがって、消費電力が小さく、両面発光が可能で、両面の出射光量を互いに独立して調整することができる両面発光面状光源装置を得ることが可能になる。
【0073】
さらに、上記第2光源35を、レンズ37を有するレンズ付パッケージ(例えばOsram社製LED:LUW−CP7P)とすることによって、第2光源35からの出射光の配光特性を狭指向特性、つまり、出射光の広がりを抑制することができる。したがって、第2導光板32の光入射面39に入射する光束を大きくでき、装置の消費電力を削減することが可能になるのである。
【0074】
・第5実施の形態
図5は、本実施の形態の両面発光面状光源装置における概略構成を示す側面図である。図5において、第1導光板41,第2導光板42,光反射板43,第1光源44,第2光源45,基板46およびレンズ47は、上記第4実施の形態の両面発光面状光源装置における第1導光板31,第2導光板32,光反射板33,第1光源34,第2光源35,基板36およびレンズ37と同様の構成を有しているので、詳細な説明は省略する。
【0075】
本実施の形態の両面発光面状光源装置においては、第1導光板41の光入射面48に対向する端面50の位置と第2導光板42の光入射面49に対向する端面51の位置とは一致しており、第1導光板41の端面50および第2導光板42の端面51に対向して上記光反射部材としてのミラー52を配置している。
【0076】
上記構成を採ることによって、上記第1導光板41の端面50および第2導光板42の端面51から出力される光束を、再び第1導光板41および第2導光板42に戻すことができるため、第1,第2光源44,45からの光束をより有効活用することができる。したがって、消費電力をさらに小さくすることが可能になる。
【0077】
・第6実施の形態
図6は、本実施の形態の両面発光面状光源装置におけるより具体的な構成を示す。尚、図6(a)は平面図であり、図6(b)は図6(a)におけるC‐C'矢視断面図である。
【0078】
図6において、61は光出射面であり、ドーナツ形状を有している。62は光源部分を外側から見えないようにするカバーである。このカバー62は、樹脂あるいは金属等の光を遮蔽する材料で構成されることが望ましい。その理由は、光源であるLEDからの出射光の全てが後述する第1導光板63および第2導光板64に入射しない場合、上記LEDからの光が直接漏れることを防ぐことによって、均一な光出射を実現することができるためである。
【0079】
図6(b)において、上記第1導光板63,第2導光板64,光反射板65,第1光源66,第2光源67,基板68およびレンズ69は、上記第4実施の形態の両面発光面状光源装置における第1導光板31,第2導光板32,光反射板33,第1光源34,第2光源35,基板36およびレンズ37と同様の構成を有しているので、詳細な説明は省略する。尚、第1光源66および第2光源67はLEDで構成されている。また、これらLED66,67の出力は互いに独立して調整できるようになっている。
【0080】
上記構成を採ることによって、上記第1導光板63の光出射面61から出射される光量と第2導光板64の光出射面70から出射される光量とを互いに独立して調整できることができる。さらに、LED66,67の夫々を複数のLEDによって構成し、LED66,67の夫々を構成する複数のLEDを色度が異なるような構成としてもよい。そうすることにより、第1導光板63および第2導光板64から出射される光の色度を互いに独立して自由に変えることが可能になる。
【0081】
ここで、上記第1導光板63の光入射面71は、第1光源66に対向して配置され、第2導光板64の光入射面72は、第2光源67に対向して配置されている。さらに、第1導光板63の光入射面71は、第2導光板64の光入射面72に対して、導光方向(ドーナツ形状を成す第1導光板63および第2導光板64の半径方向外側に向かう方向)とは逆方向にずらして配置されている。特に、第2導光板64の光入射面72の方が第2光源67から離れて配置されている。これは、第2導光板64の光出射面70から出射される光量が第1導光板63の光出射面61から出射される光量よりも大きく設定しているためである。
【0082】
上記構成を有する両面発光面状光源装置を用いることによって、第1導光板63に対して、第2光源(LED)67からの出射光の入光を抑制することができるので、両面の発光が可能であり、且つ両面からの発光を互いに独立して調光および調色することが可能になる。
【0083】
尚、上記構成においては、上記第1導光板63および第2導光板64をドーナツ型に構成し、第1導光板63および第2導光板64における円形を成す内周面を、第1導光板の光入射面71および第2導光板の光入射面72とし、この第1導光板の光入射面71に対向して1つあるいは複数の第1光源66を配置する一方、第2導光板の光入射面72に対向して1つあるいは複数の第2光源67を配置している。
【0084】
しかしながら、本実施の形態はこれに限定されるものではなく、第1導光板63および第2導光板64の内周面を複数の平面によって多角形に構成し、上記内周面を構成する夫々の平面に対向して1つの光源を配置して、上記第1光源および上記第2光源の夫々を複数の光源で構成しても差し支えない。
【0085】
尚、上記第2実施の形態から第6実施の形態においても、上記第1光源17,34,44,66および第2光源18,35,45,67をLEDで構成しているが、上記有機EL等で構成しても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明の両面発光面状光源装置は、薄型で両面からの発光が可能であり、且つ両面からの発光量を互いに独立に調整することが可能である面状光源装置として有用であり、照明機器や、液晶表示素子のバックライト等の電子機器に利用することができる。
【符号の説明】
【0087】
1,11,31,41,63…第1導光板、
2,13,61…第1導光板の光出射面、
3,12,38,48,71…第1導光板の光入射面、
4,14,32,42,64…第2導光板、
5,16,70…第2導光板の光出射面、
6,15,39,49,72…第2導光板の光入射面、
7,17,34,44,66…第1光源、
8,18,35,45,67…第2光源、
9,21,33,43,65…光反射板、
19,51…第2導光板の端面、
20,50…第1導光板の端面、
36,46,68…基板、
37,47,69…レンズ、
52…ミラー、
62…カバー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの光入射面とこの光入射面に略垂直な面で成る光出射面とを有する第1導光板と、
少なくとも1つの光入射面とこの光入射面に略垂直な面で成る光出射面とを有すると共に、この光出射面に対向する面を上記第1導光板の光出射面に対向する面に対向させて、上記第1導光板に積層された第2導光板と、
上記第1導光板の光入射面に対向して配置された第1光源と、
上記第2導光板の光入射面に対向して配置された第2光源と、
積層されている上記第1導光板と上記第2導光板とにおける上記光出射面に対向する面の間に狭持された光反射面状体と
を備え、
上記第1導光板の導光方向と上記第2導光板の導光方向とは、互いに平行であり、且つ同じ向きに設定されており、
上記第1導光板の光入射面と上記第2導光板の光入射面とは、上記第1導光板の導光方向に対して同じ側に位置しており、
上記第1導光板の光入射面の位置は、上記第2導光板の光入射面の位置に対して上記第1導光板の導光方向とは逆方向にずれている
ことを特徴とする両面発光面状光源装置。
【請求項2】
請求項1に記載の両面発光面状光源装置において、
上記第1光源からの出射光束を、上記第2光源からの出射光束よりも小さく設定している
ことを特徴とする両面発光面状光源装置。
【請求項3】
請求項1あるいは請求項2に記載の両面発光面状光源装置において、
上記第1光源と上記第2光源とは、同一の基板に実装されており、
上記第2光源における光出射位置の上記基板からの高さは、上記第1光源における光出射位置の上記基板からの高さよりも高く設定されている
ことを特徴とする両面発光面状光源装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までの何れか一つに記載の両面発光面状光源装置において、
上記第1導光板の上記光入射面に対向する面の位置は、上記第2導光板の上記光入射面に対向する面の位置に一致しており、
上記第1導光板の上記光入射面に対向する面と上記第2導光板の上記光入射面に対向する面とに対向して、上記2つの面から漏れる光を上記第1導光板および上記第2導光板に向けて反射させて戻す光反射部材を設置した
ことを特徴とする両面発光面状光源装置。
【請求項5】
少なくとも1つの光入射面とこの光入射面に略垂直な面で成る光出射面とを有する第1導光板と、
少なくとも1つの光入射面とこの光入射面に略垂直な面で成る光出射面とを有すると共に、この光出射面に対向する面を上記第1導光板の光出射面に対向する面に対向させて、上記第1導光板に積層された第2導光板と、
上記第1導光板の光入射面に対向して配置された第1光源と、
上記第2導光板の光入射面に対向して配置された第2光源と、
積層されている上記第1導光板と上記第2導光板とにおける上記光出射面に対向する面の間に狭持された光反射面状体と
を備え、
上記第1導光板の導光方向と上記第2導光板の導光方向とは、互いに平行であり、且つ逆向きに設定されており、
上記第1導光板の光入射面と上記第2導光板の光入射面とは、上記第1導光板の導光方向に対して互いに反対側に位置しており、
上記第1導光板の光入射面の位置は、上記第2導光板の光入射面に対向する面の位置に対して上記第1導光板の導光方向にずれており、
上記第2導光板の光入射面の位置は、上記第1導光板の光入射面に対向する面の位置に対して上記第2導光板の導光方向にずれている
ことを特徴とする両面発光面状光源装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5までの何れか一つに記載の両面発光面状光源装置と、
上記両面発光面状光源装置を発光原として用いる光学装置と
を備えたことを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−99224(P2012−99224A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−243263(P2010−243263)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】