説明

乗降用ステップ台

【課題】滑り止め作用と共に、ステップ面に泥等の不要物が残存することを可及的に防止し得る構造簡単な乗降用ステップ台を提供する。
【解決手段】ステップ面72と、下方へ延びるようにステップ面72の第1辺72aから折り曲げられた第1側面73とを有する乗降用ステップ台71は、第1側面73の折り曲げ加工前の平板部材71’に対して、第1側面73のうち中間孔74bに隣接する部分にはステップ面72へ向けて突出した突片73aが残されるような形状の複数の第1打ち抜き孔74を形成し、該複数の第1打ち抜き孔74における一対の端部孔部74a内を通る折り曲げ線βを支点として平板部材71’に対して折り曲げ加工を行うことによって、ステップ面72及び第1側面73が画されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバイン等の移動農機に適用される乗降用ステップ台に関する。
【背景技術】
【0002】
コンバイン等の移動農機には、運転席への乗降容易化を図る為に、乗降用ステップ台が備えられる。
斯かる乗降用ステップ台には、滑り止め作用と共に、泥等の不要物がステップ面に残存しないように構成することが望まれる。
【特許文献1】実開平5−37586号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、滑り止め作用と共に、ステップ面に泥等の不要物が残存することを可及的に防止し得る構造簡単な乗降用ステップ台の提供を、一の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、前記目的を達成するために、移動農機への設置状態において略水平に延びるステップ面と、前記設置状態において下方へ延びるように前記ステップ面の第1辺から折り曲げられた第1側面とを有する乗降用ステップ台において、前記第1側面の折り曲げ加工前の平板部材に対して、前記ステップ面及び前記第1側面の境界線に沿った複数の第1打ち抜き孔であって、それぞれが、前記境界線に沿った一対の端部孔部と該一対の端部孔部の間に延びる中間孔とを有し且つ前記第1側面のうち前記中間孔に隣接する部分には前記ステップ面へ向けて突出した突片が残されるような形状の複数の第1打ち抜き孔を形成し、前記複数の第1打ち抜き孔における前記一対の端部孔部内を通る折り曲げ線を支点として前記平板部材に対して折り曲げ加工を行うことによって、前記ステップ面及び前記第1側面が画されていることを特徴とする乗降用ステップ台を提供する。
【0005】
本発明に係る乗降用ステップ台において、前記設置状態を基準にして前記第1側面と対向するように前記ステップ面の第2辺から折り曲げられた第2側面をさらに有していてもよい。
【0006】
何れにしても、好ましくは、前記ステップ面には、周縁が前記第1側面の折り曲げ方向とは反対方向に突出するように該第1側面の折り曲げ方向とは反対側から打ち抜き加工された第2打ち抜き孔が形成され得る。
【0007】
斯かる構成において、好ましくは、前記複数の第1打ち抜き孔は前記第1辺に沿って等間隔に形成されており、前記第1辺に沿った方向に関し隣接する一対の第1打ち抜き孔の略中央位置に、それぞれ、前記第2打ち抜き孔が形成され得る。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る乗降用ステップ台によれば、前記第1側面の折り曲げ加工前の平板部材は、前記ステップ面及び前記第1側面の境界線に沿った複数の第1打ち抜き孔であって、それぞれが、前記境界線に沿った一対の端部孔部と該一対の端部孔部の間に延びる中間孔とを有し且つ前記第1側面のうち前記中間孔に隣接する部分には前記ステップ面へ向けて突出した突片が残されるような形状の複数の第1打ち抜き孔が形成されているので、該平板部材に対して折り曲げ加工を行うことによって、該折り曲げ加工された前記第1側面の突片は折り曲げ方向に沿ったものとされる。従って、該折り曲げ方向に沿った突片によって、滑り止め作用が得られると共に、該突片で掻き落とされた泥等の不要物が前記第1打ち抜き孔から落下し、これにより、該不要物が前記ステップ面に残存することを可及的に防止できる。
【0009】
又、前記設置状態を基準にして前記第1側面と対向するように前記ステップ面の第2辺から折り曲げられた第2側面をさらに有している場合、前記ステップ面の強度を向上させることができる。
【0010】
又、前記ステップ面には、周縁が前記第1側面の折り曲げ方向とは反対方向に突出するように該第1側面の折り曲げ方向とは反対側から打ち抜き加工された第2打ち抜き孔が形成されている場合、前記第2打ち抜き孔周縁の突出部によって、滑り止め作用が得られると共に、該突出部で掻き落とされた泥等の不要物が前記第2打ち抜き孔から落下し、これにより、該不要物が前記ステップ面に残存することを有効に防止することが可能となる。
【0011】
ここで、前記ステップ面に前記第2打ち抜き孔が形成されると、それだけ前記ステップ面の強度が低下し易い。
この点、前記複数の第1打ち抜き孔が前記第1辺に沿って等間隔に形成されており、前記第1辺に沿った方向に関し隣接する一対の第1打ち抜き孔の略中央位置に、それぞれ、前記第2打ち抜き孔が形成されていると、前記ステップ面の前記第2打ち抜き孔による強度低下を可及的に少なくできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2は、それぞれ、本発明の実施に係る乗降用ステップ台71を適用した移動農機1の右側面図及び平面図である。
なお、前記乗降用ステップ台71を適用した移動農機1は、ここでは、コンバインとされている。
【0013】
図1及び図2に示すように、前記コンバイン1は、前記乗降用ステップ台71に加えて、走行機台2と、エンジン9と、クローラ式走行装置10と、刈取・搬送装置30と、脱穀装置100と、運転席5と、グレンタンク6と、排藁搬送機構40及び排藁切断機構50を含む排藁処理装置60とを備えている。
【0014】
詳しくは、前記エンジン9は、前記走行機台2に支持されている。
前記クローラ式走行装置10は、左右一対のものとされており、前記走行機台2に連結されている。
前記刈取・搬送装置30は、穀稈を刈り取ると共に、該刈り取った穀稈を前記脱穀装置100へ搬送するように構成されている。
【0015】
前記脱穀装置100は、前記刈取・搬送装置30によって刈り取った穀稈に対して脱穀処理を行うと共に、該脱穀した脱穀物から穀粒を選別するように構成されている。
前記運転席5は、前記走行機台2の進行方向に向かって右前方部分に配設されている。前記グレンタンク6は、前記脱穀装置100によって脱穀、選別された穀粒を収容するように構成されており、前記運転席5の後方に配設されている。
【0016】
前記排藁搬送機構40は、前記脱穀装置100で脱穀された後の穀稈(排藁)を後方へ搬送するように構成されており、前記排藁切断機構50は、前記排藁搬送装置40によって車輌後方側へ搬送された排藁を切断するように構成されている。
斯かる構成を備えることにより、前記排藁処理装置60は、前記脱穀装置100による脱穀後の排藁が、前記排藁搬送機構40に搬送されて、そのまま圃場に放出、或いは前記排藁切断機構50にて藁片に切断された後に拡散されつつ放出されるように構成されている。
【0017】
そして、前記乗降用ステップ台71は、前記運転席5への乗降容易化を図る為に、地面Gと前記運転席5との間において、前記走行機台2のフレーム21に配設されている。
【0018】
図3は、図1において、前記乗降用ステップ台71が前記走行機台2のフレーム21に設けられている状態を拡大して示す図である。
前記乗降用ステップ台71は、本実施の形態では、上下複数段構成とされている。
具体的には、前記乗降用ステップ台71は、ここでは上下3段構成とされており、最上段のステップ台71が第1ステップ台ユニット70Aに備えられ、中段及び下段のステップ台71が前記第1ステップ台ユニット70Aの下方に設けられた第2ステップ台70Bに備えられている。
【0019】
図4乃至図8は、それぞれ、前記乗降用ステップ台71の正面図、背面図、側面図、平面図及び底面図である。なお、左右の側面図は同様のものであり、図6にて一の図で示している。
図4乃至図8に示すように、前記乗降用ステップ台71は、前記コンバイン1への設置状態において略水平に延びるステップ面72と、前記設置状態において下方へ延びるように前記ステップ面72の第1辺72aから折り曲げられた第1側面73とを有している。
なお、前記ステップ面72は、前記第1辺72a方向に長い長尺形状とされている。
【0020】
図9は、前記第1側面73の折り曲げ加工前の平板部材71’の一部を示す平面図である。
図9に示すように、前記乗降用ステップ台71は、前記第1側面73の折り曲げ加工前の平板部材71’に対して、前記ステップ面72及び前記第1側面73の境界線αに沿った複数の第1打ち抜き孔74が形成されている。
前記複数の第1打ち抜き孔74は、それぞれが、前記境界線αに沿った一対の端部孔部74aと該一対の端部孔部74aの間に延びる中間孔74bとを有し且つ前記第1側面73のうち前記中間孔74bに隣接する部分には前記ステップ面72へ向けて突出した突片73aが残されるような形状とされている。
そして、前記乗降用ステップ台71は、前記複数の第1打ち抜き孔74における前記一対の端部孔部74a内を通る折り曲げ線βを支点として前記平板部材71’に対して折り曲げ加工を行うことによって、前記ステップ面72及び前記第1側面73が画されている。
【0021】
本発明の実施に係る乗降用ステップ台71によれば、前記平板部材71’に対して折り曲げ加工を行うことによって、該折り曲げ加工された前記第1側面73の突片73aは折り曲げ方向(図4中矢印a方向)に沿ったものとされる。従って、該折り曲げ方向aに沿った突片73aによって、滑り止め作用が得られると共に、該突片73aで掻き落とされた泥等の不要物が前記第1打ち抜き孔74から落下し、これにより、該不要物が前記ステップ面72に残存することを可及的に防止できる。
【0022】
前記突片73aは、上端73bが前記ステップ面72と略同一か又前記ステップ面72よりも上方へと突出していることが好ましい。本実施の形態では、前記突片73aの上端73bが前記ステップ面72と略同一面とされている。
ここで、前記突片73aの上端73bの前記ステップ面72に対する位置は、前記平板部材71’に対する折り曲げ加工前において、該上端73bの前記折り曲げ線βを基準にした前記ステップ面72側又は前記第1側面73側の位置によって、適宜設定することができる。
例えば、本実施の形態のように、前記突片73aの上端73bが前記ステップ面72と同一とされる場合においては、該上端73bが前記折り曲げ線βよりも前記ステップ面72側に位置している場合を例示できる。
【0023】
本発明の実施に係る乗降用ステップ台71においては、前記設置状態を基準にして前記第1側面73と対向するように前記ステップ面72の第2辺72bから折り曲げられた第2側面75をさらに有している。
斯かる構成を備えることにより、前記ステップ面72の強度を向上させることができる。
なお、図9において、参照符号β’は、前記第2側面75の折り曲げ線を示している。
【0024】
又、本発明の実施に係る乗降用ステップ台71においては、前記ステップ面72には、周縁76aが前記第1側面73の折り曲げ方向aとは反対方向(図4中矢印b方向)に突出するように該第1側面73の折り曲げ方向aとは反対側から打ち抜き加工された第2打ち抜き孔76が形成されている。
斯かる構成を備えることにより、前記乗降用ステップ台71は、前記第2打ち抜き孔76周縁の突出部76aによって、滑り止め作用が得られると共に、該突出部76aで掻き落とされた泥等の不要物が前記第2打ち抜き孔76から落下し、これにより、該不要物が前記ステップ面72に残存することを有効に防止することが可能となる。
【0025】
又、本実施の形態においては、前記複数の第1打ち抜き孔74は前記第1辺72aに沿って等間隔に形成されており、前記第1辺72aに沿った方向に関し隣接する一対の第1打ち抜き孔74の略中央位置に、それぞれ、前記第2打ち抜き孔76が形成されている。
斯かる構成を備えることにより、前記ステップ面72の前記第2打ち抜き孔76による強度低下を可及的に少なくできる。
【0026】
図10乃至図14は、それぞれ、前記乗降用ステップ台71を備えた前記第1ステップ台ユニット70Aの正面図、背面図、側面図、平面図及び底面図である。なお、左右の側面図は同様のものであり、図12にて一の図で示している。
図10乃至図14に示すように、前記第1ステップ台ユニット70Aは、前記乗降用ステップ台71に加えて、一対の第1支持部材77を備えている。
前記一対の第1支持部材77は、それぞれ、前記ステップ台71のステップ面72が上方を向くように長手方向の両端部を挟持する挟持部77aと、該挟持部77aから前記ステップ台71の短手方向に沿って前記第1側面73側とは反対方向に延びる延出部77bと、前記延出部77bから平面視略直角に屈曲する屈曲部77cとを有し、該屈曲部77cにおいて前記走行機台2に支持されている。
又、前記ステップ台71は、前記設置状態を基準にして前記第1側面73が前記運転席5側とは反対側に位置するように配設されている。
【0027】
詳しくは、前記ステップ台71は、前記一対の第1支持部材77における前記挟持部77aに一体的に溶着されている。
又、前記第1ステップ台ユニット70Aは、前記屈曲部77cに設けられた貫通孔77dを介してボルトやピン等の軸部材(図示省略)が前記走行機台2のフレーム21に取り付けられることで、該フレーム21に支持されるようになっている。
【0028】
又、前記第1ステップ台ユニット70Aは、前記構成に加えて、ステップ台延長部材78を備えている。
前記ステップ台延長部材78は、前記コンバイン1への設置状態において略水平に延びるステップ延長面78aを有している。
なお、前記ステップ延長面78aは、前記第1辺72a方向に長い長尺形状とされている。
前記ステップ台延長部材78は、前記ステップ延長面78aが前記ステップ台71の前記ステップ面72と略同一面とされるように且つ該ステップ台71の前記第1側面73側とは反対側に位置するように配設され、長手方向の両端部が前記延出部77bに支持されている。
詳しくは、前記ステップ台延長部材78は、前記一対の第1支持部材77における前記延出部77bに一体的に溶着されている。
【0029】
図15乃至図20は、それぞれ、前記乗降用ステップ台71を備えた第2ステップ台ユニット70Bの正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図及び底面図である。
図15乃至図20に示すように、前記第2ステップ台ユニット70Bは、前記乗降用ステップ台71に加えて、一対の第2支持部材79を備えている。
【0030】
前記一対の第2支持部材79は、それぞれ、上下の前記ステップ台71のステップ面72が上方を向くように長手方向の両端部を挟持する挟持部79aと、該挟持部79aから前記ステップ台71の短手方向に沿って前記第1側面73側とは反対方向に延びる延出部79bとを有し、該延出部79bにおいて前記走行機台2に前記長手方向に沿った軸線回り回動可能に支持されている。
又、前記ステップ台71は、前記設置状態を基準にして前記第1側面73が前記運転席5側とは反対側に位置するように配設されている。
【0031】
詳しくは、前記ステップ台71は、前記一対の第2支持部材79における前記挟持部79aに一体的に溶着されている。
前記第2ステップ台ユニット70Bは、前記延出部79bに軸線方向が前記ステップ台71の長手方向に沿って設けられたボルトやピン等の軸部材79cによって前記走行機台2のフレーム21に軸線回り回動自在に支持されるようになっている。
【0032】
本実施の形態においては、前記一対の第2支持部材79における前記延出部79bは、それぞれ、前記設置状態において上下方向上端部及び中間部に前記軸部材79cが設けられている。
前記延出部79bの前記上端部に設けられた軸部材79cは、一端部が前記走行機台2のフレーム21に車輌前後方向に沿った軸線回り上下揺動可能に連結された前後一対の上揺動アーム21a(図3参照)の他端部に軸線回り回動自在に支持されている。
又、前記延出部79bの前記中間部に設けられた軸部材79cは、前後一対の上揺動アーム21aの下方に配設された前後一対の下揺動アーム21b(図3参照)であって、一端部が前記走行機台2のフレーム21に車輌前後方向に沿った軸線回り上下揺動可能に連結された前後一対の下揺動アーム21bの他端部に軸線回り回動自在に支持されている。
斯かる構成を備えることにより、前記第2ステップ台ユニット70Bは、前記前後一対の上揺動アーム21a及び前後一対の下揺動アーム21bを介して、使用位置と収納可能とをとり得るように、上下揺動可能且つ収納可能に前記走行機台2のフレーム21に支持されている。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】図1は、本発明の実施に係る乗降用ステップ台を適用した移動農機の右側面図である。
【図2】図2は、本発明の実施に係る乗降用ステップ台を適用した移動農機の平面図である。
【図3】図3は、図1において、乗降用ステップ台が走行機台のフレームに設けられている状態を拡大して示す図である。
【図4】図4は、乗降用ステップ台の正面図である。
【図5】図5は、乗降用ステップ台の背面図である。
【図6】図6は、乗降用ステップ台の側面図である。
【図7】図7は、乗降用ステップ台の平面図である。
【図8】図8は、乗降用ステップ台の底面図である。
【図9】図9は、第1側面の折り曲げ加工前の平板部材の一部を示す平面図である。
【図10】図10は、乗降用ステップ台を備えた第1ステップ台ユニットの正面図である。
【図11】図11は、乗降用ステップ台を備えた第1ステップ台ユニットの背面図である。
【図12】図12は、乗降用ステップ台を備えた第1ステップ台ユニットの側面図である。
【図13】図13は、乗降用ステップ台を備えた第1ステップ台ユニットの平面図である。
【図14】図15は、乗降用ステップ台を備えた第1ステップ台ユニットの底面図である。
【図15】図15は、乗降用ステップ台を備えた第2ステップ台ユニットの正面図である。
【図16】図16は、乗降用ステップ台を備えた第2ステップ台ユニットの背面図である。
【図17】図17は、乗降用ステップ台を備えた第2ステップ台ユニットの左側面図である。
【図18】図18は、乗降用ステップ台を備えた第2ステップ台ユニットの右側面図である。
【図19】図19は、乗降用ステップ台を備えた第2ステップ台ユニットの平面図である。
【図20】図20は、乗降用ステップ台を備えた第2ステップ台ユニットの底面図である。
【符号の説明】
【0034】
1…移動農機 71’…折り曲げ加工前の平板部材 72…ステップ面
72a…第1辺 73…第1側面 73a…突片 74…複数の第1打ち抜き孔
74a…一対の端部孔部 74b…中間孔 75…第2側面 76…第2打ち抜き孔
α…境界線 β…折り曲げ線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動農機への設置状態において略水平に延びるステップ面と、前記設置状態において下方へ延びるように前記ステップ面の第1辺から折り曲げられた第1側面とを有する乗降用ステップ台において、
前記第1側面の折り曲げ加工前の平板部材に対して、前記ステップ面及び前記第1側面の境界線に沿った複数の第1打ち抜き孔であって、それぞれが、前記境界線に沿った一対の端部孔部と該一対の端部孔部の間に延びる中間孔とを有し且つ前記第1側面のうち前記中間孔に隣接する部分には前記ステップ面へ向けて突出した突片が残されるような形状の複数の第1打ち抜き孔を形成し、
前記複数の第1打ち抜き孔における前記一対の端部孔部内を通る折り曲げ線を支点として前記平板部材に対して折り曲げ加工を行うことによって、前記ステップ面及び前記第1側面が画されていることを特徴とする乗降用ステップ台。
【請求項2】
前記設置状態を基準にして前記第1側面と対向するように前記ステップ面の第2辺から折り曲げられた第2側面をさらに有していることを特徴とする請求項1に記載の乗降用ステップ台。
【請求項3】
前記ステップ面には、周縁が前記第1側面の折り曲げ方向とは反対方向に突出するように該第1側面の折り曲げ方向とは反対側から打ち抜き加工された第2打ち抜き孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗降用ステップ台。
【請求項4】
前記複数の第1打ち抜き孔は前記第1辺に沿って等間隔に形成されており、
前記第1辺に沿った方向に関し隣接する一対の第1打ち抜き孔の略中央位置に、それぞれ、前記第2打ち抜き孔が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の乗降用ステップ台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−238050(P2007−238050A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−67363(P2006−67363)
【出願日】平成18年3月13日(2006.3.13)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】