説明

乾燥制御装置、乾燥制御方法、印刷機

【課題】UVランプの点灯を自動化し、生産性を下げることなく省エネルギー化を可能にする乾燥制御装置等を提供する。
【解決手段】印刷品目の切り替えの際の短時間の印刷停止時、印刷終了スイッチ60から印刷終了信号61が入力されることにより、UV制御装置70がUVオフ信号71aをUV照射装置30に出力してUVランプ31を消灯する。また、UV制御装置70は、印刷品目の切り替え中に自動版交換装置50から版交換終了信号51が入力されることにより、UVオン信号71bをUV照射装置30に出力してUVランプ31の点灯を印刷開始に先立ち開始し、印刷再開時にスタンバイ状態となるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は印刷物の乾燥を制御する乾燥制御装置、乾燥制御方法、および乾燥制御装置を備えた印刷機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、印刷やコーティングに用いられるインキやニス等のコート剤には、溶剤系のものと、水性系のものがある。溶剤系の場合、溶剤を揮発させるために熱風乾燥を行うが、エネルギー使用量が多く、環境上問題がある。
そこで、コート剤として、無溶剤型の紫外線(UV:ultra violet)硬化インキを用い、UV光を照射して乾燥させる方法(UV乾燥方式)が普及してきている。
【0003】
図4は、UV乾燥方式による乾燥を行う印刷機であるオフセット枚葉機1aの例を示す概略構成図である。図4に示すように、オフセット枚葉機1aは、複数の印刷部20a〜20eから成る印刷ユニット20、印刷ユニット20に用紙を供給する給紙部10、印刷ユニット20で印刷された印刷物のUV硬化インキを乾燥させるUV照射装置30(乾燥装置)、印刷物が排出される排紙部40等で構成される。
【0004】
給紙部10の給紙パイル11に収納されている用紙は、1枚ずつ搬送され、印刷ユニット20に送り込まれる。
印刷ユニット20は、1色のUV硬化インキによる印刷が行なわれる印刷部が、印刷する色数分並べられた構成を採る。図4の場合、K(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、および特色の5色分に対応する5台の印刷部20a〜20eによる印刷ユニット20が使用される。
【0005】
各印刷部20a〜20eには、圧胴21、ブランケット胴25、版胴23、渡し胴27、インキを供給するインキ供給装置(図示せず)等が設けられる。
版胴23には版板が巻装され、インキ供給装置(図示せず)により版板に移されたUV硬化インキがブランケット胴25に転移し、圧胴21とブランケット胴25の間を走行する用紙にUV硬化インキを転移させることにより用紙への印画が行われる。渡し胴27は、各印刷部20a〜20e間などで用紙の搬送を行うためのものである。
【0006】
印刷ユニット20における印画が終了すると、用紙はUV照射装置30に入り、UV照射装置30内をコンベア等で搬送される間に、UV照射装置30内に装備されているUVランプ31によりUV光が照射されてUV硬化インキが硬化し、乾燥が行われる。
乾燥を終えた用紙は、コンベア等により排紙部40に排出され、排紙パイル41に積み重ねられる。
【0007】
近年、省エネルギーへの要望が高まっており、上記のようなUV照射装置30についてもその消費電力をできるだけ少なくすることが求められる。
例えば、このようなUV照射装置において省エネルギーを実現する方法として、印刷データからインキの盛り量を求め、この値に基づいて乾燥のためUVランプの出力を制御するものが提案されている(特許文献1)。
【0008】
一方、UVランプ31のオン/オフの管理に関しては手動でこれが行われることが多い。その例として、従来、昼休み等で例えば1時間以上の長時間、印刷を停止させる場合にはオフセット枚葉機1aに備えられたスイッチ80の操作によりUVランプ31を消灯するといったことが行われているが、印刷の品目替え等のため短時間(例えば1時間以内)、印刷を停止させる場合には、UVランプ31は消灯せずシャッターで紫外線を遮蔽した状態で点灯したままにしていることが多い。これは、UVランプ31が一旦消灯すると、再点灯した際、UV光が100%の出力で安定して照射可能になるまで数分間かかるためである。
【0009】
図5は、従来のUV照射方式のオフセット枚葉機1aにおいて、印刷の品目替え作業を行う際にUVランプ31が消費する電力量(UV電力量)を模式的に説明するグラフである。図中、斜線でハッチングされた棒グラフはUV電力量を示し、実線は1時間あたりの印刷物の生産枚数である印刷物の生産速度を示す。グラフの横軸は品目替えの直前から起算した時間(分)であり、縦軸は生産速度(枚/時)およびUV電力量(kwh)である。
図5に示すように、1つの品目の印刷を終了して品目の切り替えを行う場合(図中およそ6〜46分)等に印刷を停止する場合、UVランプ31は消灯することなく、例えばUVランプ31の出力(消費電力量)を50%に落として、印刷の再開時に備えてスタンバイするようにしている。このようなUVランプ31のスタンバイ状態を維持させておけば、ためし刷り等の印刷時に、UVランプ31の出力をすぐに100%に上げてUV光が安定して照射可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2004−209880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、図5で示すようなUVランプ31の管理を行った場合、UVランプ31の出力を50%に落としてはいるものの、印刷物の非生産時においてもUVランプ点灯のため多量の電力を消費しているという問題がある。
【0012】
一方、スイッチ80による手動操作により、上記のような印刷の短時間の停止状態においてUVランプ31を消灯し、印刷開始に際してUVランプ31を点灯するよう管理することもできる。
【0013】
しかし、手動でUVランプ31のオン/オフを操作する場合、ヒューマンエラーによりUVランプ31をオンとするのを忘れたまま印刷を行い、乾燥不良が生じて印刷の歩留まりが悪化し生産性が低下する可能性がある。
また、UVランプ31の照射が安定するまでの時間を考慮してスイッチ80をオンとするのを忘れることもある。印刷開始直前にスイッチ80をオンにした場合、UVランプ31の照射が安定するまでの待ち時間が発生し、生産性が落ちるという問題も起こる。
【0014】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、UVランプの点灯を自動化し、生産性を下げることなく省エネルギー化を可能にする乾燥制御装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前述した目的を達成するための第1の発明は、紫外線硬化インキにより印刷を実施する印刷機に備えられる、紫外線ランプを有する乾燥装置の制御を行う乾燥制御装置であって、前記印刷機において印刷を終了したことを示す信号が入力されることにより、前記紫外線ランプを消灯し、前記印刷機において印刷開始に先立つ所定の工程が実施されたことを示す信号が入力されることにより、前記紫外線ランプを点灯させることを特徴とする乾燥制御装置である。
【0016】
印刷開始に先立つ所定の工程が実施されたことを示す前記信号は、前記印刷機に備えられた自動版交換装置が出力する、前記自動版交換装置による版交換を終了したことを示す信号であることが望ましい。
また、印刷を終了したことを示す前記信号は、前記印刷機に備えられた印刷終了スイッチの操作により、前記乾燥制御装置に入力されることが望ましい。
【0017】
第2の発明は、紫外線硬化インキにより印刷を実施する印刷機に備えられる、紫外線ランプを有する乾燥装置の制御を行う乾燥制御装置における乾燥制御方法であって、前記乾燥制御装置が、前記印刷機において印刷を終了したことを示す信号が入力されることにより、前記紫外線ランプを消灯し、前記印刷機において印刷開始に先立つ所定の工程が実施されたことを示す信号が入力されることにより、前記紫外線ランプを点灯させることを特徴とする乾燥制御方法である。
【0018】
印刷開始に先立つ所定の工程が実施されたことを示す前記信号は、前記印刷機に備えられた自動版交換装置が出力する、前記自動版交換装置による版交換を終了したことを示す信号であることが望ましい。
また、印刷を終了したことを示す前記信号は、前記印刷機に備えられた印刷終了スイッチの操作により、前記乾燥制御装置に入力されることが望ましい。
【0019】
第3の発明は、第1の発明の乾燥制御装置が設けられた印刷機である。
【0020】
本発明により、印刷終了を示す信号の入力によって、乾燥制御装置により、品目替え時等に印刷を停止する際に紫外線ランプを消灯するので、従来、品目替え時等の印刷の短時間の停止時にもかかっていた待機電力を削減し、省エネルギー化を図ることが可能であり、更に、再度印刷を開始する場合には、紫外線ランプがスタンバイ状態となるまでの時間を考慮して定めることができる、印刷開始前の所定の工程の実施を示す信号によって紫外線ランプを自動的に点灯するので、ヒューマンエラーを排除して印刷の生産性を確保することが可能である。
【0021】
また、上記の所定の工程の実施を示す信号を、自動版交換装置から出力される版交換の終了を示す信号とすることで、品目替え後の印刷開始時に紫外線ランプをスタンバイ状態とすることを可能としつつ、品目替え中の紫外線ランプの消灯時間をできるだけ長くし、省エネルギー効果を高めることができる、
加えて、印刷機において印刷を終了したことを示す信号が、印刷機に備えられた印刷終了スイッチの操作により乾燥制御装置に入力されるようにすることで、品目替え時等、印刷終了に伴う紫外線ランプの消灯を適切に行うことができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、UVランプの点灯を自動化し、生産性を下げることなく省エネルギー化を可能にする乾燥制御装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】オフセット枚葉機1の構成を示すブロック図
【図2】UV制御装置70の処理の流れを示すフローチャート
【図3】UV電力量の説明図
【図4】オフセット枚葉機1aの構成を示すブロック図
【図5】従来のUV電力量の説明図
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図に従って、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るオフセット枚葉機1の構成を示すブロック図である。
オフセット枚葉機1が、図4に示した従来のオフセット枚葉機1aと異なる点は、オフセット枚葉機1からの所定の信号に基づき、UV制御装置70(乾燥制御装置)によりUV照射装置30に備えたUVランプ31のオン/オフを制御する点である。図4等で既に説明したものと同様の構成を有する部分には図等で同じ番号を付し、詳細な説明を省略する。
【0025】
図において50は自動版交換装置である。自動版交換装置50は、印刷品目を切り替える際に、印刷ユニット20の各印刷部20a〜20eの版胴23に巻き付けられている使用済みの版板を抜き取り、新たな版板を版胴23に巻装する処理を自動的に行うものである。また、上記の版交換の終了後、これを示す版交換終了信号51をUV制御装置70に出力する。
【0026】
また、60は印刷終了スイッチである。1つの品目の印刷終了後、オペレータにより印刷終了スイッチ60の所定の操作が行われる。印刷終了スイッチ60が操作されると、印刷終了を示す印刷終了信号61がUV制御装置70に出力される。オペレータは、その後、次の品目の印刷を行うため、印刷品目の切り替えを行う。印刷品目の切り替え時には、例えば、印刷部20a〜20eにおけるインキ供給装置のインキ壺(不図示)からのインキ出し、インキ壷の洗浄、ブランケット胴25の洗浄、自動版交換装置50による版胴23の版交換、インキ壺へのインキ入れ等の作業が行われる。なお、印刷終了スイッチ60としては、25mm径のボタンスイッチを使用することが可能であるが、スイッチの方式、形状、数、設置場所等は、特に指定されるものではない。
【0027】
UV制御装置70は、印刷終了スイッチ60や自動版交換装置50から入力される信号に基づき、UV照射装置30に所定の信号を出力することにより、UVランプ31のオン/オフの制御を行うものである。UV制御装置70としては、例えばシーケンサ等が用いられるが、これに限ることはない。
【0028】
なお、UV照射装置30のUVランプ31は、例えば、メタルハライドランプを使用する。但し、UVランプ31の種類は、UV硬化インキを硬化可能な光線を照射できるランプならば、これに限ることはない。
【0029】
図2は、印刷品目の切り替え時のUV制御装置70の処理の流れを示すフローチャートである。
図2に示すように、印刷品目の切り替え作業では、インキの入れ替えや版交換等の処理が行われる。この例では、オペレータによる印刷終了スイッチ60の操作(S201)後、インキ供給装置のインキ壺からインキ出しを行う工程(S202)、インキ壺を洗浄する工程(S203)、ブランケット胴25を洗浄する工程(S204)、自動版交換装置50により版交換を行う工程(S205)、インキ壺へのインキ入れを行う工程(S206)を順に実施した後、次の品目の印刷を開始する(S207)。
【0030】
一方、UV制御装置70は、印刷終了スイッチ60からの前述の印刷終了信号61の入力を待っており(S101;No)、オペレータによる印刷終了スイッチ60の操作(S201)に応じて、印刷終了スイッチ60から印刷終了信号61の入力を受けると(S101;Yes)、UV照射装置30に対して、UVオフ信号71aを出力する。UV照射装置30はこのUVオフ信号71aを受けて、UVランプ31を消灯する(S102)。
【0031】
その後、上記の印刷品目替え作業中のS205で、自動版交換装置50による版交換が終了すると、自動版交換装置50からはUV制御装置70に版交換終了信号51が入力される。
UV制御装置70は、自動版交換装置50からの版交換終了信号51を待ち(S103;No)、自動版交換装置50から版交換終了信号51の入力を受けると(S103;Yes)、UV照射装置30にUVオン信号71bを出力する。UV照射装置30は、このUVオン信号71bを受けてUVランプ31の点灯を開始する(S104)。
UV制御装置70は、以上のS101〜S104の処理を繰り返す。
【0032】
UVランプ31は、上記の処理により点灯を開始し、品目替え作業において版交換(S205)の後行われる数分間のインキ入れ作業(S206)中、徐々に出力を上げてゆく。これにより、UVランプ31は、インキ入れ作業(S206)の終了後、印刷開始する(S207)直前には、すぐに出力を100%とできるスタンバイ状態となる。
【0033】
図3は、印刷品目替え時の図2のフローに係るUVランプ31のUV電力量の推移を説明する図である。
図中、白抜きの棒グラフが本実施形態に係る処理によるUVランプ31のUV電力量を示すものである。また、斜線でハッチングされた棒グラフは、図5で説明した従来のUV電力量を示し、実線は印刷物の生産速度を示す。グラフの横軸は品目替えの直前から起算した時間(分)であり、縦軸は生産速度(枚/時)およびUV電力量(kwh)である。
【0034】
図3に示すように、1つの品目の印刷が終了すると(図中およそ5分経過時)、オペレータにより印刷終了スイッチ60が操作されることにより、前述の処理にてUVランプ31が消灯される。
【0035】
その後、前述のS202〜S205の品目替えの工程が実施される(およそ6〜40分)。図に示すように、従来はこの間UVランプ31をスタンバイ状態としており待機電力を消費していたものが、本実施形態ではUVランプ31を消灯しているのでUV電力量が0となる。
【0036】
自動版交換装置50による版交換が終了すると、前述の処理によりUVランプ31の点灯が開始される(およそ40分経過時)。UVランプ31は、版交換に続く前述のS206のインキ入れ工程の間(およそ41〜46分)、6分程度をかけて出力が50%の状態に達し、すぐさま出力100%でのUV光の安定照射状態に移ることができるスタンバイ状態となる(およそ46分経過時)。
【0037】
その後のUVランプ31の操作は従来と同様である。簡単に説明すると、オフセット枚葉機1では、本印刷が開始される前にためし刷りが実施される(およそ47分〜48分)。この際、UVランプ31はボタン等の手動操作により出力100%の安定照射状態に移行し、ためし刷りした印刷物の確認等の作業を経て、本印刷が開始される(57分〜)。
ためし刷りした印刷物の確認時には、手動操作により、UVランプ31の出力を例えば50%に落とし、スタンバイ状態とする。本印刷の開始時にはためし刷り時と同じく手動操作によりUVランプ31の出力を100%に上げる。なお、以上の操作はオフセット枚葉機1の各部との連動により自動で行われるものであっても構わない。
【0038】
以上説明したように、本実施形態では、UV照射装置30のUVランプ31のオン/オフを、オフセット枚葉機1からの信号に基づきUV制御装置70により制御する。UV制御装置70は、印刷終了後の品目替え時に印刷終了信号61の入力に応じてUVランプ31を消灯するので、従来、品目替え時にかかっていた待機電力を削減し、省エネルギー化を図ることが可能であり、更に、再度印刷を開始する場合には、印刷開始前の版交換終了信号51によってUVランプ31の点灯を自動的に開始するので、ヒューマンエラーを排除して印刷の生産性を確保することが可能である。品目替え時におけるUV照射装置30の電力消費量の確認テストを行ったところ、従来に比べて(品目替え時に50%の出力でスタンバイ状態を継続する場合に比べて)、約1割UVランプ31の消費エネルギーを低減することができた。
【0039】
本実施形態では、自動版交換装置50から出力される版交換終了信号51によりUVランプ31の点灯を開始したが、印刷開始前に行われる作業工程の実施を示すものであり、UV制御装置70に信号として出力できるものであればよい。ただし、本実施形態のように版交換終了時の版交換終了信号51によりUVランプ31の点灯を開始することで、品目替え時において、印刷開始時にスタンバイ状態とすることを可能としつつ、UVランプ31の消灯時間をできるだけ長くし、省エネルギー効果を高めることができる。
加えて、印刷終了信号61が、オフセット枚葉機1に備えられた印刷終了スイッチ60の操作によりUV制御装置70に入力されるので、印刷終了に伴うUVランプ31の消灯を適切に行うことができる。
【0040】
なお、本実施形態においては、印刷終了信号61を印刷終了スイッチ60のオペレータによる操作に応じて得たが、これに限定されることはない。例えば、印刷部20a〜20eの版胴23が回転してないことを示す信号を印刷終了信号61としてUV制御装置70に入力し、以降の処理を進めることもできる。
【0041】
以上、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本実施形態においてUV制御装置70による乾燥制御を行う印刷機の例としてオフセット枚葉機について説明したが、UV硬化インキを使用し、UVランプにより印刷物の乾燥を行う印刷機であればオフセット枚葉機に限ることはない。
【符号の説明】
【0042】
1、1a………オフセット枚葉機
30………UV照射装置
31………UVランプ
50………自動版交換装置
51………版交換終了信号
60………印刷終了スイッチ
61………印刷終了信号
70………UV制御装置
71a………UVオフ信号
71b………UVオン信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紫外線硬化インキにより印刷を実施する印刷機に備えられる、紫外線ランプを有する乾燥装置の制御を行う乾燥制御装置であって、
前記印刷機において印刷を終了したことを示す信号が入力されることにより、前記紫外線ランプを消灯し、
前記印刷機において印刷開始に先立つ所定の工程が実施されたことを示す信号が入力されることにより、前記紫外線ランプを点灯させることを特徴とする乾燥制御装置。
【請求項2】
印刷開始に先立つ所定の工程が実施されたことを示す前記信号は、前記印刷機に備えられた自動版交換装置が出力する、前記自動版交換装置による版交換を終了したことを示す信号であることを特徴とする請求項1に記載の乾燥制御装置。
【請求項3】
印刷を終了したことを示す前記信号は、前記印刷機に備えられた印刷終了スイッチの操作により、前記乾燥制御装置に入力されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乾燥制御装置。
【請求項4】
紫外線硬化インキにより印刷を実施する印刷機に備えられる、紫外線ランプを有する乾燥装置の制御を行う乾燥制御装置における乾燥制御方法であって、
前記乾燥制御装置が、
前記印刷機において印刷を終了したことを示す信号が入力されることにより、前記紫外線ランプを消灯し、
前記印刷機において印刷開始に先立つ所定の工程が実施されたことを示す信号が入力されることにより、前記紫外線ランプを点灯させることを特徴とする乾燥制御方法。
【請求項5】
印刷開始に先立つ所定の工程が実施されたことを示す前記信号は、前記印刷機に備えられた自動版交換装置が出力する、前記自動版交換装置による版交換を終了したことを示す信号であることを特徴とする請求項4に記載の乾燥制御方法。
【請求項6】
印刷を終了したことを示す前記信号は、前記印刷機に備えられた印刷終了スイッチの操作により、前記乾燥制御装置に入力されることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の乾燥制御方法。
【請求項7】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の乾燥制御装置を設けた印刷機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−18251(P2013−18251A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−155358(P2011−155358)
【出願日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】