説明

二輪車用カバー

【課題】 吹込風により吹き飛ばされず、潮風、雨、埃の吹き込みから二輪車を守る二輪車用カバーの提供。
【解決手段】
孔(C)及び/又はスリット(B)と、孔(C)及び/又はスリット(B)の上部に設けたフラップ(D)を有する二輪車用カバー(A)であって、孔(C)及び/又はスリット(B)は、二輪車用カバー(A)の下部から内部に吹き込んだ風を吹き出すための吹出口としての機能を有し、フラップ(D)は、孔(C)及び/又はスリット(B)から、二輪車用カバー(A)の内部に、雨水及び/又は埃が吹き込むことを防止する機能を有することを特徴とする二輪車用カバー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、風に飛ばされづらく 又 潮風、雨、ホコリが入りにくい事を目的としたフラップ付き二輪車用カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
二輪車を雨、潮風、汚れから守るために、二輪車にカバーを掛け、留め具を掛けることが日常的に行なわれている。
しかし、強い風により、カバーは外れ 留め具で止めた箇所が裂けてしまうことが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米抄005791361号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の二輪車用カバーは、二輪車を覆う際に、強風や突風によるカバーの飛散を防止するために、フック、洗濯バサミ、クリップ等の留め具で固定していた。
しかし、強風や突風が、スカート状のカバーの裾部分に相当する下部から、内部に向かって吹き込まれてしまうと、カバーが、まるで風船のように膨らみ切ってしまい、留め具が外れたり壊れたりし、留め具が外れたり壊れたりしなくても、カバーの留め具で固定した箇所が裂けてしまう場合があった。
また、留め具が外れたり壊れたりすると、カバーは、風により飛ばされてしまうことがしばしばであった。
【0005】
本願発明が解決しようとする課題は、二輪車を覆った際に、強風や突風により吹き飛ばされることのない二輪車カバーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願における二輪車用カバーに関する発明は、以下の[特許請求の範囲]における[請求項1]に記載した事項により特定される。
【0007】
[特許請求の範囲]
[請求項1]
孔(C)及び/又はスリット(B)と、孔(C)及び/又はスリット(B)の上部に設けたフラップ(D)を有する二輪車用カバー(A)であって、
孔(C)及び/又はスリット(B)は、二輪車用カバー(A)の下部から内部に吹き込んだ風を吹き出すための吹出口としての機能を有し、
フラップ(D)は、孔(C)及び/又はスリット(B)から、二輪車用カバー(A)の内部に、雨水及び/又は埃が吹き込むことを防止する機能を有することを特徴とする
二輪車用カバー。
【0008】
[用語「孔」の概念]
本出願の[特許請求の範囲]及び[明細書]において使用する「孔」なる用語は、二輪車用カバー(A)の一部、好ましくは、二輪車用カバーで二輪車を覆った際に地面からカバーの最頂部に至る高さを基準として上半分の領域、に少なくとも一つ設けたものであって、二輪車用カバー(A)の下部から内部に吹き込んだ風を吹き出すための吹出口としての機能を有する孔を意味する。
孔の形状、大きさ、意匠性の高いデザイン、材質、個数、補強の態様、位置は、特に制限されるものではない。
【0009】
[用語「スリット」の概念]
本出願の[特許請求の範囲]及び[明細書]において使用する「スリット」なる用語は、二輪車用カバー(A)の一部、好ましくは、二輪車用カバーで二輪車を覆った際に地面からカバーの最頂部に至る高さを基準として上半分の領域、に少なくとも一つ設けたものであって、二輪車用カバー(A)の下部から内部に吹き込んだ風を吹き出すための吹出口としての機能を有する。
スリットの形状、大きさ、意匠性の高いデザイン、材質、個数、補強の態様、位置は、特に制限されるものではない。
【0010】
[用語「フラップ」の概念]
本出願の[特許請求の範囲]及び[明細書]において使用する「フラップ」なる用語は、孔(C)及び/又はスリット(B)の上部に蓋状又はツバ状の羽根であって、孔(C)及び/又はスリット(B)から、二輪車用カバー(A)の内部に、雨水及び/又は埃が吹き込むことを防止する機能を有するものを意味する。
フラップの形状、大きさ、意匠性の高いデザイン、材質、個数、補強の態様、位置は、特に制限されるものではない。
【0011】
[用語「二輪車」の概念]
本出願の[特許請求の範囲]及び[明細書]において使用する「二輪車」なる用語は、例えば、自転車、バイク、自動二輪車等を包含する。
【発明の効果】
【0012】
本願発明に係る二輪車用カバーは、二輪車用カバー(A)の下部から吹き込んだ風を、二輪車用カバー(A)の上部に設けた孔(C)及び/又はスリット(B)を吹出口として、外部に誘導し、しかも、孔(C)及び/又はスリット(B)の上部に設けたフラップ(D)により、孔(C)及び/又はスリット(B)から、二輪車用カバー(A)の内部に、雨水及び/又は埃が吹き込むことを防止する効果を奏する。
二輪車用シートを掛け二輪車を保存することに依り、二輪車を、強い日差し、風雨、潮風による塩害から守り、二輪車の耐用年数も伸び、延いては、地球環境の保全についても、好ましい効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、在来型の二輪車用カバーで二輪車を覆った形態を図示した。 図1においては、カバーを透明とすることにより、カバーと二輪車との位置関係を明示した。
【図2】図2には、二輪車用カバーで二輪車を覆った際に地面からカバーの最頂部に至る高さを基準として上半分の領域(上部)と下半分の領域(下部)を示した。 本願発明においては、孔及び/又はスリットは、好ましくは、上部に設けられる。 図2においては、カバーを透明とすることにより、カバーと二輪車との位置関係を明示した。
【図3】図3は、在来型の二輪車用カバーで二輪車を覆った形態を図示した。 図3においては、カバーを不透明としているが、自転車のタイヤとペダルの下部が、カバーの下に視認することができる。
【図4】図4は、在来型の二輪車用カバーに、スリット(B)を設けた態様を示した。
【図5】図5は、図4において図示したスリット(B)の上部にフラップ(D)を設けた態様を示した。
【図6】図6は、在来型の二輪車用カバーに、孔(C)を設けた態様を示した。
【図7】図7は、図6において図示した孔(C)の上部にフラップ(D)を設けた態様を示した。
【図8】図8は、フラップ(D)上に本願発明者の孫の名前を記載した態様を示した。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本願の発明者は、上述したように、従来の技術における問題点に鑑み、鋭意検討を進めた結果、二輪車用カバーに、風の抜け道として 孔、及び/又は、スリットを設け、さらに、孔、及び/又は、スリットにフラップを設けることにより、雨と埃の進入を防ぐことができるという知見を見いだした。
【0015】
フラップの形状は、特に制限されるもののではなく、飾り風にしても良い。
フラップの取り付け方は、特に制限されるものではなく、は、孔及び/又はスリットの上部に貼り付けただけでもかまわない。
フラップには、所有者の氏名、広告等を記載してもかまわない。
【0016】
フラップ付き二輪車用カバーの下部内側から吹き込まれる風の出口として、孔又はスリットを設けることにより、風の出口とすることが、本願発明の特徴の一つである。
【0017】
フラップ付き二輪車用カバーの下分内側より吹き込まれる。
風の吹き出し口として作った孔又はスリットから潮風、雨やホコリが入りにくい様フラップを付けて置く事を特徴とする。
【0018】
二輪車用カバーの空気孔又はスリットの形状、数、大きさ等は、カバーに使用される材質に応じ、適宜、変更することができる。
【0019】
二輪車用カバーの空気孔に付けられているフラップは固孔、スリットの大きさに依り変える。
見た目にも良くし 且つ風が出る事に対し妨げにならない様付けられている。
【0020】
二輪車用カバーには上部に風の出口として空気孔又は、スリットを設けてある。
二輪車用カバーは破損し易い為孔、スリットは1箇所以上に分けた方が良い。
【0021】
二輪車用カバーに設けた空気孔又は、切りこみに依り潮風、雨、ホコリが入らない様にフラップを付ける。
フラップの形状は特に制限されるものではない。
フラップには、意匠性の高い飾り、広告 名前等を付加してもよい。
【符号の説明】
【0022】
A 二輪車用カバー
B 風抜き用スリット
C 風抜き用孔
D フラップ
E フラップの反り返りや開け放しを防止するためのストッパー
h 二輪車用カバーで二輪車を覆った際に地面からカバーの最頂部に至る高さ
h/2 hの二分の一の数値。上半分の領域(上部)と下半分の領域(下部)の判断の基準となる数値。上部は、本願発明においては、孔及び/又はスリットを好ましく設ける位置である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
孔(C)及び/又はスリット(B)と、孔(C)及び/又はスリット(B)の上部に設けたフラップ(D)を有する二輪車用カバー(A)であって、

孔(C)及び/又はスリット(B)は、二輪車用カバー(A)の下部から内部に吹き込んだ風を吹き出すための吹出口としての機能を有し、

フラップ(D)は、孔(C)及び/又はスリット(B)から、二輪車用カバー(A)の内部に、雨水及び/又は埃が吹き込むことを防止する機能を有することを特徴とする二輪車用カバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−188946(P2010−188946A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−37522(P2009−37522)
【出願日】平成21年2月20日(2009.2.20)
【出願人】(596110774)