交換可能なボディコンポーネントを有するゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド
アイアンタイプゴルフクラブヘッドは、打球面を画定する第一のボディコンポーネントおよびファスナによってこの第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定された第二のボディコンポーネントを有するクラブヘッドを含む。第二のボディコンポーネントは、少なくともクラブヘッドボディの後面の周辺部分を画定し、かつ実質的にクラブヘッドボディの全体の後面を画定することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は一般に、ゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドに関し、かつ、特に、交換可能なボディコンポーネントを有するゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
ゴルファーは、ゴルフクラブの「感触」に敏感である傾向がある。ゴルフクラブの「感触」は、ボールに対してスイングする、および/またはボールを打つときにプレーヤが体感する感覚を生じさせる、クラブの様々な構成パーツおよびクラブに関連する様々な特徴の組み合わせを含む。クラブ重量、ウェイト配分、スイング重量、エアロダイナミクス、スイング速度などがすべて、スイングし、ボールを打つときのクラブの「感触」に影響しうる。「感触」はまた、ボールを動かすためにクラブヘッドがボールを打ったときに発生する音にも関連するということがわかっている。クラブヘッドがインパクトの瞬間に不愉快な音、望ましくない音または意外な音を出すならば、ユーザはひるみ、自身のスイングをあきらめる、スイングを減速させる、自身のグリップを失う、および/またはスイングのフォロースルーを完全に行うことができず、それにより、距離、方向および/またはスイングの他の性能局面ならびに結果的なボールの動きが影響を受けるおそれがある。ボールを打つ前でさえ、この不愉快な音、望ましくない音または意外な音の予感がユーザのスイングに影響することもある。
【0003】
ゴルフクラブの性能は、ゴルフクラブヘッドの重心の位置に影響する、ヘッド周りのウェイト配分をはじめとする様々な要因に基づいて異なることができる。重心が接触面上の係合点よりも後方に位置する場合、ゴルフボールはほぼまっすぐな経路をたどる。しかし、重心が係合点の片側に離れている場合、ゴルフボールは、意図しない方向に飛ぶ、および/または左もしくは右にカーブする経路をたどることがあり、そのようなボールの飛びは、多くの場合、「プル」、「プッシュ」、「ドロー」、「フェード」、「フック」または「スライス」と呼ばれる。同様に、重心が係合点の上方または下方に離れている場合、ゴルフボールの飛びは、それぞれ、より風を切り裂く(boring)ような軌道またはより浮き上がる軌道を示すことができる。
【0004】
したがって、クラブヘッドは、異なる性能特性および「感触」を提供するために、様々な構造で形成されうる。さらには、クラブヘッドは、多くの場合、その後面に形成されたキャビティを有し、そのキャビティの中に異なるウェイトを配置すると、クラブの性能特性および「感触」を変化させることができる。
【0005】
公知の従来装置に固有の難題のいくらかまたはすべてを軽減または解消するゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドを提供することが望ましいであろう。当業者、すなわち、当技術分野の知識または経験を有する者にとって、以下の本発明の開示および特定の態様の詳細な説明を考慮すると、具体的な目的および利点が明白になるであろう。
【発明の概要】
【0006】
概要
本発明の原理を利用して、交換可能なボディコンポーネントを有するゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドを提供することができる。第一の局面にしたがって、アイアンタイプゴルフクラブヘッドは、打球面を画定する第一のボディコンポーネントおよびファスナによってこの第一のボディコンポーネントに固定された第二のボディコンポーネントを有するクラブヘッドを含む。第二のボディコンポーネントは、少なくともクラブヘッドボディの後部の周辺部分を画定し、かつ実質的にクラブヘッドボディの全体の後面を画定することができる。
【0007】
別の局面にしたがって、アイアンタイプゴルフクラブヘッドは、打球面を画定する第一のボディコンポーネントおよびファスナによって第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定された第二のボディコンポーネントを有するクラブヘッドを含む。第二のボディコンポーネントは、少なくともクラブヘッドボディの後面の周辺部分を画定し、実質的にクラブヘッドボディの全体の後面を画定することができる。ホーゼルが、第一のボディコンポーネントおよび第二のボディコンポーネントの一方に提供されている。ファスナは、第一および第二のボディコンポーネントの一方を通って延びる複数の開口、第一および第二のボディコンポーネントの他方に形成された複数のねじ付き凹部ならびに複数のねじ付きファスナを含むことができる。各ねじ付きファスナはねじ付き凹部の一つの中に受けられる。
【0008】
さらなる局面にしたがって、アイアンタイプゴルフクラブヘッドアセンブリは、打球面を画定する第一のボディコンポーネントおよび複数の第二のボディコンポーネントを有するクラブヘッドを含む。第二のボディコンポーネントのそれぞれは、ファスナによって第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定されるように構成されている。第二のボディコンポーネントのそれぞれは、少なくともクラブヘッドボディの後面の周辺部分を画定し、第一のボディコンポーネントに固定されたとき実質的にクラブヘッドボディの全体の後面を画定することができ、他の第二のボディコンポーネントのそれぞれの特性とは異なる少なくとも一つの特性を有する。
【0009】
さらに別の局面にしたがって、アイアンタイプゴルフクラブは、打球面を画定する第一のボディコンポーネントおよびファスナによって第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定された第二のボディコンポーネントを有するクラブヘッドを含む。第二のボディコンポーネントは、少なくともクラブヘッドボディの後面の周辺部分を画定し、実質的にクラブヘッドボディの全体の後面を画定することができる。ホーゼルが、第一のボディコンポーネントおよび第二のボディコンポーネントの一方に提供されている。シャフト部材がホーゼルと係合している。
【0010】
交換可能なボディコンポーネントを有するアイアンタイプゴルフクラブおよびアイアンタイプゴルフクラブヘッドを提供することにより、実質的な利点が達成される。特に、特定の態様は、ユーザ(たとえばクラブフィッタ、個々のプレーヤなど)が、ヘッドのボディコンポーネントを、異なるジオメトリ、ウェイト、ウェイト配分および/または構造を有する別のボディコンポーネントで交換することにより、クラブの性能特性および「感触」を変えることを可能にする。
【0011】
ここに開示されるこれらおよびさらなる特徴および利点は、特定の態様の以下の詳細な開示からさらに理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】ゴルフクラブの態様の斜視図である。
【図2】本発明の図1のゴルフクラブのヘッドの正面図である。
【図3】図1のゴルフクラブのヘッドの分解背面斜視図である。
【図4】図3のゴルフクラブのヘッドの第二のボディコンポーネントの前面斜視図である。
【図5】図1のゴルフクラブのヘッドの代替態様の分解背面斜視図である。
【図6】図1のゴルフクラブのヘッドの別の代替態様の分解背面斜視図である。
【図7】図3のゴルフクラブのヘッドの第二のボディコンポーネントの代替態様の背面斜視図である。
【図8】第二のボディコンポーネントの後面のキャビティ内に固定されたウェイトを示す、図3のゴルフクラブのヘッドの第二のボディコンポーネントのさらなる代替態様の背面斜視図である。
【図9】第二のボディコンポーネントの前面のキャビティ内に固定されたウェイトを示す、図3のゴルフクラブのヘッドの第二のボディコンポーネントの別の代替態様の前面斜視図である。
【図10】図3のゴルフクラブのヘッドの第二のボディコンポーネントのさらなる代替態様の背面斜視図である。
【図11】図3のゴルフクラブのヘッドの第二のボディコンポーネントの代替態様の背面斜視図である。
【図12】図3のゴルフクラブヘッドのファスナの代替態様の断面図である。
【図13】図3のゴルフクラブヘッドのファスナの別の代替態様の断面図である。
【図14】ゴルフクラブの代替態様のヘッドの分解背面斜視図である。
【図15】ゴルフクラブの別の代替態様のヘッドの分解背面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
上記で言及した図面は、必ずしも原寸に比例して描かれておらず、本発明の特定の態様の表現を提供するものと理解されるべきであり、単に概念的な性質であり、関連する原理を表すものである。図中に示される交換可能なボディコンポーネントを有するゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドのいくつかの特徴は、説明および理解を容易にするために、他の特徴に対して拡大または変形されている。図中、様々な代替態様で示される類似または同一コンポーネントおよび特徴に対して同じ参照番号が使用されている。本明細書に開示される、交換可能なボディコンポーネントを有するゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドは、それらが使用される所期の用途および環境によって部分的に決まる構造およびコンポーネントを有するであろう。
【0014】
特定の好ましい態様の詳細な説明
ゴルフクラブ10の態様が図1に示され、シャフト12およびシャフト12に取り付けられたゴルフクラブヘッド14を含む。ゴルフクラブヘッド14は、任意のアイアンまたはアイアンタイプハイブリッドゴルフクラブヘッドなどであることができる。ゴルフクラブ10のシャフト12は、当技術分野で従来から公知であり、使用されている材料を含む様々な材料、たとえば鋼、アルミニウム、チタン、グラファイトまたは複合材料ならびに合金および/またはそれらの組み合わせでできていることができる。さらには、シャフト12は、当技術分野で公知であり、使用されている従来のやり方を含む任意の所望のやり方で(たとえば、ホーゼル要素における接着剤またはセメントによって、融着技術(たとえば溶接、ろう付け、はんだ付けなど)によって、ねじまたは他の機械的コネクタを介して、摩擦嵌めによって、保定要素構造を介して、など)クラブヘッド14に取り付けることができる。ゴルフクラブシャフト12を把持するための滑り止め面をゴルファーに提供するために、グリップまたは他のハンドル要素16がシャフト12上に配置されている。グリップ要素16は、当技術分野で公知であり、使用されている従来のやり方を含む所望のやり方で(たとえば、接着剤またはセメントによって、ねじまたは他の機械的コネクタを介して、融着技術によって、摩擦嵌めによって、保定要素構造を介して、など)シャフト12に取り付けることができる。
【0015】
図2は、ゴルフクラブヘッド14をさらに詳細に示す。図示するように、この例示的ゴルフクラブヘッド14は、ヒール部分20およびトウ部分22を有するボディ部材18を含む。ヒール部分20は、シャフト12をゴルフクラブヘッド14に接続するためのホーゼル24に取り付けられている、および/またはホーゼル24から延びている(たとえば、一体型または一体化した1ピース構造として、別々の接続された要素として、など)。ボディ部材18はまた、トップ部分28およびソール部分30を含む。トップ部分28とソール部分30との間かつトウ22とヒール20との間に打球面26が提供されている。打球面26は、ゴルフボールと係合し、ゴルフボールを所期の方向に推進するための接触区域を提供する。打球面26は、打球時に打球面26から水および/または草を取り除くための溝32(たとえば、図示される例においては、打球面26を横切って延びるほぼ水平の溝32)を含むことができる。当技術分野で公知であり、使用されているような従来の溝パターンおよび/または構造を含む、任意の数の溝、所望の溝パターンおよび/または溝構造を提供することができる(望むならば、溝なしでもよい)。
【0016】
図3に見られるように、ゴルフクラブヘッド14のボディ18は、打球面26を画定する前面36および前面36とは反対側にある後面38を有する第一のボディコンポーネント34で形成されている。ゴルフクラブヘッド14の第二のボディコンポーネント40が第一のボディコンポーネント34に着脱可能に固定され、ゴルフクラブヘッド14がアセンブルされたとき第一のボディコンポーネント34の後面38に当接する前面42および前面42とは反対側にある後面44を含む。後面44は実質的にゴルフクラブヘッド14の全体の後面45を画定する。すなわち、ゴルフクラブヘッド14を後方から見たとき、ヘッド14の見える部分、すなわちその後面45の実質全部が、第二のボディコンポーネント40、および、より具体的には第二のボディコンポーネント40の後面44によって画定される。換言するならば、キャビティ58は閉じている。または、望むならば、第一のボディコンポーネント34の後面38が、キャビティ58中に設けられた開口から露呈されるよう、第二のボディコンポーネント40は周辺ウェイト付け部分(たとえばリングとして形成されたもの)のみを含むこともできる(すなわち、第二のボディコンポーネント40中のキャビティ58は開口していてもよい)。
【0017】
ゴルフクラブヘッド14のボディ部材18は、当技術分野で従来から公知であり、使用されている材料を含む多種多様な材料、たとえば鋼、チタン、アルミニウム、マグネシウム、ニッケル、タングステン、これらの金属の合金、グラファイト、ポリマー、繊維強化材料もしくは複合材またはそれらの組み合わせから構築されることができる。本開示の恩典を与えられると、他の適当な材料が当業者には容易に明らかになる。第一のボディコンポーネント34および第二のボディコンポーネント40は、同じ材料で形成されてもよいし、異なる材料で形成されてもよいことが理解されよう。
【0018】
第一のボディコンポーネント34および第二のボディコンポーネント40は、図3〜4に示すように、ファスナ配置46によって互いに着脱可能に固定される。第二のボディコンポーネント40を第一のボディコンポーネント34に着脱可能に固定するためのファスナ46の使用は、ユーザが、第二のボディコンポーネント40を取り外し、それを、当初の第二のボディコンポーネント40の特性とは異なる一つまたは複数の特性、たとえば性能特性を有する別の第二のボディコンポーネントで交換することを可能にして、それにより、交換可能なボディコンポーネントを有するゴルフクラブおよび/またはゴルフクラブヘッドを提供する。
【0019】
図3〜4に示す態様において、ファスナ46は、第一のボディコンポーネント34を通って延びる複数の開口48、第二のボディコンポーネント40の前面42に形成された複数のねじ付き凹部50および複数のねじ付きファスナ52を含む。各ねじ付きファスナ52は、第一のボディコンポーネント34中の対応する開口48に挿入され、第二のボディコンポーネント40中の対応するねじ付き凹部50にねじ込まれて、それにより、第一および第二のボディコンポーネント34、40を互いに堅く固定する。この態様において、図2に見られるように、ファスナ52のヘッドが第一のボディコンポーネント34の前面36に見える。ねじ付きファスナ52は、ここではスクリューとして示されているが、ボルト(たとえば六角キータイプヘッドを有するボルト)または任意の他のねじ付きファスナであってもよいことが理解されよう。望むならば、ファスナヘッドが第一のボディコンポーネント34の前面36から露出しない、または見えないように、カバーまたはキャップ要素を提供してもよい。
【0020】
第一のボディコンポーネント34および第二のボディコンポーネント40を互いに固定するために使用されるファスナ46の別の態様が図5に示されている。この態様においては、複数の開口54が第二のボディコンポーネントを通って延び、複数のねじ付き開口56が第一のボディコンポーネント34の後面38に形成されている。この態様においては、第一および第二のボディコンポーネント34、40がファスナ46で固定されたとき、ファスナ52が第二のボディコンポーネント40の後面44および、当然、クラブヘッド14の後面45に見える。ここでもまた、望むならば、ファスナヘッドが第二のボディコンポーネント40の後面44から露出しない、または見えないように、カバーまたはキャップ要素を提供してもよい。
【0021】
クラブヘッド14の別の態様が図6に示されている。図中、ホーゼル24は、図3および5に示すように第一のボディコンポーネント34ではなく、第二のボディコンポーネント40のヒール部分20から延びている。特定の態様において、ホーゼル24は、二つの別個のピース(図示せず)で形成されて、第一のボディコンポーネント34および第二のボディコンポーネント40のそれぞれがホーゼル24の部分を含むこともできる。
【0022】
上記のように、第二のボディコンポーネント40は第一のボディコンポーネント34に着脱可能に固定されるため、第二のボディコンポーネント40は、好都合にも、当初の第二のボディコンポーネント40の特性とは異なる一つまたは複数の特性を有する異なる第二のボディコンポーネントで容易かつ速やかに交換することができる。具体的には、第二のボディコンポーネント40は、当初の第二のボディコンポーネント40の形状またはジオメトリとは異なる形状またはジオメトリを有する新たな第二のボディコンポーネントで交換することができる。そのような交換可能なボディコンポーネントの使用を通して、ゴルフクラブヘッド14を改変して、異なる性能特性を有するクラブヘッドを製造することができる。
【0023】
図3および5に示す態様に見られるように、第二のボディコンポーネント40は、クラブヘッド14が、キャビティバックまたは周辺ウェイト付けクラブヘッドとして知られるものになるよう、後面44の中央区域に形成されたキャビティ58を含む。そのようなクラブヘッドは、ヘッドの重量をヘッドの周囲に分散して、それにより、ゴルファーにとってより寛容なゴルフクラブヘッドを創製する。
【0024】
第二のボディコンポーネント60の代替態様が図7に示されている。第二のボディコンポーネント60は、「ブレード」または「マッスルバック」クラブとして知られる構造を有し、キャビティバックまたは周辺ウェイト付けヘッドの構造とは違って、その後面44にキャビティを含まない。ブレードクラブヘッドは、その重量をクラブヘッドの中心に集中させる。第二のボディコンポーネント60は、上記で説明した同じやり方で、すなわち、適当なファスナ配置46によって、第一のボディコンポーネント34に固定することができる。望むならば、ユーザは、周辺ウェイト付けされた後方ボディコンポーネント40を同じ前方ボディコンポーネント34上のブレードタイプボディコンポーネント60に転用することもできる。
【0025】
第二のボディコンポーネント62の別の代替態様が図8に示されている。第二のボディコンポーネント62は、その後面44に形成されたキャビティ58を有するキャビティバッククラブヘッドである。ウェイト64が適当なファスナ配置66によってキャビティ58内に固定されている。ここで示すように、ファスナ66は、ウェイト64中の開口を通って延び、第二のボディコンポーネント62に形成されたねじ付き凹部の中に受けられる一対のスクリューを含む。クラブヘッド14の性能はまた、ウェイト64を異なるサイズのウェイトおよび/または異なるウェイト配分のウェイト(たとえば、ヒールバイアスのウェイト、トウバイアスのウェイト、より高いウェイト、より低いウェイト、など)で交換することによって変化させることができることが理解されよう。
【0026】
第二のボディコンポーネント68のさらなる代替態様が図9に示されている。第二のボディコンポーネント68は、第二のボディコンポーネント68の前面42に形成された凹部またはキャビティ74内に適当なファスナ72によって固定されたウェイト70を含む。ここで示すように、ファスナ72は、ウェイト70中の開口を通って延び、第二のボディコンポーネント68中に形成されたねじ付き凹部の中に受けられる一対のスクリューを含む。このウェイト70は、前ボディ部分34に取り付けられると、ゴルフクラブフェースの背後に隠れる。クラブヘッド14の性能はまた、たとえば上記のように、ウェイト70を異なるサイズのウェイトおよび/または異なるウェイト配分のウェイトで交換することによって変化させることができることが理解されよう。
【0027】
第二のボディコンポーネント76のさらなる代替態様が図10に示されている。第二のボディコンポーネント76は、その後面44に形成されたキャビティ58を有するキャビティバッククラブヘッドである。第二のボディコンポーネント76は、ヒール重み付けクラブヘッド14を提供するように構成されている。ヒール重み付けクラブとは、その重量をクラブヘッドのヒール部分の近くに集中的に配置したクラブヘッドである。したがって、図10に見てとれるように、より多くの材料が、キャビティ58の、ヒール部分20に近い外側周辺区域に見られ、キャビティ58はトウ部分22の近くでより大きく、当然、より少ない材料が、キャビティ58の、トウ部分22に近い外側周辺区域に見られる。このようなクラブヘッド構造は、ゴルフボールの飛びにドローを誘発するより高い能力をユーザに提供する(および/または、スライスするボールの飛びを生じさせる傾向にあるスイング欠点を矯正する)。
【0028】
第二のボディコンポーネント78の別の代替態様が図11に示されている。第二のボディコンポーネント78もまた、その後面44に形成されたキャビティ58を有するキャビティバッククラブヘッドである。しかし、この態様において、第二のボディコンポーネント78は、トウ重み付けクラブヘッド14を提供するように構成されている。トウ重み付けクラブとは、その重量をクラブヘッドのトウ部分の近くに集中的に配置したクラブヘッドである。したがって、図11に見てとれるように、より多くの材料が、キャビティ58の、トウ部分22に近い外側周辺区域に見られ、キャビティ58はヒール部分20の近くでより大きく、当然、より少ない材料が、キャビティ58の、ヒール部分20に近い外側周辺区域に見られる。このようなクラブヘッド構造は、ゴルフボールの飛びにフェードを誘発するより高い能力をユーザに提供する(および/または、フックするボールの飛びを生じさせる傾向にあるスイング欠点を矯正する)。
【0029】
このように、いくつもの代替の第二のボディコンポーネントを第二のボディコンポーネント40に代えて用いることができることがわかる。したがって、ユーザは、多様な理由のために互いの代わりに用いることができる多様な第二のボディコンポーネントを有することができる。たとえば、第二のボディコンポーネントは、遭遇することが予想されるプレー条件(たとえば、様々なコース条件、様々な天候条件、様々な風条件、など)、使用されるゴルフボールのタイプおよびゴルファー技能または能力に基づいて選択することができる。ユーザは、上達するにつれ、異なるプレースタイルに適応することができ、クラブヘッドの第二のボディコンポーネントが交換可能であることは、全く新たなクラブを購入することなくクラブを改変することを可能にする。交換可能なボディコンポーネントの使用により、クラブヘッドの形状、ウェイト、ウェイト配分、バウンス角、重心、慣性モーメント、それを構成する材料および外観をはじめとする、クラブヘッド14のジオメトリまたは質量性質のすべての局面を改変することができ、それが、クラブヘッド14の重心、慣性モーメントおよび/または他の「感触」特性を変化させることができることが理解されよう。
【0030】
このような交換可能なボディコンポーネント、すなわち、さらなる第二のボディコンポーネントは、ゴルファーが使用する様々なゴルフクラブのそれぞれに提供することができ、ゴルファーにとって有意な融通性を可能にする。または、望むならば、所与の第二のボディコンポーネント上の第一のボディコンポーネントを交換する(場合によっては、第二のボディコンポーネントとともに形成されたホーゼル要素で)ことにより、ユーザは、クラブのロフト角を変更することもできる(たとえばウェッジを、48°ウェッジから52°ウェッジに変更するために)。
【0031】
ゴルフクラブヘッド14のファスナ80の代替態様が図12に示されている。ファスナ80は、第一のボディコンポーネント34の後面38に形成された一対の鍵穴状の凹部82および一対のキー84を含む。各キー84は、第二のボディコンポーネント40の後面44の外側に据え付けられたハンドル部分86、その一端でハンドル部分86から、第二のボディコンポーネント40を通って延びる開口90を通過して延びるシャフト部分88およびシャフト部分88の端部から横方向に延びる一対のアーム92を有する。図12に示すように、もっとも左側のキー84は、鍵穴状の凹部82に挿入される前の位置で示され、もっとも右側のキー84は、その閉止またはロック位置まで回転させた後の状態で示されている。第二のボディコンポーネント40を第一のボディコンポーネント34に固定するためには、キー84のアーム92を、対応する鍵穴状凹部82に、もっとも左側のキー84によって示される位置まで挿入する。そして、各キー84を、その鍵穴状凹部82の中で、もっとも右側のキー84によって示される閉止またはロック位置まで90°回転させる。
【0032】
ファスナ94のもう一つの代替態様が図13に示されている。ファスナ94は、第一のボディコンポーネント34の後面38から外に延びる一対の実質的にL字形のアーム96を含む。各アーム96は、第二のボディコンポーネント40の前面42に形成された対応する第一の凹部98の中に受けられる。ロッド100が、第二のボディコンポーネント40中に形成された第二の凹部102内で延びている。第二の凹部102は第一の凹部98と連通している。一対の実質的にL字形のアーム104がロッド100上に形成され、各アーム104が、対応する第一の凹部98の中に受けられている。第二のボディコンポーネント40のアーム104は、第一のボディコンポーネント34のアーム96と係合して、第一および第二のボディコンポーネント34、40を合わせて固定する。第一および第二のボディコンポーネント34、40をそれらの係合位置から取り外しするためには、第二のボディコンポーネント40から外に延びることができる(または、第二のボディコンポーネント40に設けられた開口にツールを挿入することによって係合させることができる)ロッド100の第一端106を、第二の凹部102内に据え付けられたばね108に押し当て、ロッド100の第二端110に当てて偏らせる。図13に示すように、ロッド100は、第一のボディコンポーネント34のアーム96を第一の凹部98に挿入する直前の押下状態にある。
【0033】
本明細書で説明されるように、第一および第二のボディコンポーネント34、40を合わせて固定するために利用可能な多くの代替係合構造およびファスナ配置があることがわかる。さらなる例として、ダブテールまたは他のタイプのジョイントを提供して、第一および第二のボディコンポーネント34、40を合わせて確実に保持しやすくしてもよい。本開示の恩典を与えられると、他の適当な係合およびファスナ配置が当業者には容易に明らかになるであろう。
【0034】
代替態様が図14に示されている。図中、第一のボディコンポーネント34は第一の整列部材112を含み、第二のボディコンポーネント40は、第一の整列部材112と嵌合するように構成された第二の整列部材114を含む。図14に示す態様において、第一の整列部材112および第二の整列部材はダブテールジョイントを構成し、第一の整列部材112が一対のほぞ穴116であり、第二の整列部材が一対の嵌合するほぞ118である。ここには一対の嵌合するほぞ穴116およびほぞ118が示されているが、任意の数の嵌合するほぞ穴116およびほぞ118を使用してもよいことが理解されよう。
【0035】
さらには、ほぞ穴116が第二のボディコンポーネント40上に形成され、対応するほぞ118が第一のボディコンポーネント34上に形成されてもよいことが理解されよう。他の態様において、ほぞ穴およびほぞを混在させて、いくつかのほぞ穴116が第一のボディコンポーネント34上に形成され、他のほぞ穴が第二のボディコンポーネント40上に形成され、対応するほぞ118が第一および第二の両ボディコンポーネント34、40上に形成されてもよい。
【0036】
第一および第二の整列部材112、114の嵌合は、第一のボディコンポーネント34および第二のボディコンポーネント40を互いに対して整列させ、位置合わせするように働き、それらの間の強固かつ正確な接続を保証するのに役立つ。
【0037】
別の態様が図15に示されている。図中、第一および第二のボディコンポーネント34、40は、クイックコネクトアセンブリの形態をとる第一および第二の整列部材112、116をそれぞれ含む。図示される態様において、第一の整列部材112は、複数の突起120を含み、各突起120はばね式戻り止め122を含み、第二のボディコンポーネント40の前面42に形成された凹部124の中に受けられる。第一および第二の整列部材112、114は任意の形状または形態をとることができることが理解されよう。
【0038】
このように、様々な態様の新規な基本的特徴を示し、説明し、指摘したが、本発明の真意および範囲を逸脱することなく、当業者により、例示された装置の形態および詳細ならびにそれらの動作における様々な省略、代用および変更を加えることができることが理解されよう。たとえば、実質的に同じ機能を実質的に同じ方法で遂行して同じ結果を達成する、これらの要素および/またはステップのすべての組み合わせが本発明の範囲内であるということが明示的に意図される。また、ある記載された態様から別の態様への要素の代用が完全に意図され、想定されている。したがって、請求の範囲によって示されるようにのみ限定されることを意図する。
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は一般に、ゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドに関し、かつ、特に、交換可能なボディコンポーネントを有するゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
ゴルファーは、ゴルフクラブの「感触」に敏感である傾向がある。ゴルフクラブの「感触」は、ボールに対してスイングする、および/またはボールを打つときにプレーヤが体感する感覚を生じさせる、クラブの様々な構成パーツおよびクラブに関連する様々な特徴の組み合わせを含む。クラブ重量、ウェイト配分、スイング重量、エアロダイナミクス、スイング速度などがすべて、スイングし、ボールを打つときのクラブの「感触」に影響しうる。「感触」はまた、ボールを動かすためにクラブヘッドがボールを打ったときに発生する音にも関連するということがわかっている。クラブヘッドがインパクトの瞬間に不愉快な音、望ましくない音または意外な音を出すならば、ユーザはひるみ、自身のスイングをあきらめる、スイングを減速させる、自身のグリップを失う、および/またはスイングのフォロースルーを完全に行うことができず、それにより、距離、方向および/またはスイングの他の性能局面ならびに結果的なボールの動きが影響を受けるおそれがある。ボールを打つ前でさえ、この不愉快な音、望ましくない音または意外な音の予感がユーザのスイングに影響することもある。
【0003】
ゴルフクラブの性能は、ゴルフクラブヘッドの重心の位置に影響する、ヘッド周りのウェイト配分をはじめとする様々な要因に基づいて異なることができる。重心が接触面上の係合点よりも後方に位置する場合、ゴルフボールはほぼまっすぐな経路をたどる。しかし、重心が係合点の片側に離れている場合、ゴルフボールは、意図しない方向に飛ぶ、および/または左もしくは右にカーブする経路をたどることがあり、そのようなボールの飛びは、多くの場合、「プル」、「プッシュ」、「ドロー」、「フェード」、「フック」または「スライス」と呼ばれる。同様に、重心が係合点の上方または下方に離れている場合、ゴルフボールの飛びは、それぞれ、より風を切り裂く(boring)ような軌道またはより浮き上がる軌道を示すことができる。
【0004】
したがって、クラブヘッドは、異なる性能特性および「感触」を提供するために、様々な構造で形成されうる。さらには、クラブヘッドは、多くの場合、その後面に形成されたキャビティを有し、そのキャビティの中に異なるウェイトを配置すると、クラブの性能特性および「感触」を変化させることができる。
【0005】
公知の従来装置に固有の難題のいくらかまたはすべてを軽減または解消するゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドを提供することが望ましいであろう。当業者、すなわち、当技術分野の知識または経験を有する者にとって、以下の本発明の開示および特定の態様の詳細な説明を考慮すると、具体的な目的および利点が明白になるであろう。
【発明の概要】
【0006】
概要
本発明の原理を利用して、交換可能なボディコンポーネントを有するゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドを提供することができる。第一の局面にしたがって、アイアンタイプゴルフクラブヘッドは、打球面を画定する第一のボディコンポーネントおよびファスナによってこの第一のボディコンポーネントに固定された第二のボディコンポーネントを有するクラブヘッドを含む。第二のボディコンポーネントは、少なくともクラブヘッドボディの後部の周辺部分を画定し、かつ実質的にクラブヘッドボディの全体の後面を画定することができる。
【0007】
別の局面にしたがって、アイアンタイプゴルフクラブヘッドは、打球面を画定する第一のボディコンポーネントおよびファスナによって第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定された第二のボディコンポーネントを有するクラブヘッドを含む。第二のボディコンポーネントは、少なくともクラブヘッドボディの後面の周辺部分を画定し、実質的にクラブヘッドボディの全体の後面を画定することができる。ホーゼルが、第一のボディコンポーネントおよび第二のボディコンポーネントの一方に提供されている。ファスナは、第一および第二のボディコンポーネントの一方を通って延びる複数の開口、第一および第二のボディコンポーネントの他方に形成された複数のねじ付き凹部ならびに複数のねじ付きファスナを含むことができる。各ねじ付きファスナはねじ付き凹部の一つの中に受けられる。
【0008】
さらなる局面にしたがって、アイアンタイプゴルフクラブヘッドアセンブリは、打球面を画定する第一のボディコンポーネントおよび複数の第二のボディコンポーネントを有するクラブヘッドを含む。第二のボディコンポーネントのそれぞれは、ファスナによって第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定されるように構成されている。第二のボディコンポーネントのそれぞれは、少なくともクラブヘッドボディの後面の周辺部分を画定し、第一のボディコンポーネントに固定されたとき実質的にクラブヘッドボディの全体の後面を画定することができ、他の第二のボディコンポーネントのそれぞれの特性とは異なる少なくとも一つの特性を有する。
【0009】
さらに別の局面にしたがって、アイアンタイプゴルフクラブは、打球面を画定する第一のボディコンポーネントおよびファスナによって第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定された第二のボディコンポーネントを有するクラブヘッドを含む。第二のボディコンポーネントは、少なくともクラブヘッドボディの後面の周辺部分を画定し、実質的にクラブヘッドボディの全体の後面を画定することができる。ホーゼルが、第一のボディコンポーネントおよび第二のボディコンポーネントの一方に提供されている。シャフト部材がホーゼルと係合している。
【0010】
交換可能なボディコンポーネントを有するアイアンタイプゴルフクラブおよびアイアンタイプゴルフクラブヘッドを提供することにより、実質的な利点が達成される。特に、特定の態様は、ユーザ(たとえばクラブフィッタ、個々のプレーヤなど)が、ヘッドのボディコンポーネントを、異なるジオメトリ、ウェイト、ウェイト配分および/または構造を有する別のボディコンポーネントで交換することにより、クラブの性能特性および「感触」を変えることを可能にする。
【0011】
ここに開示されるこれらおよびさらなる特徴および利点は、特定の態様の以下の詳細な開示からさらに理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】ゴルフクラブの態様の斜視図である。
【図2】本発明の図1のゴルフクラブのヘッドの正面図である。
【図3】図1のゴルフクラブのヘッドの分解背面斜視図である。
【図4】図3のゴルフクラブのヘッドの第二のボディコンポーネントの前面斜視図である。
【図5】図1のゴルフクラブのヘッドの代替態様の分解背面斜視図である。
【図6】図1のゴルフクラブのヘッドの別の代替態様の分解背面斜視図である。
【図7】図3のゴルフクラブのヘッドの第二のボディコンポーネントの代替態様の背面斜視図である。
【図8】第二のボディコンポーネントの後面のキャビティ内に固定されたウェイトを示す、図3のゴルフクラブのヘッドの第二のボディコンポーネントのさらなる代替態様の背面斜視図である。
【図9】第二のボディコンポーネントの前面のキャビティ内に固定されたウェイトを示す、図3のゴルフクラブのヘッドの第二のボディコンポーネントの別の代替態様の前面斜視図である。
【図10】図3のゴルフクラブのヘッドの第二のボディコンポーネントのさらなる代替態様の背面斜視図である。
【図11】図3のゴルフクラブのヘッドの第二のボディコンポーネントの代替態様の背面斜視図である。
【図12】図3のゴルフクラブヘッドのファスナの代替態様の断面図である。
【図13】図3のゴルフクラブヘッドのファスナの別の代替態様の断面図である。
【図14】ゴルフクラブの代替態様のヘッドの分解背面斜視図である。
【図15】ゴルフクラブの別の代替態様のヘッドの分解背面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
上記で言及した図面は、必ずしも原寸に比例して描かれておらず、本発明の特定の態様の表現を提供するものと理解されるべきであり、単に概念的な性質であり、関連する原理を表すものである。図中に示される交換可能なボディコンポーネントを有するゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドのいくつかの特徴は、説明および理解を容易にするために、他の特徴に対して拡大または変形されている。図中、様々な代替態様で示される類似または同一コンポーネントおよび特徴に対して同じ参照番号が使用されている。本明細書に開示される、交換可能なボディコンポーネントを有するゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドは、それらが使用される所期の用途および環境によって部分的に決まる構造およびコンポーネントを有するであろう。
【0014】
特定の好ましい態様の詳細な説明
ゴルフクラブ10の態様が図1に示され、シャフト12およびシャフト12に取り付けられたゴルフクラブヘッド14を含む。ゴルフクラブヘッド14は、任意のアイアンまたはアイアンタイプハイブリッドゴルフクラブヘッドなどであることができる。ゴルフクラブ10のシャフト12は、当技術分野で従来から公知であり、使用されている材料を含む様々な材料、たとえば鋼、アルミニウム、チタン、グラファイトまたは複合材料ならびに合金および/またはそれらの組み合わせでできていることができる。さらには、シャフト12は、当技術分野で公知であり、使用されている従来のやり方を含む任意の所望のやり方で(たとえば、ホーゼル要素における接着剤またはセメントによって、融着技術(たとえば溶接、ろう付け、はんだ付けなど)によって、ねじまたは他の機械的コネクタを介して、摩擦嵌めによって、保定要素構造を介して、など)クラブヘッド14に取り付けることができる。ゴルフクラブシャフト12を把持するための滑り止め面をゴルファーに提供するために、グリップまたは他のハンドル要素16がシャフト12上に配置されている。グリップ要素16は、当技術分野で公知であり、使用されている従来のやり方を含む所望のやり方で(たとえば、接着剤またはセメントによって、ねじまたは他の機械的コネクタを介して、融着技術によって、摩擦嵌めによって、保定要素構造を介して、など)シャフト12に取り付けることができる。
【0015】
図2は、ゴルフクラブヘッド14をさらに詳細に示す。図示するように、この例示的ゴルフクラブヘッド14は、ヒール部分20およびトウ部分22を有するボディ部材18を含む。ヒール部分20は、シャフト12をゴルフクラブヘッド14に接続するためのホーゼル24に取り付けられている、および/またはホーゼル24から延びている(たとえば、一体型または一体化した1ピース構造として、別々の接続された要素として、など)。ボディ部材18はまた、トップ部分28およびソール部分30を含む。トップ部分28とソール部分30との間かつトウ22とヒール20との間に打球面26が提供されている。打球面26は、ゴルフボールと係合し、ゴルフボールを所期の方向に推進するための接触区域を提供する。打球面26は、打球時に打球面26から水および/または草を取り除くための溝32(たとえば、図示される例においては、打球面26を横切って延びるほぼ水平の溝32)を含むことができる。当技術分野で公知であり、使用されているような従来の溝パターンおよび/または構造を含む、任意の数の溝、所望の溝パターンおよび/または溝構造を提供することができる(望むならば、溝なしでもよい)。
【0016】
図3に見られるように、ゴルフクラブヘッド14のボディ18は、打球面26を画定する前面36および前面36とは反対側にある後面38を有する第一のボディコンポーネント34で形成されている。ゴルフクラブヘッド14の第二のボディコンポーネント40が第一のボディコンポーネント34に着脱可能に固定され、ゴルフクラブヘッド14がアセンブルされたとき第一のボディコンポーネント34の後面38に当接する前面42および前面42とは反対側にある後面44を含む。後面44は実質的にゴルフクラブヘッド14の全体の後面45を画定する。すなわち、ゴルフクラブヘッド14を後方から見たとき、ヘッド14の見える部分、すなわちその後面45の実質全部が、第二のボディコンポーネント40、および、より具体的には第二のボディコンポーネント40の後面44によって画定される。換言するならば、キャビティ58は閉じている。または、望むならば、第一のボディコンポーネント34の後面38が、キャビティ58中に設けられた開口から露呈されるよう、第二のボディコンポーネント40は周辺ウェイト付け部分(たとえばリングとして形成されたもの)のみを含むこともできる(すなわち、第二のボディコンポーネント40中のキャビティ58は開口していてもよい)。
【0017】
ゴルフクラブヘッド14のボディ部材18は、当技術分野で従来から公知であり、使用されている材料を含む多種多様な材料、たとえば鋼、チタン、アルミニウム、マグネシウム、ニッケル、タングステン、これらの金属の合金、グラファイト、ポリマー、繊維強化材料もしくは複合材またはそれらの組み合わせから構築されることができる。本開示の恩典を与えられると、他の適当な材料が当業者には容易に明らかになる。第一のボディコンポーネント34および第二のボディコンポーネント40は、同じ材料で形成されてもよいし、異なる材料で形成されてもよいことが理解されよう。
【0018】
第一のボディコンポーネント34および第二のボディコンポーネント40は、図3〜4に示すように、ファスナ配置46によって互いに着脱可能に固定される。第二のボディコンポーネント40を第一のボディコンポーネント34に着脱可能に固定するためのファスナ46の使用は、ユーザが、第二のボディコンポーネント40を取り外し、それを、当初の第二のボディコンポーネント40の特性とは異なる一つまたは複数の特性、たとえば性能特性を有する別の第二のボディコンポーネントで交換することを可能にして、それにより、交換可能なボディコンポーネントを有するゴルフクラブおよび/またはゴルフクラブヘッドを提供する。
【0019】
図3〜4に示す態様において、ファスナ46は、第一のボディコンポーネント34を通って延びる複数の開口48、第二のボディコンポーネント40の前面42に形成された複数のねじ付き凹部50および複数のねじ付きファスナ52を含む。各ねじ付きファスナ52は、第一のボディコンポーネント34中の対応する開口48に挿入され、第二のボディコンポーネント40中の対応するねじ付き凹部50にねじ込まれて、それにより、第一および第二のボディコンポーネント34、40を互いに堅く固定する。この態様において、図2に見られるように、ファスナ52のヘッドが第一のボディコンポーネント34の前面36に見える。ねじ付きファスナ52は、ここではスクリューとして示されているが、ボルト(たとえば六角キータイプヘッドを有するボルト)または任意の他のねじ付きファスナであってもよいことが理解されよう。望むならば、ファスナヘッドが第一のボディコンポーネント34の前面36から露出しない、または見えないように、カバーまたはキャップ要素を提供してもよい。
【0020】
第一のボディコンポーネント34および第二のボディコンポーネント40を互いに固定するために使用されるファスナ46の別の態様が図5に示されている。この態様においては、複数の開口54が第二のボディコンポーネントを通って延び、複数のねじ付き開口56が第一のボディコンポーネント34の後面38に形成されている。この態様においては、第一および第二のボディコンポーネント34、40がファスナ46で固定されたとき、ファスナ52が第二のボディコンポーネント40の後面44および、当然、クラブヘッド14の後面45に見える。ここでもまた、望むならば、ファスナヘッドが第二のボディコンポーネント40の後面44から露出しない、または見えないように、カバーまたはキャップ要素を提供してもよい。
【0021】
クラブヘッド14の別の態様が図6に示されている。図中、ホーゼル24は、図3および5に示すように第一のボディコンポーネント34ではなく、第二のボディコンポーネント40のヒール部分20から延びている。特定の態様において、ホーゼル24は、二つの別個のピース(図示せず)で形成されて、第一のボディコンポーネント34および第二のボディコンポーネント40のそれぞれがホーゼル24の部分を含むこともできる。
【0022】
上記のように、第二のボディコンポーネント40は第一のボディコンポーネント34に着脱可能に固定されるため、第二のボディコンポーネント40は、好都合にも、当初の第二のボディコンポーネント40の特性とは異なる一つまたは複数の特性を有する異なる第二のボディコンポーネントで容易かつ速やかに交換することができる。具体的には、第二のボディコンポーネント40は、当初の第二のボディコンポーネント40の形状またはジオメトリとは異なる形状またはジオメトリを有する新たな第二のボディコンポーネントで交換することができる。そのような交換可能なボディコンポーネントの使用を通して、ゴルフクラブヘッド14を改変して、異なる性能特性を有するクラブヘッドを製造することができる。
【0023】
図3および5に示す態様に見られるように、第二のボディコンポーネント40は、クラブヘッド14が、キャビティバックまたは周辺ウェイト付けクラブヘッドとして知られるものになるよう、後面44の中央区域に形成されたキャビティ58を含む。そのようなクラブヘッドは、ヘッドの重量をヘッドの周囲に分散して、それにより、ゴルファーにとってより寛容なゴルフクラブヘッドを創製する。
【0024】
第二のボディコンポーネント60の代替態様が図7に示されている。第二のボディコンポーネント60は、「ブレード」または「マッスルバック」クラブとして知られる構造を有し、キャビティバックまたは周辺ウェイト付けヘッドの構造とは違って、その後面44にキャビティを含まない。ブレードクラブヘッドは、その重量をクラブヘッドの中心に集中させる。第二のボディコンポーネント60は、上記で説明した同じやり方で、すなわち、適当なファスナ配置46によって、第一のボディコンポーネント34に固定することができる。望むならば、ユーザは、周辺ウェイト付けされた後方ボディコンポーネント40を同じ前方ボディコンポーネント34上のブレードタイプボディコンポーネント60に転用することもできる。
【0025】
第二のボディコンポーネント62の別の代替態様が図8に示されている。第二のボディコンポーネント62は、その後面44に形成されたキャビティ58を有するキャビティバッククラブヘッドである。ウェイト64が適当なファスナ配置66によってキャビティ58内に固定されている。ここで示すように、ファスナ66は、ウェイト64中の開口を通って延び、第二のボディコンポーネント62に形成されたねじ付き凹部の中に受けられる一対のスクリューを含む。クラブヘッド14の性能はまた、ウェイト64を異なるサイズのウェイトおよび/または異なるウェイト配分のウェイト(たとえば、ヒールバイアスのウェイト、トウバイアスのウェイト、より高いウェイト、より低いウェイト、など)で交換することによって変化させることができることが理解されよう。
【0026】
第二のボディコンポーネント68のさらなる代替態様が図9に示されている。第二のボディコンポーネント68は、第二のボディコンポーネント68の前面42に形成された凹部またはキャビティ74内に適当なファスナ72によって固定されたウェイト70を含む。ここで示すように、ファスナ72は、ウェイト70中の開口を通って延び、第二のボディコンポーネント68中に形成されたねじ付き凹部の中に受けられる一対のスクリューを含む。このウェイト70は、前ボディ部分34に取り付けられると、ゴルフクラブフェースの背後に隠れる。クラブヘッド14の性能はまた、たとえば上記のように、ウェイト70を異なるサイズのウェイトおよび/または異なるウェイト配分のウェイトで交換することによって変化させることができることが理解されよう。
【0027】
第二のボディコンポーネント76のさらなる代替態様が図10に示されている。第二のボディコンポーネント76は、その後面44に形成されたキャビティ58を有するキャビティバッククラブヘッドである。第二のボディコンポーネント76は、ヒール重み付けクラブヘッド14を提供するように構成されている。ヒール重み付けクラブとは、その重量をクラブヘッドのヒール部分の近くに集中的に配置したクラブヘッドである。したがって、図10に見てとれるように、より多くの材料が、キャビティ58の、ヒール部分20に近い外側周辺区域に見られ、キャビティ58はトウ部分22の近くでより大きく、当然、より少ない材料が、キャビティ58の、トウ部分22に近い外側周辺区域に見られる。このようなクラブヘッド構造は、ゴルフボールの飛びにドローを誘発するより高い能力をユーザに提供する(および/または、スライスするボールの飛びを生じさせる傾向にあるスイング欠点を矯正する)。
【0028】
第二のボディコンポーネント78の別の代替態様が図11に示されている。第二のボディコンポーネント78もまた、その後面44に形成されたキャビティ58を有するキャビティバッククラブヘッドである。しかし、この態様において、第二のボディコンポーネント78は、トウ重み付けクラブヘッド14を提供するように構成されている。トウ重み付けクラブとは、その重量をクラブヘッドのトウ部分の近くに集中的に配置したクラブヘッドである。したがって、図11に見てとれるように、より多くの材料が、キャビティ58の、トウ部分22に近い外側周辺区域に見られ、キャビティ58はヒール部分20の近くでより大きく、当然、より少ない材料が、キャビティ58の、ヒール部分20に近い外側周辺区域に見られる。このようなクラブヘッド構造は、ゴルフボールの飛びにフェードを誘発するより高い能力をユーザに提供する(および/または、フックするボールの飛びを生じさせる傾向にあるスイング欠点を矯正する)。
【0029】
このように、いくつもの代替の第二のボディコンポーネントを第二のボディコンポーネント40に代えて用いることができることがわかる。したがって、ユーザは、多様な理由のために互いの代わりに用いることができる多様な第二のボディコンポーネントを有することができる。たとえば、第二のボディコンポーネントは、遭遇することが予想されるプレー条件(たとえば、様々なコース条件、様々な天候条件、様々な風条件、など)、使用されるゴルフボールのタイプおよびゴルファー技能または能力に基づいて選択することができる。ユーザは、上達するにつれ、異なるプレースタイルに適応することができ、クラブヘッドの第二のボディコンポーネントが交換可能であることは、全く新たなクラブを購入することなくクラブを改変することを可能にする。交換可能なボディコンポーネントの使用により、クラブヘッドの形状、ウェイト、ウェイト配分、バウンス角、重心、慣性モーメント、それを構成する材料および外観をはじめとする、クラブヘッド14のジオメトリまたは質量性質のすべての局面を改変することができ、それが、クラブヘッド14の重心、慣性モーメントおよび/または他の「感触」特性を変化させることができることが理解されよう。
【0030】
このような交換可能なボディコンポーネント、すなわち、さらなる第二のボディコンポーネントは、ゴルファーが使用する様々なゴルフクラブのそれぞれに提供することができ、ゴルファーにとって有意な融通性を可能にする。または、望むならば、所与の第二のボディコンポーネント上の第一のボディコンポーネントを交換する(場合によっては、第二のボディコンポーネントとともに形成されたホーゼル要素で)ことにより、ユーザは、クラブのロフト角を変更することもできる(たとえばウェッジを、48°ウェッジから52°ウェッジに変更するために)。
【0031】
ゴルフクラブヘッド14のファスナ80の代替態様が図12に示されている。ファスナ80は、第一のボディコンポーネント34の後面38に形成された一対の鍵穴状の凹部82および一対のキー84を含む。各キー84は、第二のボディコンポーネント40の後面44の外側に据え付けられたハンドル部分86、その一端でハンドル部分86から、第二のボディコンポーネント40を通って延びる開口90を通過して延びるシャフト部分88およびシャフト部分88の端部から横方向に延びる一対のアーム92を有する。図12に示すように、もっとも左側のキー84は、鍵穴状の凹部82に挿入される前の位置で示され、もっとも右側のキー84は、その閉止またはロック位置まで回転させた後の状態で示されている。第二のボディコンポーネント40を第一のボディコンポーネント34に固定するためには、キー84のアーム92を、対応する鍵穴状凹部82に、もっとも左側のキー84によって示される位置まで挿入する。そして、各キー84を、その鍵穴状凹部82の中で、もっとも右側のキー84によって示される閉止またはロック位置まで90°回転させる。
【0032】
ファスナ94のもう一つの代替態様が図13に示されている。ファスナ94は、第一のボディコンポーネント34の後面38から外に延びる一対の実質的にL字形のアーム96を含む。各アーム96は、第二のボディコンポーネント40の前面42に形成された対応する第一の凹部98の中に受けられる。ロッド100が、第二のボディコンポーネント40中に形成された第二の凹部102内で延びている。第二の凹部102は第一の凹部98と連通している。一対の実質的にL字形のアーム104がロッド100上に形成され、各アーム104が、対応する第一の凹部98の中に受けられている。第二のボディコンポーネント40のアーム104は、第一のボディコンポーネント34のアーム96と係合して、第一および第二のボディコンポーネント34、40を合わせて固定する。第一および第二のボディコンポーネント34、40をそれらの係合位置から取り外しするためには、第二のボディコンポーネント40から外に延びることができる(または、第二のボディコンポーネント40に設けられた開口にツールを挿入することによって係合させることができる)ロッド100の第一端106を、第二の凹部102内に据え付けられたばね108に押し当て、ロッド100の第二端110に当てて偏らせる。図13に示すように、ロッド100は、第一のボディコンポーネント34のアーム96を第一の凹部98に挿入する直前の押下状態にある。
【0033】
本明細書で説明されるように、第一および第二のボディコンポーネント34、40を合わせて固定するために利用可能な多くの代替係合構造およびファスナ配置があることがわかる。さらなる例として、ダブテールまたは他のタイプのジョイントを提供して、第一および第二のボディコンポーネント34、40を合わせて確実に保持しやすくしてもよい。本開示の恩典を与えられると、他の適当な係合およびファスナ配置が当業者には容易に明らかになるであろう。
【0034】
代替態様が図14に示されている。図中、第一のボディコンポーネント34は第一の整列部材112を含み、第二のボディコンポーネント40は、第一の整列部材112と嵌合するように構成された第二の整列部材114を含む。図14に示す態様において、第一の整列部材112および第二の整列部材はダブテールジョイントを構成し、第一の整列部材112が一対のほぞ穴116であり、第二の整列部材が一対の嵌合するほぞ118である。ここには一対の嵌合するほぞ穴116およびほぞ118が示されているが、任意の数の嵌合するほぞ穴116およびほぞ118を使用してもよいことが理解されよう。
【0035】
さらには、ほぞ穴116が第二のボディコンポーネント40上に形成され、対応するほぞ118が第一のボディコンポーネント34上に形成されてもよいことが理解されよう。他の態様において、ほぞ穴およびほぞを混在させて、いくつかのほぞ穴116が第一のボディコンポーネント34上に形成され、他のほぞ穴が第二のボディコンポーネント40上に形成され、対応するほぞ118が第一および第二の両ボディコンポーネント34、40上に形成されてもよい。
【0036】
第一および第二の整列部材112、114の嵌合は、第一のボディコンポーネント34および第二のボディコンポーネント40を互いに対して整列させ、位置合わせするように働き、それらの間の強固かつ正確な接続を保証するのに役立つ。
【0037】
別の態様が図15に示されている。図中、第一および第二のボディコンポーネント34、40は、クイックコネクトアセンブリの形態をとる第一および第二の整列部材112、116をそれぞれ含む。図示される態様において、第一の整列部材112は、複数の突起120を含み、各突起120はばね式戻り止め122を含み、第二のボディコンポーネント40の前面42に形成された凹部124の中に受けられる。第一および第二の整列部材112、114は任意の形状または形態をとることができることが理解されよう。
【0038】
このように、様々な態様の新規な基本的特徴を示し、説明し、指摘したが、本発明の真意および範囲を逸脱することなく、当業者により、例示された装置の形態および詳細ならびにそれらの動作における様々な省略、代用および変更を加えることができることが理解されよう。たとえば、実質的に同じ機能を実質的に同じ方法で遂行して同じ結果を達成する、これらの要素および/またはステップのすべての組み合わせが本発明の範囲内であるということが明示的に意図される。また、ある記載された態様から別の態様への要素の代用が完全に意図され、想定されている。したがって、請求の範囲によって示されるようにのみ限定されることを意図する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
打球面を画定する第一のボディコンポーネント、およびファスナによって該第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定された第二のボディコンポーネントを有するクラブヘッドを含み、該第二のボディコンポーネントが、少なくともクラブヘッドボディの後面の周辺部分を画定する、アイアンタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
ファスナが、第一および第二のボディコンポーネントの一方を通って延びる複数の開口、該第一および第二のボディコンポーネントの他方に形成された複数のねじ付き凹部、ならびに複数のねじ付きファスナを含み、各ねじ付きファスナが該ねじ付き凹部の一つの中に受けられる、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
ねじ付きファスナがスクリューである、請求項2記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
第二のボディコンポーネントの後面がキャビティバック状である、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
第一のボディコンポーネントおよび第二のボディコンポーネントがブレードヘッドを画定する、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
第二のボディコンポーネントが、キャビティおよび該キャビティ内に着脱可能に固定されたウェイトを含む、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
第一および第二のボディコンポーネントが互いに固定されると、該第一のボディコンポーネントの後面に当接する第二のボディコンポーネントの前面にキャビティが形成される、請求項6記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項8】
第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定されるように構成された少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントをさらに含む、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項9】
第二のボディコンポーネントが第一の形状を有し、かつ少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントが、該第一の形状とは異なる第二の形状を有する、請求項8記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項10】
第二のボディコンポーネントが第一のウェイトを有し、かつ少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントが、該第一のウェイトとは異なる第二のウェイトを有する、請求項8記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項11】
第二のボディコンポーネントが第一のウェイト配分特性を有し、かつ少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントが、該第一のウェイト配分特性とは異なる第二のウェイト配分特性を有する、請求項8記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項12】
第二のボディコンポーネントが第一の材料で形成され、かつ少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントが、該第一の材料とは異なる第二の材料で形成されている、請求項8記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項13】
第一のボディコンポーネントに提供されたホーゼルをさらに含む、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項14】
第一のボディコンポーネントが第一の整列部材を含み、かつ第二のボディコンポーネントが、該第一の整列部材と嵌合するように構成された第二の整列部材を含む、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項15】
打球面を画定する第一のボディコンポーネント、およびファスナによって該第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定された第二のボディコンポーネントを有し、該第二のボディコンポーネントが、少なくともクラブヘッドボディの後面の周辺部分を画定する、クラブヘッド、ならびに
該第一のボディコンポーネントおよび該第二のボディコンポーネントの一方にある、ホーゼル
を含むアイアンタイプゴルフクラブヘッドであって、
該ファスナが、該第一および第二のボディコンポーネントの一方を通って延びる複数の開口、該第一および第二のボディコンポーネントの他方に形成された複数のねじ付き凹部、ならびに複数のねじ付きファスナを含み、各ねじ付きファスナが該ねじ付き凹部の一つの中に受けられる、アイアンタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項16】
第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定されるように構成された少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントをさらに含む、請求項15記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項17】
第二のボディコンポーネントが第一の形状を有し、かつ少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントが、該第一の形状とは異なる第二の形状を有する、請求項16記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項18】
第一のボディコンポーネントが第一の整列部材を含み、かつ第二のボディコンポーネントが、該第一の整列部材と嵌合するように構成された第二の整列部材を含む、請求項15記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項19】
打球面を画定する第一のボディコンポーネント、および第二のボディコンポーネントのそれぞれがファスナによって該第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定されるように構成された複数の第二のボディコンポーネントを有するクラブヘッドを含むアイアンタイプゴルフクラブヘッドアセンブリであって、第二のボディコンポーネントのそれぞれが、該第一のボディコンポーネントに固定された場合に少なくともクラブヘッドボディの後面の周辺部分を画定し、かつ他の第二のボディコンポーネントのそれぞれの特性とは異なる少なくとも一つの特性を有する、アイアンタイプゴルフクラブヘッドアセンブリ。
【請求項20】
打球面を画定する第一のボディコンポーネントおよびファスナによって該第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定された第二のボディコンポーネントを有するクラブヘッドであって、該第二のボディコンポーネントが、少なくともクラブヘッドボディの後面の周辺部分を画定するクラブヘッド、
該第一のボディコンポーネントおよび該第二のボディコンポーネントの一方に提供されたホーゼル、ならびに
該ホーゼルと係合したシャフト部材
を含む、アイアンタイプゴルフクラブ。
【請求項21】
ファスナが、第一および第二のボディコンポーネントの一方を通って延びる複数の開口、該第一および第二のボディコンポーネントの他方に形成された複数のねじ付き凹部ならびに複数のねじ付きファスナを含み、各ねじ付きファスナが該ねじ付き凹部の一つの中に受けられる、請求項20記載のゴルフクラブ。
【請求項22】
第一のボディコンポーネントに固定されるように構成された少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントをさらに含む、請求項20記載のゴルフクラブ。
【請求項23】
第二のボディコンポーネントが第一の形状を有し、かつ少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントが、該第一の形状とは異なる第二の形状を有する、請求項22記載のゴルフクラブ。
【請求項24】
第二のボディコンポーネントが第一のウェイト配分特性を有し、かつ少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントが、該第一のウェイト配分特性とは異なる第二のウェイト配分特性を有する、請求項22記載のゴルフクラブ。
【請求項25】
第二のボディコンポーネントが第一のウェイトを有し、かつ少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントが、該第一のウェイトとは異なる第二のウェイトを有する、請求項22記載のゴルフクラブ。
【請求項26】
第一のボディコンポーネントが第一の整列部材を含み、かつ第二のボディコンポーネントが、該第一の整列部材と嵌合するように構成された第二の整列部材を含む、請求項20記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項1】
打球面を画定する第一のボディコンポーネント、およびファスナによって該第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定された第二のボディコンポーネントを有するクラブヘッドを含み、該第二のボディコンポーネントが、少なくともクラブヘッドボディの後面の周辺部分を画定する、アイアンタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
ファスナが、第一および第二のボディコンポーネントの一方を通って延びる複数の開口、該第一および第二のボディコンポーネントの他方に形成された複数のねじ付き凹部、ならびに複数のねじ付きファスナを含み、各ねじ付きファスナが該ねじ付き凹部の一つの中に受けられる、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
ねじ付きファスナがスクリューである、請求項2記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
第二のボディコンポーネントの後面がキャビティバック状である、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
第一のボディコンポーネントおよび第二のボディコンポーネントがブレードヘッドを画定する、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
第二のボディコンポーネントが、キャビティおよび該キャビティ内に着脱可能に固定されたウェイトを含む、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
第一および第二のボディコンポーネントが互いに固定されると、該第一のボディコンポーネントの後面に当接する第二のボディコンポーネントの前面にキャビティが形成される、請求項6記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項8】
第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定されるように構成された少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントをさらに含む、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項9】
第二のボディコンポーネントが第一の形状を有し、かつ少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントが、該第一の形状とは異なる第二の形状を有する、請求項8記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項10】
第二のボディコンポーネントが第一のウェイトを有し、かつ少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントが、該第一のウェイトとは異なる第二のウェイトを有する、請求項8記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項11】
第二のボディコンポーネントが第一のウェイト配分特性を有し、かつ少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントが、該第一のウェイト配分特性とは異なる第二のウェイト配分特性を有する、請求項8記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項12】
第二のボディコンポーネントが第一の材料で形成され、かつ少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントが、該第一の材料とは異なる第二の材料で形成されている、請求項8記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項13】
第一のボディコンポーネントに提供されたホーゼルをさらに含む、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項14】
第一のボディコンポーネントが第一の整列部材を含み、かつ第二のボディコンポーネントが、該第一の整列部材と嵌合するように構成された第二の整列部材を含む、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項15】
打球面を画定する第一のボディコンポーネント、およびファスナによって該第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定された第二のボディコンポーネントを有し、該第二のボディコンポーネントが、少なくともクラブヘッドボディの後面の周辺部分を画定する、クラブヘッド、ならびに
該第一のボディコンポーネントおよび該第二のボディコンポーネントの一方にある、ホーゼル
を含むアイアンタイプゴルフクラブヘッドであって、
該ファスナが、該第一および第二のボディコンポーネントの一方を通って延びる複数の開口、該第一および第二のボディコンポーネントの他方に形成された複数のねじ付き凹部、ならびに複数のねじ付きファスナを含み、各ねじ付きファスナが該ねじ付き凹部の一つの中に受けられる、アイアンタイプゴルフクラブヘッド。
【請求項16】
第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定されるように構成された少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントをさらに含む、請求項15記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項17】
第二のボディコンポーネントが第一の形状を有し、かつ少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントが、該第一の形状とは異なる第二の形状を有する、請求項16記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項18】
第一のボディコンポーネントが第一の整列部材を含み、かつ第二のボディコンポーネントが、該第一の整列部材と嵌合するように構成された第二の整列部材を含む、請求項15記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項19】
打球面を画定する第一のボディコンポーネント、および第二のボディコンポーネントのそれぞれがファスナによって該第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定されるように構成された複数の第二のボディコンポーネントを有するクラブヘッドを含むアイアンタイプゴルフクラブヘッドアセンブリであって、第二のボディコンポーネントのそれぞれが、該第一のボディコンポーネントに固定された場合に少なくともクラブヘッドボディの後面の周辺部分を画定し、かつ他の第二のボディコンポーネントのそれぞれの特性とは異なる少なくとも一つの特性を有する、アイアンタイプゴルフクラブヘッドアセンブリ。
【請求項20】
打球面を画定する第一のボディコンポーネントおよびファスナによって該第一のボディコンポーネントに取り外し可能に固定された第二のボディコンポーネントを有するクラブヘッドであって、該第二のボディコンポーネントが、少なくともクラブヘッドボディの後面の周辺部分を画定するクラブヘッド、
該第一のボディコンポーネントおよび該第二のボディコンポーネントの一方に提供されたホーゼル、ならびに
該ホーゼルと係合したシャフト部材
を含む、アイアンタイプゴルフクラブ。
【請求項21】
ファスナが、第一および第二のボディコンポーネントの一方を通って延びる複数の開口、該第一および第二のボディコンポーネントの他方に形成された複数のねじ付き凹部ならびに複数のねじ付きファスナを含み、各ねじ付きファスナが該ねじ付き凹部の一つの中に受けられる、請求項20記載のゴルフクラブ。
【請求項22】
第一のボディコンポーネントに固定されるように構成された少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントをさらに含む、請求項20記載のゴルフクラブ。
【請求項23】
第二のボディコンポーネントが第一の形状を有し、かつ少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントが、該第一の形状とは異なる第二の形状を有する、請求項22記載のゴルフクラブ。
【請求項24】
第二のボディコンポーネントが第一のウェイト配分特性を有し、かつ少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントが、該第一のウェイト配分特性とは異なる第二のウェイト配分特性を有する、請求項22記載のゴルフクラブ。
【請求項25】
第二のボディコンポーネントが第一のウェイトを有し、かつ少なくとも一つのさらなる第二のボディコンポーネントが、該第一のウェイトとは異なる第二のウェイトを有する、請求項22記載のゴルフクラブ。
【請求項26】
第一のボディコンポーネントが第一の整列部材を含み、かつ第二のボディコンポーネントが、該第一の整列部材と嵌合するように構成された第二の整列部材を含む、請求項20記載のゴルフクラブヘッド。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2011−520565(P2011−520565A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−510639(P2011−510639)
【出願日】平成21年5月19日(2009.5.19)
【国際出願番号】PCT/US2009/044466
【国際公開番号】WO2009/143114
【国際公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(505087849)ナイキ インコーポレーティッド (123)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月19日(2009.5.19)
【国際出願番号】PCT/US2009/044466
【国際公開番号】WO2009/143114
【国際公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(505087849)ナイキ インコーポレーティッド (123)
【Fターム(参考)】
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