説明

交換用光源ユニット

【課題】街路灯の光源の交換作業が容易であり、また交換後の照度の低下を抑えることができる交換用光源ユニットを提供すること。
【解決手段】立設されたポール3に支持された灯具本体5を有し、当該灯具本体5が上部に開口14を有するグローブ7と、この開口14を閉じる蓋体たる笠9とを備えた街路灯1に取り付けられる交換用光源ユニット10であって、前記グローブ7の開口14に着脱自在に係合する係合部材たる係合フレーム体34を備え、当該係合フレーム体34に前記グローブ7の上部から下方に光を照射する複数のLED光源モジュール36を設ける構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既設の街路灯の光源をLED光源にリプレイスする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のLED光源の高出力化、高寿命化に伴い、LED光源を光源に採用した照明器具が普及しつつある。光源を納めた灯具本体を屋外に立設したポールに支持して地面を照明する街路灯においても例外ではなく、光源にLED光源を採用したLED街路灯が各種提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方で、光源にHIDランプ等の放電ランプを使用した既設の街路灯が数多く存在し、これらを灯具本体ごと交換してLED街路灯に置き換えることは経済的ではない。従来では、白熱電球代替用のLED光源として、白熱電球と同じ型の口金を備え、白熱電球と同じ外観形状を有するランプ型の光源が知られており(例えば、特許文献2参照)、この種のLED光源を既設の街路灯の放電ランプの代替に用いれば、灯具本体を交換することなく光源のみをLED光源にリプレイスすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−218182号公報
【特許文献2】特開2010−61852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、街路灯においては、灯具本体に納めた光源の光が略全周囲に放射されるため、放電ランプよりも光束量が低いLED光源を代替光源として用いた場合、地面の照度が交換前よりも暗くなる。そこで、LED光源の放射光を地面に指向させる反射板を灯具本体の中に設け、或いはLED光源に組み込むことで、地面照度の向上を図ることができるものの、装置コストが増大し、また反射板の取り付け作業等の余計な作業が必要となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、街路灯の光源の交換作業が容易であり、また交換後の照度の低下を抑えることができる交換用光源ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、立設されたポールに支持された灯具本体を有し、当該灯具本体が上部に開口を有するグローブと、この開口を閉じる蓋体とを備えた街路灯に取り付けられる交換用光源ユニットであって、前記グローブの開口に着脱自在に係合する係合部材を備え、当該係合部材に前記グローブの上部から下方に光を照射する複数のLED光源を設けたことを特徴とする。
【0006】
また本発明は、上記交換用光源ユニットにおいて、前記LED光源のそれぞれを、前記グローブの側面の光透過領域の上端位置よりも上側に位置するように前記係合部材に設けたことを特徴とする。
【0007】
また本発明は、上記交換用光源ユニットにおいて、前記LED光源のそれぞれを、光放射方向可変に傾動自在に設けたことを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上記交換用光源ユニットにおいて、前記グローブの中の底部を覆う補助反射板を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の交換用光源ユニットによれば、灯具本体が備えるグローブの上部の開口に着脱自在に係合する係合部材を備え、当該係合部材に前記グローブの上部から下方に向けて光を照射し地面を照らす複数のLED光源を設けた。これにより、当該交換用光源ユニットをグローブの開口に係合させ蓋体を被せるだけで簡単に光源をLED光源に置き換えることができる。また、係合部材には、グローブの上部から下方に向けて光を照射し地面を照らすようにLED光源が設けられていることから、反射板などを別途に設けることなく置き変え後のLED光源で効率良く地面を照らすことができ地面の照度低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態に係る街路灯の全体構成を示す図である。
【図2】灯具本体の構成を示す図である。
【図3】図3は灯具本体の分解図である。
【図4】交換用光源ユニットの構成を示す図であり、(A)〜(C)はそれぞれ上面視図、正面視図及び底面視図である。
【図5】LED光源ユニットの構成を示す図であり、(A)〜(C)はそれぞれ正面視図、側面視図及び平面視図である。
【図6】光源をLED光源モジュールに置き変えた街路灯の照明の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、光源リプレイス対象の街路灯1の全体構成を示す図である。
街路灯1は、屋外の地面Gに立設された支柱たるポール3と、このポール3の上端部3Aに当該ポール3と同軸に固定された灯具本体5とを備えている。ポール3には、灯具本体5にランプ点灯電力を供給する安定器などを納める収納部4が地面Gから所定高さに設けられている。
【0012】
図2は灯具本体5の構成を示す図であり、図3は灯具本体5の分解図である。なお、図2には、光源をLED光源に置き換えた後の灯具本体5を示し、また置き換え前の状態を適宜に仮想線で示している。
灯具本体5は、断面多面体(本実施形態では6面体)であって上部が開口した筒状のグローブ7と、当該グローブ7の上部を覆う着脱自在な蓋体としての笠9とを備えている。グローブ7は、下部が上部よりも若干縮径した六角柱状の筒体であり、各側面にガラス嵌込用開口11を設けたグローブ枠体13と、各ガラス嵌込用開口11に嵌め込まれるカバーガラス15とを備え、このカバーガラス15から光を放射して地面Gを照明する。このカバーガラス15には、光拡散性カバーの一例たるフロストガラスが用いられており、照明時には、カバーガラス15の全面が全体的に略均一に明るくなり意匠性の向上が図られている。
【0013】
グローブ枠体13の底部17には、ポール3の上端部3Aを挿入固定する筒状の取付金具19が設けられており、この取付金具19と同軸に、ソケット台取付孔部21が設けられている。LED光源へのリプレイス前においては、ソケット台取付孔部21にソケット台23が取り付けられ、このソケット台23を収納部4に納めた安定器からポール3の内部を通じて引き出した電気配線(図示せず)と結線し、このソケット台23にランプ光源たるHIDランプ25を取り付けられて使用する。HIDランプ25の取り付けは、上記笠9をグローブ7から取り外して、当該グローブ7の上部の開口14からHIDランプ25をグローブ7の内部に入れてソケット台23に取り付ける。その後、グローブ7に笠9を取り付けて開口14を塞ぐ。この笠9は中空円錐状に形成され、グローブ7の開口14の上方に内部空間Sを形成する。
【0014】
また、街路灯1の光源をLED光源に置き換える場合には、HIDランプ25及びソケット台23を灯具本体5から取り外す。また、収納部4の安定器をLED光源用の点灯装置に置き換え、この点灯装置からポール3の中を通して上端部3Aからグローブ7の上部の開口14まで配線27を引き出す。そして、このグローブ7の開口14に、光源交換用の交換用光源ユニット10を取り付け配線27と結線した後、笠9をグローブ7に取り付けることで、LED光源へのリプレイスが完了する。この配線27は、グローブ枠体13のガラス嵌込用開口11同士の間を上下に伸びる枠部28に沿って取り付けることで外部から配線27が見えることがなく、また点灯時に配線27が影になることもない。
【0015】
図4は交換用光源ユニット10の構成を示す図であり、図4(A)〜図4(C)はそれぞれ上面視図、正面視図及び底面視図である。
交換用光源ユニット10は、グローブ7の開口14の内側に入り込む環状の環状フレーム30の周上に、グローブ7の開口14の上縁部14A(図3)に引っ掛かって係合する複数の係合片32を略等間隔に設けた係合フレーム体(係合部材)34を備え、この係合フレーム体34に複数のLED光源モジュール36を備えたLED光源ユニット38を支持して構成されている。
環状フレーム30は、グローブ7の開口14の上縁部14Aと同じ上面視六角形状に形成されており、係合フレーム体34を開口14に取り付ける際には、環状フレーム30と開口14の角部或いは直線部同士を係合させることで、グローブ7に対して交換用光源ユニット10が位置決めされる。また環状フレーム30には、落下防止用ワイヤ取付片42が設けられており、図2に示すように、この落下防止用ワイヤ取付片42には、落下防止用ワイヤ44の一端が固定され他端が笠9の例えば天頂部9Aに固定される。これにより、係合フレーム体34とグローブ7の開口14の係合が外れた場合でも、交換用光源ユニット10の落下が防止される。
【0016】
LED光源ユニット38は、係合フレーム体34の略中央、すなわちグローブ7の中心Kと略同じ位置に支持したベース板40に、この中心Kの周囲に複数のLED光源モジュール36を設けて構成されている。
図5は、LED光源モジュール36の構成を示す図であり、図5(A)〜図5(C)はそれぞれ正面視図、側面視図及び平面視図である。
LED光源モジュール36は、高熱伝導材から成る略箱形のケース体50を備え、その正面に発光部52が設けられている。発光部52は、底部54Aが平面の凹型の反射鏡54を有し、反射鏡54の平面状の底部54Aに、複数(図示例では2個)のLEDチップ56を略一定間隔で反射鏡直線上に並べて構成されている。LEDチップ56には、矩形平面型のセラミックパッケージの実装面上に青色LED素子を実装し黄色蛍光体を分散させた蛍光体樹脂で封止し、青色LED光源の青色発光色と黄色蛍光体の蛍光色との混色によって平面状に白色光を発光する白色LEDが用いられている。また、反射鏡54はLEDチップ56の配列方向Lに沿って伸びた平面視略矩形状に構成され、各LEDチップ56の平面状の白色光により反射鏡54の全面が輝度ムラを抑えて全体的に発光して、配列方向Lに伸びた光を放射する1つの擬似的な光源となるように反射面が形成されている。
【0017】
LED光源モジュール36のそれぞれは、グローブ7の側面の長手方向にLEDチップ56の配列方向Lを合わせて側面全体に光を効率良く照射すべく、この配列方向Lが上下に向く姿勢で、係合フレーム体34の中心Kに対して放射状に、より具体的にはグローブ7の側面のそれぞれの対向位置に配置されるように上記ベース板40に取り付けられている。この取付構造について詳述すると、ベース板40には、LED光源モジュール36のそれぞれの取り付け位置に角度調整板58が設けられており、この角度調整板58にLED光源モジュール36のケース体50の側面50A(図5)がボルトで、放射光の指向方向を上下方向に変更可能に傾動角度調整自在に固定される。具体的には、このケース体50の側面50Aには、所定間隔でナット59a、61aが設けられており、図4に示すボルト59bで角度調整板58に止めされるとともに、ボルト61bが角度調整板58に設けた円弧状の切欠溝60(図4(B))に挿入され、ボルト59bを緩めることで当該ボルト59bを回動中心にしてLED光源モジュール36が上下に傾動自在となっている。
【0018】
LED光源ユニット38は、図2に示すように、交換用光源ユニット10の取付後に、各LED光源モジュール36がグローブ7のガラス嵌込用開口11の上端位置Pu、すなわちグローブ7の側面における光透過領域の上端位置Puよりも上側に位置するように係合フレーム体34に支持されている。これにより、LED光源モジュール36がグローブ7の外側から見えにくくなり、またフロストガラスたるカバーガラス15に影となって映り込むことがないため意匠性を向上させることができる。
【0019】
また、各LED光源モジュール36は、上端位置Puよりも上側の取付位置から斜め下方に位置するグローブ7の側面のカバーガラス15に光を照射するように傾動角度を調整して取り付けられる。すなわち、各LED光源モジュール36は、それぞれ放射光が斜め下方を指向するように取り付けられることから効率良く地面Gが照射することができる。これにより、HIDランプに比べて光束量が少ないLED光源モジュール36に光源をリプレイスした場合でも、地面Gの照度低下を抑えることができる。
特に、本実施形態の灯具本体5では、蓋体としての笠9が内側に、LED光源ユニット38を収容可能な内部空間Sを有する構成であることから、LED光源ユニット38を上端位置Puよりも更に上側に配置できる。これにより、各LED光源モジュール36の放射光の指向方向を、グローブ7のガラス嵌込用開口11の下端11aで遮蔽が生じない程度まで鉛直下向き方向に傾けたときの鉛直角α(図6参照)を小さくできるため、放電ランプに比べて指向性があるLED光源であっても灯具本体5の直下近傍を照明できる。
【0020】
また交換用光源ユニット10により光源をリプレイスする際には、グローブ7の中に、図2に示すように、底部17を覆う補助反射板66が設けられており、底部17に入射する光成分を反射して外部に取り出すことができる。この補助反射板66は、グローブ7のガラス嵌込用開口11の下端11aよりも下側に配置され、照明時にフロストガラスたるカバーガラス15に影となって映らないようになっている。
【0021】
ここで、交換用光源ユニット10にあっては、複数のLED光源モジュール36をグローブ7の中心Kの周囲(すなわち、グローブ7の上部の開口14に沿って)に、各カバーガラス15と対向する位置に配置する構成としている。この構成において、各LED光源モジュール36が直近のカバーガラス15に光を放射する構成とすると、フロストガラスたるカバーガラス15の面内では、LED光源モジュール36の発光部52に近い箇所だけ輝度が高くなって、全面を略均一な輝度に維持できなくなり意匠性が低下する。
【0022】
そこで、本実施形態では、図6に示すように、各LED光源モジュール36がグローブ7の中心Kを挟んで対向する側のカバーガラス15に光を放射するよう、光放射方向Mを当該中心Kに向けた姿勢で配置されている。換言すれば、グローブ7のカバーガラス15(平面な側面)ごとに、当該カバーガラス15から光を外部に放射するLED光源モジュール36をグローブ7の中心Kを挟む位置に配置する構成としている。
これにより、カバーガラス15と、このカバーガラス15に光を入射するLED光源モジュール36までの距離を遠くなり、拡がった放射光をカバーガラス15に入射できるからカバーガラス15の面内での輝度分布の均一化を図ることができる。
このとき、各LED光源モジュール36の放射光の鉛直方向(配列方向L)の拡角βを、カバーガラス15の上下方向の全長に亘って光を入射する角度、或いはそれ以上とし、また同様に、水平平行の拡角(図示せず)もカバーガラス15の幅方向の全長に亘って光を入射する角度、或いはそれ以上とするように、LED光源モジュール36の反射鏡54を形成することで、カバーガラス15の面内での輝度を均一にすることができる。特に、本実施形態では、LED光源モジュール36の発光部52が全体的に略均一な輝度で発光する構成であるため、カバーガラス15の面内の輝度分布をより均一にできる。
【0023】
ただし、各LED光源モジュール36の放射光の鉛直方向(配列方向L)の拡角βを、カバーガラス15の上下方向の全長に亘って光を入射する角度、或いはそれ以上とした場合、LED光源モジュール36の取付高が低くなるほど、LED光源モジュール36の放
射光の範囲に、他のLED光源モジュール36が入り込み影となる。そこで、各LED光源モジュール36は、上記上端位置Puよりも上側であって、その下端部36Aが他のLED光源モジュール36の光の放射範囲に入り込まない高さに配置されるように構成されており、これにより、カバーガラス15に影が生じることなく意匠性が損なわれることがない。
【0024】
このように、本実施形態によれば、灯具本体5が備えるグローブ7の上部の開口14に着脱自在に係合する係合フレーム体34を備えて交換用光源ユニット10を構成したため、該交換用光源ユニット10をグローブ7の開口14に係合させ蓋体たる笠9を被せるだけで簡単に街路灯1の光源をLED光源に置き換えることができる。
また、係合フレーム体34には、グローブ7の上部から下方に向けて光を照射し地面Gを照らすようにLED光源モジュール36が設けられていることから、灯具本体5に反射板などを別途に設けることなく、光源置き換え後の各LED光源モジュール36で地面Gを効率良く照らすことができ、地面Gの照度低下を防止することができる。
【0025】
また本実施形態によれば、LED光源モジュール36のそれぞれを、グローブ7の側面の光透過領域の上端位置Puよりも上側に位置するように係合フレーム体34に設ける構成としたため、これにより、LED光源モジュール36がグローブ7の外側から見えにくくなり、またフロストガラスたるカバーガラス15に影となって映り込むことがないため意匠性を向上させることができる。
これに加え、LED光源モジュール36のそれぞれを、グローブ7の側面の光透過領域の上端位置Puよりも上側に配置することで、各LED光源モジュール36の放射光の指向方向を鉛直下向き方向に傾けたときの鉛直角αを小さくできるため、放電ランプに比べて指向性があるLED光源であっても灯具本体5の直下近傍を照明できる。
【0026】
また本実施形態によれば、LED光源モジュール36のそれぞれを、光放射方向Mを上下方向に可変に傾動自在に設けたため、グローブ7の開口14から底部17までの深さ(側面の高さ)に応じて、グローブ7の側面に放射光を入射するように各LED光源モジュール36の傾きを調整することができる。これにより、交換用光源ユニット10を、深さの異なるグローブ7を備えた各街路灯1に共通して用いることができる。
【0027】
また、本実施形態によれば、グローブ7の中に底部17を覆う補助反射板66を設ける構成としたため、底部17に入射する光成分を反射して外部に取り出すことができ、光源交換による照度不足を補うことができる。
【0028】
また本実施形態によれば、グローブ7の上部に当該グローブ7の中心Kを囲んで複数のLED光源モジュール36を配置し、各LED光源モジュール36がグローブ7の上部から中心Kを挟んでグローブ7の側面のカバーガラス15に光を入射して地面Gを照明する構成とした。
これにより、カバーガラス15と、このカバーガラス15に光を入射するLED光源モジュール36までの距離を遠くなり、拡がった放射光をカバーガラス15に入射できるからカバーガラス15の面内での輝度分布の均一化を図ることができる。
【0029】
特に本実施形態によれば、グローブ7の側面のカバーガラス15ごとに中心Kを挟んだ対向位置にLED光源モジュール36を設け、各LED光源モジュール36が各側面の光透過領域(ガラス嵌込用開口11)の全範囲を照射する拡角を有する構成としたため、カバーガラス15の全範囲の輝度を均一にすることができる。
【0030】
また、本実施形態によれば、LED光源モジュール36のそれぞれを、互いのLED光源モジュール36の光放射範囲に入り込まない高さ位置に設けたため、カバーガラス15に影が生じることなく意匠性が損なわれることがない。
【0031】
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、任意に変形及び応用が可能である。
上述した実施形態では、ポール3の上端部3Aに灯具本体5を固定した街路灯1を例示したが、これに限らず、ポール3の上部に水平方向に延びるアームを設け、当該アームに灯具本体5を支持した、いわゆる懸垂型の街路灯1にも本発明を適用することができる。
【0032】
また多角柱状であって各側面にカバーガラス15を設けたグローブ7を例示したが、これに限らず、ガラス製の球状のグローブなど、上部に開口14を有する構成であれば任意のグローブ7の街路灯1に本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0033】
1 街路灯
3 ポール
5 灯具本体
7 グローブ
9 笠(蓋体)
10 交換用光源ユニット
11 ガラス嵌込用開口
13 グローブ枠体
14 開口
14A 上縁部
15 カバーガラス
27 配線
34 係合フレーム体
36 LED光源モジュール
52 発光部
54 反射鏡
56 LEDチップ
58 角度調整板
66 補助反射板
G 地面
K 中心
L 配列方向
M 光放射方向
Pu 上端位置
S 内部空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
立設されたポールに支持された灯具本体を有し、当該灯具本体が上部に開口を有するグローブと、この開口を閉じる蓋体とを備えた街路灯に取り付けられる交換用光源ユニットであって、
前記グローブの開口に着脱自在に係合する係合部材を備え、当該係合部材に前記グローブの上部から下方に光を照射する複数のLED光源を設けたことを特徴とする交換用光源ユニット。
【請求項2】
前記LED光源のそれぞれを、前記グローブの側面の光透過領域の上端位置よりも上側に位置するように前記係合部材に設けたことを特徴とする請求項1に記載の交換用光源ユニット。
【請求項3】
前記LED光源のそれぞれを、光放射方向可変に傾動自在に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の交換用光源ユニット。
【請求項4】
前記グローブの中の底部を覆う補助反射板を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の交換用光源ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−216334(P2011−216334A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−83435(P2010−83435)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(000126274)株式会社アイ・ライティング・システム (56)
【Fターム(参考)】