説明

人又はエンティティに関するコンタクト情報を取得する方法及びシステム

【課題】 人又はエンティティに関するコンタクト情報を取得する方法を提供する。
【解決手段】 本方法は、装置のスクリーン(1)上のフレーム内における当該の人又は当該のエンティティの名前を検出する工程と、一つ以上の通信アプリケーション及び/又は一つ以上のデータベース内の当該の検出した名前に関する一つ以上の接続状態に基づき、当該の検出した名前に関するプレゼンスステータスを決定する工程であって、この一つ以上の通信アプリケーションが当該のフレームを作り出した当該の装置上で動作し、この一つ以上のデータベースが当該の装置からアクセス可能である工程と、当該の装置の当該のスクリーン(1)上に当該のプレゼンスステータス(3.5)を表示する工程とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、独立請求項に基づく人又はエンティティに関するコンタクト情報を取得する方法及びシステムに関する。従属請求項は、本発明の有利な実施形態を提供する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、オンラインネットワークへのアクセスを提供して、そのオンラインネットワークに多数のユーザーを同時に接続させるネットワークアプリケーションが知られている。各ユーザーの状態は、ユーザーのコンピュータ上に表示され、そのようにして、その他のユーザーの中の一人とコンタクトできるか、如何にしてコンタクトできるかを見ることが可能となっている。一つの例として、VoIPコール、インスタントメッセージ及び電子メールを介してユーザーとコンタクトできる。接続されているユーザーのオンライン状態及び/又は位置が表示されることもある。そのようなネットワークアプリケーションの例として、MSN/Messengerネットワーク、AIM/Yahoo、Gchat/Google、WhatsApp、Facebook、Skype、Cisco等を挙げることができる。現在、ユーザーは、これらのアプリケーションを自身の装置にロードして、これらのアプリケーションを開始し、それに名前を入力して、誰かがオンライン上に居るのか、その状態がどうであるのか、その人と如何にしてコンタクトできるのかなどを見なければならない。更に、多彩な異なるアプリケーションにプレゼンスを提示するためのPidgin又はTrillianなどの追加のソフトウェアをロードすることができる。
【0003】
人が如何なるオンラインネットワークアプリケーションに接続しているのかをユーザーが容易に調べられないことが従来技術の欠点である。
【0004】
ユーザーがオンラインであるのかを確認するためには、ユーザーが使用中のアプリケーションから別のアプリケーション(例えば、Skype又はPidgin)にアプリケーションを変更しなければならないことが別の欠点である。そのような作業環境の変更は、ユーザーに時間をかけさせるとともに、一般的にユーザーの作業の流れを乱すことが分かっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際特許公開第02/073886号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、プレゼンス及びステータス制御を提供すること、アプリケーション及びサービスに含まれるコンピュータのデスクトップを介して、各アプリケーション又はサービスをカスタマイズすること無く、オンラインネットワークに接続している人と連絡できる制御方法を提供することである。
【0007】
本発明の別の課題は、ユーザーが如何なるサービスに接続しているのかを考える必要が無い形で、全てのプレゼンス提供サービスを提供するオンラインネットワークに接続している人の一連のプレゼンス制御を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、これらの課題は、請求項1に基づく方法を用いて達成される。特に、本課題は、人又はエンティティに関するコンタクト情報を取得する方法であって、
装置のスクリーン上のフレーム内における当該の人又は当該のエンティティの名前を検出する工程と、
一つ以上の通信アプリケーションと一つ以上のデータベースの一方又は両方における当該の検出した名前に関する一つ以上の接続状態に基づき、当該の検出した名前に関するプレゼンスステータスを決定する工程であって、当該の一つ以上の通信アプリケーションが、当該のフレームを作り出した当該の装置上で動作し、当該の一つ以上のデータベースが当該の装置からアクセス可能である工程と、
当該の装置の当該のスクリーン上に当該のプレゼンスステータスを表示する工程と、
を有する方法によって解決される。
【0009】
また、本課題は、システムに関する独立請求項に基づき、当該のクライアント側アプリケーションのソフトウェアコードを有するコンピュータプログラム製品によって解決することができる。
【0010】
従属請求項は、有利な実施形態を提供する。
【0011】
有利には、スクリーンのスクリーン画面をフレームとして看做して、そのスクリーン画面上の全ての人の名前をテキスト認識(OCR)プログラムによって識別した後、名前を見付けるための固有表現認識(NER)アルゴリズムを適用する。それに代わって、ユーザーが、当該のスクリーン上の人の名前を手動で選択することもできる。
【0012】
本発明の別の実施形態では、スクリーン上に表示された人を識別して、当該のパーソナルコンピュータ又は当該の携帯電話に検出した名前を送り返す、インターネットベースのOCR及びNERサービスにスクリーン画面を送信することができる。それに代わって、前述した工程の中の一つだけをインターネットベースの方法として実行し、別の工程をパーソナルコンピュータ又は携帯電話上でローカルに実行することもできる。
【0013】
本発明による方法は、当該のコンピュータ又は携帯電話上で動作するプレゼンス提供アプリケーションを識別する工程を含むことができる。当該の識別された人がその時に当該のアプリケーションの中のどれと接続しているのかを識別する工程は、有利には、位置情報に基づくインターネットサービス又はWebアプリケーションサービスを調べる工程で構成される。
【0014】
少なくとも一つの人の名前を識別する工程は、当該のコンピュータ又は携帯電話内の当該のユーザーのパーソナルネームリストを検索するか、或いはインターネットのデータソースにアクセスする工程で構成することができる。当該のスクリーン上に当該のプレゼンスステータスを表示する工程は、有利には、プレゼンスリストとして、多数の人のプレゼンスステータスを表示する工程で構成される。
【0015】
識別された名前のマーキングは、多数の手法で実施することができる。一つの実施形態では、破線による下線が、アイコンと共に、当該のスクリーン上の全ての識別された人の下に引かれる。当該のマウスを人の名前又はアイコンの上に動かすと、その人の詳細が表示される。当該の画像又はスクリーン画面内の名前の座標が分かっており、その名前に続いて一つのスペースが検知された場合に、自由なスペースにプレゼンスステータスを表示することができる。それに代わって、下線を引くアプリケーションを変更又は修正しない透明なウィンドウを用いて、スクリーンの上部に識別された名前のプレゼンスの詳細を重ねて表示することもできる。
【0016】
しかし、例えば、スクリーンの隅にプレゼンス情報を表示することができる。可能であれば、当該の人に関する当該のプレゼンスステータスの追加情報を表示することができる。
【0017】
有利には、例えば、アプリケーションにおいて、人がオフラインとなったり、ステータス又は位置が変更された場合などをユーザーが分かるように、プレゼンスリストに表示された当該のアプリケーションにおける当該の人のプレゼンスが連続して、或いは周期的に更新される。プレゼンスステータスは、関連するオンラインネットワークを介して人とコンタクトできる方法を見れる手段をユーザーに提供する。特に、VoIPコールを開始するか、或いはインスタントメッセージを送信することができる。
【0018】
別の実施形態では、当該の一つ以上の通信アプリケーションの中の第一の通信アプリケーションを介して当該の通信セッションを構築できない場合に、当該の一つ以上の通信アプリケーションの中の第二の通信アプリケーションを選択して、第二の通信セッションを開始する。そのような選択は、個人的な好み、通信品質又はコストなどの多数の判断基準に基づき実施できるが、それに限定されない。
【0019】
本発明は、同じくパーソナルコンピュータ又は携帯電話のメモリにロードして、プロセッサによって実行することができるクライアント側アプリケーションのソフトウェアコードを有するコンピュータプログラム製品に関し、当該のソフトウェアコードが開始された場合、本発明による方法の工程を実施することができる。
【0020】
本発明は、例として挙げられ、図面に図示された実施形態の記述を用いて、より良く理解される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】ユーザーのパーソナルコンピュータのスクリーン画面の例
【図2】本発明の実施形態に基づく、異なる名前を識別して印を付けた図1のスクリーン画面
【図3】電子メール、インスタントメッセージ又は電話コールにより人とコンタクトする手段を示す、識別された人のコンタクトカードの例
【図4】オンラインネットワークアプリケーションにおけるプレゼンスを含む、ユーザーのスクリーン上の全ての識別された名前のリストの例
【図5】同じ名前を持つ異なる人がインターネット上で見付かった場合の識別された人のコンタクトカードの例
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明は、ユーザーのパーソナルコンピュータ又は携帯電話上で動作しているアプリケーションにおける一人以上の人又は一つ以上のエンティティのプレゼンスを検出して、その装置のスクリーン上に表示する方法に関する。それは、当該のコンピュータ又は携帯電話上で動作するクライアント側アプリケーションによって実施される。本発明の様々な実施形態では、このアプリケーションは、それ以外の場所で動作して、例えば、インターネットを介して、ユーザーのパーソナルコンピュータ又は携帯電話と通信することができる。本発明の範囲内では、このアプリケーションは、一つ以上のオンラインネットワークにアクセスして、その一つ以上のオンラインネットワークに多数のユーザーを同時に接続させる。そのようなネットワーク又は通信アプリケーションの例として、MSN/Messengerネットワーク、AIM/Yahoo、Trillian、Pidgin、Gchat/Google、WhatsApp、Facebook、Skype、Cisco等を挙げることができる。これらのアプリケーションにおいて、ユーザーのパーソナルコンタクトリスト内の人又はエンティティのプレゼンスを表示するサービスを提供する。そのユーザーは、VoIPコールの発信やインスタントメッセージの送信を含む様々な手法でオンライン上の人又はエンティティとコンタクトすることができる。
【0023】
本発明の第一の工程では、ユーザーのパーソナルコンピュータ、携帯電話又はそれ以外の装置のスクリーン上のスナップ画面又はそれ以外のフレームを取得する。そのようなスナップ画面の例が図1に図示されている。図1は、スクリーン上に表示された通常のテキスト要素を図示している。理解される通り、本発明による方法は、例えば、FacebookやSkypeなどのプレゼンス用アプリケーションを含む、スクリーン上に表示された如何なるアプリケーションにも適用できる。その結果として、単一のアプリケーションにおける人又はエンティティのプレゼンスをパーソナルコンピュータ又は携帯電話上で動作する別のアプリケーションで調べることができる。幾つかのアプリケーションは、インターネットベースのアプリケーション、例えば、Google又はFacebookであり、インターネットを介して、人又はエンティティのプレゼンスを容易に調べることができる。そして、これらのインターネットベースのアプリケーションをプレゼンス制御に容易に組み入れることができる。
【0024】
通常のパーソナルコンピュータは、そのようなスクリーン画面又はフレームを生成するための組込アプリケーションを有する。そのようなスクリーン上のフレームに対して、テキスト認識を実施する。それは、周知の光学式文字認識(OCR)ソフトウェアによって実施される。スナップ画面のOCRを実施する場合、有利には、テキスト内の正しい位置でプレゼンス制御を実行できるように、テキストのX/Y座標を保存する。
【0025】
次に、周知の固有表現認識(NER)ソフトウェアを用いて、テキスト内の名前を見付けなければならない。それには、先ずテキストの言語を判定する必要がある。当該のコンピュータ又は携帯電話上で動作している全てのオンラインネットワークアプリケーションを特定する。名前と使用可能な通信アプリケーションが分かったら、次の工程において、その時に当該の識別された人が如何なるアプリケーションに接続しているのかを特定する。次に、その時に当該の識別された人が如何なるアプリケーションに接続しているのかのプレゼンスステータスを当該のスクリーン上に表示する。そのプレゼンスステータスは、各オンラインネットワークアプリケーションに関する人、ステータス、位置、人とコンタクトする手段等の全般的な要約を提供する。そのようなプレゼンスステータスを表示する工程は、有利には、プレゼンスリストとして、検出された多数の人のプレゼンスステータスを表示する工程で構成される。
【0026】
有利には、OCRとNERの部分工程の両方をクライアントコンピュータ上でローカルに実施するか、或いはインターネットベースのサービスを介して実施する、即ち、インターネットを介してOCR及びNERタスクの幾つか、或いは全てを実行して、その結果をクライアントのコンピュータ又は携帯電話に送り返すサーバーにスクリーン画面を送信することができる。OCRとNERの中の一方だけをローカルに実行して、他方をインターネットベースのサービスとして実行することも可能である。
【0027】
それに代わって、ユーザーが、マウスを用いて、スクリーン上の人の名前を手動で選択することもできる。そのようにして選択された名前をクリップボードにコピーした後、そのクリップボードの名前を参照する。見付けたアプリケーションにおけるプレゼンスを明るく強調して描画することは、図2と関連して述べる通りに実施される。
【0028】
図2は、異なる名前を識別して印を付けた場合の図1のスクリーン画面を図示している。この第一の実施形態では、名前に下線を引くとともに、名前の側に実行可能な小さいアイコン2を表示して、その人が如何なるアプリケーション内に存在して、その人に如何にして連絡できるかを提示することができる。このクライアント側アプリケーションは、提示されたコンタクト先と連絡できる手段が限られているのか否かを検出することができる。例えば、Facebookにおいてコンタクト先がオンラインである場合、Facebookはインスタントメッセージを受信できるので、本ソフトウェアは使用可能な通信手段としてインスタントメッセージを指定することができる。当該の名前の中の一つの上に当該のマウスを動かすと、当該の人のプレゼンスステータスを表示することもできる。ユーザーが人を選択した場合に出現する、そのようなコンタクトカード3の例が図3に図示されている。この場合、「Eckard Laurien」に対するアイコン2が選択されている。その人は、SkypeとGoogle上でオンラインであり、電子メール、インスタントメッセージIM及びVoIPコールによって連絡できる。ユーザーは、その人に直接コンタクトするために、アイコンの中の一つを直接クリックすることができる。図2と3の実施形態では、プレゼンス制御プロセスは、アプリケーションの状態を変更すること無く、スクリーンのテキスト部分上又は動作中のアプリケーション上に重ねて表示することができる。それに代わって、識別された名前に続く一つのスペースを検出して、そこにプレゼンスを表示することもできる。勿論、当該の人の如何なる追加情報も当該のプレゼンスリスト上に表示することができる。
【0029】
スクリーン画面のX/Y座標を取得できない場合、スクリーン上の何処かに、例えば、隅にコンタクト先の小さいウィンドウが表示される。そのようなコンタクトリスト5の例が図4に図示されている。識別された各コンタクト先には、通信アプリケーションとコンタクトアイコン4が図示されている。
【0030】
コンタクトカード3(図3)とコンタクトリスト5(図4)の両方は、一旦スクリーン上に表示された後、例えば、当該のアプリケーションにおける当該の人のプレゼンスが時々刻々変化するのに応じて、連続して、或いは周期的に更新することができる。そのため、リストには表示されているが、特定のアプリケーションを介してコンタクトできない人に対しては、クライアント側アプリケーションが、当該の識別された人がその時に接続している異なるアプリケーションを自動的に選択することが可能である。そのようなプロセスは、ユーザーには見えない。
【0031】
それに追加して、或いはそれに代わって、NERが動作しない場合、当該のコンピュータ又は携帯電話に保存された当該のユーザーのパーソナルネームリストの名前に関してOCRテキストを検索して、見ることも可能である。
【0032】
それに代わって、名前認識工程は、電話帳やそれ以外の原簿などの名前を見付けることができるインターネットページ又はインターネットデータソースにアクセスする工程で構成される。図5は、インターネットページXYからの情報を含むコンタクトリスト6を図示している。この場合、異なる選択肢を提供することが可能であるので、図2の名前又はアイコン2の上をクリックするか、或いはその上にマウスを動かした場合に、見付けた電話番号を含む、それらの選択肢が図示される。
【0033】
更に、人々がインターネットに「チェックイン」でき、それによって、その人々の位置を知らせることが可能なFourSquareなどの位置情報に基づくインターネットサービスが有る。本発明の範囲内では、例えば、Lync(マイクロソフト社のCommunicator)も自動ロケーションサービスを組み込んで使用可能としており、人がオンラインであり、アクセス可能であり、9分前にデスペラード・レストランにチェックインしたことを表示するために、そのような位置情報に基づくインターネットサービスを使用することができる。画像表示による支援を使用することができ、例えば、ユーザーの位置に対して、より近い人ほど、プレゼンスアイコンを大きくして、ユーザーが一見して、地理的に誰が近くに居るのかを見ることができる。
【0034】
更に、識別された人のオンラインカレンダーを用いて、その人がその時点で何をしているのかを表示することも可能である(例えば、「アクセス可能、オンライン、あと10分でABCD社との会合」)。例えば、その人が直ぐに会合に参加するのでアクセス不可能となるコンタクト先の名前をイタリック体とするか、或いはプレゼンスアイコンを部分的に薄くするなどの画像表示による支援を使用することができる。
【0035】
本発明の様々な実施形態では、ユーザーは、当該のパーソナルコンピュータ又は携帯電話のキーボードの一つのキー又はキーの組合せを押下することによって、クライアント側アプリケーション及び本発明による方法の関連する工程を開始することができる。
【0036】
また、本発明は、本発明の請求項に記載された工程を実施するために、パーソナルコンピュータ又は携帯電話のメモリにロードして、プロセッサによって実行することができるクライアント側アプリケーションのソフトウェアコードを有するコンピュータプログラム製品に関する。
【0037】
更に、本発明は、本発明の請求項に記載された工程を実施するために、パーソナルコンピュータ又は携帯電話のメモリにロードして、プロセッサによって実行することができるクライアント側アプリケーションのソフトウェアコードを有するコンピュータプログラム製品に関する。
【0038】
以下において、本発明の三つの例を説明する。
【0039】
例1:Facebookからの呼び出し
ユーザーは、Facebookに接続して、更新されたステータスから友人が休暇から戻ったことを知る。ユーザーは、本発明を用いて、使用可能な通信アプリケーションにおけるコンタクト先のプレゼンスを見る。ユーザーは、制御部を操作して、例えば、友人がログインしているオンラインネットワークを介して呼び出しを行なう。
【0040】
例2:SkypeユーザーとのWhatsAppによるチャット
ユーザーは、コンピュータ上でSkypeを開いて、友人とチャットしたいと考えているが、その友人はSkype上ではオフラインである。そこで、ユーザーは、本発明を用いて、コンタクト先のプレゼンスを確認し、コンタクト先がWhatsAppではオンラインであることを見付ける。ユーザーは、プレゼンス制御部を操作して、WhatsAppを介したインスタントメッセージIMによる会話を開始する。
【0041】
例3:インターネットページの統合
PDFを見ているユーザーが名前を見て、その人を呼び出したいと考える。ユーザーは、本発明を用いて、コンタクト先のプレゼンスを確認する。ユーザーは、制御部を操作して、そのコンタクト先がユーザーの仲間リストには載っていないが、local.chなどのインターネットページ上でコンタクト先の詳細を見付ける。ユーザーは、制御部を用いて呼び出しを行なう。
【符号の説明】
【0042】
1 スクリーン
2 識別された名前のアイコン
3 コンタクトカード
4 接続用アイコン
5 コンタクトリスト
6 選択肢を含むコンタクトリスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人又はエンティティに関するコンタクト情報を取得する方法であって、
装置のスクリーン(1)上のフレーム内における当該の人又は当該のエンティティの名前を検出する工程と、
一つ以上の通信アプリケーションと一つ以上のデータベースの一方又は両方における当該の検出した名前に関する一つ以上の接続状態に基づき、当該の検出した名前に関するプレゼンスステータスを決定する工程であって、当該の一つ以上の通信アプリケーションが当該のフレームを作り出した当該の装置上で動作し、当該の一つ以上のデータベースが当該の装置からアクセス可能である工程と、
当該の装置の当該のスクリーン(1)上に当該のプレゼンスステータス(3.5)を表示する工程と、
を有する方法。
【請求項2】
テキスト認識(OCR)を用いて、当該の人又は当該のエンティティの当該の名前を検出する工程を有し、当該のスクリーン上の当該のフレームがスクリーン画面である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
当該の人又は当該のエンティティの当該の名前を検出する工程を有し、当該のスクリーン上の当該のフレームが当該の装置のユーザーによって選択されたテキストで構成される請求項1に記載の方法。
【請求項4】
固有表現認識(NER)を用いて当該の人又は当該のエンティティの当該の名前を検出する工程を有する請求項1から3までのいずれか一つに記載の方法。
【請求項5】
インターネットベースのサービス上で当該の人又は当該のエンティティの当該の名前を検出する工程を有し、当該の検出した名前が当該のフレームを生成した当該の装置に送り返される請求項1から4までのいずれか一つに記載の方法。
【請求項6】
当該の装置が通信ネットワークと通信可能な形で接続されたコンピュータである請求項1から5までのいずれか一つに記載の方法。
【請求項7】
当該のスクリーン(1)上に当該のプレゼンスステータス(3,5)を表示する工程が、プレゼンスリストとして、多数の人のプレゼンスステータスを表示する工程で構成される請求項1から6までのいずれか一つに記載の方法。
【請求項8】
当該の一つ以上の通信アプリケーションと連携した、位置情報に基づくインターネットデータサービスとwebサービスの一方又は両方に基づき、当該のプレゼンスステータスを決定する工程を有する請求項1から7までのいずれか一つに記載の方法。
【請求項9】
当該の一つ以上のデータベースが当該の装置上のパーソナルネームリストであるか、或いは当該の一つ以上のデータベースにインターネットを介してアクセス可能である請求項1から8までのいずれか一つに記載の方法。
【請求項10】
当該のスクリーン上に当該の検出された名前を明るく強調する工程と、マウスのポインターが当該の明るく強調された名前上に動かされた場合に、当該のプレゼンスステータスを表示する工程とを有する請求項1から9までのいずれか一つに記載の方法。
【請求項11】
当該の検出された名前に続く一つのスペースを検出する工程と、そのスペースの所に当該のプレゼンスステータス(3,5)を表示する工程とを有する請求項1から10までのいずれか一つに記載の方法。
【請求項12】
当該の方法が、当該の装置の一つ以上のキーの押下によって開始される請求項1から11までのいずれか一つに記載の方法。
【請求項13】
当該の決定されたプレゼンスステータスを連続して、或いは周期的に更新する工程を有する請求項1から12までのいずれか一つに記載の方法。
【請求項14】
当該のプレゼンスステータスのクリックが当該の人又は当該のエンティティとのオンラインネットワークを介した通信セッションを開始させる請求項1から13までのいずれか一つに記載の方法。
【請求項15】
当該の一つ以上の通信アプリケーションの中の第一の通信アプリケーションを介して当該の通信セッションを構築できなかった場合に、当該の一つ以上の通信アプリケーションの中の第二の通信アプリケーションを自動的に選択して、第二の通信セッションを開始する工程を有する請求項14に記載の方法。
【請求項16】
請求項1から15までのいずれか一つに記載の方法の工程を実施するために、パーソナルコンピュータ又は携帯電話のメモリにロードして、プロセッサによって実行することができるクライアント側アプリケーションのソフトウェアコードを有するコンピュータプログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−93024(P2013−93024A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−231574(P2012−231574)
【出願日】平成24年10月19日(2012.10.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FACEBOOK
2.WhatsApp
3.Skype
【出願人】(510066938)スイスコム・アクチエンゲゼルシヤフト (1)
【Fターム(参考)】