介護用穴あきベッド

【課題】要介護者本人が人としての尊厳を保ちご家族の負担を軽減し、闘病生活が快適に、衛生的な介護ベッドが出来ないか模索した。
【解決手段】介護ベッドに排泄用の穴をあけ、健常時の便座姿勢になる様な形状に変化するベッドにして、穴の下に、瞬間的に消臭して固化する固化剤を組み合わせ、又、穴の直下に室内への臭気感染を防ぐため円形の筒をつけ、又、排泄後の洗浄乾燥が出来る様ベッドの裏部にチューブ管を這わせて石油ポンプ、水鉄砲の原理にて水タンクを用意してチューブ管の一方にポンプ柄を、便座部先端にジョーロ状の部品を取り付けた。又、誰でも簡単に加工、工作が出来る木材を利用することで、介護用穴あきベッドを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は要介護者本人がご自身で排泄でき、さらに洗浄、乾燥もできる寝介護用穴あきベッドに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来ベッドに穴が開いているのは、緊急搬送用のストレッチャーや施療用ベッドでうつぶせ時の呼吸用のためのものであり、介護用ベッドでは電動にてベッドの動きやベッドクッションの改良等が主で排泄は介護者まかせであり、要介護者本人の尊厳、また排泄物まみれの不快さ、非衛生さは改善されてはいない。
【特許文献１】特開２００９−１８９７５８公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
一番排泄に適している姿勢は洋式便器に座った姿勢が適している、寝ながらでは本来排出に適した姿勢ではない。そこでそういう姿勢での排出行為が出来る便座式でしかも洗浄が出き、乾燥が出来る介護ベッドが出来ないか研究模索した。
【課題を解決する手段】
【０００４】
排泄行為が出来るようにするためにはベッドに穴をあけることである。それに加工は工作が簡単に行える木製ベッドにした、便座部を二重板にして足を付け、下部板に穴をあけ上部板を引っ張り式にした又下部穴あけ周辺にＰ．Ｐ素材等での円筒を取り付けることで室内の臭気の空気感染を防ぐ効果をもたせた。また円筒には二箇所穴をあけ、洗浄用、乾燥用とし、したがって、大量の排泄物でも瞬間的に消臭し固化する固化剤は、筒下に直接取り付ける１回用パック式か、筒直下に数回用の容器に入れる方式があり、これで本人が自力で排泄が可能になる。
【発明の効果】
【０００５】
この組み合わせ活用により、要介護、寝たきり病人のいるご家庭の精神、肉体面、経済面での負担が大幅に軽減されるばかりか、なにより病人本人が健康時のように排泄行為ができるので快適かつ衛生的なのである。
【発明の実施するための最良の形態】
【０００６】
木製ベッドを頭部板、背もたれ板、便座板上部、足元板、便座板下部、穴あき部に分け折りたたみ部に蝶番を用いた、又、木製ベッドの裏側に医者の聴診器のような細いポリチューブ管を分岐させ、水鉄砲の要領にて先端を穴の中心部に向くように配し、末端を手動用のゴムポンプの柄を付ける、もう一方も同様に、ただこちらは空気を送り、お尻を乾燥させるものなので水タンクはいらない、この方式により、寝たきり病人が排泄後、お尻の洗浄・乾燥が出来るし、又、工作が楽な穴あきベッドだと、器用な人だと日曜大工感覚で、又、木工屋さん等ですぐ作れる、したがって、関連産業（ベッド・家電）が何年もかけた開発品を持つこともなくすぐ活用できる、又、水タンクに過酸化水素を数滴たらし、オキシウル効果が得られ、又、芳香消臭剤をたらすことも病人にとっては快適になる。
【０００７】
したがって敷き布団やウレタン地も、便座部分を分離裁断し防水化を施す、又、便座部は木製部の引っ張り分離に合わせ分割にして防水化をしておく、又、木製便座部は座りやすくするため背もたれ部のへりに傾斜をもたせるとか、防水クッション材を貼る等座り心地の向上を図った、又、円筒内に挿入したチューブ管の先端にじょうごのような多孔質の部品等を取り付け水や空気の拡散を図った。この製作品にてごく少数の関係家族に使ってもらい、御家族様はもとより、要介護ご本人様が涙を流して喜んでくれたそうで、又、製作者も万単位ですむ穴あきベッドが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
【図１】木製ベッドの側面図
【図２】便座部の断面図
【符号の説明】
【０００９】
１下部便座部板２上部便座部板３背もたれ部板４頭部板５ベッド脚部６便座部脚部７蝶番８チューブ管９水タンク１０固化剤１１固化剤容器１２便座下部円形筒１３チューブ管受具１４チューブ管取手１５チューブ管挿入穴１６下部便座板脚部１７チューブ管便座部ジョーロノズル１８チューブ管止め具１９．上部便座部引取手２０．円形筒留め具２１．下部便座穴あき部２２．傾斜部防水生地

【特許請求の範囲】
【請求項１】
要介護者本人が自力で排泄ができ、室内への臭気感染を防ぎ洗浄、乾燥の機能を有す穴あきベッド

【図１】