説明

仮性包茎症状改善補助器具

【課題】従来の包茎矯正用器具は、亀頭下部または陰茎に装着するリング状または筒状のものがあるが、薄い包皮に器具が直接触れて装着部に痛みを伴ったり炎症を引き起こすことがある。
【解決手段】C型もしくはO型に近い形状のクランプ器具を使用し、余分な包皮を陰嚢根元部に手繰り寄せた後、陰嚢根元部の前側と後ろ側をできるだけ広い面で適切な圧力をかけながら挟みこんで装着する。また、装着位置が陰嚢根元部であるため薄い包皮に直接的な悪影響を及ぼすことが無く、自然な状態で亀頭を露出させることができるため痛みや炎症という弊害が無く、容易に器具の装着と取外しができ、仮性包茎の症状改善において高い機能を有する仮性包茎症状改善補助器具が提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は仮性包茎の症状を改善するための補助器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の包茎矯正用器具は亀頭を露出させるために、亀頭下部または陰茎に装着するリング状または筒状の器具や、陰茎の根元に装着し余分な包皮を陰茎の根元に手繰り寄せる器具(例えば、特許文献1参照。)等、陰茎に装着する方式の器具が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2002−102265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
亀頭下部に装着する器具は薄い包皮に器具が直接触れるため、装着部に痛みを伴ったり、炎症を引き起こすことがある。
【0005】
また、陰茎の根元に装着する器具は、上記のような弊害が無く装着も比較的に容易ではあるが、器具を装着するときや、余分な包皮を陰茎の根元に手繰り寄せる操作のときに陰毛が引っ掛かり易いという難点があった。
【0006】
本発明は、このような従来の器具が有していた問題を解決しようとするものであり、痛みや炎症という弊害が無く、容易に器具の装着と取外しができ、仮性包茎の症状改善において高い機能を有する仮性包茎症状改善補助器具の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そして、本発明は上記目的を達成するためにC型もしくはO型に近い形状のクランプ器具(以後 本クランプという)とし、余分な包皮を陰嚢根元部に手繰り寄せた後、陰嚢根元部の前側と後ろ側をできるだけ広い面で適切な圧力をかけながら挟みこんで装着するものである。
【0008】
また、装着と取外しを容易に行い、装着中に安定した機能と効果を発揮させるために、本クランプの可動方式をシリンダー2とピストン9とで構成されるスライド方式とし、スライド軸方向(前方クランプアーム1と後方クランプアーム6を押し広げようとする方向)に力を加えるシリンダー内蔵コイルスプリング5と装着前ピストン位置固定溝9Aと装着中ピストン位置固定溝9B及びレバー角度復元用コイルスプリング4と回転軸3Aを備えたピストン固定兼固定解除レバー3を設けたものである。
【0009】
なお、適切な圧力をかけながら陰嚢根元部を挟みこむようにするために、後方クランプアーム6とピストン9の接合部に隙間7Bの間隔を調節するための隙間調節ねじ7と、接合部を固定するための複数の後方クランプアーム固定ねじ8を設けている。
【0010】
そして、シリンダー2とピストン9がスライド軸を中心として回転しないように、シリンダー2にはガイドトレンチ2Aを設け、ピストン9にはガイドリブ10を設けている。
【発明の効果】
【0011】
上述したように本クランプ(仮性包茎症状改善補助器具)は、装着と取外しが容易であり、装着位置が陰嚢根元部であるため薄い包皮に直接的な悪影響を及ぼすことが無く、自然な状態で亀頭を露出させることができるため仮性包茎の症状改善に十分な効果を発揮するものである。
【0012】
また、本クランプはやや強い圧力をかけながら余分な包皮を陰嚢根元部で拘束して装着することにより、性交渉のときに摩擦刺激を強くするという優れた効果を発揮するものである。
【0013】
そして本クランプは、前方クランプアーム1と後方クランプアーム6を貴金属や宝石を材料として造形もしくは装飾することにより、装飾品としての価値を合わせ持つ器具として使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態を示す仮性包茎症状改善補助器具の装着前の部分断面図
【図2】同仮性包茎症状改善補助器具の装着中の部分断面図
【図3】同仮性包茎症状改善補助器具の図1におけるA−A断面図
【図4】同仮性包茎症状改善補助器具の装着前の側方から見た外観透視図
【図5】同仮性包茎症状改善補助器具の装着中の側方から見た外観透視図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0016】
図1と図4は本クランプの装着前の状態を示しており、開口部7Aの寸法は12mm程度で、装着する時は陰嚢をこの開口部7Aから通すものである。
【0017】
本クランプは、陰嚢根元部の前側に位置する前方クランプアーム1が固着されたシリンダー2と、陰嚢根元部の後ろ側に位置する後方クランプアーム6が隙間7Bの間隔を調節するための隙間間隔調節ねじ7を介して複数の後方クランプアーム固定ねじ8により固定されたピストン9をスライドさせて装着する構成としている。
【0018】
図2と図5は本クランプの装着中の状態を示しており、隙間7Bの間隔は装着中ピストン位置固定溝9Bとレバー角度復元用コイルスプリング4と回転軸3Aを備えたピストン固定兼固定解除レバー3及びスライド軸方向(前方クランプアーム1と後方クランプアーム6を押し広げようとする方向)に力を加えるシリンダー内蔵コイルスプリング5からなるそれぞれの作用の相乗効果により、安定して維持されるものである。
【0019】
また図3においては、シリンダー2とピストン9がスライド軸を中心として回転しないように、シリンダー2にはガイドトレンチ2Aを設け、ピストン9にはガイドリブ10を設けていることを示している。
【符号の説明】
【0020】
1 前方クランプアーム
2 シリンダー
2A ガイドトレンチ
3 ピストン固定兼固定解除レバー
3A 回転軸
4 レバー角度復元用コイルスプリング
5 シリンダー内蔵コイルスプリング
6 後方クランプアーム
7 隙間間隔調節ねじ
7A 開口部
7B 隙間
8 後方クランプアーム固定ねじ
9 ピストン
9A 装着前ピストン位置固定溝
9B 装着中ピストン位置固定溝
10 ガイドリブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前方クランプアーム1が固着されガイドトレンチ2Aが設けられたシリンダー2と、後方クランプアーム6が隙間7Bの間隔を調節するための隙間間隔調節ねじ7を介して複数の後方クランプアーム固定ねじ8により固定されガイドリブ10が設けられたピストン9とで構成されるクランプ本体と、ピストン9に設けられた装着前ピストン位置固定溝9Aと装着中ピストン位置固定溝9Bおよびシリンダー2に配設されたレバー角度復元用コイルスプリング4と回転軸3Aを備えたピストン固定兼固定解除レバー3とシリンダー内蔵コイルスプリング5から成る仮性包茎症状改善補助器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−70979(P2013−70979A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−226242(P2011−226242)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【特許番号】特許第5176250号(P5176250)
【特許公報発行日】平成25年4月3日(2013.4.3)
【出願人】(507367600)
【Fターム(参考)】