余剰食品等処理装置
【課題】食料品店等で出た余剰食品の回収は1日1店舗あたり、約1回から3回の回収専門業者が行う。その際に、回収車のガソリンの使用量、二酸化炭素排出量は相当量となる。一方、余剰食品等は腐敗するため保管することができない。その二点が課題である。
【解決手段】圧縮圧延手段、乾燥手段、粉砕手段、分離手段を有する余剰食品処理装置で余剰食品の圧縮圧延、乾燥と食品と包装との分離を自動化し、余剰食品回収回数を減らし課題を解決する。
【解決手段】圧縮圧延手段、乾燥手段、粉砕手段、分離手段を有する余剰食品処理装置で余剰食品の圧縮圧延、乾燥と食品と包装との分離を自動化し、余剰食品回収回数を減らし課題を解決する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
食料品店等で余剰となった食品を処理する技術分野についてである。
【背景技術】
【0002】
現在大手スーパー、中小企業のスーパー、小売店業者、食料品専門店や食料品中心店などの食料品を取り扱っている店舗は日本全国では293,438店舗ある。
日本全国のコンビニエンスストアーは、約43,684店舗である。それらの店舗の余剰食品等のリサイクル方法は、1日1店舗につき約1回〜3回回収専門業者が余剰食品を回収する。これらの作業は大変工数がかかり、さらに回収専門業者が余剰食品を回収するために使うトラックが排出する二酸化炭素の排出量は莫大な量となる。
これらは、1日の余剰食品廃棄量としては1店舗あたり約52,0キログラムのごみが出る事になる。
このように、1日に何回も回収専門業者が余剰食品を回収に来ては莫大な燃料などで二酸化炭素が排出される。
次に大企業等の現状の余剰食品の処理過程は、余剰食品が専用車両で工場へ搬入されて、自動分離機で余剰食品を食料と包装にわけ、食料はおがくずを混ぜ合わせて水分を調整する。
さらに、種菌を混ぜドラムで空気を送りながら自然発酵する。そして、堆肥熟成場に移して熟成、3か月ほど熟成させて堆肥が完成する。
その後、肥料は農場で利用し収穫した作物はスーパーなどで販売される。
なお、中小企業などでは余剰食品等などをリサイクルできていないのも現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−284462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上のように、1日に何回も回収専門業者が余剰食品を回収に来ては莫大な量の燃料を消費して二酸化炭素を排出する事と、各店舗内での余剰食品の腐敗が課題である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
余剰食品を圧縮圧延する圧縮圧延手段と、圧縮圧延した余剰食品を乾燥させる乾燥手段と、乾燥した余剰食品を粉砕する粉砕手段と、粉砕された余剰食品を分離する分離手段を有することにより課題を解決する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の余剰食品処理装置は、スーパー等に繰り返し余剰食品回収専門業者が余剰食品を回収に行く必要性を省く装置である。
すなわち余剰食品を圧縮圧延、乾燥、粉砕、分離することにより余剰食品等の回収回数を減らすことができる。
次に圧縮圧延した余剰食品を乾燥することによって腐敗を防ぐことができ、数日間店舗に保管することが可能となる。それにより、余剰食品回収専門業者が回収に来る回数を削減でき、トラック等の燃料の削減と二酸化炭素の削減に寄与する。
乾燥させた余剰食品を包装のまま粉砕して、余剰食品と包装のチップの大きさを変えることにより分離することが可能であるので、余剰食品等と包装を人手により分離する手間が省ける。
余剰食品処理装置を利用し繰り返し使用することにより、環境を汚染することも無く、経費の削減もできるのが利点である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は余剰食品等を圧縮、圧延の実施方法を説明した正面図である。
【図2】図2は、図1を立体図にした図である。
【図3】図3は、圧縮圧延された余剰食品等の乾燥方法を説明した平面図である。
【図4】図4は乾燥された余剰食品等を粉砕する実施方法を説明した側面図である。
【図5】図5は、図4を平面図に表した図である。
【図6】図6は粉砕された余剰食品等を分離手段にかけ、分離する方法を説明した平面図である。
【図7】図7は、図6の立体図である。
【実施例1】
【0008】
図1は余剰食品処理装置の圧縮、圧延手段の一手法である。
圧縮の方法としては、圧縮機下部3に余剰食品等1を乗せる。つまり、圧縮機上部2と圧縮機下部3の間に余剰食品等1を置く。
次に、圧縮機上部2を圧縮機下部3へ降ろす。
包装された余剰食品等1が平らになるまで圧力をかける。
一方、圧延の方法としては、図示していない専用トレーの上に余剰食品等1を乗せ、圧延用ローラー1(4)、圧延用ローラー2(5)の間に通るように置く。
そして、各ローラーの間に置いた余剰食品等1を圧延用ローラー1(4)、圧延用ローラー2(5)の間に通して余剰食品等1を引き延ばす。
図2は、図1で説明した立体図である。
図3は、余剰食品処理装置の乾燥手段の一手法である。
図示していない専用トレーの上に圧縮圧延した余剰食品等1を乗せる。
次に、運搬用ローラー7の上に圧縮圧延した余剰食品等1を乗せ、余剰食品等1に熱が加わるように専用の乾燥機6の間に余剰食品等1を通す。
余剰食品等1に熱を加え、水分が全部無くなるまで乾燥させる。
図4は、余剰食品処理装置の粉砕手段の側面図である。
水分が無くなった余剰食品等1を乾燥手段から取り出し、専用の粉砕手段の上に乗せる。
粉砕用ハンマー11はハンマーシャフト9と一体化されハンマーシャフト9は中央部に貫通穴が開いている。貫通穴には支柱12が貫通しており、支柱12は支柱受け1(13)と支柱受け2(14)により支えられている。またハンマーシャフト9はバネ1(16)により余剰食品1を叩く方向に引っ張られている。一方、回転する偏向カム1(15)がモーター8により回転し、ハンマーシャフト9の粉砕用ハンマー11とは反対の部分を上下させる。以上により、粉砕用ハンマー11は自動的に余剰食品を叩き、包装と食品を砕く。また、粉砕用ハンマー11は3機取り付いており、各々が余剰食品等1の別の場所を砕く。さらに、3機のハンマーシャフトに取り付いている偏向カム1(15)は、各々120度ずつ角度をずらして取り付けているため、3機の粉砕用ハンマー11は順次余剰食品等1を砕くように動作する。また、粉砕用ハンマー11は3機である必要は無く複数機であれば効率的である。
そして潰れた余剰食品等1をまた専用のトレーの上に乗せる。
図5は、図4を平面図で表した図である。
図6は、余剰食品処理装置の分離手段の一手法である。
ふるい20は振動用シャフト19と一体化され、振動用シャフト19の中央部に貫通穴が開いている。振動用シャフト19は左右のバネ2(17)により左右に引っ張られて、振動用シャフト19のふるい20とは別の端を偏向カム2(18)により左右に動かされふるい20が振動する。
ふるい20に乗せられた包装21と食品23はふるいに掛けられより小さく砕かれた食品23は下に落ち、比較的大きいチップとなった包装21はふるいの上に乗ったままになり、分離される。
図7は、図6を立体図で表した図であり、粉々になった食品23だけを取り出す。
【産業上の利用可能性】
【0009】
余剰食品処理装置を使用することにより、食料品店等で排出された余剰食品等を圧縮圧延し乾燥することで腐敗することが無くなり保管が可能となる。
保管が可能なため余剰食品等を回収する回収専門業者の来る回数が減りトラックの燃料や二酸化炭素の排出量を減らすことができる。以上のように、産業上の利用可能性は大である。
【符号の説明】
【0010】
1 余剰食品等
2 圧縮機上部
3 圧縮機下部
4 圧延用ローラー1
5 圧延用ローラー2
6 乾燥機
7 運搬用ローラー
8 モーター
9 ハンマーシャフト
10 支点
11 粉砕用ハンマー
12 支柱
13 支柱受け1
14 支柱受け2
15 偏心カム1
16 バネ1
17 バネ2
18 偏心カム2
19 振動用シャフト
20 ふるい
21 包装
22 支柱2
【技術分野】
【0001】
食料品店等で余剰となった食品を処理する技術分野についてである。
【背景技術】
【0002】
現在大手スーパー、中小企業のスーパー、小売店業者、食料品専門店や食料品中心店などの食料品を取り扱っている店舗は日本全国では293,438店舗ある。
日本全国のコンビニエンスストアーは、約43,684店舗である。それらの店舗の余剰食品等のリサイクル方法は、1日1店舗につき約1回〜3回回収専門業者が余剰食品を回収する。これらの作業は大変工数がかかり、さらに回収専門業者が余剰食品を回収するために使うトラックが排出する二酸化炭素の排出量は莫大な量となる。
これらは、1日の余剰食品廃棄量としては1店舗あたり約52,0キログラムのごみが出る事になる。
このように、1日に何回も回収専門業者が余剰食品を回収に来ては莫大な燃料などで二酸化炭素が排出される。
次に大企業等の現状の余剰食品の処理過程は、余剰食品が専用車両で工場へ搬入されて、自動分離機で余剰食品を食料と包装にわけ、食料はおがくずを混ぜ合わせて水分を調整する。
さらに、種菌を混ぜドラムで空気を送りながら自然発酵する。そして、堆肥熟成場に移して熟成、3か月ほど熟成させて堆肥が完成する。
その後、肥料は農場で利用し収穫した作物はスーパーなどで販売される。
なお、中小企業などでは余剰食品等などをリサイクルできていないのも現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−284462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上のように、1日に何回も回収専門業者が余剰食品を回収に来ては莫大な量の燃料を消費して二酸化炭素を排出する事と、各店舗内での余剰食品の腐敗が課題である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
余剰食品を圧縮圧延する圧縮圧延手段と、圧縮圧延した余剰食品を乾燥させる乾燥手段と、乾燥した余剰食品を粉砕する粉砕手段と、粉砕された余剰食品を分離する分離手段を有することにより課題を解決する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の余剰食品処理装置は、スーパー等に繰り返し余剰食品回収専門業者が余剰食品を回収に行く必要性を省く装置である。
すなわち余剰食品を圧縮圧延、乾燥、粉砕、分離することにより余剰食品等の回収回数を減らすことができる。
次に圧縮圧延した余剰食品を乾燥することによって腐敗を防ぐことができ、数日間店舗に保管することが可能となる。それにより、余剰食品回収専門業者が回収に来る回数を削減でき、トラック等の燃料の削減と二酸化炭素の削減に寄与する。
乾燥させた余剰食品を包装のまま粉砕して、余剰食品と包装のチップの大きさを変えることにより分離することが可能であるので、余剰食品等と包装を人手により分離する手間が省ける。
余剰食品処理装置を利用し繰り返し使用することにより、環境を汚染することも無く、経費の削減もできるのが利点である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は余剰食品等を圧縮、圧延の実施方法を説明した正面図である。
【図2】図2は、図1を立体図にした図である。
【図3】図3は、圧縮圧延された余剰食品等の乾燥方法を説明した平面図である。
【図4】図4は乾燥された余剰食品等を粉砕する実施方法を説明した側面図である。
【図5】図5は、図4を平面図に表した図である。
【図6】図6は粉砕された余剰食品等を分離手段にかけ、分離する方法を説明した平面図である。
【図7】図7は、図6の立体図である。
【実施例1】
【0008】
図1は余剰食品処理装置の圧縮、圧延手段の一手法である。
圧縮の方法としては、圧縮機下部3に余剰食品等1を乗せる。つまり、圧縮機上部2と圧縮機下部3の間に余剰食品等1を置く。
次に、圧縮機上部2を圧縮機下部3へ降ろす。
包装された余剰食品等1が平らになるまで圧力をかける。
一方、圧延の方法としては、図示していない専用トレーの上に余剰食品等1を乗せ、圧延用ローラー1(4)、圧延用ローラー2(5)の間に通るように置く。
そして、各ローラーの間に置いた余剰食品等1を圧延用ローラー1(4)、圧延用ローラー2(5)の間に通して余剰食品等1を引き延ばす。
図2は、図1で説明した立体図である。
図3は、余剰食品処理装置の乾燥手段の一手法である。
図示していない専用トレーの上に圧縮圧延した余剰食品等1を乗せる。
次に、運搬用ローラー7の上に圧縮圧延した余剰食品等1を乗せ、余剰食品等1に熱が加わるように専用の乾燥機6の間に余剰食品等1を通す。
余剰食品等1に熱を加え、水分が全部無くなるまで乾燥させる。
図4は、余剰食品処理装置の粉砕手段の側面図である。
水分が無くなった余剰食品等1を乾燥手段から取り出し、専用の粉砕手段の上に乗せる。
粉砕用ハンマー11はハンマーシャフト9と一体化されハンマーシャフト9は中央部に貫通穴が開いている。貫通穴には支柱12が貫通しており、支柱12は支柱受け1(13)と支柱受け2(14)により支えられている。またハンマーシャフト9はバネ1(16)により余剰食品1を叩く方向に引っ張られている。一方、回転する偏向カム1(15)がモーター8により回転し、ハンマーシャフト9の粉砕用ハンマー11とは反対の部分を上下させる。以上により、粉砕用ハンマー11は自動的に余剰食品を叩き、包装と食品を砕く。また、粉砕用ハンマー11は3機取り付いており、各々が余剰食品等1の別の場所を砕く。さらに、3機のハンマーシャフトに取り付いている偏向カム1(15)は、各々120度ずつ角度をずらして取り付けているため、3機の粉砕用ハンマー11は順次余剰食品等1を砕くように動作する。また、粉砕用ハンマー11は3機である必要は無く複数機であれば効率的である。
そして潰れた余剰食品等1をまた専用のトレーの上に乗せる。
図5は、図4を平面図で表した図である。
図6は、余剰食品処理装置の分離手段の一手法である。
ふるい20は振動用シャフト19と一体化され、振動用シャフト19の中央部に貫通穴が開いている。振動用シャフト19は左右のバネ2(17)により左右に引っ張られて、振動用シャフト19のふるい20とは別の端を偏向カム2(18)により左右に動かされふるい20が振動する。
ふるい20に乗せられた包装21と食品23はふるいに掛けられより小さく砕かれた食品23は下に落ち、比較的大きいチップとなった包装21はふるいの上に乗ったままになり、分離される。
図7は、図6を立体図で表した図であり、粉々になった食品23だけを取り出す。
【産業上の利用可能性】
【0009】
余剰食品処理装置を使用することにより、食料品店等で排出された余剰食品等を圧縮圧延し乾燥することで腐敗することが無くなり保管が可能となる。
保管が可能なため余剰食品等を回収する回収専門業者の来る回数が減りトラックの燃料や二酸化炭素の排出量を減らすことができる。以上のように、産業上の利用可能性は大である。
【符号の説明】
【0010】
1 余剰食品等
2 圧縮機上部
3 圧縮機下部
4 圧延用ローラー1
5 圧延用ローラー2
6 乾燥機
7 運搬用ローラー
8 モーター
9 ハンマーシャフト
10 支点
11 粉砕用ハンマー
12 支柱
13 支柱受け1
14 支柱受け2
15 偏心カム1
16 バネ1
17 バネ2
18 偏心カム2
19 振動用シャフト
20 ふるい
21 包装
22 支柱2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
余剰食品を圧縮圧延する圧縮圧延手段と、圧縮圧延した余剰食品を乾燥させる乾燥手段と、乾燥した余剰食品を粉砕する粉砕手段と、粉砕された余剰食品を分離する分離手段を有することを特徴とする余剰食品処理装置。
【請求項2】
圧縮圧延手段はプレス機または圧延用ローラーを用いた請求項1の余剰食品処理装置。
【請求項3】
粉砕手段は、ハンマーを用いた請求項第1の余剰食品処理装置。
【請求項4】
分離手段は振動分離を用いた請求項第1の余剰食品処理装置。
【請求項1】
余剰食品を圧縮圧延する圧縮圧延手段と、圧縮圧延した余剰食品を乾燥させる乾燥手段と、乾燥した余剰食品を粉砕する粉砕手段と、粉砕された余剰食品を分離する分離手段を有することを特徴とする余剰食品処理装置。
【請求項2】
圧縮圧延手段はプレス機または圧延用ローラーを用いた請求項1の余剰食品処理装置。
【請求項3】
粉砕手段は、ハンマーを用いた請求項第1の余剰食品処理装置。
【請求項4】
分離手段は振動分離を用いた請求項第1の余剰食品処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2012−91111(P2012−91111A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−240491(P2010−240491)
【出願日】平成22年10月27日(2010.10.27)
【出願人】(302004850)株式会社京都ソフトウェアリサーチ (7)
【出願人】(510285816)モリミ加工機株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月27日(2010.10.27)
【出願人】(302004850)株式会社京都ソフトウェアリサーチ (7)
【出願人】(510285816)モリミ加工機株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
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