説明

作業車両の操作スイッチ配置構造

【課題】作業車両の運転・作業時に使用しやすい、操作スイッチの配置構成を提供する。

【解決手段】作業車両の運転部50に運転席52を設け、該運転席52の前方に操向ハンドル54を配設し、運転席52の側方に変速レバーを配設した作業車両において、前記操向ハンドル54にスイッチを設け、該スイッチを作業者が操向ハンドル54を握った状態で指で操作できる位置に配置した。また、前記スイッチを操向ハンドル54の左右両側に配設し、使用頻度の高いスイッチを操向ハンドル54に対して変速レバーと反対側に配置し、使用頻度の低いスイッチを操向ハンドル54に対して変速レバー側に配置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車両の運転部の技術に関する。より詳しくは、作業者が操作しやすい操作スイッチの配置構成に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、クローラ式走行装置によって走行するコンバインにおいては、機体前部の左右一側に運転部を配設していた。
このようなコンバインの運転部には、運転席の前方に操向操作具として、前後方向に回動する操向レバー、または、回転式操向ハンドルが配置され、操向ハンドルの一側にサイドコラムを設け、サイドコラムに主変速レバーや副変速レバー等のレバー類、及び、各種スイッチ等がまとめて配置されたものがあった。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−324934号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の各種レバー及び操作スイッチは、操向ハンドルの左側に多く配置されているため、作業時は右手で操向レバーまたは操向ハンドルを持ち、左手で主変速レバーを操作しながら、各種操作スイッチを操作しなければならず、左手での操作が非常に多くなり、操作が煩雑となっていた。
そこで、本発明では、作業車両の運転・作業時に使用しやすい、操作スイッチの配置構成を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
即ち、請求項1においては、作業車両の運転部に運転席を設け、該運転席の前方に操向ハンドルを配設し、運転席の側方に変速レバーを配設した作業車両において、前記操向ハンドルにスイッチを設け、該スイッチを作業者がハンドルを握った状態で指で操作できる位置に配置するものである。
【0006】
請求項2においては、前記スイッチをハンドルの左右両側に配設し、使用頻度の高いスイッチを操向ハンドルに対して変速レバーと反対側に配置し、使用頻度の低いスイッチを操向ハンドルに対して変速レバー側に配置するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0008】
請求項1に示す如く、作業車両の運転部に運転席を設け、該運転席の前方に操向ハンドルを配設し、運転席の側方に変速レバーを配設した作業車両において、前記操向ハンドルにスイッチを設け、該スイッチを作業者が操向ハンドルを握った状態で指で操作できる位置に配置するので、
作業者が操向ハンドルを握り替えたり、スイッチを探すことなく、スイッチを操作できるため、操作性が良くなり、早い操作と作業者の負担を軽減することができる。
【0009】
請求項2に示す如く、前記スイッチを操向ハンドルの左右両側に配設し、使用頻度の高いスイッチを操向ハンドルに対して変速レバーと反対側に配置し、使用頻度の低いスイッチを操向ハンドルに対して変速レバー側に配置するので、
変速レバーやスイッチを使用頻度に合わせて左右バランスよく配置することができ、作業者が作業車両の運転・作業時にスイッチ・レバーの操作が行ないやすくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、発明の実施の形態を説明する。
【0011】
図1は本発明の一実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した側面図、図2は同じく平面図、図3は同じくコンバインの前部を示す側面図、図4は運転部の概略平面図、図5は運転部の斜視図、図6は運転部の側面図、図7は運転部の平面図、図8は運転部の正面図、図9は運転部の右側面図、図10は運転部の左側面図、図11はフロントコラムの後方斜視図、図12は操向ハンドル及び操作パネルを示す斜視図、図13はフロントコラムの前方斜視図、図14はフロントコラムの分解図、図15は操作パネルの平面図、図16は左操作パネル部を示す図、図17は右操作パネル部を示す図、図18は主変速レバーのグリップ部を示す図、図19は操向ハンドルを示す平面図、図20は操向ハンドルの使用状態を示す図、図21は別構成の操向ハンドルを示す図、図22は別構成のスイッチを示す図である。
【0012】
まず、本発明に係わる運転部を有する作業車の一実施例であるコンバインの全体構成について、図1、図2を用いて説明する。
クローラ式走行装置1上にフレーム2を設け、該フレーム2には、左右の一側に脱穀部12及び選別部17を、他側に穀粒を貯留するグレンタンク13が載置されている。該グレンタンク13の前方には運転部50が配設され、該運転部50の側方前方で、且つ、脱穀部12の前方には刈取部3が配設されており、該刈取部3は機体の最前部に位置している。
【0013】
そして、該刈取部3により刈り取った穀稈を、該刈取部3の各穀稈搬送装置により脱穀部12側部のフィードチェーン9へ向けて搬送し、該フィードチェーン9にて挟持して後方へ搬送しながら扱胴21により脱粒を行なうように構成している。脱粒された残りの排藁は、フィードチェーン9後端部から機体後部の排藁処理部19へ受け継がれ、該排藁処理部19にて切断した後に圃場へ放出される。
【0014】
次に、運転部50について図3乃至図10を用いて説明する。
前記運転部50は、例えば、キャビン14により覆われており、該キャビン14内においては、ステップ51後部上に運転席52が設置され、該運転席52の前方にフロントコラム53が立設されている。該フロントコラム53からは上方にハンドル軸95(図14)が突出し、該ハンドル軸95の上端部に丸ハンドルに構成した回転式の操向ハンドル54が一体的に支持され、該操向ハンドル54中央の上部には各種メータ類等が配置される表示器55が、その下方であってフロントコラム53両側上には操作パネル61が取り付けられている。運転席52の側方にはサイドコラム56が配設され、該サイドコラム56上に主変速レバー57や副変速レバー58、刈取脱穀クラッチレバー60等の各種レバー類、及び、操作スイッチ類等が配置されている。
また、図10、図11に示すように、フロントコラム53の左右側面下側に左右のフットレスト85・85を上下方向に折畳み自在に設けている。該フットレスト85の左右拡張時(使用時)にはフットレスト85の上面に足を楽に載せて快適に作業を行う一方、該フロントコラム53左右側板に沿うフットレスト85の収納時にはフットレスト85を簡潔に収納してフロントコラム53左右外側のステップ51上の空きスペースを有効に拡大させるように構成している。
そして、運転部50が配置された側の機体側部(本実施例においては進行方向に向かって右側部)においては、該運転部50の下方に階段状に形成した乗降ステップ59が構成されており、運転部50への乗降を容易にしている。
前記主変速レバー57は、無段変速装置に連係されていて、主変速レバーを中立位置から前方に摺動操作すれば前進し、また、中立位置から後方に摺動操作すれば後進し、摺動操作量が多くなれば走行速度が高速となるように構成されている。また、図18に示す如く作業者が左手で握るグリップ112上面に刈取変速スイッチ113と、副変速スイッチ114と、脱穀部4の扱深さ調節を手動で行う扱深さスイッチ115と、刈取部7を手動で昇降させる刈取昇降スイッチ116と、刈取部7を所定高さまで下降、上昇させるオートセット及びリフトスイッチ117・118を配置させ、グリップ112基部に形成する外膨らみ部119に左手の親指と反対側の手の平を当てて主に親指によりこれらスイッチ113〜118の操作を行うように構成している。
【0015】
図12乃至図14に示すように、前記操向ハンドル54は、ホイール54aと、該ホイール54aをハンドル軸と連結して支持する支持部54bからなっている。また、前記フロントコラム53上面の前後左右幅は、前記操向ハンドル54の幅よりも狭く構成して、フロントコラム53の両側に足を置くスペースを確保でき、クラッチペダル等を配設できるようにしている。なお、フロントコラム53やペダル前方はステップ51前端より上方に立設したフロントロットカバー62に覆われる構成としている。
また、ハンドルの中央には、前記表示器55が配設されている。該表示器55は液晶パネル部55a、フレーム55b、下側取付部55c等で構成され、該液晶パネル部55aに、各種警報用のランプや、エンジン回転計、燃料計、負荷モニター等が設けられ、コンバイン各部に設けられたセンサと接続されたコントローラによって制御されている。
前記表示器55は、ハンドル軸95の前方であってフロントコラム53上面に設けられているボックス取付台99に下側取付部55cを介して固定されており、また、左右に延設させる操作パネル61の中央ケース部100をフロントコラム53上部に固定させて、ハンドル軸95や取付部55cを中央ケース部100で隠蔽するように構成している。
前記表示器55はハンドル軸95上に固設してホイール54aとともに回転するように構成してもよく、また、フロントコラム53より突設した支持部材に固設して、ホイール54aとともに回転しない構成とすることもできる。この場合支持部材となるフレーム55bが側面視で湾曲した形状として支持部54bの基部を迂回した形状として、支持部54b上方に液晶パネル部55aが位置するようにしている。なお、旋回する時に操向ハンドル54を回動するが、その角度は制限されており、支持部54bとフレーム55bは干渉しないように構成している。
尚、表示器55に備えられるモニターやランプの位置は、運転者が見誤ることなく運転状況を迅速かつ確実に確認可能な大きさ・形状・配列などであればよく、限定されるものではない。
【0016】
前記表示器55の下方の前記フロントコラム53上に操作パネル61を配設している。
図13、図15乃至図17に示すように、該操作パネル61は、前記操向ハンドル54下方のフロントコラム53両側上に配置している。該操作パネル61は左右方向に長く形成されており、中央部に前記フロントコラム53を配置している。そして、該操作パネル61は左右の左操作パネル部61Lと右操作パネル部61Rから構成し、中央ケース部100の前部から両側方へ延出して左・右操作パネル部61L・61Rの下方は作業者の足等がおけるように空間を形成して居住空間の拡大を図っている。該左・右操作パネル部61L・61Rの上面に、後述する操作スイッチや操作ダイヤル等を配設している。
そして、前記左・右操作パネル部61L・61Rは、前部を高くして後部を低くするとともに平面視「ハ」上に配置している。つまり、操作パネル61は運転席52に着座している作業者側を向くように配置して、視認し易くしている。また、前記左・右操作パネル部61L・61Rは、前記操向ハンドル54のホイール54a近傍に配置している。
このような配置とすることで、操向ハンドル54の前下方に操作パネル61が配置され、その中央に表示器55が位置するようになり、走行・作業中でも左・右操作パネル部61L・61Rを確認しやすく、また、ハンドルを握った状態から近い位置に配置されて、前記左・右操作パネル部61L・61R上の操作スイッチの操作が行ないやすくしている。
【0017】
次に、操作スイッチ・操作ダイヤルの配置構造について説明する。
前記操向ハンドル54に対して、前記主変速レバー57と反対側に設けられている右操作パネル部61Rには、運転及び作業開始時に使用する操作スイッチ・操作ダイヤルや、操作頻度の高い操作スイッチ・操作ダイヤルを配置している。
本実施例では、図17に示すように、右操作パネル部61Rには、作業灯の入・切を行なう作業灯スイッチ71、選別調節ダイヤル72、自動扱ぎ深さスイッチ73、エンジンのアクセルダイヤル74、前記脱穀部12の負荷が変動しても、エンジンの回転を一定に保ち、常に安定した脱穀・選別を行なうようにするエコモードの入・切を行なうエコモードスイッチ75が配設されている。
前記選別調節ダイヤル72は、前記選別部17に設けられたチャフシーブ(図示せず)の角度を調節するもので、作業状況に合わせた調節が行なえるものである。例えば、作物が湿材のときや飛散粒が多い時は、この選別調節ダイヤル72によりチャフシーブの角度を大きくし、チャフシーブからの流下物を多くし、選別が悪い時や枝梗が多いときなどは、チャフシーブの角度を小さくし、チャフシーブからの流下物を少なくする等、作業状況に合わせて頻繁に使われるものである。
また、前記自動扱ぎ深さスイッチ73は、「入」にすると、前記脱穀部12での刈取穀稈の扱ぎ深さ量がほぼ一定となるように自動的に制御するものである。
そして、前記アクセルダイヤル74は、手動でエンジン回転数を調節できるもので、作業中のエンジンの回転数を一定に保つ時等に使用する。エンジンの回転数が作業中に変化すると脱穀の性能が悪くなるため、作業中は常に保つことが望ましく、アクセルダイヤル74で回転数を保ちながら作業を行なっており、作業中によく使用される操作ダイヤルであるため、使用しやすい位置に配置されている。
【0018】
一方、操向ハンドル54に対して、前記主変速レバー57と同じ側に設けられている左操作パネル部61Lには、操作頻度の少ないスイッチ・ダイヤルを配置している。
本実施例では、図16に示すように、左操作パネル部61Lには、水平制御(UFO)スイッチ76、快速制御スイッチ77、刈取部3に設けられた操向センサが稲下部を感知し、刈取時の条合わせを自動的に行い走行する自動走行スイッチ78、刈高さダイヤル79、自動刈高さスイッチ80が配設されている。
前記水平制御スイッチ76は、機体を水平に維持する時に使用されるもので、機体を水平に保つことにより、作業時に左右の刈り高さが同一となって穀稈長のばらつきが小さくなり、刈取性能が良好になる。この水平制御スイッチ76は、作業開始時と終了時とに主に使用されるもので、使用頻度の少ないスイッチである。
また、快速制御スイッチ77は、「入」にすると、エンジンの負荷で車速制御を行い脱穀部12の扱胴21の回転を適正に保つように自動的に制御するものである。
そして、前記刈高さダイヤル79及び自動刈高さスイッチ80は、刈り高さを圃場の条件が変化しても自動的にセットした刈り高さに調節するもので、刈高さダイヤル79及び自動刈高さスイッチ80は、刈り取り作業開始前に使用して刈高さをセットするものである。
なお、本実施例で、籾を取り除いた排藁を結束するための結束自動スイッチ86は、サイドコラム56の後部に配置しているが、該結束自動スイッチ86は使用頻度の低いスイッチであるので、前記左操作パネル部61Rに配置することもできる。
また、各種スイッチの上方にはランプが設けられており、ONするとランプが点灯するようにして、各々のスイッチの操作状況が確認できるようにしている。但し、本実施例では各種スイッチ及びランプは左右方向一列ずつ配置しているが、二列以上に配置したり、まとめて配置することもできる。
【0019】
このような構成とすることで、作業時や運転開始時において、作業者は、左手で主変速レバー、刈り取り脱穀クラッチレバー等を操作し、右手で操向ハンドル54を操作しながら、作業中に頻繁に使用され、右操作パネル部61Rに配設されている操作スイッチを操作している。
このように、使用頻度の高い操作スイッチを操向ハンドル54近傍の右側方に配置し、使用頻度の低い操作スイッチを操向ハンドル54近傍の左側方に配置することで、変速レバー57・58や操作スイッチを使用頻度に合わせて左右バランスよく配置することができ、作業者が作業車両の運転・作業時に操作スイッチ・レバーを余裕を持って操作することができ、操作が行ないやすくなる。
【0020】
次に、操向ハンドル54について説明する。
前記操向ハンドル54の、作業者が操向ハンドル54を握る位置から指(親指)で操作できる位置にスイッチを配置している。
本実施例では、図19、図20に示すように、操向ハンドル54のホイール54aは、略円環形状で下部が直線状に形成されており、作業者は、左右のハンドル下部を握り位置Aとしている。そして、この握り位置Aを握った状態で、作業者が指で操作できる位置にスイッチ81・82を配置している。該スイッチ81・82は、ホイール54aの左右の握り位置A上方であって、ホイール54aの左右内膨らみ部83・83に配設されている。
なお、スイッチの位置は、ハンドルの握り位置から指で操作できる位置であれば場所及び個数は限定されるものではない。また、図21に示すように、操向ハンドル54の形状が変った場合は、その操向ハンドル54の握り位置Bから指の届く位置にスイッチ81・82を配設することとする。
このような構成とすることで、作業者が操向ハンドル54を握り替えたり、スイッチ81・82を探すことなく、スイッチ81・82の操作できるため、操作性が良くなり、早い操作と作業者の負担を軽減することができる。
【0021】
次に、ホイール54aに設けられたスイッチ81・82について、図19、図20を用いて説明する。
前記操向ハンドル54に対して、前記主変速レバー57と反対側に配置しているスイッチ、つまり、本実施例では、操向ハンドル54の右側に配置している右スイッチ81は、使用頻度の多いスイッチを、一方、前記主変速レバー57と同じ側に配置しているスイッチ、つまり、本実施例では、操向ハンドル54の左側に配置している左スイッチ82は、使用頻度が少ないスイッチを配設している。
前記右・左スイッチ81・82は、前後左右の4方向の操作を行なえるスイッチとしており、操向ハンドル54の右側に配置している右スイッチ81は、フィット走行スイッチと刈取部高さ調節スイッチとを兼用しており、右スイッチ81を左右方向に操作した場合はフィット走行スイッチとなり、前後方向に操作した時は刈取部高さ調節スイッチとなる。
ここで、フィット走行スイッチは、稲の条に合わせるために作業車両の操向微調整を行なう等、作業車両を緩やかに旋回(微旋回)させることができるもので、刈取作業中に状況に合わせて頻繁に使われるものである。また、前記刈取部高さ調節スイッチは、作業車両の前部に配設されている刈取部3の高さを微調整するものである。
【0022】
一方、操向ハンドル54の左側に配置している左スイッチ82は、水平制御操作スイッチと作業車両の高さ調節スイッチとを兼用しており、左スイッチ82を左右方向に操作した場合は水平制御操作スイッチとなり、前後方向に操作した時は作業車両の高さ調節スイッチとなる。
ここで、水平制御操作スイッチは、機体を水平に維持したり、左右に傾斜させた状態で作業したりするときの傾きの微調整を行なうことができるスイッチである。また、作業車両の高さ調節スイッチは、軟弱地等で機体全体の作業車両の高さを調節するものである。
なお、スイッチの形状は限定されるものでなく、図22に示すように、十字形のスイッチを使用することもできる。
また、操向ハンドル54に設けるスイッチは、4方向の操作を行なえるスイッチだけでなく、2方向の操作を行なうスイッチや、入・切操作のみを行なうスイッチでもよく限定されるものではない。
【0023】
このような構成で、作業時や運転開始時において、作業者は、左手で主変速レバー、刈り取り脱穀クラッチレバー等を操作しながら、右手で操向ハンドル54を操作しながら、作業中に頻繁に操作する右スイッチ81を操作することができる。
このように、使用頻度の高いスイッチを操向ハンドル54の右側に配置し、使用頻度の低い操作スイッチを操向ハンドル54の左側に配置することで、変速レバー57・58やスイッチを使用頻度に合わせて左右バランスよく配置することができ、作業者が作業車両の運転・作業時にスイッチ・レバー等を余裕を持って操作することができ、操作が行ないやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した側面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】同じくコンバインの前部を示す側面図。
【図4】運転部の概略平面図。
【図5】運転部の斜視図。
【図6】運転部の側面図。
【図7】運転部の平面図。
【図8】運転部の正面図。
【図9】運転部の右側面図。
【図10】運転部の左側面図。
【図11】フロントコラムの後方斜視図。
【図12】操向ハンドル及び操作パネルを示す斜視図。
【図13】フロントコラムの前方斜視図。
【図14】フロントコラムの分解図。
【図15】操作パネルの平面図。
【図16】左操作パネル部を示す図。
【図17】右操作パネル部を示す図。
【図18】主変速レバーのグリップ部を示す図。
【図19】操向ハンドルを示す平面図。
【図20】操向ハンドルの使用状態を示す図。
【図21】別構成の操向ハンドルを示す図。
【図22】別構成のスイッチを示す図。
【符号の説明】
【0025】
50 運転部
52 運転席
54 操向ハンドル
57 主変速レバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業車両の運転部に運転席を設け、該運転席の前方に操向ハンドルを配設し、運転席の側方に変速レバーを配設した作業車両において、
前記操向ハンドルにスイッチを設け、該スイッチを作業者が操向ハンドルを握った状態で指で操作できる位置に配置することを特徴とする作業車両の操作スイッチ配置構造。
【請求項2】
前記スイッチを操向ハンドルの左右両側に配設し、使用頻度の高いスイッチを操向ハンドルに対して変速レバーと反対側に配置し、使用頻度の低いスイッチを操向ハンドルに対して変速レバー側に配置することを特徴とする請求項1記載の作業車両の操作スイッチ配置構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2006−280380(P2006−280380A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−162897(P2006−162897)
【出願日】平成18年6月12日(2006.6.12)
【分割の表示】特願2002−258643(P2002−258643)の分割
【原出願日】平成14年9月4日(2002.9.4)
【出願人】(000006851)ヤンマー農機株式会社 (132)
【Fターム(参考)】