説明

使い捨ておむつ

【課題】 ループ材からフック材を剥離するときの剥離の方向によらずに、ループ材に対するフック材の良好な係合力が発現される使い捨ておむつを提供すること。
【解決手段】 ベースシート64と該ベースシート64の表面から起立する多数の係合突起65とからなるフック材63が、他のシート材62上に固定されて設けられている使い捨ておむつであり、おむつ幅方向における前記フック材63の両端又は一端に、前記ベースシート64が他のシート材62上に接合された接合部67と該ベースシート64が該他のシート材に接合されていない非接合部68とがおむつ縦方向に交互に形成された領域を有しており、該領域における前記ベースシート64は、互いに隣接する接合部67,67間に、他のシート材62と離間した部分を有し、且つ互いに隣接する接合部67,67間が、他のシート材62から離れる方向に向かって凸の、湾曲した断面形状を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、吸収体を具備し、長手方向の一端部の両側部にファスニングテープを有し、長手方向の他端部に該ファスニングテープを止着するランディングテープを有する使い捨ておむつが広く知られている。このような使い捨ておむつにおけるファスニングテープとしては、脱着自在に止着でき且つ脱着操作が簡便なことから、ベースシートと該ベースシートの表面から起立する多数の係合突起とからなるフック材をテープ基材に接合してなるものが知られている。
しかし、従来のファスニングテープにおいては、フック材と、ランディングテープを構成するループ材との間にせん断力が加わらないような状況下においては、充分な係合力が得られないという問題があった。
フック材とループ材との係合に関する技術として、特許文献1には、ファスニングテープのフック材における、テープ先端側の端部にテープ基材に接合しない部分を形成する技術が記載されており、特許文献2には、ファスニングテープのフック材における、テープ基端側の端部にテープ基材に接合しない部分を形成する技術が記載されている。更に、おむつの両側部を間欠的に接合する技術が知られている。
【0003】
【特許文献1】特許3215314号公報
【特許文献2】特開2002−65630号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1又は2記載の技術においても、ループ材からフック材を剥離するときの剥離の方向によっては、充分な係合力が発現されない場合があった。
【0005】
従って、本発明の目的は、ループ材からフック材を剥離するときの剥離の方向によらずに、ループ材に対するフック材の良好な係合力が発現される使い捨ておむつを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ベースシートと該ベースシートの表面から起立する多数の係合突起とからなるフック材が、他のシート材上に固定されて設けられている使い捨ておむつであって、おむつ幅方向における前記フック材の両端又は一端に、前記ベースシートが前記他のシート材上に接合された接合部と該ベースシートが該他のシート材に接合されていない非接合部とがおむつ縦方向に交互に形成された領域を有しており、該領域における前記ベースシートは、互いに隣接する接合部間に、前記他のシート材と離間した部分を有し、且つ互いに隣接する接合部間が、該他のシート材から離れる方向に向かって凸の、湾曲した断面形状を有している使い捨ておむつを提供することにより前記目的を達成したものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の使い捨ておむつによれば、ループ材からフック材を剥離するときの剥離の方向によらずに、ループ材に対するフック材の良好な係合力が発現される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明を、その好ましい一実施形態に基づいて詳細に説明する。
本発明の一実施形態としての使い捨ておむつ1(以下、おむつ1という)は、図1に示すように、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部A、背側に位置する背側部B、及び該腹側部と該背側部との間に配置される股下部Cを有する本体5と、背側部Bの左右両側に連設された左右一対のファスニングテープ6,6とを有する、いわゆる展開型のおむつである。腹側部Aの外面には、ファスニングテープ6を止着するランディングテープ9を有する。尚、使い捨ておむつ1は、図1に示すように平面状に拡げた状態において、本体5と同方向に長い形状を有しており、背側部Bは、おむつの長手方向の一端部を構成し、腹側部Aは、おむつの長手方向の他端部を構成している。
【0009】
本体5は、液透過性の表面シート2、液不透過性又は撥水性の裏面シート3及びこれら両シート間に介在された液保持性の吸収体4が一体化されたものを有する構造とし、更に、立体ガード形成用シート7,7を配設してなる。
立体ガード形成用シート7は、本体の長手方向(おむつ1の長手方向でもある)の両端部及び本体の幅方向(おむつ1の幅方向でもある)の外方側の所定幅の領域が、表面シート2及び/又は裏面シート3に固定されている。立体ガード形成用シート7は、本体5の横方向(図2中のX方向)中央部側の端縁近傍に、立体ガード形成用の弾性部材71を有しており、着用時には、その弾性部材の収縮力により、該端縁から所定幅の部分が表面シート2から離間して立体ガードを形成する。本体5は、図1に示す如く、長手方向中央部の両側に凹欠部を有しており、長手方向の両端部において長手方向中央部におけるよりもその幅が広くなっている。
【0010】
本おむつ1における各ファスニングテープ6は、図2〜図4に示すように、テープ基材(シート材)62と、該テープ基材62の片面に固定されたフック材63とからなる。フック材63は、ファスニングテープ6の止着部61を形成している。
テープ基材62は、本体5を構成するシート間に固定された部分(図示せず)と、本体5の背側部Bにおける側縁B1から延出して、ファスニングテープ6の一部を構成している部分とを有している。
【0011】
フック材63は、図2〜図4に示すように、シート状のベースシート64と、該ベースシート64の表面から起立する多数の係合突起65,65・・・とからなる。
このようなフック材63としては、例えば錨形や鉤形の係合突起を有するもの等を用いることができる。フック材63としては、公知の機械的面ファスナーのオス部材を用いることもでき、例えば「マジックテープ(登録商標)」(クラレ社製)、「クイックロン(登録商標)」(YKK社製)、「マジクロス(登録商標)」(カネボウベルタッチ社製)等におけるオス部材等を用いることができる。
また、ランディングテープ9は、フック材の係合突起に係合可能な表面構造を有するループ材からなり、このようなループ材としては、フック材を押しつけることにより、フック材を止着可能なものを特に制限なく用いることができる。ループ材としては、公知の機械的面ファスナーのメス部材を用いることができ、例えば上述した各種公知の機械的面ファスナーにおけるメス部材を用いることができる。また、腹側部Aの外表面を、フック材の係合突起を直接係合可能な材料、例えば係合性に富む不織布から構成することにより、これをループ材として用いることもできる。
【0012】
本おむつ1におけるフック材63は、図2及び図4に示すように、おむつ幅方向(図2中のX方向)の中央領域Mにおいては、ベースシート64が、接着剤66を介してテープ基材(シート材)62上に接着されている。他方、おむつ幅方向(図2中のX方向)におけるフック材63の両端には、図3に示すように、ベースシート64がテープ基材(シート材)62上に接着されている接合部67と、該ベースシート64がテープ基材(シート材)62上に接着されていない非接合部68とが、おむつ縦方向(おむつ幅方向に直交する方向)に交互に配置された間欠接合領域Sが形成されている。
そして、間欠接合領域Sにおいては、図3に示すように、ベースシート64は、おむつ縦方向において互いに隣接する接合部67,67間に、シート材68と離間した部分を有し、また、おむつ縦方向において互いに隣接する接合部67,67間が、湾曲した断面形状を有している。湾曲した断面形状は、図3に示すように、おむつ縦方向に沿う断面において湾曲していることを意味し、また、湾曲の向きは、シート材62から離れる方向に向かって凸となる向きである。
【0013】
このようにフック材63が、おむつ幅方向の両端(何れか一端でも同様)に間欠接合領域Sを有し、該領域Sにおける隣接する接合部67,67間に、ベースシート64が、テープ基材(シート材)62から離間し且つ湾曲した部分が形成されていると、図6に示すように、フック材63の表面に、多様な方向に傾斜した係合突起が生じる。例えば、図6中の領域Dにおける係合突起65は、略平面状としたテープ基材62に対して斜め上方に傾斜しており、領域Eにおける係合突起65は、テープ基材62に対して略垂直な方向に突出しており、領域Fにおける係合突起65は、テープ基材62に対して斜め下方に傾斜している。
【0014】
本実施形態のおむつ1によれば、このように多様な方向に傾斜した係合突起65を有するため、使い捨ておむつを装着する際、ランディングテープ9上にファスニングテープ6を重ねるだけで係合突起65がループ材91に係合する。そのため、フック材63とループ材91との間にせん断力を加えるような操作、例えば、ランディングテープ9上にファスニングテープ6を重ねるとともにファスニングテープ6をおむつ幅方向に引くような操作を行わなくても、良好な係合力を得ることができる。また、多様な方向に傾斜した係合突起65を有するため、使い捨ておむつ装着中にループ材91からフック材63を剥離する様な力が加わった場合も、剥離の力が加わる方向によらずに、ループ材91に対するフック材63の良好な係合力が得られる。そのため、使い捨ておむつの装着中にファスニングテープ6が、意図せずにランディングテープ9から外れることが防止される。
【0015】
多様な方向に傾斜した係合突起65を形成させ、フック材とループ材との係合力の安定性を高める観点から、おむつ縦方向において相隣接する接合部67,67間の距離L1(図3参照)は、2〜15mm、特に2〜10mmであることが好ましい。
また、同様の観点から、相隣接する接合部67,67間における、ベースシート64とテープ基材62との間の最大離間距離L2(図3参照)は、0.1〜2mm、特に0.1〜1mmであることが好ましい。
【0016】
本実施形態においては、図4に示すように、おむつ幅方向におけるフック材63の両端部においては、フック材63とテープ基材62との間を接着剤で接着せず、その接着しない領域に、図2に示すように、おむつ縦方向に、複数の接合部67を間欠的に形成することにより、図2及び図3に示すような断面形状を実現している。
接合部67の形成方法は、特に制限されず、超音波シールする方法、熱シールする方法等を用いることができ、図5に示すように、フック材63をテープ基材62上に重ね、そのフック材側63に、間欠接合領域の接合部67に対応する形状の凸部82を有する受けロール81を配し、テープ基材62側から超音波シール機の超音波を発振するホーン部8を押し当てて超音波シールすることが、上述した湾曲断面形状を効率良く形成できる点から好ましい。図5に示す受けロール81は、間欠接合領域の接合部67に対応する形状の凸部82と非接合部68に対応する凹部83とが周方向に交互に配置された歯車状の形状を有している。
尚、ホーン部8と受けロール81との間に何も介在させない状態において両者間の間隔を0mmに設定し、その両者間に、フック材63とテープ基材62との重合体を導入すると共に、ホーン部の押し付け圧を0.16MPa、超音波の出力電圧70Vとして超音波シールした場合には、上述した湾曲断面形状が効率良く形成できた。
また、上述した湾曲断面形状を効率良く形成するとともにその断面形状が安定的に維持されるようにする観点から、ベースシートは、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂からなることが好ましい。
【0017】
接合部67は、図2に示すように、一方向に長い形状を有し、その長手方向が、おむつ幅方向に対して所定の角度をなすように傾斜していることが、おむつ幅方向にも、多様な角度に傾斜した係合突起65を形成でき、フック材とループ材との係合安定性を向上させることができるので好ましい。
また、図4に示すように、おむつ幅方向における、フック材63の端縁は、テープ基材62から離間した部分を有することが、フック材とループ材との係合安定性を向上させる観点から好ましい。
【0018】
本実施形態のおむつ1においては、フック材63の係合突起65は、図7(a)に示すように、フック材63の平面視において一方向FLに長い形状を有している。そして、係合突起65の前記一方向FLが、おむつ幅方向に配向している。
より具体的には、フック材63は、図7に示すように、一方向に長い形状(より具体的には、略楕円形)の傘部65aを有する茸型の係合突起65が、ベースシート64に多数立設されてなるものであり、傘部65aは、長手方向FLの両端部において、軸部65bから大きく張り出す一方、長手方向FLの両側においては、比較的小さくしか張り出していない。
【0019】
フック材63が、このように一方向に長い形状の係合突起65を有し、それがおむつの幅方向に配向していると、係合突起65が多様な向きに傾斜していることと相俟って、フック材とループ材との係合安定性が一層向上する。
一方向に長い形状の係合突起65を有するフック材63は、従来公知であり、このようなフック材としては、従来公知のものを特に制限なく用いることができる。係合突起65は、ベースシート64とは別に製造したものを、熱融着、接着剤等によりベースシート64に固定したものであっても良いし、ベースシート64と一体成形されたものであっても良い。
【0020】
おむつ1における各部の形成材料について説明すると、表面シート2、裏面シート3、吸収体4、立体ガード形成用シート7の形成材料としては、従来の使い捨ておむつにおいて、それぞれ材料として用いられている各種公知の材料等を、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、不織布や開孔フィルム等の各種液透過性のシート材を用いることができ、裏面シート3としては、透湿性を有しない樹脂フィルムや、微細孔を有し、透湿性を有する樹脂フィルム、撥水不織布等の不織布、これらと他のシートとのラミネート体等を用いることができ、吸収体4としては、解繊パルプ等の親水性繊維からなる繊維集合体又はこれに高吸収性ポリマーを保持させたもの等を用いることができる。
【0021】
テープ基材65の形成材料としては、ポリエチレンや、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等などの合成樹脂、及びこれら合成樹脂2種以上の複合材料からなるシートや不織布等を用いることができ、特にポリプロピレンからなるシートや不織布、またはポリプロピレンとポリエチレンテレフタレートの複合材料からなるシートや不織布を用いることが、超音波シールや熱シールによりフック材63と容易に接合部67を形成することができる点から好ましい。
【0022】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
例えば、上述したおむつ1においては、おむつ幅方向におけるフック材63の両端に間欠接合領域Sが形成されていたが、いずれか一端のみに、上述したような構成の間欠接合領域Sを形成することもできる。
【0023】
間欠接合領域Sにおける接合部67の平面視形状及び配置は、シート材と離間し、接合部間にシート材から離れる方向に向かって凸に湾曲した断面形状を形成し得る他の多様な形状及び配置とすることができ、上述したおむつ1におけるように、短い線状のものを、おむつ縦方向に相互に離間させ平行に配置する方法(図2参照)に代えて、図8に示すように、ジグザクに屈曲した線状の接合部67’を形成したり、図9に示すように、円形の接合部67”を、おむつ縦方向に間欠的に形成しても良い。更に、複数の接合部67を間欠配置する場合の個々の接合部67の形状は、楕円形、菱形等の任意の形状とすることができる。
【0024】
また、本発明の使い捨ておむつは、図10に示すように、ウエストバンドタイプのおむつであっても良く、また、図11に示すような、使い捨ておむつであっても良い。
図10に示すウエストバンドタイプのおむつ1Aにおいては、背側部の左右に一対のウエストバンド10,10が連設されており、その装着の際には、おむつの背側部を着用者の背側に当て、一方のウエストバンド10に設けられたフック材63Aと、他方のウエストバンド10の外表面に設けたループ材からなる被止着部9’とを背側から腹側に回して、フック材63Aを被止着部9’に止着した後、腹側部の内面に設けた他のフック材63B,63Bを、相互に連結されたウエストバンド10に止着する。このようなおむつ1Aにおいても、フック材63A及び/又はフック材63Bを、上述したおむつ1のフック材63と同様に設けることで、各フック材の係合安定性を向上させることができる。
【0025】
図11に示すパンツ型のおむつ1Bは、パンツ型の形態のまま着脱できるパンツ型のおむつであり、おむつ両側部にフック材63Cとループ材9’’とを組み合わせた着脱手段を有している。このおむつ1Bにおいても、フック材63Cを、上述したおむつ1のフック材63と同様に設けることで、フック材63Cの係合安定性を向上させることができる。
また、フック材の平面視形状も、長方形、正方形、楕円形、円形等の任意の形状とすることができる。
【0026】
また、フック材が固定されている「他のシート材」としては、ファスニングテープのテープ基材の他に、図10に示すおむつ1Aような、ウエストバンドタイプのおむつのウエストバンドを構成するシート材や、図11に示すおむつ1Bのような、パンツ型おむつにおける背側部(着用時に主として背側に配される部分)の両側部の内表面を形成するシート材が挙げられる。更に、フック材は、図12に示すおむつ1Cのフック材63Dのように、展開型使い捨ておむつの腹側部におけるサイドフラップ部の非肌当接面を構成するシート材や、図13に示すおむつ1Dのフック材63Eのように、展開型使い捨ておむつの背側部におけるサイドフラップ部の肌当接面を構成するシート材に固定されていても良い。
【0027】
尚、本発明において、フック材が固定されている「他のシート材」は、脱着操作の簡便性等の点から、フック材の全体を積層可能な大きさ及び形状を有することが好ましく、特にフック材を積層した以外の領域にタブ領域となる(その部分を指でつまんで操作することにより着脱操作し易くなる)形状を有することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態としての使い捨ておむつを平面状に拡げた状態を示す一部破断平面図である。
【図2】図1に示すおむつのファスニングテープ及びその近傍を拡大して示す模式図である。
【図3】図2のII−II線断面図である。
【図4】図2のIII−III線断面図である。
【図5】フック材と他のシートとの好ましい接合方法を示す模式図である。
【図6】フック材にループ材を係合させた状態を示す図で、ファスニングテープの図3と同方向の断面を示す断面図である。
【図7】図1に示すおむつに用いたフック材の一部を拡大して示す図で、(a)はフック材の一部拡大模式平面図、(b)は、フック材の係合突起を、その長手方向に直交する方向から見た状態を示す模式図である。
【図8】本発明の他の実施形態におけるフック材及びその近傍を示す概略図である。
【図9】本発明の更に他の実施形態におけるフック材及びその近傍を示す概略図である。
【図10】本発明の更に他の実施形態としての使い捨ておむつを示す斜視図である。
【図11】本発明の更に他の実施形態としての使い捨ておむつを示す斜視図である。
【図12】本発明の更に他の実施形態としての使い捨ておむつを示す斜視図である。
【図13】本発明の更に他の実施形態としての使い捨ておむつを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0029】
1 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
6 ファスニングテープ
62 テープ基材(他のシート材)
63 フック材
65 係合突起
67 接合部
68 非接合部
S 間欠接合領域
M 中央領域(ベースシートが他のシート材に接着剤で接合されている領域)
FL 係合突起の長手方向


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースシートと該ベースシートの表面から起立する多数の係合突起とからなるフック材が、他のシート材上に固定されて設けられている使い捨ておむつであって、
おむつ幅方向における前記フック材の両端又は一端に、前記ベースシートが前記他のシート材上に接合された接合部と該ベースシートが該他のシート材に接合されていない非接合部とがおむつ縦方向に交互に形成された領域を有しており、該領域における前記ベースシートは、互いに隣接する接合部間に、前記他のシート材と離間した部分を有し、且つ互いに隣接する接合部間が、該他のシート材から離れる方向に向かって凸の、湾曲した断面形状を有している使い捨ておむつ。
【請求項2】
前記使い捨ておむつは、長手方向の一端部にファスニングテープを有し、長手方向の他端部にランディングテープを有しており、前記他のシート材が、該ファスニングテープのテープ基材である請求項1記載の使い捨ておむつ。
【請求項3】
前記係合突起は、前記フック材の平面視において一方向に長い形状を有し、該係合突起の前記一方向が、おむつ幅方向に配向している請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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