使い捨て吸収性物品及びその製造方法
【課題】吸収体挿入部の吸液性能及び肌触り感の向上を図りつつ、吸収体挿入部の横方向の周辺部における内側装材と外側装材とを確実に接着できる使い捨て吸収性物品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】使い捨ておむつ1の内側装材7が、横方向Xの中央に位置する第1の領域B1では、非接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤23により吸収体3及び外側装材5と接着され、第1の領域B1の左右両側に位置する第2及び第3の領域B2,B3では、接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤25により吸収体3及び外側装材5と接着されている。
【解決手段】使い捨ておむつ1の内側装材7が、横方向Xの中央に位置する第1の領域B1では、非接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤23により吸収体3及び外側装材5と接着され、第1の領域B1の左右両側に位置する第2及び第3の領域B2,B3では、接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤25により吸収体3及び外側装材5と接着されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨て吸収性物品及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
使い捨て吸収性物品における着用者の股にあてがわれる吸収体挿入部は、肌面側と反対側に位置する外側装材と肌面側に位置する内側装材との間に吸収体を挟み込んだ構成となっているものがある。なお、外側装材の少なくとも吸収体を挟み込む部分は不透液性となっており、内側装材の少なくとも吸収体を挟み込む部分は透液性となっている。
【0003】
この種の従来の使い捨て吸収性物品としては、肌面側に位置する内側装材の全面にホットメルト接着剤を接触塗布方式によってストライプ状に塗布し、内側装材と吸収体及び外側装材とを接着したものがある。
【0004】
また、他の従来の使い捨て吸収性物品としては、非接触塗布方式により塗布したホットメルト接着剤により内側装材全面の接着を行うようにしたものがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の内側装材の接着を接触塗布方式によりストライプ状に塗布したホットメルト接着剤により行う構成では、内側装材の接着を確実に行うことが可能ではあるが、ホットメルト接着剤がベタ塗りされた筋状の塗布部分と、まったく塗布されていない筋状の非塗布部分とが交互に生じることとなり、これによって吸収体挿入部の吸液性能にムラが生じ、性能低下を招いているとともに、肌触り感の低下等も生じている。
【0006】
また、上述の非接触塗布方式により塗布したホットメルト接着剤を用いて内側装材の接着を行う構成では、ホットメルト接着剤を内側装材に均一に塗布可能な反面、接着強度が必要な吸収体挿入部の横方向の周辺部において接着状態が不十分となり、液漏れや強度低下等の問題が生じやすい。
【0007】
そこで、本発明の解決すべき課題は、吸収体挿入部の吸液性能及び肌触り感の向上を図りつつ、吸収体挿入部の横方向の周辺部における内側装材と外側装材とを確実に接着できる使い捨て吸収性物品及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、着用者の股にあてがわれる吸収体挿入部を有する使い捨て吸収性物品であって、前記吸収体挿入部は、肌面側と反対側に位置する外側装材と、肌面側に位置する内側装材と、前記外側装材と前記内側装材との間に挟み込まれた吸収体とを備え、前記内側装材は、横方向の中央に位置する第1の領域では、非接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤により前記吸収体及び前記外側装材と接着され、前記第1の領域の左右両側に位置する第2及び第3の領域では、接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤により前記吸収体及び前記外側装材と接着されている。
【0009】
また、請求項2の発明では、請求項1の発明に係る使い捨て吸収性物品において、前記非接触塗布方式では、吐出部から吐出されるホットメルト接着剤の吐出形態が吐出エアにより制御されつつ塗布処理が行われる。
【0010】
また、請求項3の発明では、請求項1又は2の発明に係る使い捨て吸収性物品において、前記接触塗布方式では、ホットメルト接着剤を塗布する塗布部が塗布面に接触された状態で塗布処理が行われる。
【0011】
また、請求項4の発明では、前記請求項2の発明に係る使い捨て吸収性物品において、前記非接触塗布方式により前記第1の領域に塗布されるホットメルト接着剤は、ゴム系のホットメルト接着剤が用いられる。
【0012】
また、請求項5の発明では、請求項1ないし4のいずれかの発明に係る使い捨て吸収性物品の製造方法であって、前記非接触塗布方式及び前記接触塗布方式により前記ホットメルト接着剤を塗布面に塗布する工程において、前記接触塗布方式による塗布処理を前記非接触塗布方式による塗布処理よりも先に行う。
【0013】
<用語に関する記載>
本明細書において、「使い捨て吸収性物品」とは、使い捨ておむつ及び尿取りパッドを含む概念である。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、使い捨て吸収性物品の内側装材が、横方向の中央に位置する第1の領域では、非接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤により吸収体及び外側装材と接着され、第1の領域の左右両側に位置する第2及び第3の領域では、接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤により吸収体及び外側装材と接着されているため、吸収体挿入部の吸液性能及び肌触り感の向上を図りつつ、吸収体挿入部の横方向の周辺部における内側装材と外側装材とを確実に接着できる。
【0015】
請求項2に記載の発明に係る非接触塗布方式によれば、吐出部から吐出されるホットメルト接着剤の吐出形態が吐出エアにより制御されつつ塗布処理が行われるため、ホットメルト接着剤の吐出形態を容易に制御することができ、ホットメルト接着剤を均一に塗布することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明に係る接触塗布方式によれば、ホットメルト接着剤を塗布する塗布部が塗布面に接触された状態で塗布処理が行われるため、ホットメルト接着剤を所望の部分に確実に塗り付けることができる。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、ゴム系のホットメルト接着剤は柔軟性に優れているため、非接触塗布方式により塗布する際に接着剤の吐出形態を吐出エアにより容易に制御することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、接触塗布方式による塗布処理を非接触塗布方式による塗布処理よりも先に行うため、接触塗布方式による塗布処理時に、その塗布部が塗布面に接触して非接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤の塗布状態が劣化されるのを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
<全体説明>
図1は本発明の一実施形態に係る使い捨て吸収性物品である使い捨ておむつの平面図であり、図2は図1のA−A断面図である。なお、本実施形態では、本発明をフラット型の使い捨ておむつに適用した例について説明するが、ほぼ同様にして、本発明をパンツ型の使い捨ておむつ、おむつとおむつカバーとが一体になったような構造を有するテープ型(オープン型)の使い捨ておむつ、あるいはおむつ又はパンツの内側に装着される尿取りパッド等に適用してもよい。
【0020】
この使い捨ておむつ1は、図1及び図2に示すようにフラット型のものであり、おむつカバー等の装着手段を用いて着用者の股にあてがわれて使用される。また、この使い捨ておむつ1はフラット型であるため、実質的に使い捨ておむつの全体が吸収体挿入部となっている。なお、図1中における符号Xは横方向(着用者から見て左右方向)を示し、符号Yは縦方向(着用者から見て前後方向)を示している。
【0021】
この使い捨ておむつ1は、排泄物を吸収する吸収体3と、肌面側と反対側に位置する外側装材(バックシート)5と、肌面側に位置する内側装材7とを備えており、図3に示すように、吸収体3が外側装材5と内側装材7との間に挟み込まれている。
【0022】
吸収体3は、例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維集合層に粒状の高分子吸収体を混合した塊をティッシュペーパーなどの紙シート又は透液性不織布シート等の被覆シートで包み、偏平な形状に成形されたものである。
【0023】
外側装材5は、少なくとも吸収体3を挟み込む部分は不透液性となっている。本実施形態では、外側装材5の全体が撥水性不織布又は樹脂製シート等により構成される。
【0024】
内側装材7は、少なくとも吸収体3を挟み込む部分は透液性となっている。本実施形態では、内側装材7は、透液性のトップシート11と、不透液性の2つのサイドシート13L,13Rとを備えている。より詳細には、トップシート11は透液性の不織布等により構成され、サイドシート13L,13Rは通気性があって撥水性を有する不織布等により構成されている。
【0025】
トップシート11は、横方向Xの中央に縦方向Yに沿って帯状に配置され、サイドシート13L,13Rはトップシート11の左右両側に縦方向Yに沿って帯状に配置されている。そして、サイドシート13L,13Rは、その一部がトップシート11の左右の側縁部に肌面側から重なるようにして配置されており、そのトップシート11上に重なるサイドシート13L,13Rの部分によって立体ギャザー15L,15Rが形成されている。その立体ギャザー15L,15Rの自由端部はゴム等の弾性部材17を包み込んだ状態で超音波溶着(又は加熱溶着)等の接合手段19により略管状に接合されている。トップシート11とサイドシート13L,13Rとは、トップシート11の左右の端部にてホットメルト接着剤等の接合手段21により接合されている。
【0026】
<内側装材の接合構造>
このように構成される使い捨ておむつ1では、内側装材7及び外側装材5の接合は以下のように行われる。
【0027】
内側装材7は、予めトップシート11とサイドシート13L,13Rとが接合された状態で、内側装材7の肌面側と反対側の面に塗布されたホットメルト接着剤23,25(図5及び図6参照)によって吸収体3及び外側装材5と接着されている。
【0028】
より詳細には、図4に示すように、内側装材7の横方向Xの中央に位置する第1の領域B1は、非接触塗布方式により塗布されたゴム系のホットメルト接着剤23により吸収体3及び外側装材5と接着される。また、内側装材7の第1の領域B1の左右両側に位置する第2及び第3の領域B2,B3は、接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤25により吸収体3及び外側装材5と接着される。
【0029】
このような第1ないし第3の領域B1〜B3は、内側装材7を縦方向Yに縦断するように設定されている。また、本実施形態では、第1の領域B1の横幅は平面視略ひょうたん型の吸収体3のくびれ部の幅とほぼ等しく設定されているがこれに限定されるものではない。また、第2及び第3の領域B2,B3は、その一方の側縁部が第1の領域B1の左右の側縁部と若干重なるようにして、内側装材7の残りの領域を覆うように設定されている。なお、本実施形態では、第1の領域B1と第2及び第3の領域B2,B3とを部分的に重ね合わせるようにしたが、変形例として、これらの領域B1〜B3を互いに重ならないように設定してもよい。
【0030】
第1の領域B1では、図5に示すようにホットメルト接着剤23が非接触塗布方式により螺旋状に塗布され、これによって、縦方向Yに沿って延びる複数の螺旋状の塗布パターンが略ストライプ状に形成されている。例えば、螺旋状の各塗布パターンの横幅C1は5〜20mm(例えば、15mm)に設定され、各塗布パターン間の間隔D1は、例えば5mmに設定される。この変形例として、各塗布パターンの間に隙間を塞ぐようにしてさらに別の螺旋状の塗布パターンを設けるようにしてもよい。
【0031】
第2及び第3の領域B2,B3では、図6に示すようにホットメルト接着剤25が接触塗布方式によりストライプ状に塗布されており、縦方向Yに沿って延びる複数のベタ塗り筋状の塗布パターンがストライプ状に形成されている。例えば、各塗布パターンの横幅C2は1〜3mmに設定され、そのピッチE1は2〜10mmに設定される。
【0032】
外側装材5についてはホットメルト接着剤の塗布方式について特に限定はないが、本実施形態では、外側装材5の肌面側の面に、接触塗布方式によりホットメルト接着剤が縦方向Yに延びるストライプ状に塗布されている。そして、そのホットメルト接着剤によって、外側装材5の吸収体3及び内側装材7との接着が行われる。
【0033】
<ホットメルト接着剤の塗布工程>
次に、ホットメルト接着剤23,25の塗布工程等について説明する。図7に示すように、外側装材5及び内側装材7は縦方向Yに連続的に連なった状態で製造ラインの貼り合わせ部31に供給されるようになっている。
【0034】
内側装材7に対しては、その肌面側と反対側の面における第2及び第3の領域B2,B3に、まず接触式塗布装置33によりホットメルト接着剤25が塗布される。続いて、その接触式塗布装置33の搬送方向下流側において、その同じ面における第1の領域B1に非接触式塗布装置35によりホットメルト接着剤23が塗布される。接着剤23,25が塗布された内側装材7は、貼り合わせ部31に供給される。
【0035】
接触式塗布装置33では、例えば図8に示すように、ホットメルト接着剤25を塗布する塗布部37が内側装材7の塗布面に接触された状態(塗布面と塗布部37との間にわずかな隙間が存在している状態を含む)で塗布処理が行われる。
【0036】
また、非接触式塗布装置35では、例えば図9に示すように、吐出部41から糸状に吐出されるホットメルト接着剤23の吐出形態(吐出方向)が、複数のエア吐出部43から吐出されるエアにより制御されることにより、ホットメルト接着剤23が螺旋状に塗布されるようになっている。このとき、ホットメルト接着剤23に柔軟性に優れたゴム系のものを用いているため、接着剤23の吐出形態を吐出エアにより容易に制御することができるようになっている。
【0037】
外側装材5に対しては、その肌面側の面に接触式塗布装置45によりホットメルト接着剤が塗布される。その塗布処理後、内側装材7は貼り合わせ部31に供給される。なお、接触式塗布装置45は上記接触式塗布装置33とほぼ同様な基本構造を有している。
【0038】
これらの装置33,35,45による塗布処理は、外側装材5及び内側装材7を搬送しつつ行われるようになっている。
【0039】
このように接着剤23,25等の塗布処理が行われた外側装材5及び内側装材7は、図示しない搬送装置により挿入される吸収体3を挟み込むようにして貼り合わせ部31に供給され、貼り合わせ処理が行われる。貼り合わせが完了すると、図示しない切断加工部に供給されて、連続的に連なっている使い捨ておむつ1が互いに切り離されるとともに、外側装材5及び内側装材7の外縁部が所定形状にカットされて、おむつ1の外形形状が整えられる。
【0040】
<まとめ>
以上のように、本実施形態によれば、内側装材7が、横方向Xの中央に位置する第1の領域B1では、非接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤23により吸収体3及び外側装材5と接着され、第1の領域B1の左右両側に位置する第2及び第3の領域B2,B3では、接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤25により吸収体3及び外側装材5と接着されているため、使い捨ておむつ1の吸液性能及び肌触り感の向上を図りつつ、使い捨ておむつ1の横方向Xの周辺部における内側装材と外側装材とを確実に接着できる。
【0041】
また、本実施形態載に係る非接触塗布方式によれば、吐出部41から吐出されるホットメルト接着剤23の吐出形態が吐出エアにより制御されつつ塗布処理が行われるため、ホットメルト接着剤23の吐出形態を容易に制御することができ、ホットメルト接着剤23を均一に塗布することができる。
【0042】
また、本実施形態に係る接触塗布方式によれば、ホットメルト接着剤25を塗布する塗布部37が内側装材7の塗布面に接触された状態で塗布処理が行われるため、ホットメルト接着剤25を所望の部分に確実に塗り付けることができる。
【0043】
また、ゴム系のホットメルト接着剤23は柔軟性に優れているため、非接触塗布方式により塗布する際に接着剤23の吐出形態を吐出エアにより容易に制御することができる。
【0044】
また、接触塗布方式による接着剤25の塗布処理を非接触塗布方式による接着剤23の塗布処理よりも先に行うため、接触塗布方式による塗布処理時に、その塗布部37が内側装材7の塗布面に接触して非接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤23の塗布状態が劣化されるのを防止できる。
【0045】
<変形例>
図10(a)ないし図10(c)は、内側装材7の上記第1の領域B1に非接触塗布方式により塗布されるホットメルト接着剤23の塗布パターンの変形例を示している。図10(a)ないし図10(c)はノコギリ刃状、オメガ状、微細ファイバー状の塗布パターンをそれぞれ示している。ノコギリ刃状及びオメガ状の塗布パターンを総称してジグザグ状という場合もある。また、図10(c)の微細ファイバー状の塗布パターンは、例えば図11に示す塗布装置51によって得られる。すなわち、この装置51では、吐出口53から横方向Xに沿って略すだれ状に吐出されるホットメルト接着剤23を、吐出口53の近傍に設けられたエア吐出口55から吐出されるエアによりファイバー状に分散させつつ塗布するようになっている。
【0046】
また、上記実施形態では、ホットメルト接着剤23,25を内側装材7に塗布するようにしたが、変形例として、外側装材5に吸収体3を貼着した状態で、外側装材5及び吸収体3の肌面側にホットメルト接着剤23,25を塗布するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施形態に係る使い捨て吸収性物品である使い捨ておむつの平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】吸収体、外側装材及び内側装材を貼り合わせる前の状態を示す断面図である。
【図4】ホットメルト接着剤の塗り分けを行う第1ないし第3の領域について説明するための平面図である。
【図5】非接触塗布されたホットメルト接着剤の螺旋状の塗布パターンを示す図である。
【図6】接触塗布されたホットメルト接着剤のストライプ状の塗布パターンを示す図である。
【図7】図1の使い捨ておむつの製造工程を示す図である。
【図8】接触式塗布装置の部分的構成を示す図である。
【図9】非接触式塗布装置の部分的構成を示す図である。
【図10】図10(a)ないし図10(c)は図5の塗布パターンの変形例を示す図である。
【図11】図10(c)の塗布パターンを実現するための塗布装置の部分的構成を示す図である。
【符号の説明】
【0048】
1 使い捨ておむつ、3 吸収体、5 外側装材、7 内側装材、11 トップシート、13L,13R サイドシート、15L,15R 立体ギャザー、17 弾性部材、19,21 接合手段、23,25 ホットメルト接着剤、31 貼り合わせ部、33 接触式塗布装置、35 非接触式塗布装置、37 塗布部、41 吐出部、43 エア吐出部、45 接触式塗布装置、51 塗布装置、B1 第1の領域、B2 第2の領域、B3 第3の領域、X 横方向、Y縦方向
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨て吸収性物品及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
使い捨て吸収性物品における着用者の股にあてがわれる吸収体挿入部は、肌面側と反対側に位置する外側装材と肌面側に位置する内側装材との間に吸収体を挟み込んだ構成となっているものがある。なお、外側装材の少なくとも吸収体を挟み込む部分は不透液性となっており、内側装材の少なくとも吸収体を挟み込む部分は透液性となっている。
【0003】
この種の従来の使い捨て吸収性物品としては、肌面側に位置する内側装材の全面にホットメルト接着剤を接触塗布方式によってストライプ状に塗布し、内側装材と吸収体及び外側装材とを接着したものがある。
【0004】
また、他の従来の使い捨て吸収性物品としては、非接触塗布方式により塗布したホットメルト接着剤により内側装材全面の接着を行うようにしたものがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の内側装材の接着を接触塗布方式によりストライプ状に塗布したホットメルト接着剤により行う構成では、内側装材の接着を確実に行うことが可能ではあるが、ホットメルト接着剤がベタ塗りされた筋状の塗布部分と、まったく塗布されていない筋状の非塗布部分とが交互に生じることとなり、これによって吸収体挿入部の吸液性能にムラが生じ、性能低下を招いているとともに、肌触り感の低下等も生じている。
【0006】
また、上述の非接触塗布方式により塗布したホットメルト接着剤を用いて内側装材の接着を行う構成では、ホットメルト接着剤を内側装材に均一に塗布可能な反面、接着強度が必要な吸収体挿入部の横方向の周辺部において接着状態が不十分となり、液漏れや強度低下等の問題が生じやすい。
【0007】
そこで、本発明の解決すべき課題は、吸収体挿入部の吸液性能及び肌触り感の向上を図りつつ、吸収体挿入部の横方向の周辺部における内側装材と外側装材とを確実に接着できる使い捨て吸収性物品及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、着用者の股にあてがわれる吸収体挿入部を有する使い捨て吸収性物品であって、前記吸収体挿入部は、肌面側と反対側に位置する外側装材と、肌面側に位置する内側装材と、前記外側装材と前記内側装材との間に挟み込まれた吸収体とを備え、前記内側装材は、横方向の中央に位置する第1の領域では、非接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤により前記吸収体及び前記外側装材と接着され、前記第1の領域の左右両側に位置する第2及び第3の領域では、接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤により前記吸収体及び前記外側装材と接着されている。
【0009】
また、請求項2の発明では、請求項1の発明に係る使い捨て吸収性物品において、前記非接触塗布方式では、吐出部から吐出されるホットメルト接着剤の吐出形態が吐出エアにより制御されつつ塗布処理が行われる。
【0010】
また、請求項3の発明では、請求項1又は2の発明に係る使い捨て吸収性物品において、前記接触塗布方式では、ホットメルト接着剤を塗布する塗布部が塗布面に接触された状態で塗布処理が行われる。
【0011】
また、請求項4の発明では、前記請求項2の発明に係る使い捨て吸収性物品において、前記非接触塗布方式により前記第1の領域に塗布されるホットメルト接着剤は、ゴム系のホットメルト接着剤が用いられる。
【0012】
また、請求項5の発明では、請求項1ないし4のいずれかの発明に係る使い捨て吸収性物品の製造方法であって、前記非接触塗布方式及び前記接触塗布方式により前記ホットメルト接着剤を塗布面に塗布する工程において、前記接触塗布方式による塗布処理を前記非接触塗布方式による塗布処理よりも先に行う。
【0013】
<用語に関する記載>
本明細書において、「使い捨て吸収性物品」とは、使い捨ておむつ及び尿取りパッドを含む概念である。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、使い捨て吸収性物品の内側装材が、横方向の中央に位置する第1の領域では、非接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤により吸収体及び外側装材と接着され、第1の領域の左右両側に位置する第2及び第3の領域では、接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤により吸収体及び外側装材と接着されているため、吸収体挿入部の吸液性能及び肌触り感の向上を図りつつ、吸収体挿入部の横方向の周辺部における内側装材と外側装材とを確実に接着できる。
【0015】
請求項2に記載の発明に係る非接触塗布方式によれば、吐出部から吐出されるホットメルト接着剤の吐出形態が吐出エアにより制御されつつ塗布処理が行われるため、ホットメルト接着剤の吐出形態を容易に制御することができ、ホットメルト接着剤を均一に塗布することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明に係る接触塗布方式によれば、ホットメルト接着剤を塗布する塗布部が塗布面に接触された状態で塗布処理が行われるため、ホットメルト接着剤を所望の部分に確実に塗り付けることができる。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、ゴム系のホットメルト接着剤は柔軟性に優れているため、非接触塗布方式により塗布する際に接着剤の吐出形態を吐出エアにより容易に制御することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、接触塗布方式による塗布処理を非接触塗布方式による塗布処理よりも先に行うため、接触塗布方式による塗布処理時に、その塗布部が塗布面に接触して非接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤の塗布状態が劣化されるのを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
<全体説明>
図1は本発明の一実施形態に係る使い捨て吸収性物品である使い捨ておむつの平面図であり、図2は図1のA−A断面図である。なお、本実施形態では、本発明をフラット型の使い捨ておむつに適用した例について説明するが、ほぼ同様にして、本発明をパンツ型の使い捨ておむつ、おむつとおむつカバーとが一体になったような構造を有するテープ型(オープン型)の使い捨ておむつ、あるいはおむつ又はパンツの内側に装着される尿取りパッド等に適用してもよい。
【0020】
この使い捨ておむつ1は、図1及び図2に示すようにフラット型のものであり、おむつカバー等の装着手段を用いて着用者の股にあてがわれて使用される。また、この使い捨ておむつ1はフラット型であるため、実質的に使い捨ておむつの全体が吸収体挿入部となっている。なお、図1中における符号Xは横方向(着用者から見て左右方向)を示し、符号Yは縦方向(着用者から見て前後方向)を示している。
【0021】
この使い捨ておむつ1は、排泄物を吸収する吸収体3と、肌面側と反対側に位置する外側装材(バックシート)5と、肌面側に位置する内側装材7とを備えており、図3に示すように、吸収体3が外側装材5と内側装材7との間に挟み込まれている。
【0022】
吸収体3は、例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維集合層に粒状の高分子吸収体を混合した塊をティッシュペーパーなどの紙シート又は透液性不織布シート等の被覆シートで包み、偏平な形状に成形されたものである。
【0023】
外側装材5は、少なくとも吸収体3を挟み込む部分は不透液性となっている。本実施形態では、外側装材5の全体が撥水性不織布又は樹脂製シート等により構成される。
【0024】
内側装材7は、少なくとも吸収体3を挟み込む部分は透液性となっている。本実施形態では、内側装材7は、透液性のトップシート11と、不透液性の2つのサイドシート13L,13Rとを備えている。より詳細には、トップシート11は透液性の不織布等により構成され、サイドシート13L,13Rは通気性があって撥水性を有する不織布等により構成されている。
【0025】
トップシート11は、横方向Xの中央に縦方向Yに沿って帯状に配置され、サイドシート13L,13Rはトップシート11の左右両側に縦方向Yに沿って帯状に配置されている。そして、サイドシート13L,13Rは、その一部がトップシート11の左右の側縁部に肌面側から重なるようにして配置されており、そのトップシート11上に重なるサイドシート13L,13Rの部分によって立体ギャザー15L,15Rが形成されている。その立体ギャザー15L,15Rの自由端部はゴム等の弾性部材17を包み込んだ状態で超音波溶着(又は加熱溶着)等の接合手段19により略管状に接合されている。トップシート11とサイドシート13L,13Rとは、トップシート11の左右の端部にてホットメルト接着剤等の接合手段21により接合されている。
【0026】
<内側装材の接合構造>
このように構成される使い捨ておむつ1では、内側装材7及び外側装材5の接合は以下のように行われる。
【0027】
内側装材7は、予めトップシート11とサイドシート13L,13Rとが接合された状態で、内側装材7の肌面側と反対側の面に塗布されたホットメルト接着剤23,25(図5及び図6参照)によって吸収体3及び外側装材5と接着されている。
【0028】
より詳細には、図4に示すように、内側装材7の横方向Xの中央に位置する第1の領域B1は、非接触塗布方式により塗布されたゴム系のホットメルト接着剤23により吸収体3及び外側装材5と接着される。また、内側装材7の第1の領域B1の左右両側に位置する第2及び第3の領域B2,B3は、接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤25により吸収体3及び外側装材5と接着される。
【0029】
このような第1ないし第3の領域B1〜B3は、内側装材7を縦方向Yに縦断するように設定されている。また、本実施形態では、第1の領域B1の横幅は平面視略ひょうたん型の吸収体3のくびれ部の幅とほぼ等しく設定されているがこれに限定されるものではない。また、第2及び第3の領域B2,B3は、その一方の側縁部が第1の領域B1の左右の側縁部と若干重なるようにして、内側装材7の残りの領域を覆うように設定されている。なお、本実施形態では、第1の領域B1と第2及び第3の領域B2,B3とを部分的に重ね合わせるようにしたが、変形例として、これらの領域B1〜B3を互いに重ならないように設定してもよい。
【0030】
第1の領域B1では、図5に示すようにホットメルト接着剤23が非接触塗布方式により螺旋状に塗布され、これによって、縦方向Yに沿って延びる複数の螺旋状の塗布パターンが略ストライプ状に形成されている。例えば、螺旋状の各塗布パターンの横幅C1は5〜20mm(例えば、15mm)に設定され、各塗布パターン間の間隔D1は、例えば5mmに設定される。この変形例として、各塗布パターンの間に隙間を塞ぐようにしてさらに別の螺旋状の塗布パターンを設けるようにしてもよい。
【0031】
第2及び第3の領域B2,B3では、図6に示すようにホットメルト接着剤25が接触塗布方式によりストライプ状に塗布されており、縦方向Yに沿って延びる複数のベタ塗り筋状の塗布パターンがストライプ状に形成されている。例えば、各塗布パターンの横幅C2は1〜3mmに設定され、そのピッチE1は2〜10mmに設定される。
【0032】
外側装材5についてはホットメルト接着剤の塗布方式について特に限定はないが、本実施形態では、外側装材5の肌面側の面に、接触塗布方式によりホットメルト接着剤が縦方向Yに延びるストライプ状に塗布されている。そして、そのホットメルト接着剤によって、外側装材5の吸収体3及び内側装材7との接着が行われる。
【0033】
<ホットメルト接着剤の塗布工程>
次に、ホットメルト接着剤23,25の塗布工程等について説明する。図7に示すように、外側装材5及び内側装材7は縦方向Yに連続的に連なった状態で製造ラインの貼り合わせ部31に供給されるようになっている。
【0034】
内側装材7に対しては、その肌面側と反対側の面における第2及び第3の領域B2,B3に、まず接触式塗布装置33によりホットメルト接着剤25が塗布される。続いて、その接触式塗布装置33の搬送方向下流側において、その同じ面における第1の領域B1に非接触式塗布装置35によりホットメルト接着剤23が塗布される。接着剤23,25が塗布された内側装材7は、貼り合わせ部31に供給される。
【0035】
接触式塗布装置33では、例えば図8に示すように、ホットメルト接着剤25を塗布する塗布部37が内側装材7の塗布面に接触された状態(塗布面と塗布部37との間にわずかな隙間が存在している状態を含む)で塗布処理が行われる。
【0036】
また、非接触式塗布装置35では、例えば図9に示すように、吐出部41から糸状に吐出されるホットメルト接着剤23の吐出形態(吐出方向)が、複数のエア吐出部43から吐出されるエアにより制御されることにより、ホットメルト接着剤23が螺旋状に塗布されるようになっている。このとき、ホットメルト接着剤23に柔軟性に優れたゴム系のものを用いているため、接着剤23の吐出形態を吐出エアにより容易に制御することができるようになっている。
【0037】
外側装材5に対しては、その肌面側の面に接触式塗布装置45によりホットメルト接着剤が塗布される。その塗布処理後、内側装材7は貼り合わせ部31に供給される。なお、接触式塗布装置45は上記接触式塗布装置33とほぼ同様な基本構造を有している。
【0038】
これらの装置33,35,45による塗布処理は、外側装材5及び内側装材7を搬送しつつ行われるようになっている。
【0039】
このように接着剤23,25等の塗布処理が行われた外側装材5及び内側装材7は、図示しない搬送装置により挿入される吸収体3を挟み込むようにして貼り合わせ部31に供給され、貼り合わせ処理が行われる。貼り合わせが完了すると、図示しない切断加工部に供給されて、連続的に連なっている使い捨ておむつ1が互いに切り離されるとともに、外側装材5及び内側装材7の外縁部が所定形状にカットされて、おむつ1の外形形状が整えられる。
【0040】
<まとめ>
以上のように、本実施形態によれば、内側装材7が、横方向Xの中央に位置する第1の領域B1では、非接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤23により吸収体3及び外側装材5と接着され、第1の領域B1の左右両側に位置する第2及び第3の領域B2,B3では、接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤25により吸収体3及び外側装材5と接着されているため、使い捨ておむつ1の吸液性能及び肌触り感の向上を図りつつ、使い捨ておむつ1の横方向Xの周辺部における内側装材と外側装材とを確実に接着できる。
【0041】
また、本実施形態載に係る非接触塗布方式によれば、吐出部41から吐出されるホットメルト接着剤23の吐出形態が吐出エアにより制御されつつ塗布処理が行われるため、ホットメルト接着剤23の吐出形態を容易に制御することができ、ホットメルト接着剤23を均一に塗布することができる。
【0042】
また、本実施形態に係る接触塗布方式によれば、ホットメルト接着剤25を塗布する塗布部37が内側装材7の塗布面に接触された状態で塗布処理が行われるため、ホットメルト接着剤25を所望の部分に確実に塗り付けることができる。
【0043】
また、ゴム系のホットメルト接着剤23は柔軟性に優れているため、非接触塗布方式により塗布する際に接着剤23の吐出形態を吐出エアにより容易に制御することができる。
【0044】
また、接触塗布方式による接着剤25の塗布処理を非接触塗布方式による接着剤23の塗布処理よりも先に行うため、接触塗布方式による塗布処理時に、その塗布部37が内側装材7の塗布面に接触して非接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤23の塗布状態が劣化されるのを防止できる。
【0045】
<変形例>
図10(a)ないし図10(c)は、内側装材7の上記第1の領域B1に非接触塗布方式により塗布されるホットメルト接着剤23の塗布パターンの変形例を示している。図10(a)ないし図10(c)はノコギリ刃状、オメガ状、微細ファイバー状の塗布パターンをそれぞれ示している。ノコギリ刃状及びオメガ状の塗布パターンを総称してジグザグ状という場合もある。また、図10(c)の微細ファイバー状の塗布パターンは、例えば図11に示す塗布装置51によって得られる。すなわち、この装置51では、吐出口53から横方向Xに沿って略すだれ状に吐出されるホットメルト接着剤23を、吐出口53の近傍に設けられたエア吐出口55から吐出されるエアによりファイバー状に分散させつつ塗布するようになっている。
【0046】
また、上記実施形態では、ホットメルト接着剤23,25を内側装材7に塗布するようにしたが、変形例として、外側装材5に吸収体3を貼着した状態で、外側装材5及び吸収体3の肌面側にホットメルト接着剤23,25を塗布するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施形態に係る使い捨て吸収性物品である使い捨ておむつの平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】吸収体、外側装材及び内側装材を貼り合わせる前の状態を示す断面図である。
【図4】ホットメルト接着剤の塗り分けを行う第1ないし第3の領域について説明するための平面図である。
【図5】非接触塗布されたホットメルト接着剤の螺旋状の塗布パターンを示す図である。
【図6】接触塗布されたホットメルト接着剤のストライプ状の塗布パターンを示す図である。
【図7】図1の使い捨ておむつの製造工程を示す図である。
【図8】接触式塗布装置の部分的構成を示す図である。
【図9】非接触式塗布装置の部分的構成を示す図である。
【図10】図10(a)ないし図10(c)は図5の塗布パターンの変形例を示す図である。
【図11】図10(c)の塗布パターンを実現するための塗布装置の部分的構成を示す図である。
【符号の説明】
【0048】
1 使い捨ておむつ、3 吸収体、5 外側装材、7 内側装材、11 トップシート、13L,13R サイドシート、15L,15R 立体ギャザー、17 弾性部材、19,21 接合手段、23,25 ホットメルト接着剤、31 貼り合わせ部、33 接触式塗布装置、35 非接触式塗布装置、37 塗布部、41 吐出部、43 エア吐出部、45 接触式塗布装置、51 塗布装置、B1 第1の領域、B2 第2の領域、B3 第3の領域、X 横方向、Y縦方向
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の股にあてがわれる吸収体挿入部を有する使い捨て吸収性物品であって、
前記吸収体挿入部は、
肌面側と反対側に位置する外側装材と、
肌面側に位置する内側装材と、
前記外側装材と前記内側装材との間に挟み込まれた吸収体と、
を備え、
前記内側装材は、
横方向の中央に位置する第1の領域では、非接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤により前記吸収体及び前記外側装材と接着され、
前記第1の領域の左右両側に位置する第2及び第3の領域では、接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤により前記吸収体及び前記外側装材と接着されていることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
【請求項2】
請求項1に記載の使い捨て吸収性物品において、
前記非接触塗布方式では、吐出部から吐出されるホットメルト接着剤の吐出形態が吐出エアにより制御されつつ塗布処理が行われることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の使い捨て吸収性物品において、
前記接触塗布方式では、ホットメルト接着剤を塗布する塗布部が塗布面に接触された状態で塗布処理が行われることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
【請求項4】
前記請求項2に記載の使い捨て吸収性物品において、
前記非接触塗布方式により前記第1の領域に塗布されるホットメルト接着剤は、ゴム系のホットメルト接着剤が用いられることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の使い捨て吸収性物品の製造方法であって、
前記非接触塗布方式及び前記接触塗布方式により前記ホットメルト接着剤を塗布面に塗布する工程において、前記接触塗布方式による塗布処理を前記非接触塗布方式による塗布処理よりも先に行うことを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
【請求項1】
着用者の股にあてがわれる吸収体挿入部を有する使い捨て吸収性物品であって、
前記吸収体挿入部は、
肌面側と反対側に位置する外側装材と、
肌面側に位置する内側装材と、
前記外側装材と前記内側装材との間に挟み込まれた吸収体と、
を備え、
前記内側装材は、
横方向の中央に位置する第1の領域では、非接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤により前記吸収体及び前記外側装材と接着され、
前記第1の領域の左右両側に位置する第2及び第3の領域では、接触塗布方式により塗布されたホットメルト接着剤により前記吸収体及び前記外側装材と接着されていることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
【請求項2】
請求項1に記載の使い捨て吸収性物品において、
前記非接触塗布方式では、吐出部から吐出されるホットメルト接着剤の吐出形態が吐出エアにより制御されつつ塗布処理が行われることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の使い捨て吸収性物品において、
前記接触塗布方式では、ホットメルト接着剤を塗布する塗布部が塗布面に接触された状態で塗布処理が行われることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
【請求項4】
前記請求項2に記載の使い捨て吸収性物品において、
前記非接触塗布方式により前記第1の領域に塗布されるホットメルト接着剤は、ゴム系のホットメルト接着剤が用いられることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の使い捨て吸収性物品の製造方法であって、
前記非接触塗布方式及び前記接触塗布方式により前記ホットメルト接着剤を塗布面に塗布する工程において、前記接触塗布方式による塗布処理を前記非接触塗布方式による塗布処理よりも先に行うことを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−110025(P2006−110025A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−299611(P2004−299611)
【出願日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(000110044)株式会社リブドゥコーポレーション (390)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(000110044)株式会社リブドゥコーポレーション (390)
【Fターム(参考)】
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