説明

保護部材

【課題】 従来技術の欠点を克服し、特に、着心地がよく、競技者の能力を妨げない保護部材を提供する。
【解決手段】 複数の硬質突起20が配列されている第1の柔軟な支持層10、および複数の硬質受入要素40が配列されている第2の柔軟な支持層50を有してなる。受入要素40は、突起20を受け入れるための凹部30を提供するように、互いから十分な距離および/または突起20に実質的に相補的な形状を有する区域41を含んでいる。突起20が丸い形状を有し、受入要素40の区域41が対応する丸い形状を有することが好ましい。この保護部材は、特にサッカー・シューズのスタッドから脛を保護するためのシンガードに適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保護部材、特にシンガードに関する。
【背景技術】
【0002】
多くのスポーツ分野において、競技者の体を適切な道具によって怪我から保護しなければならない。例えば、アイスホッケーやアメリカンフットボールなどをするときに、競技者は、他のプレーヤーやその人が着用しているスポーツ器具と激しく接触する場合に備えて、防護のためにヘルメットおよび厚いパッドの入った衣服を着用する。別の例は、シューズ、特に、向かってくるプレーヤーの硬いスタッドで脛に怪我をするのを防ぐように働くサッカー・プレーヤーのためのシンガードである。特に強烈に蹴られたボールで脛に怪我をすることも考えられ、シンガードはそれも防ぐ。
【0003】
従来技術のシンガードは一般に、1つ以上の硬質プラスチック・プレートおよびそれに取り付けられた緩衝材料から構成される。一般に、そのような構成による保護で十分であるが、公知のシンガードには欠点がないわけではない。具体的には、プレーヤーの自由度がプレートによって制限される。さらに、使用中にシンガードの位置が確実に変わらないようにするために、複雑な取付構造が必要であり、このことによってプレーヤーがなおさら妨害される。その結果、多くのプレーヤーが、シンガードの保護のないままでプレーし、怪我のリスクをとることを選んでいる。
【0004】
競技者の動きが制限されるために、インライン・スケーターやスノーボーダーのための肘や膝のプロテクタなどの競技者用の他の保護部材にも、同様の問題が生じている。多くの競技者は、着け心地の理由でこれらの保護部材を拒んでいる。
【0005】
防弾チョッキの構造は、保護スポーツ用具の設計と比べると、完全に異なる技術分野のものである。特許文献1には、いくつかの層の(半)球体から製造された防護着が開示されている。この防護着は、対向する球体の表面がある点で互いに接触している。その結果、チョッキに当たった弾丸の衝撃力が複数の球体に分配され、弾丸は効果的に止められる。この設計を、競技者用の保護スポーツ部材に適応すると、厚くて重い器具となるであろう。したがって、その器具の着心地は改善されないであろう。
【特許文献1】米国特許第5364679号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の課題は、従来技術の上述した欠点を克服し、特に、着心地がよく、競技者の能力を妨げない保護部材、特に、シンガードを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、複数の硬質突起がその上に配列されている第1の柔軟な支持層、複数の硬質受入要素がその上に配列されている第2の柔軟な支持層を有してなり、複数の受入要素が、突起を受け入れるための凹部を提供するように互いから十分な距離を有するおよび/またはその形状が突起に対して実質的に相補的である区域を有するものである保護部材、特にシンガードによって、この課題を解決するものである。
【0008】
本発明にしたがって、一方で、柔軟な第1と第2の支持層の、他方で、硬質の突起と受入要素の組合せそれぞれが、従来技術の剛性プレートとは対照的に、保護すべき体の部分の外形に柔軟に適合できる保護表面を提供する。これにより、保護部材を個別に適合させることができる。さらに、支持層が柔軟であるために、保護部材の形状は、保護すべき体の部分の動きに従うことができ、これにより着心地が改善される。競技者の肘や膝などの関節を保護すべき場合、このことは特に重要である。
【0009】
本発明による突起および受入要素の相補的な形状の区域により提供される凹部および/またはその構成によって、得られた硬質保護層の厚さが比較的減少する。これにより、本発明による保護部材は、特許文献1に開示されているような、互いに点で接触している(半)球体から区別される。
【0010】
突起は丸い形状を有する、特に、ドーム形であり、受入要素の区域は対応する丸い形状を有することが好ましい。したがって、丸い突起は、柔軟な支持層が体の部分の動きまたは自然な外形に適合するように曲げられたときに、引っかからずに丸い区域内に摺動することができる。保護部材の突起および受入要素から作製された硬質層により与えられる保護は、そのような状況において低減しない。
【0011】
好ましい実施の形態において、受入要素は、いくつかの受入要素が1つの突起を受け入れるための凹部を提供するように配列されている。保護部材上の外側に作用する、例えば、一本のスタッドによって、保護部材の特定の領域に加えられる荷重は、それによって広い領域に亘り分配され、それゆえ分散される。隣接する4つの受入要素が1つの突起のための凹部を形成することが好ましい。体から見たときに、突起は外側の支持層に配列され、受入要素は保護部材の内側の層に配列されることが好ましい。
【0012】
突起は第1の支持層に離れて配列されることが好ましく、受入要素は第2の支持層に離れて配列されることが好ましい。そのような配列によって、保護すべき体の部分の外形に適合するように2つの支持部材の構成を変化させることが容易になる。
【0013】
第1のおよび/または第2の柔軟な支持層が布地を有してなることが好ましい。これにより、本発明による保護部材を、サッカー・プレーヤーのソックスなどの衣類に容易に組み込むことができる。
【0014】
特に好ましい実施の形態において、第1のおよび/または第2の支持層はさらに緩衝層を含んでおり、この緩衝層は、二枚の布地の間に配置され、二枚の布地の面に対して実質的に垂直に延在する複数のプラスチック繊維を有してなる。「3Dメッシュ」とも示されるそのような層設計は、低質量での良好な緩衝特性および良好な通気特性を永久的に提供できる。3Dメッシュは、一般的な発泡材料とは対照的に、メッシュ内とメッシュを通して、通気性である。あるいは、発泡材料の層または緩衝を与える任意の他の材料の層を使用することも考えられる。
【0015】
最後に、本発明は、上述した保護部材の内の少なくとも1つを有してなるシンガードまたは衣類に関する。
【0016】
以下、添付の図面を参照して、本発明の態様を詳しく説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の現在好ましい実施の形態を、サッカー・プレーヤー用のシンガードの層集合体を参照してさらに説明する。しかしながら、インライン・スケーター、スケートボーダーおよびスノーボーダーが使用すべき肘および膝のための保護部材などの、競技者用の他の種類の様々な保護用具に本発明を使用できることが理解されるであろう。他の用途としては、ホッケー・プレーヤー、特に、ゴールキーパー用、またオートバイ乗りやダウンヒル用マウンテンバイク乗りのための様々な保護部材が挙げられる。別の重要な用途分野としては、ラグビーやアメリカンフットボールに使用するための肩用の保護部材が挙げられる。保護部材は、衣類に直接組み込んでも、対応するポケット内に配置しても差し支えない。部品のみ、例えば、支持層が衣類の布地に組み込まれ、他の構成材が取外し可能である複合設計も可能である。
【0018】
図1aは、第1の実施の形態の一般的な設計を示している。複数の突起20が第1の支持層10、例えば、適切な布地または十分に安定なホイルに取り付けられている。支持層10は、シンガードの使用中、突起20が保護すべき体の部分(図示せず)に内側に向いた方向にあるように外側に置かれている。突起は凹部30中に延在している。凹部はいくつかの受入要素40によって形成されることが好ましい。転じて、受入要素40はさらに別の支持層50に取り付けられている。
【0019】
図1bは、突起20およびそれらの支持層10が単独片、好ましくは射出成形片として設けられているさらに別の実施の形態を示している。同様に、受入要素40は、ここでも好ましくは射出成形によって、さらに別の支持層50と共に一体製造することができる。突起20および受入要素40をそれぞれの支持層10,50と共に製造すると、製造コストが著しく減少する。一体に提供された支持層10および50は、全体の保護部材の形状が脛(図示せず)の外形に適合できるように十分に柔軟な材料から製造されるおよび/または十分に薄いことが好ましい。
【0020】
図1bの実施の形態はさらに、下側の支持層50の下部に、いわゆる3Dメッシュ緩衝層100,110を含む。これらの緩衝層は、そのような3Dメッシュをより詳しく示している図4を参照して、後で詳細に説明する。さらに、例えば、EVAなどの比較的軟質の発泡材料から製造された、支持層50および10の下または上のさらに別の緩衝層(図示せず)が1つ以上あってもよい。
【0021】
図1aまたは1bに示された層積重体が分解するのを防ぐために、様々な層が、シンガードの外縁に沿って一緒に縫われていることが好ましい。前述したように、そのような保護層の集合体を、シンガードの適切なポケット(図示せず)中に配置しても、または衣類の布地に組み込んでも差し支えない。
【0022】
図1aおよび1bの両方の実施の形態において、突起20が凹部30内に位置しているときに、それらは受入要素40と一緒になって、実質的に閉じていることが好ましい硬質層を形成する。この硬質層は、ポイント式スタッドなどの突き出た外部要素によって貫通できない。その結果、この層の下にある体の部分(図示せず)が保護される。突起20および受入要素40は、互いに係合できるように実質的に相補的な形状を持つ区域、例えば、図1aに示す実質的に平行な側面または図1bにおける丸い突起と丸い凹部を有することが好ましい。代わりにまたは追加に、支持層50上に互いから十分な距離をおいて受入要素を配列することも考えられる。
【0023】
所望の突起を提供するために、突起20は十分に硬い材料から製造される。使用する材料の硬度の正確な程度は、予測される荷重による。突起20および受入要素40は、保護に加えて、この層でも緩衝作用を提供するように変形可能であることも考えられる。
【0024】
突起20は受入要素40に接触するだけで、それらに永久的に接続されていないので、図1aおよび図1bに示した層集合体は、必要であれば、保護すべき体の部分の外形または動きに適合した湾曲形状を有していても差し支えない。
【0025】
適切な方法を用いて、図1aの突起20および受入要素40は、それぞれ、支持層10,50に固定される。縫いつけ、接着または類似の方法以外に、突起20および受入要素40のプラスチック材料が、支持層に直接成形、射出成形または流し込み成形されるのが特に有利であることが分かった。それは、このプロセスは容易に自動化できるからである。熱可塑性ポリウレタン(TPU)またはアクリル・ブタジエン・スチレン(ABS)などのポリオレフィンをプラスチック材料として使用することが好ましい。個々の突起20および受入要素40が支持層上に離れて配列されていることが好ましい。しかしながら、個々の突起20および受入要素40がそれぞれの支持層10,50と共に一体に製造されている、図1bに示された構成も考えられる。
【0026】
さらに、それぞれ、個々の突起または受入要素40の間に相互連結するリッジ(図示せず)を提供することも可能である。そのように相互連結するリッジを使用すれば、保護部材の構造における変化の可能性を選択的に変更することができる。例えば、シンガードの場合、シンガードの縦方向に延在する列の突起または受入要素の間に相互連結するリッジを配列することによって、突起の列および/または受入要素の列を提供することも考えられる。そのようなシンガードはまだ、脛の個々の湾曲に柔軟に適合することができる。しかしながら、そのシンガードは、縦方向では実質的に剛性である。
【0027】
図2および3は、さらに別の現在好ましい実施の形態を開示している。図1bの実施の形態と同様に、突起20は、この実施の形態においては丸い形状を有しており、ドーム形であることが好ましい。凹部30は各々、丸い突起20が係合できる対応して丸い側面41を有する4つの受入要素40により形成されている。しかしながら、突起20について、他の形状、例えば、六角形、楕円、三角形、四辺形、もしくはそれ以外の形状、非対称のもの(図示せず)でさえも考えられる。次いで、受入要素40は、これらの実施の形態における突起に接触する領域を提供する、それゆえ、上述した保護作用を達成するための、対応する形状および/または対応する距離を有する。
【0028】
図2は層集合体を通った区域を示しており、ここで、支持層10および支持層50は、個々の突起20および受入要素40が互いとは別々に確認できるように、ある距離だけ離れて配列されている。前述したように、2つの支持層10,50は、最終的なシンガードにおいて、例えば、縫いつけ、接着または溶着によって、側部の縁で相互連結されていることが好ましい。しかしながら、そのような連結は必要ではない。
【0029】
受入要素40により形成された凹部30および突起20の丸い形状のために、図1bおよび図2の実施の形態は、図1aの実施の形態よりも容易に曲げることができる。突起20および受入要素40が引っかかることがなくなる。
【0030】
図3の平面図は、ドーム形である突起を受け入れ、好ましくは4つの隣接する受入要素40により提供される凹部30を示している。その結果、例えばポイント式スタッドによって、突起20の外側の平らな表面21のある点に加えられる衝撃力は、4つの受入要素40の外面に分配され、したがって、その下にある体の部分(図示せず)に加えられる衝撃がより小さくなる。
【0031】
丸い側面41は別として、各受入要素40は、図3の実施の形態において、星状の中央区域43を含む。質量を減少させるために、この部分の中心に孔を配置してもよい。同様に、凹部30の中央領域には材料がなくても差し支えない。これは、丸い突起20が、丸い側面41により4つの受入要素40間の中央の位置に維持されていることで十分であるからである。これにより、層集合体の全体の厚さが減少し、質量が軽くなる。他の実施の形態において、凹部30は、材料がないものでなくてもよい。
【0032】
その結果、この実施の形態による層集合体の全体は、適切な衣類に直接組み込むことができる。この目的のために、支持層10および/または50は、ソックス、ズボンおよび/またはジャケットの布地の一部であってもよい。突起20は凹部30に係合するので、比較的薄い硬質層が得られる。この硬質層は、従来技術によるシンガードよりも嵩がないことが好ましい。あるいは、図1から3に示した層集合体を持つ挿入物を、ソックスなどの衣類のポケットなどの中に挿入しても差し支えない。さらに、保護すべき体の部分の周りに、図1aから3の柔軟な層材料を包帯のように巻き付けることも考えられる。
【0033】
外側の支持層10がすぐに摩耗してしまうことのないように、追加のコーティング60を外側に配置してもよい(図2参照)。このコーティングは、例えば、適切なゴム製リブからなっていてよい。シンガードの場合、ゴム・コーティング60によって、ボールに脛で接触する必要がある状況において、摩耗および裂けに対する保護に加えて、ボールをよりうまくコントロールできる。また、他の保護部材の場合、上述した態様にあるので、追加のコーティング60には利点があるであろう。コーティング60は、突起20および受入要素40と同様に、支持層10に直接成形することができる。あるいは、例えば、接着および/または溶着によって、支持層10を通してコーティング60と突起20の外側21を直接相互連結することも可能である(図示せず)。さらに製造を容易にするために、突起20および/または支持層10の射出成形と一緒に、追加のコーティング60を射出成形することも考えられる。
【0034】
図1aから3に示した構成は、一方では、保護すべき体の部分に先の尖った要素が貫通するのを防ぎ、他方では、当たった衝撃をより広い表面に分散させるように働く。シンガードだけでなく他の保護部材について、さらに、適切な変形によって、生じた衝撃を緩衝する緩衝層を提供することが好ましい。この目的のために、支持層10および/または支持層50の領域に、例えば、EVA発泡体などの発泡材料から製造された適切な緩衝材料を配置することが好ましい。
【0035】
図4は、現在特に好ましい緩衝材料を示している。複数のプラスチック繊維110が、2つの繊維層100の間に配置されており、2つの繊維層100の面に対して実質的に垂直に延在している。3Dメッシュとして一般に知られているそのような緩衝材料が圧縮されると、すなわち、2つの繊維層100が互いに向かって動かされると、複数のプラスチック繊維110は曲げられ、摩擦的に入れ違いにならなければならない。その結果、繊維は弾性であり、元の構造に戻ろうとするので、圧縮動作が効果的に緩衝される。
【0036】
そのような緩衝材料は、非常に長持ちし、したがって、図1aから3の層集合体と共に使用するのに特に適している。2つの繊維層100の一方が、得られた層集合体(図示せず)が保護機能と緩衝機能を提供するように、2つの支持層10または50の一方の機能を同時に提供してもよい。既に説明したように、3Dメッシュを使用することのさらに別の利点は、この材料により提供される良好な通気特性である。ゴム発泡体などの一般的な緩衝材料とは対照的に、3Dメッシュを全方向で空気が容易に流動できる。この利点は、特に、競技者の衣類に組み込まれた保護部材にとって、非常に重要である。
【0037】
特に高い荷重にさらされる保護部材は、上述した緩衝材料と共に外側の突起20および対応する形状の受入要素40を備えたいくつかの保護層の組合せを有してなっていてよい。上述した緩衝材料は、例えば、2つの硬質保護層(図示せず)の間に配置してよく、ここで、上側の繊維層100は、上側の保護層の下側支持層であり、下側の繊維層100は、下側の保護層の上側支持層である。シンガードに用いる場合、そのような設計によって、向かってくるプレーヤーのポイント式スタッドの貫通に対して特に安全な保護が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1a】本発明の第1の実施の形態の断面図
【図1b】本発明の別の実施の形態の断面図
【図2】本発明のさらに別の実施の形態の断面図
【図3】図2の実施の形態の受入要素の平面図
【図4】本発明と共に使用することが好ましい3Dメッシュの断面図
【符号の説明】
【0039】
10,50 支持層
20 突起
30 凹部
40 受入要素
60 コーティング
100 繊維層
110 プラスチック繊維

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a. 複数の硬質突起が配列されている第1の柔軟な支持層、および
b. 複数の硬質受入要素が配列されている第2の柔軟な支持層、
を有してなり、
c. 前記受入要素が、前記突起を受け入れるための凹部を提供するように、互いから十分な距離および/または該突起に実質的に相補的な形状を有する区域を含む、
保護部材。
【請求項2】
前記突起が丸い形状を有し、前記受入要素の区域が対応する丸い形状を有することを特徴とする請求項1記載の保護部材。
【請求項3】
前記突起がドーム形であることを特徴とする請求項2記載の保護部材。
【請求項4】
前記受入要素が、該受入要素のいくつかが突起を受け入れるための凹部を形成するように配列されていることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の保護部材。
【請求項5】
隣接する4つの前記受入要素が、前記突起を受け入れるための凹部を形成することを特徴とする請求項4記載の保護部材。
【請求項6】
前記突起および/または前記受入要素が、実質的に圧縮できないプラスチック材料から製造されていることを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の保護部材。
【請求項7】
着用者から見たときに、前記突起が前記保護部材の外側の支持層に配列され、前記受入要素が前記保護部材の内側の支持層に配列されていることを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載の保護部材。
【請求項8】
前記第1と第2の柔軟な支持層が、前記突起が実質的に前記凹部内に配列されるように配置されていることを特徴とする請求項1から7いずれか1項記載の保護部材。
【請求項9】
前記突起が、前記第1の支持層上で互いから離れて配列されていることを特徴とする請求項1から8いずれか1項記載の保護部材。
【請求項10】
前記受入要素が、前記第2の支持層上で互いから離れて配列されていることを特徴とする請求項1から9いずれか1項記載の保護部材。
【請求項11】
隣接する前記突起間および/または隣接する前記受入要素間に相互連結リッジが配置されていることを特徴とする請求項1から9いずれか1項記載の保護部材。
【請求項12】
前記第1のおよび/または第2の柔軟な支持層が布地を含むことを特徴とする請求項1から11いずれか1項記載の保護部材。
【請求項13】
前記第1のおよび/または第2の柔軟な支持層が緩衝層を含むことを特徴とする請求項1から12いずれか1項記載の保護部材。
【請求項14】
前記緩衝層が、2つの繊維層の間に配置された、該2つの繊維層の面に対して実質的に垂直に延在する複数のプラスチック繊維を含むことを特徴とする請求項13記載の保護部材。
【請求項15】
前記保護部材の外面に追加のコーティングが配置されていることを特徴とする請求項1から14いずれか1項記載の保護部材。
【請求項16】
請求項1から15いずれか1項記載の保護部材を少なくとも1つ有してなるシンガード。
【請求項17】
請求項1から15いずれか1項記載の保護部材を少なくとも1つ有してなる衣類。
【請求項18】
請求項1から15いずれか1項記載の保護部材が少なくとも1つ中に配置されるポケットを有する衣類。
【請求項19】
前記支持層の内の少なくとも1つが前記衣類と一体になっていることを特徴とする請求項17または18記載の衣類。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−247394(P2006−247394A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−62264(P2006−62264)
【出願日】平成18年3月8日(2006.3.8)
【出願人】(503052173)アディダス インターナショナル マーケティング ベー ヴェー (23)
【氏名又は名称原語表記】adidas International Marketing B.V.