充電器
【課題】充電対象機器の受電端子周辺に付着した液体を排水し、充電時のショートを防止する。
【解決手段】実施形態によれば、充電器100は、正極受電端子と、負極受電端子と、正極受電端子及び負極受電端子を仕切る仕切り部23とを含む充電対象機器10を充電する。充電器100は、正極給電端子と、負極給電端子と、リブ110とを含む。正極給電端子は、充電対象機器10が充電器100に装着される場合に正極受電端子に接する。負極給電端子は、充電対象機器10が充電器100に装着される場合に負極受電端子に接する。リブ110は、充電対象機器10が充電器100に装着される場合に仕切り部23と向かい合い仕切り部23との間に隙間を形成する。
【解決手段】実施形態によれば、充電器100は、正極受電端子と、負極受電端子と、正極受電端子及び負極受電端子を仕切る仕切り部23とを含む充電対象機器10を充電する。充電器100は、正極給電端子と、負極給電端子と、リブ110とを含む。正極給電端子は、充電対象機器10が充電器100に装着される場合に正極受電端子に接する。負極給電端子は、充電対象機器10が充電器100に装着される場合に負極受電端子に接する。リブ110は、充電対象機器10が充電器100に装着される場合に仕切り部23と向かい合い仕切り部23との間に隙間を形成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、電子機器などの充電器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、防水機能を備える電子機器(例えば、携帯電話機)が多くのユーザに利用されている。係る電子機器は、ある程度の浸水を防止できるので、多様な使用環境に適応しやすく利便性が高い。係る電子機器は、典型的には、充電可能なバッテリによって駆動される。電子機器は、その受電端子周辺に液体(例えば、水)が付着した状態で充電器に装着されることがある。しかしながら、充電器は、十分な防水対策が採られていないことが多い。従って、電子機器の受電端子周辺に付着した液体が、充電時にショートを生じさせるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−174301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態は、充電対象機器の受電端子周辺に付着した液体を排水し、充電時のショートを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、充電器は、正極受電端子と、負極受電端子と、正極受電端子及び負極受電端子を仕切る仕切り部とを含む充電対象機器を充電する。充電器は、正極給電端子と、負極給電端子と、リブとを含む。正極給電端子は、充電対象機器が充電器に装着される場合に正極受電端子に接する。負極給電端子は、充電対象機器が充電器に装着される場合に負極受電端子に接する。リブは、充電対象機器が充電器に装着される場合に仕切り部と向かい合い仕切り部との間に隙間を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】携帯電話機の外観を例示する図。
【図2】図1の携帯電話機の凹部を例示する図。
【図3】図1の携帯電話機の凹部を例示する図。
【図4】図1の携帯電話機の凹部に水滴が付着した状態の説明図。
【図5】図4の状態の問題点の説明図。
【図6】第1の実施形態に係る充電器の外観を例示する図。
【図7】充電時における携帯電話機及び第1の実施形態に係る充電器の外観を例示する図。
【図8】図7の8−8’断面図。
【図9】図8の破線部分の拡大図。
【図10A】第1の実施形態に係る充電器の作用の説明図。
【図10B】第1の実施形態に係る充電器の作用の説明図。
【図11】第1の実施形態に係る充電器の効果の説明図。
【図12A】第2の実施形態に係る充電器を例示する図。
【図12B】第2の実施形態に係る充電器を例示する図。
【図13A】第3の実施形態に係る充電器を例示する図。
【図13B】第3の実施形態に係る充電器を例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照しながら実施形態の説明が述べられる。尚、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号が付され、重複する説明は基本的に省略される。
【0008】
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る充電器100は、例えば図1に示される携帯電話機10を充電する。勿論、充電器100の充電対象機器は、携帯電話機に限られず、種々の電子機器であってもよいし、バッテリ単体であってもよい。
【0009】
図1に示されるように、携帯電話機10は、その筐体外形に凹部20を含む。図2に示されるように、凹部20は、その全体が周辺(即ち、携帯電話機10の筐体)に比べて凹んでいる。凹部20は、図3に示されるように、正極受電端子21と、負極受電端子22と、これら正極受電端子21及び負極受電端子22を仕切る仕切り部23とを含む。仕切り部23は、正極受電端子21及び負極受電端子22を空間的に仕切るだけでなく、両者を電気的に絶縁することができる。
【0010】
尚、凹部20は、充電対象機器(即ち、携帯電話機10)の受電端子周辺の外形を例示しているが、充電対象機器の受電端子周辺の外形はこれに限られない。例えば、受電端子周辺は充電対象機器の筐体外形から見てフラットであってもよいし、凸部であってもよい。即ち、充電対象機器の受電端子周辺の形状は、充電対象機器のデザイン或いは他の制約に応じて適宜定めることができる。即ち、以降の説明において、凹部20は任意の外形を持つ受電端子周辺部分として読み替えることができる。
【0011】
携帯電話機10が防水機能を備えているならば、凹部20にある程度の液体(例えば水)が付着したとしても携帯電話機10の動作に支障はない。しかしながら、携帯電話機10を充電器に装着する場合に、凹部20に付着した液体が、ショートを生じさせるおそれがある。従って、充電前に凹部20に付着した液体を排水する必要がある。係る液体を簡易に排水するために、重力を利用することができる。例えば、携帯電話機10の凹部20を鉛直方向に傾ければ、重力の作用によっていくらかの水分を落とすことは可能である。
【0012】
しかしながら、図4に示されるように、水滴30に働く表面張力が当該水滴30に働く重力よりも強ければ、当該水滴30は凹部20に付着し続ける。即ち、図5に示されるように、充電時(即ち、正極給電端子101及び負極給電端子102が正極受電端子21及び負極受電端子22にそれぞれ接する時)にショートが生じるおそれがある。故に、重力にのみを利用した排水は必ずしも十分でない。一方、ユーザが、凹部20に溜まった水滴30を充電前に拭き取るなどの排水のための処置を施すことは煩雑である。
【0013】
本実施形態に係る充電器100は、正極給電端子101と、負極給電端子102と、リブ110とを含む。正極給電端子101は、携帯電話機10が充電器100に装着される場合に正極受電端子21に接する。負極給電端子102は、携帯電話機10が充電器100に装着される場合に負極受電端子22に接する。リブ110は、携帯電話機10が充電器100に装着される場合に仕切り部23と向かい合い仕切り部23との間に隙間を形成する。仕切り部23に付着した液体は、リブ110と仕切り部23との間の隙間において生じる毛細管現象によって排水される。
【0014】
充電器100の外形は、典型的には、図6に示される卓上ホルダ型である。但し、充電器100は、これと異なる外形を備えても勿論よい。充電器100には、図7に示されるように携帯電話機10が装着される。
【0015】
図7の8−8’断面が図8に例示されており、これによれば充電器100において携帯電話機10の収容部分の底面は水平でなく傾斜を持つように設計されている。係る設計は、充電中の携帯電話機10の操作性、画面視認性を高めるだけでなく、リブ110と仕切り部23との間の隙間において生じる毛細管現象によって排水された液体を傾斜に沿って所望の経路に導く効果もある。即ち、係る液体が傾斜に沿って導かれる経路上に排水路或いは排水口を設ければ、液体をスムーズに充電器100の外部へ排水できる。
【0016】
図9は図8の破線部分の詳細を示しており、これによればリブ110は仕切り部23に向かい合い仕切り部23との間に隙間を形成する端面を含む。この端面は、向かい合う仕切り部23に沿った外形を持つように設計されている。即ち、図10A及び図10Bに示されるように、仕切り部23に付着した水滴30は、携帯電話機10が充電器100に装着される場合に、仕切り部23とリブ110の端面との間の隙間において生じる毛細管現象によって排水される。
【0017】
尚、仕切り部23との間の隙間が小さくなるようにリブ110の端面の外形及びリブ110の高さを設計すれば、毛細管現象による排水効果を高めることができる。また、仕切り部23と向かい合う面積が大きくなるようにリブ110の端面の外形を設計すれば、毛細管現象による排水効果を高めることができる。排水対象の液体の表面張力に見合った排水効果が得られるように、リブ110を設計することが好ましい。
【0018】
毛細管現象による排水の結果、正極受電端子21及び負極受電端子22に亘って付着していた水滴30の一部または全部が排水される。即ち、図11に示されるように、水滴によるショートを防止できる。
【0019】
以上説明したように、第1の実施形態に係る充電器は、充電対象機器がこの充電器に装着される場合に、充電対象機器の正極受電端子及び負極受電端子を仕切る仕切り部と向かい合い仕切り部との間に隙間を形成するリブを備えている。そして、仕切り部に付着した液体は、充電対象機器が充電器に装着される場合に仕切り部とリブとの間の隙間において生じる毛細管現象によって排水される。より具体的には、リブは仕切り部に沿った外形を持つ端面を含み、この端面は充電対象機器が充電器に装着される場合に仕切り部と向かい合い仕切り部との間に隙間を形成する。仕切り部に付着した液体は、充電対象機器が充電器に装着される場合に仕切り部と端面との間の隙間において生じる毛細管現象によって排水される。従って、この充電器によれば、正極受電端子及び負極受電端子に亘って付着していた液体の一部または全部が排水される。即ち、充電時のショートを防止できる。
【0020】
(第2の実施形態)
第1の実施形態に係る充電器は、充電対象機器の正極受電端子及び負極受電端子を仕切る仕切り部とこれに向かい合う充電器のリブとの間に形成される隙間において生じる毛細管現象によって排水を実現する。従って、充電器のリブの外形と、充電対象機器の仕切り部の外形とのマッチング次第で排水効果が増減する。例えば、充電器のリブと充電対象機器の仕切り部との隙間が過度に大きければ十分な排水効果が得られないおそれがある。即ち、第1の実施形態は、基本的には、1種類の充電対象機器、或いは、少なくとも受電端子周辺において同一または類似の外形を持つ複数種類の充電対象機器を想定する。一方、第2の実施形態は、受電端子周辺において相異なる外形を持つ複数種類の充電対象機器を想定し、ユニバーサル充電器を提供する。
【0021】
本実施形態に係る充電器200は、正極給電端子101、負極給電端子102、第1のリブ211及び第2のリブ212を含む。第1のリブ211及び第2のリブ212は、後述するように、携帯電話機10(充電対象機器)が充電器200に装着される場合に携帯電話機10の仕切り部23にそれぞれ接する。第1のリブ211及び第2のリブ212は、互いに向かい合う端面を備え、両端面の間に隙間(クリアランス)を形成する。尚、第1のリブ211及び第2のリブ212の外形は、例えば板状であるがこれに制限されない。また、第1のリブ211及び第2のリブ212のうち仕切り部23に接する端面(例えば、隙間を形成する端面と交差する端面)は、平面であってもよいし、曲面であってもよい。
【0022】
第1のリブ211及び第2のリブ212は、可動に構成されている。典型的には、図12A及び図12Bに示されるように、第1のリブ211及び第2のリブ212は、携帯電話機10が充電器200に装着されることに連動して仕切り部23と接する位置に移動する。尚、正極給電端子101及び負極給電端子102は、例えば、携帯電話機10が充電器200に装着されることに連動して正極受電端子21及び負極受電端子22に接する位置にそれぞれ移動できるとする。係る可動構成によれば、充電対象機器の受電端子周辺の外形に関わらず、充電が可能であると共に第1のリブ211及び第2のリブ212を仕切り部23にそれぞれ接触させることができる。第1のリブ211及び第2のリブ212の可動幅を大きくすれば、充電対象機器の受電端子周辺の外形に幅広く適応できる。想定される充電対象機器の受電端子周辺の外形に見合った可動幅を設計することが好ましい。
【0023】
仕切り部23に付着した液体は、携帯電話機10が充電器200に装着される場合に第1のリブ211と第2のリブ212との間の隙間において生じる毛細管現象によって排水される。
【0024】
尚、第1のリブ211と第2のリブ212との隙間が小さくなるように第1のリブ211及び第2のリブ212の外形及び配置を設計すれば、毛細管現象による排水効果を高めることができる。また、第1のリブ211及び第2のリブ212が互いに向かい合う面積が大きくなるように第1のリブ211及び第2のリブ212の外形を設計すれば、毛細管現象による排水効果を高めることができる。排水対象の液体の表面張力に見合った排水効果が得られるように、第1のリブ211及び第2のリブ212を設計することが好ましい。
【0025】
毛細管現象による排水の結果、正極受電端子21及び負極受電端子22に亘って付着していた液体の一部または全部が排水される。即ち、充電時のショートが防止できる。
【0026】
以上説明したように、第2の実施形態に係る充電器は、充電対象機器がこの充電器に装着される場合に、充電対象機器の正極受電端子及び負極受電端子を仕切る仕切り部とそれぞれ接する第1のリブ及び第2のリブを備えている。第1のリブ及び第2のリブは、互いに向かい合う端面を備え、両端面の間に隙間(クリアランス)を形成する。そして、仕切り部に付着した液体は、充電対象機器が充電器に装着される場合に、第1のリブと第2のリブとの間の隙間において生じる毛細管現象によって排水される。従って、この充電器によれば、正極受電端子及び負極受電端子に亘って付着していた液体の一部または全部が排水される。即ち、充電時のショートが防止できる。
【0027】
更に、第1のリブ及び第2のリブは、可動に構成され、充電対象機器が充電器に装着されることに連動して仕切り部と接する位置に移動する。従って、充電対象機器の受電端子周辺の外形に関わらず、第1のリブ及び第2のリブを仕切り部に接触させることができる。即ち、受電端子周辺において相異なる外形を持つ複数種類の充電対象機器について、排水により充電時のショートを防止できる。
【0028】
(第3の実施形態)
前述の第2の実施形態は、充電対象機器が充電器に装着されることに連動して第1のリブ及び第2のリブを移動させることによって、受電端子周辺において相異なる外形を持つ複数種類の充電対象機器の排水を可能としている。第3の実施形態は、第2の実施形態と異なる方法で、係る複数種類の充電対象機器の排水を可能とする。
【0029】
本実施形態に係る充電器300は、正極給電端子101、負極給電端子102、第1のリブ311、第2のリブ312及びバネ320を含む。第1のリブ311及び第2のリブ312は、後述するように、携帯電話機10(充電対象機器)が充電器300に装着される場合に携帯電話機10の仕切り部23にそれぞれ接する。尚、第1のリブ311及び第2のリブ312は、前述の第1のリブ211及び第2のリブ212と同一または類似の排水メカニズムを持つので、これらの排水に関する説明を省略する。
【0030】
第1のリブ311及び第2のリブ312は、バネ320によってプリテンションが与えられている。更に、第1のリブ311及び第2のリブ312は、バネ320の弾性を利用して移動可能である。典型的には、図13A及び図13Bに示されるように、携帯電話機10が充電器300に装着されると、携帯電話機10からの応力によってバネ320が収縮し、これに連動して第1のリブ311及び第2のリブ312は携帯電話機10の仕切り部23に接した状態で移動する。そして、第1のリブ311及び第2のリブ312は、正極給電端子101及び負極給電端子102が携帯電話機10の正極受電端子21及び負極受電端子22とそれぞれ接するまで、バネ320の収縮に連動して移動する。最終的に、正極給電端子101及び負極給電端子102は正極受電端子21及び負極受電端子22とそれぞれ接し、第1のリブ311及び第2のリブ312は仕切り部23とそれぞれ接する。故に、充電対象機器の受電端子周辺の外形に関わらず、充電が可能であると共に第1のリブ311及び第2のリブ312を仕切り部23に接触させることができる。
【0031】
尚、第1のリブ311及び第2のリブ312の可動幅は、少なくともバネ320の性質に依存する。第1のリブ311及び第2のリブ312の可動幅を大きくすれば、充電対象機器の受電端子周辺の外形に幅広く適応できる。想定される充電対象機器の受電端子周辺の外形に見合った可動幅を設計することが好ましい。また、バネ320は、可動幅を調節するために、或いは、他の目的のために、他の弾性素材によって形成される弾性部に置き換えられてもよい。
【0032】
仕切り部23に付着した液体は、携帯電話機10が充電器300に装着される場合に第1のリブ311と第2のリブ312との間の隙間において生じる毛細管現象によって排水される。即ち、充電時のショートを防止できる。
【0033】
以上説明したように、第3の実施形態に係る充電器は、第2の実施形態と同一または類似のメカニズム(即ち、第1のリブの端面と第2のリブの端面との間に形成される隙間において生じる毛細管現象)によって、仕切り部に付着した液体を排水する。従って、この充電器によれば、正極受電端子及び負極受電端子に亘って付着していた液体の一部または全部が排水される。即ち、充電時のショートが防止できる。
【0034】
更に、第1のリブ及び第2のリブは、バネの弾性を利用して移動可能である。具体的には、バネは、充電対象機器が充電器に装着される場合にこの充電対象機器からの応力によって収縮する。充電器の正極給電端子及び負極給電端子と充電対象機器の正極受電端子及び負極受電端子とがそれぞれ接するまで、第1のリブ及び第2のリブはバネの収縮に連動して移動できる。従って、充電対象機器の受電端子周辺の外形に関わらず、第1のリブ及び第2のリブを仕切り部にそれぞれ接触させると共に正極給電端子及び負極給電端子を正極受電端子及び負極受電端子にそれぞれ接触させることができる。即ち、受電端子周辺において相異なる外形を持つ複数種類の充電対象機器について、排水により充電時のショートを防止できる。
【0035】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0036】
10・・・携帯電話機
20・・・凹部
21・・・正極受電端子
22・・・負極受電端子
23・・・仕切り部
30・・・水滴
100,200,300・・・充電器
101・・・正極給電端子
102・・・負極給電端子
110,211,212,311,312・・・リブ
320・・・バネ
【技術分野】
【0001】
実施形態は、電子機器などの充電器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、防水機能を備える電子機器(例えば、携帯電話機)が多くのユーザに利用されている。係る電子機器は、ある程度の浸水を防止できるので、多様な使用環境に適応しやすく利便性が高い。係る電子機器は、典型的には、充電可能なバッテリによって駆動される。電子機器は、その受電端子周辺に液体(例えば、水)が付着した状態で充電器に装着されることがある。しかしながら、充電器は、十分な防水対策が採られていないことが多い。従って、電子機器の受電端子周辺に付着した液体が、充電時にショートを生じさせるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−174301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態は、充電対象機器の受電端子周辺に付着した液体を排水し、充電時のショートを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、充電器は、正極受電端子と、負極受電端子と、正極受電端子及び負極受電端子を仕切る仕切り部とを含む充電対象機器を充電する。充電器は、正極給電端子と、負極給電端子と、リブとを含む。正極給電端子は、充電対象機器が充電器に装着される場合に正極受電端子に接する。負極給電端子は、充電対象機器が充電器に装着される場合に負極受電端子に接する。リブは、充電対象機器が充電器に装着される場合に仕切り部と向かい合い仕切り部との間に隙間を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】携帯電話機の外観を例示する図。
【図2】図1の携帯電話機の凹部を例示する図。
【図3】図1の携帯電話機の凹部を例示する図。
【図4】図1の携帯電話機の凹部に水滴が付着した状態の説明図。
【図5】図4の状態の問題点の説明図。
【図6】第1の実施形態に係る充電器の外観を例示する図。
【図7】充電時における携帯電話機及び第1の実施形態に係る充電器の外観を例示する図。
【図8】図7の8−8’断面図。
【図9】図8の破線部分の拡大図。
【図10A】第1の実施形態に係る充電器の作用の説明図。
【図10B】第1の実施形態に係る充電器の作用の説明図。
【図11】第1の実施形態に係る充電器の効果の説明図。
【図12A】第2の実施形態に係る充電器を例示する図。
【図12B】第2の実施形態に係る充電器を例示する図。
【図13A】第3の実施形態に係る充電器を例示する図。
【図13B】第3の実施形態に係る充電器を例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照しながら実施形態の説明が述べられる。尚、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号が付され、重複する説明は基本的に省略される。
【0008】
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る充電器100は、例えば図1に示される携帯電話機10を充電する。勿論、充電器100の充電対象機器は、携帯電話機に限られず、種々の電子機器であってもよいし、バッテリ単体であってもよい。
【0009】
図1に示されるように、携帯電話機10は、その筐体外形に凹部20を含む。図2に示されるように、凹部20は、その全体が周辺(即ち、携帯電話機10の筐体)に比べて凹んでいる。凹部20は、図3に示されるように、正極受電端子21と、負極受電端子22と、これら正極受電端子21及び負極受電端子22を仕切る仕切り部23とを含む。仕切り部23は、正極受電端子21及び負極受電端子22を空間的に仕切るだけでなく、両者を電気的に絶縁することができる。
【0010】
尚、凹部20は、充電対象機器(即ち、携帯電話機10)の受電端子周辺の外形を例示しているが、充電対象機器の受電端子周辺の外形はこれに限られない。例えば、受電端子周辺は充電対象機器の筐体外形から見てフラットであってもよいし、凸部であってもよい。即ち、充電対象機器の受電端子周辺の形状は、充電対象機器のデザイン或いは他の制約に応じて適宜定めることができる。即ち、以降の説明において、凹部20は任意の外形を持つ受電端子周辺部分として読み替えることができる。
【0011】
携帯電話機10が防水機能を備えているならば、凹部20にある程度の液体(例えば水)が付着したとしても携帯電話機10の動作に支障はない。しかしながら、携帯電話機10を充電器に装着する場合に、凹部20に付着した液体が、ショートを生じさせるおそれがある。従って、充電前に凹部20に付着した液体を排水する必要がある。係る液体を簡易に排水するために、重力を利用することができる。例えば、携帯電話機10の凹部20を鉛直方向に傾ければ、重力の作用によっていくらかの水分を落とすことは可能である。
【0012】
しかしながら、図4に示されるように、水滴30に働く表面張力が当該水滴30に働く重力よりも強ければ、当該水滴30は凹部20に付着し続ける。即ち、図5に示されるように、充電時(即ち、正極給電端子101及び負極給電端子102が正極受電端子21及び負極受電端子22にそれぞれ接する時)にショートが生じるおそれがある。故に、重力にのみを利用した排水は必ずしも十分でない。一方、ユーザが、凹部20に溜まった水滴30を充電前に拭き取るなどの排水のための処置を施すことは煩雑である。
【0013】
本実施形態に係る充電器100は、正極給電端子101と、負極給電端子102と、リブ110とを含む。正極給電端子101は、携帯電話機10が充電器100に装着される場合に正極受電端子21に接する。負極給電端子102は、携帯電話機10が充電器100に装着される場合に負極受電端子22に接する。リブ110は、携帯電話機10が充電器100に装着される場合に仕切り部23と向かい合い仕切り部23との間に隙間を形成する。仕切り部23に付着した液体は、リブ110と仕切り部23との間の隙間において生じる毛細管現象によって排水される。
【0014】
充電器100の外形は、典型的には、図6に示される卓上ホルダ型である。但し、充電器100は、これと異なる外形を備えても勿論よい。充電器100には、図7に示されるように携帯電話機10が装着される。
【0015】
図7の8−8’断面が図8に例示されており、これによれば充電器100において携帯電話機10の収容部分の底面は水平でなく傾斜を持つように設計されている。係る設計は、充電中の携帯電話機10の操作性、画面視認性を高めるだけでなく、リブ110と仕切り部23との間の隙間において生じる毛細管現象によって排水された液体を傾斜に沿って所望の経路に導く効果もある。即ち、係る液体が傾斜に沿って導かれる経路上に排水路或いは排水口を設ければ、液体をスムーズに充電器100の外部へ排水できる。
【0016】
図9は図8の破線部分の詳細を示しており、これによればリブ110は仕切り部23に向かい合い仕切り部23との間に隙間を形成する端面を含む。この端面は、向かい合う仕切り部23に沿った外形を持つように設計されている。即ち、図10A及び図10Bに示されるように、仕切り部23に付着した水滴30は、携帯電話機10が充電器100に装着される場合に、仕切り部23とリブ110の端面との間の隙間において生じる毛細管現象によって排水される。
【0017】
尚、仕切り部23との間の隙間が小さくなるようにリブ110の端面の外形及びリブ110の高さを設計すれば、毛細管現象による排水効果を高めることができる。また、仕切り部23と向かい合う面積が大きくなるようにリブ110の端面の外形を設計すれば、毛細管現象による排水効果を高めることができる。排水対象の液体の表面張力に見合った排水効果が得られるように、リブ110を設計することが好ましい。
【0018】
毛細管現象による排水の結果、正極受電端子21及び負極受電端子22に亘って付着していた水滴30の一部または全部が排水される。即ち、図11に示されるように、水滴によるショートを防止できる。
【0019】
以上説明したように、第1の実施形態に係る充電器は、充電対象機器がこの充電器に装着される場合に、充電対象機器の正極受電端子及び負極受電端子を仕切る仕切り部と向かい合い仕切り部との間に隙間を形成するリブを備えている。そして、仕切り部に付着した液体は、充電対象機器が充電器に装着される場合に仕切り部とリブとの間の隙間において生じる毛細管現象によって排水される。より具体的には、リブは仕切り部に沿った外形を持つ端面を含み、この端面は充電対象機器が充電器に装着される場合に仕切り部と向かい合い仕切り部との間に隙間を形成する。仕切り部に付着した液体は、充電対象機器が充電器に装着される場合に仕切り部と端面との間の隙間において生じる毛細管現象によって排水される。従って、この充電器によれば、正極受電端子及び負極受電端子に亘って付着していた液体の一部または全部が排水される。即ち、充電時のショートを防止できる。
【0020】
(第2の実施形態)
第1の実施形態に係る充電器は、充電対象機器の正極受電端子及び負極受電端子を仕切る仕切り部とこれに向かい合う充電器のリブとの間に形成される隙間において生じる毛細管現象によって排水を実現する。従って、充電器のリブの外形と、充電対象機器の仕切り部の外形とのマッチング次第で排水効果が増減する。例えば、充電器のリブと充電対象機器の仕切り部との隙間が過度に大きければ十分な排水効果が得られないおそれがある。即ち、第1の実施形態は、基本的には、1種類の充電対象機器、或いは、少なくとも受電端子周辺において同一または類似の外形を持つ複数種類の充電対象機器を想定する。一方、第2の実施形態は、受電端子周辺において相異なる外形を持つ複数種類の充電対象機器を想定し、ユニバーサル充電器を提供する。
【0021】
本実施形態に係る充電器200は、正極給電端子101、負極給電端子102、第1のリブ211及び第2のリブ212を含む。第1のリブ211及び第2のリブ212は、後述するように、携帯電話機10(充電対象機器)が充電器200に装着される場合に携帯電話機10の仕切り部23にそれぞれ接する。第1のリブ211及び第2のリブ212は、互いに向かい合う端面を備え、両端面の間に隙間(クリアランス)を形成する。尚、第1のリブ211及び第2のリブ212の外形は、例えば板状であるがこれに制限されない。また、第1のリブ211及び第2のリブ212のうち仕切り部23に接する端面(例えば、隙間を形成する端面と交差する端面)は、平面であってもよいし、曲面であってもよい。
【0022】
第1のリブ211及び第2のリブ212は、可動に構成されている。典型的には、図12A及び図12Bに示されるように、第1のリブ211及び第2のリブ212は、携帯電話機10が充電器200に装着されることに連動して仕切り部23と接する位置に移動する。尚、正極給電端子101及び負極給電端子102は、例えば、携帯電話機10が充電器200に装着されることに連動して正極受電端子21及び負極受電端子22に接する位置にそれぞれ移動できるとする。係る可動構成によれば、充電対象機器の受電端子周辺の外形に関わらず、充電が可能であると共に第1のリブ211及び第2のリブ212を仕切り部23にそれぞれ接触させることができる。第1のリブ211及び第2のリブ212の可動幅を大きくすれば、充電対象機器の受電端子周辺の外形に幅広く適応できる。想定される充電対象機器の受電端子周辺の外形に見合った可動幅を設計することが好ましい。
【0023】
仕切り部23に付着した液体は、携帯電話機10が充電器200に装着される場合に第1のリブ211と第2のリブ212との間の隙間において生じる毛細管現象によって排水される。
【0024】
尚、第1のリブ211と第2のリブ212との隙間が小さくなるように第1のリブ211及び第2のリブ212の外形及び配置を設計すれば、毛細管現象による排水効果を高めることができる。また、第1のリブ211及び第2のリブ212が互いに向かい合う面積が大きくなるように第1のリブ211及び第2のリブ212の外形を設計すれば、毛細管現象による排水効果を高めることができる。排水対象の液体の表面張力に見合った排水効果が得られるように、第1のリブ211及び第2のリブ212を設計することが好ましい。
【0025】
毛細管現象による排水の結果、正極受電端子21及び負極受電端子22に亘って付着していた液体の一部または全部が排水される。即ち、充電時のショートが防止できる。
【0026】
以上説明したように、第2の実施形態に係る充電器は、充電対象機器がこの充電器に装着される場合に、充電対象機器の正極受電端子及び負極受電端子を仕切る仕切り部とそれぞれ接する第1のリブ及び第2のリブを備えている。第1のリブ及び第2のリブは、互いに向かい合う端面を備え、両端面の間に隙間(クリアランス)を形成する。そして、仕切り部に付着した液体は、充電対象機器が充電器に装着される場合に、第1のリブと第2のリブとの間の隙間において生じる毛細管現象によって排水される。従って、この充電器によれば、正極受電端子及び負極受電端子に亘って付着していた液体の一部または全部が排水される。即ち、充電時のショートが防止できる。
【0027】
更に、第1のリブ及び第2のリブは、可動に構成され、充電対象機器が充電器に装着されることに連動して仕切り部と接する位置に移動する。従って、充電対象機器の受電端子周辺の外形に関わらず、第1のリブ及び第2のリブを仕切り部に接触させることができる。即ち、受電端子周辺において相異なる外形を持つ複数種類の充電対象機器について、排水により充電時のショートを防止できる。
【0028】
(第3の実施形態)
前述の第2の実施形態は、充電対象機器が充電器に装着されることに連動して第1のリブ及び第2のリブを移動させることによって、受電端子周辺において相異なる外形を持つ複数種類の充電対象機器の排水を可能としている。第3の実施形態は、第2の実施形態と異なる方法で、係る複数種類の充電対象機器の排水を可能とする。
【0029】
本実施形態に係る充電器300は、正極給電端子101、負極給電端子102、第1のリブ311、第2のリブ312及びバネ320を含む。第1のリブ311及び第2のリブ312は、後述するように、携帯電話機10(充電対象機器)が充電器300に装着される場合に携帯電話機10の仕切り部23にそれぞれ接する。尚、第1のリブ311及び第2のリブ312は、前述の第1のリブ211及び第2のリブ212と同一または類似の排水メカニズムを持つので、これらの排水に関する説明を省略する。
【0030】
第1のリブ311及び第2のリブ312は、バネ320によってプリテンションが与えられている。更に、第1のリブ311及び第2のリブ312は、バネ320の弾性を利用して移動可能である。典型的には、図13A及び図13Bに示されるように、携帯電話機10が充電器300に装着されると、携帯電話機10からの応力によってバネ320が収縮し、これに連動して第1のリブ311及び第2のリブ312は携帯電話機10の仕切り部23に接した状態で移動する。そして、第1のリブ311及び第2のリブ312は、正極給電端子101及び負極給電端子102が携帯電話機10の正極受電端子21及び負極受電端子22とそれぞれ接するまで、バネ320の収縮に連動して移動する。最終的に、正極給電端子101及び負極給電端子102は正極受電端子21及び負極受電端子22とそれぞれ接し、第1のリブ311及び第2のリブ312は仕切り部23とそれぞれ接する。故に、充電対象機器の受電端子周辺の外形に関わらず、充電が可能であると共に第1のリブ311及び第2のリブ312を仕切り部23に接触させることができる。
【0031】
尚、第1のリブ311及び第2のリブ312の可動幅は、少なくともバネ320の性質に依存する。第1のリブ311及び第2のリブ312の可動幅を大きくすれば、充電対象機器の受電端子周辺の外形に幅広く適応できる。想定される充電対象機器の受電端子周辺の外形に見合った可動幅を設計することが好ましい。また、バネ320は、可動幅を調節するために、或いは、他の目的のために、他の弾性素材によって形成される弾性部に置き換えられてもよい。
【0032】
仕切り部23に付着した液体は、携帯電話機10が充電器300に装着される場合に第1のリブ311と第2のリブ312との間の隙間において生じる毛細管現象によって排水される。即ち、充電時のショートを防止できる。
【0033】
以上説明したように、第3の実施形態に係る充電器は、第2の実施形態と同一または類似のメカニズム(即ち、第1のリブの端面と第2のリブの端面との間に形成される隙間において生じる毛細管現象)によって、仕切り部に付着した液体を排水する。従って、この充電器によれば、正極受電端子及び負極受電端子に亘って付着していた液体の一部または全部が排水される。即ち、充電時のショートが防止できる。
【0034】
更に、第1のリブ及び第2のリブは、バネの弾性を利用して移動可能である。具体的には、バネは、充電対象機器が充電器に装着される場合にこの充電対象機器からの応力によって収縮する。充電器の正極給電端子及び負極給電端子と充電対象機器の正極受電端子及び負極受電端子とがそれぞれ接するまで、第1のリブ及び第2のリブはバネの収縮に連動して移動できる。従って、充電対象機器の受電端子周辺の外形に関わらず、第1のリブ及び第2のリブを仕切り部にそれぞれ接触させると共に正極給電端子及び負極給電端子を正極受電端子及び負極受電端子にそれぞれ接触させることができる。即ち、受電端子周辺において相異なる外形を持つ複数種類の充電対象機器について、排水により充電時のショートを防止できる。
【0035】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0036】
10・・・携帯電話機
20・・・凹部
21・・・正極受電端子
22・・・負極受電端子
23・・・仕切り部
30・・・水滴
100,200,300・・・充電器
101・・・正極給電端子
102・・・負極給電端子
110,211,212,311,312・・・リブ
320・・・バネ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
正極受電端子と、負極受電端子と、前記正極受電端子及び前記負極受電端子を仕切る仕切り部とを具備する充電対象機器を充電する充電器において、
前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記正極受電端子に接する正極給電端子と、
前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記負極受電端子に接する負極給電端子と、
前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記仕切り部と向かい合い前記仕切り部との間に隙間を形成するリブと
を具備する充電器。
【請求項2】
前記リブは、前記仕切り部に沿った外形の端面を含み、
前記端面は、前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記仕切り部と向かい合い前記仕切り部との間に隙間を形成する、
請求項1記載の充電器。
【請求項3】
正極受電端子と、負極受電端子と、前記正極受電端子及び前記負極受電端子を仕切る仕切り部とを具備する充電対象機器を充電する充電器において、
前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記正極受電端子に接する正極給電端子と、
前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記負極受電端子に接する負極給電端子と、
前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記仕切り部と接する第1のリブと、
前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記仕切り部と接し、かつ、前記第1のリブとの間に隙間を形成する第2のリブと
を具備する充電器。
【請求項4】
前記第1のリブ及び前記第2のリブは、可動に構成され、前記充電対象機器が前記充電器に装着されることに連動して前記仕切り部と接する位置にそれぞれ移動する、請求項3記載の充電器。
【請求項5】
前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記充電対象機器からの応力によって収縮し、前記正極給電端子及び前記負極給電端子が前記正極受電端子及び前記負極受電端子とそれぞれ接するまで前記第1のリブ及び前記第2のリブをそれぞれ移動させる弾性部を更に具備する、請求項3記載の充電器。
【請求項1】
正極受電端子と、負極受電端子と、前記正極受電端子及び前記負極受電端子を仕切る仕切り部とを具備する充電対象機器を充電する充電器において、
前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記正極受電端子に接する正極給電端子と、
前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記負極受電端子に接する負極給電端子と、
前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記仕切り部と向かい合い前記仕切り部との間に隙間を形成するリブと
を具備する充電器。
【請求項2】
前記リブは、前記仕切り部に沿った外形の端面を含み、
前記端面は、前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記仕切り部と向かい合い前記仕切り部との間に隙間を形成する、
請求項1記載の充電器。
【請求項3】
正極受電端子と、負極受電端子と、前記正極受電端子及び前記負極受電端子を仕切る仕切り部とを具備する充電対象機器を充電する充電器において、
前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記正極受電端子に接する正極給電端子と、
前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記負極受電端子に接する負極給電端子と、
前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記仕切り部と接する第1のリブと、
前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記仕切り部と接し、かつ、前記第1のリブとの間に隙間を形成する第2のリブと
を具備する充電器。
【請求項4】
前記第1のリブ及び前記第2のリブは、可動に構成され、前記充電対象機器が前記充電器に装着されることに連動して前記仕切り部と接する位置にそれぞれ移動する、請求項3記載の充電器。
【請求項5】
前記充電対象機器が前記充電器に装着される場合に前記充電対象機器からの応力によって収縮し、前記正極給電端子及び前記負極給電端子が前記正極受電端子及び前記負極受電端子とそれぞれ接するまで前記第1のリブ及び前記第2のリブをそれぞれ移動させる弾性部を更に具備する、請求項3記載の充電器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13A】
【図13B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13A】
【図13B】
【公開番号】特開2012−253853(P2012−253853A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−122764(P2011−122764)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(390010308)東芝デジタルメディアエンジニアリング株式会社 (192)
【出願人】(310022372)富士通モバイルコミュニケーションズ株式会社 (219)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(390010308)東芝デジタルメディアエンジニアリング株式会社 (192)
【出願人】(310022372)富士通モバイルコミュニケーションズ株式会社 (219)
【Fターム(参考)】
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