光および揮発性活性体の統合放出を提供する装置
光および物質の放出装置(100)は、光源(106)、エミッタ(108)、電源(118)、制御回路(110,112)、および支持構造(102,104,134)を含んでいる。光源(106)は、ろうそくの炎を模倣する明滅光を放出する。エミッタ(108)は、揮発性活性体を放出する。電源(118)は、光源(106)およびエミッタ(108)に対して電力を供給する。制御回路(110,112)は、(i)光源(106)を明滅させることおよび(ii)エミッタ(108)に揮発性活性体を放出させること、のうちの少なくとも1つを制御する。支持構造(102,104,134)は、光源(106)、エミッタ(108)、電源(118)、および制御回路(110,112)を支持する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、周囲の条件の統合提示に関する。より詳細には、本発明は、単一の装置から、部屋のような所与エリア内への、光および揮発性活性体、例えば香料など、の制御され且つ統合された放出に関する。
【背景技術】
【0002】
無数の利用可能な香りばかりでなく、それらの多様な形状およびサイズのために、事実上、香り付きのろうそくほど、あるエリアにおける雰囲気の設定にとって用途の広いものはほとんどない。しかしながら、香り付きのろうそくは、欠点がないわけではない。例えば、したたるろうは、家具および皮膚に損傷を与え得るし、極端には、裸火は、構造火災に導き得る。
【0003】
ろうそくに関連する共通の問題に対処するために、米国特許第5,013,972号および米国特許第6,066,924号に開示されたもののような、明滅するろうそくの様相を呈する電子照光装置は、当該技術において一般的に知られている。’972号特許においては、2つの横に並んだランプが、明滅が知覚されるような頻度で、交替的に点滅する。同様に、’924号特許は、互いに極めて接近している2つの電球を、それらの電球が明滅するように、制御するのに使用される回路構成を開示している。その上、’924号特許の回路構成および電球は、通常のフラットキャンドルと類似したようなサイズおよび形状を有する容器内に収容される。これらの特許は、ろうそくの視覚的な美しさを擬態する装置を示唆しているかもしれないが、それらは、香り付きのろうそくの体験を提供することはできず、すなわち、それらは、光に加えて香りを放出することはできない。
【0004】
香料ディスペンサも一般的に知られている。例えば、ユーザによって引き金を起動する際に、エアゾール容器から香りを放出することが知られている。また、他の方法は、周囲空気内に配布されるために所望の特性を有する蒸気を生じさせるために、液体または他の蒸発可能な材料の蒸発特性を利用している。例えば、米国特許第4,413,779号は、2つの堅い多孔性のナイロン芯がその中に延びるような、流体を収容するガラス容器を開示している。芯は、堅いプラスティックの多孔性エレメントに接触している。使用においては、芯は、流体をガラス容器から周囲の空気へ搬送している。空気清浄機のさらなる例として、香り付きの液体を貯蔵器から引き出す芯から香りを放出するための噴霧器アセンブリに関する技術も、一般的に知られている。例えば、同一出願人による米国特許第6,296,196号および同一出願人により且つ2003年4月14日に出願された同時係属米国特許出願第10/412,911号(米国特許第7,017,829号)は、具体的に後述されるように、そのようなアセンブリを開示している。’196号特許および’911号特許出願は、引用文献としてここに組み込まれている。これらの代表的な装置は、香りの放出を提供しているが、ろうそくの視覚的美観を提供してはいない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、香り付きのろうそくと類似したような光と香り(または他の活性成分)との両方を放出する装置を提供する。より詳細には、本発明は、炎のない明滅効果と効果で信頼性のある揮発性活性体配送システムとを組み合わせているような特有の設計を採用する改良ろうそくに向けられている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
さらに詳細には、本発明のある態様においては、光および物質の放出装置は、光源、エミッタ、電源、制御回路、および支持構造を含んでいる。光源は、ろうそくの炎を模倣する明滅光を放出する。エミッタは、揮発性活性体を放出する。電源は、光源およびエミッタに対して電力を供給する。制御回路は、光源を明滅させることおよびエミッタに揮発性活性体を放出させること、のうちの少なくとも1つを制御する。支持構造は、光源、エミッタ、電源、および制御回路を支持する。
【0007】
本発明のもう一つの態様によれば、光および物質の放出装置は、光源と、物質エミッタと、制御回路と、電源と、シャシと、ホルダと、を含んでいる。光源は、ろうそくの炎を模倣する明滅光を放出する。物質エミッタは、揮発性活性体を放出する。制御回路は、前記光源および前記エミッタのうちの少なくとも1つを制御する。電源は、前記光源と、明滅光の放出と、前記物質エミッタと、揮発性活性体の放出に対して、電力を供給する。光源、物質エミッタ、制御回路、および電源のうちの1つ以上がシャシ上に配置される。シャシは、ホルダ上に取り外し可能に配置されていてもよく、該ホルダおよびシャシは、光源、物質エミッタ、制御回路、および電源が配置されるようなハウジングを形成する。シャシおよびボディのうちの少なくとも1つは、光源によって放出される光を拡散させるディフューザを含んでいる。
【0008】
本発明のさらなる実施の形態によれば、光および物質の放出装置は、少なくとも1つのLED(発光ダイオード)と、物質エミッタと、電源と、単一のマイクロコントローラおよび単一の回路基板のうちの少なくとも1つと、を含んでいる。少なくとも1つのLEDは、ろうそくの炎を模倣する明滅光を放出する。物質エミッタは、揮発性活性体を放出する。電源は、光を放出前記光源と、揮発性活性体を放出する前記物質エミッタと、の少なくとも1つに電力を供給する。単一のマイクロコントローラおよび単一の回路基板のうちの少なくとも1つは、明滅光を放出する前記光源と、揮発性活性体を放出する前記物質エミッタとの両方を制御する。
【0009】
本発明の、これらのそして他の態様、特徴、および利点に対する深い理解は、本発明の好ましい実施の形態を図解し且つ説明する図面および添付記述を参照することによって得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
各図において、類似しまたは対応する部分については、類似しまたは対応する数字が使用されている。
【0011】
本発明は、光と香りの両方を放出する装置を提供する。好ましくは、本発明は、裸火なしに、且つ改良された香り配送システムによって、香り付きのろうそくの視覚的および嗅覚的な美しさの両方を擬態する単一の装置を提供する。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態が、香りの放出を含んでおり、以下の議論のほとんどが、香りの放出に関するものであろうとはいえ、我々は、また、本発明のディスペンサが、他の揮発性活性体を代わりに分配するものであってもよいことを予期している。その代わりの揮発性活性体は、例えば、殺菌剤、消毒剤、殺虫剤、および防虫剤、を含んでいてもよい。当業者によって認識されるように、他の揮発性活性体も、香料とほとんど同様の方法にてディスペンサを介して周囲環境に導入され得る。
【0013】
各図において概して見られるように、本発明の好ましい実施の形態は、光および香りを放出するための装置を含んでいる。該装置は、好ましくは、電気的に駆動される光源、香料ディスペンサ、電源、制御回路、および支持構造を含んでいる。これらの構成要素の全ては、共に作用して、芳香および明滅炎の外観を提供し、電気的に駆動される光源によって、明滅効果を提供する。
【0014】
(光源)
本発明の光源は、電気的に駆動される光放出装置である。好ましい構成においては、光源は、1つ以上の発光ダイオード(LED)を備えている。特に、図1〜図7においては、単一のLED106またはLED206が使用されると同時に、図8A〜図8Cにおいては、光源はLED群306a,306bを含んでいる。他の従来の照光装置が(例えば、白熱、ハロゲン、蛍光、等を含む)、光源として代わりに使用されてもよい。
【0015】
一般に理解されているように、LEDは、従来の照光装置には見出されない種々の特徴を提供する。特に、当該技術において良く知られているように、LEDのデューティサイクルを巧みに操作することによって、LEDから放出される光が制御され得る。例えば、光は、知覚できる間欠性で放出されてもよく、あるいは継続的に放出されると知覚されるように放出されてもよい。その上、LEDのデューティサイクルの増大は、放出される光の強度および/または知覚される色を増大させるであろう。
【0016】
単一のLEDが使用される実施の形態においては、LEDは、変動する強度を有するように制御され、それによって明滅効果を提供する。図8A〜図8Cのように、2つのLED306a、306bは、好ましくは、上下に配置され、すなわちLED306aは、LED306bの、光および香りの放出装置300の基部と反対の側にある。好ましくは、上側のLED306aは、知覚可能な間欠性にて光を放出するように制御され、同時に下側のLED306bは、継続的に放出されていると知覚されるように制御される。この態様において、LED306a、306bは、明滅効果を生じるように作用する。例えば、従来のろうそくが点火されるとき、炎の基部は安定して、同時に芯からより遠い炎の部分は明滅しているように見える。LED306a、306bの本構成は、このような視覚的な特徴を擬態している。黄色がかったまたはアンバー(琥珀)の色合いを有するLEDが使用されることが望まれる。具体的には、ほぼ580ナノメータからほぼ600ナノメータまでの範囲における発光の波長を有するLEDが使用されることが望まれており、ほぼ585ナノメータからほぼ595ナノメータまでの範囲における発光の波長を有するLEDが使用されることがさらに望まれている。
【0017】
もちろん、我々は、我々の好ましい実施の形態の光源に対する変更を予期している。例えば、より大きな炎の知覚を生起するために、2つ以上のLEDが使用されることもできる。また、多くの色のLEDが知られており、例えば、赤みがかった、オレンジがかった、および/または黄色がかった色合いを用いることによって炎により近く似せるように使用されることが可能である。色は、また、例えば、RGBのLED(すなわち、赤色、緑色、および青色のLEDのアレイ)を用いることによって変化されることもできる。そのように所用LEDのタイプを変動させることによって、それらの配置を変動すると同じように、種々の色付きの外観、色付きの炎、および色付きの明滅を含む、数多くの美しさが達成され得る。LEDのデューティサイクルを調整することによって、光の輝度も、設計要求によって指図される通り、減弱されまたは増強されてもよい。
【0018】
その上、多数のLEDが使用されるとき、あるLEDは、その他のLED306aが明滅効果を提供している間に、知覚可能に一定の発光を提供することは必要とされない。一方または両方が、知覚可能に一定に保持され、且つ一方または両方が明滅光を放出してもよい。(パルス幅変調を用いて、1つ以上のLEDを制御するとき、知覚可能な一定光と明滅光のいずれも、観察者に知覚されられないほどの高い周波数で明滅可能であることが、当業者によって認められるであろう。それゆえ、明滅光および一定光は、ここにおいては、知覚される効果に関するものと理解されるべきであろう。)
【0019】
(香料ディスペンサ)
香料ディスペンサは、好ましくは、本発明と一体的に提供される。香料ディスペンサは、好ましくは、ゲル状および液状の形態を含む、多数の従来の形態のいずれか1つにおける香料を有する、交換可能な容器、すなわち貯蔵器、を保持している。香料は、加熱によって気化され、装置から発出されてもよい。そのような場合、ディスペンサは、香料から蒸気が駆動される速度を変化させるための制御可能な加熱装置または気化される香料のまわりの気流を制御するための(シールドまたはファンのような)機械的なコントローラを持っていてもよい。
【0020】
香料ディスペンサは、一般に良く知られているが、好ましい香料ディスペンサは、芯による発出システムである。さらに好ましくは、香料ディスペンサは、芯から香料を発出させるための噴霧器を使用する。そのような構成が、図13および図14に示されている。
【0021】
具体的には、好ましい蒸発香料ディスペンサ4は、オリフィスプレート462を含む噴霧器アセンブリと、交換可能な貯蔵器326とを備えている。貯蔵器326は、交換可能であり且つ流体を収容する。芯464は、貯蔵器326内に配置されている。芯464は、貯蔵器326の内部から液体を移送するように、毛管作用によって動作する。貯蔵器326は、好ましくは、ユーザによって取り外し可能であり、他の貯蔵器326と交換されてもよい(例えば、流体が使い尽くされたとき、または異なる香りが付けられる流体が望まれるとき)。このようなやり方で交換されたとき、芯464は、流体を貯蔵器326から移送する。
【0022】
オリフィスプレート462を含むことに加えて、噴霧器アセンブリは、オリフィスプレート462の下側面とスプリングハウジング468とを弾性的に支持するために形成された少なくとも1つの弾性的な、延長されたワイヤ状の支持体466をさらに備えている。スプリングハウジング468内に収容されるスプリング470は、オリフィスプレート462の上側面を弾性的に押圧する。オリフィスプレート462を直接的に押圧するよりもむしろ、スプリング470は、代わりに、または付加的に、(例えば、オリフィスプレート462に結合されている、圧電セラミック材料から作られた)アクチュエータエレメント472のような部材を押圧してもよい。ワイヤ状の支持体466およびスプリング470は、ワイヤ状支持体466の弾性的偏倚力に抗してオリフィスプレート462を上昇および下降させることを可能とするような方法で、共にオリフィスプレート462を適正位置に保持する。
【0023】
アクチュエータエレメント472は、好ましくは、環状に形成されており、オリフィスプレート462は、好ましくは円形である。オリフィスプレート462は、アクチュエータエレメント472を横切って延び、アクチュエータエレメント472にハンダ付けされまたは固定されている。バイブレータタイプの噴霧器アセンブリの構造は、良く知られており、例えば米国特許第6,296,196号に記述されている。従って、噴霧器アセンブリは、交流電圧が、アクチュエータエレメント472の背中合わせの上側および下側に印加されるときを除いて、詳細には説明されない。これらの交流電圧は、アクチュエータエレメント472を横切って電界を生成し、この電界を放射方向に膨張させ且つ収縮させる。この膨張および収縮は、オリフィスプレート462に伝達され、その中央領域が上下方向に振動するように屈曲させることを生じる。オリフィスプレート462の中央領域は、剛性を提供し噴霧を増やすために、若干上方へドーム状に膨らまされている。この中央領域は、また、オリフィスプレート462の下側又は下側面からその上側面へオリフィスプレート462を通って延びる複数の微細にテーパされたオリフィスで形成されていてもよい。
【0024】
動作においては、高周波交流電圧の形態の電力が、上述されたように、アクチュエータエレメント472の背中合わせの上側および下側に印加される。これらの電圧を生成するための適切な回路は、上述された米国特許第6,296,196号に示され且つ説明されている。該特許で述べられているように、装置は、連続するオンおよびオフ時間の間に動作されてもよい。これらのオンおよびオフ時間の相対的な持続期間は、ハウジングの外側にあり、マイクロコントローラ上のスイッチエレメントに結合された外部スイッチアクチュエータ(図示せず)によって調整され得る。他の実施の形態においては、オンおよびオフ時間は、予め設定されたプログラムによって制御されてもよいし、あるいはユーザ制御のように、プロセッサーを通して作用するユーザインタフェースによって制御されてもよい。
【0025】
噴霧器アセンブリがワイヤ状支持体466によって支持されているとき、オリフィスプレート462は、芯464の上端部に接触るように配置される。噴霧器アセンブリは、それゆえ、芯464の上端部がオリフィスプレート462の下側に接触するように、液体貯蔵器326の上方に支持される。したがって、芯464は、液体を毛管作用によって、液体貯蔵器326の内部から芯464の頂部へ配送し、そしてオリフィスプレート462の下側へ接触する表面張力によって、振動時に、液体が、そのオリフィスを通過するようにさせ、その反対側(すなわち上側面)から小さな小滴の形態で噴出される。
【0026】
好ましい構成において、水平のプラットフォームが、貯蔵器326と噴霧器アセンブリの両方のための共通の構造的支持体として働く。この方法において、貯蔵器326、および、特に、その中に配置される芯464の上端部は、オリフィスプレート462に位置合わせされる。その上、噴霧器アセンブリおよびオリフィスプレート462が、弾性的に配置されるので、芯464の上端部は、貯蔵器326が他の貯蔵器に交換されたときに製造許容誤差に起因して生じる可能性のある寸法の偏差に関係なく、いつもオリフィスプレート462の下側面および/またはアクチュエータエレメント472に対して押圧する。これは、もしも交換貯蔵器326に収容されている芯464が、オリジナルの液体貯蔵器326の芯464より高いまたは低いならば、スプリング470の動作は、芯464がオリフィスプレート462の下側面および/またはアクチュエータエレメント472に対して押圧するように、交換された貯蔵器326の芯464の位置に従って、オリフィスプレート462を上昇させ且つ下降させることを許容するからである。芯464が、好ましくは、弾性的に支持されているオリフィスプレート462の下側面に対して押圧されたとき、過度に変形されないように、実質的に固体であり寸法的に安定な材料から形成されることが認められる。噴霧器がその上に配置される水平プラットフォームの特徴は、以下においてさらに議論される。
【0027】
図示のように、芯464は、オリフィスプレート462および/またはアクチュエータエレメント472に接触するように、液体貯蔵器326の内側から貯蔵器326の頂部におけるプラグ474を通って上方へ延びている。(プラグ474は、液体貯蔵器326の内部に芯464を保持する。)芯464は、貯蔵器326内部から芯464の上端部へ液体を吸い上げる縦方向に延びる毛管通路を有している。毛管芯464の代わりに、我々は、毛管部材(図示せず)が、代替的に使用されてもよいと想定している。そのような部材は、一般に、その外部に複数の毛管通路を含んでいる。これらの通路は、毛管作用を介して、液体貯蔵器326からオリフィスプレート462および/またはアクチュエータエレメント472へ香料を移送するように作用する。
【0028】
上述された噴霧装置のより詳細な説明は、同一出願人により2003年4月14日に出願された同時係属米国特許出願第10/412,911号に見出される。それに加えて、噴霧装置のための支持構造のより詳細な説明は、同一出願人により2002年11月26日に出願された同時係属米国特許出願第10/304,215号(米国特許第6,896,193号)に見出される。’215号出願の開示は、引用文献としてここに組み込まれている。
【0029】
もちろん、他の香り放出装置が、設計上の選択、製造コスト、その他を考慮して所望されるように置き換えられてもよい。特に、我々は、上述圧電的に作動される噴霧装置に代えて、数ある中で、蒸発装置、加熱補助された蒸発装置、およびファン補助された蒸発装置が使用されることを想定している。その上、ディスペンサの各タイプの中でさえも、当業者によって認められるように、バリエーションが可能である。
【0030】
(電源)
電源は、光源を点灯させるために、および、もしも必要ならば、香料ディスペンサを作動させるための(例えば、上述噴霧タイプ香料ディスペンサにおけるアクチュエータプレートの上側面および下側面に電圧を供給するための)、電力を供給する。また、付加的な構成要素(図示されていないが、これらの付加的な構成要素は、例えば、ファンを、含んでいてもよい)に給電するために電源が使用されてもよい。好ましい実施の形態においては、電源は、1つ以上の電池を備えていてもよい。1つの電池が使用されるとき、充分な電力を確保するために電圧昇圧が使用されてもよい。電池は、交換可能であってもよく、あるいは再充電可能であってもよい。再充電可能な電池が使用される場合、それらは、再充電のために取り外されてもよく、あるいは、電池が装置から取り外されなくても充電できるように装置にアダプタが用意されていてもよい。例えば、レセプタクル(図示せず)が、例えば、電気コンセントから電力を供給するプラグを受けるための装置内に組み込まれていてもよい。しかしながら、電源が電池を備えることは必要ではない。例えば、装置のための電力が、電気コンセントから直接的に導かれてもよい。しかしながら、当業者によって認められるように、交流電源の使用は、交流から直流への転換装置を装置がさらに含むことが必要とされる。
【0031】
(制御回路)
終始一貫して使用されているように、「制御回路」なる用語は、本発明を実施するために使用され得る全ての制御を包含する代表的な用語であるように意図されている。例えば、好ましい実施の形態が、マイクロコントローラおよび/または回路基板に関連して、以下において議論される。マイクロコントローラおよび回路基板は、制御回路を構成する。本発明を実施するために使用され得る制御回路のさらに想定される例は、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロプロセッサー、および1つ以上の抵抗および/またはコンデンサからなる構成である。制御回路は、ソフトウェアを含んでも含まなくてもよい。しかしながら、制御回路のこれらの例は、限定してはいない。他の制御回路も使用され得る。
【0032】
制御回路は、一般に装置の動作を制御するために使用され、電池によって給電駆動される。特に、制御回路は、光源の動作を制御するための信号を提供するように設計されている。1つ以上のLEDが光源として提供されるとき、マイクロコントローラは、放出される光の知覚される強度を制御するためにLEDのデューティサイクルを変更してもよく、それによってろうそくのような明滅効果を生起させる。その代わりとして、デューティサイクルを変更する代わりに、マイクロコントローラが、LEDの発光特性を他の方法で調整してもよい。例えば、アナログサイン波形またはディジタルポテンショメータを用いる方法が、当該技術において一般に知られている。他の実施の形態においては、図8A〜図8Cにおけるように、少なくとも2つのLEDが使用され、1つのLED306bは、光を一定に放出するような定電流を受け、当該LED306bは、装置がオンとされたときに、電源からの電力供給を受け、装置がオフとされたとき、電力を受けなくなるように、回路基板から分離されて制御され得る。言い換えれば、LED306bが、光を一定的に放出するとき、それのデューティサイクルを調整するための(マイクロコントローラのような)手段を提供する必要はない。この場合において、マイクロコントローラは、明滅するLEDのみの動作を調整すればよい。他の実施の形態において、一定発光LEDは、パルス幅の周波数が観察者に知覚されないように、マイクロコントローラによって設定されたパルス幅変調により制御されてもよい。このような方法において、一定発光LEDの強度は、明滅表現全体に対して付加するために若干変化されてもよい。
【0033】
また、上述好ましい香料ディスペンサが使用されるとき、マイクロコントローラは、電池からの電力を、アクチュエータ部材472を膨張させ且つ収縮させるのに要求される高周波交流電圧にを変換し、それによって香料ディスペンサ4から香りを放出させるための回路を含んでいてもよい。それに加えて、ファンおよび/または加熱エレメントが使用される場合、マイクロコントローラは、それらを制御してもよい。その上、マイクロコントローラは、光源および香料ディスペンサの一方または両方を自動的にオンおよび/またはオフとするための制御を含んでいてもよい。
【0034】
(支持構造)
本発明は、また、光源、香料エミッタ、電源、およびマイクロコントローラ、またはそれらのうちのいくつかの組み合わせを支持するように提供された、支持構造をも含んでいる。「支持構造」なる用語は、本発明の特徴を支持しまたは収容するために使用される同様の構造ばかりでなく、好ましい実施の形態の記述に使用されているそれらの用語として、シャシ、ハウジング、ホルダ、および基部のいずれかおよび全てを包含することが意図されている。
【0035】
(好ましい実施の形態)
さて、本発明の構成要素が概して述べられたので、今、本発明による光および物質の放出装置の好ましい実施の形態の議論がなされる。これらの好ましい実施の形態は、付加的な特徴ばかりでなく、上述された構成要素の種々の新規な構成をも含んでいる。
【0036】
第1の実施の形態は、図1〜図5に示されており、それらの図面を参照して説明される。図2および図3において最も良く見られるように、シャシ102が、シャシカバー120a、シャシ上側部分102b、およびシャシ下側部分102cを含むように、設けられている。シャシ102上に配置されているのは、2つの電池118、芯ベースの噴霧器アセンブリ108、単一のLED106、および2つのプリント回路基板114、116である。2つのマイクロコントローラ110、112は、それぞれ回路基板114、116上に配置されている。(この実施の形態においては、2つのマイクロコントローラ110、112(LED106および噴霧器アセンブリ108の各々のためのものである)および2つの回路基板114、116(LED106および噴霧器アセンブリ108の各々のためのものである)と同時に、単一のマイクロコントローラおよび/または単一の回路基板が、LED106および噴霧器108の両方を制御するのに使用されていてもよい。)図示されているように、シャシカバー120aおよびシャシ上側部分102bは、それらの間にキャビティを形成するように接合可能であり、シャシ下側部分102cは、シャシ上側部分102bの底部から下方に垂下している。この実施の形態においては、噴霧器アセンブリ108、LED106、マイクロコントローラ110、112、およびプリント回路基板114、116が、シャシカバー120aとシャシ上側部分102bとの間に形成されるキャビティ内に配置されている。電池118が装置100に電力を供給するために接続する電気接点122は、電気接点122に接触するように配置される電池118と共に、シャシ102の下側部分102cに配置されている。
【0037】
この実施の形態において、電池118は、シャシ102の下側部分102cに取り外し可能に固定可能となっている。電池保持器120が、電池118のシャシ102への取り付けを維持するのを支援するために設けられていてもよい。電池118をシャシ102から引き離そうとするとき、先に保持器120を取り外されなければならない。この実施の形態においては、また、進入用通路(図示せず)が、霧状化される液体を収容する貯蔵器126が噴霧器アセンブリ108から容易に取り外され、且つ噴霧器アセンブリ108に容易に再取り付けされるように、噴霧器アセンブリ108のすぐ近くに、シャシ102の上側部分102bの底部に形成されている。したがって、この構成は、(例えば、電池118および貯蔵器126の交換を可能とするように)電池118および貯蔵器126に対するアクセスをユーザに提供するが、しかし残った構成要素は、シャシカバー120aとシャシ上側部分102bとの間に形成されるキャビティ内に保持され、これらの構成要素に接触する可能性、およびこれら構成要素を損傷する可能性を低減する。
【0038】
図1および図3に示されるように、第1の実施の形態において、突出部、すなわちチップ124は、シャシカバー102aの頂部から軸方向に沿って上方向きに延びている。好ましくは、LED106は、LED106から放出される光が、チップ124によって拡散され、且つチップ124を通して透過されるように、チップ124内に配置される。この実施の形態において、図2に示されているように、チップ124は、シャシ102の頂部を通して形成される開口部内に配置される、装置100の分離された構成要素である。チップ124は、シャシ102と一体的に形成されていてもよい。しかしながら、チップ124を分離された部品とすることによって、チップ124は、例えば、異なって構成されまたは色付けされたチップと交換されてもよい。また、分離されたチップ124は、シャシに使用されるもの以外の材料から形成されてもよい。例えば、チップ124は、プラスティック、ガラス、ろう等、それらを通して光が透過するような材料から形成されてもよい。加えて、チップ124は、暗闇で光る材料またはLED106が遮断された後のしばらくの時間において光り続ける材料から形成されてもよい。
【0039】
チップ124の挿入のために形成されたもの以外の開口部は、シャシ102a内に形成されていてもよい。例えば、放射開口部136は、好ましくは、噴霧器から放出された物質が該放射開口部136を通って周囲環境内へ進むように、噴霧器アセンブリ108の上方に、シャシ102の頂面を通って形成される。その上、開口部は、それを通ってスイッチが配置されるように、シャシ102内に形成されてもよい。例えば、エミッタ制御用スイッチカバー128(摺動可能なスイッチ(図示せず)と協働する)が、噴霧器アセンブリ108に加えられるデューティサイクルのタイミングを制御するマイクロコントローラ112と通信して、ユーザが放出される物質の量を手動で調整することを可能とするように設けられていてもよい。この方法において、ユーザは、部屋のサイズなどの外部条件に基づいて、放出量を最適化することができる。その上、オン/オフスイッチ或いはボタン130が、LED106および噴霧器108の一方または両方を、オンおよびオフにスイッチするように、シャシ102を通して形成される開口部内に設けられていてもよい。例えば、図1に示されるように、LED108に電気的に接続されたオン/オフトグルスイッチ130は、シャシ102の頂面を通る開口部内に配置されて、このスイッチによってユーザがLED108をスイッチオンおよびオフとすることを可能とする。図示されていないが、類似したトグルスイッチ、プッシュボタン等が、噴霧器アセンブリ108をスイッチオンおよびオフとするために設けられていてもよい。他の実施の形態においては、シャシ102は、開口部が形成される必要がないように、露出された部分を有していてもよい。
【0040】
取り付けられた構成要素を有するシャシ102が、好ましくは、基部或いはカップ134に分離可能に係合可能である。シャシ102と基部134との係合は、噴霧器アセンブリ108、貯蔵器126、電池118および制御部がその中に配置される一体的なハウジングを形成する。好ましい実施の形態においては、基部134は、側壁および底面を含んで、略円筒状である。基部の頂部は開口している。シャシ102の上側部分102bも、また、基部134の外径と実質的に同一の外径を有して、略円筒状である。シャシ102を基部134内に下げることによって、シャシ102の下側部分102cが、基部134内に配置されることになり、シャシ102の上側部分102bは、基部134の開口している頂部に近接して配置される。このように形成された一体的なハウジングは、円筒の外観を有し、この円筒の頂部の中央部分近傍から軸方向に沿って上方向きに突出するチップを有する。
【0041】
当業者は、基部に対してシャシを取り外し可能に係合するために多くの方法が存在することが理解するが、ある好ましい係合方法は、以下のように説明される。実質的にC字形状とされたレセプタクルが、シャシ102の下側部分に形成され、突出部が、基部134の底面から軸方向に沿って上方向きに延びる。シャシ102が、基部134内に下げられたときに、シャシ102の下側部分102cのC字形状とされたレセプタクルは、基部134内に形成された突出部を受け入れる。このような方法にて、基部134内のシャシ102の適切な位置合わせが達成される。その上、理解されるはずであるように、シャシ102および基部134は、各々円筒状の設置面積を有し、且つ突出部およびC字形状のレセプタクルは、それぞれの軸上に配置されるので、シャシ102は、基部134に対するシャシ102の回転配向にかかわらず容易に基部134に取り付けられ得る。
【0042】
好ましくは、シャシ102および基部134の組み合わせの寸法は、直径において、ほぼ1インチ(25.4mm)とほぼ6インチ(152.4mm)との間からのいずれかであり、そして好ましくは、高さにおいて、ほぼ1インチ(25.4mm)とほぼ6インチ(152.4mm)との間からのいずれかである。もちろん、寸法は、所望される美観に依存して、より大きくてもまたはより小さくてもよい。また、上述されたように、明滅するLED106の少なくとも一部が、好ましくは放出される光を拡散するチップ124内に配置されるので、チップ124は、従来のろうそくの炎の様相を有する。装置100の残りの全てまたは一部分も、透明であってもよい。所用する光透過材料は、ガラス、プラスティック、ろうなどを含んでいてもよい。その上、チップ内でLEDを移動させることによって、従来のろうそくのより現実的な知覚を得ることができる。
【0043】
このように、本発明の第1の実施の形態によれば、従来のろうそくに類似する結果として、シャシ102および基部134の組み合わせは、現存する従来のろうそく用ボーティブホルダ(灯明ホルダ)とともに使用されるように、消費者に提供されてもよい。その代わりに、本発明は、(図4に示されるように)シャシ102と基部134のホルダ104との組み合わせにおいて実施され得る。その上、シャシ102が、基部134なしで独自に立てるように設計されてもよいことも理解されるはずである。例えば、シャシ102の下側部分102cが、シャシ102全体を立たせることを可能とするように設計されていてもよい。
【0044】
さて、本発明の第2の実施の形態が、図6および図7を参照して説明される。この実施の形態は、第1の実施の形態に対して議論されたのと同様の多くの構成要素を含んでいるので、それらの説明は繰り返さない。
【0045】
この第2の実施の形態によれば、(第1の実施の形態のシャシ102とは異なる)シャシ202(第1の実施の形態のシャシ102とは異なる)が設けられる。噴霧器アセンブリ208、LED206、2つの基板、マイクロコントローラ、および電池218が、シャシ202上に配置される。図解されているように、シャシ202は、頂部202a、頂部202aの下方に配置された上側部分202b、および上側部分202bの下方に配置された下側部分202cを含んでいる。噴霧器アセンブリ208は、シャシ202の上側部分202b上に配置され、噴霧器アセンブリ208によって霧状にされる流体を収容する貯蔵器226は、噴霧器アセンブリ208に取り外し可能に結合可能である。シャシ202の下側部分202cは、貯蔵器226の取り外しおよび取り替えを容易にするために、シャシ202の上側部分202bの充分に下方に配置される。下側部分は、好ましくは内側キャビティを含み、制御部、すなわち回路基板(群)およびマイクロコントローラ(群)(図示せず)がこのキャビティに配置される。
【0046】
LED206は、シャシ202の下側部分202cの頂面に近接して配置される。より詳細には、この実施の形態のLED206は、シャシ202の下側部分202cの内側キャビティ内に配置される回路基板上に配置される。開口部が、シャシ202の下側部分202cの頂部を通って形成され、LED206の少なくとも一部が、該開口部を通って突出する。電池218は、シャシ202の下側部分の下方に配置される。当業者によって認められるように、電池218、制御部、LED206、および噴霧器アセンブリ208の間の通信のための導線などが、必要とされる。
【0047】
図7に示されるように、シャシ202は、基部234内に取り外し可能に配置可能である。基部234は、底面(図示せず)および開口している頂部を有して、略円筒状である。シャシ202は、開口している頂部を通して基部234内に受け入れられる。シャシ202が基部234内に配置されたとき、このシャシ202および基部234は、LED208、物質エミッタ206、制御部、および電池218が配置できるような一体的なハウジングを形成する。好ましくは、シャシ202および基部234は、シャシ202の頂面が基部234の開口している頂部内に配置され、シャシ202および基部234の組合せによって形成されるハウジングが従来の柱状ろうそくに似るように、形成されている。
【0048】
第1の実施の形態と類似して、第2の実施の形態のハウジングは、また、好ましくは、噴霧器アセンブリ208と位置合わせされた放出開口部を含んでいる。特に、この実施の形態において、噴霧器が、シャシ202の頂部202aの下方に配置されるので、放出開口部236は、シャシ202の頂部202aを通して形成される。この方法において、ハウジング内の霧状にされた液体は、周囲環境内に放出される。
【0049】
また、第1の実施の形態と類似して、エミッタ208によって放出される物質の量を調整するためとLED206をオンおよびオフに切り換えるための手段も設けられる。図6および図7に示されるように、噴霧器アセンブリ208を制御するマイクロコントローラと通信する摺動可能なスイッチ228が、シャシ202の下側部分202cに配置される。摺動可能なスイッチ228は、噴霧器アセンブリ208が貯蔵部226に収容されている物質を放出する頻数を規制するように、多数の位置の間において手動で調整可能である。加えて、プッシュボタン230が、LED206をオンおよびオフに切り換えるために、シャシ202の頂部202aに配置される。
【0050】
図面から認められるように、噴霧器アセンブリ208およびLED206に関連付けられた制御部、すなわち回路基板およびマイクロコントローラは、シャシ202の下側部分202c内に配置され、噴霧器アセンブリ208およびプッシュボタン230がシャシ202の頂部202aに近接して配置されるので、シャシ202の下側部分202cから噴霧器280へ制御を搬送するための電線が設けられ、LED206をオンおよびオフに切り換える回路基板上のスイッチへ、シャシ202の頂部202aに配置されたプッシュボタン230の作動を伝達するためのポスト252が設けられている。同様の考慮として、ハウジングの頂部に配置された貯蔵器226に収容される流体の放出を調整するためのスライダスイッチを持つことも(例えば、ユーザのアクセスの容易さのために)、有利であって、摺動スイッチ228と適切な制御部とを接続するために、機械的、電気的および/または電気機械的手段を設けることも必要である。
【0051】
この第2の実施の形態によれば、光および物質の放出装置200が提供される。好ましくは、上述されたように、装置200のハウジング(すなわち、組み合わされたシャシ202および基部234)は、従来の柱状ろうそくに似るように形成され且つ寸法設定される。理解されるはずであるように、明滅光を放出するLED206は、ハウジング内に配置されるから、大部分の光は、基部234の側壁を通って透過される。したがって、基部234の少なくとも一部は、光透過性でなければならない。加えて、シャシ202の少なくとも一部も、また、光透過性でなければならない。これらのために、シャシ202および/または基部234の全体または一部分が、ガラス、プラスティック、ろう等のうちの1つ以上から形成されてもよい。
【0052】
この第2の実施の形態の変形も、想定されている。例えば、ホルダ234は、略円筒状であるが、これは要求されていない。長方形、正方形、および無数の他の形状およびサイズが、想定される。加えて、シャシ202が、基部234の頂部を通して挿入されているが、これは要求されていない。例えば、基部は、シャシ202上を摺動されるように、底部にて開口していてもよく、あるいは、基部234およびシャシ202が、貯蔵器226、電池218等を取り換えるためのアクセスパネルと共に一体的に形成されていてもよい。
【0053】
さて、本発明の第3の実施の形態が、図8A〜図8C、図9および図10を参照して説明される。この実施の形態において、本発明の好ましい光および物質の放出装置300は、LED306a、306b、香料エミッタ308、2つの電池318、およびマイクロコントローラ310を有するプリント回路基板の各々を収容するキャビティを一緒に形成するシャシカバー302aおよびシャシ基部302bを備えるシャシ302を含んでいる。LED306a、306bは、電池318およびマイクロコントローラ310の両方に直接的にまたは間接的に接続されている。シャシ302内における香料エミッタ308、電池318、およびマイクロコントローラ310の位置合わせは厳密ではないが、これらの構成要素の各々は、好ましくはシャシカバー302aの頂面の下方に設置される。また、LED306a、306bは、好ましくは、装置の上面に対して実質的に中央に配置され、香料エミッタ308、電池318、およびマイクロコントローラ310の上方、すなわちシャシ基部302bと反対する香料エミッタ308、電池318、およびマイクロコントローラ310側に配置される。LED306a、306bの少なくとも一部分は、好ましくは、シャシカバー302aの頂面の上方に設置される。このような方法で他の構成要素の上方にLED306a、306bを配置することによって、光の放出はこれらの構成要素に妨げられなくなり、陰影は実質的に除去され、より現実的に見える炎が作られる。
【0054】
シャシ302内の種々の特徴の位置合わせは厳密ではないが、シャシ302は、好ましくは、シャシ302内で香料エミッタ308を位置合わせするための水平プラットフォーム342(好ましくは、シャシ基部302b上に配置される)を含んでいる。プラットフォーム342は、好ましくは、プラットフォーム開口部344を有し、このプラットフォーム開口部344の周辺に、1つ以上の切欠部346が形成される。好ましくは、取り換え可能な貯蔵器326は、貯蔵器326上に形成される1つ以上のこぶ348(プラットフォーム342に形成される切欠部346の各々にそれぞれが対応する)を備えている。貯蔵器326を挿入するために、貯蔵器326の一部分が、こぶ348に切欠部346を通過させることによって、プラットフォーム342のプラットフォーム開口部344を通って通過される。一旦、こぶ348が切欠部346を通り抜けると、貯蔵器326は、プラットフォーム342の上側面上にこぶ348が載るように回転される。また、上述において議論されたように、プラットフォーム342の頂部へ取り付けられるのは、噴霧器アセンブリ308を支持するワイヤ状の支持体466(図8A〜図8Cに示されていない)である。
【0055】
さらに、シャシ302の内側面が、種々の突出部を含んでいてもよい。これらの突出部は、好ましくは、シャシ302内の種々の構成要素を相応に位置合わせするのを支援し、および/またはシャシ302内の構成要素を保護するために設けられる。例えば、垂直突出部350(図8Cに示される)が、マイクロコントローラ310を有するエリアから香料エミッタ308を収容するためのエリアを分割する。この様式において、マイクロコントローラ310は、貯蔵器326が取り換えられたときに、アクセス可能ではない。したがって、マイクロコントローラ310に対する不注意の損傷または事故による汚染が、回避される。
【0056】
シャシカバー302aは、シャシ基部302b上に配置可能に設計され、これにより一体化装置300を形成することができる。突出部或いはチップ324は、好ましくは、シャシカバー302a上のほぼ中心に配置される。チップ324は、シャシ基部302bから離れる方向に、概して軸方向に沿って延び、シャシカバー302aがシャシ基部302b上に配置されたときに、中にLED306a、306bが配置されるキャビティが形成される。(上述にて議論したように、LED306a、306bは、好ましくは一方が他方の上に配置される。)チップ324は、実質的に円錐状の形状であり、好ましくはLED306a、306bによって放出された光を拡散させる材料から作られている。しかしながら、例えば、2つ以上のLEDが使用され、あるいはハウジングが相対的に広いときは、突出部の形状を変更することが望まれる。例えば、チップ324は、より広いチップ324が、広い装置300と共に使用されるときに(チップ324を相対的にシャシ302に近くに維持させるために)、よりドーム状の形状であってもよい。
【0057】
チップ324は、好ましくは、ほぼ1インチの1/8とほぼ3インチとの間の高さであり、そしてほぼ1インチの1/8とほぼ3インチとの間の幅である。装置300の残部は、好ましくは、約2インチと約10インチとの間の高さであり、好ましくは、約1と1/2インチと約6インチとの間の幅である。このように形成されることによって、装置300は、実質的に種々の従来のろうそくのサイズおよび形状をとることができ、同時にチップ324は、LED306a、306bを封じ込めることによって炎をシミュレートする。
【0058】
シャシカバー302aは、それを通る放出開口部336も含んでいる。シャシカバー302aが、シャシ基部302b上に配置されるとき、放出開口部336は、香料エミッタ308と位置合わせされる。特に、放出開口部336は、香料エミッタ308によって分配される香料が、シャシカバー302aを通って周囲の空気に達する、すなわち、シャシカバー302aが、香料エミッタ308からの香料の散布を妨げないように、形成される。
【0059】
シャシカバー302aは、好ましくは、シャシ基部302bに固定されるが、これは要求されていない。例えば、図8Aに示されるように、シャシカバー302aは、例えば、交換の目的で貯蔵器326および/または電池318へのアクセスが可能となるように、シャシ基部302bに取り外し可能に取り付けられてもよい。シャシカバー302aが、シャシ基部302bに取り外し可能に取り付け可能であるとき、ロック機構が採用されてもよい。例えば、吸引マグネットが、シャシカバー302aおよびシャシ基部302b上に設置されてもよく、あるいはシャシカバー302aが、シャシ基部302bの配偶特徴と相容するように設計された特徴を含んでいてもよい。この方法においては、特定のカバーおよび基部のみが使用され得る。
【0060】
他の態様においては、一体化された装置300を形成するように一緒に固定されたときに、シャシ基部302bおよびシャシカバー302aが相対的に移動可能であることを我々は想定している。特に、シャシカバー302aが円筒状であるとき、シャシ基部302b上で回転可能であってもよい。例えば、シャシカバー302aの回転は、LED306a、306bおよび/または香料エミッタ308をオンおよびオフに切り換えてもよい。
【0061】
取り外し可能なシャシカバー302aの代わりとして、例えば、新たな香りが所望され、または貯蔵器326が空になったとき、装置300は、貯蔵器326を交換するためのハッチを含んでいてもよい。2つの想定されるハッチ338a、338bの例が、図9および図10にそれぞれ図解されている。
【0062】
図9に示されるように、ハッチ338aが、装置300の側面に配置されていてもよい。ハッチ338aは、好ましくは、ヒンジ付けされており、装置300から完全には取り外すことができない。図示されるように、ハッチ338aは、貯蔵器326へのアクセスを得るように開かれてもよい。
【0063】
その代わりとして、ハッチ338bが、装置300の底部に形成されていてもよい。例えば、図10に示されるように、実質的に円形のハッチ338bが、装置300から取り外し可能である。この構成において、貯蔵器326は、好ましくは、ハッチ338bに結合される。貯蔵器326と結合することによって、ハッチ338bは、貯蔵器326を支持し、組み立てられたときに、噴霧器アセンブリ308に対する芯464の適切な位置決めを確実にする。特に、ハッチ338bが取り外されたとき、貯蔵器326の芯464は、噴霧器アセンブリ308との接触状態から取り外される。すると、貯蔵器326は、ハッチ338bから取り外され、新たな貯蔵器326が、ハッチ338bに結合され、ハッチ338bが、貯蔵器326が噴霧器アセンブリ308と適切に位置合わせされるように、再度取り付けられる。図10のハッチ338bが使用されるとき、ハッチ338bが水平プラットフォーム342の機能を果たすので、水平プラットフォーム342によって貯蔵器326を支持し且つ位置合わせすることが必要ではなくなる。このように、水平プラットフォーム342は、噴霧器アセンブリ308を、直接的に、また好ましくは、上述にて議論されたワイヤ状の支持体466によって支持する。
【0064】
シャシ基部302bは、また、ユーザ制御スイッチが通過するような1つ以上の開口部340を含んでいてもよい。トグルスイッチ332は、例えば、ユーザが、香料エミッタ308およびLED306a、306bの1つ以上をオンおよびオフに切り換えるのを可能とし、摺動スイッチ328は、ユーザが、香料エミッタ308から香料が放出される速度を調整するのを可能とする。その代わりにまたはそれに加えて、ユーザがLED306a、306bの光放出特性、または放出される光の様子を変えるのを可能とするスイッチも設けられてもよい。
【0065】
それゆえ、第3の実施の形態は、またさらなる光および物質の放出装置300を提供する。上述された第1および第2の実施の形態と同様に、装置300は、従来のろうそくのサイズおよび形状を擬態するように形成されてもよい。
【0066】
このように明らかにされるはずであるように、好ましい実施の形態の各々において、一体的なハウジングは、明滅光および香料のような物質の両方を周囲の空気へ放出する装置を備えている。上述において議論されたように、本発明の好ましい実施の形態においては、装置がホルダ内に挿入される。典型的な交換可能なボーティブキャンドル(灯明)が、装飾用のホルダ内に配置されるのとほとんど同様に、本発明は、本発明による照光装置と共に使用するためのユニークなホルダをも提供する。
【0067】
図5は、ホルダ104における第1の実施の形態の装置100を示している。特に、ホルダ104は、ボーティブキャンドルのための従来のホルダと同様に、底部および開口している頂部を有するグローブ状の形状を有している。シャシ102および基部134の組合せを備える一体的なハウジングは、ホルダ104の開口している頂部を通して、ホルダ104の内側に配置される。好ましくは、ホルダ104の少なくとも一部は、光がそれを通って放出されるのを許容する。図11および図12A〜図12Dは、中に光および香りの放出装置300が配置され得るいくつかの代表的な代わりのホルダ304形状を示している。これらの例は、決して限定するものではない。
【0068】
香料エミッタが使用されるとき、放出された香料は、ホルダからも放出されるべきであり、それゆえホルダが充分な換気を提供することが好ましい。特に、光および香りの放出装置が、好ましくは、それを通して香料が分配される放出開口部が、ホルダの頂部からそして実質的にホルダの内側面から離れて、約1インチ(25.4mm)と約6インチ(152.4mm)との間であるように、ホルダ内に配置される。より好ましくは、放出開口部は、ホルダの頂部と実質的に同一平面からホルダの頂部から約5インチ(127.0mm)離れる距離までの間にある。そのような構成とすれば、ホルダの内側における香料の蓄積が最小化される。その上、ホルダは、周囲環境への香料の流れを支援するように設計されてもよい。ホルダの幅がホルダの頂部に近くなるにつれて狭まるように、ホルダをテーパさせることにより、気流は、ホルダを出るにつれて増大する。さらにまた、我々は、ホルダが、LEDからの光の放出を妨げないことを望む。特に、一体的なハウジングは、好ましくは、(上述において議論された、第1および第3の実施の形態において使用されたように)チップが、ホルダから1インチの約1/2(12.7mm)と約2インチ(50.8mm)との間であり、好ましくは、1インチ(25.4)よりも近いようにして、ホルダ内に配置される。ホルダは、ディフューザとして作用してもよい。さらにまた、我々は、ホルダが、例えば、香料エミッタから放出された香料のさらなる発散を支援するためのファンをさらに含むことを想定している。
【0069】
ホルダは、中にハウジングが配置されるような単一部品からなっていてもよい。その代わりに、図12A〜図12Dに示されるように、ホルダ304はまたホルダ基部304aおよびホルダカバー304bを備えていてもよい。より詳細には、装置は、ホルダカバー304bを受け入れ且つ支持するホルダ基部304aの内部に収容され、またはその代わりにこのホルダ基部304aを備えている。ホルダカバー304bは、ホルダ基部304aによって支持されるときに、チップ324を覆う。すなわち、それぞれの照明装置によってハウジングから放出される光は、ホルダカバー304bをも通過する。その代わりに、ハウジング、例えば、頂部324は放出される光を拡散せず、ホルダカバー304bのみは放出される光を拡散してもよい。
【0070】
この実施の形態の特定の例として、図12Aに示されるように、好ましい実施の形態において上述されたように一体的な装置を収容するホルダ基部304aは、ホルダ基部304aから放射状に外方向きに延びる円周リップ304cを有している。ホルダカバー304bの少なくとも下側部分304dは、ホルダ基部304aのリップ304cに係合させ、それによってホルダ基部304a上にホルダカバー304bを支えるように、サイズ設定される。ホルダ304の他の説明的な例は、図12B〜図12Dに示されている。
【0071】
我々は、ホルダカバー304bがホルダ基部304a上に載置してもよいことを想定しているが、ホルダカバー304bは、ホルダ基部304aに、分離可能に取り付けることが好ましい。例えば、ホルダカバー304bは、ホルダ基部304a上にスナップ止めするように設計されてもよい。その代わりに、ホルダカバー304bおよびホルダ基部304aは、ホルダカバー304bがホルダ基部304a上で回転され、ロックする係合が形成されるように設計されてもよい。このまたは何らかの構成において、ホルダカバー304bは、ホルダ基部304aに固定されたとき、相対的に移動可能であってもよい。特に、ホルダカバー304bが、略円筒状であるときに、LED306a、306bおよび/または香料エミッタ308をオンおよびオフに切り換えるように、ホルダ基部304a上で回転可能であってもよい。加えて、ホルダカバー304bおよびホルダ基部304aの係合および離脱が、光源および/または物質エミッタをオンおよびオフに切り換えるように作用してもよい。この方法において、装置は、ホルダカバー304bが取り付けられるときだけに作動する。その上、ホルダカバー304bおよびホルダ基部304aは、ある特定のカバー304bのみがホルダ基部304aと共に使用され得るように、特別に設計されていてもよい。例えば、ホルダ基部304aは、ホルダカバー304bのID(例えば、RFタグ)を読み取るリーダ(図示せず)を含んでいてもよい。この方法において、装置は、ホルダカバー304bが適切なIDを有していない限り、作用しない。
【0072】
この実施の形態によるホルダ304を用いるとき、我々は、ホルダカバー304bが、香りを放出することができることも想定している。例えば、ポリオレフィンのような、香料が含浸されまたは注入される含浸可能な材料が知られている。そのような材料のホルダカバー304bを形成することによって、ホルダカバー304bは、香料エミッタ308によって放出される香りに加えて、時間と共に香りを放出する。その代わりに、この実施の形態の装置は、ホルダカバー304bのみに香りを放出させる香料エミッタ308を含むことができない。また、上述された第2の実施の形態に対して、我々は、シャシと基部の組み合わせによって装飾的なろうそくに似ることが実現できることを注意し、この場合においては、ホルダは所望されない。この場合において、基部またはシャシには、香料が含浸されてもよい。
【0073】
この実施の形態のホルダカバー304bは、取り外し可能であるので、装置に対するアクセスは、容易にされ(例えば、LED306a、306bをオンまたはオフに切り換えることで)、そしてホルダカバー304bは容易に取り換えられる。例えば、ホルダカバー304bに含浸された香料が完全に散布されたとき、新鮮で新しいホルダカバー304bが容易に購入され且つ取り付けられる。また、最近部屋の模様替えをし、または装置を他の部屋へ移動することを望むユーザは、一定の色または他の美的特徴を有するホルダカバー304bを購入してもよい。その上、ホルダカバー304bの交換は、異なる香りを提供することができる。他の実施の形態において、ホルダ(または基部)全体が、交換されてもよい。
【0074】
いくつかの好ましい実施の形態が、以上のように述べられてきたが、多くの異なる実施の形態が、本発明の精神および範囲から逸脱することなく構成されることができる。本発明は、上述された特定の実施の形態に限定されるものではない。それと反対に、本発明は、特許請求の範囲によって規定された本発明の精神および範囲内に含まれる種々の変形および等価的な構成をカバーすることが意図されている。特許請求の範囲は、全ての変形、等価的な構造、および機能を包含するように、最も広い範囲が与えられるものである。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明は、光および/または香り放出のための装置を提供する。該装置は、部屋のようなエリアにおける所望の美しい周囲を全面的に提供する。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光および香りの放出装置の透視図である。
【図2】図1の装置の分解透視図である。
【図3】基部が取り除かれた図1の装置の側面図である。
【図4】図1の装置の構成要素の透視図である。
【図5】ホルダ内に配置された図1の装置の透視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る光および香りの放出装置の側面図である。
【図7】基部を有する図6の装置の関係を示す分解透視図である。
【図8A】本発明の第3の実施の形態に係る光および香りの放出装置の図である。
【図8B】本発明の第3の実施の形態に係る光および香りの放出装置の図である。
【図8C】本発明の第3の実施の形態に係る光および香りの放出装置の図である。
【図9】本発明の他の態様に係る光および香りの放出装置の透視図である。
【図10】本発明のさらに他の態様に係る光および香りの放出装置の透視図である。
【図11】本発明に係る光および香りの放出装置のさらなる実施の形態を図解している。
【図12A】本発明の種々の態様に係る所用ホルダの形態を図解している。
【図12B】本発明の種々の態様に係る所用ホルダの形態を図解している。
【図12C】本発明の種々の態様に係る所用ホルダの形態を図解している。
【図12D】本発明の種々の態様に係る所用ホルダの形態を図解している。
【図13】本発明の好ましい香料ディスペンサを図解している断面図である。
【図14】図13に示された好ましい香料ディスペンサを図解している断面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、周囲の条件の統合提示に関する。より詳細には、本発明は、単一の装置から、部屋のような所与エリア内への、光および揮発性活性体、例えば香料など、の制御され且つ統合された放出に関する。
【背景技術】
【0002】
無数の利用可能な香りばかりでなく、それらの多様な形状およびサイズのために、事実上、香り付きのろうそくほど、あるエリアにおける雰囲気の設定にとって用途の広いものはほとんどない。しかしながら、香り付きのろうそくは、欠点がないわけではない。例えば、したたるろうは、家具および皮膚に損傷を与え得るし、極端には、裸火は、構造火災に導き得る。
【0003】
ろうそくに関連する共通の問題に対処するために、米国特許第5,013,972号および米国特許第6,066,924号に開示されたもののような、明滅するろうそくの様相を呈する電子照光装置は、当該技術において一般的に知られている。’972号特許においては、2つの横に並んだランプが、明滅が知覚されるような頻度で、交替的に点滅する。同様に、’924号特許は、互いに極めて接近している2つの電球を、それらの電球が明滅するように、制御するのに使用される回路構成を開示している。その上、’924号特許の回路構成および電球は、通常のフラットキャンドルと類似したようなサイズおよび形状を有する容器内に収容される。これらの特許は、ろうそくの視覚的な美しさを擬態する装置を示唆しているかもしれないが、それらは、香り付きのろうそくの体験を提供することはできず、すなわち、それらは、光に加えて香りを放出することはできない。
【0004】
香料ディスペンサも一般的に知られている。例えば、ユーザによって引き金を起動する際に、エアゾール容器から香りを放出することが知られている。また、他の方法は、周囲空気内に配布されるために所望の特性を有する蒸気を生じさせるために、液体または他の蒸発可能な材料の蒸発特性を利用している。例えば、米国特許第4,413,779号は、2つの堅い多孔性のナイロン芯がその中に延びるような、流体を収容するガラス容器を開示している。芯は、堅いプラスティックの多孔性エレメントに接触している。使用においては、芯は、流体をガラス容器から周囲の空気へ搬送している。空気清浄機のさらなる例として、香り付きの液体を貯蔵器から引き出す芯から香りを放出するための噴霧器アセンブリに関する技術も、一般的に知られている。例えば、同一出願人による米国特許第6,296,196号および同一出願人により且つ2003年4月14日に出願された同時係属米国特許出願第10/412,911号(米国特許第7,017,829号)は、具体的に後述されるように、そのようなアセンブリを開示している。’196号特許および’911号特許出願は、引用文献としてここに組み込まれている。これらの代表的な装置は、香りの放出を提供しているが、ろうそくの視覚的美観を提供してはいない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、香り付きのろうそくと類似したような光と香り(または他の活性成分)との両方を放出する装置を提供する。より詳細には、本発明は、炎のない明滅効果と効果で信頼性のある揮発性活性体配送システムとを組み合わせているような特有の設計を採用する改良ろうそくに向けられている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
さらに詳細には、本発明のある態様においては、光および物質の放出装置は、光源、エミッタ、電源、制御回路、および支持構造を含んでいる。光源は、ろうそくの炎を模倣する明滅光を放出する。エミッタは、揮発性活性体を放出する。電源は、光源およびエミッタに対して電力を供給する。制御回路は、光源を明滅させることおよびエミッタに揮発性活性体を放出させること、のうちの少なくとも1つを制御する。支持構造は、光源、エミッタ、電源、および制御回路を支持する。
【0007】
本発明のもう一つの態様によれば、光および物質の放出装置は、光源と、物質エミッタと、制御回路と、電源と、シャシと、ホルダと、を含んでいる。光源は、ろうそくの炎を模倣する明滅光を放出する。物質エミッタは、揮発性活性体を放出する。制御回路は、前記光源および前記エミッタのうちの少なくとも1つを制御する。電源は、前記光源と、明滅光の放出と、前記物質エミッタと、揮発性活性体の放出に対して、電力を供給する。光源、物質エミッタ、制御回路、および電源のうちの1つ以上がシャシ上に配置される。シャシは、ホルダ上に取り外し可能に配置されていてもよく、該ホルダおよびシャシは、光源、物質エミッタ、制御回路、および電源が配置されるようなハウジングを形成する。シャシおよびボディのうちの少なくとも1つは、光源によって放出される光を拡散させるディフューザを含んでいる。
【0008】
本発明のさらなる実施の形態によれば、光および物質の放出装置は、少なくとも1つのLED(発光ダイオード)と、物質エミッタと、電源と、単一のマイクロコントローラおよび単一の回路基板のうちの少なくとも1つと、を含んでいる。少なくとも1つのLEDは、ろうそくの炎を模倣する明滅光を放出する。物質エミッタは、揮発性活性体を放出する。電源は、光を放出前記光源と、揮発性活性体を放出する前記物質エミッタと、の少なくとも1つに電力を供給する。単一のマイクロコントローラおよび単一の回路基板のうちの少なくとも1つは、明滅光を放出する前記光源と、揮発性活性体を放出する前記物質エミッタとの両方を制御する。
【0009】
本発明の、これらのそして他の態様、特徴、および利点に対する深い理解は、本発明の好ましい実施の形態を図解し且つ説明する図面および添付記述を参照することによって得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
各図において、類似しまたは対応する部分については、類似しまたは対応する数字が使用されている。
【0011】
本発明は、光と香りの両方を放出する装置を提供する。好ましくは、本発明は、裸火なしに、且つ改良された香り配送システムによって、香り付きのろうそくの視覚的および嗅覚的な美しさの両方を擬態する単一の装置を提供する。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態が、香りの放出を含んでおり、以下の議論のほとんどが、香りの放出に関するものであろうとはいえ、我々は、また、本発明のディスペンサが、他の揮発性活性体を代わりに分配するものであってもよいことを予期している。その代わりの揮発性活性体は、例えば、殺菌剤、消毒剤、殺虫剤、および防虫剤、を含んでいてもよい。当業者によって認識されるように、他の揮発性活性体も、香料とほとんど同様の方法にてディスペンサを介して周囲環境に導入され得る。
【0013】
各図において概して見られるように、本発明の好ましい実施の形態は、光および香りを放出するための装置を含んでいる。該装置は、好ましくは、電気的に駆動される光源、香料ディスペンサ、電源、制御回路、および支持構造を含んでいる。これらの構成要素の全ては、共に作用して、芳香および明滅炎の外観を提供し、電気的に駆動される光源によって、明滅効果を提供する。
【0014】
(光源)
本発明の光源は、電気的に駆動される光放出装置である。好ましい構成においては、光源は、1つ以上の発光ダイオード(LED)を備えている。特に、図1〜図7においては、単一のLED106またはLED206が使用されると同時に、図8A〜図8Cにおいては、光源はLED群306a,306bを含んでいる。他の従来の照光装置が(例えば、白熱、ハロゲン、蛍光、等を含む)、光源として代わりに使用されてもよい。
【0015】
一般に理解されているように、LEDは、従来の照光装置には見出されない種々の特徴を提供する。特に、当該技術において良く知られているように、LEDのデューティサイクルを巧みに操作することによって、LEDから放出される光が制御され得る。例えば、光は、知覚できる間欠性で放出されてもよく、あるいは継続的に放出されると知覚されるように放出されてもよい。その上、LEDのデューティサイクルの増大は、放出される光の強度および/または知覚される色を増大させるであろう。
【0016】
単一のLEDが使用される実施の形態においては、LEDは、変動する強度を有するように制御され、それによって明滅効果を提供する。図8A〜図8Cのように、2つのLED306a、306bは、好ましくは、上下に配置され、すなわちLED306aは、LED306bの、光および香りの放出装置300の基部と反対の側にある。好ましくは、上側のLED306aは、知覚可能な間欠性にて光を放出するように制御され、同時に下側のLED306bは、継続的に放出されていると知覚されるように制御される。この態様において、LED306a、306bは、明滅効果を生じるように作用する。例えば、従来のろうそくが点火されるとき、炎の基部は安定して、同時に芯からより遠い炎の部分は明滅しているように見える。LED306a、306bの本構成は、このような視覚的な特徴を擬態している。黄色がかったまたはアンバー(琥珀)の色合いを有するLEDが使用されることが望まれる。具体的には、ほぼ580ナノメータからほぼ600ナノメータまでの範囲における発光の波長を有するLEDが使用されることが望まれており、ほぼ585ナノメータからほぼ595ナノメータまでの範囲における発光の波長を有するLEDが使用されることがさらに望まれている。
【0017】
もちろん、我々は、我々の好ましい実施の形態の光源に対する変更を予期している。例えば、より大きな炎の知覚を生起するために、2つ以上のLEDが使用されることもできる。また、多くの色のLEDが知られており、例えば、赤みがかった、オレンジがかった、および/または黄色がかった色合いを用いることによって炎により近く似せるように使用されることが可能である。色は、また、例えば、RGBのLED(すなわち、赤色、緑色、および青色のLEDのアレイ)を用いることによって変化されることもできる。そのように所用LEDのタイプを変動させることによって、それらの配置を変動すると同じように、種々の色付きの外観、色付きの炎、および色付きの明滅を含む、数多くの美しさが達成され得る。LEDのデューティサイクルを調整することによって、光の輝度も、設計要求によって指図される通り、減弱されまたは増強されてもよい。
【0018】
その上、多数のLEDが使用されるとき、あるLEDは、その他のLED306aが明滅効果を提供している間に、知覚可能に一定の発光を提供することは必要とされない。一方または両方が、知覚可能に一定に保持され、且つ一方または両方が明滅光を放出してもよい。(パルス幅変調を用いて、1つ以上のLEDを制御するとき、知覚可能な一定光と明滅光のいずれも、観察者に知覚されられないほどの高い周波数で明滅可能であることが、当業者によって認められるであろう。それゆえ、明滅光および一定光は、ここにおいては、知覚される効果に関するものと理解されるべきであろう。)
【0019】
(香料ディスペンサ)
香料ディスペンサは、好ましくは、本発明と一体的に提供される。香料ディスペンサは、好ましくは、ゲル状および液状の形態を含む、多数の従来の形態のいずれか1つにおける香料を有する、交換可能な容器、すなわち貯蔵器、を保持している。香料は、加熱によって気化され、装置から発出されてもよい。そのような場合、ディスペンサは、香料から蒸気が駆動される速度を変化させるための制御可能な加熱装置または気化される香料のまわりの気流を制御するための(シールドまたはファンのような)機械的なコントローラを持っていてもよい。
【0020】
香料ディスペンサは、一般に良く知られているが、好ましい香料ディスペンサは、芯による発出システムである。さらに好ましくは、香料ディスペンサは、芯から香料を発出させるための噴霧器を使用する。そのような構成が、図13および図14に示されている。
【0021】
具体的には、好ましい蒸発香料ディスペンサ4は、オリフィスプレート462を含む噴霧器アセンブリと、交換可能な貯蔵器326とを備えている。貯蔵器326は、交換可能であり且つ流体を収容する。芯464は、貯蔵器326内に配置されている。芯464は、貯蔵器326の内部から液体を移送するように、毛管作用によって動作する。貯蔵器326は、好ましくは、ユーザによって取り外し可能であり、他の貯蔵器326と交換されてもよい(例えば、流体が使い尽くされたとき、または異なる香りが付けられる流体が望まれるとき)。このようなやり方で交換されたとき、芯464は、流体を貯蔵器326から移送する。
【0022】
オリフィスプレート462を含むことに加えて、噴霧器アセンブリは、オリフィスプレート462の下側面とスプリングハウジング468とを弾性的に支持するために形成された少なくとも1つの弾性的な、延長されたワイヤ状の支持体466をさらに備えている。スプリングハウジング468内に収容されるスプリング470は、オリフィスプレート462の上側面を弾性的に押圧する。オリフィスプレート462を直接的に押圧するよりもむしろ、スプリング470は、代わりに、または付加的に、(例えば、オリフィスプレート462に結合されている、圧電セラミック材料から作られた)アクチュエータエレメント472のような部材を押圧してもよい。ワイヤ状の支持体466およびスプリング470は、ワイヤ状支持体466の弾性的偏倚力に抗してオリフィスプレート462を上昇および下降させることを可能とするような方法で、共にオリフィスプレート462を適正位置に保持する。
【0023】
アクチュエータエレメント472は、好ましくは、環状に形成されており、オリフィスプレート462は、好ましくは円形である。オリフィスプレート462は、アクチュエータエレメント472を横切って延び、アクチュエータエレメント472にハンダ付けされまたは固定されている。バイブレータタイプの噴霧器アセンブリの構造は、良く知られており、例えば米国特許第6,296,196号に記述されている。従って、噴霧器アセンブリは、交流電圧が、アクチュエータエレメント472の背中合わせの上側および下側に印加されるときを除いて、詳細には説明されない。これらの交流電圧は、アクチュエータエレメント472を横切って電界を生成し、この電界を放射方向に膨張させ且つ収縮させる。この膨張および収縮は、オリフィスプレート462に伝達され、その中央領域が上下方向に振動するように屈曲させることを生じる。オリフィスプレート462の中央領域は、剛性を提供し噴霧を増やすために、若干上方へドーム状に膨らまされている。この中央領域は、また、オリフィスプレート462の下側又は下側面からその上側面へオリフィスプレート462を通って延びる複数の微細にテーパされたオリフィスで形成されていてもよい。
【0024】
動作においては、高周波交流電圧の形態の電力が、上述されたように、アクチュエータエレメント472の背中合わせの上側および下側に印加される。これらの電圧を生成するための適切な回路は、上述された米国特許第6,296,196号に示され且つ説明されている。該特許で述べられているように、装置は、連続するオンおよびオフ時間の間に動作されてもよい。これらのオンおよびオフ時間の相対的な持続期間は、ハウジングの外側にあり、マイクロコントローラ上のスイッチエレメントに結合された外部スイッチアクチュエータ(図示せず)によって調整され得る。他の実施の形態においては、オンおよびオフ時間は、予め設定されたプログラムによって制御されてもよいし、あるいはユーザ制御のように、プロセッサーを通して作用するユーザインタフェースによって制御されてもよい。
【0025】
噴霧器アセンブリがワイヤ状支持体466によって支持されているとき、オリフィスプレート462は、芯464の上端部に接触るように配置される。噴霧器アセンブリは、それゆえ、芯464の上端部がオリフィスプレート462の下側に接触するように、液体貯蔵器326の上方に支持される。したがって、芯464は、液体を毛管作用によって、液体貯蔵器326の内部から芯464の頂部へ配送し、そしてオリフィスプレート462の下側へ接触する表面張力によって、振動時に、液体が、そのオリフィスを通過するようにさせ、その反対側(すなわち上側面)から小さな小滴の形態で噴出される。
【0026】
好ましい構成において、水平のプラットフォームが、貯蔵器326と噴霧器アセンブリの両方のための共通の構造的支持体として働く。この方法において、貯蔵器326、および、特に、その中に配置される芯464の上端部は、オリフィスプレート462に位置合わせされる。その上、噴霧器アセンブリおよびオリフィスプレート462が、弾性的に配置されるので、芯464の上端部は、貯蔵器326が他の貯蔵器に交換されたときに製造許容誤差に起因して生じる可能性のある寸法の偏差に関係なく、いつもオリフィスプレート462の下側面および/またはアクチュエータエレメント472に対して押圧する。これは、もしも交換貯蔵器326に収容されている芯464が、オリジナルの液体貯蔵器326の芯464より高いまたは低いならば、スプリング470の動作は、芯464がオリフィスプレート462の下側面および/またはアクチュエータエレメント472に対して押圧するように、交換された貯蔵器326の芯464の位置に従って、オリフィスプレート462を上昇させ且つ下降させることを許容するからである。芯464が、好ましくは、弾性的に支持されているオリフィスプレート462の下側面に対して押圧されたとき、過度に変形されないように、実質的に固体であり寸法的に安定な材料から形成されることが認められる。噴霧器がその上に配置される水平プラットフォームの特徴は、以下においてさらに議論される。
【0027】
図示のように、芯464は、オリフィスプレート462および/またはアクチュエータエレメント472に接触するように、液体貯蔵器326の内側から貯蔵器326の頂部におけるプラグ474を通って上方へ延びている。(プラグ474は、液体貯蔵器326の内部に芯464を保持する。)芯464は、貯蔵器326内部から芯464の上端部へ液体を吸い上げる縦方向に延びる毛管通路を有している。毛管芯464の代わりに、我々は、毛管部材(図示せず)が、代替的に使用されてもよいと想定している。そのような部材は、一般に、その外部に複数の毛管通路を含んでいる。これらの通路は、毛管作用を介して、液体貯蔵器326からオリフィスプレート462および/またはアクチュエータエレメント472へ香料を移送するように作用する。
【0028】
上述された噴霧装置のより詳細な説明は、同一出願人により2003年4月14日に出願された同時係属米国特許出願第10/412,911号に見出される。それに加えて、噴霧装置のための支持構造のより詳細な説明は、同一出願人により2002年11月26日に出願された同時係属米国特許出願第10/304,215号(米国特許第6,896,193号)に見出される。’215号出願の開示は、引用文献としてここに組み込まれている。
【0029】
もちろん、他の香り放出装置が、設計上の選択、製造コスト、その他を考慮して所望されるように置き換えられてもよい。特に、我々は、上述圧電的に作動される噴霧装置に代えて、数ある中で、蒸発装置、加熱補助された蒸発装置、およびファン補助された蒸発装置が使用されることを想定している。その上、ディスペンサの各タイプの中でさえも、当業者によって認められるように、バリエーションが可能である。
【0030】
(電源)
電源は、光源を点灯させるために、および、もしも必要ならば、香料ディスペンサを作動させるための(例えば、上述噴霧タイプ香料ディスペンサにおけるアクチュエータプレートの上側面および下側面に電圧を供給するための)、電力を供給する。また、付加的な構成要素(図示されていないが、これらの付加的な構成要素は、例えば、ファンを、含んでいてもよい)に給電するために電源が使用されてもよい。好ましい実施の形態においては、電源は、1つ以上の電池を備えていてもよい。1つの電池が使用されるとき、充分な電力を確保するために電圧昇圧が使用されてもよい。電池は、交換可能であってもよく、あるいは再充電可能であってもよい。再充電可能な電池が使用される場合、それらは、再充電のために取り外されてもよく、あるいは、電池が装置から取り外されなくても充電できるように装置にアダプタが用意されていてもよい。例えば、レセプタクル(図示せず)が、例えば、電気コンセントから電力を供給するプラグを受けるための装置内に組み込まれていてもよい。しかしながら、電源が電池を備えることは必要ではない。例えば、装置のための電力が、電気コンセントから直接的に導かれてもよい。しかしながら、当業者によって認められるように、交流電源の使用は、交流から直流への転換装置を装置がさらに含むことが必要とされる。
【0031】
(制御回路)
終始一貫して使用されているように、「制御回路」なる用語は、本発明を実施するために使用され得る全ての制御を包含する代表的な用語であるように意図されている。例えば、好ましい実施の形態が、マイクロコントローラおよび/または回路基板に関連して、以下において議論される。マイクロコントローラおよび回路基板は、制御回路を構成する。本発明を実施するために使用され得る制御回路のさらに想定される例は、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロプロセッサー、および1つ以上の抵抗および/またはコンデンサからなる構成である。制御回路は、ソフトウェアを含んでも含まなくてもよい。しかしながら、制御回路のこれらの例は、限定してはいない。他の制御回路も使用され得る。
【0032】
制御回路は、一般に装置の動作を制御するために使用され、電池によって給電駆動される。特に、制御回路は、光源の動作を制御するための信号を提供するように設計されている。1つ以上のLEDが光源として提供されるとき、マイクロコントローラは、放出される光の知覚される強度を制御するためにLEDのデューティサイクルを変更してもよく、それによってろうそくのような明滅効果を生起させる。その代わりとして、デューティサイクルを変更する代わりに、マイクロコントローラが、LEDの発光特性を他の方法で調整してもよい。例えば、アナログサイン波形またはディジタルポテンショメータを用いる方法が、当該技術において一般に知られている。他の実施の形態においては、図8A〜図8Cにおけるように、少なくとも2つのLEDが使用され、1つのLED306bは、光を一定に放出するような定電流を受け、当該LED306bは、装置がオンとされたときに、電源からの電力供給を受け、装置がオフとされたとき、電力を受けなくなるように、回路基板から分離されて制御され得る。言い換えれば、LED306bが、光を一定的に放出するとき、それのデューティサイクルを調整するための(マイクロコントローラのような)手段を提供する必要はない。この場合において、マイクロコントローラは、明滅するLEDのみの動作を調整すればよい。他の実施の形態において、一定発光LEDは、パルス幅の周波数が観察者に知覚されないように、マイクロコントローラによって設定されたパルス幅変調により制御されてもよい。このような方法において、一定発光LEDの強度は、明滅表現全体に対して付加するために若干変化されてもよい。
【0033】
また、上述好ましい香料ディスペンサが使用されるとき、マイクロコントローラは、電池からの電力を、アクチュエータ部材472を膨張させ且つ収縮させるのに要求される高周波交流電圧にを変換し、それによって香料ディスペンサ4から香りを放出させるための回路を含んでいてもよい。それに加えて、ファンおよび/または加熱エレメントが使用される場合、マイクロコントローラは、それらを制御してもよい。その上、マイクロコントローラは、光源および香料ディスペンサの一方または両方を自動的にオンおよび/またはオフとするための制御を含んでいてもよい。
【0034】
(支持構造)
本発明は、また、光源、香料エミッタ、電源、およびマイクロコントローラ、またはそれらのうちのいくつかの組み合わせを支持するように提供された、支持構造をも含んでいる。「支持構造」なる用語は、本発明の特徴を支持しまたは収容するために使用される同様の構造ばかりでなく、好ましい実施の形態の記述に使用されているそれらの用語として、シャシ、ハウジング、ホルダ、および基部のいずれかおよび全てを包含することが意図されている。
【0035】
(好ましい実施の形態)
さて、本発明の構成要素が概して述べられたので、今、本発明による光および物質の放出装置の好ましい実施の形態の議論がなされる。これらの好ましい実施の形態は、付加的な特徴ばかりでなく、上述された構成要素の種々の新規な構成をも含んでいる。
【0036】
第1の実施の形態は、図1〜図5に示されており、それらの図面を参照して説明される。図2および図3において最も良く見られるように、シャシ102が、シャシカバー120a、シャシ上側部分102b、およびシャシ下側部分102cを含むように、設けられている。シャシ102上に配置されているのは、2つの電池118、芯ベースの噴霧器アセンブリ108、単一のLED106、および2つのプリント回路基板114、116である。2つのマイクロコントローラ110、112は、それぞれ回路基板114、116上に配置されている。(この実施の形態においては、2つのマイクロコントローラ110、112(LED106および噴霧器アセンブリ108の各々のためのものである)および2つの回路基板114、116(LED106および噴霧器アセンブリ108の各々のためのものである)と同時に、単一のマイクロコントローラおよび/または単一の回路基板が、LED106および噴霧器108の両方を制御するのに使用されていてもよい。)図示されているように、シャシカバー120aおよびシャシ上側部分102bは、それらの間にキャビティを形成するように接合可能であり、シャシ下側部分102cは、シャシ上側部分102bの底部から下方に垂下している。この実施の形態においては、噴霧器アセンブリ108、LED106、マイクロコントローラ110、112、およびプリント回路基板114、116が、シャシカバー120aとシャシ上側部分102bとの間に形成されるキャビティ内に配置されている。電池118が装置100に電力を供給するために接続する電気接点122は、電気接点122に接触するように配置される電池118と共に、シャシ102の下側部分102cに配置されている。
【0037】
この実施の形態において、電池118は、シャシ102の下側部分102cに取り外し可能に固定可能となっている。電池保持器120が、電池118のシャシ102への取り付けを維持するのを支援するために設けられていてもよい。電池118をシャシ102から引き離そうとするとき、先に保持器120を取り外されなければならない。この実施の形態においては、また、進入用通路(図示せず)が、霧状化される液体を収容する貯蔵器126が噴霧器アセンブリ108から容易に取り外され、且つ噴霧器アセンブリ108に容易に再取り付けされるように、噴霧器アセンブリ108のすぐ近くに、シャシ102の上側部分102bの底部に形成されている。したがって、この構成は、(例えば、電池118および貯蔵器126の交換を可能とするように)電池118および貯蔵器126に対するアクセスをユーザに提供するが、しかし残った構成要素は、シャシカバー120aとシャシ上側部分102bとの間に形成されるキャビティ内に保持され、これらの構成要素に接触する可能性、およびこれら構成要素を損傷する可能性を低減する。
【0038】
図1および図3に示されるように、第1の実施の形態において、突出部、すなわちチップ124は、シャシカバー102aの頂部から軸方向に沿って上方向きに延びている。好ましくは、LED106は、LED106から放出される光が、チップ124によって拡散され、且つチップ124を通して透過されるように、チップ124内に配置される。この実施の形態において、図2に示されているように、チップ124は、シャシ102の頂部を通して形成される開口部内に配置される、装置100の分離された構成要素である。チップ124は、シャシ102と一体的に形成されていてもよい。しかしながら、チップ124を分離された部品とすることによって、チップ124は、例えば、異なって構成されまたは色付けされたチップと交換されてもよい。また、分離されたチップ124は、シャシに使用されるもの以外の材料から形成されてもよい。例えば、チップ124は、プラスティック、ガラス、ろう等、それらを通して光が透過するような材料から形成されてもよい。加えて、チップ124は、暗闇で光る材料またはLED106が遮断された後のしばらくの時間において光り続ける材料から形成されてもよい。
【0039】
チップ124の挿入のために形成されたもの以外の開口部は、シャシ102a内に形成されていてもよい。例えば、放射開口部136は、好ましくは、噴霧器から放出された物質が該放射開口部136を通って周囲環境内へ進むように、噴霧器アセンブリ108の上方に、シャシ102の頂面を通って形成される。その上、開口部は、それを通ってスイッチが配置されるように、シャシ102内に形成されてもよい。例えば、エミッタ制御用スイッチカバー128(摺動可能なスイッチ(図示せず)と協働する)が、噴霧器アセンブリ108に加えられるデューティサイクルのタイミングを制御するマイクロコントローラ112と通信して、ユーザが放出される物質の量を手動で調整することを可能とするように設けられていてもよい。この方法において、ユーザは、部屋のサイズなどの外部条件に基づいて、放出量を最適化することができる。その上、オン/オフスイッチ或いはボタン130が、LED106および噴霧器108の一方または両方を、オンおよびオフにスイッチするように、シャシ102を通して形成される開口部内に設けられていてもよい。例えば、図1に示されるように、LED108に電気的に接続されたオン/オフトグルスイッチ130は、シャシ102の頂面を通る開口部内に配置されて、このスイッチによってユーザがLED108をスイッチオンおよびオフとすることを可能とする。図示されていないが、類似したトグルスイッチ、プッシュボタン等が、噴霧器アセンブリ108をスイッチオンおよびオフとするために設けられていてもよい。他の実施の形態においては、シャシ102は、開口部が形成される必要がないように、露出された部分を有していてもよい。
【0040】
取り付けられた構成要素を有するシャシ102が、好ましくは、基部或いはカップ134に分離可能に係合可能である。シャシ102と基部134との係合は、噴霧器アセンブリ108、貯蔵器126、電池118および制御部がその中に配置される一体的なハウジングを形成する。好ましい実施の形態においては、基部134は、側壁および底面を含んで、略円筒状である。基部の頂部は開口している。シャシ102の上側部分102bも、また、基部134の外径と実質的に同一の外径を有して、略円筒状である。シャシ102を基部134内に下げることによって、シャシ102の下側部分102cが、基部134内に配置されることになり、シャシ102の上側部分102bは、基部134の開口している頂部に近接して配置される。このように形成された一体的なハウジングは、円筒の外観を有し、この円筒の頂部の中央部分近傍から軸方向に沿って上方向きに突出するチップを有する。
【0041】
当業者は、基部に対してシャシを取り外し可能に係合するために多くの方法が存在することが理解するが、ある好ましい係合方法は、以下のように説明される。実質的にC字形状とされたレセプタクルが、シャシ102の下側部分に形成され、突出部が、基部134の底面から軸方向に沿って上方向きに延びる。シャシ102が、基部134内に下げられたときに、シャシ102の下側部分102cのC字形状とされたレセプタクルは、基部134内に形成された突出部を受け入れる。このような方法にて、基部134内のシャシ102の適切な位置合わせが達成される。その上、理解されるはずであるように、シャシ102および基部134は、各々円筒状の設置面積を有し、且つ突出部およびC字形状のレセプタクルは、それぞれの軸上に配置されるので、シャシ102は、基部134に対するシャシ102の回転配向にかかわらず容易に基部134に取り付けられ得る。
【0042】
好ましくは、シャシ102および基部134の組み合わせの寸法は、直径において、ほぼ1インチ(25.4mm)とほぼ6インチ(152.4mm)との間からのいずれかであり、そして好ましくは、高さにおいて、ほぼ1インチ(25.4mm)とほぼ6インチ(152.4mm)との間からのいずれかである。もちろん、寸法は、所望される美観に依存して、より大きくてもまたはより小さくてもよい。また、上述されたように、明滅するLED106の少なくとも一部が、好ましくは放出される光を拡散するチップ124内に配置されるので、チップ124は、従来のろうそくの炎の様相を有する。装置100の残りの全てまたは一部分も、透明であってもよい。所用する光透過材料は、ガラス、プラスティック、ろうなどを含んでいてもよい。その上、チップ内でLEDを移動させることによって、従来のろうそくのより現実的な知覚を得ることができる。
【0043】
このように、本発明の第1の実施の形態によれば、従来のろうそくに類似する結果として、シャシ102および基部134の組み合わせは、現存する従来のろうそく用ボーティブホルダ(灯明ホルダ)とともに使用されるように、消費者に提供されてもよい。その代わりに、本発明は、(図4に示されるように)シャシ102と基部134のホルダ104との組み合わせにおいて実施され得る。その上、シャシ102が、基部134なしで独自に立てるように設計されてもよいことも理解されるはずである。例えば、シャシ102の下側部分102cが、シャシ102全体を立たせることを可能とするように設計されていてもよい。
【0044】
さて、本発明の第2の実施の形態が、図6および図7を参照して説明される。この実施の形態は、第1の実施の形態に対して議論されたのと同様の多くの構成要素を含んでいるので、それらの説明は繰り返さない。
【0045】
この第2の実施の形態によれば、(第1の実施の形態のシャシ102とは異なる)シャシ202(第1の実施の形態のシャシ102とは異なる)が設けられる。噴霧器アセンブリ208、LED206、2つの基板、マイクロコントローラ、および電池218が、シャシ202上に配置される。図解されているように、シャシ202は、頂部202a、頂部202aの下方に配置された上側部分202b、および上側部分202bの下方に配置された下側部分202cを含んでいる。噴霧器アセンブリ208は、シャシ202の上側部分202b上に配置され、噴霧器アセンブリ208によって霧状にされる流体を収容する貯蔵器226は、噴霧器アセンブリ208に取り外し可能に結合可能である。シャシ202の下側部分202cは、貯蔵器226の取り外しおよび取り替えを容易にするために、シャシ202の上側部分202bの充分に下方に配置される。下側部分は、好ましくは内側キャビティを含み、制御部、すなわち回路基板(群)およびマイクロコントローラ(群)(図示せず)がこのキャビティに配置される。
【0046】
LED206は、シャシ202の下側部分202cの頂面に近接して配置される。より詳細には、この実施の形態のLED206は、シャシ202の下側部分202cの内側キャビティ内に配置される回路基板上に配置される。開口部が、シャシ202の下側部分202cの頂部を通って形成され、LED206の少なくとも一部が、該開口部を通って突出する。電池218は、シャシ202の下側部分の下方に配置される。当業者によって認められるように、電池218、制御部、LED206、および噴霧器アセンブリ208の間の通信のための導線などが、必要とされる。
【0047】
図7に示されるように、シャシ202は、基部234内に取り外し可能に配置可能である。基部234は、底面(図示せず)および開口している頂部を有して、略円筒状である。シャシ202は、開口している頂部を通して基部234内に受け入れられる。シャシ202が基部234内に配置されたとき、このシャシ202および基部234は、LED208、物質エミッタ206、制御部、および電池218が配置できるような一体的なハウジングを形成する。好ましくは、シャシ202および基部234は、シャシ202の頂面が基部234の開口している頂部内に配置され、シャシ202および基部234の組合せによって形成されるハウジングが従来の柱状ろうそくに似るように、形成されている。
【0048】
第1の実施の形態と類似して、第2の実施の形態のハウジングは、また、好ましくは、噴霧器アセンブリ208と位置合わせされた放出開口部を含んでいる。特に、この実施の形態において、噴霧器が、シャシ202の頂部202aの下方に配置されるので、放出開口部236は、シャシ202の頂部202aを通して形成される。この方法において、ハウジング内の霧状にされた液体は、周囲環境内に放出される。
【0049】
また、第1の実施の形態と類似して、エミッタ208によって放出される物質の量を調整するためとLED206をオンおよびオフに切り換えるための手段も設けられる。図6および図7に示されるように、噴霧器アセンブリ208を制御するマイクロコントローラと通信する摺動可能なスイッチ228が、シャシ202の下側部分202cに配置される。摺動可能なスイッチ228は、噴霧器アセンブリ208が貯蔵部226に収容されている物質を放出する頻数を規制するように、多数の位置の間において手動で調整可能である。加えて、プッシュボタン230が、LED206をオンおよびオフに切り換えるために、シャシ202の頂部202aに配置される。
【0050】
図面から認められるように、噴霧器アセンブリ208およびLED206に関連付けられた制御部、すなわち回路基板およびマイクロコントローラは、シャシ202の下側部分202c内に配置され、噴霧器アセンブリ208およびプッシュボタン230がシャシ202の頂部202aに近接して配置されるので、シャシ202の下側部分202cから噴霧器280へ制御を搬送するための電線が設けられ、LED206をオンおよびオフに切り換える回路基板上のスイッチへ、シャシ202の頂部202aに配置されたプッシュボタン230の作動を伝達するためのポスト252が設けられている。同様の考慮として、ハウジングの頂部に配置された貯蔵器226に収容される流体の放出を調整するためのスライダスイッチを持つことも(例えば、ユーザのアクセスの容易さのために)、有利であって、摺動スイッチ228と適切な制御部とを接続するために、機械的、電気的および/または電気機械的手段を設けることも必要である。
【0051】
この第2の実施の形態によれば、光および物質の放出装置200が提供される。好ましくは、上述されたように、装置200のハウジング(すなわち、組み合わされたシャシ202および基部234)は、従来の柱状ろうそくに似るように形成され且つ寸法設定される。理解されるはずであるように、明滅光を放出するLED206は、ハウジング内に配置されるから、大部分の光は、基部234の側壁を通って透過される。したがって、基部234の少なくとも一部は、光透過性でなければならない。加えて、シャシ202の少なくとも一部も、また、光透過性でなければならない。これらのために、シャシ202および/または基部234の全体または一部分が、ガラス、プラスティック、ろう等のうちの1つ以上から形成されてもよい。
【0052】
この第2の実施の形態の変形も、想定されている。例えば、ホルダ234は、略円筒状であるが、これは要求されていない。長方形、正方形、および無数の他の形状およびサイズが、想定される。加えて、シャシ202が、基部234の頂部を通して挿入されているが、これは要求されていない。例えば、基部は、シャシ202上を摺動されるように、底部にて開口していてもよく、あるいは、基部234およびシャシ202が、貯蔵器226、電池218等を取り換えるためのアクセスパネルと共に一体的に形成されていてもよい。
【0053】
さて、本発明の第3の実施の形態が、図8A〜図8C、図9および図10を参照して説明される。この実施の形態において、本発明の好ましい光および物質の放出装置300は、LED306a、306b、香料エミッタ308、2つの電池318、およびマイクロコントローラ310を有するプリント回路基板の各々を収容するキャビティを一緒に形成するシャシカバー302aおよびシャシ基部302bを備えるシャシ302を含んでいる。LED306a、306bは、電池318およびマイクロコントローラ310の両方に直接的にまたは間接的に接続されている。シャシ302内における香料エミッタ308、電池318、およびマイクロコントローラ310の位置合わせは厳密ではないが、これらの構成要素の各々は、好ましくはシャシカバー302aの頂面の下方に設置される。また、LED306a、306bは、好ましくは、装置の上面に対して実質的に中央に配置され、香料エミッタ308、電池318、およびマイクロコントローラ310の上方、すなわちシャシ基部302bと反対する香料エミッタ308、電池318、およびマイクロコントローラ310側に配置される。LED306a、306bの少なくとも一部分は、好ましくは、シャシカバー302aの頂面の上方に設置される。このような方法で他の構成要素の上方にLED306a、306bを配置することによって、光の放出はこれらの構成要素に妨げられなくなり、陰影は実質的に除去され、より現実的に見える炎が作られる。
【0054】
シャシ302内の種々の特徴の位置合わせは厳密ではないが、シャシ302は、好ましくは、シャシ302内で香料エミッタ308を位置合わせするための水平プラットフォーム342(好ましくは、シャシ基部302b上に配置される)を含んでいる。プラットフォーム342は、好ましくは、プラットフォーム開口部344を有し、このプラットフォーム開口部344の周辺に、1つ以上の切欠部346が形成される。好ましくは、取り換え可能な貯蔵器326は、貯蔵器326上に形成される1つ以上のこぶ348(プラットフォーム342に形成される切欠部346の各々にそれぞれが対応する)を備えている。貯蔵器326を挿入するために、貯蔵器326の一部分が、こぶ348に切欠部346を通過させることによって、プラットフォーム342のプラットフォーム開口部344を通って通過される。一旦、こぶ348が切欠部346を通り抜けると、貯蔵器326は、プラットフォーム342の上側面上にこぶ348が載るように回転される。また、上述において議論されたように、プラットフォーム342の頂部へ取り付けられるのは、噴霧器アセンブリ308を支持するワイヤ状の支持体466(図8A〜図8Cに示されていない)である。
【0055】
さらに、シャシ302の内側面が、種々の突出部を含んでいてもよい。これらの突出部は、好ましくは、シャシ302内の種々の構成要素を相応に位置合わせするのを支援し、および/またはシャシ302内の構成要素を保護するために設けられる。例えば、垂直突出部350(図8Cに示される)が、マイクロコントローラ310を有するエリアから香料エミッタ308を収容するためのエリアを分割する。この様式において、マイクロコントローラ310は、貯蔵器326が取り換えられたときに、アクセス可能ではない。したがって、マイクロコントローラ310に対する不注意の損傷または事故による汚染が、回避される。
【0056】
シャシカバー302aは、シャシ基部302b上に配置可能に設計され、これにより一体化装置300を形成することができる。突出部或いはチップ324は、好ましくは、シャシカバー302a上のほぼ中心に配置される。チップ324は、シャシ基部302bから離れる方向に、概して軸方向に沿って延び、シャシカバー302aがシャシ基部302b上に配置されたときに、中にLED306a、306bが配置されるキャビティが形成される。(上述にて議論したように、LED306a、306bは、好ましくは一方が他方の上に配置される。)チップ324は、実質的に円錐状の形状であり、好ましくはLED306a、306bによって放出された光を拡散させる材料から作られている。しかしながら、例えば、2つ以上のLEDが使用され、あるいはハウジングが相対的に広いときは、突出部の形状を変更することが望まれる。例えば、チップ324は、より広いチップ324が、広い装置300と共に使用されるときに(チップ324を相対的にシャシ302に近くに維持させるために)、よりドーム状の形状であってもよい。
【0057】
チップ324は、好ましくは、ほぼ1インチの1/8とほぼ3インチとの間の高さであり、そしてほぼ1インチの1/8とほぼ3インチとの間の幅である。装置300の残部は、好ましくは、約2インチと約10インチとの間の高さであり、好ましくは、約1と1/2インチと約6インチとの間の幅である。このように形成されることによって、装置300は、実質的に種々の従来のろうそくのサイズおよび形状をとることができ、同時にチップ324は、LED306a、306bを封じ込めることによって炎をシミュレートする。
【0058】
シャシカバー302aは、それを通る放出開口部336も含んでいる。シャシカバー302aが、シャシ基部302b上に配置されるとき、放出開口部336は、香料エミッタ308と位置合わせされる。特に、放出開口部336は、香料エミッタ308によって分配される香料が、シャシカバー302aを通って周囲の空気に達する、すなわち、シャシカバー302aが、香料エミッタ308からの香料の散布を妨げないように、形成される。
【0059】
シャシカバー302aは、好ましくは、シャシ基部302bに固定されるが、これは要求されていない。例えば、図8Aに示されるように、シャシカバー302aは、例えば、交換の目的で貯蔵器326および/または電池318へのアクセスが可能となるように、シャシ基部302bに取り外し可能に取り付けられてもよい。シャシカバー302aが、シャシ基部302bに取り外し可能に取り付け可能であるとき、ロック機構が採用されてもよい。例えば、吸引マグネットが、シャシカバー302aおよびシャシ基部302b上に設置されてもよく、あるいはシャシカバー302aが、シャシ基部302bの配偶特徴と相容するように設計された特徴を含んでいてもよい。この方法においては、特定のカバーおよび基部のみが使用され得る。
【0060】
他の態様においては、一体化された装置300を形成するように一緒に固定されたときに、シャシ基部302bおよびシャシカバー302aが相対的に移動可能であることを我々は想定している。特に、シャシカバー302aが円筒状であるとき、シャシ基部302b上で回転可能であってもよい。例えば、シャシカバー302aの回転は、LED306a、306bおよび/または香料エミッタ308をオンおよびオフに切り換えてもよい。
【0061】
取り外し可能なシャシカバー302aの代わりとして、例えば、新たな香りが所望され、または貯蔵器326が空になったとき、装置300は、貯蔵器326を交換するためのハッチを含んでいてもよい。2つの想定されるハッチ338a、338bの例が、図9および図10にそれぞれ図解されている。
【0062】
図9に示されるように、ハッチ338aが、装置300の側面に配置されていてもよい。ハッチ338aは、好ましくは、ヒンジ付けされており、装置300から完全には取り外すことができない。図示されるように、ハッチ338aは、貯蔵器326へのアクセスを得るように開かれてもよい。
【0063】
その代わりとして、ハッチ338bが、装置300の底部に形成されていてもよい。例えば、図10に示されるように、実質的に円形のハッチ338bが、装置300から取り外し可能である。この構成において、貯蔵器326は、好ましくは、ハッチ338bに結合される。貯蔵器326と結合することによって、ハッチ338bは、貯蔵器326を支持し、組み立てられたときに、噴霧器アセンブリ308に対する芯464の適切な位置決めを確実にする。特に、ハッチ338bが取り外されたとき、貯蔵器326の芯464は、噴霧器アセンブリ308との接触状態から取り外される。すると、貯蔵器326は、ハッチ338bから取り外され、新たな貯蔵器326が、ハッチ338bに結合され、ハッチ338bが、貯蔵器326が噴霧器アセンブリ308と適切に位置合わせされるように、再度取り付けられる。図10のハッチ338bが使用されるとき、ハッチ338bが水平プラットフォーム342の機能を果たすので、水平プラットフォーム342によって貯蔵器326を支持し且つ位置合わせすることが必要ではなくなる。このように、水平プラットフォーム342は、噴霧器アセンブリ308を、直接的に、また好ましくは、上述にて議論されたワイヤ状の支持体466によって支持する。
【0064】
シャシ基部302bは、また、ユーザ制御スイッチが通過するような1つ以上の開口部340を含んでいてもよい。トグルスイッチ332は、例えば、ユーザが、香料エミッタ308およびLED306a、306bの1つ以上をオンおよびオフに切り換えるのを可能とし、摺動スイッチ328は、ユーザが、香料エミッタ308から香料が放出される速度を調整するのを可能とする。その代わりにまたはそれに加えて、ユーザがLED306a、306bの光放出特性、または放出される光の様子を変えるのを可能とするスイッチも設けられてもよい。
【0065】
それゆえ、第3の実施の形態は、またさらなる光および物質の放出装置300を提供する。上述された第1および第2の実施の形態と同様に、装置300は、従来のろうそくのサイズおよび形状を擬態するように形成されてもよい。
【0066】
このように明らかにされるはずであるように、好ましい実施の形態の各々において、一体的なハウジングは、明滅光および香料のような物質の両方を周囲の空気へ放出する装置を備えている。上述において議論されたように、本発明の好ましい実施の形態においては、装置がホルダ内に挿入される。典型的な交換可能なボーティブキャンドル(灯明)が、装飾用のホルダ内に配置されるのとほとんど同様に、本発明は、本発明による照光装置と共に使用するためのユニークなホルダをも提供する。
【0067】
図5は、ホルダ104における第1の実施の形態の装置100を示している。特に、ホルダ104は、ボーティブキャンドルのための従来のホルダと同様に、底部および開口している頂部を有するグローブ状の形状を有している。シャシ102および基部134の組合せを備える一体的なハウジングは、ホルダ104の開口している頂部を通して、ホルダ104の内側に配置される。好ましくは、ホルダ104の少なくとも一部は、光がそれを通って放出されるのを許容する。図11および図12A〜図12Dは、中に光および香りの放出装置300が配置され得るいくつかの代表的な代わりのホルダ304形状を示している。これらの例は、決して限定するものではない。
【0068】
香料エミッタが使用されるとき、放出された香料は、ホルダからも放出されるべきであり、それゆえホルダが充分な換気を提供することが好ましい。特に、光および香りの放出装置が、好ましくは、それを通して香料が分配される放出開口部が、ホルダの頂部からそして実質的にホルダの内側面から離れて、約1インチ(25.4mm)と約6インチ(152.4mm)との間であるように、ホルダ内に配置される。より好ましくは、放出開口部は、ホルダの頂部と実質的に同一平面からホルダの頂部から約5インチ(127.0mm)離れる距離までの間にある。そのような構成とすれば、ホルダの内側における香料の蓄積が最小化される。その上、ホルダは、周囲環境への香料の流れを支援するように設計されてもよい。ホルダの幅がホルダの頂部に近くなるにつれて狭まるように、ホルダをテーパさせることにより、気流は、ホルダを出るにつれて増大する。さらにまた、我々は、ホルダが、LEDからの光の放出を妨げないことを望む。特に、一体的なハウジングは、好ましくは、(上述において議論された、第1および第3の実施の形態において使用されたように)チップが、ホルダから1インチの約1/2(12.7mm)と約2インチ(50.8mm)との間であり、好ましくは、1インチ(25.4)よりも近いようにして、ホルダ内に配置される。ホルダは、ディフューザとして作用してもよい。さらにまた、我々は、ホルダが、例えば、香料エミッタから放出された香料のさらなる発散を支援するためのファンをさらに含むことを想定している。
【0069】
ホルダは、中にハウジングが配置されるような単一部品からなっていてもよい。その代わりに、図12A〜図12Dに示されるように、ホルダ304はまたホルダ基部304aおよびホルダカバー304bを備えていてもよい。より詳細には、装置は、ホルダカバー304bを受け入れ且つ支持するホルダ基部304aの内部に収容され、またはその代わりにこのホルダ基部304aを備えている。ホルダカバー304bは、ホルダ基部304aによって支持されるときに、チップ324を覆う。すなわち、それぞれの照明装置によってハウジングから放出される光は、ホルダカバー304bをも通過する。その代わりに、ハウジング、例えば、頂部324は放出される光を拡散せず、ホルダカバー304bのみは放出される光を拡散してもよい。
【0070】
この実施の形態の特定の例として、図12Aに示されるように、好ましい実施の形態において上述されたように一体的な装置を収容するホルダ基部304aは、ホルダ基部304aから放射状に外方向きに延びる円周リップ304cを有している。ホルダカバー304bの少なくとも下側部分304dは、ホルダ基部304aのリップ304cに係合させ、それによってホルダ基部304a上にホルダカバー304bを支えるように、サイズ設定される。ホルダ304の他の説明的な例は、図12B〜図12Dに示されている。
【0071】
我々は、ホルダカバー304bがホルダ基部304a上に載置してもよいことを想定しているが、ホルダカバー304bは、ホルダ基部304aに、分離可能に取り付けることが好ましい。例えば、ホルダカバー304bは、ホルダ基部304a上にスナップ止めするように設計されてもよい。その代わりに、ホルダカバー304bおよびホルダ基部304aは、ホルダカバー304bがホルダ基部304a上で回転され、ロックする係合が形成されるように設計されてもよい。このまたは何らかの構成において、ホルダカバー304bは、ホルダ基部304aに固定されたとき、相対的に移動可能であってもよい。特に、ホルダカバー304bが、略円筒状であるときに、LED306a、306bおよび/または香料エミッタ308をオンおよびオフに切り換えるように、ホルダ基部304a上で回転可能であってもよい。加えて、ホルダカバー304bおよびホルダ基部304aの係合および離脱が、光源および/または物質エミッタをオンおよびオフに切り換えるように作用してもよい。この方法において、装置は、ホルダカバー304bが取り付けられるときだけに作動する。その上、ホルダカバー304bおよびホルダ基部304aは、ある特定のカバー304bのみがホルダ基部304aと共に使用され得るように、特別に設計されていてもよい。例えば、ホルダ基部304aは、ホルダカバー304bのID(例えば、RFタグ)を読み取るリーダ(図示せず)を含んでいてもよい。この方法において、装置は、ホルダカバー304bが適切なIDを有していない限り、作用しない。
【0072】
この実施の形態によるホルダ304を用いるとき、我々は、ホルダカバー304bが、香りを放出することができることも想定している。例えば、ポリオレフィンのような、香料が含浸されまたは注入される含浸可能な材料が知られている。そのような材料のホルダカバー304bを形成することによって、ホルダカバー304bは、香料エミッタ308によって放出される香りに加えて、時間と共に香りを放出する。その代わりに、この実施の形態の装置は、ホルダカバー304bのみに香りを放出させる香料エミッタ308を含むことができない。また、上述された第2の実施の形態に対して、我々は、シャシと基部の組み合わせによって装飾的なろうそくに似ることが実現できることを注意し、この場合においては、ホルダは所望されない。この場合において、基部またはシャシには、香料が含浸されてもよい。
【0073】
この実施の形態のホルダカバー304bは、取り外し可能であるので、装置に対するアクセスは、容易にされ(例えば、LED306a、306bをオンまたはオフに切り換えることで)、そしてホルダカバー304bは容易に取り換えられる。例えば、ホルダカバー304bに含浸された香料が完全に散布されたとき、新鮮で新しいホルダカバー304bが容易に購入され且つ取り付けられる。また、最近部屋の模様替えをし、または装置を他の部屋へ移動することを望むユーザは、一定の色または他の美的特徴を有するホルダカバー304bを購入してもよい。その上、ホルダカバー304bの交換は、異なる香りを提供することができる。他の実施の形態において、ホルダ(または基部)全体が、交換されてもよい。
【0074】
いくつかの好ましい実施の形態が、以上のように述べられてきたが、多くの異なる実施の形態が、本発明の精神および範囲から逸脱することなく構成されることができる。本発明は、上述された特定の実施の形態に限定されるものではない。それと反対に、本発明は、特許請求の範囲によって規定された本発明の精神および範囲内に含まれる種々の変形および等価的な構成をカバーすることが意図されている。特許請求の範囲は、全ての変形、等価的な構造、および機能を包含するように、最も広い範囲が与えられるものである。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明は、光および/または香り放出のための装置を提供する。該装置は、部屋のようなエリアにおける所望の美しい周囲を全面的に提供する。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光および香りの放出装置の透視図である。
【図2】図1の装置の分解透視図である。
【図3】基部が取り除かれた図1の装置の側面図である。
【図4】図1の装置の構成要素の透視図である。
【図5】ホルダ内に配置された図1の装置の透視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る光および香りの放出装置の側面図である。
【図7】基部を有する図6の装置の関係を示す分解透視図である。
【図8A】本発明の第3の実施の形態に係る光および香りの放出装置の図である。
【図8B】本発明の第3の実施の形態に係る光および香りの放出装置の図である。
【図8C】本発明の第3の実施の形態に係る光および香りの放出装置の図である。
【図9】本発明の他の態様に係る光および香りの放出装置の透視図である。
【図10】本発明のさらに他の態様に係る光および香りの放出装置の透視図である。
【図11】本発明に係る光および香りの放出装置のさらなる実施の形態を図解している。
【図12A】本発明の種々の態様に係る所用ホルダの形態を図解している。
【図12B】本発明の種々の態様に係る所用ホルダの形態を図解している。
【図12C】本発明の種々の態様に係る所用ホルダの形態を図解している。
【図12D】本発明の種々の態様に係る所用ホルダの形態を図解している。
【図13】本発明の好ましい香料ディスペンサを図解している断面図である。
【図14】図13に示された好ましい香料ディスペンサを図解している断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ろうそくの炎を模倣する明滅光を放出する光源と、
揮発性活性体を放出するエミッタと、
前記光源および前記エミッタに対して電力を供給する電源と、
(i)前記光源を明滅させることおよび(ii)前記エミッタに揮発性活性体を放出させること、のうちの少なくとも1つを制御する制御回路と、
前記光源、前記エミッタ、前記電源、および前記マイクロコントローラを支持する支持構造と、
を具備する光および物質の放出装置。
【請求項2】
前記支持構造は、
前記光源、前記エミッタ、前記電源、および前記制御回路が配置されるシャシと、
前記シャシと係合可能であるホルダであって、該ホルダが前記光源から放出される光を拡散するための光ディフューザを含むホルダと、
を備えている請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記支持構造は、
前記光源、前記エミッタ、前記電源、および前記制御回路が配置されるシャシを備えており、
前記シャシは、ホルダと係合可能であり,ホルダによって支持されるように適合されている請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記エミッタは、貯蔵器内に収容されている液体を霧状にする噴霧器を備え、貯蔵器は、前記噴霧器と結合させるように、前記支持構造に取り外し可能に固定可能である請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記噴霧器によって放出される揮発性活性体の量を調整するためのスイッチをさらに備えている請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記光源は、1つ以上のLEDを備えている請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記光源は、ただ1つのLEDを備えている請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記光源をオンおよびオフに切り換えるためのオン/オフスイッチをさらに備える請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記支持構造の一部分は、前記光源から放出される明滅光を拡散する請求項1に記載の装置。
【請求項10】
明滅光を拡散する支持構造の一部分は、ろう、ガラス、およびプラスティックのうちの少なくとも1つで形成されてなる請求項9に記載の装置。
【請求項11】
電源は、ただ1つの電池を備え、且つ前記光源および前記エミッタの一方または両方に充分な電力を供給するために電圧ステップアップが使用される請求項1に記載の装置。
【請求項12】
ろうそくの炎を模倣する明滅光を放出する光源と、
揮発性活性体を放出する物質エミッタと、
前記光源および前記エミッタのうちの少なくとも1つを制御する制御回路と、
前記光源に対して、明滅光を放出させるための電力、前記エミッタに対して、揮発性活性体を放出させるための電力、を供給する電源と、
前記光源、物質エミッタ、制御回路、および電源のうちの1つ以上が配置されるシャシと、
前記シャシが取り外し可能に配置されるホルダであって、該ホルダおよびシャシが、前記光源、物質エミッタ、制御回路、および電源が配置されるハウジングを形成するホルダと、
を具備してなり、
前記シャシおよび前記ホルダのうちの少なくとも1つは、光源によって放出される光を拡散するディフューザを含む光および物質の放出装置。
【請求項13】
前記光源は、少なくとも1つのLEDを備えている請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記エミッタは、貯蔵器内に収容されている液体を霧状にする噴霧器を備え、且つ貯蔵器は、前記シャシに取り外し可能に固定可能である請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記制御回路は、前記噴霧器および前記光源の両方を制御する請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記シャシおよび前記ボディのうちの少なくとも1つは、ろう、ガラス、およびプラスティックのうちの少なくとも1つで形成されてなる請求項12に記載の装置。
【請求項17】
開口部が、前記ハウジングを通して形成されており、且つ前記物質エミッタは、該開口部を通して揮発性活性体を放出する請求項12に記載の装置。
【請求項18】
前記物質エミッタは、前記光源の上方に配置され、且つ該光源から伝播される光は、主にハウジングの一側面を通して透過される請求項17に記載の装置。
【請求項19】
突出部が、ハウジングの頂面から上方向きに軸方向に沿って延び、前記光源の少なくとも一部分が、該突出部の内部に配置され、該突出部は、ディフューザを備えている請求項12に記載の装置。
【請求項20】
前記光源は、第1のLEDと第2のLEDとを備え、第1のLEDが第2のLEDの上方に位置するように配置されている請求項12に記載の装置。
【請求項21】
第1のLEDは、明滅するように制御され、且つ第2のLEDは、実質的に継続する強度の知覚される光を放出する請求項20に記載の装置。
【請求項22】
ろうそくの炎を模倣する明滅光を放出する少なくとも1つのLEDと、
揮発性活性体を放出する物質エミッタと、
光を放出させる前記光源と揮発性活性体を放出させる前記物質エミッタの少なく1つに対して、電力を供給する電源と、
前記光源が明滅する光を放出させることと、前記物質エミッタが揮発性活性体を放出させることとの両方を制御するための、単一のマイクロコントローラおよび単一の回路基板のうちの少なくとも1つと、
を具備する光および物質の放出装置。
【請求項23】
内部に前記少なくとも1つのLEDと、前記物質エミッタと、前記電源と、前記単一のマイクロコントローラおよび単一の回路基板のうちの少なくとも1つと、のうちの少なくとも1つが配置されるハウジングをさらに備える請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記ハウジングの少なくとも一部分は、前記少なくとも1つのLEDから放出される光を拡散する請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記物質エミッタは、揮発性活性体を霧状にする噴霧器を備え、揮発性活性体は、貯蔵器内に収容されており、貯蔵器は、前記噴霧器に取り外し可能に固定可能である請求項22に記載の装置。
【請求項1】
ろうそくの炎を模倣する明滅光を放出する光源と、
揮発性活性体を放出するエミッタと、
前記光源および前記エミッタに対して電力を供給する電源と、
(i)前記光源を明滅させることおよび(ii)前記エミッタに揮発性活性体を放出させること、のうちの少なくとも1つを制御する制御回路と、
前記光源、前記エミッタ、前記電源、および前記マイクロコントローラを支持する支持構造と、
を具備する光および物質の放出装置。
【請求項2】
前記支持構造は、
前記光源、前記エミッタ、前記電源、および前記制御回路が配置されるシャシと、
前記シャシと係合可能であるホルダであって、該ホルダが前記光源から放出される光を拡散するための光ディフューザを含むホルダと、
を備えている請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記支持構造は、
前記光源、前記エミッタ、前記電源、および前記制御回路が配置されるシャシを備えており、
前記シャシは、ホルダと係合可能であり,ホルダによって支持されるように適合されている請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記エミッタは、貯蔵器内に収容されている液体を霧状にする噴霧器を備え、貯蔵器は、前記噴霧器と結合させるように、前記支持構造に取り外し可能に固定可能である請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記噴霧器によって放出される揮発性活性体の量を調整するためのスイッチをさらに備えている請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記光源は、1つ以上のLEDを備えている請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記光源は、ただ1つのLEDを備えている請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記光源をオンおよびオフに切り換えるためのオン/オフスイッチをさらに備える請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記支持構造の一部分は、前記光源から放出される明滅光を拡散する請求項1に記載の装置。
【請求項10】
明滅光を拡散する支持構造の一部分は、ろう、ガラス、およびプラスティックのうちの少なくとも1つで形成されてなる請求項9に記載の装置。
【請求項11】
電源は、ただ1つの電池を備え、且つ前記光源および前記エミッタの一方または両方に充分な電力を供給するために電圧ステップアップが使用される請求項1に記載の装置。
【請求項12】
ろうそくの炎を模倣する明滅光を放出する光源と、
揮発性活性体を放出する物質エミッタと、
前記光源および前記エミッタのうちの少なくとも1つを制御する制御回路と、
前記光源に対して、明滅光を放出させるための電力、前記エミッタに対して、揮発性活性体を放出させるための電力、を供給する電源と、
前記光源、物質エミッタ、制御回路、および電源のうちの1つ以上が配置されるシャシと、
前記シャシが取り外し可能に配置されるホルダであって、該ホルダおよびシャシが、前記光源、物質エミッタ、制御回路、および電源が配置されるハウジングを形成するホルダと、
を具備してなり、
前記シャシおよび前記ホルダのうちの少なくとも1つは、光源によって放出される光を拡散するディフューザを含む光および物質の放出装置。
【請求項13】
前記光源は、少なくとも1つのLEDを備えている請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記エミッタは、貯蔵器内に収容されている液体を霧状にする噴霧器を備え、且つ貯蔵器は、前記シャシに取り外し可能に固定可能である請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記制御回路は、前記噴霧器および前記光源の両方を制御する請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記シャシおよび前記ボディのうちの少なくとも1つは、ろう、ガラス、およびプラスティックのうちの少なくとも1つで形成されてなる請求項12に記載の装置。
【請求項17】
開口部が、前記ハウジングを通して形成されており、且つ前記物質エミッタは、該開口部を通して揮発性活性体を放出する請求項12に記載の装置。
【請求項18】
前記物質エミッタは、前記光源の上方に配置され、且つ該光源から伝播される光は、主にハウジングの一側面を通して透過される請求項17に記載の装置。
【請求項19】
突出部が、ハウジングの頂面から上方向きに軸方向に沿って延び、前記光源の少なくとも一部分が、該突出部の内部に配置され、該突出部は、ディフューザを備えている請求項12に記載の装置。
【請求項20】
前記光源は、第1のLEDと第2のLEDとを備え、第1のLEDが第2のLEDの上方に位置するように配置されている請求項12に記載の装置。
【請求項21】
第1のLEDは、明滅するように制御され、且つ第2のLEDは、実質的に継続する強度の知覚される光を放出する請求項20に記載の装置。
【請求項22】
ろうそくの炎を模倣する明滅光を放出する少なくとも1つのLEDと、
揮発性活性体を放出する物質エミッタと、
光を放出させる前記光源と揮発性活性体を放出させる前記物質エミッタの少なく1つに対して、電力を供給する電源と、
前記光源が明滅する光を放出させることと、前記物質エミッタが揮発性活性体を放出させることとの両方を制御するための、単一のマイクロコントローラおよび単一の回路基板のうちの少なくとも1つと、
を具備する光および物質の放出装置。
【請求項23】
内部に前記少なくとも1つのLEDと、前記物質エミッタと、前記電源と、前記単一のマイクロコントローラおよび単一の回路基板のうちの少なくとも1つと、のうちの少なくとも1つが配置されるハウジングをさらに備える請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記ハウジングの少なくとも一部分は、前記少なくとも1つのLEDから放出される光を拡散する請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記物質エミッタは、揮発性活性体を霧状にする噴霧器を備え、揮発性活性体は、貯蔵器内に収容されており、貯蔵器は、前記噴霧器に取り外し可能に固定可能である請求項22に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2007−520870(P2007−520870A)
【公表日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−552222(P2006−552222)
【出願日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【国際出願番号】PCT/US2005/003290
【国際公開番号】WO2005/074999
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(500106743)エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド (168)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【国際出願番号】PCT/US2005/003290
【国際公開番号】WO2005/074999
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(500106743)エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド (168)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]