説明

光ディスク装置

【課題】イジェクト位置にディスクトレイを高精度に位置決めする。
【解決手段】光ディスク装置2の制御部15は、ディスクトレイ5を格納位置から露出位置に向けて駆動する。イジェクト位置直前の位置を検出スイッチで検出すると、速度を低下させてディスクトレイ5をメカストッパに当接させて位置決めする。制御部15は、イジェクト位置直前の位置までの移動時間を計測し、計測時間に応じてメカストッパに当接させるための駆動電圧を増減調整する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光ディスク装置に関し、特にディスクトレイの移動に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ディスクトレイの移動速度を調整する技術が提案されている。下記の特許文献1には、ディスクトレイの突出位置と収納位置との間の実移動時間を計測し、計測した実移動時間と移動基準時間との比較結果に基づいて、ディスクトレイの移動時間を補正するための情報信号をディスクトレイ駆動モータ制御手段に出力することが開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、載置用トレイをスライドさせた際に、予め設定された載置トレイの移動速度が得られない場合に、演算手段から駆動電源に出力モータへの印加電圧を適宜修正するための命令信号を出力することが開示されている。また、特許文献3には、ディスクトレイのローディング時間またはイジェクト時間を計測し、ディスクトレイローディング時間またはディスクトレイイジェクト時間が所定の範囲内にならない場合に、ローディングモータの駆動電圧を変化させ、ディスクトレイローディング時間またはディスクトレイイジェクト時間が所定の範囲内となるようにモータを制御することが開示されている。さらに、特許文献4には、ディスクトレイのオープンスイッチが押下されてからディスクトレイがオープンしたことを検出するスイッチがオフになるまでの時間を測定し、ディスクトレイの開閉動作開始から一定時間内にスイッチがオフされなかった場合に、埃などが移動手段に付着してディスクトレイの開閉動作が鈍くあるいは停止していると判断してモータに印加する駆動電圧を高くすることが開示されている。
【0004】
【特許文献1】実開平2−144159号公報
【特許文献2】特開2001−216702号公報
【特許文献3】特開2003−281806号公報
【特許文献4】特開2008−34030号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
光ディスクを自動的に光ディスク装置まで搬送する処理システム等においては、光ディスクを確実にディスクトレイに載置するためにはディスクトレイが高精度に位置決めされている必要がある。ディスクトレイの位置が不安定では、光ディスクがディスクトレイから逸脱する、あるいは取り出すことが困難となる。ディスクトレイの位置精度を向上させるためには、ディスクトレイをイジェクトする際にメカストッパに当接させるまで移動させる方法がある。
【0006】
一般に、ディスクトレイ方式のローディング機構において、ローディング完了位置(クローズ位置)とイジェクト完了位置(オープン位置)をそれぞれ検出するスイッチが設けられる。このスイッチによりイジェクトを検出した時点でディスクトレイは停止する。メカストッパに衝突するとその衝撃からボス折れなどの故障が生じるため、スイッチがオンしてからメカストッパまで適当なマージンを設けてメカストッパに衝突しないように制御する。しかしながら、スイッチがオンする位置、またはスイッチがオンしてから実際にディスクトレイが停止する距離もばらつきが生じるので、ディスクトレイの位置精度は高くない。そこで、上記のようにあえてディスクトレイをメカストッパに当接させて位置精度を確保する。メカストッパ衝突時の故障を防止するために、スイッチがオンしてからメカストッパに当接するまでは、相対的に低い速度でディスクトレイを駆動する。
【0007】
ところが、経時変化によりディスクトレイの摩擦力が変化し、あるいは装置の電源電圧が変動した場合に、同じようにディスクトレイを駆動してもディスクトレイの移動速度に変化が生じ、場合によってはメカストッパに当接せずに途中で停止してしまう事態も生じ得るため、ディスクトレイの位置精度が確保できない問題がある。
【0008】
本発明は、ディスクトレイの位置精度を確保できる装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、光ディスクを搬送するディスクトレイと、前記ディスクトレイを格納位置と露出位置との間で駆動する駆動手段であって、前記格納位置から所定の露出位置直前位置まで第1の駆動プロファイルで駆動し、前記露出位置直前位置から前記露出位置まで前記第1の駆動プロファイルよりも相対的に低速な第2の駆動プロファイルで駆動する駆動手段と、前記ディスクトレイを前記第1の駆動プロファイルで前記格納位置から前記露出位置直前位置まで駆動したときの時間を基準時間と比較し、比較結果に応じて前記第2の駆動プロファイルを調整する制御手段とを有する。
【0010】
本発明の1つの実施形態では、前記制御手段は、前記ディスクトレイを前記第1の駆動プロファイルで前記格納位置から前記露出位置直前位置まで駆動したときの時間が基準時間より長い場合に、前記第2の駆動プロファイルを増大調整し、前記ディスクトレイを前記第1の駆動プロファイルで前記格納位置から前記露出位置直前位置まで駆動したときの時間が基準時間より短い場合に、前記第2の駆動プロファイルを減少調整する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ディスクトレイの経時変化によらず、ディスクトレイを適当な速度で確実に露出位置まで移動させて位置決めすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
【0013】
図1に、本実施形態における光ディスク装置2の外観を示す。光ディスク装置2のケース4の内部には、ディスクトレイ5、光ピックアップ、ピックアップベース、スピンドルモータ、ターンテーブルを含むメカ部10や回路基板が組み込まれている。ケース4の前面には、光ディスク3の再生を開始する再生スイッチ12、光ディスク3の再生を停止する停止スイッチ13、ディスクトレイ5開閉用の開閉スイッチ14等の各種スイッチが設けられる。これら開閉スイッチ14を含む各種スイッチは、光ディスク装置2の主制御を行う制御部15に接続される。
【0014】
ディスクトレイ5は、光ディスク3の記録あるいは再生時にケース4内部にローディングされるローディング位置(格納位置)と、ケース4外部に露出されるイジェクト位置(露出位置)との間で移動可能に設けられており、トレイ移動機構により移動される。ディスクトレイ5を移動させるときには、外部のシステムからのコマンドを受信した制御部15がトレイ移動機構を作動させる他、ユーザが手動で開閉スイッチ14を操作してトレイ移動機構を作動させる。ディスクトレイ5には、光ディスク3の外径に対応した窪みが形成される。ディスクトレイ5の中心部には、ローディング位置に位置するときにスピンドルモータ及びターンテーブルが挿通される挿通孔5aが形成され、この挿通孔5aに連結して光ピックアップが光ディスク3にアクセスするためのアクセス開口5bが形成される。
【0015】
図2及び図3に、光ディスク装置2の構成を示す。光ピックアップ6は、半導体レーザから照射されたレーザ光を光ディスク3の記録面に集光する対物レンズ16を有し、ピックアップベース7に取り付けられた保持シャフト17に移動自在に保持される。光ピックアップ6は、光ディスク3の半径方向である保持シャフト17の軸方向に駆動される。
【0016】
ターンテーブル9は、スピンドルモータ8の回転シャフトに取り付けられる。ターンテーブル9の上面には、チャッキングコア部が形成されている。チャッキングコア部は、光ディスク3の中心孔3aに嵌合して光ディスク3を保持するものであり、光ディスク3の保持及び位置決めを行う位置決めリブ9bが120度ピッチで放射状に突出形成される。
【0017】
ケース4の内部には、メカ部10を回転させるためのスライダ20が設けられる。スライダ20は、左右方向にスライド自在に設けられ、スライダ20のスライドに応じてメカ部10が回転する。ディスクトレイ5の下面には、スライダ20の第1スライダボス20cを案内する第1ガイドリブ5cと、第2スライダボス20dを案内する第2ガイドリブ5dとが立設されている。各ガイドリブ5c、5dはそれぞれ2本ずつ立設されており、各ボス20c、20dは2本のリブの間に入り込むようにされている。これにより、ディスクトレイ5が前後方向に移動すると、各ボス20c、20dはガイドリブ5c、5dにより左右方向に案内され、スライダ20が左右方向にスライドする。
【0018】
ピックアップベース7には、ダンパーが4個、ビス22により取り付けられる。後面側の2個のビス22は、ダンパーを介してケース4内部の取付部にビス締めされており、ピックアップベース7はこの2個のビス22を中心として回転自在に取り付けられる。前面側の2個のビス22は、ダンパーを介して回転ベース23に取り付けられる。回転ベース23の前面には、スライダ20の第1ガイド孔に挿入される第1ベースボス23aと、第2ガイド孔に挿入される第2ベースボス23bが形成される。回転ベース23の左右の側面には回転軸23cが形成され、回転軸23cはケース4内部に回転自在に設けられる。スライダ20には、回転自在な位置検出スイッチ27のスイッチ片27bが挿通されるスイッチ挿通孔20fが形成される。
【0019】
スライダ20が左方向に左スライド位置までスライドすると、スイッチ片27bがスライダ20により押圧されて位置検出スイッチ27は左スイッチオン位置まで回転される。一方、スライダ20が右方向に右スイッチ位置までスライドすると、スイッチ片27bがスライダ20により押圧されて位置検出スイッチ27は右スイッチオン位置まで回転される。位置検出スイッチ27は、制御部15に接続されており、位置に応じた信号を制御部15に出力する。位置検出スイッチ27は、スイッチ用バネにより鉛直状態となるスイッチオフ位置に向けて付勢される。ディスクトレイ5がイジェクト位置(露出位置)に位置するときには、第2スライダボス20dが第2ガイドリブ5dにより案内され、スライダ20は左スライド位置に位置する。ディスクトレイ5が、イジェクト位置(露出位置)からローディング位置(格納位置)に向けて移動すると、第2スライダボス20dが第2ガイドリブ5dにより案内され、スライダ20は左スライド位置から右にスライドする。スライダ20が左スライド位置から右にスライドすると、位置検出スイッチ27は、スイッチ用バネの付勢により左スイッチオン位置からスイッチオフ位置に向けて回転する。また、ディスクトレイ5の第2ガイドリブ5dの前側端部には、スライダ20を右方向に右スライド位置までスライドさせて位置検出スイッチ27を右スイッチオン位置まで回転させるためのガイド部5fが形成される。したがって、ディスクトレイ5がローディング位置(格納位置)に達すると、位置検出スイッチ27は、右スイッチオン位置まで回転する。
【0020】
メカストッパ30は、例えばケース4の開口部近傍の内面に突出形成され、この突出部にディスクトレイ5の端部に形成された係合突部31が衝突する。メカストッパ30の位置は、第5ガイドリブ5dの後端部に形成された屈曲部よりもさらに後端側に形成される。図2において、第2スライダボス20dが第2ガイドリブ5dの屈曲部に位置して位置検出スイッチ27が左スイッチオン位置にあることを示しているが、メカストッパ30はさらにディスクトレイ5がイジェクト方向に移動して係合突部が衝突する位置に形成される。位置検出スイッチ27が左スイッチオンとなってからメカストッパ30に当接するまでの距離はマージンとして任意に設定される。したがって、ディスクトレイ5がローディング位置(格納位置)からイジェクト方向に向けて移動する場合、まず位置検出スイッチ27が左スイッチオン位置まで回転してイジェクト位置(露出位置)直前に達したことを検出し、その後、ディスクトレイ5の係合突部31がメカストッパ30に当接して最終的にイジェクト位置(露出位置)に達することになる。
【0021】
ケース4内部には、ディスクトレイ5を移動させるためのトレイ移動機構が設けられる。トレイ移動機構は、トレイ用ギア31及び図示しないモータを備える。トレイ用ギア31は、ディスクトレイ5に形成されたトレイギア5eに噛合する。モータは制御部15に接続され、モータの駆動によりトレイギア31が回転し、ディスクトレイ5が前後方向に移動する。ディスクトレイ5の移動速度は、制御部15がモータの駆動速度を制御することで調整される。
【0022】
なお、本実施形態ではスタイダ20によりメカ部10が回転する構成としているが、これは必須ではなくメカ部10が回転せず固定されていてもよい。
【0023】
また、本実施形態では、位置検出スイッチ27が左スイッチオン信号を出力した場合にイジェクト位置(露出位置)直前、右スイッチオン信号を出力した場合にローディング位置(格納位置)としているが、イジェクト位置直前及びローディング位置をそれぞれ別個の検出スイッチで検出して制御部15に出力する構成としてもよい。
【0024】
図4に、制御部15がディスクトレイ5を移動する際の基本的な駆動プロファイル100を示す。ローディング位置からイジェクト位置にディスクトレイ5を駆動する場合のプロファイルである。横軸は時間、縦軸は駆動電圧を示す。時刻t1まで速度v1で移動し、時刻t1から時刻t2まで穏やかに加速して速度v2とし、時刻t2から時刻t3まで速度v2で移動し、時刻t3から時刻t4まで穏やかに減速し、時刻t4から時刻t5まで速度v1で移動する。そして、時刻t5で位置検出スイッチ27が左スイッチオン(オープンスイッチのオン)となった場合に、速度をv1からv3(v3<v1)に低下させてメカストッパ30に当接させる。時刻0〜時刻t5が第1の駆動プロファイル、時刻t5〜メカストッパ当接が第2の駆動プロファイルである。しかしながら、既述したように、このような駆動プロファイルでは、経時変化によりディスクトレイ5の摩擦力が変化した場合や電源電圧が変動した場合に、ディスクトレイ5がメカストッパ30に達する前に停止する、あるいはメカストッパ30に大きな速度で衝突する等の問題が生じ得る。そこで、本実施形態では、制御部15は以下のようにディスクトレイ5の経時変化を評価し、この評価結果に応じて駆動プロファイルを切り替える。
【0025】
すなわち、ディスクトレイ5の摩擦力や電源電圧が変化するとディスクトレイ5の移動速度が変化する。ディスクトレイ5の摩擦力が増大すると移動速度が低下し、電源電圧が増大すると移動速度が増加する。そこで、制御部15は、ローディング位置からイジェクト位置に向けて駆動を開始してから位置検出スイッチ27で左スイッチオンを検出するまでの時間を計測することでディスクトレイ5の状況を評価する。具体的には、標準的な状況で動作させたときの時間をtsとし、計測して得られた時間をtmとすると、tm>tsであればディスクトレイ5の摩擦力が増大して移動しにくくなっており、逆にtm<tsであれば電源電圧が増大してディスクトレイ5が高速で移動していると評価する。そして、tm>tsであれば、位置検出スイッチ27で左スイッチオンを検出してからの速度を増大するようにモータの駆動電圧を調整し、tm<tsであれば逆に位置検出スイッチ27で左スイッチオンを検出してからの速度を低下するようにモータの駆動電圧を調整する。
【0026】
図5に、tm>tsの場合の駆動プロファイル200を示す。tm>tsであるため、図4のように時刻t5で位置検出スイッチ27が左スイッチオンとなるのではなく、時刻t5+Δt1で左スイッチオンとなる。ディスクトレイ5の摩擦力が増大したため、同一駆動電圧でもディスクトレイ5の移動速度が低下したものである。制御部15は、図4の駆動プロファイル100のように位置検出スイッチ27がオンした後に駆動電圧を低下させるのではなく、それよりも大きな駆動電圧v3’でディスクトレイ5を駆動して速度を増大調整してメカストッパ30に当接させる。
【0027】
図6に、tm<tsの場合の駆動プロファイル300を示す。tm<tsであるため、図4のように時刻t5で位置検出スイッチ27が左スイッチオンとなるのではなく、時刻t5−Δt2で左スイッチオンとなる。電源電圧が増大したため、ディスクトレイ5の移動速度が増大したものである。制御部15は、図4の駆動ファイル100のように位置検出スイッチ27がオンした後に駆動電圧を低下させるのではなく、それよりも小さな駆動電圧v3’’でディスクトレイ5を駆動して速度を減少調整してメカストッパ30に当接させる。
【0028】
図5及び図6に示すように、ローディング位置からイジェクト位置に向けて駆動を開始してから位置検出スイッチ27がオンするまでの時間によりディスクトレイ5の状況を評価し、評価結果に応じてメカストッパ30に当接させるための駆動電圧を調整することで、経時変化によらずにメカストッパ30に向けて移動する速度をv3に維持してディスクトレイ5をメカストッパ30に確実に当接させ、ディスクトレイ5を高精度に位置決めできる。図5及び図6において、駆動電圧の調整分は任意に設定できるが、tmとtsの関係に応じて調整分を設定することが望ましい。例えば、位置検出スイッチ27がオンしてからメカストッパ30に当接するまでの駆動電圧をVdとすると、調整後の駆動電圧はVd×tm/tsで算出できる。もちろん、他の算出式を用いることもできる。例えば、αを係数としてVd+α(tm−ts)でもよい。要するに、tm>tsであれば駆動電圧を増大してディスクトレイ5の移動速度を増大させ、tm<tsであれば駆動電圧を減少してディスクトレイ5の移動速度を低下させればよい。tm=tsであれば駆動電圧を調整する必要はない。
【0029】
なお、tmとtsとを大小比較する際に、許容範囲を設けてもよい。すなわち、|tm−ts|<ε(εは定数)であれば実質的にはtm=tsとみなして駆動電圧をそのまま維持してもよい。
【0030】
本実施形態の光ディスク装置は、パーソナルコンピュータ等に組み込む他、光ディスク3のラベル面に画像や文字を印刷する印刷ユニットを備える光ディスク処理システムに組み込むことができる。光ディスク処理システムは、光ディスク装置を記録ユニットとし、印刷ユニットと記録ユニットを備え、ストッカから搬送機構で光ディスクを取り出して記録ユニット、印刷ユニットへ順次搬送する。記録ユニットで光ディスクの記録面にデータを記録し、その後印刷ユニットに搬送してラベル面に画像や文字を印刷する。データを記録し、かつ、ラベル面の印刷が完了した光ディスク3は再びストッカまで搬送される。本実施形態では、ディスクトレイ5をメカストッパ30に当接させて高精度に位置決めできるため、光ディスク処理システムで搬送機構により光ディスクを順次ディスクトレイ5まで搬送する場合においても光ディスク3を正確にディスクトレイ5に載置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】光ディスク装置の外観図である。
【図2】光ディスク装置の平面図である。
【図3】光ディスク装置の側面図である。
【図4】基本的な駆動プロファイル説明図である。
【図5】tm>tsの場合の駆動プロファイル説明図である。
【図6】tm<tsの場合の駆動プロファイル説明図である。
【符号の説明】
【0032】
2 光ディスク装置、3 光ディスク、5 ディスクトレイ、15 制御部、30 メカストッパ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスクを搬送するディスクトレイと、
前記ディスクトレイを格納位置と露出位置との間で駆動する駆動手段であって、前記格納位置から所定の露出位置直前位置まで第1の駆動プロファイルで駆動し、前記露出位置直前位置から前記露出位置まで前記第1の駆動プロファイルよりも相対的に低速な第2の駆動プロファイルで駆動する駆動手段と、
前記ディスクトレイを前記第1の駆動プロファイルで前記格納位置から前記露出位置直前位置まで駆動したときの時間を基準時間と比較し、比較結果に応じて前記第2の駆動プロファイルを調整する制御手段と、
を有することを特徴とする光ディスク装置。
【請求項2】
請求項1記載の装置において、
前記制御手段は、前記ディスクトレイを前記第1の駆動プロファイルで前記格納位置から前記露出位置直前位置まで駆動したときの時間が基準時間より長い場合に、前記第2の駆動プロファイルを増大調整し、前記ディスクトレイを前記第1の駆動プロファイルで前記格納位置から前記露出位置直前位置まで駆動したときの時間が基準時間より短い場合に、前記第2の駆動プロファイルを減少調整することを特徴とする光ディスク装置。
【請求項3】
請求項2記載の装置において、
前記制御手段は、前記第2駆動プロファイルによる駆動電圧をVdとし、前記ディスクトレイを前記第1の駆動プロファイルで前記格納位置から前記露出位置直前位置まで駆動したときの時間をtm、前記基準時間をtsとした場合に、Vd×tm/tsにより前記第2の駆動プロファイルを調整することを特徴とする光ディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−40130(P2010−40130A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−203725(P2008−203725)
【出願日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【出願人】(000003676)ティアック株式会社 (339)
【Fターム(参考)】