説明

光伝導性光学系筐体を含む像伝導光学アセンブリ

照明可能な像伝導光学アセンブリは、(i)対向する像入力および像出力面を備える内側像伝導バンドル、および(ii)像伝導バンドルの周囲に配設された複数の照明導体を有する照明可能な像伝送光ファイババンドルを含む。照明導体は光放射端部を含み、結合して光出力面を画定する。半透明な光学系筐体は光入口端部と光出口端部および少なくとも1つの光学要素を収容するための光学チャネルを画定する内側表面を含む。光ファイババンドルと光学系筐体は、(a)少なくとも1つの収容される光学要素が対象物を像入力面上に投影するのを容易にするために像入力面に光学的に連絡し、(b)照明導体の光収集端部中に導入された光が像入力面上に像形成すべき対象物の照明を容易にするために光学系筐体の光入口端部に入って光出口端部から放射されるようにファイババンドルの光出力面が光学系筐体の光入口端部に光学的に連絡するように協働して結合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
像形成および照明ファイバの長手軸に垂直な面で見て、像形成ファイバの例えば円周状に、またはさらに一般的には周辺に配置された第2の照明ファイバの組でバンドルにされた第1の像形成ファイバの組を含む光ファイババンドルは、光ファイバ部品製造分野において既知である。また、それらのバンドルの目的が、バンドルにされた像形成ファイバによって像を捕捉して遠隔検知位置に伝送するために対象物の近傍の「ハロー」の照明を形成することであることは光ファイバ産業において既知である。これらの「ハロー」ファイババンドルの例として、図1Aに概要図が示される。典型的に、図1Aに示したようなデバイスは内側と外側のファイババンドルから組み立てられ、外側バンドルは、遠隔の光源または複数の光源からの光を外側バンドルの光出力端部に伝送する照明ファイバから構成され、内側バンドルは合焦光学系(例えば二重レンズ)に近接して配置された像入力端部を有する像形成ファイバから構成される。合焦光学系を組み込み収容するために、図1Bのような配置が作られる。図1Bのバンドルにおいて、外側の照明バンドルの光出力端部は、合焦光学系の搭載用空隙またはチャネルを画定するために内側の像形成バンドルの像入力端部を越えて展延する。例えば、内側および外側のバンドルが円筒状である場合、円筒状空隙が画定され、同様に様々な断面のバンドル幾何形状が形成される。
【背景技術】
【0002】
図1Bに示した照明可能な像伝送ファイババンドルの一般的構造の製造には多くの困難がある。第1の典型的な製造方法は、内側と外側バンドルを別々に製造し、次いで内側バンドルを外側バンドル中に導入することを含む。第2の方法は、内側バンドルを製造し、次いで内側バンドルの周囲に外側のバンドルファイバを組み立てならび固定することを含む。いずれの場合も、小さくて脆い構造は高い技能熟練者および/または非常に複雑な自動化装置による取り扱いをしばしば必要とし、そのいずれも製造費用を増加させる。さらに、特に第1方法に関連した組み立てに必要な公差は維持するのが困難であり、使用可能な部品表面をしばしば減少させる。さらに、少なくとも内側バンドルの端部面は、外側バンドルが内側バンドルの周囲に配置される前に仕上げ(例えば、研削および研磨)を行わなければならず、これは仕上げられた内側面が製造工程の後続の工程中に損傷を受ける可能性が高くなる。さらに、代替の態様において、互いに溶融された像形成ファイバの端部部分は、その中に、例えば、像入力面上に像を合焦する1つ以上の光学要素(例えば、レンズ)が搭載される空隙またはチャネルを形成するために機械加工で取り除いて、周辺の光放射面に対して凹状にされた像入力面を形成する。現在の技術水準の典型的なバージョンにおいて、像入力面に隣接する空隙またはチャネル中に搭載された光学系は恒久的に搭載され、したがって、変更することはできない。光学系を収容するチャネルを形成する目的のための機械加工は、溶融された像バンドルが構成ファイバの破壊あるいは分裂などの損傷を受け、容易に理解できるように、像バンドルを経由する像入力および像伝送の劣化を招くことが理解されるであろう。さらに、凹状にされた像入力面の研磨は困難であり、周囲の照明ファイバの損傷を招くことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、照明可能な像伝送光ファイババンドルおよびその像入力面に像を合焦させる光学系を含む簡単なアセンブリが必要である。さらに、像入力面、光学系の代替の組と光通信を保つことのできるようなアセンブリのバージョンが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施形態の第1の例示的な組によると、照明可能な像伝導光学アセンブリは、照明可能な像伝送光ファイババンドル(「照明可能な像バンドル」とも呼ばれる)および照明可能な像バンドルと協働して結合するように構成された光学系筐体を含む。照明可能な像バンドルは第1および第2像バンドル端部と、第1端部と第2端部の間に展延する複数の光伝導性像形成導体を含む内側の像伝導バンドルを有する。各像形成導体は第1および第2端部を含み、総内部反射によってその第1端部および第2端部の間に光を伝導する能力を有する。像形成導体の第1端部は第1像バンドル端部で終端して像入力面を画定し、像形成導体の第2端部は第2像バンドル端部で終端して像出力面を画定する。
【0005】
複数の照明導体が像伝導バンドルの周囲に配設される。各照明導体は光収集端部および光収集端部に対向する光放射端部を含む。像形成導体のように、照明導体は光収集端部と光放出端部の間を総内部反射によって光を伝送することができる。典型的な実施形態において、複数の光放出端部は組み合わさって光出力面を画定する。さらに、光出力面は典型的に像伝導バンドルの像出力面よりも像入力面に近接している。
【0006】
光学系筐体は第1筐体端部と第2筐体端部の間に展延し、少なくとも部分的に半透明材料から作られた筐体壁を含む。本明細書および添付の請求項のために、「半透明な」は「全くまたは完全に不透明ではない」ことを意味する。したがって、本明細書に定義される「半透明な」は、完全な透明さからほとんど不透明であるが完全にではない不透明さの範囲を含む。筐体壁は対向する光入口と光出口、および光入口と光出口の間に展延する内側表面と外側表面を含む。さらに、筐体壁の内側表面は内部光学系チャネルを画定する。光学系チャネルは、制限することのない例として、レンズまたは勾配屈折率要素などの合焦要素、光フィルター、バッフルなどの光絶縁要素、ミラーまたは鏡面などの反射要素など、少なくとも1つの光学要素を含む光学要素の組を収容するように構成される。
【0007】
運転モードにおいて、(i)光学系筐体に収容される少なくとも1つの光学要素の少なくとも1つが、光チャネルの外側にある目標対象物の像を像入力面上へ投影するのを容易にするために像伝導バンドルの像入力面に光学的に連絡し、(ii)複数の光放出端部によって画定される光出力面は、像入力面上に像形成すべき対照物の照明を容易にするために照明導体の光収集端部中に導入された光が筐体壁の光入口端部に入って筐体の光出口端部へ伝送し放射する光学系筐体の光入口端部に光学的に連絡するように、光学系筐体は照明可能な像伝送光ファイババンドルに協働して結合される。
【0008】
(i)照明可能な像伝送光ファイババンドルおよび光学系筐体が、照明可能な像伝送光ファイババンドルから光学系筐体を交互に取り外しおよび取り付けができるように選択的に協働して結合するように構成され、(ii)光学系筐体および光学要素の組が、光学チャネル内に光学要素の組を選択的に保持し取り外し可能であるように構成され、その少なくとも1つのキットは、添付の請求項に定義される様々なバージョンの範囲および意図内に含まれる。これらの様々なキットは、(i)少なくとも2つの光学系筐体を含む1組の光学系筐体、および(ii)少なくとも2組の光学要素の組のうちの少なくとも1つを含む。第1の場合において、光学系筐体は照明可能な像伝送光ファイババンドルに交互に取り付けることができるが、第2の場合において、複数の光学要素の組は光チャネル内に交互に保持することができる。いずれの選択肢もアセンブリキットの汎用性を高めるが、光学系筐体および光学要素の組の両方を変更することのできるバージョンは、いずれかの単独の選択肢での可能性よりも多くの協働結合された部品を組み合わせた選択的アセンブリの可能性を与える。
【0009】
(i)光学系の搭載用の空隙を形成するために像形成ファイバの一部を切り取ることなどの困難で高価な技術を回避すること、(ii)個々の照明ファイバから筐体に入る照明光の「混合」を容易にすること、(iii)筐体内で筐体と付属の光学系または光学要素の組が交換可能であること、は上述のような光学系筐体と照明可能な像バンドルの結合を提供する様々なバージョンの利点であるが、最初の2つの利点は光学系筐体と光学要素の組の両方またはいずれかが恒久的に加えられるバージョンにおいて実現可能である。
【0010】
代表的な、制限することのない実施形態は以下の詳細な説明および添付図面においてさらに完全に説明され描かれる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1A】隣接して溶融された像伝導光ファイバまたは像形成ファイバの内側バンドルが複数の照明ファイバによって周辺を取り囲まれている従来の照明可能な像伝導ファイババンドルを示す図である。
【図1B】内側の像伝送バンドルの一方の端部に画定される像入力面が、複数の照明ファイバの光放射端部によって集合して画定される周辺の光放射面に対して凹状にされ、その中に、像入力面上に像を合焦するための1つまたは複数の光学要素(例えば、レンズ)が搭載される空隙またはチャネルが形成される、照明可能な像伝送ファイババンドルを示す図である。
【図2】本発明の態様を実施し、光学要素の組および光学系筐体に協働して結合された照明可能な像バンドルを収容する光学系チャネルを画定する半透明な筐体壁を有する、光伝導光学系筐体を含む照明可能な像伝導光学アセンブリを描く図である。
【図2A】図2のIIA面の断面図である。
【図2B】図2のIIB面の断面図である。
【図3】内側の像伝導バンドルの像入力面が照明導体の光放射端部によって画定された光出力面を越えて展延して段付き肩部を画定し、その周りに光学系筐体の一部が周辺に配設されて搭載される、図2の代替の光学アセンブリを示す図である。
【図3A】図3のIIIA面の断面図である。
【図4A】光学系筐体および照明可能な像バンドルが選択的なネジ留め可能な結合のために構成される、例示的実施形態を描く図である。
【図4B】光学系筐体および照明可能な像バンドルが選択的なネジ留め可能な結合のために構成される、図4Aの代替の実施形態を描く図である。
【図5A】光学系筐体が照明可能な像バンドルから選択的に分離可能であるかどうかに拘わらず、光学要素の組が光学系筐体の光学チャネル内に選択的に保持可能である実施形態を示す図である。
【図5B】光学要素の組が光学系筐体の光学チャネル内に選択的に保持可能である他の代替のバージョンを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
照明可能な像伝送光ファイババンドルに光学的に結合した光伝導性光学系筐体の様々な実施形態の以下の説明は、本質的に例示するものであって、本発明の範囲またはその使用用途の制限を意図するものではない。したがって、概要および詳細な説明に記載される様々な手段、態様、バージョン、および実施形態は本質的に添付の請求項の範囲に含まれ、請求項の最大範囲を限定するものではない。
【0013】
図2、2Aおよび2Bに示した第1の例示的構造において、円筒状光伝導性光学系筐体100は、第1および第2開放筐体端部110、112の間に展延する。筐体壁114は第1および第2筐体端部110、112の間を展延し、それぞれ第1および第2筐体端部110、112に一致する光入口端部116および光出口端部118を含む。さらに、筐体壁114は光入口および光出口116、118の間に展延する内側表面および外側表面115a、115bを含む。筐体壁114は内側表面115aによって境界を定められ、かつ少なくとも1つの光学要素を含む光学要素の組を収容するように構成された光学チャネル120を画定する。図2の例示的実施形態において、光学要素の組130は第1レンズおよび第2レンズ132a、132bを含む二重レンズ132を含む。しかし、様々なバージョンの光学要素の組130は第1レンズおよび第2レンズ132a、132bのいずれかまたは両方に加えて、またはその替わりに、制限することのない例として、少なくとも1つの(i)追加のレンズ、(ii)勾配付き屈折率合焦要素、(iii)プリズム、格子またはグリズムなどの分散要素、および(iii)光学フィルターを含むことができることを理解すべきである。筐体壁114の少なくとも一部は、光入口端部116を通って筐体壁114中に導入された光が光出口端部118から放射されるために筐体壁114を通って伝送されるように半透明である。
【0014】
再び図2を参照すると、光学筐体100およびそれによって収容される光学要素の組130は、便宜上および簡略化のために、照明可能な像バンドル200またはいくつかの類似の名称で替わりに呼ばれる、照明可能な像伝送光ファイババンドル200と光学的に連絡する(すなわち光学的に結合される)。照明可能な像バンドル200は、第1および第2像バンドル端部212、214、および第1および第2像バンドル端部212、214の間に展延する複数の光伝導性像形成導体220(例えば、光ファイバ)を有する内側の像伝導バンドル210を含む。図2および2Bを参照すると、各像形成導体220は第1および第2端部222、224を含み、像形成コア屈折率を有する光学的に透過性のあるコア230を含む。各コア230は、関連技術分野の当業者に既知の原理に従って、光が総内部反射によって像形成導体220を通って伝播するように、像形成コア屈折率よりも低い像形成被覆屈折率を有する被覆材料232によって包囲される。像形成導体220の第1端部222は、第1像バンドル端部212で終端して結合し、像入力面216を画定する。同様に、像形成導体220の第2端部224は、第2像バンドル端部214で終端して結合し、像出力面218を画定する。
【0015】
複数のバンドルにされた照明導体250(例えば、光ファイバ)が像伝導バンドル210の周囲に配設される。各照明導体250は第1光収集端部252および光収集端部252に対向する第2光放射端部254を含む。代替のバージョンにおいて、照明導体250の光収集端部252は単一の遠隔光源(図示されない)または複数の遠隔光源(図示されない)からの光を集める。複数の光放射端部254は結合して光出力面258を画定する。図2の特定の照明可能な像バンドル200において、光出力面258は、光出力面258および像入力面216が第1の共通面270を形成するように像形成導体220の第1端部222の周りに環状に配設される。さらに、図2の特定のバージョンにおいて、第1共通面270は平面状であるが、本発明の範囲および意図内の様々なバージョンにおいて、代替の構造である。さらに、代替のバージョンにおいて、照明可能な像バンドル200の光出力面258と光学系筐体100の光入口端部116の間に接着剤(例えば、光学エポキシEo)を塗布することによって光結合は恒久的に保持される。
【0016】
図2、2A、および2Bの代替の実施形態が図3および3Aに描かれる。その態様の多くにおいて、図3および3Aのバージョンは、図2〜2Bのバージョンのものに類似の要素を含み、したがって、2つの代替のバージョンに付属する同じ要素を識別するのに同じ参照文字が用いられる。図3および3Aのバージョンにおいて、像伝送バンドル210の像入力面216は、図2に示した共通面270などの共通面を光出力面258で画定しない。さらに詳細には、図3および3Aのバージョンにおいて、照明導体250の光放射端部254は、像伝導バンドル210の周りに環状に配設された光出力面258を画定するが、光出力面258は、段付き肩部272が像入力面216と光出力面258を分離するように、像入力面216に対して距離DR分だけ凹状にされる。図3に示したように、像入力面216が光出力面258を越えて展延する構造は、像伝導バンドル210の長さの一部が互換可能な寸法にされた光学系筐体100の光学チャネル120中に突出するのを容易にする。光学チャネル120中に突出する像伝導バンドル210の一部に沿って切り取った図3の断面IIIAが図3Aに示され、この突出部分に沿って像伝導バンドル210は光学系筐体100によって包囲されていることを示す。図3のバージョンなどにおいて、例えばエポキシEなどの接着剤を、像伝導バンドル210の長さと光学系筐体100の重なり合う部分に沿って展延する段付き肩部272の部分に塗布して、光学系筐体100を照明可能な像バンドル200に対して固定位置に保持することができる。光学系筐体100と照明可能な像バンドル200間の接続に全体的な構造的一体性を付与することに加えて、段付き肩部272は、接着剤が塗布される長手方向の展延部分を提供することによって、筐体壁114の光入口端部116および光出力面258に接着剤を塗布する必要がなくなり、それによって光入口端部116と光出力面258の間に画定される光界面ILでの光伝送の一体性を保つ。
【0017】
図4Aおよび4Bを参照すると、光学系筐体100が照明可能な像バンドル200にねじ込み可能に結合された代替のバージョンが示されている。これらの実施形態に伴って考えられる一つの利点は、異なる光学要素を有する光学要素の組130を保持する異なる光学系筐体100を照明像バンドル200に選択的に取り外しおよび取り付けできる可能性である。図4Aの例示的バージョンは、ほとんどの点において図2のものに類似しており、したがって、類似要素を参照するのに同じ参照文字が用いられる。しかし、図4Aのバージョンにおいて、光出力面258で始まる照明可能な像バンドル200の長さの一部分には、第1の外部ネジの組282が設けられる。描かれた特定のバージョンにおいて、外部ネジの組282は照明像バンドル200の長さの一部分の周りに環状に固定された第1ネジ付きカラー280上に形成される。しかし、照明可能な像バンドル200には、その他の外部ネジの組282を設けることができることが理解されるであろう。同様に、光入口端部116で始まり光出口端部118に向かって展延する光学系筐体100の長さの一部分は、第2外部ネジの組182を支持するその周りに固定された第2ネジ付きカラー180を有する。光学系筐体100および照明可能な像バンドル200は、その中に画定された第1内側ネジの組302aを有し、その中に第1外側ネジの組282がねじ込まれる内側ネジ付きカプラー300と、その中に第2外側ネジの組182がねじ込まれる第2内側ネジの組302bによって選択的に結合される。代替のバージョンは内側ネジ付きカプラー300を含むことができ、それは照明可能な像バンドル200の一つおよび光学系筐体100の周りに恒久的に固定される(例えば、ねじ込まれない)が、光学系筐体100の他方と像バンドル200はネジ付きカプラー300中にねじ込まれることを理解すべきである。
【0018】
図4Bを参照すると、図3のバージョンに示したような段付き肩部272を含むバージョンが示される。図4Bおよび3のバージョンの要素が類似している限り、それらは同じ参照文字で識別される。ここで図4Bを参照すると、内側像伝導バンドル210の長さの一部分に沿って展延する段付き肩部の少なくとも一部分は、内側バンドルの外側ネジ292を支持する。示した特定のバージョンにおいて、内側バンドルの外側ネジ292は、光出力面258を越えて突出する内側バンドル210のその部分の周りに固定された内側バンドルのネジ付きカラー290の外部表面の周りに画定される。しかし、そうでなければ、光出力面258を越えて突出する内側バンドル210の部分は、内側バンドルの外側ネジ292を備えることができることが理解されるであろう。光入口端部116に隣接して始まる光学系筐体100の長さに沿う部分は、内側バンドルの外側ネジ292に選択的にねじ込み嵌合するように構成された筐体の内側ネジ192を含む。示した特定のバージョンにおいて、筐体の内側ネジ192は光学系筐体100を作製する材料(例えば、ガラスまたはプラスチック)中に形成(例えば、切断または成型)されるが、そうでなければ、光学系筐体100には内側ネジ192を設けることができる。例えば、光学系筐体100の内部の一部分は、筐体の内側ネジ192が画定される内部表面に沿ってその中に固定された内側ネジ付きカラー(図示されない)を有することができる。
【0019】
光学系筐体100が照明可能な像バンドル200に恒久的に取り付けられるか、または選択的に取り付け可能である他の例示的実施形態において、光学要素の組130は選択的に光学系筐体100の中および外へ挿出入可能である。したがって、例えば、光学系筐体100が恒久的に照明可能な像バンドル200に取り付けられる実施形態において、照明可能な像バンドル200の全体的な汎用性を高めるために、光学系の一組を他のものと置き換えることができる。それらの実施形態の例示的な制限することのない実施例は図5に示される。
【0020】
図5の実施例において、第1および第2のレンズ132a、132bを含む二重レンズ132を備える光学要素の組130は光学系ケース140内に固定される。光学系ケース140は、内部表面および外部表面142、144を有し、それを光学チャネル120中に選択的に導入しおよびその内部に保持するような構成を与える外部寸法を有する。図5のバージョンにおいて、光学系ケース140の外部表面144は、筐体壁114の内側表面115aに付属する内側筐体ネジ119と選択的にねじ込み嵌合するように構成された、1組の外側ケースネジ146を支持する。
【0021】
光学要素の組130が光学系筐体100の光学チャネル120内にねじ込み保持可能である別の例示的バージョンが図5Aに描かれている。図5Aの例示的バージョンにおいて、二重レンズ132を保持する光学系ケース140は光学系筐体100から摺動して挿出入可能である。筐体壁114に付属する光学の組の保持具150は光学系ケース140を選択的に保持するように構成されている。さらに詳細には、図5Aの場合、筐体壁114を通って展延するネジ付き孔117は位置決めネジ152をねじ込み可能に保持する。光学チャネル120内に望ましいように配置された光学系ケース140によって、位置決めネジ152は、光学系ケース140の外部表面144に選択的に保持力を加えるためにネジ付き孔117中にねじ込むことができる。位置決めネジ152はケース保持の態様で示されていないが、この態様は図5Aの図面および上述の本明細書の関連説明から容易に理解可能である。
【0022】
様々な代替の実施形態は、照明可能な像バンドル200への光学要素の組130のネジによる選択的結合を提供する。ネジ付き表面は少なくとも円弧でなければならず、典型的に完全な円筒形であることが認識されるであろう。しかし、本発明の範囲および意図内の代替の実施形態は、(i)照明可能な像バンドル200、(ii)光学系筐体、(iii)円筒状以外の断面幾何形状を有する光学系ケース140の少なくとも1つを含む。これらの様々なバージョンにおいて、光学系筐体100および光学系筐体100内の光学要素の組130の少なくとも1つは、図5Aの位置決めネジ152などのネジの組、あるいは制限することのない実施例として、(i)クリップ、(ii)スナップ、(iii)磁石の少なくとも1つなど、ネジ付き固定具以外のデバイスによって選択的に保持することができる。
【0023】
さらに追加のバージョンにおいて、光学要素の組130の少なくとも1つの光学要素は、光学系筐体110の筐体壁114が作られる半透明材料から少なくとも部分的に光学的に絶縁することが望ましい。前述の光学的絶縁は1つまたは複数の不透明層を含むことによって達成することができることが理解されるであろう。図5Aを参照すると、一つのバージョンにおいて、不透明塗膜Coは筐体壁114の内側表面115aに塗布される。替わりに、または加えて、不透明塗膜は、例えば、図5Aの実施形態などのように光学系ケース140を含むこれらの実施形態において、光学系ケース140の内部および外部表面142、144の少なくとも1つに塗布される。光学系ケース140を含むさらに他の代替のバージョンにおいて、光学系ケース140は不透明材料から作られる。
【0024】
前に述べたことは本発明の原理の例示であると考えられる。さらに、当業者であれば、本発明の範囲と精神から逸脱することなく様々な態様および実施形態に対する修正および変更を想起するであろう故に、前に述べたことは、図示し説明した正確な構造、実施、およびバージョンについて添付の請求項において明示される本発明を制限するものではないことを理解すべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)
(i)第1および第2像バンドル端部と該第1および第2端部の間に展延する複数の光伝導性像形成導体とを含む内側像伝導バンドルであって、各像形成導体が第1および第2端部を含み、前記第1および第2端部間で総内部反射による光伝導能力を有し、前記像形成導体の前記第1端部が前記第1像バンドル端部で終端して像入力面を画定し、前記像形成導体の前記第2端部が前記第2像バンドル端部で終端して像出力面を画定する、内部像伝送バンドルと、
(ii)前記像伝導バンドルの周囲に配設された複数の照明導体であって、各照明導体が光収集端部および前記光収集端部に対向する光放射端部を含み、前記複数の光放射端部が組み合わさって像伝導バンドルの前記像出力面よりも前記像入力面に近接した光出力面を画定する照明導体と、
を有する、照明可能な像伝送光ファイババンドルと、
(b)半透明材料から作られた筐体壁を含み、外側表面と光学要素の組を収容するように構成された内部光学チャネルを画定する内側表面とを有する光学系筐体であって、前記光学筐体が第1および第2筐体端部の間に展延し、前記筐体壁がそれぞれ前記第1および第2筐体端部に一致する光入口および光出口を含む、光学系筐体と、
(c)前記光学系筐体の光学チャネル内に収容される少なくとも1つの光学要素を含む光学要素の組であって、前記光学系筐体は、
(i)前記光学系筐体に収容される前記少なくとも1つの光学要素のうちの少なくとも1つが、前記光学チャネルの外部の対照物の像を前記像伝導バンドルの前記像入力面上へ投影することを容易にするために、前記像伝導バンドルの前記像入力面に光学的に連絡し、
(ii)前記照明導体の光収集端部に導入された光が、前記筐体壁の光出口端部に伝送して放射するための前記筐体の光入口端部に入って、前記像入力面上に像形成すべき前記対象物の照明を容易にするように、前記複数の光放射端部によって画定される前記光出力面が前記光学系筐体の前記光入口に光学的に連絡する、
ように前記照明可能な像伝送光ファイバに協働して結合する光学要素の組と、
を備える、証明可能な像伝導光学アセンブリ。
【請求項2】
前記光学チャネル内に収容される少なくとも1つの光学要素のうちの少なくとも1つを前記筐体壁が作製される半透明材料から光学的に絶縁する不透明層をさらに含む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記不透明層が前記筐体壁の内部表面に塗布される塗膜をさらに含む、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
1つの光学要素の組が、アセンブリの汎用性を高めるために1つの光学要素の組を他の要素に置き換えることができるように、内部表面および外部表面と、前記光学系筐体の前記光学チャネル内に光学系ケースを選択的に導入し保持する構成を与える外部寸法とを有する光学系ケース内に固定される、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記光学チャネル内に収容される前記少なくとも1つの光学要素のうちの少なくとも1つを前記筐体壁が作られる半透明材料から絶縁する不透明層をさらに含み、前記不透明層が、
(a)前記筐体壁の内側表面に塗布される塗膜、
(b)前記光学ケースの内部表面に塗布される塗膜、
(c)前記光学ケースの外部表面に塗布される塗膜、および
(d)不透明材料から作られる光学系ケース、
の少なくとも1つを含む、請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記照明可能な像伝送光ファイババンドルおよび前記光学系筐体が、前記照明可能な像伝送光ファイババンドルから前記光学系筐体を交互に取り外しおよび取り付けができるように、選択的に協働して結合するように構成される、請求項5に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記照明可能な像伝送光ファイババンドルおよび前記光学系筐体が、前記照明可能な像伝送光ファイババンドルから前記光学系筐体を交互に取り外しおよび取り付けができるように、選択的に協働して結合するように構成される、請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記照明可能な像伝送光ファイババンドルおよび前記光学系筐体が、前記照明可能な像伝送光ファイババンドルから前記光学系筐体を交互に取り外しおよび取り付けができるように、選択的に協働同して結合するように構成される、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記照明可能な像伝送光ファイババンドルおよび前記光学系筐体が、前記光学系筐体が前記照明可能な像伝送光ファイババンドルから交互に取り外しおよび取り付けができるように、選択的に協働して結合するように構成される、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項10】
(i)前記照明可な像伝送光ファイババンドルの長さの一部分に第1の外側ネジの組が設けられ、
(ii)前記光学系筐体の長さの一部分が第2の外側ネジの組を支持し、
(iii)前記光学系筐体および前記照明可能な像伝送光ファイババンドルが、その中に画定された、前記第1外側ネジの組をねじ込み可能な第1内側ネジの組と、その中に前記第2外側ネジの組のネジをねじ込み可能な第2内側ネジの組を有する内側ネジ付きカプラーによって選択的に結合可能である、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項11】
(a)前記像伝導バンドルの長さの一部分に沿って展延する段付き肩部が前記像入力面と前記光出力面を分離し、(b)前記光学系筐体および前記照明可能な像伝送光ファイババンドルが協働して結合された時、前記像伝導バンドルの長さの一部分が前記光学系筐体の光学チャネル中に突出するように、前記光出力面が前記像伝導バンドルの周囲に配設され、前記像入力面に対して凹状にされる、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項12】
(i)前記段付き肩部の少なくとも一部分が内側バンドルの外側ネジを支持し、
(i)前記光学系筐体の長さに沿う一部分が、前記内側バンドルの外側ネジと選択的に嵌合するように構成された筐体の内側ネジを含む、請求項11に記載のアセンブリ。
【請求項13】
(a)
(i)第1および第2像バンドル端部および第1および第2端部の間に展延する複数の光伝導性像形成導体を含む内側像伝導バンドルであって、各像形成導体が第1および第2端部を含み、前記第1および第2端部間で総内部反射による光伝導能力を有し、前記像形成導体の前記第1端部が前記第1像バンドル端部で終端して像入力面を画定し、前記像形成導体の前記第2端部が前記第2像バンドル端部で終端して像出力面を画定する、内部像伝送バンドルと、
(ii)前記像伝導バンドルの周囲に配設された複数の照明導体であって、各照明導体が光収集端部および前記光収集端部に対向する光放射端部を含み、前記複数の光放射端部が組み合わさって像伝導バンドルの前記像出力面よりも前記像入力面に近接した光出力面を画定する照明導体と、
を有する、照明可能な像伝送光ファイババンドルと、
(b)半透明材料から作られた筐体壁を含み、外側表面と光学要素の組を収容するように構成された内部光学チャネルを画定する内側表面とを有する光学系筐体であって、前記光学筐体が第1および第2筐体端部の間に展延し、前記筐体壁がそれぞれ前記第1および第2筐体端部に一致する光入口および光出口を含み、
(i)前記光学系筐体が、(a)前記光学チャネル内に少なくとも1つの光学要素を含む光学要素の組を恒久的に保持する、および(b)少なくとも1つの光学要素を含む光学要素の組を前記光学チャネル内に交互に保持しまたは取り外すことができるように構成される、のいずれかであり、
(ii)前記光学系筐体および前記照明可能な像伝送光ファイババンドルが協働して結合されるとき、
(a)前記光学系筐体に収容される少なくとも1つの光学要素が光学チャネルの外部にある対象物の像を像伝導バンドルの像入力面上に投影することを容易にするために像伝送バンドルの像入力面と光学的に連絡し、
(b)照明導体の光収集端部に導入された光が像入力面上に像形成すべき対象物の照明を容易にするための筐体壁の光入口端部に入り、筐体壁の光出口端部に伝導して放射されるように、複数の光放射端部によって画定される光出力面が前記光学系筐体の光入口端部と光学的に連絡する、
ように前記光学系筐体が照明可能な像伝送光ファイババンドルと協働して選択的に結合可能である、光学系筐体と、
を備える、照明可能な像伝送光ファイババンドルおよび光学系筐体キット。
【請求項14】
(a)像伝導バンドルの長さの一部分に沿って展延する段付き肩部が前記像入力面と前記光出力面を分離し、(b)前記光学系筐体および前記照明可能な像伝送光ファイババンドルが協働して結合されるとき、前記像伝導バンドルの長さの一部分が前記光学系筐体の前記光学チャネル中に突出するように、前記光出力面が前記像伝送バンドルの周囲に配設され、前記像入力面に対して凹状にされる、請求項13に記載のキット。
【請求項15】
(i)前記段付き肩部の少なくとも一部分が内側バンドルの外側ネジを支持し、
(i)前記光学系筐体の長さに沿う一部分が、前記内側バンドルの外側ネジと選択的に嵌合するように構成された筐体の内側ネジを含む、請求項14に記載のキット。
【請求項16】
前記光学系筐体が、少なくとも1つの光学要素を含む光学要素の組を前記光学チャネル内に交互に保持し取り外すことができるように構成される、請求項15に記載のキット。
【請求項17】
前記光学チャネル内に収容される少なくとも1つの光学要素を前記筐体壁が作られる前記半透明材料から光学的に絶縁する不透明層をさらに含み、前記不透明層が、
(a)前記筐体壁の内側表面に塗布される塗膜、
(b)前記光学系ケースの内部表面に塗布される塗膜、
(c)前記光学系ケースの外部表面に塗布される塗膜、および
(d)不透明材料から作られる光学系ケース、
の少なくとも1つを含む、請求項16に記載のキット。
【請求項18】
前記光学チャネル内に収容される少なくとも1つの光学要素を前記筐体壁が作られる前記半透明材料から光学的に絶縁する不透明層をさらに含み、前記不透明層が、
(a)前記筐体壁の内側表面に塗布される塗膜、
(b)前記光学系ケースの内部表面に塗布される塗膜、
(c)前記光学系ケースの外部表面に塗布される塗膜、および
(d)不透明材料から作られる光学系ケース、
の少なくとも1つを含む、請求項13に記載のキット。
【請求項19】
前記光学系筐体が、少なくとも1つの光学要素を含む光学要素の組を前記光学チャネル内に交互に保持し取り外すことができるように構成される、請求項13に記載のキット。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図3】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5】
image rotate

【図5A】
image rotate


【公表番号】特表2009−543127(P2009−543127A)
【公表日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−518294(P2009−518294)
【出願日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際出願番号】PCT/US2007/015144
【国際公開番号】WO2008/005342
【国際公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(507359579)ショット コーポレーション (7)
【Fターム(参考)】