説明

光学活性4,4−二置換オキサゾリジン誘導体とその製造方法

【課題】光学活性4,4−二置換オキサゾリジン誘導体とその製造方法を提供すること。
【解決手段】
一般式(I)を有する光学活性4,4−二置換オキサゾリジン誘導体。
【化1】


「上記式中、
は、ホルミル基、ヒドロキシメチル基、COOR、ハロゲン化メチル基、ホスホニウムメチル基等を示し、
Rは、C−Cアルキル基等を示し、
は、C−Cアルキル基、C−C10シクロアルキル基等を示し、
は、C−Cアルカノイル基、C−Cアルキルオキシカルボニル基等を示し、
は、C−Cアルキル基又はC−Cアルケニル基を示す。」


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)を有する光学活性4,4−二置換オキサゾリジン誘導体
【化1】


[上記式中、
は、置換基群Aから選択される基で1個置換されているC−Cアルキル基、置換基群Aから選択される基で1個置換されているC−Cアルケニル基、ハロゲン化メチル基、ヒドロキシメチル基、ホルミル基、COOR又はホスホニウムメチル基を示し、
Rは、C−Cアルキル基、C−Cアルケニル基、フェニル基又はベンジル基を示し、
は、C−Cアルキル基、C−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
は、C−Cアルカノイル基、C−Cアルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、
は、C−Cアルキル基又はC−Cアルケニル基を示し
置換基群Aは、ハロゲン原子、シアノ基、フェニル基、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基及びC−Cアルカノイル基からなる群より任意に選択される基で1乃至3個置換されていてもよいフェニル基、チエニル基、N−メチルピロリル基又はフラニル基を示す。]。
【請求項2】
が、ホルミル基である、請求項1に記載の一般式(I)を有する光学活性4,4−二置換オキサゾリジン誘導体。
【請求項3】
が、ヒドロキシメチル基である、請求項1に記載の一般式(I)を有する光学活性4,4−二置換オキサゾリジン誘導体。
【請求項4】
が、COORであり、Rが、C−Cアルキル基、アリル基、フェニル基又はベンジル基である、請求項1に記載の一般式(I)を有する光学活性4,4−二置換オキサゾリジン誘導体。
【請求項5】
が、メトキシカルボニル基又はエトキシカルボニル基である、請求項1に記載の一般式(I)を有する光学活性4,4−二置換オキサゾリジン誘導体。
【請求項6】
が、4−臭化フェニル基、4−ヨウ化フェニル基、4−オクチルフェニル基、4−ヘプチルオキシフェニル基、4−オクタノイルフェニル基、チエニル基及びN−メチルピロリル基からなる群より選択される基で1個置換されたエチル基又はビニル基である、請求項1に記載の一般式(I)を有する光学活性4,4−二置換オキサゾリジン誘導体。
【請求項7】
が、N−メチルピロリル基で1個置換されたエチル基又はビニル基である、請求項1に記載の一般式(I)を有する光学活性4,4−二置換オキサゾリジン誘導体。
【請求項8】
が、i−プロピル基、t−ブチル基、ジエチルメチル基、シクロヘキシル基又はアダマンチル基である、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の一般式(I)を有する光学活性4,4−二置換オキサゾリジン誘導体。
【請求項9】
が、t−ブチル基である、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の一般式(I)を有する光学活性4,4−二置換オキサゾリジン誘導体。
【請求項10】
が、アセチル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基である、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の一般式(I)を有する光学活性4,4−二置換オキサゾリジン誘導体。
【請求項11】
が、メトキシカルボニル基である、請求項1乃至請求項19のいずれか1項に記載の一般式(I)を有する光学活性4,4−二置換オキサゾリジン誘導体。
【請求項12】
が、メチル基である、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の一般式(I)を有する光学活性4,4−二置換オキサゾリジン誘導体。
【請求項13】
請求項1において、下記により選択されるいずれか1つの化合物:
2−t−ブチル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−3,4−ジカルボン酸 3−t−ブチルエステル 4−メチルエステル
2−t−ブチル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−3,4−ジカルボン酸 3−ベンジルエステル 4−メチルエステル
2−t−ブチル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−3,4−ジカルボン酸ジメチルエステル
2−t−ブチル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−3,4−ジカルボン酸 3−エチルエステル 4−メチルエステル
3−アセチル−2−t−ブチル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−4−カルボン酸メチルエステル
2−t−ブチル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−3,4−ジカルボン酸 3−フェニルエステル 4−メチルエステル
3−ベンゾイル−2−t−ブチル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−4−カルボン酸メチルエステル
2−t−ブチル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル
2−t−ブチル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−3−カルボン酸ベンジルエステル
2−t−ブチル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−3−カルボン酸メチルエステル
2−t−ブチル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−3−カルボン酸エチルエステル
(3−アセチル−2−t−ブチル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−4−イル)メタノール
2−t−ブチル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−3−カルボン酸フェニルエステル
(3−ベンゾイル−2−t−ブチル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−4−イル)メタノール
2−t−ブチル−4−ホルミル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル
2−t−ブチル−4−ホルミル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−3−カルボン酸ベンジルエステル
2−t−ブチル−4−ホルミル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−3−カルボン酸メチルエステル
2−t−ブチル−4−ホルミル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−3−カルボン酸エチルエステル
3−アセチル−2−t−ブチル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−4−カルボアルデヒド
2−t−ブチル−4−ホルミル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−3−カルボン酸フェニルエステル
3−ベンゾイル−2−t−ブチル−4−メチル−1,3−オキサゾリジン−4−カルボアルデヒド
2−t−ブチル−4−メチル−4−[2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)エチル]−1,3−オキサゾリジン−3−カルボン酸t−ブチルエステル
2−t−ブチル−4−メチル−4−[2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)エチル]−1,3−オキサゾリジン−3−カルボン酸ベンジルエステル
2−t−ブチル−4−メチル−4−[2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)エチル]−1,3−オキサゾリジン−3−カルボン酸メチルエステル
2−t−ブチル−4−メチル−4−[2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)エチル]−1,3−オキサゾリジン−3−カルボン酸フェニルエステル
2−t−ブチル−4−メチル−4−[2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)エチル]−1,3−オキサゾリジン−3−カルボン酸エチルエステル
3−アセチル−2−t−ブチル−4−メチル−4−[2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)エチル]−1,3−オキサゾリジン及び、
3−ベンゾイル−2−t−ブチル−4−メチル−4−[2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)エチル]−1,3−オキサゾリジン。
【請求項14】
下記一般式(II)を有する化合物
【化2】


[上記式中、
Rは、C−Cアルキル基、C−Cアルケニル基、フェニル基又はベンジル基を示し、
は、C−Cアルキル基、C−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
は、C−Cアルカノイル基、C−Cアルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示す。]と、
一般式(III)を有する化合物
【化3】


[上記式中、
は、C−Cアルキル基又はC−Cアルケニル基を示し、
Zは、ハロゲン原子又は一般式−O−S(O)で表される基を示し、
は、メトキシ基、1乃至3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル基、ハロゲン原子及びメチル基からなる群から選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニル基を示す。]
とを塩基及び配位性試薬の存在下、溶媒存在下若しくは非存在下反応を行なうことにより、下記一般式(Ia)
【化4】


[上記式中、
R、R、R及びRは、前記と同意義を示す。]
を有する化合物を製造する方法。
【請求項15】
請求項14において、
ハロゲン原子が、臭素原子又はヨウ素原子である、一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項16】
請求項14乃至請求項15から選択されるいずれか1項において、
使用される配位性試薬が、DMPU、DMI、NMP、DMAc、DMF、DMSO、ジグライム、トリグライム及びテトラグライムからなる群より選択される1種又は2種以上である、一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項17】
請求項14乃至請求項15から選択されるいずれか1項において、
使用される配位性試薬が、トリグライム又はテトラグライムである、一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項18】
請求項14乃至請求項17から選択されるいずれか1項において、
使用される塩基が、LHMDS、LDA、SHMDS、KHMDS及びカリウムt−ブトキシドからなる群より選択される1種又は2種以上である、一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項19】
請求項14乃至請求項17から選択されるいずれか1項において、
使用される塩基が、カリウムt−ブトキシドである、一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項20】
請求項14乃至請求項19から選択されるいずれか1項において、
使用される溶媒が、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキサン及び1,2−ジメトキシエタンからなる群より選択される1種又は2種以上である、一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項21】
請求項14乃至請求項19から選択されるいずれか1項において、
使用される溶媒が、テトラヒドロフラン又は1,2−ジメトキシエタンである、一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項22】
請求項14乃至請求項21から選択されるいずれか1項において、
反応温度が、−25℃以上10℃以下である、一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項23】
請求項14乃至請求項22から選択されるいずれか1項において、
溶媒に配位性試薬、一般式(II)を有する化合物及び一般式(III)を有する化合物を加えた後に塩基を加える、一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項24】
下記一般式(Ia)を有する化合物
【化5】


[上記式中、
Rは、C−Cアルキル基、C−Cアルケニル基、フェニル基又はベンジル基を示し、
は、C−Cアルキル基、C−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
は、C−Cアルカノイル基、C−Cアルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、
は、C−Cアルキル基又はC−Cアルケニル基を示す。]
を還元剤と溶媒中反応を行なうことにより、下記一般式(Ib)を有する化合物
【化6】


[上記式中、
、R及びRは、前記と同意義を示す。]
を製造する方法。
【請求項25】
請求項24において、
使用される還元剤が、水素化ホウ素カリウムと塩化リチウムの組み合わせである、一般式(Ib)を有する化合物の製造方法。
【請求項26】
下記一般式(Ib)を有する化合物
【化7】


[上記式中、
は、C−Cアルキル基、C−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
は、C−Cアルカノイル基、C−Cアルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、
は、C−Cアルキル基又はC−Cアルケニル基を示す。]
を酸化剤と溶媒中反応を行なうことにより、下記一般式(Ic)を有する化合物
【化8】


[上記式中、
、R及びRは、前記と同意義を示す。]
を製造する方法。
【請求項27】
請求項26において、
使用される酸化剤が、TEMPO、臭化ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムの組み合わせである、一般式(Ic)を有する化合物の製造方法。
【請求項28】
下記一般式(Ia)を有する化合物
【化9】


[上記式中、
Rは、C−Cアルキル基、C−Cアルケニル基、フェニル基又はベンジル基を示し、
は、C−Cアルキル基、C−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
は、C−Cアルカノイル基、C−Cアルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、
は、C−Cアルキル基又はC−Cアルケニル基を示す。]
を還元剤と溶媒中反応を行なうことにより、下記一般式(Ic)を有する化合物
【化10】


[上記式中、
、R及びRは、前記と同意義を示す。]
を製造する方法。
【請求項29】
請求項28において、
使用される還元剤が、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウムである、一般式(Ic)を有する化合物の製造方法。
【請求項30】
下記一般式(Ic)を有する化合物
【化11】


[上記式中、
は、C−Cアルキル基、C−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
は、C−Cアルカノイル基、C−Cアルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、
は、C−Cアルキル基又はC−Cアルケニル基を示す。]と、
下記一般式(IV)を有する化合物
【化12】


[上記式中、
Wは、ホスホニウム塩又はホスホン酸エステルを示し、
Xは、ビニレン基、硫黄原子、C−Cアルキル基で置換された窒素原子、シリル基で置換された窒素原子、アシル基で置換された窒素原子又は酸素原子を示し、
Yは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基又はC−Cアルカノイル基を示す。]
とを塩基の存在下、溶媒中縮合反応を行ない、
次に、水素添加反応を行なうことにより、下記一般式(Id)を有する化合物
【化13】


[上記式中、
、R、R、X及びYは、前記と同意義を示す。]
を製造する方法。
【請求項31】
請求項30において、
Wが、トリフェニルホスホニウムヨージドである、一般式(Id)を有する化合物の製造方法。
【請求項32】
請求項30乃至請求項31において、
塩基が、カリウムt−ブトキシドである、一般式(Id)を有する化合物の製造方法。
【請求項33】
一般式(IV’’)を有する化合物
【化14】


[上記式中、
は、置換基群αから選択される基で置換されていてもよいC−Cアルキル基又は置換基群αから選択される基で置換されていてもよい5−10員芳香族環基を示すか、或いは二つのR基は、二つのR基に結合している窒素原子と一緒になって、置換基群αから選択される基で置換されていてもよい4−8員含窒素複素環基を示し、
Xは、ビニレン基、硫黄原子、C−Cアルキル基で置換された窒素原子、シリル基で置換された窒素原子、アシル基で置換された窒素原子又は酸素原子を示し、
Yは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基又はC−Cアルカノイル基を示し、
置換基群αは、ハロゲン原子、シアノ基、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキルチオ基及びアシル基を示す。]又はその塩と、
一般式(A)を有する化合物
【化15】


[上記式中、
は、置換基群αから選択される基で置換されていてもよいC−Cアルキル基、置換基群αから選択される基で置換されていてもよいC−Cアルコキシ基、置換基群αから選択される基で置換されていてもよい5−10員芳香族環基基又は置換基群αから選択される基で置換されていてもよい5−10員芳香族環オキシ基を示し、置換基群αは、上記と同意義を示す。]とを、
一般式(B)を有する化合物:R−V
[式中、
は、アシル基を示し、
Vは、ハロゲン原子又は一般式−O−S(O)で表される基であり、Rは、メトキシ基、1乃至3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル基又はハロゲン原子及びメチル基からなる群から選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニル基を示す。]の存在下に溶媒中反応させることを特徴とする、
一般式(IV’)を有する化合物
【化16】


[上記式中、R、V、X及びYは、上記と同意義を示す。]の製造方法。
【請求項34】
Xが、メチル基で置換された窒素原子である請求項33に記載の製造方法。
【請求項35】
Yが、水素原子、C−Cアルキル基又はC−Cアルコキシ基である請求項33又は請求項34に記載の製造方法。
【請求項36】
が、C−Cアルキル基、又は二つのR基が、二つのR基に結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン若しくはピペリジンである請求項33乃至請求項35から選択されるいずれか1項に記載された製造方法。
【請求項37】
が、フェニル基である請求項33乃至請求項36から選択されるいずれか1項に記載された製造方法。
【請求項38】
が、C−Cアルキル−カルボニル基である請求項33乃至請求項37から選択されるいずれか1項に記載された製造方法。
【請求項39】
一般式(IV’’)を有する化合物
【化17】


[上記式中、
は、置換基群αから選択される基で置換されていてもよいC−Cアルキル基又は置換基群αから選択される基で置換されていてもよい5−10員芳香族環基を示すか、或いは二つのR基は、二つのR基に結合している窒素原子と一緒になって、置換基群αから選択される基で置換されていてもよい4−8員含窒素複素環基を示し、
Xは、ビニレン基、硫黄原子、C−Cアルキル基で置換された窒素原子、シリル基で置換された窒素原子、アシル基で置換された窒素原子又は酸素原子を示し、
Yは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基又はC−Cアルカノイル基を示し、
置換基群αは、ハロゲン原子、シアノ基、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキルチオ基及びアシル基を示す。]又はその塩と、
一般式(A)を有する化合物
【化18】


[上記式中、
は、置換基群αから選択される基で置換されていてもよいC−Cアルキル基、置換基群αから選択される基で置換されていてもよいC−Cアルコキシ基、置換基群αから選択される基で置換されていてもよい5−10員芳香族環基基又は置換基群αから選択される基で置換されていてもよい5−10員芳香族環オキシ基を示し、置換基群αは、上記と同意義を示す。]とを、
一般式(B)を有する化合物:R−V
[式中、
は、アシル基を示し、
Vは、ハロゲン原子又は一般式−O−S(O)で表される基であり、Rは、メトキシ基、1乃至3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル基又はハロゲン原子及びメチル基からなる群から選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニル基を示す。]の存在下に溶媒中反応させて製造した一般式(IV’)を有する化合物
【化19】


[上記式中、R、V、X及びYは、上記と同意義を示す。]と、
一般式(Ic)を有する化合物
【化20】


[上記式中、
は、C−Cアルキル基、C−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
は、C−Cアルカノイル基、C−Cアルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、
は、C−Cアルキル基又はC−Cアルケニル基を示す。]とを塩基の存在下、溶媒中縮合反応を行ない、
次に、水素添加反応を行なうことにより、一般式(Id)を有する化合物
【化21】


[上記式中、
、R、R、X及びYは、前記と同意義を示す。]を製造する方法。

【公開番号】特開2006−151963(P2006−151963A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−310869(P2005−310869)
【出願日】平成17年10月26日(2005.10.26)
【出願人】(000001856)三共株式会社 (98)
【Fターム(参考)】