説明

入力装置、入力方法、及び入力プログラム

【課題】操作位置を注視することなく容易に操作入力を行うことができる、入力装置、入力方法、及び入力プログラムを提供すること。
【解決手段】入力装置1は、画像を表示するディスプレイ11と、2次元平面の接触検出部10aを有するタッチパネル10と、タッチパネル10の接触検出部10aで検出された接触位置に対応するディスプレイ11の表示画像上の位置を特定する位置特定部12aと、位置特定部12aにより特定されたディスプレイ11の表示画像上の一部又は全部の位置に対応する位置においてディスプレイ11に操作画像を表示させる案内制御部12bと、操作画像の表示位置に対応する位置における接触検出部10aへの接触の有無に基づき、当該操作画像に対応する操作信号を出力する操作信号出力部12cとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力装置、入力方法、及び入力プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カーナビゲーションやカーオーディオ等の各種車載機器に使用される表示装置において、これら車載機器に対する操作入力を受け付けるためのタッチパネルが用いられている。このタッチパネルは、各種の表示画面を表示するディスプレイの前面に設けられており、このタッチパネルに設定された操作領域の中で、ディスプレイの表示画面の一部として表示された操作ボタンに対応する操作領域が押圧されることで、操作入力を受け付ける。
【0003】
また近年では、ユーザがタッチスクリーンに指を接触させる際に、磁気力を用いて反発力を与えることにより、ユーザに触覚フィードバックを与えるタッチスクリーンも提案されている。このタッチスクリーンは、物体の接触を感知する感知部と、感知部の信号を受信してフィードバック信号を出力する制御部と、制御部のフィードバック信号に基づき、磁気双極子の磁気力を利用して物体の接触位置に触覚フィードバックを与える触覚フィードバック部とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−134909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の如き従来のタッチスクリーンは単に触覚フィードバックを与えるものにすぎなかった。このため、ユーザがタッチスクリーンを利用して何らかの操作を行うためには、表示装置を直接目視して表示装置の位置に対するタッチスクリーンで接触すべき位置を十分に確認する必要があった。その結果、タッチスクリーンを継続的に目視することが困難な状況(例えば車を運転中でありタッチスクリーンをしっかりと目視できない状況)では、正確な操作を行えない可能性があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、操作位置を注視することなく容易に操作入力を行うことができる、入力装置、入力方法、及び入力プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の入力装置は、画像を表示する表示手段と、2次元平面の接触検出部を有する入力手段と、前記入力手段の接触検出部で検出された接触位置に対応する前記表示手段の表示画像上の位置を特定する位置特定手段と、前記位置特定手段により特定された前記表示手段の表示画像上の一部又は全部の位置に対応する位置において前記表示手段に操作画像を表示させる案内制御手段と、前記操作画像の表示位置に対応する位置における前記接触検出部への接触の有無に基づき、当該操作画像に対応する操作信号を出力する操作信号出力手段と、を備える。
【0008】
また、請求項2に記載の入力装置は、請求項1に記載の入力装置において、前記案内制御手段は、前記表示手段に表示させるべき前記操作画像の数を特定し、当該特定した数の接触数で前記接触検出部に接触することを促す案内を出力させる。
【0009】
また、請求項3に記載の入力装置は、請求項1又は2に記載の入力装置において、前記案内制御手段は、前記表示手段に表示させるべき前記操作画像の数が、前記接触検出部により検出された接触数より多い場合、前記接触検出部への接触数を増やすための案内を出力させる。
【0010】
また、請求項4に記載の入力装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の入力装置において、前記案内制御手段は、前記表示手段に表示させるべき前記操作画像の数が、前記接触検出部により検出された接触数より少ない場合、前記位置特定手段により特定された前記表示手段の表示画像上の位置の内、当該表示手段に表示させるべき前記操作画像の数と同数の位置において前記表示手段に前記操作画像を表示させる。
【0011】
また、請求項5に記載の入力装置は、請求項4に記載の入力装置において、前記案内制御手段は、前記位置特定手段により特定された前記表示手段の表示画像上の各位置の平均位置を算出し、当該算出した平均位置と当該表示手段の表示画像上の各位置との距離に基づき、対応する位置において前記表示手段に前記操作画像を表示させるべき前記表示手段の表示画像上の位置を選択する。
【0012】
また、請求項6に記載の入力装置は、請求項1から5のいずれか一項に記載の入力装置において、前記案内制御手段は、前記位置特定手段により特定された前記表示手段の表示画像上の一部又は全部の位置に基づき、前記表示手段に表示させる前記各操作画像の配列方向を決定する。
【0013】
また、請求項7に記載の入力方法は、入力手段が有する2次元平面の接触検出部で検出された接触位置に対応する表示手段の表示画像上の位置を特定する位置特定ステップと、前記位置特定ステップで特定された前記表示手段の表示画像上の一部又は全部の位置に対応する位置において前記表示手段に操作画像を表示させる案内制御ステップと、前記操作画像の表示位置に対応する位置における前記接触検出部への接触の有無に基づき、当該操作画像に対応する操作信号を出力する操作信号出力ステップと、を含む。
【0014】
また、請求項8に記載の入力プログラムは、請求項7に記載の方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の入力装置、請求項7に記載の入力方法、及び請求項8に記載の入力プログラムによれば、案内制御手段が、入力手段の接触検出部で検出された接触位置に対応する表示手段の表示画像上の一部又は全部の位置に対応する位置において表示手段に操作画像を表示させ、操作信号出力手段が、操作画像の表示位置に対応する位置における接触検出部への接触の有無に基づき、当該操作画像に対応する操作信号を出力するので、ユーザは、入力手段の接触検出部に指を接触させた位置に対応する表示画像上の位置に表示される操作画像に基づいて操作を行えばよく、操作位置を注視することなく容易に操作入力を行うことができる。
【0016】
請求項2に記載の入力装置によれば、案内制御手段は、表示手段に表示させるべき操作画像の数を特定し、当該特定した数の接触数で接触検出部に接触することを促す案内を出力させるので、操作画像の数に応じた適切な接触数で操作入力を受け付けることができる。
【0017】
請求項3に記載の入力装置によれば、案内制御手段は、表示手段に表示させるべき操作画像の数が、接触検出部により検出された接触数より多い場合、接触検出部への接触数を増やすための案内を出力させるので、操作画像の数に応じた適切な接触数で操作入力を受け付けることができる。
【0018】
請求項4に記載の入力装置によれば、案内制御手段は、表示手段に表示させるべき操作画像の数が、接触検出部により検出された接触数より少ない場合、位置特定手段により特定された表示手段の表示画像上の位置の内、当該表示手段に表示させるべき操作画像の数と同数の位置において表示手段に操作画像を表示させるので、操作画像の数に応じた適切な接触数で操作入力を受け付けることができる。
【0019】
請求項5に記載の入力装置によれば、案内制御手段は、位置特定手段により特定された表示手段の表示画像上の各位置の平均位置を算出し、当該算出した平均位置と表示手段の表示画像上の各位置との距離に基づき、対応する位置において表示手段に操作画像を表示させるべき表示手段の表示画像上の位置を選択するので、操作画像を表示させる位置をユーザが操作し易い位置に設定することができる。
【0020】
請求項6に記載の入力装置によれば、案内制御手段は、位置特定手段により特定された表示手段の表示画像上の一部又は全部の位置に基づき、表示手段に表示させる各操作画像の配列方向を決定するので、利用者が直感的に操作し易い方向に操作画像を配列することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施の形態に係る入力装置を例示するブロック図である。
【図2】入力処理のフローチャートである。
【図3】表示位置絞込み処理のフローチャートである。
【図4】位置特定部により特定された表示画像上位置と平均位置とを例示する図である。
【図5】配列方向決定処理のフローチャートである。
【図6】位置特定部により特定された表示画像上位置と直線Sとを例示した図であり、図6(a)は位置特定部により特定された表示画像上位置が4箇所の場合を示す図、図6(b)は位置特定部により特定された表示画像上位置が3箇所の場合を示す図である。
【図7】ディスプレイに表示される操作画像を例示した図であり、図7(a)は縦モードで配列された各操作画像を示す図、図7(b)は横モードで配列された各操作画像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る入力装置、入力方法、及び入力プログラムの実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、これら実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0023】
(構成)
最初に、実施の形態に係る入力装置の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る入力装置を例示するブロック図である。図1に示すように、入力装置1は、タッチパネル10、ディスプレイ11、制御部12、及びデータ記録部13を備えている。
【0024】
(構成−タッチパネル)
タッチパネル10は、2次元平面の接触検出部10aを有する入力手段である。このタッチパネル10は、透明又は半透明状に形成され、ディスプレイ11の前面において当該ディスプレイ11の表示面と重なり合うように設けられている。このタッチパネル10としては、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等による2次元平面の接触検出部10aを備えた公知のタッチパネルを使用することができる。
【0025】
(構成−ディスプレイ)
ディスプレイ11は、制御部12の制御に基づき、各種画像を表示する表示手段である。なお、このディスプレイ11の具体的な構成は任意であり、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイを使用することができる。
【0026】
(構成−制御部)
制御部12は、入力装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係る入力プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して入力装置1にインストールされることで、制御部12の各部を実質的に構成する。
【0027】
この制御部12は、機能概念的に、位置特定部12a、案内制御部12b、及び操作信号出力部12cを備えている。位置特定部12aは、タッチパネル10の接触検出部10aで検出された接触位置に対応するディスプレイ11の表示画像上の位置を特定する位置特定手段である。案内制御部12bは、ディスプレイ11に操作画像を表示させる案内制御手段である。操作信号出力部12cは、操作画像に対応する操作信号を出力する操作信号出力手段である。これらの制御部12の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
【0028】
(構成−データ記録部)
データ記録部13は、入力装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記憶装置としてのハードディスク(図示省略)の如き磁気的記録媒体を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、フラッシュメモリの如き半導体型記憶媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
【0029】
(処理−入力処理)
次に、このように構成された入力装置1によって実行される入力処理について説明する。図2は、入力処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この入力処理は、所定の操作入力(例えば、3つの選択肢「はい」「いいえ」「キャンセル」のいずれかを選択する操作入力や、4つの選択肢「時間優先」「距離優先」「一般道推奨」「高速道路推奨」のいずれかを選択する操作入力等)が必要となった場合に開始される。
【0030】
図2に示すように、入力処理が開始されると、案内制御部12bはディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数を特定し、当該特定した数の接触数でタッチパネル10の接触検出部10aに接触することを促す案内(以下、必要に応じて「操作案内」)をディスプレイ11に表示させる(SA1)。例えば、3つの選択肢「はい」「いいえ」「キャンセル」のいずれかを選択する操作入力が必要となった場合、案内制御部12bはディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数を選択肢の数に対応する3つであると特定し、「タッチパネルに3箇所で触ってください」等のメッセージをディスプレイ11に表示させる。なお、同様のメッセージをスピーカ(図示省略)から音声出力させてもよい。
【0031】
続いて位置特定部12aは、タッチパネル10の接触検出部10aにおいて接触が検出されるまで待機する(SA2、No)。そして、タッチパネル10の接触検出部10aにおいて接触が検出された場合(SA2、Yes)、位置特定部12aは、タッチパネル10の接触検出部10aで検出された接触位置に対応するディスプレイ11の表示画像上の位置(以下、必要に応じて「表示画像上位置」と略記する)を特定する(SA3)。例えば、接触検出部10aにおける検出位置を示す座標からディスプレイ11の表示画像上の位置を示す座標への変換を行うための変換テーブルをデータ記録部13に記録させておき、位置特定部12aが当該変換テーブルを参照することにより、接触検出部10aで検出された接触位置に基づき表示画像上位置を特定することができる。
【0032】
次に案内制御部12bは、ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数Pが、接触検出部10aにより検出された接触数Qと等しいか否かを判定する(SA4)。
【0033】
その結果、ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数Pが、接触検出部10aにより検出された接触数Qと等しくない場合(SA4、No)、案内制御部12bは、ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数Pが、接触検出部10aにより検出された接触数Q未満か否かを判定する(SA5)。
【0034】
その結果、ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数Pが、接触検出部10aにより検出された接触数Q未満である場合(SA5、Yes)、案内制御部12bは、表示位置絞込み処理を実行する(SA6)。
【0035】
(処理−表示位置絞込み処理)
ここで、表示位置絞込み処理について説明する。図3は表示位置絞込み処理のフローチャートである。この表示位置絞込み処理は、位置特定部12aにより特定された表示画像上位置の中から、ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数と同数の位置を選択するための処理である。
【0036】
図3に示すように、表示位置絞込み処理が開始されると、案内制御部12bは、位置特定部12aにより特定された各表示画像上位置の平均位置を算出する(SB1)。具体的には、案内制御部12bは、位置特定部12aにより特定された各表示画像上位置を示す各座標の平均値を算出し、当該算出した平均値の座標により示される位置を各表示画像上位置の平均位置とする。
【0037】
図4は、位置特定部12aにより特定された表示画像上位置と平均位置とを例示する図である。この図4では、ユーザが5本の指でタッチパネル10に接触し、各指の接触位置に対応する表示画像上位置として位置特定部12aがA、B、C、D、及びEの5箇所の位置を図2のSA3で特定した場合を例示している。この場合において、案内制御部12bは、表示画像上位置Aの座標(Xa、Ya)、表示画像上位置Bの座標(Xb、Yb)、表示画像上位置Cの座標(Xc、Yc)、表示画像上位置Dの座標(Xd、Yd)、及び表示画像上位置Eの座標(Xe、Ye)の平均値の座標((Xa+Xb+Xc+Xd+Xe)/5,(Ya+Yb+Yc+Yd+Ye)/5)により示される位置Fを、各表示画像上位置の平均位置とする。
【0038】
図3に戻り、SB1の処理の後、案内制御部12bは、SB1で算出した平均位置と各表示画像上位置との距離を算出する(SB2)。図4の例では、案内制御部12bは、表示画像上位置Aと平均位置Fとの距離IA、表示画像上位置Bと平均位置Fとの距離IB、表示画像上位置Cと平均位置Fとの距離IC、表示画像上位置Dと平均位置Fとの距離ID、及び表示画像上位置Eと平均位置Fとの距離IEを算出する。
【0039】
図3に戻り、SB2の処理の後、案内制御部12bは、対応する位置においてディスプレイ11に操作画像を表示させるべき表示画像上位置として、位置特定部12aにより特定された表示画像上位置をSB2で算出した距離が短い順にP箇所選択する(SB3)。図4の例において、SB2で算出した各距離の関係が不等式IC<IB=ID<IA<IEとして表される場合であって、ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数Pが4箇所の場合には、案内制御部12bは表示画像上位置をC、B、D、Aの順に選択する。また、ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数Pが3箇所の場合には、案内制御部12bは表示画像上位置をC、B、Dの順に選択する。
【0040】
図3に戻り、SB3の処理の後、案内制御部12bは、SB2で算出した各距離の中で短い方からP番目とP+1番目の距離が等しいか否かを判定する(SB4)。
【0041】
その結果、SB2で算出した各距離の中で短い方からP番目とP+1番目の距離が等しい場合(SB4、Yes)、案内制御部12bは、ディスプレイ11の中心から各表示画像上位置までの距離が短い方の表示画像上位置を、対応する位置においてディスプレイ11に操作画像を表示させるべき表示画像上位置として選択する(SB5)。例えば図4において、SB2で算出した各距離の関係が不等式IC<IB=ID<IA<IEとして表される場合であって、ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数Pが2箇所の場合、案内制御部12bは表示画像上位置Cを選択する。ここで、SB2で算出した各距離の中で短い方から2番目の距離IBと3番目の距離IDとは等しい。この場合、案内制御部12bは、対応する位置においてディスプレイ11に操作画像を表示させるべき表示画像上位置として、ディスプレイ11の中心に近いDを選択する。
【0042】
図3に戻り、SB4において、SB2で算出した各距離の中で短い方からP番目とP+1番目の距離が等しくない場合(SB4、No)、又はSB5の処理の後、制御部12は表示位置絞込み処理を終了し、メインルーチンに戻る。この表示位置絞込み処理により、位置特定部12aにより特定された表示画像上位置の中から、ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数と同数の位置が選択される。
【0043】
図2に戻り、SA5において、ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数Pが、接触検出部10aにより検出された接触数Q未満ではない(ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数Pが接触数Qより多い)場合(SA5、No)、現状の接触数では操作画像の数に対応する選択肢の中から何れかの選択肢を選択するための操作を行うことができないことから、案内制御部12bは、ディスプレイ11にエラー表示を出力させる(SA7)。具体的には、案内制御部12bは、接触検出部10aへの接触数を増やすための案内(例えば「接触箇所が足りません。もう一度タッチパネルにP箇所で触ってください」等)をディスプレイ11に表示させる。なお、同様の案内をスピーカ(図示省略)から音声出力させてもよい。その後、制御部12はSA2に戻る。以降、SA4において、ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数Pが、接触検出部10aにより検出された接触数Qと等しい(SA4、Yes)と判定されるか、SA5において、ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数Pが、接触検出部10aにより検出された接触数Q未満である(SA5、Yes)と判定されるまで、SA2からSA5及びSA7の処理を繰り返す。
【0044】
SA4において、ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数Pが、接触検出部10aにより検出された接触数Qと等しい場合(SA4、Yes)、又はSA6の処理の後、案内制御部12bは配列方向決定処理を実行する(SA8)。
【0045】
(処理−配列方向決定処理)
ここで、配列方向決定処理について説明する。図5は配列方向決定処理のフローチャートである。この配列方向決定処理は、ディスプレイ11に表示させる各操作画像の配列方向を決定するための処理である。
【0046】
図5に示すように、配列方向決定処理が開始されると、案内制御部12bは、位置特定部12aにより特定された各表示画像上位置(図2のSA6で表示位置絞込み処理を実行した場合には、図3のSB3で選択された各表示画像上位置(SB5の処理を実行した場合にはSB5で選択された表示画像上位置を含む)。以下同じ。)の内、図3のSB1で算出した平均位置からの距離が長い順に選択した2箇所の表示画像上位置を結ぶ直線Sを決定する(SC1)。
【0047】
図6は、位置特定部12aにより特定された表示画像上位置と直線Sとを例示した図であり、図6(a)は位置特定部12aにより特定された表示画像上位置が4箇所の場合を示す図、図6(b)は位置特定部12aにより特定された表示画像上位置が3箇所の場合を示す図である。例えば図6(a)では、図3のSB3で選択された表示画像上位置C、B、D、Aの内、図3のSB1で算出した平均位置からの距離が長い順に選択した2箇所の表示画像上位置A及びDを結ぶように直線Sが引かれている。また図6(b)では、図3のSB3で選択された表示画像上位置C、B、Dの内、図3のSB1で算出した平均位置からの距離が長い順に選択した2箇所の表示画像上位置D及びBを結ぶように直線Sが引かれている。
【0048】
図5に戻り、SC1の処理の後、案内制御部12bは、ディスプレイ11における水平方向とSC1で特定した直線Sとの成す角度が45°以上135°未満か否かを判定する(SC2)。例えば図6(a)では、ディスプレイ11における水平方向とSC1で特定した直線Sとの成す角度が50°であることから、ディスプレイ11における水平方向とSC1で特定した直線Sとの成す角度が45°以上135°未満であると判定する。一方図6(b)では、ディスプレイ11における水平方向とSC1で特定した直線Sとの成す角度が30°であることから、ディスプレイ11における水平方向とSC1で特定した直線Sとの成す角度が45°以上135°未満ではない(45°未満である)と判定する。
【0049】
図5に戻り、SC2において、ディスプレイ11における水平方向とSC1で特定した直線Sとの成す角度が45°以上135°未満である場合(SC2、Yes)、案内制御部12bは、各操作画像の配列方向を縦モードに設定する(SC3)。ここで「縦モード」とは、ディスプレイ11における垂直方向に沿って各操作画像を配列させるモードである。
【0050】
次に案内制御部12bは、位置特定部12aにより特定された各表示画像上位置の中で、図3のSB1で算出した平均位置からの距離が長い順に選択した2箇所の表示画像上位置の内、ディスプレイ11の垂直方向に沿って上側の位置を基点に設定する(SC4)。例えば図6(a)では、図3のSB1で算出した平均位置からの距離が長い順に選択した2箇所の表示画像上位置A及びDの内、ディスプレイ11の垂直方向に沿って上側の表示画像上位置Dを基点として設定する。
【0051】
図5に戻り、SC4の処理の後、案内制御部12bは、SC1で決定した直線Sに沿った方向において、SC4で設定した基点と位置特定部12aにより特定された各表示画像上位置との距離を算出する(SC5)。例えば図6(a)では、直線Sに沿った方向において、基点として設定した表示画像上位置Dから他の各表示画像上位置C、B、及びAまでの各距離を算出する。
【0052】
図5に戻り、SC5の処理の後、案内制御部12bは、位置特定部12aにより特定された各表示画像上位置について、直線Sに沿った方向においてSC4で設定した基点からの距離が短い順に、ディスプレイ11の垂直方向に沿って上側から各操作画像を割り当てる(SC6)。図7はディスプレイ11に表示される操作画像を例示した図であり、図7(a)は縦モードで配列された各操作画像を示す図、図7(b)は横モードで配列された各操作画像を示す図である。例えば図6(a)では、直線Sに沿った方向においてSC4で設定した基点からの距離が短い順、すなわち表示画像上位置D、C、B、Aの順に、図7(a)におけるディスプレイ11の垂直方向に沿って上側から各操作画像を割り当てる。すなわち、表示画像上位置Dにはディスプレイ11の最も上側の操作画像(1)が割り当てられ、表示画像上位置Cにはディスプレイ11の上から2番目の操作画像(2)が割り当てられ、表示画像上位置Bにはディスプレイ11の上から3番目の操作画像(3)が割り当てられ、表示画像上位置Aにはディスプレイ11の上から4番目の操作画像(4)が割り当てられる。
【0053】
図5に戻り、SC2において、ディスプレイ11における水平方向とSC1で特定した直線Sとの成す角度が45°以上135°未満ではない(45°未満又は135°以上である)場合(SC2、No)、案内制御部12bは、各操作画像の配列方向を横モードに設定する(SC7)。ここで「横モード」とは、ディスプレイ11における水平方向に沿って各操作画像を配列させるモードである。
【0054】
次に案内制御部12bは、位置特定部12aにより特定された各表示画像上位置の中で、図3のSB1で算出した平均位置からの距離が長い順に選択した2箇所の表示画像上位置の内、ディスプレイ11の水平方向に沿って左側の位置を基点に設定する(SC8)。例えば図6(b)では、図3のSB1で算出した平均位置からの距離が長い順に選択した2箇所の表示画像上位置B及びDの内、ディスプレイ11の水平方向に沿って左側の表示画像上位置Bを基点として設定する。
【0055】
図5に戻り、SC8の処理の後、案内制御部12bは、SC1で決定した直線Sに沿った方向において、SC8で設定した基点と位置特定部12aにより特定された各表示画像上位置との距離を算出する(SC9)。例えば図6(b)では、直線Sに沿った方向において、基点として設定した表示画像上位置Bから他の各表示画像上位置C、及びDまでの各距離を算出する。
【0056】
図5に戻り、SC9の処理の後、案内制御部12bは、位置特定部12aにより特定された各表示画像上位置について、直線Sに沿った方向においてSC8で設定した基点からの距離が短い順に、ディスプレイ11の水平方向に沿って左側から各操作画像を割り当てる(SC10)。例えば図6(b)では、直線Sに沿った方向においてSC8で設定した基点からの距離が短い順、すなわち表示画像上位置B、C、Dの順に、図7(b)におけるディスプレイ11の水平方向に沿って左側から各操作画像を割り当てる。すなわち、表示画像上位置Bにはディスプレイ11の最も左側の操作画像(5)が割り当てられ、表示画像上位置Cにはディスプレイ11の左から2番目の操作画像(6)が割り当てられ、表示画像上位置Dにはディスプレイ11の左から3番目の操作画像(7)が割り当てられる。
【0057】
図5に戻り、SC6又はSC10の処理の後、制御部12は配列方向決定処理を終了し、メインルーチンに戻る。
【0058】
図2に戻り、SA8の処理の後、案内制御部12bは位置特定部12aにより特定された表示画像上位置に対応する位置においてディスプレイ11に操作画像を表示させる(SA9)。例えば案内制御部12bは、図5のSC4又はSC8で設定した基点の位置を含むように、SC6又はSC10で当該基点の表示画像上位置に割り当てた操作画像を表示させる。他の操作画像については、SC3又はSC7で設定した配列方向に沿って等間隔に表示させる。例えば図7(a)では、SC4で基点として設定した表示画像上位置D(図7(a)中で点線の円で示した位置)を含むように、SC6で当該表示画像上位置Dに割り当てた操作画像(1)が表示されている。また、他の操作画像(2)、(3)、(4)については、SC3で設定された縦モードに従い、ディスプレイ11の垂直方向に沿って上側から等間隔に表示されている。また、図7(b)では、SC8で基点として設定した表示画像上位置B(図7(b)中で点線の円で示した位置)を含むように、SC10で当該表示画像上位置Bに割り当てた操作画像(5)が表示されている。また、他の操作画像(6)、(7)については、SC7で設定された横モードに従い、ディスプレイ11の水平方向に沿って左側から等間隔に表示されている。
【0059】
図2に戻り、SA9の処理の後、操作信号出力部12cは、SA2において接触検出部10aにより接触が検出された各接触位置の何れかの位置で接触が検出されなくなるまで(例えばユーザが接触検出部10aから指を離すまで)待機する(SA10、No)。
【0060】
SA2において接触検出部10aにより接触が検出された各接触位置の何れかの位置で接触が検出されなくなった場合(SA10、Yes)、操作信号出力部12cは、接触が検出されなくなった位置が1箇所か否かを判定する(SA11)。
【0061】
その結果、接触が検出されなくなった位置が1箇所である場合(SA11、Yes)、操作信号出力部12cは、接触が検出されなくなった位置に対応する操作画像に対応する操作信号を出力する(SA12)。すなわち操作信号出力部12cは、接触が検出されなくなった位置に対応する表示画像上位置にSC6又はSC10で割り当てられた操作画像を特定し、当該操作画像に対応する操作信号を出力する。
【0062】
例えば図6(a)における表示画像上位置Dに対応する位置で接触が検出されなくなった場合、操作信号出力部12cは、当該表示画像上位置Dに割り当てられた操作画像として図7(a)における操作画像(1)を特定し、当該操作画像(1)に対応する操作信号(例えば操作信号(1)が「時間優先」ボタンである場合には、経路探索を時間優先モードで行う旨の信号)を操作対象の機器に出力する。同様に、図6(a)における表示画像上位置Cに対応する位置で接触が検出されなくなった場合、操作信号出力部12cは、当該表示画像上位置Cに割り当てられた操作画像として図7(a)における操作画像(2)を特定し、当該操作画像(2)に対応する操作信号を操作対象の機器に出力する。また、図6(a)における表示画像上位置Bに対応する位置で接触が検出されなくなった場合、操作信号出力部12cは、当該表示画像上位置Bに割り当てられた操作画像として図7(a)における操作画像(3)を特定し、当該操作画像(3)に対応する操作信号を操作対象の機器に出力する。また、図6(a)における表示画像上位置Aに対応する位置で接触が検出されなくなった場合、操作信号出力部12cは、当該表示画像上位置Aに割り当てられた操作画像として図7(a)における操作画像(4)を特定し、当該操作画像(4)に対応する操作信号を操作対象の機器に出力する。
【0063】
また、図6(b)における表示画像上位置Bに対応する位置で接触が検出されなくなった場合、操作信号出力部12cは、当該表示画像上位置Bに割り当てられた操作画像として図7(b)における操作画像(5)を特定し、当該操作画像(5)に対応する操作信号を操作対象の機器に出力する。また、図6(b)における表示画像上位置Cに対応する位置で接触が検出されなくなった場合、操作信号出力部12cは、当該表示画像上位置Cに割り当てられた操作画像として図7(b)における操作画像(6)を特定し、当該操作画像(6)に対応する操作信号を操作対象の機器に出力する。また、図6(b)における表示画像上位置Dに対応する位置で接触が検出されなくなった場合、操作信号出力部12cは、当該表示画像上位置Dに割り当てられた操作画像として図7(b)における操作画像(7)を特定し、当該操作画像(7)に対応する操作信号を操作対象の機器に出力する。
【0064】
図2に戻り、SA12の処理の後、制御部12は入力処理を終了する。
【0065】
一方、SA11において、接触が検出されなくなった位置が1箇所ではない(すなわち2箇所以上である)場合(SA11、No)、ユーザがどの操作画像に対応する操作入力を意図しているのかを特定することができないことから、案内制御部12bは、ディスプレイ11にエラー表示を出力させる(SA13)。具体的には、案内制御部12bは、操作を最初からやり直すための案内(例えば「複数の指が離されました。もう一度やり直してください」等)をディスプレイ11に表示させる。なお、同様の案内をスピーカ(図示省略)から音声出力させてもよい。その後、制御部12はSA1に戻る。以降、SA11において、接触が検出されなくなった位置が1箇所である(SA11、Yes)と判定されるまで、SA1からSA11の処理を繰り返す。
【0066】
(効果)
このように実施の形態によれば、案内制御部12bが、タッチパネル10の接触検出部10aで検出された接触位置に対応するディスプレイ11の表示画像上の一部又は全部の位置に対応する位置においてディスプレイ11に操作画像を表示させ、操作信号出力部12cが、操作画像の表示位置に対応する位置における接触検出部10aへの接触の有無に基づき、当該操作画像に対応する操作信号を出力するので、ユーザは、タッチパネル10の接触検出部10aに指を接触させた位置に対応する表示画像上の位置に表示される操作画像に基づいて操作を行えばよく、操作位置を注視することなく容易に操作入力を行うことができる。
【0067】
また、案内制御部12bは、ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数を特定し、当該特定した数の接触数で接触検出部10aに接触することを促す案内を出力させるので、操作画像の数に応じた適切な接触数で操作入力を受け付けることができる。
【0068】
また、案内制御部12bは、ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数が、接触検出部10aにより検出された接触数より多い場合、接触検出部10aへの接触数を増やすための案内を出力させるので、操作画像の数に応じた適切な接触数で操作入力を受け付けることができる。
【0069】
また、案内制御部12bは、ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数が、接触検出部10aにより検出された接触数より少ない場合、位置特定部12aにより特定されたディスプレイ11の表示画像上の位置の内、当該ディスプレイ11に表示させるべき操作画像の数と同数の位置においてディスプレイ11に操作画像を表示させるので、操作画像の数に応じた適切な接触数で操作入力を受け付けることができる。
【0070】
また、案内制御部12bは、位置特定部12aにより特定されたディスプレイ11の表示画像上の各位置の平均位置を算出し、当該算出した平均位置とディスプレイ11の表示画像上の各位置との距離に基づき、対応する位置においてディスプレイ11に操作画像を表示させるべきディスプレイ11の表示画像上の位置を選択するので、操作画像を表示させる位置をユーザが操作し易い位置に設定することができる。
【0071】
また、案内制御部12bは、位置特定部12aにより特定されたディスプレイ11の表示画像上の一部又は全部の位置に基づき、ディスプレイ11に表示させる各操作画像の配列方向を決定するので、利用者が直感的に操作し易い方向に操作画像を配列することができる。
【0072】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0073】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
【0074】
(タッチパネルについて)
上述の実施の形態では、タッチパネル10がディスプレイ11の前面において当該ディスプレイ11の表示面と重なり合うように設けられていると説明したが、ディスプレイ11の前面とは異なる位置にタッチパネル10を設けることとしてもよい。
【0075】
(入力処理について)
上述の実施の形態では、図2のSA9において、案内制御部12bは、図5のSC4又はSC8で設定した基点の位置を含むように、SC6又はSC10で当該基点の表示画像上位置に割り当てた操作画像を表示させ、他の操作画像については、SC3又はSC7で設定した配列方向に沿って等間隔に表示させると説明したが、これとは異なる配置で操作画像を表示させてもよい。例えば、SC3又はSC7で設定した配列方向において、位置特定部12aにより特定された各表示画像上位置の相互間隔が所定値以上であり、各表示画像上位置を含むように操作画像を表示させても各操作画像が相互に重複するおそれがない場合には、SC6又はSC10で各表示画像上位置に割り当てられた各操作画像を、対応する各表示画像上位置を含むように表示させてもよい。
【0076】
また、上述の実施の形態では、図2のSA11において接触が検出されなくなった位置が1箇所である場合(SA11、Yes)、操作信号出力部12cは、接触が検出されなくなった位置に対応する操作画像に対応する操作信号を出力する(SA12)と説明したが、これとは異なる条件で操作信号を出力するようにしてもよい。例えば、接触検出部10aにより接触が検出された各接触位置の何れかの位置で接触が検出されなくなった場合において(SA10、Yes)、接触の検出が維持されている位置が残り1箇所である場合に、当該接触が維持されている位置に対応する操作画像に対応する操作信号を出力するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0077】
1 入力装置
10 タッチパネル
10a 接触検出部
11 ディスプレイ
12 制御部
12a 位置特定部
12b 案内制御部
12c 操作信号出力部
13 データ記録部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示手段と、
2次元平面の接触検出部を有する入力手段と、
前記入力手段の接触検出部で検出された接触位置に対応する前記表示手段の表示画像上の位置を特定する位置特定手段と、
前記位置特定手段により特定された前記表示手段の表示画像上の一部又は全部の位置に対応する位置において前記表示手段に操作画像を表示させる案内制御手段と、
前記操作画像の表示位置に対応する位置における前記接触検出部への接触の有無に基づき、当該操作画像に対応する操作信号を出力する操作信号出力手段と、
を備える入力装置。
【請求項2】
前記案内制御手段は、前記表示手段に表示させるべき前記操作画像の数を特定し、当該特定した数の接触数で前記接触検出部に接触することを促す案内を出力させる、
請求項1に記載の入力装置。
【請求項3】
前記案内制御手段は、前記表示手段に表示させるべき前記操作画像の数が、前記接触検出部により検出された接触数より多い場合、前記接触検出部への接触数を増やすための案内を出力させる、
請求項1又は2に記載の入力装置。
【請求項4】
前記案内制御手段は、前記表示手段に表示させるべき前記操作画像の数が、前記接触検出部により検出された接触数より少ない場合、前記位置特定手段により特定された前記表示手段の表示画像上の位置の内、当該表示手段に表示させるべき前記操作画像の数と同数の位置において前記表示手段に前記操作画像を表示させる、
請求項1から3のいずれか一項に記載の入力装置。
【請求項5】
前記案内制御手段は、前記位置特定手段により特定された前記表示手段の表示画像上の各位置の平均位置を算出し、当該算出した平均位置と当該表示手段の表示画像上の各位置との距離に基づき、対応する位置において前記表示手段に前記操作画像を表示させるべき前記表示手段の表示画像上の位置を選択する、
請求項4に記載の入力装置。
【請求項6】
前記案内制御手段は、前記位置特定手段により特定された前記表示手段の表示画像上の一部又は全部の位置に基づき、前記表示手段に表示させる前記各操作画像の配列方向を決定する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の入力装置。
【請求項7】
入力手段が有する2次元平面の接触検出部で検出された接触位置に対応する表示手段の表示画像上の位置を特定する位置特定ステップと、
前記位置特定ステップで特定された前記表示手段の表示画像上の一部又は全部の位置に対応する位置において前記表示手段に操作画像を表示させる案内制御ステップと、
前記操作画像の表示位置に対応する位置における前記接触検出部への接触の有無に基づき、当該操作画像に対応する操作信号を出力する操作信号出力ステップと、
を含む入力方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法をコンピュータに実行させる入力プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−89041(P2013−89041A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−229085(P2011−229085)
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】