説明

冷却と血行促進で男性生殖機能を回復する下着

【課題】男性が就寝時に装着する磁気冷却パンツであり、生殖機能の衰え、性的不全、精子過小を原因とする不妊を改善するため、精子の生成促す精巣の冷却と血行促進を、簡易に長時間継続させる。
【解決手段】励磁された金属や磁性体などで作った磁気冷却板(11)をパンツ(10)の内側に複数取り付けた、磁気冷却パンツを提供する。別の実施例として、パンツ(10)にポケット(14)を複数取り付け、その中に(11)を入れた磁気冷却パンツを提供する。本発明を装着して就寝すると、長時間に渡って精巣(17)が冷却刺激され、磁力により血行が改善さる。そのため精細胞が活発化され男性生殖機能が改善する。ED治療薬などを併用すると、相乗効果を期待できる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
この発明は、生殖機能の衰えた男性を対象に、物理的に睾丸を冷やす刺激を与え、同時に磁気的に睾丸内部の血行を促進し、生殖細胞を活発にするナイトパンツ、寝具、装身具、に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、生殖機能の衰えには睾丸(精巣)を冷やすこと(金冷法として知られる)が良いとされている。また、睾丸(精巣)の血行促進も効果がある。その手段として、薬液を陰茎粘膜などに直接塗布する方法、入浴時に冷水を浴びせる方法、経口ED治療薬により末梢血管の血行を促進する方法などがあった。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の技術は、次のような欠点があった。
(イ)経口ED治療薬は、心臓疾患などの副作用が心配であった。
(ロ)ED治療薬は高価であり、患者への経済的負担が大きかった。
(ハ)冷水による金冷法は、習慣的に行うことが必要であり、長時間冷水に睾丸を浸すことは無理があった。また、生殖機能の改善が期待できるほど長い期間にわたり継続することが難しかった。
(ニ)磁気を使用した血行促進は、マグネット絆創膏などでその効果が知られているが、睾丸に応用しようとすると陰毛が邪魔になり、取り付けることが難しかった。
(ホ)磁石をパンツに取り付けるものは過去にもあったが、それらは直接精巣への血行促進を目的としたものではなかった。
本発明は、これらの欠点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は前記の課題を解決するために下記のような手段を講じた。
第1に、図面1で示すとおり、男性用パンツ(10)の内側に、励磁された金属や磁性体などで作った磁気冷却板(11)、あるいは図面2で示すとおり、(11)に、冷却効果を高めるためのアルミなどの金属板を接着した磁気冷却板(12)を設ける。このパンツ(10)を就寝時装着して使用する。これにより、精巣(17)に対し(11)や(12)の物理的刺激と磁気的刺激の2つの刺激を長時間与えることができるので、(17)を冷却すると同時に血行が促進され、生殖細胞が活性化される。
【0005】
第2に、図面2で示すとおり、(11)の冷却板をパンツのポケット(14)に入れるようにする。もちろんポケットの入り口には返しが付いており中の冷却板は簡単に飛び出さないようになっている。これにより、当発明のパンツを洗濯するとき、冷却板を分離することができる。また(14)の場所を調整したり、(11)の枚数を増やすことで精巣(17)への刺激量を調節できる。
【0006】
第4に、薬剤との併用による相乗効果を述べる。本発明は、精巣(17)に対し、物理的、磁気的刺激を与えるものであり、ED治療薬などの薬液の効果を妨げるものではない。しかも薬剤を使用した後本発明のパンツ(10)を装着して就寝すれば、男性性器(15)や睾丸(16)、精巣(17)に対する当発明の物理的、磁気的刺激に加え、薬剤の化学的刺激も加わり相乗効果を発揮する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図面1に示すように、パンツ(10)、ブリーフなどの装身具の、就寝時睾丸(16)が触れる部分に、励磁された金属や磁性体などを材料とし、睾丸(16)を適度に冷却する板(11)を設ける。あるいは、図面2に示すように、(11)と同じ素材を加工し、裏側にアルミなど放熱性のよい金属を接着した冷却板(12)を設ける。
【0008】
図面3に示すように、パンツ(10)、ブリーフなどの装身具の、就寝時睾丸(16)が触れる部分に、(11)と同じ素材を加工し、角で皮膚を傷つけないように外周を丸くした、男性性器(15)をそっくり包み込むような曲面を持った成型冷却具(13)を設ける。成型冷却具(13)は紐等で性器や腰に固定する方法もある。
【0009】
図面4に示すように、パンツ(10)、ブリーフなどの装身具の、就寝時睾丸(16)が触れる部分にポケット(14)を取り付ける。ポケットの入り口には返しをつける。ポケットの中に(11)や(12)などの磁気冷却板を入れて使用する。磁気冷却板は直接(16)に触れなくなるが、発明者の実験では、効果は変わらないようである。これにより、パンツを複数枚用意して洗濯などし、清潔に保つことができる。
【0010】
図面5に示すように、パンツ(10)にはポケット(14)の位置や数が異なるものを多種用意する。必要に応じて磁気冷却板もひとつのポケットに複数枚を入れて使用する。発明者の実験では、精巣(17)に到達する磁力が大きすぎると精子の生成量が多くなりすぎ、下腹痛を起こすことがある。個人差を考慮していろいろなタイプを用意することが望ましい。
本発明は以上のような構造であり、これを使用するときは、就寝時などに装着する。
【発明の属する利用分野】
【0011】
本発明は、生殖機能の衰え、性的不全、精子過小を原因とする不妊、に悩む男性のために、精巣を冷やし、磁力により血行を促進する技術に関する。
【発明の効果】
【0012】
(イ)磁気冷却パンツを装着して就寝することにより、就寝時間という長い時間を利用して、精巣に、放熱板による冷却という物理的な刺激と、磁石による磁力的刺激の2種類の刺激を与え続けることが出来る。これにより長時間にわたり精巣の血行が促進されるので、従来の技術に増して精力増強や精子の生成促進、性的不全に効果がある。
(ロ)ポケットタイプ磁気冷却パンツのポケットに入れる磁気冷却板の、枚数を変えることで、精巣に届く磁力線の強さを変化することが出来る。
(ハ)発明者の実験によると、装着して睡眠することを1週間続けたら、睾丸が大きくなったことを実感し、精子を出す処理を行うまで鈍い痛みが解消しなかった。これは、精子の生成量が急激に多くなったことを証明する。健康な男性であれば若いときに経験している感覚であろう。発明者も10代後半から20代前半の年齢で感じた、抜かなければどうにもしょうがない感覚である。この経験から、当発明品を長期間使用し続けるには磁力を抑えたタイプなど、個別対応品が数種類必要になるであろう。また、精子の数が少ないために女性を妊娠に導けない男性の治療が可能であると確信する。
(ニ)本発明は、従来の技術であるED治療薬や男性機能回復薬などの薬剤による効果を減じるものではなく、これらの薬剤薬液と併用することで、その効果を高める相乗作用がある。よって発明者は、本発明と市販している既知の薬剤薬液との併用を進んで提案する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施例 姿図
【図2】本発明の磁気冷却板 姿図
【図3】本発明の成型磁気冷却具 姿図
【図4】本発明の別の実施例 姿図
【符号の説明】
【0014】
(10)パンツ
(11)磁気冷却板
(12)放熱板を接着した磁気冷却板
(13)整形した磁気冷却具
(14)ポケット
(15)男性性器
(16)睾丸
(17)精巣

【特許請求の範囲】
【請求項1】
励磁された金属や磁性体などで作った板(11)または励磁された金属や磁性体などを放熱用アルミ板等に接着加工した板(12)をパンツ(10)の内側、睾丸(16)が触れる部分に複数取り付けた、磁気冷却パンツ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−186834(P2007−186834A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−28930(P2006−28930)
【出願日】平成18年1月11日(2006.1.11)
【出願人】(594180450)
【Fターム(参考)】