説明

冷却帽子

【課題】 外観を損なうことなく装着者の頭回りサイズに対応させた状態で装着することができながらも、装着者の熱中症の発症を抑制することのできる冷却帽子を提供する。
【解決手段】 吸収される水の気化熱により被冠着部位を冷却する冷却部4が備えられている冷却帽子において、少なくともクラウン1の後頭相当部1Eが冷却部4で被覆されているとともに、クラウン1の内側開口周縁1Gに沿って取付けられている帯状のビン皮2を縮径側に移動操作自在で、且つ、その操作された内径でビン皮2を保持可能なクラウン開口面積調節部Aが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収される水の気化熱により被冠着部位を冷却する冷却部が備えられている冷却帽子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の冷却帽子は、吸収性の高い繊維やポリマーなどの高吸収性繊維を主要構成とした吸収層を有する冷却部が備えられていて、この吸収層に吸収された水が気化する際の気化熱によって、被冠着部位である頭部の熱を奪って冷却する、若しくは、吸収層と頭部との間の空気の熱を奪って冷却することで、この空気に面する頭部を冷却するものであり、これまでに多くの技術が提案され、そして、一部では実用化もなされている。
【0003】
これらは、高吸収性繊維からなる吸収層を備える冷却部をクラウンの内面や内部に設けるが故に、帽子の外観を大きく損なうことなく、頭部を冷却することができるという優れた利点を有するものの、冷却部に相対向する部分だけしか冷却することができないが故に、クラウンの後頭相当部に開口縁から上方に向かって設けた切り欠きの左右両側に一対で係止可能なベルト状係止部材を夫々止着し、このベルト状係止部材同士を複数段階の引張力で係止することにより、切り欠きの左右幅を変化させてクラウン開口面積を調節する一般的な頭回りサイズの調節部を設けた場合には、この切り欠きに相対向する部分への太陽光の照射を防ぐことができず、まして、この部分を冷却することもできないために、頭部の中でも太い血管が多く配置されている後頭部の温度上昇を招来し、この血管の拡張に伴い血圧が低下することに起因する熱失神や、この血管内の血液の温度上昇に伴い脳温度が上昇することに起因する熱射病などの熱中症の発症を抑制することができないことがあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、その主たる課題は、外観を損なうことなく装着者の頭回りサイズに対応させた状態で装着することができながらも、装着者の熱中症の発症を抑制することのできる冷却帽子を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1特徴構成は冷却帽子に係り、その特徴は、吸収される水の気化熱により被冠着部位を冷却する冷却部が備えられている冷却帽子であって、
少なくともクラウンの後頭相当部が、前記冷却部で被覆されているとともに、クラウンの内側開口周縁に沿って取付けられている帯状のビン皮を縮径側に移動操作自在で、且つ、その操作された内径でビン皮を保持可能なクラウン開口面積調節部が設けられている点にある。
【0006】
上記特徴構成によれば、ビン皮を移動操作された内径に保持可能なクラウン開口面積調節部によって、クラウン自体の変形が極力少ない状態で頭周りサイズの調節を自在に行うことができるから、従来のようにクラウンの後頭相当部にクラウン開口縁から上方に向かうクラウン開口面積調節用の切り欠きを形成する必要がなく、少なくとも後頭部を隙間なく、又はそれに近い状態で被覆する冷却部によって、熱中症を招来する可能性の高い後頭部への太陽光の照射を確実に防止するとともに、この後頭部を冷却することができる。
【0007】
したがって、クラウンの外観を損なわずに、装着者の頭回りサイズに対応させた状態で装着することができながらも、装着者の熱中症の発症を効果的に抑制することができる。
【0008】
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、前記クラウン開口面積調節部がクラウンの後頭相当部を除く前頭相当部又は側頭相当部に、若しくは、前頭相当部と側頭相当部とに亘って設けられている点にある。
【0009】
上記特徴構成によれば、例えば、クラウン開口面積調節部をクラウンの後頭相当部に設けられている場合に比べて、冷却部が備えられている後頭相当部とこれに対応する後頭部との対向間隔をクラウン開口面積調節部の厚みの分だけ狭くすることができるから、冷却部による後頭部への冷却を効率良く行うことができて、装着者の熱中症の発症を効率良く抑制することができる。
【0010】
本発明の第3特徴構成は、第1〜第2特徴構成のいずれかの実施において好適な構成であり、その特徴は、前記ビン皮がクラウンの後頭相当部を除く前頭相当部又は側頭相当部に、若しくは、前頭相当部と側頭相当部とに亘って設けられている点にある。
【0011】
上記特徴構成によれば、例えば、ビン皮をクラウンの後頭相当部に取付けられている場合に比べて、冷却部が備えられている後頭相当部とこれに対応する後頭部との対向間隔をビン皮の厚みの分だけ狭くすることができるから、冷却部による後頭部への冷却を効率良く行うことができ、特に、第2特徴構成の実施においては、冷却部が備えられている後頭相当部とこれに対応する後頭部とを密着させることができるから、冷却部による後頭部への冷却を一層効率良く行うことができて、装着者の熱中症の発症を一層効率良く抑制することができる。
【0012】
本発明の第4特徴構成は、第1〜第3特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、前記クラウン開口面積調節部が前記ビン皮の内部に、若しくは、ビン皮の外側面とクラウンの内側面との隣接間に設けられている点にある。
【0013】
上記特徴構成によれば、クラウン開口面積調節部がビン皮の内側面よりも外方に位置するから、ビン皮を確実に頭部に接触させることができて、ビン皮本来の効果である装着者の汗取り効果を確実に発揮させることができる。
【0014】
本発明の第5特徴構成は、第1〜第4特徴構成のいずれかの実施において好適な構成であり、その特徴は、前記ビン皮には、筒状の挿通部が形成されているとともに、前記クラウン開口面積調整部が、前記挿通部に挿通された可撓性の操作部材の一端部を前記ビン皮の所定部位に止着し、操作部材の他端部側には、ビン皮に備えられた係止部に対して操作部材が縮径側に引っ張り操作された操作位置で選択的に係止可能な被係止部を設けて構成されている点にある。
【0015】
上記特徴構成によれば、クラウン開口面積調節部を構成する操作部材を引っ張り操作した場合、或いは、装着者が激しい動作を行った場合に操作部材が変形又は移動したとしても、ビン皮の挿通部が操作部材を拘束した状態で操作部材と一体的に変形又は移動するから、操作部材がビン皮から不用意に外れることを抑制することができ、しかも、この状態でクラウン開口面積を自在に調節することができる。
【0016】
本発明の第6特徴構成は、第5特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、前記操作部材が、前記ビン皮の挿通部よりも小なる幅のテープ状又はベルト状に成形されている点にある。
【0017】
上記特徴構成によれば、例えば、紐状の操作部材を用いる場合に比べて、挿通部を介した操作部材による頭部への間接的な接触面積を広くすることができて、頭部へのフィット感を高めることができるとともに、操作部材を縮径側に移動操作した場合に、傾倒する挿通部内で操作部材を傾倒部の先端側に相対移動させることができるから、操作部材の操作範囲を広くすることができて、クラウン開口面積の調節可能範囲を大きくすることができる。
【0018】
しかも、操作部材を縮径側に移動操作した場合に、挿通部の傾倒に伴って、操作部材にクラウン内方に傾倒する力が作用するものの、操作部材の一端部がビン皮に止着され、且つ、他端部がビン皮に係止されているが故に、操作部材の内部に傾倒に抵抗する応力を作用させて、操作部材の傾倒を極力少なくすることができるから、操作部材の縮径操作時における操作部材と頭部との接触面積の減少による頭部へのフィット感の減少を抑制することができる。
【0019】
本発明の第7特徴構成は、第5、第6特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、前記ビン皮の挿通部が、弾性素材で形成されている点にある。
【0020】
上記特徴構成によれば、操作部材を縮径操作した場合に挿通部が操作部材に追随して縮径側に弾性変形するが故に、操作部材の操作範囲を広くして、クラウン開口面積の調節可能範囲を一層大きくすることができるとともに、ビン皮に止着された操作部材の一端部に対する他端側方への引張力を挿通部に吸収させて少なくすることができるから、操作部材の一端部への引張力がビン皮を介してクラウンに働くことによるクラウンの変形を抑制することができて、頭回りサイズの調節時に外観が損なわれることを一層抑制することができる。
【0021】
本発明の第8特徴構成は、第1〜第7特徴構成のいずれかの実施において好適な構成であり、その特徴は、前記クラウンの後頭相当部が、前頭相当部及び側頭相当部に比べて下方に延伸して形成されている点にある。
【0022】
上記特徴構成によれば、装着者の視界を妨げない状態で、後頭部は勿論、後頭下部への太陽光の照射を防止するとともに、これらを冷却することができるから、後頭部の温度上昇に起因する装着者の熱中症の発症を一層抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
[第1実施形態]
図1、図2に示すように、本発明に係わる冷却帽子は、吸収される水の気化熱により被冠着部位(すなわち、当該実施形態では頭部の後側半分)を冷却する冷却部4が半球状のクラウン1の側頭相当部1B、1Dの後側半分と後頭相当部1Eを被覆する状態で備えられているとともに、クラウン1の内側開口縁1Gに沿って下端が縫着された帯状のビン皮2の後頭相当部1Eを除く前頭相当部1A及び側頭相当部1B、1Dに位置する部分に、ビン皮2を縮径側に移動操作自在な操作部材3と、その操作された内径にビン皮2を保持可能な位置保持手段5を備えたクラウン開口面積調節部Aが設けられている。
【0024】
前記冷却部4は、通気性を有する内布4Bと通気性を有し、クラウン1と同一素材からなる外布4Cとの間に高吸収性繊維の一例である帝人ファイバー株式会社製のベルオアシス(登録商標)からなる吸収層4Aを設けてあり、冷却部4を水に浸して内布4B又は外布4Cを通して吸収層4Aに水を吸収させたうえで装着することにより、冷却部4の吸収層4A内の吸収水が気化する際に冷却部4に面する頭部又は冷却部4と頭部の間の空気から熱を奪ってこれらを冷却するように構成されている。
【0025】
前記ビン皮2には、前頭相当部1Aに位置する部分に弾性素材からなる筒状の挿通部2Aが形成されているとともに、一方の側頭相当部1Bに位置する部分の外側面には、位置保持手段5の構成材の一例として、操作部材3と係止可能な横長のクラウン開口面積調節用第1面ファスナー5A(係止部の一例)が縫着されている。
【0026】
前記挿通部2Aは、クラウン1の内側開口縁1Gに沿って下端を縫着するとともに、挿通部2Aの端部3bを前記ビン皮の側頭相当部1Dの前端部2bに縫着することで、ビン皮2の側頭相当部1Bの前端部2aと連結されていない状態で、ビン皮2の一部としてクラウン1に取付けられている。
【0027】
前記操作部材3は、前記挿通部2Aに挿入された状態でビン皮2を縮径側に押圧可能な可撓性のテープ状又はベルト状に形成され、挿通部2A内で挿通部2Aに対して相対移動可能なように挿通部2Aよりも小なる幅で、且つ、その両端部3a、3bのうち、一方の端部3aが挿通部2A外に突出することができるように挿通部2Aよりも大なる長さで形成されているとともに、その突出側の端部3aの内側面には、ビン皮2のクラウン開口面積調節用第1面ファスナー5Aと横方向で選択的に係止可能な位置保持手段5の構成材であるクラウン開口面積調節用第2面ファスナー5B(被係止部の一例)が縫着され、その非突出側の端部3bが、挿通部2Aが縫着されたビン皮2の前端部2bの外側面に挿通部2Aと合せて縫着されている。
【0028】
そして、図2、図3、図4、図5に示すように、操作部材3の突出側の端部3aに縫着されたクラウン開口面積調節用第2面ファスナー5Bを、ビン皮2の側頭相当部1Bに縫着されたクラウン開口面積調節用第1面ファスナー5Aの挿通部2A側部分に係止させた状態のクラウン開口部1Fの最大拡径状態(図2中の実線表示、及び図4)から、ビン皮2の挿通部2Aに連結されていない側頭相当部1Bをクラウン1の内側開口縁1Gを支点に下方に開き出したうえで、クラウン開口面積調節用第2面ファスナー5Bが縫着された操作部材3の突出側の端部3aを突出する方向に引っ張ることにより、操作部材3の挿通部2A内に位置する部分の長さを短くすることで操作部材3の曲率を小さくして、挿通部2Aをクラウン内方に押圧し、挿通部2Aをクラウン内方に弾性変形させるとともに内側開口縁1Gに縫着された下端を支点としてクラウン1内方に傾倒させ、さらに、この傾倒した状態の挿通部2A内で操作部材3が傾倒部の先端側に相対移動する。
この状態でクラウン開口面積調節用第2面ファスナー5Bをクラウン開口面積調節用第1面ファスナー5Aの挿通部2Aと反対側部分に係止させ、ビン皮2の挿通部2Aに接続されていない側頭相当部1Bを閉じ操作することにより、クラウン開口部1Fを最小縮径状態(図2中の点線表示、及び図5)にすることができる。
【0029】
そのため、クラウン開口面積調節用第2面ファスナー5Bをクラウン開口面積調節用第1面ファスナー5Aに係止位置を選択して係止させることにより、クラウン開口部1Fを最大拡径状態から最小縮径状態の範囲内で自在に調節することができる。
【0030】
尚、前記最小縮径状態において、操作部材3の挿通部2A内の部分は、傾倒された状態の挿通部2Aに連動する形でクラウン1内方に傾倒するものの、この操作部材3の挿通部2A内の部分には、ビン皮2の側頭相当部1B、1Dの前端部2a、2bに位置して、最大拡径状態時の傾きを保持している操作部材3の両端部3a、3bに近い傾きを保持しようとする応力が作用して、挿通部2Aよりも傾き角度がやや少ない状態になっている。
【0031】
[第2実施形態]
この実施形態では、図6、図7に示すように、装着者の後頭部から後頭下部に亘って冷却部4で被覆するために、クラウン1の後頭相当部1Eが前頭相当部1A及び側頭相当部1B、1Dに比べて下方に延伸させて成形されているとともに、冷却部4を後頭部に密着させるために、ビン皮2が後頭相当部1Eを除く前頭相当部1A及び側頭相当部1B、1Dに取付けられている。
【0032】
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0033】
[その他の実施形態]
前述の各実施形態では、冷却部4がクラウン1の側頭相当部1B、1Dの後側半分と後頭相当部1Eに備えられていたが、冷却部4は、少なくともクラウン1の後頭相当部1Eに備えられていればよく、また、クラウン1に加えてビン皮2に冷却部4を備えていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の第1実施形態を示す冷却帽子の側面部分断面図
【図2】図1のI−I線断面図
【図3】ビン皮を下方に開き出した状態の内面を示す部分斜視図
【図4】図2における最大拡径状態を示す拡大図
【図5】図2における最小縮径状態を示す拡大図
【図6】本発明の第2実施形態を示す冷却帽子の側面部分断面図
【図7】図6のI−I線断面図
【符号の説明】
【0035】
1 クラウン
1A 前頭相当部
1B、1D 側頭相当部
1E 後頭相当部
1G 内側開口縁(内側開口周縁)
2 ビン皮
2A 挿通部
3 操作部材
3a、3b 端部
A クラウン開口面積調節部
4 冷却部
5A クラウン開口面積調節用第1面ファスナー(係止部)
5B クラウン開口面積調節用第2面ファスナー(被係止部)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収される水の気化熱により被冠着部位を冷却する冷却部が備えられている冷却帽子であって、
少なくともクラウンの後頭相当部が、前記冷却部で被覆されているとともに、クラウンの内側開口周縁に沿って取付けられている帯状のビン皮を縮径側に移動操作自在で、且つ、その操作された内径でビン皮を保持可能なクラウン開口面積調節部が設けられている冷却帽子。
【請求項2】
前記クラウン開口面積調節部がクラウンの後頭相当部を除く前頭相当部又は側頭相当部に、若しくは、前頭相当部と側頭相当部とに亘って設けられている請求項1記載の冷却帽子。
【請求項3】
前記ビン皮がクラウンの後頭相当部を除く前頭相当部又は側頭相当部に、若しくは、前頭相当部と側頭相当部とに亘って取付けられている請求項1又は2に記載の冷却帽子。
【請求項4】
前記クラウン開口面積調節部が前記ビン皮の内部に、若しくは、ビン皮の外側面とクラウンの内側面との隣接間に設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷却帽子。
【請求項5】
前記ビン皮には、筒状の挿通部が形成されているとともに、前記クラウン開口面積調整部が、前記挿通部に挿通された可撓性の操作部材の一端部を前記ビン皮の所定部位に止着し、操作部材の他端部側には、ビン皮に備えられた係止部に対して操作部材が縮径側に引っ張り操作された操作位置で選択的に係止可能な被係止部を設けて構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷却帽子。
【請求項6】
前記操作部材が、前記ビン皮の挿通部よりも小なる幅のテープ状又はベルト状部材である請求項5記載の冷却帽子。
【請求項7】
前記ビン皮の挿通部が、弾性素材で形成されている請求項5又は6記載の冷却帽子。
【請求項8】
前記クラウンの後頭相当部が、前頭相当部及び側頭相当部に比べて下方に延伸して形成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の冷却帽子。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−328615(P2006−328615A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−157566(P2005−157566)
【出願日】平成17年5月30日(2005.5.30)
【出願人】(000108258)ゼット株式会社 (36)