説明

処置装置

動物用処置装置が提供される。この装置は、第一端及び第二端を有する処置部材(1)であって、その長手方向回転軸(X)が処置部材、第一端及び第二端を通って延びるものを含む。駆動手段が処置部材に連結されており、長手方向回転軸の周りに処置部材の回転運動を生じさせる。担持部材(2)が処置部材及び駆動手段を担持し、固定部材(4)が担持部材を静止要素に固定する。担持部材は、処置部材が第一軸(Y)の周りに揺動することを可能にする第一旋回連結部(3)を含み、第二旋回連結部(5)によって固定部材にさらに連結されており、第二旋回連結部は、処置部材が第二軸(Z)の周りに揺動することを可能にする。第二旋回連結部は、第一旋回連結部に対してより固定部材に対して横方向に近く与えられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物を処置するための処置装置に関し、この処置装置は、第一端及び第二端を有する処置部材であって、その長手方向回転軸が処置部材、第一端及び第二端を通って延びるもの;処置部材に連結された駆動手段であって、長手方向回転軸の周りに処置部材の回転運動を生じさせるように配置された駆動手段;処置部材及び駆動手段を担持するための担持部材;及び担持部材を静止要素に固定するように配置された固定部材を含み、担持部材は、処置部材が第一軸の周りに揺動することを可能にする第一旋回連結部を含み、担持部材は第二旋回連結部によって固定部材にさらに連結されており、第二旋回連結部は、処置部材が第二軸の周りに揺動することを可能にする。
【背景技術】
【0002】
従来技術から、いくつかの動物用処置装置が知られている。処置装置の一つの適用は、動物のブラシ掛けを含み得る。ブラシ掛けは、動物を清潔に保ち、動物にマッサージを与え、そして動物を落ちつかせるための方法である。時には、ブラシ掛けは、毛皮に殺虫剤を付与するために使用されることもできる。また、ブラシ掛けは、動物の健康を向上させて増大された幸福感及び快適さを与えるための方法でもある。
【0003】
US6318298B1は、ブラシが水平方向に設置されている処置装置を開示する。ブラシは、垂直方向に移動可能であり、それにより、様々な高さの動物に適合するように調整可能である。モータがブラシに連結されて回転を生じさせる。モータは、動物がブラシに対して体を押し付けるときに活性化される。また、ブラシの高さは、動物がブラシに対して体を押し付けるときに調整される。ブラシは水平であるので、ブラシは、動物の背中及び上部水平表面のみに到達することができる。
【0004】
WO03/084316A1は、細長いブラシが担持手段によって担持されている、家畜用処置装置を開示する。ブラシは、駆動ユニットによって好ましい回転運動に設定されることができる。運動は、ブラシに接触しにくる動物によって開始される。さらに、担持手段における柔軟な要素によって、ブラシは、それに力が作用すると垂直配向から実質的に水平配向に旋回することができる。この処置装置は、牛や馬などの大型動物のために特に好適である。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、処置部材の一層好ましい揺動運動を与える処置装置を提供すること、及び動物の一層効果的な処置、ブラシ掛け、及びクリーニング操作を達成することである。
【0006】
この目的は、最初に規定された処置装置によって得られる。この装置は、第二旋回連結部が第一旋回連結部に対してより固定部材に対して横方向に近く与えられていることを特徴とする。
【0007】
かかる処置装置により、処置装置を使用する動物に自分自身を効率的で快適な方法で処置させることが可能になる。処置装置の構成及び好ましくは滑らかな設計のため、動物の処置は、一層制御されて統制のとれた方法で実行されることができる。本発明による処置装置の新しい構成は、担持部材及び処置部材の一層柔軟な揺動運動に寄与する。処置装置の一層柔軟な揺動運動は、動物に賞賛される。動物は、幸福感を感じ、それは、動物の健康及び快適さを向上させる。処置装置は、大型のウシ亜科の動物によって使用されることを意図されることが好ましい。
【0008】
本発明の実施態様によれば、処置部材が実質的に垂直位置にあるときに、第二旋回連結部は長手方向回転軸の一方の側のみにかつ長手方向回転軸から距離をおいて与えられている。
【0009】
本発明の実施態様によれば、第二軸は実質的に水平に延びる。
【0010】
本発明の実施態様によれば、第二旋回連結部は、担持部材が第二軸の周りに揺動することを可能にし、これにより、処置部材が第二軸の周りに揺動することを可能にするように配置されている。
【0011】
本発明の実施態様によれば、第二旋回連結部は、担持部材が第二軸の周りに少なくとも220°揺動することを可能にするように配置されている。担持部材は、出発位置からどちらの方向にも揺動することができ、上述の通り少なくとも220°の総揺動角度を生じる。担持部材が第二軸の周りに360°自由に揺動することすら可能であるかもしれない。
【0012】
本発明の実施態様によれば、第一軸は第二軸に対して実質的に直角であるか又は直角である。処置部材は、この構成により多くの方向に有利に揺動することができ、これは、処置装置に柔軟性をもたらす。従って、処置装置は、様々な高さ及び大きさの動物のために有用であり、動物をその身体のかなりの部分について処置することができるであろう。それはまた、動物の独立性に寄与する。なぜなら、処置装置の柔軟性は、動物が所望の身体部分で処置装置を利用することを一層容易にするからである。
【0013】
本発明の実施態様によれば、担持部材は、第一旋回連結部が位置する第一端、及び第二旋回連結部が位置する第二端を含む。
【0014】
本発明の実施態様によれば、担持部材は、第一脚部分及び第二脚部分を含むL字型形状を有しており、第一脚部分が担持部材の第一端を含み、第二脚部分が担持部材の第二端を含み、第一及び第二脚部分が角度を形成している。第一及び第二脚部分は、中間部分によって連結されていることが好ましい。この中間部分は、様々な形状を有することができ、例えば滑らかに曲がっていることができる。それはまた、直角を形成するいくつかの小部分又は角度を付けて曲げられた中間部分からなることができる。
【0015】
本発明の実施態様によれば、第一及び第二脚部分によって形成される角度は約90°である。中間部分が直角である必要はないが、二つの脚部分は、互いに対してほぼ直角に配置される。
【0016】
本発明の実施態様によれば、担持部材のL字型形状は滑らかに曲がっている。担持部材は、均一に曲がっており、便利で実用的な設計をもたらすことが好ましい。
【0017】
本発明の実施態様によれば、担持部材は、四角形、円形又は楕円形の断面を有する。
【0018】
本発明の実施態様によれば、駆動手段は、回転運動を生じるように配置された回転モータを含む。回転モータは、固定子及びロータを含む標準型の電気モータであることが好ましく、ギアボックスを介して処置装置に連結されていることが有利である。
【0019】
本発明の実施態様によれば、処置部材はブラシを含む。ブラシは、堅固な剛毛状要素を含むことが好ましい。剛毛状要素は、長手方向回転軸に対して外側に延びることができ、処置装置を使用する動物にしっかりとしたマッサージ効果及びクリーニング効果の両方を与えることができる。一つの処置部材上で剛さの異なる剛毛状要素を組み合わせることも想定され、これらの剛毛状要素の少なくともいくつかは硬く、長手方向回転軸に対して外側に延びる。
【0020】
本発明の実施態様によれば、処置装置は、処置部材が第四軸の周りに揺動することを可能にするように配置された第三旋回連結部を含む。第四軸は第二軸と実質的に平行又は平行に延びる。
【0021】
処置部材は、一層一般的な設計のものであることができ、例えば、長手方向回転軸に対して外側に延びる、いかなる好適な形状の突起(いぼなど)を有する回転体であることができる。従って、これらの突起は、上述の剛毛状要素以外の他の要素を含むことができる。例えば、突起は、スポンジ状要素又は柔軟な毛状要素からなることができる。さらに、回転体全体がスポンジ状要素からなることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1a】図1aは、本発明による処置装置の第一実施態様の模式的側面図を示す。
【0023】
【図1b】図1bは、図1aの処置装置の少し上から見た模式的側面図を示す。
【0024】
【図2】図2は、本発明による処置装置の第二実施態様の模式的側面図を示す。
【0025】
【図3】図3は、本発明による処置装置の第三実施態様の模式的側面図を示す。
【0026】
【図4】図4は、処置装置の処置部材の第二変形例の模式図を示す。
【0027】
【図5】図5は、処置装置の処置部材の第三変形例の模式図を示す。
【0028】
【図6】図6は、処置装置の処置部材の第四変形例の模式図を示す。
【0029】
【図7】図7は、本発明による処置装置の第四実施態様の模式的側面図を示す。
【0030】
【図8】図8は、本発明による処置装置の第五実施態様の模式的側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
全ての実施態様において、同一の機能を有する要素には同一の参照符号が与えられていることに注意すべきである。
【0032】
処置装置の第一実施態様が今や図1aを参照して記述される。処置装置は、処置部材1に連結された、標準型の電気回転モータMを含む駆動手段を含む。処置部材1は、長手方向回転軸Xの周りに回転可能である。処置部材1は、第一旋回連結部3を介して担持部材2にさらに連結されている。担持部材2は、第二旋回連結部5を介して固定部材4に連結されている。第二旋回連結部5は、処置部材が実質的に垂直位置にあるときに、長手方向回転軸Xから距離をおいてかつ長手方向回転軸の一方の側のみに与えられている。固定部材4は、壁又は側柱(図示されず)に設置されている。
【0033】
担持部材2は、第一端6及び第二端7を含む。第一旋回連結部3は、第一端6に位置し、第二旋回連結部5は、第二端7に位置する。さらに、担持部材2は、第一脚部分A及び第二脚部分Bを含む。第一脚部分Aは、第一端6を含み、第二脚部分Bは、第二端7を含む。第一脚部分Aは、第二脚部分Bに対して約90°の角度を形成する。
【0034】
担持部材2は、様々な方法で設計されることができる。担持部材2の設計の一例が図1aに模式的に示されており、そこでは担持部材2が滑らかに曲がったL字型形状を有する。さらに、この第一実施態様において、担持部材2は、四角形の断面を有する。
【0035】
第一及び第二脚部分A,Bは、中間部分Cによって連結されている。中間部分Cは、滑らかに曲がっており、担持部材2の滑らかに曲がったL字型形状に寄与する。
【0036】
第一旋回連結部3は、処置部材1が第一軸Yの周りに揺動することを可能にする。第二旋回連結部5は、実質的に水平に延びる第二軸Zの周りに担持部材2が揺動することを可能にするように配置されている。担持部材2が第二軸Zの周りに揺動することを可能にすることによって、第二旋回連結部5は、処置部材1が第二軸Zの周りに揺動することも可能にする。第一軸Yは、第二軸Zに対して直角であり、処置部材1の有利な柔軟な運動を生じる。
【0037】
処置装置が動物によって使用されない場合、それは、図1aに示されるように休止位置にある。休止位置では、処置部材1の長手方向回転軸Xは、垂直軸Vに対して平行である。さらに、担持部材2の第一脚部分Aも、垂直軸Vに対して平行の休止位置にある。第二脚部分Bは、第二軸Zに対して平行であり、第二軸Zは、垂直軸Vに対して直角である。
【0038】
動物が処置装置と接触するようになる時、回転モータMは、処置部材1を長手方向回転軸Xに沿って回転させ始める。回転は、3〜35rpmのような動物にとって優しい速度(例えば約22rpm)であるだろう。さらに、動物は、処置部材1を所望の方向に揺動させるように処置部材1を独立して制御することができる。第二旋回連結部5は、担持部材2が第二軸Zの周りに少なくとも220°揺動することを可能にするように配置されている。換言すれば、担持部材2は、休止位置に対して第二軸Zの周りにいずれの方向にも少なくとも110°揺動することができる。
【0039】
処置装置は、制御及び感知手段(図示されず)を含むことができる。この制御及び感知手段は、モータMの回転を制御して、動物が処置部材1に近付くか又は処置部材1と接触したときに回転を開始させ、処置部材1が動物と接触している限り、処置部材1の運動を継続させ、そして動物が処置部材1との接触を失った後の一定の時間期間後に運動を停止させる。
【0040】
この第一実施態様の処置部材1は、円筒として成形される。さらに、処置部材1は、ブラシ(図示されず)を含む。ブラシは、長手方向回転軸Xに対して外側に延びる剛毛状要素によって形成される。剛毛状要素は、約5〜35cmの長さを有する。剛毛状要素は、堅固であることが好ましく、動物のブラシ掛け及びクリーニングを容易にし、並びにマッサージ及び血行刺激効果に寄与する。
【0041】
図1bは、図1aの処置装置を示すが、処置装置が休止位置にない点で図1aと異なる。処置部材1は、第一軸Yの周りに揺動しており、長手方向回転軸Xは、垂直軸Vに対して平行でない。さらに、担持部材2は、第二軸Zの周りに揺動しており、これにより、処置部材1も第二軸Zの周りに揺動している。
【0042】
図2は、第一実施態様の図1bに開示された種類の第二実施態様を開示する。この実施態様は、中間部分Cが、角度を付けて曲げられており、二つの小さくて真直ぐな又は実質的に真直ぐな部分C及びCからなる点で第一実施態様とは異なる。
【0043】
図3は、第一実施態様の図1bに開示された種類の第三実施態様を開示する。この実施態様は、担持部材2の断面が円形である点で第一実施態様とは異なる。
【0044】
図4は、処置部材1が凸状円筒として成形された処置部材1の第二変形例を開示する。凸状円筒の中央部分は、円筒の端部分より大きな直径を有する。さらに、処置部材1は、ブラシ(図示されず)を含む。ブラシは、長手方向回転軸Xに対して外側に延びる剛毛状要素によって形成される。剛毛状要素は、約5〜35cmの長さを有する。剛毛状要素は、堅固であることが好ましく、動物のブラシ掛け及びクリーニングを容易にし、並びにマッサージ及び血行刺激効果に寄与する。
【0045】
図5は、処置部材1が凹状円筒として成形された処置部材1の第三変形例を開示する。凹状円筒の中央部分は、円筒の端部分より小さな直径を有する。さらに、処置部材1は、ブラシ(図示されず)を含む。ブラシは、長手方向回転軸Xに対して外側に延びる剛毛状要素によって形成される。剛毛状要素は、約5〜35cmの長さを有する。剛毛状要素は、堅固であることが好ましく、動物のブラシ掛け及びクリーニングを容易にし、並びにマッサージ及び血行刺激効果に寄与する。
【0046】
図6は、処置部材1が円形円筒として成形された処置部材1の第四変形例を開示する。処置部材1は、活性表面8を含む。活性表面8は、ブラシを形成し、このブラシは、長手方向回転軸Xに対して外側に延びる剛毛状要素によって形成される。活性表面8は、処置部材1の周りのらせん経路に沿って延びる。剛毛状要素は、約5〜35cmの長さを有する。剛毛状要素は、堅固であることが好ましく、動物のブラシ掛け及びクリーニングを容易にし、並びにマッサージ及び血行刺激効果に寄与する。
【0047】
図7は、処置装置の第四実施態様を開示する。この実施態様では、処置装置は、処置部材1が第四軸Z′の周りに揺動することを可能にするように配置された第三旋回連結部11を含む点で他の実施態様とは異なる。追加の結合部材12が担持部材2の第二端6と処置部材1との間に与えられている。第一旋回連結部3は、担持部材2の第二端6と追加の結合部材12の第一の上部端との間に与えられている。第三旋回連結部11は、処置部材1と追加の結合部材12の第二の下部端との間に与えられている。第四軸Z′は、図7に開示される実施態様において、第二軸Zと平行に又は実質的に平行に延びる。第四軸Z′は、第二軸Zに対して変位されており、第三軸Yは、第一軸Zと第四軸Z′の間に延びる。
【0048】
従って、この実施態様において、処置部材1は、四つの軸の周りに揺動することができ、かくして処置部材1の一層柔軟な運動が達成されることができる。従って、処置部材1は、極めて有利な方法で動物の輪郭に従うことができる。処置装置は、処置部材が四つより多い軸(例えば五つ又は六つの軸)の周りに揺動されるように配置されることができるように、さらなる旋回連結部を含んでいてもよいということは注意されるべきである。
【0049】
担持部材は、上述された以外の方法で設計されることができる。例えば、担持部材は、真のL字型形状を有することができ、この場合、中間部分Cは、直角に結合されて約90°の角度を形成する二つの小さくて真直ぐな又は実質的に真直ぐな部分からなる。担持部材の断面は、様々な形状を有することもでき、例えば上述したような円形もしくは四角形形状、又は楕円形もしくは多角形形状であることができる。
【0050】
処置装置の固定部材は、担持部材を天井、柱、又は垂直もしくは傾斜壁のような静止物体に固定するように配置されており、担持部材は、室内又は室外で固定されることができる。固定は、処置装置を予め取付けることによって容易にされることができる。もし処置装置が正確に配置されると、それは処置装置の使用を促進し、動物が自分自身を傷つけることを止めさせる。動物が自分自身をひっかく必要があるとき、動物は、例えば鋭い縁で体をひっかくことによって自分自身を傷つけることがある。加えて、処置装置を適切な場所に配置することによって、動物の往来が促進され、動物を給餌領域と休息領域との間で案内する。開示された実施態様において、処置部材は多くの方向に可動であり、これにより動物の大きな表面積に到達することができる。
【0051】
図8は、処置装置の第五実施態様を示し、この実施態様は、固定部材4が天井への取付けを可能にするように設計されている点で第一実施態様とは異なる。処置装置を天井に取付けることは、壁が利用できないか又は処置装置を壁に取付けるのに十分なスペースがない場合に好ましいことがある。さらに、処置装置は、壁と天井の両方に取付けられることができ、これは動物のためにさらなる選択肢を与える。
【0052】
本発明は、示された実施態様に限定されず、添付の特許請求の範囲の権利範囲内で変更及び修正されることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一端及び第二端を有する処置部材(1)であって、その長手方向回転軸(X)が処置部材(1)、第一端及び第二端を通って延びるもの;
処置部材(1)に連結された駆動手段であって、長手方向回転軸(X)の周りに処置部材(1)の回転運動を生じさせるように配置された駆動手段;
処置部材(1)及び駆動手段を担持するための担持部材(2);及び
担持部材(2)を静止要素に固定するように配置された固定部材(4)
を含む、動物用処置装置であって、
担持部材(2)は、処置部材(1)が第一軸(Y)の周りに揺動することを可能にする第一旋回連結部(3)を含み、担持部材(2)は第二旋回連結部(5)によって固定部材(4)にさらに連結されており、第二旋回連結部(5)は、処置部材(1)が第二軸(Z)の周りに揺動することを可能にするものにおいて、
第二旋回連結部(5)が、第一旋回連結部(3)に対してより固定部材(4)に対して横方向に近く与えられていることを特徴とする処置装置。
【請求項2】
処置部材(1)が実質的に垂直位置にあるときに、第二旋回連結部(5)は長手方向回転軸(X)の一方の側のみにかつ長手方向回転軸(X)から距離をおいて与えられていることを特徴とする、請求項1に記載の処置装置。
【請求項3】
第二軸(Z)は実質的に水平に延びることを特徴とする、請求項1又は2に記載の処置装置。
【請求項4】
第二旋回連結部(5)は、担持部材(2)が第二軸(Z)の周りに揺動することを可能にし、これにより、処置部材(1)が第二軸(Z)の周りに揺動することを可能にするように配置されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の処置装置。
【請求項5】
第二旋回連結部(5)は、担持部材(2)が第二軸(Z)の周りに少なくとも220°揺動することを可能にするように配置されていることを特徴とする、請求項4に記載の処置装置。
【請求項6】
第一軸(Y)は第二軸(Z)に対して実質的に直角であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の処置装置。
【請求項7】
担持部材(2)は、第一旋回連結部(3)が位置する第一端(6)、及び第二旋回連結部(5)が位置する第二端(7)を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の処置装置。
【請求項8】
担持部材(2)は、第一脚部分(A)及び第二脚部分(B)を含むL字型形状を有しており、第一脚部分(A)が担持部材(2)の第一端(6)を含み、第二脚部分(B)が担持部材(2)の第二端(7)を含み、第一及び第二脚部分(A,B)が角度を形成していることを特徴とする、請求項7に記載の処置装置。
【請求項9】
第一及び第二脚部分(A,B)によって形成される角度は約90°であることを特徴とする、請求項8に記載の処置装置。
【請求項10】
担持部材(2)のL字型形状は滑らかに曲がっていることを特徴とする、請求項8に記載の処置装置。
【請求項11】
担持部材(2)は、四角形、円形又は楕円形の断面を有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の処置装置。
【請求項12】
駆動手段は、回転運動を生じるように配置された回転モータ(M)を含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の処置装置。
【請求項13】
処置部材(1)はブラシを含むことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の処置装置。
【請求項14】
処置装置は、処置部材(1)が第四軸(Z′)の周りに揺動することを可能にするように配置された第三旋回連結部(11)を含むことを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の処置装置。
【請求項15】
第四軸(Z′)は第二軸(Z)と実質的に平行に延びることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の処置装置。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−504396(P2012−504396A)
【公表日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−529502(P2011−529502)
【出願日】平成21年9月21日(2009.9.21)
【国際出願番号】PCT/EP2009/062176
【国際公開番号】WO2010/040631
【国際公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(500215931)デラヴァル ホルディング アーベー (13)