説明

分配デバイス及びそれを備えた液体揮発装置

【課題】容器本体が外部環境の温度変化により加熱された場合に、多孔質含浸体に含浸されている揮発性液体が漏出するのを防止することができる分配デバイスを提供する。
【解決手段】容器本体18の上端開口部にホルダ19を嵌挿し、該ホルダ19の上部に形成された収容凹部19aに多孔質含浸体20を収容する。前記ホルダ19の中心部に形成された連通孔19c及び多孔質含浸体20の中心部に形成された挿入孔20aに対し多孔質ウィック21の上端部を挿入する。多孔質ウィック21の下部を容器本体18の内部に貯留された香料Kの中に進入させる。前記ホルダ19の外周寄りの部位に前記容器本体18の上部空間Rと大気側とを連通する凹部19d、連通路19f及び溝19eを形成する。前記連通路19fに対し空気を透過させ、かつ香料Kを浸透させない多孔質非漏出体22を嵌入する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、揮発性の液体を分配する分配デバイス及びそれを備えた液体揮発装置に係り、より詳しくは分配デバイスが加熱された場合に、該分配デバイスの容器本体の内部に貯留された液体が外部に漏洩するのを防止することができる分配デバイス及びそれを備えた液体揮発装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の香料容器として、特許文献1に開示されたものが提案されている。この香料容器は、容器本体の内部に芳香液を収容するとともに、容器本体の上端開口部から多孔質ウィックを上下方向に貫通するように装着し、このウィックによって前記芳香液を吸い上げ、外部に露出した前記ウィックの表面から芳香を揮発させるようになっていた。
【0003】
一方、本願出願人は図16に示すような芳香発生装置を開発した。この発生装置はホルダ81の収容孔81aに香料容器82が収容され、前記ホルダ81の上面に形成されたネジ筒81bにファンホルダ83が取り外し可能に装着され、このファンホルダ83に排出ファン84を回転するモータ85が装着されている。前記香料容器82は容器86と、該容器86の上端開口縁に接着した弁孔87aを有する固定弁プレート87と、該固定弁プレート87に開閉可能に接着した可動弁プレート88とにより構成されている。そして、前記モータ85によってファン84が回転されると、その空気流によって前記可動弁プレート88が弾性変形されて開放され、容器86の内部に収容された液状の香料Kに前記弁孔87aから空気が送られて芳香が発生され、前記ファンホルダ83の上部に形成された孔89から室内に放出されるようになっている。
【特許文献1】特表2007−523799号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、前者の芳香容器は、例えば夏場において、外気温が高いときに、容器本体の内部の上部空間の空気が加熱されると、その空気によって多孔質ウィックの内部に含浸されていた芳香液が外部に漏出するという問題があった。特に、前記容器本体が横転状態の場合には、芳香液の漏出が顕著になるという問題があった。
【0005】
一方、後者の芳香発生装置は、ファン84によって前記香料容器82の可動弁プレート88に空気を吹付けることによって可動弁プレート88を開放するようになっている。このため、前記モータ85の容量を大きくしないと可動弁プレート88が開放されないので、芳香発生装置の小型化を図ることができないという問題があった。なお、前記香料容器82の可動弁プレート88は、該容器82が単体で保管されたり運搬されたりする際に、容器82から香料Kが漏出しないようにするために、固定弁プレート87に対し可動弁プレート88を適正な弾性力で接触させなければならない。従って、可動弁プレート88を開放するために前記モータ85の容量を大きくする必要があり、芳香発生装置の小型化を図ることができない。
【0006】
本発明の目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、容器本体が外部環境の温度変化により加熱された場合に、多孔質含浸体に含浸されている揮発性液体が漏出するのを防止することができる分配デバイスを提供することにある。
【0007】
本発明の別の目的は、製品の小型化を図ることができるとともに、環境を配慮した省エネルギー化を図ることができる液体揮発装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、揮発性の液体を収容するための有底筒状の容器本体の上端開口に対し、前記液体を含浸させる多孔質含浸体を嵌入し、該多孔質含浸体の内端部に前記容器本体内の液体を毛細管作用により吸い上げて多孔質含浸体に流動させる多孔質ウィックを設け、前記容器本体の内部空間の空気が熱膨張された場合に、膨張空気を外部に排出し、かつ液体の漏出を防止する膨張空気排出手段を設けたことを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記膨張空気排出手段には、前記容器本体が横転状態において、該容器本体内の液体が外部に漏出するのを阻止する機能が備えられていることを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記膨張空気排出手段は、空気を外部に透過させ、かつ液体の漏出を阻止する機能を有する多孔質非漏出体により形成されていることを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記容器本体の開口には、前記多孔質含浸体を収容するホルダが嵌入され、該ホルダには容器本体の内部と外部を連通する連通孔が設けられ、該連通孔に前記膨張空気排出手段が設けられていることを要旨とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の分配デバイスを収容するデバイス収容ケースと、該デバイス収容ケースに装着され、かつ前記多孔質含浸体の表面に空気を吹き付け可能な空気吹付手段とを備えたことを特徴とすることを要旨とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項5において、前記デバイス収容ケースには、複数種の香料の液体を個別に収容した複数種の分配デバイスが収容され、前記空気吹付手段は、前記デバイス収容ケースに装着されたファン収容ケースと、該ファン収容ケースに対し前記各分配デバイスとそれぞれ対応するように、かつ各分配デバイスの多孔質含浸体の表面に空気を吹き付けて香料を揮発させるモータ及びファンを有する複数の送風ファンと、前記各送風ファンのモータを個別に制御するモータ制御手段とにより構成されていることを要旨とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項6において、前記各分配デバイスから排出された複数種の香料の揮発成分をブレンドするブレンド室を有するハウジングを備えていることを要旨とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7において、前記各分配デバイスは、デバイス収容ケースの収容孔に対し上端面が同一平面となるように収容され、前記各送風ファンは、ファン収容ケースのファン収容室に収容され、該収容ケースには前記ファンから空気を前記分配デバイスに供給するための空気通路が形成され、前記デバイス収容ケースに対し、前記ファン収容ケースが脱着可能に構成されていることを要旨とする。
【0016】
請求項9に記載の発明は、請求項6〜8のいずれか一項において、前記モータ制御手段は、複数種の香料の組合せ及び組み合わされた各液体のブレンド割合に関する調香パターンデータに基づいて各送風ファンのモータのオン・オフ制御及び各モータの回転を個別に制御する機能を備えていることを要旨とする。
【0017】
請求項10に記載の発明は、請求項9において、前記モータ制御手段は、パーソナルコンピュータ又は携帯電話によって作成された調香パターンデータを受信するように構成されていることを要旨とする。
【0018】
請求項11に記載の発明は、請求項10において、前記コンピュータ又は携帯電話には、インターネットを介してプロバイダの調合用データベースに記憶された調香パターンデータをダウンロードする機能が備えられていることを要旨とする。
【発明の効果】
【0019】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の分配デバイスの発明によれば、容器本体が外部環境の温度変化により、容器本体の上部空間の空気が熱膨張された場合に、膨張空気排出手段により膨張空気が外部に排出される。このため多孔質含浸体に含浸されている揮発性液体が漏出するのを防止することができる。
【0020】
請求項5〜11のいずれか一項に記載の液体揮発装置の発明によれば、分配デバイスの多孔質含浸体に空気を吹き付ける空気吹付手段の容量が低減され、小型モータでの作動が可能となり、液体揮発装置の小型化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の分配デバイスを香料容器に具体化するとともに、液体揮発装置を芳香発生装置として具体化した一実施形態を図1〜図11に従って説明する。
図5及び図6に示すように、芳香発生装置11の下部ユニット12及び上部ユニット13は、蝶番14によって開閉可能に構成されている。前記下部ユニット12は、例えばABS(acrylonitrile butadiene styrene )樹脂等の合成樹脂により成形され、かつバッテリー(図示略)を収容するための有底円筒状の収容ケース15と、この収容ケース15の上部開口縁に取り外し可能に嵌合された容器収容ケース16と、この容器収容ケース16に形成された複数(この実施形態では図7に示すように6箇所)の収容孔16aに対し、脱着可能に収容された複数個の香料容器17とによって構成されている。
【0022】
次に、図1〜図4に基づいて前記各香料容器17について説明する。
ガラス又は樹脂製の容器本体18の上端開口部18aには、合成樹脂製のホルダ19が取り外し可能に装着され、該ホルダ19の上部に形成された収容凹部19aには、多孔質含浸体20が収容されている。前記ホルダ19の外周面には前記容器本体18の上端開口縁に当接して該ホルダ19の位置決めを行うための段差部19bが形成されている。前記ホルダ19の中心部には前記収容凹部19aと容器本体18の上部空間Rと連通するための連通孔19cが形成されている。この連通孔19cには多孔質ウィック21の上部が貫通され、該多孔質ウィック21の上端部は前記多孔質含浸体20の中心部に形成された挿入孔20aに挿入されている。この多孔質ウィック21によって容器本体18の内部に貯留された液状の香料Kを毛細管現象により上方に吸い上げて前記多孔質含浸体20に含浸させるようになっている。
【0023】
前記ホルダ19の下面には、ドーナッツ状の凹部19dが形成され、前記収容凹部19aの円筒状の内周面には、上下方向に延びる溝19eが複数箇所に形成されている。この実施形態では前記溝19eは図2に示すように等ピッチで3箇所に形成されている。前記凹部19dと前記各溝19eは、連通路19fによってそれぞれ連通されている。前記凹部19d、連通路19f及び溝19eによって、前記容器本体18の上部空間Rと外部とを連通するようにしている。前記各連通路19fの下部内周面には、弁座のような取付座19gが形成されている。各取付座19gには、膨張空気排出手段としての機能及び容器本体18内の香料Kの漏出を防止する機能を有する多孔質非漏出体22が収容されている。この多孔質非漏出体22は前記容器本体18の上部空間Rの空気を前記連通路19f及び溝19eを通して外部に排出する毛細管状の多数の細孔を有している。又、多孔質非漏出体22の細孔は、前記容器本体18内の液状の香料Kが接触されても、該香料Kが該多孔質非漏出体22に浸透されないように設定されている。そして、前記多孔質非漏出体22によって香料Kが外部に漏出されないようにしている。前記多孔質非漏出体22として、香料Kが浸透しても外部漏出しない材料を用いてもよい。
【0024】
前記多孔質含浸体20の材料として、この実施形態ではアサヒ繊維工業(株)製の商品名ファイバーロッドを用いている。このファイバーロッドは芳香剤を吸い上げる無数の細孔を有しており、細くて凝集性のある紐状の毛細管形状の構造となっている。このファイバーロッドは、約21μmの紐状の繊維が束になった構造で、約75%が空隙となっている。又、前記多孔質ウィック21を構成する材料として、旭化成ケミカルズ(株)製の商品名、VH−900を用いており、その構造は多孔質形状による毛細管形状の構造となっている。この多孔質ウィック21の細孔の平均細孔径は、ほぼ25μmに設定され、気孔率は42%に設定されている。さらに、前記多孔質非漏出体22を構成する材料は、信越化学(株)製のシリコンを用いている。このシリコンに代えて、イノアックコーポレーション(株)製の多孔質形状のスポンジ構造のもの、すなわち高機能フォーム(商品記号:SAQ)、モルトフィルタ(商品記号CFS)を用いている。このモルトフイルタのセル数(個/25mm)は、68±8個/25mmとなっている。又、このモルトフィルタのセルの平均細孔径は、250μm〜500μmの範囲に設定されている。
【0025】
前記香料容器17が単体で保管されている状態で、外気温が上昇して容器本体18の上部空間Rの空気の温度が上昇して空気が膨張すると、この膨張空気は凹部19d、前記多孔質非漏出体22の細孔、連通路19f及び溝19eを通して外部に排出される。このため、容器本体18の上部空間Rの膨張空気が前記多孔質含浸体20の細孔に進入することはなく、多孔質含浸体20に含浸されていた香料Kの漏出が防止される。
【0026】
又、図4に示すように、香料容器17が横転状態において、前記連通路19fが3箇所に設けられているので、3つの連通路19fのいずれか1つが容器本体18の上部の空間Raと対応するので、空間Raの空気が前記多孔質非漏出体22を通して外部に排出される。又、香料Kの液面よりも下方に位置する2つの連通路19fに収容された多孔質非漏出体22は、香料Kを浸透させる機能はないので、香料Kが容器本体18内から外部に漏出することはない。
【0027】
図1及び図2に示すように、前記ホルダ19の上部外周面には、案内部19hが形成されている。そして、図6に示すように、香料容器17が容器収容ケース16の収容孔16aに収容された状態で、前記多孔質含浸体20に含浸されている香料Kから揮発された芳香を水平方向に案内するようになっている。又、複数種の香料容器17をそれぞれ所定の箇所に適正にセットするために突起19iが二箇所に形成され、この突起19iは、容器収容ケース16の上面に形成された係合凹部16bに係合されている。図7では、二つの係合凹部16bの形成角は、どの収容孔16aも同じであるが、前記突起19i及び係合凹部16bの形成角をそれぞれ相違させたり、形状を相違させたりすることにより、種類の異なる香料容器17が所定の位置に適正にセットされるようにするのが望ましい。
【0028】
図6に示すように、前記容器収容ケース16の収容孔16aに前記香料容器17が収容された状態において、前記香料容器17の内部に貯留された香料Kの貯留量を確認するために、前記容器収容ケース16には開口16eが形成されている。
【0029】
次に、前記上部ユニット13の構成について説明する。
この上部ユニット13は、図5に示すように、前記下部ユニット12の容器収容ケース16の上部外周面に対し前記蝶番14によって回動可能に連結された例えばABS樹脂等の合成樹脂よりなるファン収容ケース24と、図6に示すように、前記ケース24の上端外周縁24aに取り外し可能に嵌合固定された有蓋円筒状のハウジング25とを備えている。
【0030】
図9に示すように、前記ファン収容ケース24の上面には平面視四角形状をなす複数のファン収容室24bが所定深さに、かつファン収容ケース24の円周方向に等ピッチで、前記容器収容ケース16の収容孔16aに収容された各香料容器17と対応するように形成されている。図6に示すように、各ファン収容室24bの底面には円筒状をなす空気通路24cが下方にそれぞれ貫通形成されている。前記各ファン収容室24bには空気吹付手段としての第1〜第6の送風ファン27A〜27Fが収容されている。第1〜第6の送風ファン27A〜27Fは全て同様に構成されているので、第1の送風ファン27Aについて、図9により説明する。この第1の送風ファン27Aは有蓋四角筒状のハウジング28の蓋部28aの下面にモータ29を固定し、該モータ29の回転軸の下端部にファン30を連結して構成されている。前記蓋部28aには、通気孔28bが上下に貫通形成され、前記モータ29によりファン30が回転されると、ハウジング28の上方から前記通気孔28bを通して空気が前記空気通路24c内に送られて、該空気通路24cの下端開口から前記香料容器17の多孔質含浸体20に吹き付けられ、多孔質含浸体20に含浸されていた香料Kが揮発されて芳香が発生されるようにしている。
【0031】
図6に示すように、前記ファン収容ケース24の中心部には、支持棒31が上下方向に貫通され、該支持棒31の下端部には、スリーブ32が嵌合固定され、該スリーブ32の外周面には、円盤状の弁板33が前記支持棒31を中心に回動可能に嵌合されている。前記スリーブ32には、板バネよりなる係止金具34が図示しないボルトにより取り付けられている。前記容器収容ケース16の中心部には、前記係止金具34を進入させるためのテーバ状の係合孔16cが形成され、その係合孔16cの下端縁に形成された係止段部16dに前記係止金具34に形成した係止突起34aが係止されることにより、容器収容ケース16とファン収容ケース24が接合状態に保持されるようにしている。そして、図6に示すように、前記下部ユニット12に対し上部ユニット13が接合された閉鎖状態において、下部ユニット12から上部ユニット13を開放する場合には、一方の手で下部ユニット12を把持するとともに、他方の手で上部ユニット13を把持して、この上部ユニット13を蝶番14を中心に時計回り方向に回動すると、前記係止段部16dから係止金具34の係止突起34aが離脱されて、上部ユニット13が開放状態に切り換えられる。
【0032】
図8に示す前記弁板33は、図6に示すように前記ファン収容ケース24の下面に形成された収容凹所24dに収容されている。この弁板33には図8に示すように前記長孔状の連通孔33aが前記各空気通路24cとそれぞれ対応可能に放射状に形成されている。前記弁板33の外周面には、回動操作用のつまみ33bが一体に形成され、該つまみ33bは、図9に示すようにファン収容ケース24の外周面から外部に突出されている。そして、このつまみ33bを操作して、弁板33を回動すると、前記連通孔33aが空気通路24cと連通する開弁位置と、図8に示すように各連通孔33aの間に形成された閉鎖部33cが前記空気通路24cを閉鎖する閉弁位置との間で切り換えられるようになっている。そして、不使用時には、弁板33を閉弁位置にすることにより、香料と外部空気を遮断し、香料の自然揮発を防ぐようにしている。
【0033】
前記ファン収容ケース24には、前記多孔質含浸体20から揮発された芳香を、弁板33の連通孔33aを通して空気とともに外部に放出する放出通路24eが形成され、該放出通路24eによって芳香をファン収容ケース24の外部に導くようになっている。前記各放出通路24eはファン収容ケース24の上面に一体形成されたノズル部24fに連通されている。前記各ノズル部24fには、図6に示すようにエアパイプ35が接続されている。前記ハウジング25の蓋部の中央部に形成された取付孔25aには、各種の芳香をブレンドするブレンド室Bを有する排出ノズル36が嵌合されている。前記各エアパイプ35の上端部は、前記ブレンド室Bの近傍に配設されている。
【0034】
次に、前記のように構成された芳香発生装置11の第1〜第6の送風ファン27A〜27Fの各モータ29のオン・オフ制御及び各モータ29の回転を制御することにより複数種の芳香のブレンド量を制御することができるモータ制御手段について説明する。
【0035】
図10に示すように、芳香発生装置11の各モータ29にはそれぞれ駆動回路37が接続され、各駆動回路37には、前記各モータ29に電流をそれぞれ供給するためのプラグ38aを有するリード線38が接続されている。前記芳香発生装置11には前記各モータ29の動作を制御するための制御装置40が備えられている。この制御装置40は中央演算処理装置(CPU)41を備えるとともに、リードオンリーメモリ(ROM)42及びランダムアクセスメモリ(RAM)43を備えている。前記制御装置40は信号線44を介して前記各駆動回路37に調香動作に関する制御信号を出力するようになっている。前記RAM43或いはハードディスク等の記憶媒体には調香パターンデータ等の各種のデータが記憶されるようになっている。前記ROM42には前記RAM43に記憶された調香パターンデータに基づいて前記各駆動回路37に対し制御信号を出力するためのプログラムを実行するソフトウェアが格納されている。前記RAM43等の記憶媒体には外部から調香パターンデータ等の各種のデータが取り込まれるようになっている。この各種のデータの入力手段について以下に説明する。
【0036】
図10に示す前記パーソナルコンピュータ45には表示装置46及び操作パネル47が接続されている。又、パーソナルコンピュータ45はインターネット48を介して調香パターンデータ等の各種のデータを提供するプロバイダ49に接続することができる機能を備えている。前記パーソナルコンピュータ45は中央演算処理装置(CPU)50、リードオンリーメモリ(ROM)51及びランダムアクセスメモリ(RAM)52を備えている。そして、前記プロバイダ49から調香パターンデータ等の各種のデータをダウンロードして前記RAM52等の記憶媒体に記憶するようになっている。前記ROM51には前記記憶媒体に記憶された多種多様な調香パターンデータを用いて前記操作パネル47の操作によって、前記表示装置46の表示画面を目視しながら所望する調香パターンデータを後述するように選択設定することができるプログラムを記憶したソフトフェアが格納されている。前記パーソナルコンピュータ45にはリセプタクル53が設けられ、一方、前記制御装置40にもリセプタクル54が設けられている。そして、前記リセプタクル53,54にはUSBケーブル55に接続されたプラグ56が接続されるようになっている。このUSBケーブル55によって、パーソナルコンピュータ45から作成された調香パターンデータを制御装置40に送信することができるようにしている。
【0037】
図6に示すように、前記ハウジング25の内部には、前記エアパイプ35を囲繞するように支持板60が水平に装着されている。この支持板60には、図示しないが図10に示す各種の制御機器が装着されている。図10に示す前記制御装置40には、電源をオン・オフするための電源スイッチSWが接続され、該電源スイッチSWは、図5のハウジング25の上面に露出されている。図10に示す前記制御装置40には、三種類の調香パターンのいずれか一つを選択することができる選択ボタン57A〜57Cが接続されている。そして、この選択ボタン57A〜57Cのいずれか一つをオンすることにより、所定の調香パターンデータに基づいて、芳香をブレンドすることができるようにしている。この選択ボタン57A〜57Cは、図5に示すように、前記支持板60に支持され、ハウジング25の上部に露出されている。
【0038】
次に、前記のように構成した芳香発生装置11及びモータ制御手段の動作について説明する。
図7及び図9に示す6個の香料容器17の内部には、全て異なる種類の香料Kが収容されている。この香料Kとして、この実施形態では例えば、精油名がアンジェリカ、ベンゾイン、イランイラン、オレンジ、ジャスミン、ラベンダーが用いられている。
【0039】
図6に示すように、前記下部ユニット12の容器収容ケース16の6つ(図7参照)の収容孔16aに種類の異なる香料Kを貯留した前記各香料容器17が収容され、上部ユニット13のハウジング25が下部ユニット12の収容ケース15の上端縁に接合され、弁板33が空気通路24cを開放する開放位置に保持された状態において、6種類の香料Kのうち室内の状況、使用者の心理状態、あるいは来客の有無等の各種の諸条件に応じて、図10に示すパーソナルコンピュータ45の操作パネル47を使用者が操作することにより、ブレンドする複数の香料Kの選択を行うとともに、選択された複数の香料Kの芳香のブレンド割合を設定する。これらの香料Kの選択及び選択された香料Kの芳香のブレンド割合の選択・設定作業は、多数種類用意された香料の組合せ及び各香料の芳香のブレンド割合に関する調香パターンデータの中から選択される。具体的には、前記操作パネル47を操作することによりインターネット48を介してプロバイダ49から調香パターンデータをダウンロードして、パーソナルコンピュータ45の記録媒体に記録する。次に、多種多様の調香パターンデータを表示装置46の表示画面46aに表示する。この調香パターンの極く一例を挙げると、例えば図11に示すようになる。
【0040】
図11に示すように表示画面46aに調香パターンのリストが表示された状態で、パターンの選定用アイコンS1をクリックすることにより五種類のパターン1〜5のなかから例えばパターン1を選択する。これによって、ブレンドされる香料Kの種類及びブレンド割合が設定される。なお、前記芳香のブレンド割合は各モータ29の電圧又は電流を変更することによりファン30の回転速度を制御したり、モータ29の基準時間内における動作時間を制御したりすることによって設定される。このモータ29の動作時間制御は、例えば一分間を基準として、モータ29を何秒作動させるかを変更設定することにより行われる。
【0041】
次に、前記操作パネル47を操作して表示画面46aに表示された作動時間設定用アイコンS2をクリック操作することにより、芳香発生装置11の作動時間を所定時間(例えば3時間)に設定する。
【0042】
そして、上記の選択・設定動作が終了した後、表示画面46aに設けられた起動スイッチS3をクリック操作すると、パーソナルコンピュータ45からUSBケーブル55を介して前記制御装置40のRAM43に選択された調香データ(パターン1)が転送される。この結果、制御装置40から駆動回路37に調香データ(パターン1)に基づいて各種の制御信号が伝送され、これにより、前記第1〜第6の送風ファン27A〜27Fのうち選択された第1,第3,第4の送風ファン27A,27C,27Dが作動され、芳香のブレンド割合(50:30:20)に基づいて各送風ファンがそれぞれ所定の回転速度で回転される。これにより、選択された第1,第3,第4の香料容器17の容器本体18の内部からハウジング25の内部に三種類の芳香が供給され、ハウジング25の内部でブレンドされた芳香が排出ノズル36から室内に放出される。
【0043】
さらに、前記芳香発生装置11を単体で使用する場合には、リセプタクル54からUSBケーブル55を外し、図5に示す電源スイッチSWをオンした後、選択ボタン57A〜57Cのいずれか一つを選択してオンする。すると、この選択されたボタンに対応する所定の調香パターンデータが記憶媒体(RAM43)から読み出され、これに基づいて、複数種の香料容器17と対応するファン30が回転されて、芳香がブレンドされ、排出ノズル36から外部に放出される。
【0044】
上記実施形態の香料容器17及び芳香発生装置11によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、前記香料容器17の容器本体18の上端開口部にホルダ19を装着し、該ホルダ19の収容凹部19aに多孔質含浸体20を嵌入し、多孔質含浸体20に多孔質ウィック21を接続した。そして、多孔質ウィック21によって前記容器本体18の内部に貯留した香料Kを吸い上げて前記多孔質含浸体20に供給するようにしたので、図6に示すように、前記多孔質含浸体20に前記ファン30によって発生された空気流を吹き付けて、香料Kを揮発させて芳香を発生させることができる。このため、多孔質含浸体20の表面に単に空気流を作用させればよいので、香料Kを揮発させるためのモータ29を小容量化でき、芳香発生装置11の小型化を図ることができる。
【0045】
(2)上記実施形態では、香料容器17の容器本体18の上部に装着されたホルダ19に装着されたホルダ19に凹部19d、溝19e及び連通路19fを設けるとともに取付座19gに、多孔質非漏出体22を配設した。このため、容器本体18が外部環境温度の変化により加熱されて容器本体18の上部空間Rの空気が膨張したとき、その膨張空気が多孔質非漏出体22の細孔を介して外部に排出される。従って、膨張した空気が多孔質ウィック21の細孔を通して前記多孔質含浸体20の内部に進入することはなく、多孔質含浸体20に含浸されている液状の香料Kが多孔質含浸体20の表面に漏出するのを防止することができる。
【0046】
(3)上記実施形態では、前記多孔質非漏出体22を用いたので、図4に示すように容器本体18が横転状態において、容器本体18の内部に収容された香料Kが外部に漏出するのを防止することができる。
【0047】
(4)上記実施形態では、前記芳香発生装置11の容器収容ケース16の複数の収容孔16aに香料容器17をそれぞれ収容するとともに、上部ユニット13のハウジング25の内部に収容したファン収容ケース24のファン収容室24bに複数の送風ファン27A〜27Fを収容した。又、各送風ファン27A〜27Fによって空気を前記香料容器17の多孔質含浸体20に吹き付けて含浸された香料Kを揮発させて芳香を発生させるようにした。このため、部品点数を低減し、製造及び組付作業を容易に行い、小型化を図ることができるとともに、コストを低減することができる。
【0048】
(5)上記実施形態では、ハウジング25の上部にブレンド室Bを有する排出ノズル36を設け、複数種類の芳香のブレンドを行うようにしたので、適正にブレンドされた芳香を室内に容易に供給することができる。
【0049】
(6)上記実施形態では、下部ユニット12の上面に対し上部ユニット13の下面を開閉可能に蝶番14によって連結したので、複数の香料容器17の香料Kが消費された後に、香料容器17を新しいものものと交換する作業を容易に行うことができる。
【0050】
(7)上記実施形態では、パーソナルコンピュータ45に対し、調香パターンデータを、プロバイダ49からインターネット48を介してダウンロードすることができるように構成した。このため、パーソナルコンピュータ45の操作パネル47を操作することによって多種多様な調香パターンデータに基づいて調香パターンの作成作業を非常に容易に行うことができる。
【0051】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 図12に示す香料容器17は、前記容器本体18の上端開口部に多孔質含浸体20が嵌入され、その多孔質含浸体20の上端外周縁に一体に形成されたフランジ部20bが容器本体18の上端開口縁に接触され、多孔質含浸体20が位置決めされるようにしている。前記多孔質含浸体20の一部には貫通孔20cが形成され、該貫通孔20cには多孔質非漏出体22が嵌入されている。前記多孔質非漏出体22を前記容器本体18に形成された取付孔18cに取り付けるようにしてもよい。
【0052】
・ 図13に示す香料容器17は、多孔質含浸体20の下端部に一体に多孔質ウィック21を形成している。又、前記多孔質含浸体20の貫通孔20cには、多孔質非漏出体22が嵌入されている。
【0053】
・ 図14に示す香料容器17は、前記ホルダ19に形成された前記取付座19gに対し開閉弁23を配設している。そして、前記容器本体18の上部空間Rの空気が膨張して圧力が上昇すると、その圧力によって前記開閉弁23が弾性変形されて連通路19fが開放されて、上部空間Rの空気が外部に排出されるようになっている。
【0054】
・ 図15に示すように、自動車のコンソールボックス61に装着されたカップホルダ62の保持穴62aに対し、芳香発生装置11を装着する。前記リード線38の先端に対しプラグ64を接続し、該プラグ64を自動車のシガーライターのソケット63に接続可能に構成する。又、芳香発生装置11に接続されたUSBケーブル55のプラグ56を携帯電話58のリセプタクルに接続するようにしてもよい。
【0055】
この実施形態においては、自動車の運転者が前記携帯電話58を操作することにより所望する香料Kのブレンドを行うことができ、車室内に放出するブレンドされた芳香を好みに応じて容易に設定することができる。
【0056】
・ 図16に示す芳香発生装置において、図示しないが、前記ホルダ81の収容孔81aに対し前述した香料容器17を装着するようにしてもよい。
・ 図示しないが、図10に示す前記表示装置46の表示画面46aに対し複数種類の香料データを表示した状態で、ブレンドする香料を適宜に選択設定するとともに、選択された香料のブレンド割合を適宜に設定することができるようにしてもよい。
【0057】
・ 図示しないが、前記芳香発生装置11の制御装置40の記録媒体に対し香料データ及び調香パターンデータを予め記憶するとともに、芳香発生装置11に表示部及び操作部を設け、該操作部を操作することによって前記パーソナルコンピュータ45と同様に調香パターンを選択・設定することができるようにしてもよい。さらに、前記制御装置40に対し、ブレンドする複数の香料を選択して設定するとともに、選択された香料のブレンド割合をそれぞれ設定することができる機能を付与したり、送風ファンの各作動時間をそれぞれ設定する機能を付与したりしてもよい。
【0058】
・ 前記香料容器17の配置個数を2、3、4、5、7あるいは8箇所以上に設定してもよい。
・ パーソナルコンピュータ45又は携帯電話58から無線通信により前記制御装置40に対し各種のデータを送信するようにしてもよい。
【0059】
・ 前記実施形態では前記下部ユニット12に対し上部ユニット13を蝶番14によって回動可能に連結したが、蝶番14に代えて、下部ユニット12の容器収容ケース16の上端外周面及び上部ユニット13のファン収容ケース24の下端外周面に対しそれぞれ外側フランジ部を形成し、両外側フランジ部を複数のボルトにより連結するようにしてもよい。又、前記容器収容ケース16の上面と、ファン収容ケース24の下面に対し、それぞれ嵌め合わされる凹部と凸部を複数箇所に形成してもよい。
【0060】
・ 一つの香料容器17を用いた芳香発生装置に具体化してもよい。
・ 前述した各実施形態を可能な範囲内で組み合わせてもよい。
・ 前記実施形態では、香料容器17及び芳香発生装置11に具体化したが、例えば、臭気マスク剤、殺虫剤、薬物、及び殺虫又は医学的効果を有する他の揮発性物質の分配をする分配デバイス及び揮発性物室の揮発装置に具体化してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】この発明の分配デバイスを香料容器として具体化した一実施形態を示す中央部縦断面図。
【図2】香料容器の平面図。
【図3】香料容器の上部の斜視図。
【図4】香料容器の横転状態の横断面図。
【図5】この発明の液体揮発装置を芳香発生装置として具体化した一実施形態を示す斜視図。
【図6】芳香発生装置の中央部縦断面図。
【図7】容器収容ケースの斜視図。
【図8】弁板の斜視図。
【図9】容器収容ケース、ファン収容ケース及び送風ファンの斜視図。
【図10】芳香発生装置の芳香動作を行う制御システムの回路図。
【図11】表示装置の表示画面の正面図。
【図12】この発明の香料容器の別の実施形態を示す縦断面図。
【図13】この発明の香料容器の別の実施形態を示す縦断面図。
【図14】この発明の香料容器の別の実施形態を示す開閉弁の説明図。
【図15】この発明の芳香発生装置の別の実施形態を示す斜視図。
【図16】従来の芳香発生装置の縦断面図。
【符号の説明】
【0062】
B…ブレンド室、K…香料、15…収容ケース、16a,81a…収容孔、16e…開口、18…容器本体、19,81…ホルダ、19c,33a…連通孔、20…多孔質含浸体、21…多孔質ウィック、22…多孔質非漏出体、24…ファン収容ケース、24b…ファン収容室、24c…空気通路、25,28…ハウジング、27A−27F…送風ファン、29…モータ、30…ファン、45…パーソナルコンピュータ、48…インターネット、49…プロバイダ、58…携帯電話。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
揮発性の液体を収容するための有底筒状の容器本体の上端開口に対し、前記液体を含浸させる多孔質含浸体を嵌入し、該多孔質含浸体の内端部に前記容器本体内の液体を毛細管作用により吸い上げて多孔質含浸体に流動させる多孔質ウィックを設け、前記容器本体の内部空間の空気が熱膨張された場合に、膨張空気を外部に排出し、かつ液体の漏出を防止する膨張空気排出手段を設けたことを特徴とする分配デバイス。
【請求項2】
請求項1において、前記膨張空気排出手段には、前記容器本体が横転状態において、該容器本体内の液体が外部に漏出するのを阻止する機能が備えられていることを特徴とする分配デバイス。
【請求項3】
請求項2において、前記膨張空気排出手段は、空気を外部に透過させ、かつ液体の漏出を阻止する機能を有する多孔質非漏出体により形成されていることを特徴とする分配デバイス。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項において、前記容器本体の開口には、前記多孔質含浸体を収容するホルダが嵌入され、該ホルダには容器本体の内部と外部を連通する連通孔が設けられ、該連通孔に前記膨張空気排出手段が設けられていることを特徴とする分配デバイス。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の分配デバイスを収容するデバイス収容ケースと、該デバイス収容ケースに装着され、かつ前記多孔質含浸体の表面に空気を吹き付け可能な空気吹付手段とを備えたことを特徴とする液体揮発装置。
【請求項6】
請求項5において、前記デバイス収容ケースには、複数種の香料の液体を個別に収容した複数種の分配デバイスが収容され、前記空気吹付手段は、前記デバイス収容ケースに装着されたファン収容ケースと、該ファン収容ケースに対し前記各分配デバイスとそれぞれ対応するように、かつ各分配デバイスの多孔質含浸体の表面に空気を吹き付けて香料を揮発させるモータ及びファンを有する複数の送風ファンと、前記各送風ファンのモータを個別に制御するモータ制御手段とにより構成されていることを特徴とする液体揮発装置。
【請求項7】
請求項6において、前記各分配デバイスから排出された複数種の香料の揮発成分をブレンドするブレンド室を有するハウジングを備えていることを特徴とする液体揮発装置。
【請求項8】
請求項6又は7において、前記各分配デバイスは、デバイス収容ケースの収容孔に対し上端面が同一平面となるように収容され、前記各送風ファンは、ファン収容ケースのファン収容室に収容され、該収容ケースには前記ファンから空気を前記分配デバイスに供給するための空気通路が形成され、前記デバイス収容ケースに対し、前記ファン収容ケースが脱着可能に構成されていることを特徴とする液体揮発装置。
【請求項9】
請求項6〜8のいずれか一項において、前記モータ制御手段は、複数種の香料の組合せ及び組み合わされた各液体のブレンド割合に関する調香パターンデータに基づいて各送風ファンのモータのオン・オフ制御及び各モータの回転を個別に制御する機能を備えていることを特徴とする液体揮発装置。
【請求項10】
請求項9において、前記モータ制御手段は、パーソナルコンピュータ又は携帯電話によって作成された調香パターンデータを受信するように構成されていることを特徴とする液体揮発装置。
【請求項11】
請求項10において、前記コンピュータ又は携帯電話には、インターネットを介してプロバイダの調合用データベースに記憶された調香パターンデータをダウンロードする機能が備えられていることを特徴とする液体揮発装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−148747(P2010−148747A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−331562(P2008−331562)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000193634)瑞浪精機株式会社 (3)
【Fターム(参考)】