説明

刈払機

【課題】 ガイド部を回動自在に内側ケースに設けている軸受部の下面及び上面を、安価な下側封止部及び上側封止部で封止して、軸受部を規格通りの寿命で使用できるようにする刈払機を提供すること。
【解決手段】 ハンドルシャフトの先端部に設けられ、回転駆動される回転軸13に取り付けられている刈払刃9と、回転軸13に設けられている内側ケース15と、刈払刃9の下面側に配置され、内側ケース15に対してその半径方向の外側に軸受部19を介して回動自在に設けられ、刈払刃9を含む被回動駆動側部11よりも地面に向かう側に突出しているガイド部10と、ガイド部10に設けられ、軸受部19の地面に向かう側の下面19aを封止する環状の下側封止部61と、内側ケース15側に保持され、軸受部19の刈払刃9に向かう側の上面19bを封止する環状の上側封止部62とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドルシャフトの先端部に刈払刃が回動自在に設けられ、この刈払刃の下面側に軸受部を介して回動自在にガイド部が取り付けられている刈払機に関する。
【背景技術】
【0002】
刈払機の一例として、例えば図8に示すものがある(例えば、特許文献1参照。)。この刈払機101は、ハンドルシャフト102の先端部に刈払刃103が回動自在に設けられ、この刈払刃103は、ハンドルシャフト102の基端部に取り付けられているエンジン(図示せず)によって回転駆動されるものである。そして、この刈払刃103の下面側には、下側カバー104が配置されており、この下側カバー104は、軸受部105を介して回動自在に内側ケース106に設けられ、この内側ケース106は、回転軸107に取り付けられている。また、下側カバー104は、突出部108等を介してハンドルシャフト102に固定して取り付けられている。
【0003】
刈払刃103がエンジンに駆動されて所定方向に高速回転すると、この刈払刃103によって草や芝等を刈り取ることができる。
【0004】
また、図8に示すように、ハンドルシャフト102に固定されて回転しない下側カバー104の外周縁部104aは、回転される刈払刃103の外周縁部103aよりも半径方向の外側に少しだけ突出しており、高速回転する刈払刃103を内側に収容しているので、草刈作業中に、この高速回転する刈払刃103の外周縁部103aが、作業場所にある小石、缶、ビン等を跳ね飛ばすことを防止することができる。
【0005】
なお、この下側カバー104の外周縁部104aには、多数の凹凸部が形成され、この多数の凹凸部に草が入り込むことによって草が刈られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−197900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、図8に示す従来の刈払機101では、ハンドルシャフト102に固定されて回転しない下側カバー104は、軸受部105を介して相対的に回動自在に内側ケース106に設けられているが、この軸受部105の下面及び上面が解放されているので、草刈作業中において、砂、泥、ゴミ、刈草、水等が、軸受部105の下面及び上面からその内部に進入することがあり、軸受部105の機能の低下を引き起こすことが考えられる。
【0008】
なお、図8において、軸受部105の下面は、この軸受部105を下側カバー104及び内側ケース106に取り付けている孔用ストップリング及び軸用ストップリングによって覆われているが、この2つのストップリングの間には隙間が形成されて解放されている。
【0009】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ガイド部を回動自在に内側ケースに設けている軸受部の下面及び上面を、安価な下側封止部及び上側封止部で封止して、軸受部を規格通りの寿命で使用できるようにする刈払機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る刈払機は、ハンドルシャフトの先端部に設けられ、回転駆動される回転軸に取り付けられている刈払刃と、前記回転軸に設けられている内側ケースと、前記刈払刃の下面側に配置され、前記内側ケースに対してその半径方向の外側に軸受部を介して回動自在に設けられ、前記刈払刃を含む被回動駆動側部よりも地面に向かう側に突出しているガイド部と、前記ガイド部側又は前記内側ケース側に設けられ、前記軸受部の地面に向かう側の下面を封止する環状の下側封止部と、前記内側ケース側又は前記ガイド部側に設けられ、前記軸受部の前記刈払刃に向かう側の上面を封止する環状の上側封止部とを備えることを特徴とするものである。
【0011】
本発明に係る刈払機を使用して、草や芝等を刈り取るときは、エンジン等の回転駆動部を作動させて刈払刃を高速回転させる。この高速回転する刈払刃によって草や芝等を刈り取ることができる。
【0012】
そして、ガイド部が刈払刃を含む被回動駆動側部よりも地面に向かう側に突出しているので、草刈作業中において、ガイド部は、刈払機の重量を受け持つことによって、刈払機の重量が作業者に掛かることを低減することができる。
【0013】
また、ガイド部が地面や石、缶等と接触することがあっても、刈払刃を含む被回動駆動側部が地面や石等と接触することを防止できる。
【0014】
更に、ガイド部は、ハンドルシャフトに対して回動自在に設けられている場合、及びガイド部がハンドルシャフトに固定されている場合のいずれの場合でも、ガイド部が地面に接触した状態において、ガイド部が刈払刃と共に回転駆動されないので、このガイド部によって、作業場所にある小石、缶、ビン等を跳ね飛ばすことがないし、ガイド部が地面や石等に接触しても、衝撃や耳障りな接触音が全く発生しない。
【0015】
そして、軸受部の地面に向かう側の下面を環状の下側封止部で封止していると共に、軸受部の刈払刃に向かう側の上面を環状の上側封止部で封止しているので、草刈作業中において、砂、泥、ゴミ、刈草、水等が軸受内部に進入することを防止でき、軸受部の機能の低下及び損傷を防止することができる。
【0016】
また、下側封止部及び上側封止部は、軸受部とは別の物として形成することによって、軸受部の全体を修理したり交換せずに、下側封止部及び上側封止部を、軸受部とは別個に交換したり修理することができて経済的である。
【0017】
この発明に係る刈払機において、前記軸受部は、転がり軸受であり、内輪側部と外輪側部とを有し、前記下側封止部は、前記ガイド部と一体に形成され、そのリップ部が、前記内輪側部の下端面又は前記内側ケースの外周面と当接しているものとすることができる。
【0018】
このように、軸受部を転がり軸受とすると、刈払刃と共に高速回転する内側ケースと、回転駆動されないガイド部との間の摩擦抵抗を小さくすることができ、軸受部での騒音の発生を効果的に防止できる。そして、例えばガイド部がハンドルシャフトに対して回動自在に設けられている場合は、ガイド部が、刈払刃及び内側ケースに伴って回転することを効果的に抑制でき、刈払機を左右に揺動させるときに、車輪のような役割を果たしてその揺動作業をし易くすることができる。
【0019】
そして、下側封止部は、ガイド部と一体に形成されているので、下側封止部を設けたことによって、部品点数が増加しないし、製造の手間が掛からず、製造コストの増加を抑えることができる。
【0020】
また、ガイド部と一体に形成された下側封止部のリップ部が、内輪側部の下端面又は内側ケースの外周面と当接する封止構造であるので、軸受部の下面を確実に封止することができる。
【0021】
この発明に係る刈払機において、前記軸受部は、転がり軸受であり、内輪側部と外輪側部とを有し、前記上側封止部は、環状部材であり、前記内側ケース側に装着され、そのリップ部が、前記外輪側部の上端面又は前記ガイド部の内周面と当接しているものとすることができる。
【0022】
このように、軸受部を転がり軸受とした構成は、上記と同様に作用する。
【0023】
そして、上側封止部は、環状部材としているので、この上側封止部が損傷したときは、上側封止部のみを交換することができるので経済的である。
【0024】
また、内側ケース側に装着された上側封止部のリップ部が、外輪側部の上端面又はガイド部の内周面と当接する封止構造であるので、軸受部の上面を確実に封止することができる。
【0025】
この発明に係る刈払機において、前記軸受部は、滑り軸受であり、軸側部と軸受側部とを有し、前記下側封止部は、前記ガイド部と一体に形成され、そのリップ部が、前記軸側部としての前記内側ケース側の外周面と当接しているものとすることができる。
【0026】
このように、軸受部を滑り軸受とすると、刈払刃と共に高速回転する内側ケースと、回転駆動されないガイド部との間の摩擦抵抗を小さくすることができ、軸受部での騒音の発生を効果的に防止できるし、軸受部の重量の軽量化を図ることができる。そして、例えばガイド部がハンドルシャフトに対して回動自在に設けられている場合は、上記したように、刈払機を左右に揺動させるときに、車輪のような役割を果たしてその揺動作業をし易くすることができる。
【0027】
そして、下側封止部を、ガイド部と一体に形成したこと、及び下側封止部のリップ部が、軸側部としての内側ケース側の外周面と当接する封止構造としたことによって、それぞれ上記と同様に作用する。
【0028】
この発明に係る刈払機において、前記軸受部は、滑り軸受であり、軸側部と軸受側部とを有し、前記上側封止部は、環状部材であり、前記内側ケース側に装着され、そのリップ部が、前記軸受側部としての前記ガイド部側の内周面と当接しているものとすることができる。
【0029】
このように、軸受部を滑り軸受とした構成は、上記と同様に作用する。
【0030】
そして、上側封止部は、環状部材としたこと、及び上側封止部のリップ部が、軸受側部としてのガイド部側の内周面と当接する封止構造としたことによって、それぞれ上記と同様に作用する。
【0031】
この発明に係る刈払機において、前記内側ケースは、前記下側封止部の地面に向かう側の面を覆う被覆部を有するものとすることができる。
【0032】
この内側ケースに設けられている被覆部によると、軸受部の地面に向かう側の面を封止している下側封止部を、その下側から覆うことによって、砂や泥等が軸受部内にその下面側から進入することを確実に防止できる。そして、被覆部は、草刈作業中において、砂、泥等が下側封止部に対して衝突して損傷を与えたり、下側封止部が脱落することを防止でき、よって、この下側封止部による封止機能の長寿命化を図ることができる。
【0033】
この発明に係る刈払機において、前記下側封止部及び前記上側封止部のそれぞれに形成されたリップ部は、その先端部に向かうに従って厚みが小さくなるように形成され、前記リップ部の先端部が当接する相手側との間における相対的な回転に基づく当該当接部分の振動に応じて、前記リップ部が弾性変形して追従するように形成されているものとすることができる。
【0034】
このようにすると、下側封止部及び上側封止部のそれぞれに形成されたリップ部は、その先端部に向かうに従って厚みが小さくなるように形成されているので、リップ部の先端部が当接する相手側との間における相対的な回転に基づく当該当接部分の振動に応じて、リップ部が弾性変形して追従することができる。
【0035】
つまり、高速で回転駆動される刈払刃側の内側ケースと、回転駆動されないガイド部との間には、それらの振動や取付け位置のバラツキによって、両者間の相対的な回転に基づく振動が生じるが、その振動に応じてリップ部が弾性変形してその当接する相手側に追従することができる。これによって、軸受部の下面及び上面を確実に封止することができる。
【0036】
この発明に係る刈払機において、前記下側封止部及び前記上側封止部は、少なくともいずれか一方が環状部材として形成されているものとすることができる。
【0037】
このように、下側封止部及び上側封止部の少なくともいずれか一方を、環状部材として形成した構成は、上記と同様に作用する。
【0038】
この発明に係る刈払機において、前記下側封止部は、前記ガイド部側又は前記内側ケース側に結合して設けられているものとすることができる。
【0039】
このように、下側封止部を、ガイド部側又は内側ケース側に結合して設けると、下側封止部の脱落を防止できるし、下側封止部の位置決めを正確に行うことができる。
【0040】
この発明に係る刈払機において、前記上側封止部は、前記内側ケース側又は前記ガイド部側に結合して設けられているものとすることができる。
【0041】
このように、上側封止部を、内側ケース側又はガイド部側に結合して設けると、上側封止部の位置決めを正確に行うことができる。
【0042】
この発明に係る刈払機において、前記ガイド部は、前記ハンドルシャフトに対して回動自在に、又は固定して設けられているものとすることができる。
【0043】
このように、ガイド部を、ハンドルシャフトに対して回動自在に設けると、草刈作業中において、刈払機を地面に接触させた状態で左右に揺動させるときに、ガイド部が車輪のような役割を果たしてその揺動作業をし易くすることができる。
【0044】
そして、ガイド部を、ハンドルシャフトに対して固定して設けると、この刈払機を地面から引き離した状態で使用するときに、ガイド部が回転せず、ガイド部の回転に基づく振動の発生を防止できる。
【発明の効果】
【0045】
この発明に係る刈払機によると、軸受部の地面に向かう側の下面を下側封止部で封止していると共に、軸受部の刈払刃に向かう側の上面を上側封止部で封止した構成としたので、草刈作業中において、砂、泥等が軸受部内部に進入することを防止して、軸受部の機能の低下及び損傷を防止することができる。従って、軸受部を規格又は設計通りの寿命で使用できて経済的である。そして、草刈作業中において、軸受部から騒音が発生することを抑制でき、刈払刃を滑らかに回転させて草刈作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】この発明の第1実施形態に係る刈払機を示す部分断面正面図である。
【図2】同第1実施形態に係る刈払機を示す部分正面図である。
【図3】同第1実施形態に係る刈払機を示す部分平面図である。
【図4】同第1実施形態のガイド部を示す図であり、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図である。
【図5】同第1実施形態に係る刈払機に設けられている軸受部を示す部分拡大正面図である。
【図6】同第1実施形態の上側封止部を示す図であり、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は部分拡大断面図である。
【図7】同発明の第2実施形態に係る刈払機を示す部分断面正面図である。
【図8】従来の刈払機の一例を示す部分断面正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下、本発明に係る刈払機の第1実施形態を図1〜図6を参照して説明する。この図1に示す刈払機8は、草刈作業をする作業者が携帯することができて、刈払刃9を例えばエンジン(回転駆動部)によって所定方向に高速回転させることができ、この高速回転する刈払刃9で草や芝等を刈り取ることができるものである。そして、この刈払機8の刈払刃9の下面側には、ガイド部10が設けられている。このガイド部10は、草刈作業中に刈払刃9を含む被回動駆動側部11が作業場所にある小石や缶等を跳ね飛ばすことを防止すると共に、ガイド部10を地面に接触させることによって、刈払刃9を左右に滑らかに揺動させて草刈作業ができるようにするためのものである。図1、図2及び図3は、刈払機8に設けられている刈払刃9及びガイド部10を示す部分断面正面図、正面図及び平面図である。
【0048】
刈払刃9は、図3の平面図に示すように、金属製の円板であり、この円板の外周縁部9aに沿って複数の凸部9bと凹部9cとが交互に形成されており、各凸部9b、・・・に超硬チップが切刃12、・・・として設けられている。各切刃12は、略台形に形成されている凸部9bの縁部の頂部に配置されている。勿論、超硬チップが設けられておらず、多数の切刃が形成された刈払刃を使用することができる。
【0049】
この刈払刃9は、図1に示すように、中央に形成されている挿通孔9dに回転軸13が挿通すると共に、挟持部材14と、押付け部材56及び内側ケース15との間に挟み込まれ、これら挟持部材14と、押付け部材56及び内側ケース15とによって締め付けられて回転軸13に固定して取り付けられている。
【0050】
図1に示す挟持部材14は、円板状体であり、例えば中央に形成されている雌ねじ14aが回転軸13に形成されている雄ねじに螺合することによって回転軸13と結合している。内側ケース15は、下向きの略カップ状体であり、中央に形成されている挿通孔に回転軸13が挿通している。そして、回転軸13の先端部にはボルト16が螺合しており、このボルト16の締付けによって、内側ケース15を、押付け部材56を介して刈払刃9及び挟持部材14に押し付けて、刈払刃9を回転軸13に固定して取り付けている。
【0051】
この回転軸13は、回転動力伝達部(図示せず)を介して回転駆動部(例えばエンジン)の出力回転軸と連結している。この回転動力伝達部は、回転駆動部の出力回転軸と連結する動力伝達軸を備えている。この動力伝達軸は、その端部に第1傘歯車が設けられており、この第1傘歯車には第2傘歯車が噛み合っている。この第2傘歯車は、回転軸13の上端部に設けられている。なお、回転駆動部は、例えばハンドルシャフト17の一端に設けられている。動力伝達軸は、ハンドルシャフト17の内孔内に回動自在に軸受部を介して設けられており、回転軸13は、ギヤケース(本体ケース)18内に回動自在に軸受部を介して設けられている。
【0052】
また、図1に示すように、内側ケース15には、略短円筒形の突起15aが形成されている。この突起15aは、外周面に軸受部(例えば転がりラジアル玉軸受)19の内周面が装着されており、その突起15aの内側には、ボルト16の頭部が収容されている。そして、軸受部19の外周面には、ガイド部10に形成されているボス部20が装着されている。よってガイド部10は、内側ケース(回転軸13)15に対して軸受部19を介して回動自在である。
【0053】
このガイド部10に形成されているボス部20は、図1に示すように、軸受部19の外周面と当接する短円筒部20aを備えており、この短円筒部20aの上端内周縁には、内側に向かって突出する環状の係合突起20bが設けられている。この係合突起20bは、軸受部19の外輪の上端部に係合して、ボス部20が軸受部19から下方に外れないようにするためのものである。そして、短円筒部20aの下端外周縁には、外側に向かって延びる皿状のガイド本体部10aが形成されている。
【0054】
このガイド部10に形成されている皿状のガイド本体部10aは、図1及び図2に示すように、例えば刈払刃9の外周部に設けられている複数の切刃12、・・・よりも中心方向の内側に配置されている。つまり、ガイド部10の直径は、例えば刈払刃9の約40%の大きさに形成されている。そして、ガイド本体部10aの下面は、回転中心のボス部20から外周部に向かうに従って、刈払刃9の下面に接近する形状に形成されている。つまり、ガイド本体部10aの下面の半径方向に沿う輪郭形状が、円弧状となっている。なお。図4(a)、(b)、(c)は、ガイド部を示す平面図、中央縦断面図、底面図である。
【0055】
要は、図1に示す刈払刃9、内側ケース15、ボルト16、押付け部材56及び挟持部材14は、回転軸13と結合しており、回転軸13と共に回転するので、被回動駆動側部11として形成されている。そして、ガイド部10は、ハンドルシャフト17に対して切離されて回動自在に設けられ、かつ、この刈払刃9を含む被回動駆動側部11に対して相対的に回動自在に設けられている。そして、このガイド部10に形成されているガイド本体部10aの中央部下端(ボス部20の下端)は、被回動駆動側部11よりも地面に向かう側に突出して形成されている。このようにして、ガイド部の取付構造が構成されている。
【0056】
更に、図1に示すように、ガイド部10のボス部20に形成されている短円筒部20aの下端と、内側ケース15に形成されている円環状の突起15aの下端との間に環状の開口部31が形成されている。この開口部31は、内側ケース15の突起15aの下端外周面に設けられている円環状の被覆部32によって略閉鎖されている。
【0057】
次に、本発明の特徴とする軸受部19のシール構造について説明する。この軸受部19のシール構造は、図1に示す内側ケース15の外周部に装着されている軸受部19の下面19a及び上面19bを封止するためのものであり、図5は、その拡大断面図を示している。そして、この軸受部19のシール構造は、下側封止部61と上側封止部62とを備えている。なお、図6は、上側封止部62を示す図であり、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は部分拡大断面図である。
【0058】
下側封止部61は、図5に示すように、軸受部19の地面に向かう側の下面19aを封止するためのものであり、合成樹脂製であって、合成樹脂製のガイド部10と一体に形成されている。そして、下側封止部61は、円環状に形成され、基端部61aとリップ部61bとを有している。
【0059】
下側封止部61の基端部61aは、厚肉部として形成され、ガイド部10の短円筒部20aの内周面と結合し、その上面が、軸受部19を構成する外輪19c(外輪側部)の下面と密着して配置されている。
【0060】
下側封止部61のリップ部61bは、下側封止部61の基端部61aから半径方向の内側上方に向かって伸びており、その先端部が内輪19d(内輪側部)の下端面を押し付ける状態でこの下端面と当接している。
【0061】
このようにして、この下側封止部61は、軸受部19の下面19aの内輪19dと外輪19cとの間の隙間を封止している。
【0062】
上側封止部62は、図5に示すように、軸受部19の刈払刃9に向かう側の上面19bを封止するためのものであり、合成樹脂製の環状体であって、押付け部材56の外周面(内側ケース15側)に装着されている。この押付け部材56は、内側ケース15と一体となって回転軸13に取り付けられている。そして、上側封止部62は、円環状に形成され、基端部62aとリップ部62bとを有している。
【0063】
上側封止部62の基端部62aは、厚肉部として形成され、この基端部62aの上面及び内周面が、押付け部材56の外周面及び下面と密着して配置されている。
【0064】
上側封止部62のリップ部62bは、上側封止部62の基端部62aから半径方向の外側下方に向かって伸びており、その先端部が外輪19c(外輪側部)の上端面を押し付ける状態でこの上端面と当接している。
【0065】
このようにして、この上側封止部62は、軸受部19の上面19bの内輪19dと外輪19cとの間の隙間を封止している。
【0066】
そして、この図5に示す下側封止部61及び上側封止部62のそれぞれに形成された各リップ部61b、62bは、その先端部に向かうに従って厚みが小さくなるように形成され、リップ部61b、62bの先端部が当接する相手側との間における相対的な回転に基づく当該当接部分の振動に応じて、リップ部61b、62bが弾性変形してその相手側に追従するように形成されている。
【0067】
次に、上記のように構成された図1に示す刈払機8を使用して、草や芝等を刈り取るときは、ハンドルシャフト17を介してこの刈払機8を身体に装着する。そして、回転駆動部(図示せず)を作動させて刈払刃9を高速回転させる。この高速回転する刈払刃9によって草や芝等を刈り取ることができる。
【0068】
そして、図1に示すガイド部10の取付構造によると、刈払刃9の下面側にガイド部10が取り付けられ、このガイド部10は、回転する刈払刃9に対しても回動自在に設けられているので、ガイド部10を地面に接触させると、作業者は、ハンドルシャフト17の先端部に設けられている刈払刃9を左右に滑らかに揺動させて草刈作業ができる。つまり、ガイド部10は、刈払機8の重量を受け持つことによって、刈払機8の重量が作業者に掛かることを低減することができる。そして、刈払機8を左右に揺動させるときに、車輪のような役割を果たしてその揺動作業をし易くすることができる。よって、草刈作業の労力の低減を図ることができる。
【0069】
また、ガイド部10は、地面に接触した状態で、刈払刃9と共に回転駆動されないので、このガイド部10によって、作業場所にある小石、缶、ビン等を跳ね飛ばすことがないし、ガイド部10が地面や石等に接触しても、衝撃や耳障りな接触音が全く発生しない。
【0070】
そして、このガイド部10を回動自在に支持する軸受部19は、転がり軸受を採用しているので、刈払刃9と共に高速回転する内側ケース15と、回転駆動されないガイド部10との間の摩擦抵抗を小さくすることができ、軸受部19での騒音の発生を効果的に防止できる。
【0071】
更に、図1に示すように、ガイド部10は、刈払刃9を含む被回動駆動側部11よりも地面に向かう側に突出する形状であるので、草刈作業中において、ガイド部10が地面や石、缶等と接触することがあっても、刈払刃9を含む被回動駆動側部11が地面や石等と接触することを効果的に低減したり防止できる。勿論、図には示さないが、ガイド部10が、刈払刃9を含む被回動駆動側部11と同程度に地面に向かう側に突出する形状としてもよい。
【0072】
そして、図1に示すように、ガイド部10は、刈払刃9の外周部に設けられている複数の切刃12、・・・よりも中心方向の内側に配置されているので、ガイド部10が刈払刃9による草等の刈取りの妨げとならないようにすることができる。
【0073】
また、図1に示すように、ガイド部10の下面は、外周部10bが中央部(ボス部20)よりも刈払刃9の下面に接近する形状であるので、ガイド部10に邪魔されずに、刈払刃9の切刃12を地面に近づけることができ、比較的大きい刈込み量で草刈作業を行うことができる。そして、ガイド部10の下面は、中央部(ボス部20)が外周部10bよりも刈払刃9の下面から遠ざかる形状であるので、ガイド部10の下面中央部(ボス部20)を地面に接触させることによって、刈払刃9の切刃12を地面から遠ざけることができ、切刃12が地面に接触しないようにできる。
【0074】
そして、図1に示すように、ガイド部10は、刈払刃9が装着されている回転軸13に対して、軸受部19を介して相対的に回動自在に設けられているので、回転軸13は、軸受部19を介してガイド部10をしっかりと回動自在に保持できる。よって、ガイド部10と刈払刃9とを互いに接近させて設けることができて、両者が互いに接触することを確実に防止することができる。このように、ガイド部10と刈払刃9とを互いに接近して設けることによって、両者の隙間から刈り取られた草、砂、ゴミ等がガイド部10内に進入することを防止できる。
【0075】
次に、本発明の特徴とする軸受部19のシール構造の作用について説明する。この軸受部19のシール構造によると、図5に示すように、軸受部19の地面に向かう側の下面19aを環状の下側封止部61で封止していると共に、軸受部19の刈払刃9に向かう側の上面19bを環状の上側封止部62で封止しているので、草刈作業中において、砂、泥、ゴミ、刈草、水等が軸受部19の内部に進入することを防止でき、軸受部19の機能の低下及び損傷を防止することができる。
【0076】
従って、軸受部19を規格又は設計通りの寿命で使用できて経済的である。そして、草刈作業中において、軸受部19から騒音が発生することを抑制でき、刈払刃9を滑らかに回転させて草刈作業を行うことができる。
【0077】
また、下側封止部61は、軸受部19とは別の物として形成されているので、軸受部19の全体を修理したり交換せずに、下側封止部61を、軸受部19とは別個に交換したり修理することができて経済的である。ただし、下側封止部61を交換するときは、安価なガイド部10を交換すればよい。
【0078】
そして、上側封止部62は、図6に示すように、合成樹脂製の環状部材としているので、この上側封止部62が損傷したときは、上側封止部62のみを交換することができるので経済的である。
【0079】
そして、下側封止部61は、合成樹脂製であり、合成樹脂製のガイド部10と一体に形成されているので、下側封止部61を設けたことによって、部品点数が増加しないし、製造の手間が掛からず、製造コストの増加を抑えることができる。
【0080】
また、ガイド部10と一体に形成された下側封止部61のリップ部61bが、内輪19d(内輪側部)の下端面と当接する封止構造であるので、軸受部19の下面19aを確実に封止することができる。
【0081】
同様に、内側ケース15側に装着された上側封止部62のリップ部62bが、外輪19cの上端面と当接する封止構造であるので、軸受部19の上面19bを確実に封止することができる。
【0082】
更に、図5に示すように、内側ケース15の下端部に設けられている被覆部32によると、軸受部19の地面に向かう側の面を封止している下側封止部61を、その下側から覆うことによって、砂や泥等が軸受部19内にその下面19a側から進入することを確実に防止できる。そして、被覆部32は、草刈作業中において、砂、泥等が下側封止部61に対して衝突して損傷を与えたり、下側封止部61が折損して脱落することを防止でき、よって、この下側封止部61による封止機能の長寿命化を図ることができる。
【0083】
そして、図5に示すように、下側封止部61及び上側封止部62のそれぞれに形成されたリップ部61b、62bは、その先端部に向かうに従って厚みが小さくなるように形成されているので、リップ部61b、62bの先端部が当接する相手側(外輪19cの下面、及び内輪19dの上面)との間における相対的な回転に基づく当該当接部分の振動に応じて、リップ部61b、62bが弾性変形してその相手側に追従することができる。
【0084】
つまり、高速で回転駆動される刈払刃9側の内側ケース15と、回転駆動されないガイド部10との間には、それらの振動や取付け位置のバラツキによって、両者間の相対的な回転に基づく振動が生じるが、その振動に応じてリップ部61b、62bが弾性変形してその当接する相手側に追従することができる。これによって、軸受部19の下面19a及び上面19bを確実に封止することができる。
【0085】
次に、本発明に係る刈払機の第2実施形態を、図7を参照して説明する。この図7に示す第2実施形態の刈払機35と、図1に示す第1実施形態の刈払機8とが相違するところは、ガイド部10と36の形状が相違するところである。つまり、図7に示す第2実施形態のガイド部36は、図1に示す第1実施形態のガイド部10において、ガイド本体部10aを削除して、ボス部20が残された形状となっている。これ以外は、第1実施形態の刈払機8と同等であり、同等部分は同一の図面符号で示し、それらの詳細な説明を省略する。
【0086】
この図7に示す第2実施形態の刈払機35によると、ガイド本体部10aを削除したことによって、刈払機35の軽量化を図ることができ、作業労力を軽減できる。
【0087】
ただし、上記各実施形態では、図5等に示すように、下側封止部61のリップ部61bが、軸受部19の内輪19dの下端面と当接する構成としたが、これに代えて、内側ケース15の突起15aの外周面と当接する構成としてもよい。
【0088】
そして、上記各実施形態では、図5等に示すように、上側封止部62のリップ部62bが、外輪19cの上端面と当接する構成としたが、これに代えて、ガイド部10の短円筒部20aの内周面と当接する構成としてもよい。
【0089】
また、上記各実施形態では、図5等に示すように、軸受部19は、転がり軸受としたが、これに代えて、滑り軸受としてもよい。このようにする場合は、例えば、内側ケース15の突起15aの外周面を軸側部とし、ガイド部10の短円筒部20aの内周面を軸受側部として、この軸受側部が軸側部を回動自在に保持する構成とする。
【0090】
そして、下側封止部61のリップ部61bが、軸側部としての内側ケース15の突起15aの外周面と当接するよう形成し、上側封止部62のリップ部62bが、軸受側部としてのガイド部10の短円筒部20aの内周面と当接するように形成する。
【0091】
勿論、内側ケース15の突起15aの外周面と、ガイド部10の短円筒部20aの内周面との間に、滑り軸受としての環状部材を介在させてもよい。
【0092】
このように、軸受部19を滑り軸受としても、刈払刃9と共に高速回転する内側ケース15と、回転駆動されないガイド部10との間の摩擦抵抗を小さくすることができ、軸受部19での騒音の発生を効果的に防止できるし、軸受部の重量の軽量化を図ることができる。
【0093】
更に、上記各実施形態以外の構成として、下側封止部61及び上側封止部62のうち、少なくともいずれか一方を環状部材として形成した構成としてもよい。このようにした場合は、下側封止部61をガイド部10側又は内側ケース15側に装着し、リップ部61bで軸受部19の下面19aを封止できるように構成する。そして、上側封止部62は、ガイド部10側に装着し、リップ部62bで軸受部19の上面19bを封止できるように構成する。
【0094】
そして、上記各実施形態では、図5等に示すように、下側封止部61は、ガイド部10と一体に設けたが、これに代えて、内側ケース15側(内側ケース15を合成樹脂製とする。)と一体に設けてもよい。このようにした場合は、リップ部61bの先端部を軸受部19の外輪19cの下面に当接させる。
【0095】
このように、下側封止部61を、内側ケース15側又はガイド部10側に結合して設けると、下側封止部61の脱落を防止できるし、下側封止部61の位置決めを正確に行うことができる。
【0096】
また、上記各実施形態では、図5等に示すように、上側封止部62は、環状部材として形成し、押付け部材56に装着したが、これに代えて、上側封止部62を、内側ケース15側(押付け部材56若しくは内側ケース15)又はガイド部10側に結合して設けた構成としてもよい。
【0097】
このように、上側封止部62を、内側ケース15側又はガイド部10側に結合して設けると、上側封止部62の位置決めを正確に行うことができる。
【0098】
更に、上記各実施形態では、図1に示すように、ガイド部10は、ハンドルシャフト17に対して回動自在に設けたが、これに代えて、図8に示す従来の刈払機8のように、ハンドルシャフト17に対して固定して設けてもよい。
【0099】
このように、ガイド部10を、ハンドルシャフト17に対して固定して設けると、この刈払機を地面から引き離した状態で使用するときに、ガイド部10が回転せず、ガイド部10の回転に基づく振動の発生を防止できる。
【0100】
そして、上記各実施形態では、下側封止部61及び上側封止部62は、合成樹脂製としたが、これ以外の合成ゴム等の材質としてもよい。また、上記各実施形態では、ガイド部10を合成樹脂製としたが、それに限定されるものではなく、例えば合成ゴム等の材質としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0101】
以上のように、本発明に係る刈払機は、ガイド部を回動自在に内側ケースに設けている軸受部の下面及び上面を、安価な下側封止部及び上側封止部で封止して、軸受部を規格通りの寿命で使用できるようにする優れた効果を有し、このような刈払機に適用するのに適している。
【符号の説明】
【0102】
8、35 刈払機
9 刈払刃
9a 外周縁部
9b 凸部
9c 凹部
9d 挿通孔
10、36 ガイド部
10a ガイド本体部
10b 外周部
11 被回動駆動側部
12 切刃
13 回転軸
14 挟持部材
14a 雌ねじ
15 内側ケース
15a 突起
16 ボルト
17 ハンドルシャフト
18 ギヤケース
19 軸受部
19a 軸受部の下面
19b 軸受部の上面
19c 軸受部の外輪
19d 軸受部の内輪
20 ボス部
20a 短円筒部
20b 係合突起
31 開口部
32 被覆部
56 押付け部材
61 下側封止部
61a 基端部
61b リップ部
62 上側封止部
62a 基端部
62b リップ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドルシャフトの先端部に設けられ、回転駆動される回転軸に取り付けられている刈払刃と、
前記回転軸に設けられている内側ケースと、
前記刈払刃の下面側に配置され、前記内側ケースに対してその半径方向の外側に軸受部を介して回動自在に設けられ、前記刈払刃を含む被回動駆動側部よりも地面に向かう側に突出しているガイド部と、
前記ガイド部側又は前記内側ケース側に設けられ、前記軸受部の地面に向かう側の下面を封止する環状の下側封止部と、
前記内側ケース側又は前記ガイド部側に設けられ、前記軸受部の前記刈払刃に向かう側の上面を封止する環状の上側封止部とを備えることを特徴とする刈払機。
【請求項2】
前記軸受部は、転がり軸受であり、内輪側部と外輪側部とを有し、
前記下側封止部は、前記ガイド部と一体に形成され、そのリップ部が、前記内輪側部の下端面又は前記内側ケースの外周面と当接していることを特徴とする請求項1記載の刈払機。
【請求項3】
前記軸受部は、転がり軸受であり、内輪側部と外輪側部とを有し、
前記上側封止部は、環状部材であり、前記内側ケース側に装着され、そのリップ部が、前記外輪側部の上端面又は前記ガイド部の内周面と当接していることを特徴とする請求項1又は2記載の刈払機。
【請求項4】
前記軸受部は、滑り軸受であり、軸側部と軸受側部とを有し、
前記下側封止部は、前記ガイド部と一体に形成され、そのリップ部が、前記軸側部としての前記内側ケース側の外周面と当接していることを特徴とする請求項1記載の刈払機。
【請求項5】
前記軸受部は、滑り軸受であり、軸側部と軸受側部とを有し、
前記上側封止部は、環状部材であり、前記内側ケース側に装着され、そのリップ部が、前記軸受側部としての前記ガイド部側の内周面と当接していることを特徴とする請求項1又は4記載の刈払機。
【請求項6】
前記内側ケースは、前記下側封止部の地面に向かう側の面を覆う被覆部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の刈払機。
【請求項7】
前記下側封止部及び前記上側封止部のそれぞれに形成されたリップ部は、その先端部に向かうに従って厚みが小さくなるように形成され、前記リップ部の先端部が当接する相手側との間における相対的な回転に基づく当該当接部分の振動に応じて、前記リップ部が弾性変形して追従するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の刈払機。
【請求項8】
前記下側封止部及び前記上側封止部は、少なくともいずれか一方が環状部材として形成されていることを特徴とする請求項1記載の刈払機。
【請求項9】
前記下側封止部は、前記ガイド部側又は前記内側ケース側に結合して設けられていることを特徴とする請求項1記載の刈払機。
【請求項10】
前記上側封止部は、前記内側ケース側又は前記ガイド部側に結合して設けられていることを特徴とする請求項1記載の刈払機。
【請求項11】
前記ガイド部は、前記ハンドルシャフトに対して回動自在に、又は固定して設けられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の刈払機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−5459(P2012−5459A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−146511(P2010−146511)
【出願日】平成22年6月28日(2010.6.28)
【出願人】(592109950)株式会社小林鉄工所 (24)
【Fターム(参考)】