説明

刷毛及びその使用方法

【課題】
被塗布面が凹状、溝状内の両側面を同時に、1回の操作で塗布長さを長く、かつムラがなく均一に綺麗に塗布、清掃できる刷毛、及びこれを用いた建築、土木用のプライマーの塗布方法及び清掃方法を提供する。
【解決手段】
柄部の一先端或いは両先端に、心材部分と毛の集合体部分とからなる毛束部を2つ形成してなる建築、土木用のプライマー塗布用、目地清掃用などの刷毛である。毛束部は、心材部分に略垂直に設けた毛を少なくとも有する。又、この刷毛を用いるプライマーの塗布方法及び目地の清掃方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1回の操作でムラなく綺麗に塗布、清掃できる刷毛、及びこの刷毛を用いた塗布、清掃方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電機、機械、自動車、建築、土木などの多くの分野で液体を塗布するため、刷毛を含む多くの塗装用の機器、器具が使用されている。被塗布面が平面に近い場合は、比較的簡単な操作で塗装作業ができ、目的を達成することができる。しかしながら、被塗布面が凹状、溝状である場合にはいろいろな困難が存在し、問題点が多いのも事実である。建築構造物や土木構造物における凹状、溝状の被塗布面である目地に接着補助材であるプライマーを塗布する場合を例にとれば、建築構造物や土木構造物などの外壁にはモルタル、コンクリート、窯業系や金属系のサイディング、ALC板などが外装材として使用されており、これらの外装材からなる外壁においては、外装材の接合部などから構造物内への雨水の侵入を防止するため、また熱、風圧、地震などが要因の外装材の変位を吸収して破損を防ぐためなどの目的で目地が設計されている。この目地には、ポリウレタン樹脂、変性シリコーン樹脂、ポリサルファイド樹脂或いはシリコーン樹脂などからなるシーリング材を充填施工し硬化させて、前記目的に供している。シーリング材の施工に際しては、一般的に、シーリング材を充填する前に目地に対してプライマー塗布作業が行なわれている。このプライマー処理は、シーリング材の部材に対する接着性をより確実にするために行なわれるが、目地の両側の被塗布面にプライマー溶液を片側(一面)ずつ塗布して目地処理する作業が一般的である。例えば図19に示すように、図18に示す毛束部51と木製の柄部52からなる刷毛を用い、目地41の両側の被塗布面44aと44bにプライマー溶液を片側(一面)ずつ塗布して目地処理をする作業である。
【0003】
しかし、前記の従来の刷毛による目地41の被塗布面にプライマー処理する場合、図19に示すように、まず片側の被塗布面44aにプライマー塗布し、次にもう一方の被塗布面44bにプライマー塗布しなければならず、合計2回の塗布作業を必要としている。建築構造物や土木構造物のように目地長さの総計が非常に大きい場合、プライマー塗布作業は非常に多くの時間と手間を費やしてしまうという問題がある。また更に、前記従来の刷毛によるプライマー処理する場合、毛束部1の毛が目地41の被塗布面に対し斜めに接触するためカスレが生じ、所謂塗りムラが発生して、シーリング材と部材間の接着に不具合が生じる可能性があるという問題もある。
また、凹状、溝状である被塗布面が対向してある場合や、凹状、溝状である被塗布面の凹状、溝状の幅が異なっている場合などにおいても、塗布作業に多くの時間と手間を費やしてしまうという問題がある。
毛束部の幅方向の両側面又は一側面を上方から下方にかけて穂先がくさび型となるようにカットされた刷毛も提案されているが(特許文献1参照。)、この刷毛は目地の隅は塗りやすいが、目地の両側面を片方ずつ塗布しなければならないという問題を依然として有している。
【特許文献1】特開平08−24762号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑み、凹状、溝状である被塗布面が対向してある場合やその凹状、溝状の幅が異なっている場合などにおいても、被塗布面が凹状、溝状内の両側面を同時に、1回の操作で塗布長さを長く、かつムラがなく均一に綺麗に塗布、清掃できる刷毛、及びこれを用いた建築、土木用のプライマーの塗布方法及び清掃方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、鋭意検討した結果、毛束部が凹状、溝状内の被塗布面に同時に接触する構造とすることにより、凹状、溝状である被塗布面が対向してある場合や、その凹状、溝状の幅が異なっている場合などにおいても、上記問題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明は、次の(1)〜(25)である。
【0006】
(1) 柄部の一先端或いは両先端に、心材部分と毛の集合体部分とからなる毛束部を2つ形成してなる刷毛であって、前記毛束部が、心材部分に略垂直に設けた毛を少なくとも有すること、を特徴とする前記刷毛。
(2) 前記毛束部が、目地の両側の被塗布面に略同時に、略垂直に接触する毛を少なくとも有する、前記(1)の刷毛。
(3) 略V字状の弾性板製柄部の開放両先端にそれぞれ、弾性板状の心材部分と毛の集合体部分とからなる毛束部を形成してなる刷毛であって、前記毛束部が、心材部分の両側面に略垂直に対向するように設けられた毛を少なくとも有するか、或いは、心材部分の外側面に略垂直に設けられた毛を少なくとも有すること、を特徴とする前記刷毛。
(4) 略V字状の弾性棒製柄部の開放両先端にそれぞれ、弾性棒状の心材部分と毛の集合体部分とからなる毛束部を形成してなる刷毛であって、前記毛束部が、多数の毛を心材部分の周囲に放射状となるように設けて形成されていること、を特徴とする前記刷毛。
(5) 前記柄部が、金属製材料からなる、前記(1)〜(4)のいずれかの刷毛。
(6) 前記柄部が、金属製の撚り線からなる、前記(1)、(2)、(4)のいずれかの刷毛。
(7) 前記柄部が、金属製の板状物からなる、前記(1)、(2)、(3)のいずれかの刷毛。
(8) 前記毛の集合体部分が変形性と復元性とを有する、前記(1)〜(7)のいずれかの刷毛。
(9) 前記毛の集合体部分の外部形状が、略球形状、略円柱状又は略角柱状である、前記(1)〜(8)のいずれかの刷毛。
(10) 前記心材部分が弾力性、或いは弾力性と塑性変形性とを有する、前記(1)〜(9)のいずれかの刷毛。
(11) 前記心材部分が、金属製材料からなる、前記(10)の刷毛。
(12) 前記心材部分が、金属製の撚り線からなる、前記(10)の刷毛。
(13) 前記心材部分が、金属製の板状物からなる、前記(10)の刷毛。
(14) 前記毛束部が、金属製の撚り線からなる心材部分に、多数の毛を放射状に撚り込んで形成されている、前記(1)、(2)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)のいずれかの刷毛。
(15) 前記毛束部が、表面側に毛を植毛した基布の裏面を板状の心材部分の両側面に対向するように接着して形成されているか、或いは、表面側に毛を植毛した基布の裏面を板状の心材部分の外側面に接着して形成されている、前記(1)、(2)、(3)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)のいずれかの刷毛。
(16) 前記心材部分と前記柄部とが金属製の撚り線で一体的に形成されている、前記(1)、(2)、(4)、(5)、(6)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(14)のいずれかの刷毛。
(17) 前記心材部分と前記柄部とが金属製の板状物で一体的に形成されている、前記(1)、(2)、(3)、(5)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(13)、(15)のいずれかの刷毛。
(18) 前記心材部分と前記柄部とが異なる材質で形成されている、前記(1)〜(15)のいずれかの刷毛。
(19) 前記毛束部が連結材を介して柄部に接続されている、前記(1)〜(15)及び(18)のいずれかの刷毛。
(20) 前記毛束部と前記柄部とが連結材を介して着脱可能に接続されている、前記(1)〜(15)及び(18)のいずれかの刷毛。
(21) 前記毛の集合体部分と前記心材部分とが着脱可能に接続されている、前記(1)〜(13)及び(16)〜(20)のいずれかの刷毛。
(22) 柄部の一先端或いは両先端に、心材部分と毛の集合体部分とからなる毛束部を2つ形成してなる建築、土木用のプライマー塗布用刷毛であって、前記毛束部が、心材部分に略垂直に設けた毛を少なくとも有すること、を特徴とする前記刷毛。
(23) 柄部の一先端或いは両先端に、心材部分と毛の集合体部分とからなる毛束部を2つ形成してなる目地清掃用刷毛であって、前記毛束部が、心材部分に略垂直に設けた毛を少なくとも有すること、を特徴とする前記刷毛。
(24) 前記(22)の建築、土木用のプライマー塗布用刷毛を用いて、建築、土木用の目地の両側の被塗布面に略同時にプライマー溶液を塗布すること、を特徴とするプライマーの塗布方法。
(25) 前記(23)の目地清掃用刷毛を用いて、建築、土木用の目地の両側の被塗布面を略同時に清掃すること、を特徴とする目地の清掃方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の刷毛により初めて、凹状、溝状である被塗布面が対向してある場合やその凹状、溝状の幅が異なっている場合などにおいても、被塗布面が凹状、溝状内の両側面を同時に、1回の操作で塗布長さを長く、かつムラがなく均一に綺麗に塗布、清掃できる刷毛、及びこれを用いた建築、土木用のプライマーの塗布方法及び清掃方法を提供することが可能となった。
特に本発明の好ましい刷毛では、略V字状の弾性素材製柄部の開放両先端にそれぞれ、弾性素材の形状の心材部分と毛の集合体部分とからなる毛束部が形成されており、この毛束部は、心材部分の両側面或いは外側面に、略垂直に設けられた毛を少なくとも有する構造をしていることにより、この刷毛を用いて、柄部を手で掴み2つの柄部の先の間隔を閉じて凹状の被塗布面に挿入し次に握力を開放すれば、毛束部が目地の凹状の両側の被塗布面に同時に接触する構造となり、凹状の両側の被塗布面に略同時に略垂直に接触する毛を少なくとも有することとなるので、1回の塗布作業で毛束部の毛の集合体部分に含浸させたプライマー溶液が十分な量で速やかに目地の両側の被塗布面に同時に供給され、プライマー溶液を両側の被塗布面に同時に均一にムラなく綺麗に、かつ塗布長さを長く塗布することができる。また、凹状の被塗布面に対し、1回の清掃作業で毛束部の毛の集合体部分が速やかに目地の両側の被塗布面に同時に接触し、綺麗に清掃することもできる。特に建築、土木用の目地に対して、プライマー塗布用刷毛又は清掃用刷毛として効果を発揮する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1は、本発明の第1実施例の刷毛の斜視図である。図2は、図1の刷毛のA−A線断面を模式的に表した図面である。図3は、第1実施例の刷毛において他の態様の毛束部と柄部の一部を示す斜視図である。
【0009】
図1に示す本発明の第1実施例の刷毛は、略V字状の弾性の金属板製柄部2の開放両先端にそれぞれ、毛束部1を形成した基本構成である。
【0010】
柄部2は、1枚の横長の金属板(平板)を(正面から見て)略V字状となるように折り曲げて(折り返して)形成されている。略V字状とは、V字状に開いた部分が途中からほぼ平行になっていても、またV字状に閉じた部分が少し丸みを帯びてU字状となっていてもV字状とみなして、本発明の効果を得る上で差し支えのないことを意味する。
【0011】
毛束部1は、金属板(平板)製の心材部分3と、毛の集合体部分4とから構成されている。
毛束部1は、心材部分3の外側面に略垂直に設けた毛を少なくとも有していることにより(図1及び図2参照)、(2つの)柄部2を片手で掴み略V字状の刷毛の先端位置にある2つの毛束部1間を縮めて図17に示す目地41に毛束部1を挿入したとき、掴んだ力を解放すれば、目地41の両側の被塗布面44aと44bに略同時に略垂直に接触する毛を少なくとも有することとなる(図17参照)。かつ、毛束部1は、両側の被塗布面44aと44bに略同時に略垂直に接触する毛を少なくとも有するような大きさ(毛の長さ)である。そのため、1回の塗布作業で、目地41の両側の被塗布面44aと44bに同時にプライマー溶液を均一にムラなく、かつ長く塗布することができる効果を発揮する。柄部2が略V字状で、繰り返し閉じ開き可能で閉じ開きが弾性的に自在である事により、目地幅が広くても或いは狭くても任意の目地幅に対応して上記効果が得られる。ここで、略垂直とは、少し斜めであっても垂直とみなしても、また、略同時とは極めて短時間の時間差はあっても同時とみなしても、本発明の効果を得る上でそれぞれ差し支えのないことを意味する。
また、2つの毛束部は、2つとも図1又は図3に示すように同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0012】
毛の集合体部分4は、心材部分3の平板の面積の大きな方の外側面とその先端部分を囲むように、心材部分3に多数の毛が植毛されて形成されている(図1及び図2参照)。他の態様では、図3に示すように、心材部分3の平板の面積の大きな方の対向する両側面とその先端部分を囲むように、心材部分3に多数の毛が植毛されて形成されている。
さらに、毛の集合体部分4は、プライマー溶液に毛束部1を浸したとき十分な量のプライマー溶液を含浸できるように、そして毛束部1を目地41に挿入したとき圧縮されて楽に入り、目地41の形状に沿うように変形し、プライマー溶液を目地の両側の被塗布面に速やかに供給することができ、また目地から出したとき、毛の集合体部分4が元の形に速やかに戻り、再び毛束部1をプライマー溶液に浸したとき、十分な量のプライマー溶液を含浸させることができるように、毛の集合体部分4は密集した多数の毛で構成され、変形性と復元性に富んでいることが好ましい。
なお、毛の集合体部分4の外部形状は、本実施例では平板状であるが、他の態様では、サイコロ状、四角柱状等の略角柱状である。
【0013】
また、心材部分3は弾性の金属製の平板で、金属板(平板)製の柄部2と一体的に形成され、弾力性と塑性変形性を有しているので、目地41に毛束部1を挿入して刷毛を引いたとき撓るため、目地に沿って引きやすく作業性に優れている。
更に、心材部分3の柄部2との境界部分に力を加えて自在に折り曲げることができ、離れたところにある目地41にも毛束部1を挿入しやすくすることができ、作業性に優れている。必要のないときは、その形状を元に戻すことも容易である。
前記の弾性の金属板としては、鉄、ステンレス、アルミニウム或いはこれらをメッキ処理や塗装処理したものなどが挙げられる。他の態様では、木質材料、竹質材料等の植物材料、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の合成樹脂材料などの弾力性を有している材料も使用できる。
【0014】
また、心材部分3への多数の毛の植毛は、図2に示すように、表面側に多数の毛を密集して植毛した基布6の裏面を心材部分3の面積の大きな方の外側面(目地に挿入したとき被塗布面側となる片面)とその先端に接着剤5を用いて接着することにより形成する。他の態様では、表面側に多数の毛を密集して植毛した基布6の裏面を心材部分3の面積の大きな方の対向する両表面とその先端面に接着剤5を用いて接着することにより形成する(図3参照)。さらに他の態様では、図16に示すように、多数の毛を密集して植毛した基布6の裏面にマジックテープ(登録商標)69a、69b等を構成する対のもう一方を心材部分3の面積の大きな方の対向する両表面に、または心材部分3の面積の大きな方の目地に挿入したとき被塗布面側となる外側面に接着剤5を用いて取り付け、毛の集合体部分4、14を着脱可能とすることもできる。毛の集合体部分の消耗などにより交換が必要になった際などに簡単に取り換えることができるので便利である。その他、心材部分3に穴を開けて毛を直接植え込む方法、毛を接着剤で直接接着する方法なども挙げられる。
【0015】
なお、柄部2の毛束部1に対して反対側の端部には、刷毛をフック等に引っ掛けて保持できるような係止穴を設けておくこともできる。
【0016】
図4は、本発明の第2実施例の刷毛の斜視図である。図5は、図4の刷毛の毛束部を頭頂部側から見た図面である。図6は、第2実施例の刷毛において他の態様の毛束部と柄部の一部を示す斜視図である。図7は、図6の刷毛のC−C線断面を模式的に表した図面である。図8は、図4の刷毛のB−B線断面を模式的に表した図面である。図9は、図4の刷毛の毛束部の毛の撚り込み構造を示す図面である。
【0017】
図4に示す本発明の第2実施例の刷毛は、略V字状の弾性の金属棒製柄部22の開放両先端にそれぞれ、毛束部21を形成した基本構成である。
柄部22と心材部分23は金属製の撚り線で一体的に形成されており、金属製の撚り線を(正面から見て)略V字状となるように折り曲げて(折り返して)形成されている。
金属製の撚り線は、具体的には2本のメッキ処理した鉄製の針金が撚り合わされたものであり、2本の針金を撚り合わせて心材部分23を形成する際に、多数の毛を撚り込んで、毛先を揃えて設けて(植え込んで)毛の集合体部分24を形成し、毛束部21を形成している(図8及び図9参照)。ここにおいて、金属製の撚り線は3本以上の針金を用いてもよく、また、針金は、アルミニウム、ステンレス、銅などの他の金属材料であってもよい。
【0018】
毛束部21は、心材部分23と毛の集合体部分24とから構成されている。
毛束部21の毛の集合体部分24は、密集した多数の毛が(外部に向かって)放射状となるように植え込まれている。したがって、毛束部21は、心材部分23の長手方向に対して略垂直に、かつ心材部分23の両側に対向するように設けた毛を少なくとも有している。
毛束部21は、心材部分23に略垂直に、かつ心材部分23の両側に対向するように心材部分に設けた毛を少なくとも有していることにより、図17に示す目地41に毛束部21を挿入したとき、目地41の両側の被塗布面44aと44bに略同時に略垂直に接触する毛を少なくとも有することとなる(図17参照)。かつ毛束部21は、両側の被塗布面44aと44bに略同時に略垂直に接触する毛を少なくとも有するような大きさ(毛の長さ)である。そのため、第1実施例と同様に、1回の塗布作業で、目地41の両側の被塗布面44aと44bに同時にプライマー溶液を均一にムラなく、かつ長く塗布することができる効果を発揮する。柄部22が略V字状で、繰り返し閉じ開き可能で閉じ開きが弾性的に自在である事により、目地幅が広くても又は狭くても任意の目地幅に対応して上記効果が得られるものである。また、2つの毛束部は、2つとも図4又は図6に示すように、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
なお、毛の集合体部分24の外部形状は略球形状であるが、他の態様では、図6の毛の集合体部分24に示すように略円柱状でもよい。ここにおいて、略球形状とは、球形状、フットボール状、繭玉状、いびつな球形状などあるが、おおよそ球形状とみなしても差し支えない形を意味し、また、略円柱状とは、長さの長い円柱状、短い円柱状、葉巻状などあるが、おおよそ円柱状とみなしても差し支えない形を意味する。
【0019】
また、この心材部分23は金属製の撚り線で形成されていることにより、弾力性と塑性変形性を有しており、目地41に毛束部21を挿入して刷毛を引いたとき撓うため、目地に沿って引きやすく作業性に優れている。さらに心材部分23の柄部22との境界部分に力を加えて自在に折り曲げることができるので、離れたところにある目地41にも毛束部1を挿入しやすくすることができ、作業性に優れている。必要のないときには、その形状を元に戻すことも容易にできる。
なお、柄部22には、係止環をつけておくこともできる。
【0020】
図10は、本発明の第3実施例の刷毛の斜視図である。
図10に示す本発明の第3実施例の刷毛は、前記第2実施例の刷毛における柄部22を木製の丸棒の柄部42に変えた場合であり、この柄部42は2本の木製の丸棒のそれぞれ一端同士を略V字状となるように、間にバネ46を設置し固定して形成されている。
柄部42の端を固定する方法は、圧着、接着、熱融着、溶接等に加えて、針金等で結んであってもよい。他端が互いに固定されている柄部42の間にバネ46を設置することにより、繰り返し閉じ開き可能で閉じ開きが弾性的に自在である略V字状とすることが可能である。
毛束部21の構造は、前記第2実施例におけるものと同じである。すなわち、本実施例の刷毛において、毛束部21の心材部分23と柄部42とは異なる材質で形成されている。
毛束部21は、柄部42の一方の端に、心材部分23の毛が植え込まれていない端を直接差し込むことにより連結されている。この連結方法としては、他の金属製金具などを介して連結してもよい。また、他の態様では、図15のように着脱可能とすることもでき、更には連結材を介さないで心材部分23の毛が植え込まれていない端を差込式のネジにし、柄部42の固定されていない他端に差込式ネジの受け部を形成することもできる。2つの毛束部は、その大きさ及び/又は外部形状は互いに同じであってもよいし異なっていてもよい。
なお、第3実施例の刷毛においては、柄部42の形状を丸棒で示したが、他の態様では、角棒や平板状などであってもよい。また、柄部42の材質は、木製の他に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂製であってもよい。
更に、柄部42の毛束部1に対して反対側の端部には、刷毛をフック等に引っ掛けて保持できるような係止穴を設けておくこともできる。
【0021】
図11は、本発明の第4実施例の刷毛の斜視図である。
図11に示す本発明の第4実施例の刷毛は、前記第1実施例の刷毛において、1枚の横長の金属板(平板)を略V字状となるように折り曲げて(折り返して)形成されている柄部2の代わりに、2枚の金属板(平板)の一端同士を略V字状となるように互いに固定して形成されている。
柄部の固定の方法は、圧着、接着、熱融着、溶接等により好適に行なうことができる。
毛束部1の構造は前記第1実施例におけるものと同じである。2つの毛束部は、その大きさ及び/又は外部形状は互いに同じであってもよいし異なっていてもよい。
【0022】
図12は、本発明の第5実施例の刷毛の斜視図である。
図12に示す本発明の第5実施例の刷毛は、前記第2実施例の刷毛において、1本の金属棒(撚り線)を略V字状となるように折り曲げて(折り返して)形成されている柄部2の代わりに、2本の金属棒(撚り線)を略V字状となるように2つの柄部32の他端を互いに固定して形成した場合である。
柄部の固定の方法は、前記の圧着、接着、熱融着、溶接等により好適に行なうことができる。
毛束部21の構造は、前記第2実施例におけるものと同じである。2つの毛束部は、その大きさ及び/又は外部形状は互いに同じであってもよいし異なっていてもよい。
【0023】
図13は、本発明の第6実施例の刷毛の斜視図である。
図13に示す本発明の第6実施例の刷毛は、前記第2実施例の刷毛において、1本の金属棒(撚り線)を略V字状となるように折り曲げて(折り返して)形成されている柄部22を、1本の直線状の木製丸棒の柄部42に変えた場合であり、この柄部42の両端それぞれに前記第2実施例におけるものと同じ毛束部21を連結(固定)して形成されている。すなわち、本実施例の刷毛において、毛束部21の心材部分23と柄部42とは異なる材質で形成されている。
柄部42の両端の毛束部21は、その大きさ及び/又は外部形状が互いに同じであってもよいし異なっていてもよい。凹状、溝状である被塗装面が対向してある場合や、凹状、溝状である被塗装面の凹状、溝状の幅が異なっている場合などの塗装又は清掃に好適である。
【0024】
図14は、本発明の第7実施例の刷毛の斜視図である。図15は、第7実施例の刷毛において毛束部と柄部とが連結材を介して着脱可能に接続される態様を説明する図面である。図16は、第7実施例の刷毛において毛の集合体と心材部とが着脱可能に接続される態様を示す図面である。
図14に示す本発明の第7実施例の刷毛は、柄部42の一先端に毛束部1を2つ形成した基本構成である。この毛束部1は、連結材47を介して柄部42に連結(固定)されている。
柄部42は、1本の直線状の木製丸棒からなる。
毛束部1は、前記第1実施例におけるものと同様に、心材部分3と毛の集合体部分4とからなり、心材部分3の外側面に略垂直に設けた毛を少なくとも有する。
他の態様では、図15に示すように、毛束部1は、連結材47を介して柄部42に着脱可能に接続されている。着脱可能とすることで毛束部1を簡単に交換することができ、毛束部1の毛の集合体4の消耗などに容易に対処することができる。図15においては、毛束部1が連結材47の一端に固定されており、固定されている毛束部1と反対側の連結材部分が、柄部42の一先端から長手方向へ柄部42の内部に形成された差込穴65に挿入され、連結材47に形成されている勘合ボタン66が、柄部42の差込穴内壁に形成された柄部外部へ貫通する勘合孔68にはめ込まれ固定されて接続される。連結材47を柄部42から外す場合は、勘合孔68にはめ込まれ固定されている勘合ボタン66を僅かに強く摘み、差込穴65に挿入される連結材47の径を少し小さくして引き抜くようにすれば、勘合ボタン66が勘合孔68から抜け、毛束部1が固定された連結材47を柄部42から外すことができる。毛束部1が固定された連結材47の柄部42に挿入される部分は切り込み67が形成されており、勘合ボタン66を僅かに強く摘むことで切り込み幅X(Yは切り込み長さ)を閉じるようにして、連結材47の柄部42に挿入される部分の径を少し小さくすることができ、ワンタッチで勘合ボタン66の勘合孔68への装着と勘合ボタン66の勘合孔68からの離脱を可能としている。勘合ボタン66及び勘合孔68は対で少なくとも1つあればよいが、2つ以上あることが好ましく、勘合ボタン66の位置及び配置並びに勘合孔68の位置及び配置は、柄部42と連結材47が容易に着脱可能であればどのようなものでもよく、また柄部42と連結材47は塗装作業又は清掃作業に支障を来たさない程度に固定されていればよい。毛束部1が連結材47を介して柄部42に着脱可能に接続する他の方法としては、ネジ式とすることも可能である。
【0025】
また、前記第1〜7実施例において、多数の毛の集合体部分4、14、24或いは34を形成する毛の材料はどのようなものであってもよいが、例えば、牛毛、馬毛、豚毛、羊毛、山羊毛、猪毛などの獣毛、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリウレタン繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリエチレン系繊維等の合成繊維、レーヨン等の半合成繊維、木繊維、竹繊維、椰子の実繊維等の植物繊維などが挙げられる。また、基布上に前記獣毛、合成繊維、半合成樹脂、植物繊維などの毛を綿状に形成したベンダー(大塚刷毛社製)状、フェルト状などのものであってもよい。
これらは単独又は2種以上組み合わせて使用できるが、これらのうち毛の集合体部分の弾力性が良く、プライマー溶液の保持性と排出性のバランスのよい点で獣毛又は合成繊維が好ましく、更に羊毛、山羊毛、豚毛、ポリエステル繊維、アクリル繊維が好ましい。
【0026】
次に、本発明の建築、土木用のプライマー塗布用刷毛を用いるプライマーの塗布方法について図17を用いて説明する。
図17は、第1実施例の刷毛を用いて、建築物などの外壁部材(例えばサイディング部材)43aと43bとを、ハットジョイナー45間に挟み、対向して配して形成された目地41に、プライマーを塗布する方法を説明する図面であり、毛束部1を目地に挿入したときの目地部分の断面図である。また、ハットジョイナー45の目地底となる面には、プライマーが塗布されシーリング材を充填施工したとき三面接着となってしまうのを防止するため、テープ状等のボンドブレーカーを貼付したり、又は離型塗料を塗布したりして、予め離型処理がなされている。
なお、ここにおいて実際は柄部2を手に持って塗布作業するのであるが、手を省略して示している。
まず、第1実施例の刷毛の毛束部1をプライマー溶液に漬けて、毛の集合体部分4にプライマー溶液を含浸させ、次いで柄部2を片手で掴み略V字状の先端位置にある2つの毛束部1の間隔を縮めて目地41に挿入し掴んだ力を解放すると、毛束部1の毛が目地41の両側の被塗布面44aと44bに略同時に略垂直に接触するため、目地に沿って目地内で刷毛を移動させると、両側の被塗布面44aと44bに同時にプライマーを塗布することができる。
つまり、1回の刷毛の(塗布)操作で、目地内の両側の被塗布面を一度で完全に(ムラがなく綺麗に)塗布することができるため、プライマー塗布にかかる作業時間を大幅に短縮することができることとなる。
次いで、所定の時間放置した後、このプライマー塗布処理した目地41にシーリング材を充填、施工する。硬化後のシーリング材は、前記したように、目地の両側の被着面がムラなく綺麗にプライマー塗布処理されていることにより、被着面に対して優れた接着強さを有することにより、長期間剥離などの不具合を発生させない良好なものとなる。
本発明において、施工の対象とする目地は、建築物外壁の目地や土木構築物の目地などが挙げられ、なかでも建築物外壁の目地で外壁を構成する部材(外装材)として、コンクリート板、金属系や窯業系のサイディング、ALC板、さらにサイディング、ALC板を用いて形成されている目地が、本発明の効果を最大限に発揮できる点で好ましい。
【0027】
更に、本発明の建築、土木用の目地清掃用刷毛を用いる目地清掃方法について、図17を用いて説明する。
目地の清掃は、プライマー塗布作業に先立ち行なわれるものであり、被塗布面に塵、埃が介在することによるプライマー処理効果の低下等を防止し、更にはシーリング材の外壁部材に対する接着性をより確実にするために実施するものである。まず、柄部2を片手で掴み略V字状の先端位置にある2つの毛束部1の間隔を縮めて目地41に挿入し、次に、掴んだ力を解放する。このようにすると、毛束部1の毛が被塗布面44aと44bに略同時に略垂直に接触する。掴んだ力を解放した状態で刷毛を目地41に沿って目地内を移動させる。目地41の終わりの部分で毛束部1を目地41から引き出し、毛束部1を軽く叩いたりなどして毛の集合体部分4に付着している塵、埃を払い落とす。次に、未清掃の目地に対して同様の作業を繰り返して行ない、全目地の清掃をする。このようにすることで、両側の被塗布面を同時に清掃し、被塗布面に付着していた塵、埃等を取り除くことが可能となる。1回の清掃操作で目地内の両側の被塗布面を綺麗にすることができるため、作業時間を大幅に短縮することができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1実施例の刷毛の斜視図である。
【図2】図1の刷毛のA−A線断面を模式的に表した図面である。
【図3】第1実施例の刷毛において他の態様の毛束部と柄部の一部を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例の刷毛の斜視図である。
【図5】図4の刷毛の毛束部の頭頂部側から見た図面である。
【図6】第2実施例の刷毛において他の態様の毛束部と柄部の一部を示す斜視図である。
【図7】図6の刷毛のC−C線断面を模式的に表した図である。
【図8】図4の刷毛のB−B線断面を模式的に表した図面である。
【図9】図4の刷毛の毛束部の毛の撚り込み構造を示す図面である。
【図10】本発明の第3実施例の刷毛の斜視図である。
【図11】本発明の第4実施例の刷毛の斜視図である。
【図12】本発明の第5実施例の刷毛の斜視図である。
【図13】本発明の第6実施例の刷毛の斜視図である。
【図14】本発明の第7実施例の刷毛の斜視図である。
【図15】第7実施例の刷毛において毛束部と柄部とが連結材を介して着脱可能に接続される態様を説明する図面である。
【図16】第1実施例の刷毛において他の態様の毛束部と柄部の一部を示す斜視図である。
【図17】第1実施例の刷毛を用いて、建築物の外壁の目地にプライマーを塗布する方法を説明する図面である。
【図18】従来の建築、土木用のプライマー塗布用刷毛を示す正面図である。
【図19】従来の建築、土木用のプライマー塗布用刷毛を用いて、建築物の外壁の目地にプライマーを塗布する方法を説明する図面である。
【符号の説明】
【0029】
1、11、21、31、51 毛束部
2、12、22、32、42、52 柄部
3、13、23、53 心材部分
4、14、24、34、54 毛の集合体部分
5 接着剤
6 基布
41 目地
43a、43b 外壁部材
44a、44b 目地のプライマー被塗布面
45 ハットジョイナー
46 バネ
47 連結材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
柄部の一先端或いは両先端に、心材部分と毛の集合体部分とからなる毛束部を2つ形成してなる刷毛であって、
前記毛束部が、心材部分に略垂直に設けた毛を少なくとも有すること、を特徴とする前記刷毛。
【請求項2】
前記毛束部が、目地の両側の被塗布面に略同時に、略垂直に接触する毛を少なくとも有する、請求項1に記載の刷毛。
【請求項3】
略V字状の弾性板製柄部の開放両先端にそれぞれ、弾性板状の心材部分と毛の集合体部分とからなる毛束部を形成してなる刷毛であって、
前記毛束部が、心材部分の両側面に略垂直に対向するように設けられた毛を少なくとも有するか、或いは、心材部分の外側面に略垂直に設けられた毛を少なくとも有すること、を特徴とする前記刷毛。
【請求項4】
略V字状の弾性棒製柄部の開放両先端にそれぞれ、弾性棒状の心材部分と毛の集合体部分とからなる毛束部を形成してなる刷毛であって、
前記毛束部が、多数の毛を心材部分の周囲に放射状となるように設けて形成されていること、を特徴とする前記刷毛。
【請求項5】
前記柄部が、金属製材料からなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の刷毛。
【請求項6】
前記柄部が、金属製の撚り線からなる、請求項1、2、4のいずれか一項に記載の刷毛。
【請求項7】
前記柄部が、金属製の板状物からなる、請求項1、2、3のいずれか一項に記載の刷毛。
【請求項8】
前記毛の集合体部分が変形性と復元性とを有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の刷毛。
【請求項9】
前記毛の集合体部分の外部形状が、略球形状、略円柱状又は略角柱状である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の刷毛。
【請求項10】
前記心材部分が弾力性、或いは弾力性と塑性変形性とを有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の刷毛。
【請求項11】
前記心材部分が、金属製材料からなる、請求項10に記載の刷毛。
【請求項12】
前記心材部分が、金属製の撚り線からなる、請求項10に記載の刷毛。
【請求項13】
前記心材部分が、金属製の板状物からなる、請求項10に記載の刷毛。
【請求項14】
前記毛束部が、金属製の撚り線からなる心材部分に、多数の毛を放射状に撚り込んで形成されている、請求項1、2、4、5、6、7、8、9、10、11、12のいずれか一項に記載の刷毛。
【請求項15】
前記毛束部が、表面側に毛を植毛した基布の裏面を板状の心材部分の両側面に対向するように接着して形成されているか、或いは、表面側に毛を植毛した基布の裏面を板状の心材部分の外側面に接着して形成されている、請求項1、2、3、5、6、7、8、9、10、11、13のいずれか一項に記載の刷毛。
【請求項16】
前記心材部分と前記柄部とが金属製の撚り線で一体的に形成されている、請求項1、2、4、5、6、8、9、10、11、12、14のいずれか一項に記載の刷毛。
【請求項17】
前記心材部分と前記柄部とが金属製の板状物で一体的に形成されている、請求項1、2、3、5、7、8、9、10、11、13、15のいずれか一項に記載の刷毛。
【請求項18】
前記心材部分と前記柄部とが異なる材質で形成されている、請求項1〜15のいずれか一項に記載の刷毛。
【請求項19】
前記毛束部が連結材を介して柄部に接続されている、請求項1〜15及び18のいずれか一項に記載の刷毛。
【請求項20】
前記毛束部と前記柄部とが連結材を介して着脱可能に接続されている、請求項1〜15及び18のいずれか一項に記載の刷毛。
【請求項21】
前記毛の集合体部分と前記心材部分とが着脱可能に接続されている、請求項1〜13及び16〜20のいずれか一項に記載の刷毛。
【請求項22】
柄部の一先端或いは両先端に、心材部分と毛の集合体部分とからなる毛束部を2つ形成してなる建築、土木用のプライマー塗布用刷毛であって、
前記毛束部が、心材部分に略垂直に設けた毛を少なくとも有すること、を特徴とする前記刷毛。
【請求項23】
柄部の一先端或いは両先端に、心材部分と毛の集合体部分とからなる毛束部を2つ形成してなる目地清掃用刷毛であって、
前記毛束部が、心材部分に略垂直に設けた毛を少なくとも有すること、を特徴とする前記刷毛。
【請求項24】
請求項22の建築、土木用のプライマー塗布用刷毛を用いて、建築、土木用の目地の両側の被塗布面に略同時にプライマー溶液を塗布すること、を特徴とするプライマーの塗布方法。
【請求項25】
請求項23の目地清掃用刷毛を用いて、建築、土木用の目地の両側の被塗布面を略同時に清掃すること、を特徴とする目地の清掃方法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate


【公開番号】特開2006−341189(P2006−341189A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−169113(P2005−169113)
【出願日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願人】(000103541)オート化学工業株式会社 (83)
【Fターム(参考)】