説明

剛性を高めるためのインサートを備えたバット

【課題】バットの剛性を高める一方で、最大限に能力を引き出し、安全性及び重量の要求を満たし、並びに、「スイートスポット」を拡大させる。
【解決手段】本発明は、筒状バット100であって、薄壁のバット胴部20内側に、リング110を圧入することで、バット100の剛性を高める一方で、最大限に能力を引き出し、安全性及び重量の要求を満たし、並びに、「スイートスポット」を拡大させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スポーツに使用される打撃用具に関するものであって、特に、野球、ソフトボール、ウィッフルボール及びクリケット等の、単に「バット」として参照されるものに関するものである。本発明は、スポーツに限定されない技術分野での実用的用途を提案する。更に、本発明は、バット等の打撃用具の剛性を高めるための方法に関するものであって、ボール又は他の対象物を打って跳ね返るときのスピード、パワー又は力を調整すると同時に、少なくとも衝突の振動が最も小さい領域を最大させるものである。
【背景技術】
【0002】
バットとボールを用いるスポーツにおいて、打者が、成功するのか、失敗するのかは、ボールを打つ能力が基になる。重さ、長さ、バットを形成する材料、バットの外形、及び、バットの感触は、打者のバットコントロールに影響を及ぼすことがある。バットコントロールが良くなれば、プレーヤーは、ボールを打ったときの跳ね返りのスピード、パワー又に対してコントロールできることになる。野球では、バットコントロールの良い打者は、難しい投球でさえ打つことができる。バットの選択は、良いバットコントロールを得るために必須である。優位に立とうとするアスリートは、別個に、よりコントロールし易いバットを用いようとする。
【0003】
公平な試合を育成するために、こうしたスポーツで使用される用具に基準が設けられている。全米大学体育協会(NCAA)、リトルリーグ野球及びメジャーリーグベースボール(MBL)等の組織は、これらが監督するスポーツで使用される用具の仕様を規制する。これらの基準は、組織に応じて様々である。バット製造者の用具が、上述した組織によって監督される試合で使用できるためには、当該用具が、規制機関によって要求された標準規格に合うように製造しなければならない。規制機関によって要求された仕様例は、バットのタイプ(即ち、木製、金属製又はコンポジット)、バットの長さ、バットの重さ、バットの直径及びボールスピード等を含む。
【0004】
近年、金属又はコンポジットバットは一般的になっている。殆どの金属バットはアルミニウム合金からできている。どちらのタイプも、規制機関によって要求される重量要件に合わせるために、内側が中空である。これらのバットは、単層壁、二重壁、又は、多重壁とすることができる。二重壁及び多重壁のバットは、慣例上ライニングが施されており、パフォーマンスをよくするために胴部を薄肉化することで、ボールが胴部に接触したときに壁がばねとして動作する。一般的に、胴部の壁を薄くすればするほど、ボールを跳ね返す力が大きくなるから、ボールスピードと飛距離がよくなる。規制機関は、試合と安全上の注意に基いて、バットのための最大性能基準を確立している。これらの基準は、しばしばバットの性能を過去のバットによって達成されたレベルよりも低いレベルに制限し、過去のバットは、バットの性能曲線を以前使用されたバットに比べて平準化することが本質的に要求されている。しかしながら、全ての規制機関が同じ基準を有しているのではない。1以上の規制機関に対してバットを提供するバット製造者は、多くの仕様のバットを提供しなければならないので、追加的な費用を負う。ある規制機関では、打撃ボール反発係数(BBCOR)を規制し始めている。BBCORは、衝突によって、ボールがどのように跳ね返るか、又は、「トランポリン効果」を生じるかの基準である。投げられたボールは、或るエネルギ量を保有している。ボールを打ったとき、ボールはバットから追加的にエネルギを得る。しかしながら、ボールを打ったときに、いくらかの送球エネルギを失う可能性がある。この衝突によるエネルギの損失は、BBCORで測定される。ボールを中実の木製バットで打ったときに、ボールは歪んで、多くの送球エネルギを失う。中空コアバットでボールを打ったとき、歪みが中実木製バットで打ったときよりも少ない。なぜなら、中空コアバットもまた歪むのでボールの歪みは小さくなるからである。中空コアバットによって打たれたボールの歪みは小さくなるので、ボールは、送球エネルギの多くを維持する。より高いエネルギ量を維持して、バットからのエネルギが加わることによって、中空コアバットで打たれたボールは、中実木製バットで打たれたボールよりもエネルギを有する。エネルギ損失が少ないことで、バットでボールを打った後のボールスピードが速
まり、更に、ボールは可能な限り飛んでいく。ここで、中空コアバットの性能要件を、最良の木製バットの性能因子と同様に規制する規制機関がある。
【0005】
要求に合わせるためにバット性能曲線を平準化する1つの方法は、バットの壁の剛性を高めることである。バットの剛性は、ボールを打ったときにボールを跳ね返らせるスピード、パワー又は力に影響を及ぼし、剛性が高められたバットは、ボールをバットから跳ね返す力を減少させる。バットは、胴部に対して厚肉の材料を使用することで剛性が高められている。しかしながら、この解決法では、バットに重量が加わり、バットの振りがより遅くなる。
【0006】
更に、バットの胴部全体の剛性を高めることは、「スイートスポット」の領域を減少させる。バットの「スイートスポット」は、バットでボールを打ったときに、ボールが最大速度で跳ね返るバットの位置にある。ボールを「スイートスポット」で打ったときに、打者は、衝突からの振動をほとんど感じない。それゆえ、バットの「スイートスポット」の領域を最大化することが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、本発明の目的は、バットの剛性を高める一方で、最大限に能力を引き出し、安全性及び重量の要求を満たし、並びに、「スイートスポット」を拡大させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、一般に、ボールを打つスポーツに使用されるバット及び、過度の重量が加わることなくボールの跳ね返りの力を制限するための規制に従ったバットの製造方法に関するものである。本発明に従うバットは、柄と、ボールを打つための中空の胴部分とで構成することができる。胴部は、単層壁、二重壁又は多重壁とすることができる。本発明に従うバットは、壁を厚くすることなく、胴部の剛性を高めるために、バットの中空胴部の内側に挿入される1又は複数のリング又はディスクインサートを含むことができる。前記リングは、デザイン及びサイズを変更することができ、また、バットの「スイートスポット」が最大化するような方法で配置することができる。リングインサートは、「スイートスポット」に配置することができる。リングインサートは、バットのボール跳ね返り力を減少させることを許容する最小の重量を有することができ、バットを過度に重くすることなく、バットに性能適合性をもたらす。前記リングは、バットの壁が潜在的にこれまでのバットの壁よりも薄くなることを可能にするので、本発明に従うバットは、より軽く、かつ、簡単に振ることができる。加えて、製造者は、1つの基本デザインでバットを作ることができるが、個々のアスリート若しくはチームの能力又は特定の規制に適合させるために、異なるタイプ及び/又は数のインサートを使用することでバットの剛性を高めることができる。更に、跳ね返り力レベルを様々に減少させたバットは、トレーニングのために、或いは、スキルの異なるアスリートの試合で様々なスキルレベルの全競技者を同じフィールドでプレーさせるために、使用することができる。
【0009】
本概要は、以下の詳細な説明で更に記述される簡易化形式において、概念の選定を紹介するものである。上述したところは、特許請求の範囲に記載された特定事項の重要な特徴や必須の特徴を識別することを意味するものではなく、特許請求の範囲に記載された特定事項の範囲を決定することの援助として使用されることを意味するものでもない。
【0010】
追加的な目的、利点及び、発明の新規な特徴は、以下の記載によって明らかであり、その他の部分も、当業者による試験に明らかになり、又は、発明の実施によって習得されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】剛性を高めていないバットの基本的な胴部を示す断面図である。
【図2】剛性を高めていない基本的なバット胴部であって、ボールの衝突で歪んだ状態を示す断面図である。
【図3A】単一のリングによって剛性が高められたバット胴部を示す図である。
【図3B】単一のリングによって剛性が高められたバットであって、前記リングを、当該リングを保持する胴部の内側表面に機械加工された溝に嵌合させた状態を示す断面図である。
【図4】単一のリングによって剛性が高められたバット胴部であって、リング上に集中した負荷によって歪んだ状態を示す図である。
【図5】リブを備えた単一のリングによって剛性が高められたバット胴部を示す図である。
【図6】リブを備えた単一のリングによって剛性が高められたバット胴部であって、リング上に集中した負荷によって歪んだ状態を示す図である。
【図7】リブを備えた3つのリングによって剛性が高められたバット胴部を示す図である。
【図8】リブを備えた3つのリングによって剛性が高められたバット胴部であって、中間リング上に集中した負荷によって歪んだ状態を示す図である。
【図9】リブを備えたリングであって、当該リングの間に合わせられた負荷による歪みを示す図である。
【図10】リブを備えたリングであって、リング上に合わせられた負荷による歪みを示す図である。
【図11】ドーナツ型インサートであって、リング上に合わせられた負荷による歪みを示す図である。
【図12】「スポーク」デザインのリブを備えたリングであって、リング上に集中した負荷による歪みを示す図である。
【図13】リング用の代表的な「スポーク」デザインを示す図である。
【図14】リング又はスリーブ用の代表的な「スポーク」デザインを示す図である。
【図15】代表的な「A−スプリット」リング保持オプションを示す図である。
【図16A】代表的な「ばねスナップ」保持オプションを示す上面図である。
【図16B】代表的な「ばねスナップ」保持オプションを示す下面図である。
【図16C】複数の「指部」を有した「ばねスナップ」保持リングによって剛性が高められたバット胴部であって、当該「指部」が胴部の内側に機械加工された溝にスナップ嵌合した状態を示す断面図である。
【図17A】代表的な周溝保持オプションを示す図である。
【図17B】代表的な保持リングを示す図である。
【図18】胴体の内側表面に機械加工された溝を備える基本的な胴部を示す断面図である。
【図19A】代表的な「ばね指」保持オプションを示す図である。
【図19B】複数のフランジ部又は「ばね指部」を有した「バネ指部」保持オプションによって剛性が高められたバット胴部であって、当該「ばね指部」が胴体の内側表面に機械加工された溝にスナップ嵌合した状態を示す断面図である。
【図19C】インサートを保持する胴体の内側表面に機械加工された複数の溝を有したバット胴部を示す断面図である。
【図20】リングを挿入する前にバットを熱処理してバットを製造するための工程を示す代表的なフローチャートである。
【図21】リングを挿入した後にバットを熱処理してバットを製造するための工程を示す代表的なフローチャートである。
【図22】厚い壁を備えたバットの代表的なBBCOR特性を示す図である。
【図23】インサートを備えたバットの代表的なBBCOR特性を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。ここで、本発明の実施例の内容を、法的要件に合わせた特定のものに関して述べる。しかしながら、記載そのものは、本発明の範囲を制限することを意味するものではない。むしろ、発明者は、特許請求の範囲に記載された内容は、現在又は将来の技術と協同して、本願明細書等に記載された部材、部分及び要素の少なくともいずれか1つに類似する異なるものを含むことで、他の方法で実施することができる。
【0013】
本発明の実施例は、バットの胴部に挿入されたリング又はディスクによって剛性が高められたバッドに関するものである。リング及び/又はディスクの異なるタイプ及び/又は組み合わせは、バットの性能を規制要件に合うように適用させて使用することができる。バットに付けたとき、挿入リング及び/又はディスクは、性能を調整すると同時にバットに最小の重量しか付加しない。バットに対する最小の重量は規制されるけれども、この重量の大部分は、打者がより良くコントロールできるように、柄に位置することが好ましい。胴部の壁を厚くすることは、単に重いインサートを付加するように、胴部に重量を与える。それゆえ、バットに付加されるインサートの全重量は、2オンスよりも軽くすべきである。理想的には、インサートから付加された重量は、1オンスよりも軽いことが好ましい。挿入リング及び/又はディスクは、剛性とバットに沿った重量配分を制御するために配置され、また、「スイートスポット」を拡大するために使用することができる。本発明によれば、製造者は、より軽くてコントロールの容易な薄い胴部壁又はシェルを備えたバットを継続して製造することができる。インサートのデザイン及び/又は配置の微妙な調整は、バットの具体的な性能特性を調整するために用いられる。サイズ又はデザインを変更した多様なインサートは、より具体的な性能特性を与えるために用いることができる。このように、リング数、リングデザイン、リングサイズ及び長さ、ディスク、ディスクデザイン及びディスクサイズを変更したものを使用することで、より薄い胴部を用いることができ、また、優れたバットに調整することができる。
【0014】
図22及び23に示すように、厚い壁を備えるバット胴部のBBCORは、本発明のインサートを備える薄壁バットのBBCORよりも高い。厚い壁を備えるバット胴部のBBCORの最高値は、0.5を超える一方、インサートを備える薄壁バットのBBCORの最高値は、0.5よりも低い。図23に示すように、インサートを備える薄壁バットに対して、特性の両端、例えば、バットの端部から4インチ及び8インチでのBBCORは、特性の中間でのBBCORに近い。インサートを備える薄壁バットは、BBCORの範囲が約0.025であり、剛性が高められた壁を備えるバットは、BBCORの範囲が約0.07である一方、BBCORの最低値は、バットの端部から4インチのところで生じるとともに、BBCORの最高値は、バットの端部から6及び7のところで生じる。図23に示す平準化された曲線によれば、バットの広い領域で、スイートスポットのサイズが最大化したのと同様の性能を発揮する。
【0015】
ある例では、バット及びリングは、リングが挿入される前に熱処理されたバットを用いて、別々に、製造し、焼きもどしすることができる。他の例では、バット及びリングは、別々に、製造し、焼きもどしすることができ、また両方を、リングを挿入した後に熱処理することができる。本発明に従うバットとともに使用するインサートは、バットと同様のアルミニウム合金から製造することができる。しかしながら、非アルミニウム合金、複合材料又はナイロンのような他の材料も同様にして、インサートを加工するために使用することができる。バネ鋼、ベリリウム銅等の材料は、加熱及び冷却による伸縮という性質のために、バットを組み立てに対して有利であるということができる。チタニウム又はスチールのような硬い金属は、これらの高い特徴的な剛性のために使用することができる。炭素繊維や繊維ガラスのような高弾性複合材は、所望の位置へのインサートの容易な配置を可能にするために使用することができる。ガラス繊維入りナイロン等の高弾性プラスチックで作られたリングは、射出成形を使用することで、製造し、また、配置することができる。リングは、プレス、成形、機械加工又は他の処理によって形成することができる。
【0016】
図1を参照すると、剛性が高められていない基本的なバットの胴部が示されている。剛性が高められていないバット胴部20は、規制に合せるために、例えば、66mmの直径30を有する。胴部又はシェルの壁は、最適な性能と耐久性を提供するために、厚み40を有する一方、所望するバットの重量になる。代表的なシェルの厚さ40は、2.84mmである。バット10は、常態で完全に拡張し、バットには歪みはない。
【0017】
図2は、剛性が高められていない基本的なバット10の断面を示し、全体を符号50として、ボールとの衝突で歪んだ胴部20を示す。負荷が衝突点70で衝突することにより、剛性が高められていないバット胴部20は、歪み量60だけ歪む。歪み量は、負荷の量、胴部の壁の厚さ、及び、バットを形成する材料に関係する。例えば、壁厚さ2.84mm及び直径66mmを有する剛性が高められていないアルミニウム合金バットで1000 lbの負荷を打ったとき、約0.747mm又は約0.030 inだけ歪む。
【0018】
図3は、全体を符号100として示した、単一のリングによって剛性が高められたバット胴部の断面を示す。バット胴部20は、厚さ120及び長さ130の基本リング110と、バットを製造するための材料に依存した一定の容量を有することによって、剛性が高められている。例えば、リングは、6928.44立方ミリメートルの容量、厚さ1.5mm及び長さ25mmを有することができ、アルミニウム合金で製造することができる。
【0019】
図4は、単一のリングによって剛性が高められたバット胴部の断面を示し、全体を符号150として、ボールとの衝突で歪んだ状態が示されている。バットは、リング110上に合わせられた衝突点160に当てる。衝突することによって、バット胴部20は、歪み量170だけ歪む。単一のリングによって剛性が高められたバットの歪み量170は、同じコンディションの下では、剛性が高められていないバットの歪み量60よりも少ない。例えば、壁厚さ2.84mm及び直径66mmの剛性が高められていないアルミニウム合金バットで1000bsの負荷を打つと、約0.747mm又は約0.030inだけ歪ませることができる一方、リング110のような単一のリングを備える剛性が高められたアルミニウム合金バットは、リング上に合わせられた衝突点で打つと、約0.496mm又は0.020inだけ歪ませることができる。リングの厚さ、リングに使用される材料、衝突に関係したリングの位置、リングのデザイン及び、他の要因は、歪み量に影響する。このように、厚さ2.0mm、長さが25mmで9159.38立方ミリメートルの容量を有する同様のリングでバットの剛性を高めれば、約0.42mm又は0.0165inの歪み量を、なお一層下げることができる。
【0020】
リングは、様々な材料及び様々なデザインで製造することができる。リングの構成及びデザインは、歪み量に影響を及ぼす。図9−14は概して、様々なリングデザインを示す。図9を参照すると、全体を符号300として、リブを備えるリングの歪みが示されている。リング300は、厚さ310を有し、長さ320としてなる。リング300はまた、リブ330を有し、リブ330は、リングの長さに沿った中程の内周の周りに配置されている。前記リブは、バットの歪みを、リブのない同様のリングによりも減少させる。このリブデザインを備えるリングは、アルミニウム合金、ステンレス鋼又は他の最適材料によって形成することができる。図10は、図9のリングと同様のリングの歪みを示し、当該リングは、アルミニウム合金で製造される。図10は、全体を符号350として図示する。両リングは、同様のデザインである。図11は、ドーナツ型インサートの歪みを図示し、全体を符号400で示す。このデザインはまた、トーラス又はトロイドと呼ばれる。リング405は、例えば、ナイロン又は複合材料から製造することができる。トーラスの端部はそれぞれ、符号410及び415を付したリブとして作用する。
【0021】
図12は、「スポーク」デザインを備えたリングを図示し、全体を符号450として示す。リング455は、全周からリングの中心に向かって放射状に伸びる「スポーク」としての、リブを有する。リングは、リングの中心で合流する複数の「スポーク」470a,470b,470c,470d,470e及び470fを有する。「スポーク」デザインのリングの歪みは、同一コンディション下において、類似する単一のリングよりも少ない。リング300と比較するべく、両リングに、当該リング上に合わせられた200 lbの負荷を衝突させた場合、リング300は、1つのスポークに当ったとき、0.5391 mm又は0.021 inの歪みを有する一方で、リング450は、0.021mm又は0.001inの歪みを有することができる。「スポーク」リングの全周460は、「スポーク」が追加的に剛性を付加するので、非常に薄く形成することができる。しかしながら、「スポーク」は、リングに重量を付加することができる。それゆえ、適切な剛性を達成しつつ、重量要件を超えないために十分な「スポーク」が要求される。上述したように、衝突点が「スポーク」上にあるときには、歪みは非常に小さいが、もしリングの「スポーク」間に当ったときには、より大きな歪みを得ることになる。ここで、「スポーク」デザインは、図13−14に示すように、充実させることができる。図13−14は、代表的な「スポーク」、「蜂の巣」及び網の目デザインリングを示し、充実したカバレッジとサポートを提供することができる。更には、リングは、内側ライニング又は中空シリンダとすることができる。
【0022】
戻って図5は、リブを備える単一のリングで剛性が高められたバット胴部の断面を図示し、全体を符号200として示す。バット胴部20は、厚さ210及び長さ215のリング205によって、剛性が高められている。リング205はまた、その長さに沿った中程に、1つのリブ220を有し、当該リブ220は、リング205の内側全周に取り付けられて内側に突出する。リブは、厚さ230及び長さ225を有する。図6は、リブを備える単一のリングによって剛性が高められたバット胴部の歪みを図示し、全体を符号235で示す。挿入されたリング205によって、バット胴部20は、リング上に合わせられた負荷を衝突点240で打つときには、歪み量245だけ歪む。コンディションが同じとき、リング205によって剛性が高められたバット胴部20によって発揮された歪み量は、リング110によって剛性が高められたときに発揮された歪み量よりも少なく、剛性が高められていないときよりも一層少ない。
【0023】
引き続いて、図7は、リブを備える3つのリングによって剛性が高められたバット胴部の断面を示し、全体を符号250として示す。バット胴部20は、上述したように、リング205に関して、リブを備える3つのリングによって剛性が高められている。図8は、3つのリングによって剛性が高められたバット胴部の歪みを図示し、リブを備える中間リング上に合わせられた負荷によって歪んでいる。バット胴部20は、衝突点270で中間リング上に合わせられた負荷を打つとき、歪み量280だけ歪む。歪み量は、リングの間に合わせられた負荷に対してよりも、中間リング上に合わせられた負荷に対しての方が少ない。
【0024】
本発明に従うバット及びリングは、組み立てることができ、リングは、エポキシ樹脂、PSA、熱接着剤等の接着剤を使用することで保持される。本発明に従うバット及びリングは、圧入することができ、或いは、圧入処理の一環として、胴部の加熱及び/又はリングの冷却を付加することができる。さらに、本発明に従うバット及びリングは、胴部の溝に一致するスナップリング、リングの前後で接合される「止め具」、スペーサー等の、追加の保持パーツを利用することができる。更なる例によって、本発明に従うバット及びリングは、リングを備えたバット胴部を決まった位置に、事後的なプレス成形又はロールオーバー処理することができる。図3B及び15−19には、上述したリング保持オプションの一部を図示する。
【0025】
図3Bは、単一のリングによって剛性が高められたバットの断面を示し、全体を符号135として、前記リングを、当該リングを保持する胴部の内表面に機械加工された溝に嵌合させた状態を示す。リング110は、バット胴部20に嵌合するとともに、リングを保持するためにバット胴部20の内表面に機械加工された溝140内にスナップ嵌合する。
【0026】
図15は、「A−スプリット」リング保持オプションを示し、全体を符号500で示す。
【0027】
リング505は、バット胴部の内側に圧入させることができる隙間510を備える代表的な打ち抜きリングとすることができる。リング505は、図18に示すと同様に、バット胴部に挿入して保持する必要は必ずしもない。図16Aは、全体を符号530として示す「ばねスナップ」保持オプションの第1の図を図示し、同時に、図16Bは、全体を符号545として示す第2の図を図示する。図16A及び16Bに図示するように、リング535は、代表的なダイキャストリングであり、バット胴部の内側に圧入することができる。リング535は、複数の「指部540」を有し、当該「指部540」は、リングを決まった位置に保持するために、胴部の内側に機械加工された溝にスナップ嵌合する。図16Cは、全体を符号550として、「ばねスナップ部」535を有する保持リングによって剛性が高められたバット胴部20の断面を示し、「ばねスナップ部」535は、胴部の内側に機械加工された溝625内にスナップ嵌合させる複数の「指部」540を有する。バット胴部20は、図19Cに示すバット胴部20と同様である。図17Aは、代表的な周溝保持オプションを示し、全体を符号560として示す。リング565は、機械加工された代表的なリングとすることができ、金属製保持リング又は高デュロメーターOリングを受け入れる周溝570を有する。アセンブリは所定の場所に押し込まれており、スプリング又はOリングは、図18に示すバット胴部20と同様の胴部の内側に機械加工された溝に着座している。図17Bは、周溝保持オプションを兼ねる代表的な保持リング585を示す。このオプションはまた、ダイキャストできる、互い違いの「歯」バージョンで実現することができる。図18には、補強材が使用されたバットの基本的な胴部の代表的な断面を示し、全体を符号590として示す。バット胴部20は、インサートを保持する胴体の内表面に機械加工された溝595を有する。図19Aは、ばね指保持オプションの他の例を示し、全体を符号600として示す。リング610は、薄く形成されたスプリングを結合した打ち出し荷重支持リングの代表的な結合体である。リング610は、複数のフランジ部又は「ばね指部」615を含む。捩れ運動は、「ばね指部」が胴部の機械加工溝に嵌合するまで、アセンブリが胴部内に押し込まれるので、「ばね指部」を曲げるために費やされる。ここで、フランジ部又は「ばね指部」は、挿入されてから定位置に固定されるために拡張するまで押し下げることができる。他のデザインには、射出成形ばね部、又は、リングが挿入されるインサート成形バージョンを含むことができる。図19Bは、全体を符号620として、ばね指保持オプションリング610によって剛性が高められたバット胴部20の断面を示し、リング610は、複数のフランジ又は「ばね指」615を有し、胴部の内側に機械加工された溝625内にスナップ嵌合する。図19Cは、バット胴部20の代表的な断面を示し、バット胴部20は、胴部の内表面に機械加工された複数の溝625を有して補強材610のようなインサートとともに使用することができ、当該胴部は、複数のフランジ又は「ばね指部」615を機械加工溝625にスナップ嵌合させることによってインサートを保持する。
【0028】
図20は、剛性を高めるためにリングを付加する前に、バットが熱処理される、バットを製造する工程の代表的なフローチャートである。始めにステップ705では、バット胴部を加工する。1又は複数の溝が、1又は複数のインサートを嵌合させるために、胴部又はシェルの内表面に機械加工される。ステップ710では、バット胴部又はシェルは、剛性を高めるための追加の要素なしに、バットを作るための標準的な工程を使用しているF焼きもどしされる。ステップ715では、バット胴部は、W焼きもどし状態にするために熱処理され、かつ、求められる具体的な特性を満たすために焼きもどしされる。ステップ720では、リングは、具体的な寸法及び表面仕上げに加工することができる。ステップ725では、リングは、熱処理されて、T7焼きもどしにエージングされる。このように、リングは、溶体化処理された後、或る特別な特性の制御を行うために、最大強度点を超えてこれらを担持するために安定化させる。ステップ705,710及び715は、ステップ720及び725とともに同時に、又は、異なる時間若しくは場所で、実行することができることに注意すべきである。ステップ730では、リングが胴部に挿入される。リングは、胴部に圧入させることができる。リングは、バット胴部に挿入される前に冷却しても処理しなくてもよいことに注意すべきである。リングの中心軸は、胴部又はバットの軸と平行に配置されており、胴部又はバット内の指定された長さ位置に位置決めすることができる。バット胴部は未だW焼きもどし状態にあるので、ステップ735では、ロールオーバー処理が行われる。W焼きもどしは不安定な状態であるため、バット胴部を室温でエージングすることでより強度が増すので、それゆえ、ロールオーバー処理は、アルミニウムが比較的に柔らかくて曲げ易い熱処理の4-8時間以内に行うべきである。ステップ740では、バット及びリングは、実務慣行上使用しているT7焼きもどしにバット及びリングを人為的にエージングするために、オーブンエージングさせることができる。バット及びリングは、溶体化処理され、強度状態の最大点を過ぎてエージングされる。この処理は、ある特殊な特性の制御を行うものである。ステップ745では、キャップのための端溝及び胴部を柄に合わせるためのテーパIDのような外観が、胴部に機械加工される。ステップ750では、ペイントとグラフィックがバットに施される。
【0029】
図21は、剛性を高めるためにリングを付加した後に、バットが熱処理される、バットを製造する工程の代表的なフローチャートである。ステップ805では、バットを加工する。1又は複数の溝が、1又は複数のインサートを嵌合させるために、胴部又はシェルの内表面に機械加工される。ステップ810では、バット胴部又はシェルは、実務慣行上使用しているF焼きもどし状態である。ステップ815では、リングが加工され、ステップ820において、実務慣行上使用しているT6又はT7焼きもどし状態になる。ステップ805及び810は、ステップ815及び820とともに同時に、実行する必要は必ずしもない。ステップ825では、上述したように、リングがバット胴部の内側に挿入される。ステップ830では、バット及びリングは、W焼きもどし状態にするために熱処理され、また、ステップ835では、オールオーバー処理が行われる。バット及びリングは、これらを一緒に熱処理することによって、一緒に取り付けることができる。ステップ840では、バット及びリングは、実務慣行上使用しているT6又はT7焼きもどしにオーブンエージングすることによって、人為的にエージングすることができる。ステップ845では、外観がバットに機械加工された後、バットは、ステップ850にて、ペイント及びグラフィックが施される。
【0030】
上述したところから、本発明は、明細書に記載の全ての目的及び対象を得るのに適するとともに、明白かつ固有な構成による他の利点も明らかである。
【0031】
特定の特徴及びその組合せは,有益であり,他の特徴及びその組合せと関係なく用いることができる。このことは、特許請求の範囲によって意図され、その範囲に含まれる。本発明からは、特許請求の範囲から逸脱することなく、多くの実施例が可能になるので、ここで明らかになり、添付図面に示された全ての内容は、例示的なものとして解釈されるべきであり、本発明の意義を制限するものではない。
【符号の説明】
【0032】
10 薄壁バット
20 バット胴部
30 胴部直径
40 シェルの厚さ
60 歪み量
100 剛性が高められたバット
110 基本リング
120 厚さ
130 長さ
160 衝突点
170 歪み量
205 リング
220 リブ
225 長さ
230 厚さ
245 歪み量
300 リング
310 厚さ
320 長さ
330 リブ
400 ドーナツ型インサート
405 リング
410 端部(リブ)
415 端部(リブ)
450 スポークデザインを備えたリング
470 スポーク
500 「A−スプリット」リング保持オプション
505 リング
510 隙間
530 ばねスナップ
540 指部
560 周溝保持オプション
565 リング
570 周溝
585 保持リング
595 機械加工溝
600 ばね指保持オプション
610 リング
615 ばね指部
625 機械加工溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状バットであって、
当該筒状バットは、
使用者によって把持される柄と、
バットの重量を最小にするとともに、ボールの衝突に対して折れたり変形することがなく、当該衝突で歪むことで、ボールを特定量のスピードで跳ね返す薄壁を有して柄から延在する中空胴部と、
中空胴部の剛性を高めるために当該中空胴部に挿入して保持される、少なくとも1つの最小重量のインサートであって、寸法、デザイン及び、少なくとも1つのインサートを製造するための材料を、胴部の歪み具合、ボールスピードの制御具合で決定し、圧入によってバットの中空胴部の所定位置に保持されるインサートを含む、筒状バット。
【請求項2】
少なくとも1つのインサートは、少なくとも1つのリブを備えるリングである、請求項1に記載の筒状バット。
【請求項3】
中空胴部は、少なくとも1つのインサートを保持する胴部の内表面に機械加工された少なくとも1つの溝を有する、請求項1に記載の筒状バット。
【請求項4】
少なくとも1つのインサートが、ボールの衝突の間の振動を減少させるための領域を拡大するように配置されている、請求項1に記載の筒状バット。
【請求項5】
少なくとも1つのインサートは、複数のインサートで構成されている、請求項1に記載の筒状バット。
【請求項6】
複数のインサートは、異なるサイズのインサートで構成されている、請求項5に記載の筒状バット。
【請求項7】
複数のインサートは、異なるデザインを有するインサートである、請求項5に記載の筒状バット。
【請求項8】
複数のインサートは、異なる材料から製造されたものである、請求項5に記載の筒状バット。
【請求項9】
中空胴部及び少なくとも1つのインサートは、同じ材料から形成されたものである、請求項1に記載の筒状バット。
【請求項10】
中空胴部は、規制機関の規制要件に応じて剛性が高められたものである、請求項1に記載の筒状バット。
【請求項11】
中空胴部及び少なくとも1つのインサートは、製造中に一緒に固定されるものである、請求項1に記載の筒状バット。
【請求項12】
少なくとも1つのインサートリングが、接着剤を使用することで保持されている、請求項1に記載の筒状バット。
【請求項13】
筒状バットを製造するための方法であって、
当該製造方法は、筒状バットシェルに備わる中空胴部の壁を、バットの重量を最小化するとともに、折れたり変形することがなく、前記衝突で歪むことで、ボールを要求されるスピードよりも低いスピードで跳ね返すために薄くなるように、当該筒状バットシェルを加工し、
少なくとも1つの最小重量のインサートを、材料から要求される寸法及び長さのデザインに加工し、
少なくとも1つのインサートを、圧入によって中空胴部の位置に挿入し、これにより、ボールが跳ね返るスピードを制御するとともに衝突からの振動を減少させるために、中空胴部の剛性を高めるとともに、寸法、デザイン及び、少なくとも1つのインサートの材料を、胴部の歪具合、ボールスピードの制御具合で決定し、
中空胴部と少なくとも1つのインサートとを一緒に接合するために熱処理し、
少なくとも1つのインサートを、少なくとも1つのインサートが定位置にとどまることを保証するために中空胴部で保持する製造方法。
【請求項14】
少なくとも1つのインサートリングは、接着剤を使用することで保持される、請求項13に記載の製造方法。
【請求項15】
少なくとも1つのインサートは、中空胴部内に機械的に保持されている、請求項13に記載の製造方法。
【請求項16】
インサートを機械的に中空胴部に保持することには、当該インサートの少なくとも一部を機械的に、中空胴部に機械加工した溝に嵌合させることで、インサートを中空胴部に圧入することを含む、請求項15に記載の製造方法。
【請求項17】
中空胴部が、少なくとも1つのインサートを機械的に保持するために、胴部の内表面に機械加工された、1又は複数の溝を有する、請求項15に記載の製造方法。
【請求項18】
中空胴部が、少なくとも1つのインサートを中空胴部に圧入する前に加熱される、請求項13に記載の製造方法。
【請求項19】
中空胴部を加熱し、少なくとも1つのインサートが、当該少なくとも1つのインサートを中空胴部に圧入する前に冷却される、請求項13に記載の製造方法。
【請求項20】
少なくとも1つのインサートが、当該少なくとも1つのインサートを中空胴部に圧入する前に冷却される、請求項13に記載の製造方法。
【請求項21】
少なくとも1つのインサートが複数のインサートからなる、請求項13に記載の製造方法。
【請求項22】
中空胴部の剛性を、規制条件を満たすとともに調整可能にする、請求項13に記載の製造方法。
【請求項23】
筒状バットを製造するための方法であって、
当該製造方法は、筒状バットシェルに備わる中空胴部の壁を、バットの重量を最小化するとともに、折れたり変形することがなく、衝突で歪むことで、特定量のスピードで跳ね返すために薄くなるように、当該筒状バットシェルを加工し、
中空胴部を加熱処理し、
少なくとも1つの最小重量のインサートを、材料から要求される寸法及び長さのデザインに加工し、
少なくとも1つのインサートを、ボールが跳ね返るスピードを制御するとともに衝突からの振動を減少させる状態を生じさせるために、圧入によって中空胴部の位置に挿入することで、中空胴部の剛性を高めるとともに、寸法、デザイン及び、少なくとも1つのインサートの材料を、胴部の歪み具合、ボールの最大跳ね返りスピードの具合で決定し、
インサートを、1又は複数のリングが定位置にとどまることを保証するために中空胴部で保持する製造方法。
【請求項24】
少なくとも1つのインサートリングは、接着剤を使用することで保持される、請求項23に記載の製造方法。
【請求項25】
少なくとも1つのインサートは、中空胴部内に機械的に保持されている、請求項23に記載の製造方法。
【請求項26】
インサートを機械的に中空胴部に保持することには、当該インサートの少なくとも一部を機械的に、中空胴部に機械加工した溝に嵌合させることで、インサートを中空胴部に圧入することを含む、請求項25に記載の製造方法。
【請求項27】
中空胴部が、少なくとも1つのインサートを機械的に保持するために、胴部の内表面に機械加工された、1又は複数の溝を有する、請求項25に記載の製造方法。
【請求項28】
中空胴部が、少なくとも1つのインサートを中空胴部に圧入する前に加熱される、請求項23に記載の製造方法。
【請求項29】
中空胴部を加熱し、少なくとも1つのインサートが、当該少なくとも1つのインサートを中空胴部に圧入する前に冷却される、請求項23に記載の製造方法。
【請求項30】
少なくとも1つのインサートが、当該少なくとも1つのインサートを中空胴部に圧入する前に、冷却される、請求項23に記載の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2012−148077(P2012−148077A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−5595(P2012−5595)
【出願日】平成24年1月13日(2012.1.13)
【出願人】(505424859)ナイキ インターナショナル リミテッド (249)