説明

動物のための可動ドライフード給餌器

【解決手段】本発明は、動物が転がしたときにペレットを給餌する装置に関する。本発明の装置は、2個のシリンダ(2及び3)からなる中央部分(1)を有し、一方のシリンダは他方のシリンダに入れ子式に配置されており、両シリンダには大きさの等しい孔(4)が備わっている。本発明によれば、両シリンダの孔の全部或いは一部は、外側シリンダを内側シリンダに対して人手により回転させることにより完全に或いは部分的に位置合せでき、装置を回転させる度に中央部分から所定数のペレットを放出できる。更に本発明は、2個のホイール(7)を含み、一方のホイールにはストッパ(13)が備わっている。前記2個のホイールは、ネジ或いは接着剤により及びダブルバイオネットシステム(8)の助けにより内側シリンダの両端に固定されており、シリンダは、ギア歯システム(11及び12)により、選択された相対的位置に維持されている。本発明は、玩具として、運動手段として、或いは食物摂取を遅くするために使用するのに特に適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物にペレット状のドライフードを給餌するための装置であって、動物がこの装置を地面の上で転がすようになっている装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の給餌器は固定されており、動物にペレットを与えるために移動させる必要はなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明に係る装置を用いると、動物は、この装置を動かしてペレットを得るために身体的な努力をしなければならず、遊びでの運動、余りに体を動かさない動物の身体的運動、ペレットの摂取を遅くすることを目的として使用できる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る装置はこれら目的の達成を可能とする。実際には、第一の特徴によれば、装置は、外側シリンダ(3)に入れ子式に配置された内側シリンダ(2)を含む中央部分(1)を有し、両シリンダは水平向きに配置され、表面には、個数は異なるが大きさの等しい孔(4)が所定の位置に正確に配置されており、これら孔は、外側シリンダを内側シリンダに対して人手により回転させることにより所望の個数だけ重ねることができ、この孔の重なりによって形成されたチャネルの寸法が、シリンダ内に配置されたペレットの寸法に対応する寸法となるように、重なりは部分的或いは完全(6)なものとされ、これにより動物が装置を回転させる度にペレットを放出できる。
【0005】
本発明に係る装置は、第二の特徴によれば、シリンダの両端に、内側シリンダと一体に形成されたホイール(7)を有する。
【0006】
第三の特徴によれば、ホイールの一方はネジ或いは接着剤(9)により固定されており、他方はダブルバイオネットシステム(8)により固定されているため、装置は、完全に分解することなく、外側シリンダを位置決めのために開放した後、チャネル(10)のために選択された位置で両ホイールの内壁間に外側シリンダをロックできる。
【0007】
本発明に係る装置は、第四の特徴によれば、ネジ或いは接着剤で固定されたホイールの内面(11)及び外側シリンダ(12)の端部全体に形成された歯を有し、これら歯を重ね合わせることにより、ホイールを完全に締め付ける前に内側シリンダを外側シリンダに対して正確に位置決めできる。
【0008】
本発明に係る装置は、第四の特徴によれば、一方或いは両方のホイールの外面(14)に対してねじ込むことができ且つ緩めて外すことができるストッパ(13)が設けられ、このホイールから内側シリンダにペレットを充填できる。
【0009】
各添付図面は本発明を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本実施例はネコへの給餌に関し、装置の寸法は、中央部分の長さが30cm程度、直径が8cm程度、ホイールの直径が10cm程度であるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0011】
本実施例においては、装置は主にプラスチック材料で形成されているが、他の動物、例えば、フェレット、子犬や小型犬に用いることもできる。
【0012】
更に大きな動物用に設計した大規模用途においては、装置は、より耐性の高い鉄やアルミニウムのシート等の材料で形成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明を示す。
【図2】特にネコ給餌用に設計された本発明の実施例を示す。
【図3】本実施例の断面図である。
【図4】中央部分を構成するシリンダの一部である。
【図5】本発明の第四の特徴を示す。
【図6】ダブルバイオネットシステムの詳細を示す。
【図7】両シリンダ、及び本発明の図2に示す用途のために画定された孔を示す平面図。
【図8】本発明の第五の特徴である、ストッパ(13)及びホイールの外面を示す。
【符号の説明】
【0014】
1 中央部分
2 内側シリンダ
3 外側シリンダ
4 孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペレット状或いはキューブ状のドライフードを動物に給餌するための装置であって、動物が地面の上で転がすようになっており、
互いに入れ子式に配置された等しい長さの2個の水平シリンダ、即ち、給餌対象のペレットを含む内側シリンダ(2)と外側シリンダ(3)とからなる中央部分(1)を含み、これらシリンダは全領域に亘って互いに接触しているが互いに固定されておらず、両シリンダの表面には、個数は異なるが直径の等しい孔(4)が設けられており、これら孔(4)は、外側シリンダを内側シリンダに対して回転して調節することにより所望の個数だけ重ねられ、これにより、内側シリンダ内のペレットを中央部分の外に流出できるチャネルが形成されることを特徴とする装置。
【請求項2】
中央部分の両端に設けられた2個のホイール(7)を含み、これらホイール(7)は内側シリンダの両端に固定されており、外側シリンダの両端に圧力を加えることにより、外側シリンダを内側シリンダに固定し、これにより事前に調節されたチャネルを維持することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
一方のホイールは、チャネル調節時にホイールを内側シリンダから完全に取り外すことなく外側シリンダを開放するためにダブルバイオネットシステム(8)により内側シリンダに固定され、他方のホイールはネジ或いは接着剤(9)により内側シリンダに固定されていることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
ネジ或いは接着剤により内側シリンダに固定されたホイールの内面(11)及び外側シリンダ(3)の一端の全周(12)にラックが形成されており、両シリンダのアライメントを調節することによって両シリンダの正確な個数の孔(4)を合わせて、ペレットの大きさにほぼ開口したチャネルを得るために、ホイールと一体の外側シリンダに対して内側シリンダを正確な位置にロックできることを特徴とする、請求項2又は3に記載の装置。
【請求項5】
ネジ或いは接着剤によって固定されたホイールの外面に、ホイールに対してねじ込むことができ且つ緩めて外すことができるストッパ(13)が設けられ、ホイールを介して内側シリンダ(2)の内部に連通することにより内側シリンダに充填できることを特徴とする、請求項2に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−539778(P2008−539778A)
【公表日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−511741(P2008−511741)
【出願日】平成18年4月10日(2006.4.10)
【国際出願番号】PCT/FR2006/000787
【国際公開番号】WO2006/123026
【国際公開日】平成18年11月23日(2006.11.23)
【出願人】(507380838)
【Fターム(参考)】