説明

印刷システムとその制御方法

【課題】 印刷装置のユーザインターフェースは、インラインモードとオフラインモードの両方の後処理を指示できるように構成されていない。
【解決手段】 印刷装置と後処理装置とを具備する印刷システムとその制御方法であって、印刷装置による印刷を伴わない後処理装置による後処理だけを実行するオフラインジョブが指示されると(S11)、後処理装置を使用したオフラインジョブの選択画面を後処理装置の第2のユーザインターフェースにより表示して選択可能とし(S12)、印刷装置の第1のユーザインターフェースからのオフラインジョブの開始指示(S16)によりオフライン処理を実行する(S17,S18)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置と後処理装置を具備する印刷システムとその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、電子写真方式の印刷装置やインクジェット方式の印刷装置と後処理装置とを具備し、印刷装置で印刷された用紙を製本処理するPOD(Print On Demand)印刷システムが提案されている(特許文献1)。このようなPOD印刷システムによれば、従来の製本処理で必須であった版下の作成や、その他複雑な作業が大幅に軽減できる。
【0003】
このような印刷システムでは、印刷装置による印刷処理と、その印刷処理で印刷された用紙に対する後処理とを連続して実行するインラインモードと、印刷装置による印刷処理を伴うことなく後処理だけを行うオフラインモードとがある。このオフラインモードにおいて、印刷装置上に設けられた第1のユーザインターフェースとは別に、後処理装置上に設けられた第2のユーザインターフェースを用いて、給紙部にセットされた用紙の後処理を行うシステムも提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2004−0190057号公報
【特許文献2】特開2004−145200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したPOD印刷システムを実用性の面で見た場合、まだ多くの課題がある。例えば、印刷装置の第1のユーザインターフェースは、インラインモードとオフラインモードとの両方の後処理を指示できるのが望ましい。また、この第1のユーザインターフェースで指示された後処理は、インラインモードでの処理であるか、オフラインモードでの処理であるかに応じて正しく制御される必要がある。
【0006】
一方、後処理装置の第2のユーザインターフェースは、第1のユーザインターフェースによって指示可能なオフラインモードの後処理の内、少なくとも1つ以上のオフラインモードの後処理の実行を指示できるのが望ましい。また第1のユーザインターフェースと第2のユーザインターフェースで指示されたオフラインモードでの後処理がコンフリクトしないように、正しく制御される必要がある。
【0007】
更に印刷装置が電力制限中、または何らかのトラブルによって利用できない場合であっても、後処理装置の第2のユーザインターフェースを用いて、その後処理装置に後処理を指示して、後処理を実行できるのが望ましい。
【0008】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消することにある。
【0009】
また本願発明の目的は、印刷装置の第1のユーザインターフェースがインラインモードとオフラインモードとの両方の後処理を指示できる。また後処理装置の第2のユーザインターフェースにより、第1のユーザインターフェースによって指示可能なオフラインモードの後処理の内、少なくとも1つ以上のオフラインモードの後処理の実行を指示できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る印刷システムは以下のような構成を備える。即ち、
印刷装置と後処理装置とを具備する印刷システムであって、
前記印刷装置による印刷を伴わない前記後処理装置による後処理だけを実行するオフラインジョブを実行するオフラインジョブ実行手段と、
前記印刷装置による印刷と前記後処理装置による後処理とを伴うインラインジョブを実行するインラインジョブを実行するインラインジョブ実行手段と、
前記インラインジョブと前記オフラインジョブの実行要求を受付ける第1のユーザインターフェースと、
前記後処理装置に設けられ、当該後処理装置を使用したオフラインジョブを受付けるための前記第1のユーザインターフェースとは別の第2のユーザインターフェースとを有し、前記第1のユーザインターフェースは前記印刷装置に具備されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、印刷装置の第1のユーザインターフェースがインラインモードとオフラインモードとの両方の後処理を指示できる。また後処理装置の第2のユーザインターフェースにより、第1のユーザインターフェースによって指示可能なオフラインモードの後処理の内、少なくとも1つ以上のオフラインモードの後処理の実行を指示できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態に係るPODシステムの構成を示す図。
【図2】本実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図。
【図3】本実施形態に係る印刷システムの構成を示す断面図。
【図4】印刷装置の操作部の外観図。
【図5】シート処理の種類をユーザに選択させるための設定画面の表示例を示す図。
【図6】オフラインジョブのシート処理の種類の設定画面の表示例を示す図。
【図7】中綴じ製本機に設けられたユーザインターフェースの一例を示す図。
【図8】本実施形態に係る中綴じ製本機の構成を示すブロック図。
【図9】インラインジョブでのシート処理の動作を説明するフローチャート。
【図10】本実施形態に係るオフラインジョブの処理を説明するフローチャート。
【図11】第2のUIを用いたオフラインジョブのシート処理フロー
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0014】
図1は、本実施形態に係るPODシステムの構成を示す図である。
【0015】
PODシステム10000は、印刷システム1000,1001、スキャナ102、サーバコンピュータ103(PC103)、クライアントコンピュータ104(PC104)を有し、それらはネットワーク101を介して接続されている。また、PODシステム10000は、紙折り機107、くるみ製本機108、断裁機109、中綴じ製本機110等を有する。
【0016】
PC103は、ネットワーク101に接続された各種装置とのデータの送受信を管理する。PC104は、ネットワーク101を介して、画像データを印刷システム1000,1001やPC103に送信する。また紙折り機107は、印刷されたシートの折り処理を行う。くるみ製本機108は、印刷されたシートに対するくるみ製本処理を行う。断裁機109は、複数枚のシートからなるシート束毎に、印刷されたシートの断裁処理を行う。中綴じ製本機110は、印刷されたシートに対する中綴じ製本処理を行う。
【0017】
紙折り機107、くるみ製本機108、断裁機109、中綴じ製本機110を利用する場合、ユーザは、印刷システム1000又は印刷システム1001で印刷されたシートを取り出し、利用する装置にセットし、その装置によって処理を実行させる。またPODシステム10000が有する複数の装置のうち、中綴じ製本機110以外の装置は、ネットワーク101に接続されており、互いに他装置とデータ通信可能に構成されている。
【0018】
尚、印刷システム1001は、印刷システム1000が具備する仕組みと同じ仕組みを具備するがこれに限定されるものでもない。また、本実施形態の構成は、何れか一方の印刷システムが存在すれば実現される。本実施形態では、少なくとも印刷システム1000が以下に説明する各種構成要件を具備するものとする。
【0019】
図2は、本実施形態に係る印刷システム1000(1001)の構成を示すブロック図である。ここでは印刷システム1000の場合で説明するが、印刷システム1001も同様の構成を有している。
【0020】
印刷システム1000は、印刷装置100とシート処理装置200とを有する。尚、本実施形態では、印刷装置100として、コピー機能及びプリンタ機能等、複数の機能を有する多機能処理装置(MFP:Multi Function Peripheral)を例に取り説明する。しかしながら、この印刷装置100は、コピー機能のみ、或いは、プリンタ機能のみの単一機能型の印刷装置であっても良い。
【0021】
印刷装置100は、任意の台数のシート処理装置200を接続することができる。印刷システム1000は、印刷装置100で印刷されたシートに対するシート処理を、印刷装置100に接続されたシート処理装置200により実行できるように構成されている。但し、シート処理装置200を接続せずに印刷装置100のみで印刷システム1000を構成することも可能である。シート処理装置200は、印刷装置100と通信可能に構成され、印刷装置100からの指示を受け、後述するようなシート処理を実行することができる。
【0022】
次に印刷装置100の構成を説明する。スキャナ部201は、原稿の画像を読み取り、これを画像データに変換し、他のユニットに転送する。外部I/F202は、ネットワーク101に接続された他の装置との間でデータの送受信を行う。プリンタ部203は、入力された画像データに基づく画像をシート上に印刷する。操作部204は、後述するハードキー入力部(キー入力部)や、タッチパネル部を有し、それらを介してユーザからの指示を受付ける。また操作部204は、そのタッチパネル部に各種表示を行う。
【0023】
制御部205はCPU205aを有し、印刷システム1000が有する各種ユニットの処理や動作等を統括的に制御する。即ち、印刷装置100及び印刷装置100に接続されたシート処理装置200の動作も制御する。ROM207は、制御部205によって実行される各種コンピュータプログラムを記憶する。例えば、ROM207は、後述するフローチャートの各種処理を制御部205に実行させるためのプログラムや、後述する各種設定画面を表示するために必要な表示制御プログラムを記憶する。またROM207は、PC103やPC104等から受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを、制御部205が解釈し、ラスタイメージデータに展開する動作を実行するためのプログラムを記憶する。他にもROM207は、ブートシーケンスやフォント情報等を記憶する。RAM208は、スキャナ部201や外部I/F202から送られてきた画像データや、ROM207からロードされた各種プログラム、設定情報を記憶する。またRAM208は、シート処理装置200に関する情報(印刷装置100に接続されたシート処理装置200の台数(0からn台)と、各シート処理装置200の機能に関する情報、また、各シート処理装置200の接続順序等)を記憶する。HDD(ハードディスクドライブ)209は、ハードディスクとハードディスクへのデータの読み書きを行う駆動部等で構成される。HDD209は、スキャナ部201や外部I/F202から入力され、圧縮伸張部(CODEC)210によって圧縮された画像データを記憶できる大容量の記憶装置である。制御部205は、ユーザからの指示に基づいて、HDD209に格納された画像データをプリンタ部203によって印刷することができる。また制御部205は、ユーザからの指示に基づいて、HDD209に格納された画像データを、外部I/F202を介してPC103、印刷システム1000の外部装置へ送信することもできる。また制御部205は、同様に、外部I/F202を介してPC103、印刷システム1000の外部装置から、画像データを獲得することもできる。また制御部205は外部I/F202を介して、ネットワーク101に接続された外部装置を探索することもできる。圧縮伸張部210は、JBIGやJPEG等といった各種圧縮方式によってRAM208、HDD209に記憶されている画像データ等の圧縮・伸張動作を行う。
【0024】
図3は、本実施形態に係る印刷システム1000の構成を示す断面図である。
【0025】
自動原稿搬送装置(ADF)301は、原稿トレイの積載面にセットされた原稿束を1頁目の原稿から、ページ順に、順番に分離して、スキャナ302によって原稿走査するために原稿台ガラス上へ搬送する。スキャナ302は、原稿台ガラス上に搬送された原稿の画像を読み取り、CCDによって画像データに変換する。以上がスキャナ部201に該当している。
【0026】
次にプリンタ部203の構成を説明する。回転多面鏡(ポリゴンミラー等)303は、画像データに応じて変調された、例えばレーザ光などの光線を入射させ、反射ミラーを介して反射走査光として感光ドラム304に照射する。このレーザ光によって感光ドラム304に形成された静電潜像はトナーによって現像され、転写ドラム305上に貼り付けられたシート材にトナー像を転写する。この一連の画像形成プロセスをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーに対して順次実行することによりフルカラー画像が形成される。4回の画像形成プロセスの後に、フルカラー画像形成された転写ドラム305上のシート材は、分離爪306によって分離され、定着前搬送器307によって定着器308へ搬送される。定着器308は、ローラやベルトの組合せによって構成され、ハロゲンヒータ等の熱源を内蔵し、トナー像が転写されたシート材上のトナーを熱と圧力によって溶解、定着させる。排紙フラッパ309は、揺動軸を中心に揺動可能に構成され、シート材の搬送方向を規定する。排紙フラッパ309が図中時計回りの方向に揺動しているときには、シート材は真直ぐに搬送され、排紙ローラ310によって機外へ排出される。制御部205は、以上のような一連のシーケンスによって、片面印刷を実行するように印刷装置100を制御する。
【0027】
一方、シート材の両面に画像を形成する場合には、排紙フラッパ309が図中反時計回りの方向に揺動し、シート材は下方向に進路を変更され両面搬送部へと送り込まれる。両面搬送部は、反転フラッパ311、反転ローラ312、反転ガイド313及び両面トレイ314を備える。反転フラッパ311は、揺動軸を中心に揺動し、シート材の搬送方向を規定する。制御部205は、両面印刷ジョブを処理する場合、シートの第1面にプリント済みのシートを、反転フラッパ311を図中反時計回りの方向に揺動し、反転ローラ312を介して、反転ガイド313へと送り込むよう制御する。そして、シート材後端が反転ローラ312に狭持された状態で反転ローラ312を一旦停止させ、引き続き反転フラッパ311を図中時計回りの方向に揺動させる。且つ、反転ローラ312を逆方向に回転させる。これにより、シートスイッチバックして搬送させ、シートの後端と先端が入れ替わった状態で、このシートを両面トレイ314へと導くよう制御する。両面トレイ314ではシート材を一旦積載し、その後、再給紙ローラ315によってシート材は再びレジストローラ316へと送り込まれる。このときシート材は、1面目の転写工程とは反対の面が感光ドラム304と対向する側になって送られてきている。そして、先述したプロセスと同様にしてシートの第2面に対して2面目の画像を形成させる。そして、シート材の両面に画像が形成され、定着工程を経て排紙ローラ310を介して印刷装置100本体内部から機外へとシートを排出させる。制御部205は、以上のような一連のシーケンスによって、両面印刷を実行するように印刷装置100を制御する。
【0028】
また印刷装置100は、印刷処理に要するシートを収納する給紙部を有する。給紙部には、給紙カセット317,318(例えば、それぞれ500枚のシートを収容可能)、給紙デッキ319(例えば、5000枚のシートを収納可能)、手差しトレイ320等がある。給紙カセット317,318、給紙デッキ319は、サイズや材質の異なる各種シートを、給紙部ごとに区別してセットできる。また手差しトレイ320には、OHPシート等の特殊なシートを含む各種シートをセットすることができる。給紙カセット317,318、給紙デッキ319、手差しトレイ320には、それぞれに給紙ローラが設けられており、給紙ローラによってシートは1枚単位で連続的に給送される。
【0029】
次に、図3に示すシート処理装置200ついて説明する。本実施形態の印刷システム1000におけるシート処理装置200は、上流の装置から下流の装置にシート搬送路を介してシートを搬送できるのであれば、任意の種類の装置を任意の台数だけ連結することができる。例えば、図3に示すように、印刷装置100に近い順に、大容量スタッカ200−3a、インサータ200−3d、糊付け製本機200−3b、中綴じ製本機200−3cの順序で連結し、これらを印刷システム1000にてそれぞれ選択的に利用することができる。また、シート処理装置200のそれぞれがシート排出部を備え、ユーザは、シート処理がなされたシートを、それぞれのシート処理装置のシート排出部から取出すことができる。
【0030】
制御部205は、印刷装置100に接続されたシート処理装置200にて実行可能な種類のシート処理の候補から、ユーザが所望する種類のシート処理の実行要求を、操作部204を介して印刷実行要求と共に受付ける。そして、操作部204を介して処理対象となるジョブの印刷実行要求をユーザから受付けたことに応じて、制御部205は、そのジョブにて要する印刷処理をプリンタ部203で実行させる。そして制御部205は、この印刷処理がなされたジョブのシートを、ユーザが所望するシート処理を実行可能なシート処理装置までシート搬送路を介して搬送させ、そのシート処理装置でシート処理を実行させる。
【0031】
例えば、印刷システム1000が図3に示すシステム構成の場合に、ユーザから印刷実行要求を受付けた処理対象のジョブが、大容量スタッカ200−3aによる大量積載処理を行うジョブであるとする。このジョブを「スタッカジョブ」と呼ぶ。このスタッカジョブを、図3のシステム構成で処理する場合、制御部205は、印刷装置100で印刷されたこのジョブのシートを、図3のA点を通過させて、大容量スタッカ200−3a内部へ搬送させる。その後、制御部205は、このジョブのシートの積載処理を大容量スタッカ200−3aで実行させる。そして制御部205は、大容量スタッカ200−3aに積載されたシート(印刷物)を、他の装置(例えば後段の装置)へ搬送せずに、大容量スタッカ200−3a内部の排紙先Xに保持させる。ユーザは、この排紙先Xにホールドされたスタッカジョブの印刷物を、排紙先Xの個所から直接取出すことができる。それにより、図3のシート搬送方向、最下流の排紙先Zまでシートを搬送して、排紙先Zからその印刷物を取出すといった、一連の装置の動作やユーザの操作が不要になる。
【0032】
また図3のシステム構成で、ユーザから印刷実行要求を受付けた処理対象のジョブが、糊付け製本機200−3bによるシート処理(例えば、くるみ製本処理、又は天糊製本処理の何れかの糊付け製本処理)を行うように指示されたジョブであるとする。このジョブを「糊付け製本ジョブ」と呼ぶ。この糊付け製本ジョブを、図3のシステム構成で処理する場合、制御部205は、印刷装置100で印刷されたシートを、図3のA点、A’点及びB点を介して糊付け製本機200−3b内部へ搬送させる。その後、制御部205は、このジョブの糊付け製本処理を糊付け製本機200−3bで実行させる。そして、制御部205は、糊付け製本機200−3bで糊付け製本処理がなされた印刷物を、他の装置(例えば後段の装置)へ搬送させずに、そのまま、糊付け製本機200−3b内部の排紙先Yに保持させる。
【0033】
更に、例えば、ユーザから印刷実行要求を受付けた処理対象のジョブが、中綴じ製本機200−3cによるシート処理を行うように指示されたジョブであるとする。中綴じ製本機200−3cによるシート処理には、例えば、中綴じ製本、パンチ処理、断裁処理、シフト排紙処理、折り処理等がある。ここでは、このジョブを「中綴じ製本ジョブ」と呼ぶ。この中綴じ製本ジョブを、図3のシステム構成で処理する場合、制御部205は、印刷装置100で印刷されたこのジョブのシートを、A点、A’点及びB点及びC点を通過させて中綴じ製本機200−3cに搬送させる。その後、制御部205は、このジョブのシート処理を中綴じ製本機200−3cで実行させる。そして制御部205は、この中綴じ製本機200−3cによるシート処理がなされた中綴じ製本ジョブの印刷物を、中綴じ製本装置200−3cの排紙先Zに保持させる。尚、排紙先Zには複数の排紙先候補がある。これは、中綴じ製本機200−3cが複数種類のシート処理を実行することができ、シート処理ごとに排紙先を分ける際に用いられる。
【0034】
更に、例えば、このシステムで、ユーザから印刷実行要求を受付けた処理対象のジョブが、インサータ200−3dによるシート処理を行うように指示されたジョブであるとする。このジョブを「インサータ給紙ジョブ」と呼ぶ。このインサータ給紙ジョブは、下流に接続されたシート処理装置を更に使用する事ができる。このインサータ給紙ジョブを、図3のシステムで処理する場合を考える。この場合、制御部205は、印刷装置100で印刷されたこのジョブのシートに、インサータ200−3dより給紙したシートを挿入した上で、指定されたシート処理に従い、当該シート処理装置まで搬送する。そして、シート処理を行う。図3では、インサータ200−3dの下流に、糊付け製本機200−3b、中綴じ製本機200−3cが接続されている。よって、インサータ200−3dより給紙したシートを挿入したシートに対して、糊付け製本ジョブ、中綴じ製本ジョブを実行できる。またインサータ給紙ジョブは、印刷装置100での印刷を必須としない。つまり、インサータ200−3dから給紙したシートのみを下流へ搬送し、指定されたシート処理装置を用いて、シート処理を行う事ができる。
【0035】
上述したように本実施形態の印刷システム1000は、印刷装置100に対して、複数台のシート処理装置を接続することができる。そして、これら複数台のシート処理装置は、任意の組合せで、印刷装置100に対して接続できる。また、これら複数台のシート処理装置の接続順序も、装置同士のシート搬送路がつながる範囲内において自由に変更することができる。また印刷装置100に接続可能なシート処理装置の候補も複数種類存在する。
【0036】
図4は、印刷装置100の操作部204の外観図である。
【0037】
操作部204は、タッチパネル部401とキー入力部402とを備える。タッチパネル部401は、液晶表示部とその上に貼られた透明電極とを具備し、ユーザから指示を受付けるための各種設定画面を表示する。このタッチパネル部401は、各種画面を表示する機能と、ユーザからの指示を受付ける指示入力機能を兼ね備える。キー入力部402は、電源キー501やスタートキー503や、ストップキー502やユーザモードキー505、テンキー506を備える。スタートキー503は、コピージョブや、送信ジョブの実行を印刷装置100に開始させる場合に用いられる。テンキー506は、印刷部数等の数値入力の設定を行う場合に用いられる。604はオフライン処理を指示するためのキーである。609は、シート処理を設定するためのキーである。制御部205は、このタッチパネル部401に表示される各種画面を介して受付けたユーザ指示やキー入力部402を介して受付けたユーザ指示に基いた各種処理を行うように印刷システム1000を制御する。
【0038】
図5は、印刷装置100で印刷されたシートに対して実行すべきシート処理の種類をユーザに選択させるための設定画面の表示例を示す図である。この画面は、タッチパネル部401に表示されるシート処理設定キー609がユーザにより押されることにより、タッチパネル部401に表示される。
【0039】
図5の画面は、印刷システム1000に含まれるシート処理装置200を用いて実行できるシート処理の種類をユーザが選択できるように構成された設定画面である。制御部205は、この画面を介して、処理対象となるジョブで実行すべきシート処理の設定をユーザから受付け、その設定に従ったシート処理をシート処理装置200で実行させることができる。尚、この印刷装置100にシート処理装置200が接続される場合、どのような種類のシート処理装置をどのような順序で何台接続するのか等を特定するための情報を、オペレータが登録できるように構成としてもよい。例えば、印刷システム1000を図3に示すような構成にする場合を考える。この時、大容量スタッカ200−3a、インサータ200−3d、糊付け製本機200−3b、中綴じ製本機200−3cの4台のシート処理装置を図のような順番で印刷装置100に接続する旨を示す登録情報を設定する。制御部205は、オペレータにより設定されたシート処理装置200に係る情報をシステム構成情報としてRAM208に保持し、適宜読み出して参照する。これにより、制御部205は、印刷装置100に対してどのようなシート処理装置をどのような接続順序で何台接続するのか等を確認できる。
【0040】
尚、ストレートパスを持たない中綴じ製本機200−3cを複数台のシート処理装置の途中に接続するような設定がユーザにより行われたとする。この場合、制御部205は、その設定を無効とする旨を通知する為のエラー表示をタッチパネル部401に行わせる。又、制御部205は、このような設定を行うこと無しに中綴じ製本機200−3cは最後尾に接続するようにオペレータに通知するガイダンス情報を表示させてもよい。
【0041】
次に、本実施形態に係る制御部205が印刷システム1000のために実行する各種制御に関して、以下に説明する。尚、この印刷システム1000は、複数のジョブのデータを記憶可能なHDD209のデータの印刷処理を実行可能なプリンタ部203を有する印刷装置100を具備する。また印刷システム1000は、印刷装置100と複数台のシート処理装置200が接続できるように構成されている。これらのシート処理装置200は、各装置に、自装置でシート処理を施した印刷物をオペレータが取出すことができるように構成されている。またこれらのシート処理装置200の一つであるインサータ200−3dから、複数台のシート処理装置200に対して、インサータ200−3dの給紙デッキに設定されたシートを、選択的に供給できるように構成されている。また本実施形態の印刷システム1000は、プリンタ部203からこれら複数台のシート処理装置200に対して、プリンタ部203により印刷がなされたジョブのシートを、選択的に供給できるように構成されている。一方、この印刷システム1000は、印刷装置100を使用せず、シート処理装置200のみを用いてジョブを処理する機能(オフラインジョブの後処理機能)を有している。
【0042】
図6は、印刷装置100を使用せず、シート処理装置200のみを用いて、供給されたシートに対して実行すべきシート処理の種類をユーザに選択させるための設定画面の表示例を示す図である。
【0043】
この画面は、タッチパネル部401に表示される画面上の図6に示すオフライン後処理キー604がユーザにより押されることにより、タッチパネル部401に表示される。この表示処理は、制御部205により制御される。この画面は、印刷システム1000に含まれるシート処理装置200を用いて実行可能なシート処理の種類をユーザが選択できるように構成された設定画面である。制御部205は、この画面を介して、処理対象となるジョブにて実行すべきシート処理の設定をユーザから受付けると、その設定に従ったシート処理をシート処理装置200で実行させる。尚、給紙キー601は、処理対象のシートを給紙する給紙部又は/及び給紙枚数の設定を行うためのソフトキーである。オフライン処理では、印刷装置100から印刷されたシートが送られてこないため、シート処理を行うためのシートが供給される給紙部の指定や、その枚数を指定する必要がある。
【0044】
図7は、本実施形態に係る中綴じ製本機200−3cに設けられたユーザインターフェースの一例を示す図である。ここで選択可能な項目数は、図6に示す印刷装置のユーザインターフェースの項目数よりも少なくなっている。
【0045】
図において、702,703,704はそれぞれ中綴じ製本機200−3cのオフラインシート処理モードをパンチ、断裁、折りに指定するキーである。また705〜707のそれぞれは、中綴じ製本機200−3cに設定されているオフラインモードを明示するためのインジケータで、各対応するモードが設定されると点灯する。開始キー708は、この中綴じ製本機200−3cのオフライン処理を、指定されたシート処理モードで実行するように開始を指示するキーである。停止キー709は、実行中のオフライン処理を停止させるキーである。尚、本実施形態では、第2のユーザインターフェースの一例として、中綴じ製本機2003−cに設けた操作部を例に挙げて説明するが、他のシート処理装置200上に操作部を設けた場合も同様である。
【0046】
図8は、本実施形態に係る中綴じ製本機200−3cの構成を示すブロック図である。
【0047】
操作部801は、本実施形態に係る第2のユーザインターフェースの一部を構成している。操作部801は、中綴じ製本機200−3c上に設けられ、オフラインのシート処理に関する指示を行うのに使用される。制御部802は、この中綴じ製本機200−3c全体を制御している。ROM803は、制御部802のCPUが実行するプログラムを記憶している。RAM804は、制御部802のCPUが制御処理を実行する際のワークエリアとして使用され、また各種データを記憶するのに使用される。内部I/F805は、印刷装置100等の内部デバイスと通信を行うインターフェースである。メカ駆動部806は、モータドライバやモータ等を有する駆動部で、制御部802からの指示によって中綴じ製本機200−3cの機構部を駆動する。センサ部807は、中綴じ製本機200−3cの状況に応じたセンサ情報を制御部802に伝える役割を担っている。
【0048】
図9は、本実施形態に係るインラインジョブにおけるシート処理の動作を説明するフローチャートである。
【0049】
このインラインジョブ実行処理は、第1のユーザインターフェースである印刷装置100の操作部204のタッチパネル部401のコピーキーを押下してコピーモードの設定を行うことにより開始される。先ずS1で、操作部204のタッチパネル部401のシート処理設定キー609(図4)が押下されるとS2に進む。S2では、図5に示すようなシート処理を選択するための画面を表示する。ここでユーザにより、所望のシート処理が選択されて「OK」ボタンが押されるとS3からS4に進む。S4で、操作部204のスタートキー503が押下されるとS5に進む。S5では、スキャナ部201で原稿画像をスキャンし、そのスキャンで得られた画像データをプリンタ部203に送って印刷処理を実行する。こうしてプリンタ部203で印刷されたシートは、制御部205の制御によってシート処理装置200に送られ、S2でユーザにより指定されたシート処理が実行される。そしてS7で、指定された印刷処理とシート処理が完了したかを判定し、印刷処理が完了していないと判定するとS5に分岐して、前述した処理を繰り返す。そしてS7で、印刷ジョブ分のシート処理が完了したと判断した場合は、この処理を終了する。
【0050】
図10は、本実施形態に係るオフラインジョブの処理を説明するフローチャートである。ここでは、第1のユーザインターフェースである印刷装置100の操作部204で指示されたオフラインジョブでのシート処理の動作を説明する。
【0051】
このオフラインジョブ実行処理を開始する前、ユーザは、シート処理の対象となる印刷済のシートを中綴じ製本機200−3cの給紙部にセットする。先ずS11で、操作部204のタッチパネル部401に表示されたオフライン処理キー604が押下されるのを待つ。オフライン処理キー604が押下されるとS12に進み、タッチパネル部401に図6に示すオフライン処理の選択画面を表示する。ユーザはこの画面を操作し、オフラインジョブに対して実行すべきシート処理の種類を選択する。そしてS13で、図6の「給紙」ボタン601が押下されるとS13からS14に進む。S14では、不図示のUI画面を表示する。ユーザは、そのUI画面を操作して給紙部を指定する。更にS15でユーザは、そのUI画面を操作して給紙枚数の指定を行うこともできる。もしここでユーザが給紙枚数の指定を行わなかった場合は、S14で指定された給紙部からシートが無くなるまでシート処理を行うよう実装することが望ましい。こうしてオフラインジョブに対するシート処理の設定が完了したらユーザは「OK」ボタン(図6)を押下してオフラインジョブの処理の種類を確定する。
【0052】
次にS16に進み、操作部204のスタートキー503が押下されると、オフラインジョブのシート処理開始を指示する。この指示は制御部205によって認識されて、シート処理装置200の動作制御が行われる。S17で、制御部205はS14で指定された給紙部からシートを給紙する。続いてS18に進み、S12で指定されたオフライン処理を実行する。次にS19で、S15で指定された給紙枚数分のシート処理が完了したか否かを判定し、ここでまだ指定枚数分のシート処理が完了していないと判定した場合はS17に進んで、前述した処理を繰り返す。そしてS19で、指定枚数分のシート処理が完了したと判定した場合は、このオフラインジョブのシート処理を終了する。
【0053】
以上説明したように本実施形態によれば、印刷処理(インラインジョブ)のシート処理と、オフラインジョブでのシート処理を、第1のユーザインターフェースのそれぞれ異なるUI画面により設定できる。そして、ユーザが印刷装置100の操作部204のスタートボタンを押すことにより、その指定されたインラインジョブ或いはオフラインジョブが実行される。
【0054】
また、オフラインジョブのシート処理は、中綴じ製本機200−3cに設けられたユーザインターフェース(第2のユーザインターフェース(図7))を用いて実行させることも可能である。
【0055】
図11は、本実施形態に係る中綴じ製本機200−3cによる処理を説明するフローチャートである。
【0056】
この処理を実行する前、ユーザは初めに給紙部に印刷済のシートをセットする。本実施形態では、コストダウンの目的で、第2のユーザインターフェースは必要最小限のキーのみに限定したため、給紙段の指定を行うUIは存在しない。そのためユーザは、中綴じ製本機200−3c上に設けられたインサータに印刷済シートを給紙する構成を取っているが、本発明はそれに限定されるものでは無い。
【0057】
まずS21で、ユーザは第2のユーザインターフェースである操作部801(図7)を操作してオフラインジョブのシート処理の種類を選択する。ここでもしユーザがパンチ処理を所望する場合は、パンチキー702が押下される。これによりインジケータ705を点灯し(S22)、シート処理にパンチ機能が選択されたことを表示する。次にS23に進み、ユーザが操作部801の開始キー708を押下したかどうかを判定し、開始キー708が押下されるとオフラインジョブのシート処理の実行を要求する。この命令が制御部802で認識されるとS24に進み、制御部802は内部I/F805を介して印刷装置100の制御部205へパケットの送信を行う。このパケットは、第1のユーザインターフェースである操作部204の命令が優先される状態であるかどうかを確認するために行われる。次にS25に進み、印刷装置100の制御部205から応答があったか否かを判定する。ここで応答があった場合は、第1のユーザインターフェースの命令が優先される状態であると判断できる。その場合はS26に進み、制御部802は第2のユーザインターフェースから入力されたシート処理の実行要求を無視し、オフライン処理の実行が不能状態であることをユーザに通知する。その方法は、例えば、現在点灯しているインジケータ705の点滅を一定時間行うことによって行われる。
【0058】
一方、S25で、印刷装置100の制御部205から応答がなかった場合はS27に進み、第2のユーザインターフェースの命令が実行可能な状態であると判断する。この状態は、例えば、印刷装置100が電力制限の状態であるか、何らかの異常により印刷装置100の利用が制限されている状態等に該当する。S27では、制御部802は給紙処理を行う。この給紙処理は、制御部802からメカ駆動部806に駆動命令を発行することによって実行され、センサ部807からは逐次シートの位置情報やモータの駆動状況等の情報が通知される。次にS28に進み、制御部802はS21で選択されたシート処理の種類に応じたシート処理を実行する。次にS29で、中綴じ製本機200−3cの給紙部にシートが残っているか否かを判定し、残シートが有ると判定するとS27へ進んでシート処理が繰り返される。一方、ステップS29で残シートが無いと判定すると、このオフラインジョブのシート処理を終了する。
【0059】
以上説明したように本実施形態によれば、オフラインジョブのシート処理は第1のユーザインターフェースと第2のユーザインターフェースのいずれを使用しても指示できる。しかしながら一般的に、シート処理装置の第2のユーザインターフェースの操作部は簡素であるため、ユーザは目的に応じてそのUIを使い分けることになる。
【0060】
また、第1のユーザインターフェースと第2のユーザインターフェースからの指示に関するコンフリクトが起きないよう、本実施形態では、第1のユーザインターフェースの操作を優先している。そのためユーザが、作業効率の問題で第2のユーザインターフェースの仕様を望む場合は、キー入力部402の節電キーを押下して、印刷装置100を電力制限状態にすれば良い。しかしながら、これ以外の方法で、制御部205と制御部802が通信を行い、操作のコンフリクトを起こさないように調停した操作制御を行っても良いことは言うまでもない。
【0061】
これにより以下のような効果が得られる。
(1)オペレータは複雑な操作や、ユーザ支援機能を活用したい場合は、より豊富なユーザインターフェースである第1のユーザインターフェースを用いてオフラインジョブの後処理を指示できる。一方、オペレータの移動距離を最小限にし、より効率的な作業を行いたい場合は、後処理装置に設けられた第2のユーザインターフェースを用いてオフラインジョブの後処理を指示することが可能となる。
(2)印刷装置が電力制限中や何らかのトラブルによって利用が制限されている状況においても、第2のユーザインターフェースを用いてオフラインジョブの後処理を指示し、実行することが可能となる。
(3)印刷装置に利用制限が行われていない状況においては、第1のユーザインターフェースと第2のユーザインターフェースから異なるオフラインジョブの後処理を指示した場合でも、コンフリクトすることなく後処理を実行することが可能となる。
【0062】
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷装置と後処理装置とを具備する印刷システムであって、
前記印刷装置による印刷を伴わない前記後処理装置による後処理だけを実行するオフラインジョブを実行するオフラインジョブ実行手段と、
前記印刷装置による印刷と前記後処理装置による後処理とを伴うインラインジョブを実行するインラインジョブを実行するインラインジョブ実行手段と、
前記インラインジョブと前記オフラインジョブの実行要求を受付ける第1のユーザインターフェースと、
前記後処理装置に設けられ、当該後処理装置を使用したオフラインジョブを受付けるための前記第1のユーザインターフェースとは別の第2のユーザインターフェースとを有し、
前記第1のユーザインターフェースは前記印刷装置に具備されることを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記後処理装置は、前記第2のユーザインターフェースで受け付けたオフラインジョブの実行を前記印刷装置に送信する送信手段と、
前記送信手段による送信に対する前記印刷装置からの応答が無いとき、前記第2のユーザインターフェースからの前記オフラインジョブの実行要求を受け付け可能にする制御手段とを更に有することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記送信手段による送信に対する前記印刷装置からの応答があるとき、前記制御手段は前記第2のユーザインターフェースよりも前記第1のユーザインターフェースを優先することを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記第2のユーザインターフェースによる前記オフラインジョブのための後処理の種類の項目数は、前記第1のユーザインターフェースによって選択可能な後処理の種類の項目数よりも少ないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の印刷システム。
【請求項5】
印刷装置と後処理装置とを具備する印刷システムの制御方法であって、
前記印刷システムのオフラインジョブ実行手段が、前記印刷装置による印刷を伴わない前記後処理装置による後処理だけを実行するオフラインジョブを実行するオフラインジョブ実行工程と、
前記印刷システムのインラインジョブ実行手段が、前記印刷装置による印刷と前記後処理装置による後処理とを伴うインラインジョブを実行するインラインジョブを実行するインラインジョブ実行工程と、
前記印刷システムの第1のユーザインターフェースが、前記インラインジョブと前記オフラインジョブの実行要求を受付ける工程と、
前記後処理装置に設けられた第2のユーザインターフェースが、当該後処理装置を使用したオフラインジョブを受付ける工程とを有し、
前記第1のユーザインターフェースは前記印刷装置に具備されることを特徴とする印刷システムの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−123132(P2011−123132A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−278942(P2009−278942)
【出願日】平成21年12月8日(2009.12.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】