説明

可変分周回路

【目的】 帰還信号を入力するためのANDゲートやORゲートを用いず、動作速度の高速化を図る。
【構成】 回路Bの内部ゲートを利用し、トランスファゲート24から出力される帰還信号f2を直接、回路Aの内部ゲートであるNORゲート31,32に帰還する。これにより、帰還信号f2を回路Aへ入力するための帰還用のゲート回路が省略でき、高速化が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速の周波数シンセサイザ等に設けられる可変分周回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の可変分周回路としては、例えば次のような文献に記載されるものがあり、その構成を図を用いて説明する。
文献;昭和56年度電子通信学会総合全国大会予稿集、S7−4、山下 他「1GHZ 直接帰還型2−モジュラスプリスケーラ MSI」P.3−264〜3−265図2は、前記文献に記載された従来の可変分周回路の一構成例を示す回路図である。この可変分周回路は、分周数切換信号MCと帰還信号の論理をとる2入力ANDゲート1及び2入力ORゲート2を有し、その出力側に、クロック信号Cによって動作する遅延型のフリップフロップ(以下、FFという)11,12,13が縦続接続されている。なお、図2中のN1はANDゲート1の出力側ノード、N2はORゲート2の出力側ノードである。各FF11〜13は、データの入力端子D11,D12,D13と、クロック入力端子CKと、データの出力端子Qa11,Qa12,Qa13と、データの反転出力端子Qb11,Qb12,Qb13とを、それぞれ有している。
【0003】図3は図2のタイミングチャートであり、この図を参照しつつ、図2の回路動作を説明する。図2の可変分周回路では、分周数切換信号MCが論理“L”のときに、ノードN1が“L”となり、FF11,12により、4分周を行う。また、分周数切換信号MCが論理“H”のとき、ANDゲート1がスルー状態となり、FF13と12の論理和がANDゲート1及びORゲート2を介してFF11に帰還し、5分周を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構成の回路では、次のような課題があった。従来の可変分周回路では、分周数切換用のANDゲート1及び帰還用のORゲート2がFF11,12,13の入力側に設けられているため、回路の最大動作周波数がFF13、ANDゲート1、及びORゲート2の遅延時間の総和で制限される。そのため、帰還信号の入力するANDゲート1及びORゲート2の遅延時間が高速化を阻害するという問題があった。
【0005】これを解決するため、前記文献の技術では、ANDゲート1を省略し、FF13にAND機能を付加し、このFF13を分周数切換信号MCで直接クリアすることにより、分周数の切換えを行うことにより、動作速度の高速化を図っている。集積回路化の際にFF11〜13をほぼ同一の回路構成にすることが望ましいが、FF13のみにAND機能を付加するため、該FF13の回路構成のみが他のFF1,2と異なって回路パターン形成時等において不都合が生じる。しかも、ANDゲート11を除去しても、帰還用のORゲート2が必要となるので、そのORゲート2の遅延時間によって依然として高速化が阻害され、未だ技術的に充分満足のゆく可変分周回路を提供することが困難であった。
【0006】本発明は、前記従来技術が持っていた課題として、帰還信号の入力するゲート回路の遅延が回路の高速化を阻害する等といった点について解決した可変分周回路を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題を解決するために、クロック信号によりオン,オフ動作して第1の帰還信号を転送する第1のトランスファゲート(以下、TGという)と、前記第1のTGの出力と第2の帰還信号との論理をとる第1のゲート回路と、前記第1のゲート回路の出力を反転して該第1のゲート回路の入力側へ帰還する第1のインバータと、前記クロック信号に対して逆相の反転クロック信号によりオン,オフ動作して前記第1のゲート回路の出力を転送する第2のTGと、前記第2のTGの出力を反転して出力端子へ送出する第2のインバータと、前記第1のインバータの出力インピーダンスよりも低い出力インピーダンスを有し、前記第2のインバータの出力を反転して生成した前記第1の帰還信号を前記第1のTGへ帰還する第3のインバータとを備えている。
【0008】さらに、前記第1のゲート回路の出力インピーダンスよりも高い出力インピーダンスを有し、前記第2のインバータの出力と前記第2の帰還信号との論理をとって前記第2のインバータの入力側へ帰還する第2のゲート回路と、前記クロック信号によりオン,オフ動作して前記第2のインバータの出力を転送する第3のTGと、前記第3のTGの出力と分周数切換信号との論理をとる第3のゲート回路と、前記第2のインバータの出力インピーダンスよりも高い出力インピーダンスを有し、前記第3のゲート回路の出力を反転して該第3のゲート回路の入力側へ帰還する第4のインバータと、前記反転クロック信号によりオン,オフ動作して前記第3のゲート回路の出力を転送する第4のTGと前記第4のTGの出力を反転する第5のインバータと、前記第3のゲート回路の出力インピーダンスよりも高い出力インピーダンスを有し、前記第5のインバータの出力と前記分周数切換信号との論理をとって生成した前記第2の帰還信号を前記第5のインバータの入力側と前記第1及び第2のゲート回路の入力側へ帰還する第4のゲート回路とが、設けられている。
【0009】第2の発明によれば、第1の発明の可変分周回路において、前記第3のインバータを除去して前記出力端子を前記第1のTGの入力側及び前記第2のTGの出力側にのみ接続し、前記第2のゲート回路の出力インピーダンスを、前記第1のインバータの出力インピーダンスより低く、かつ前記第1のゲート回路の出力インピーダンスより高く設定している。
【0010】第3の発明では、第1または第2の発明の可変分周回路において、前記第1,第2,第3及び第4のゲート回路を、2入力NORゲートで構成している。
【0011】
【作用】第1〜第3の発明によれば、以上のように可変分周回路を構成したので、第1〜第4のTGのオン,オフ動作により、第1のゲート回路と第1のインバータ、第2のインバータと第2のゲート回路、第3のゲート回路と第4のインバータ、及び第5のインバータと第4のゲート回路が、それぞれラッチ回路として動作する。また、分周数切換信号の論理レベルに応じて、第3,第4のゲート回路の開閉動作が制御され、第3,第4のTG、第3,第4のゲート回路、及び第4,第5のインバータがシフトレジスタとして動作して第2の帰還信号が第1,第2のゲート回路へ帰還される。
【0012】第1,第2のTG、第1,第2のゲート回路、及び第1,第2のインバータは、リングカウンタとして動作する際に、第2の帰還信号によって該第1,第2のゲート回路の開閉動作が制御される。そのため、分周数切換信号の論理レベルに応じて分周数が変わる。このように、第4のTGから出力される第2の帰還信号を直接、内部の第1,第2のゲート回路に帰還するようにしたので、動作速度の高速化が図れる。従って、前記課題を解決できるのである。
【0013】
【実施例】第1の実施例図1は、本発明の第1の実施例を示す可変分周回路の回路図である。この可変分周回路は、前段の回路Aと後段の回路Bとで構成されている。回路Aは、電界効果トランジスタ(FET)で構成された第1,第2のTG21,22、第1,第2のゲート回路である2入力NORゲート31,32、及び第1,第2,第3のインバータ41,42,43を備えている。
【0014】反転出力データを出力する出力端子50には、第3のインバータ43の出力側が接続されている。第3のインバータ43は、第1の帰還信号f1をノードN24へ出力する回路であり、そのノードN24には、クロック信号Cによりオン,オフ動作する第1のTG21を介してノードN21が接続されている。ノードN21と第2の帰還信号f2とは、第1のNORゲート31の入力側に接続され、その出力側ノードN22が信号反転用の第1のインバータ41を介してノードN21にフィードバック接続されている。インバータ41の出力インピーダンスは、第3のインバータ43の出力インピーダンスより高く設定されている。そして、このインバータ41とNORゲート31とで、ラッチ回路が構成されている。NORゲート31の出力側ノードN22は、反転クロック信号Cnでオン,オフ動作する第2のTG22を介してノードN23に接続されている。ノードN23は、信号反転用の第2のインバータ42を介して出力端子50に接続され、その出力端子50と第2の帰還信号f2とが、第2のNORゲート32を介してノード23にフィードバック接続されている。NORゲート32は、インバータ42と共にラッチ回路を構成するもので、該NORゲート32の出力インピーダンスが、NORゲート31の出力インピーダンスより高く設定されている。
【0015】回路Bは、第3,第4のTG23,24、第3,第4のゲート回路である2入力NORゲート33,34、及び信号反転用の第4,第5のインバータ44,45を備えている。第3のTG23は、クロック信号Cによりオン,オフ動作するもので、その入力側が出力端子52、その出力側がノードN25に接続されている。ノード25と分周数切換信号MCとは、第3のNORゲート33の入力側に接続され、その出力側ノードN26が、第4のインバータ44を介してノードN25にフィードバック接続されている。第4のインバータ44は、第3のNORゲート33と共にラッチ回路を構成するもので、該インバータ44の出力インピーダンスが、第2のインバータ42の出力インピーダンスより高く設定されている。
【0016】ノードN26は、反転クロック信号Cnによりオン,オフ動作する第4のTG24を介してノードN27に接続されている。ノードN27は、第2の帰還信号f2を出力するもので、それには第5のインバータ45が接続されている。インバータ45の出力側ノードN28と分周数切換信号MCとは、第4のNORゲート34を介してノードN27にフィードバック接続されている。このNORゲート34の出力インピーダンスは、第3のNORゲート33の出力インピーダンスより高く設定されている。
【0017】図4は図1のタイミングチャートであり、この図を参照しつつ、図1の回路動作(a),(b)を説明する。
(a) 分周数切換信号MC=“H”(時刻t0〜t1)
例えば、時刻t0〜t1まで、分周数切換信号MCが論理“H”とする。このとき、NORゲート34と33の出力は、論理“L”に固定され、NORゲート31と32の入力側ノードN27が“L”に固定される。そのため、NORゲート31と32は、それぞれノードN21と出力端子50の入力に対し、インバータとして動作する。
【0018】ここで、クロック信号Cが“L”のとき、TG21は遮断状態となり、ノードN21の論理レベルと、それがNORゲート31で反転したノードN22の論理レベルが、インバータ41とNORゲート31によりラッチされる。このとき、反転クロック信号Cnは“H”であり、TG22が導通状態となる。NORゲート32の出力インピーダンスがNORゲート31の出力インピーダンスより大きいため、ノードN22の論理レベルはTG22を介してノードN23へ伝達され、それがインバータ42で反転されて出力端子50へ出力される。即ち、ノードN21と同じ論理レベルが出力端子50へ出力され、それがインバータ43で反転され、反転したレベルの第1の帰還信号f1が、ノードN24を介してTG21へ伝達される。
【0019】次に、クロック信号Cが“H”となると、TG21は導通状態となる。インバータ41の出力インピーダンスは、インバータ43の出力インピーダンスより大きい。そのため、ノードN24上の第1の帰還信号f1は、TG21を介してノードN21へ伝達され、それがNORゲート31で反転されてノードN22へ伝達される。
【0020】このとき、反転クロック信号Cnは“L”であり、TG22が遮断状態となる。そのため、ノードN23は、TG23によって、ノード22と切り離され、ノードN23、出力端子50、及びノードN24の論理レベルは、インバータ42及びNORゲート32により構成されるラッチ回路により保持される。
【0021】このように、分周数切換信号MCが“L”のときは、図1の回路Aのリングカウンタ動作により、入力クロック信号Cに対して1/2分周を行う。
【0022】
(b) 分周数切換信号MC=“L”(時刻t1〜t6…)
時刻t1で、分周数切換信号MCが“H”から“L”になると、NORゲート33と34は、入力側のノードN25とN28に対してそれぞれインバータとして動作する。時刻t2でクロック信号Cが“H”となると、TG23は導通状態となる。インバータ44の出力インピーダンスは、インバータ42の出力インピーダンスより高い。そのため、出力端子50の論理レベルは、TG23を介してノードN25へ伝達され、それがNORゲート33で反転されてノードN26へ伝達される。
【0023】次に、クロック信号Cが“L”(反転クロック信号Cnが“H”)となると、NORゲート34の出力インピーダンスがNORゲート33の出力インピーダンスより高いため、NORゲート26の論理レベルがTG24を介してノードN27へ伝達される。このように、分周数切換信号MCが“H”のとき、後段の回路Bはシフトレジスタとして動作する。
【0024】NORゲート31には、ノードN24から第1の帰還信号f1と、ノードN27から第2の帰還信号f2とが入力している。ノードN27上の第2の帰還信号f2は、回路Bにより、ノードN21上の信号よりクロック1周期分遅延する。時刻t1〜t3までノードN24上の第1の帰還信号f1が“H”であり、時刻t3〜t5までノードN27上の第2の帰還信号f2が“H”である。時刻t2でクロック信号Cが“H”となると、ノードN24上の帰還信号f1がTG21を介してN21へ伝達される。ノードN21の“H”レベルは、NORゲート31で反転されて“L”となり、時刻t4まで、クロック1周期“L”が保持される。
【0025】時刻t4でクロック信号Cが“H”となると、ノードN27上の帰還信号f2が“H”であるから、NORゲート31の出力は“L”のままであり、このレベルが時刻t6まで保持される。このように、分周数切換信号MCが“L”の時は、回路Bからの第2の帰還信号f2により、NORゲート31の出力は“L”レベルがクロック1周期伸長し、3分周が行われる。
【0026】この第1の実施例では、次のような利点を有している。シフトレジスタとして動作する回路Bからの第2の帰還信号f2は、従来のようにANDゲートやORゲート等のゲートを介さずに、リングカウンタとして動作する回路A内のNORゲート31へ直接帰還する構成になっている。そのため、回路の最大動作周波数を決める信号経路のゲート段数が減り、高速な動作が可能となる。しかも、回路Aと回路Bは、出力端子50に接続されたインバータ43を除けば、同一の回路構成であるため、回路形成パターンが簡単になり、集積回路化が容易となる。
【0027】第2の実施例図5は、本発明の第2の実施例を示す可変分周回路の回路図であり、図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。この可変分周回路では、図1の前段の回路Aに代えて、回路A−1が設けられている。回路A−1では、回路Aの第3のインバータ43が除去され、出力端子50が第1のTG21の入力側及びノードN23に接続されている。そして、第2のNORゲート32の出力インピーダンスは、第1のインバータ41の出力インピーダンスより低く、かつ第1のNORゲート31の出力インピーダンスより高く設定されている。なお、回路A−1の出力側ノードN29に接続された回路B中の第4のインバータ44と第4のNORゲート34の出力インピーダンスは、図1と同様に設定されている。
【0028】この可変分周回路では、第2のNORゲート32の出力インピーダンスが第1のインバータ41の出力インピーダンスより低く、かつ第1のNORゲート31の出力インピーダンスより高いため、“H”の反転クロック信号Cnによって第2のTG22が導通状態となるとき、NORゲート31の出力側ノードN22の論理レベルを、該TG22及びノードN23を介して出力端子50へ出力できる。これにより、図1の第3のインバータ43を取り除くことができ、図1より少ないゲート数で可変分周回路を構成できる。
【0029】なお、本発明は上記実施例に限定されず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば次のようなものがある。
(i) 図1及び図5では、第1〜第4のTG21〜24をFETで構成しているが、バイポーラトランジスタや、論理ゲート等といった他のスイッチング素子で構成しても、上記実施例と同様の作用効果が得られる。
(ii) 上記実施例の第1〜第4のNORゲート31〜34は、他のゲート回路で構成し、それに応じて回路構成を変更することにより、上記実施例とほぼ同様の作用効果が得られる。
(iii) 図1及び図5では、回路A,A−1と回路Bとの2段で可変分周回路回路を構成したが、これらとほぼ同様の回路を複数段縦続接続することにより、任意の分周数の可変分周回路を構成することも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明によれば、後段の第4のTGから出力される第2の帰還信号を、従来のようにANDゲートやORゲート等のゲートを介さずに、前段の第1,第2のゲート回路に直接帰還するようにしたため、回路の最大動作周波数を決める信号経路のゲート段数が減り、高速な動作が可能となる。
【0031】第2の発明によれば、第1の発明の可変分周回路から第3のインバータを除去したので、第1の発明の可変分周回路と同一の分周数を、少ないゲート数で生成できる。
【0032】第3の発明によれば、第1〜第4のゲート回路を2入力NORゲートで構成したので、第1,第2,第4,第5のインバータと共に、それぞれ少ない素子数でラッチ回路を構成でき、それによって回路構成の簡単化と動作速度の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す可変分周回路の回路図である。
【図2】従来の可変分周回路の回路図である。
【図3】図2のタイミングチャートである。
【図4】図1のタイミングチャートである。
【図5】本発明の第2の実施例を示す可変分周回路の回路図である。
【符号の説明】
21〜24 第1〜第4のTG
31〜34 第1〜第4のNORゲート
41〜45 第1〜第5のインバータ
50 出力端子
C クロック信号
Cn 反転クロック信号
f1,f2 第1,第2帰還信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】 クロック信号によりオン,オフ動作して第1の帰還信号を転送する第1のトランスファゲートと、前記第1のトランスファゲートの出力と第2の帰還信号との論理をとる第1のゲート回路と、前記第1のゲート回路の出力を反転して該第1のゲート回路の入力側へ帰還する第1のインバータと、前記クロック信号に対して逆相の反転クロック信号によりオン,オフ動作して前記第1のゲート回路の出力を転送する第2のトランスファゲートと、前記第2のトランスファゲートの出力を反転して出力端子へ送出する第2のインバータと、前記第1のインバータの出力インピーダンスよりも低い出力インピーダンスを有し、前記第2のインバータの出力を反転して生成した前記第1の帰還信号を前記第1のトランスファゲートへ帰還する第3のインバータと、前記第1のゲート回路の出力インピーダンスよりも高い出力インピーダンスを有し、前記第2のインバータの出力と前記第2の帰還信号との論理をとって前記第2のインバータの入力側へ帰還する第2のゲート回路と、前記クロック信号によりオン,オフ動作して前記第2のインバータの出力を転送する第3のトランスファゲートと、前記第3のトランスファゲートの出力と分周数切換信号との論理をとる第3のゲート回路と、前記第2のインバータの出力インピーダンスよりも高い出力インピーダンスを有し、前記第3のゲート回路の出力を反転して該第3のゲート回路の入力側へ帰還する第4のインバータと、前記反転クロック信号によりオン,オフ動作して前記第3のゲート回路の出力を転送する第4のトランスファゲートと、前記第4のトランスファゲートの出力を反転する第5のインバータと、前記第3のゲート回路の出力インピーダンスよりも高い出力インピーダンスを有し、前記第5のインバータの出力と前記分周数切換信号との論理をとって生成した前記第2の帰還信号を前記第5のインバータの入力側と前記第1及び第2のゲート回路の入力側へ帰還する第4のゲート回路とを、備えたことを特徴とする可変分周回路。
【請求項2】 請求項1記載の可変分周回路において、前記第3のインバータを除去して前記出力端子を前記第1のトランスファゲートの入力側及び前記第2のトランスファゲートの出力側にのみ接続し、前記第2のゲート回路の出力インピーダンスを、前記第1のインバータの出力インピーダンスより低く、かつ前記第1のゲート回路の出力インピーダンスより高く設定したことを特徴とする可変分周回路。
【請求項3】 請求項1または2記載の可変分周回路において、前記1,第2,第3及び第4のゲート回路を、2入力NORゲートで構成した可変分周回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開平5−75443
【公開日】平成5年(1993)3月26日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平3−236612
【出願日】平成3年(1991)9月17日
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)